JPH0550303A - バー材加工旋盤 - Google Patents

バー材加工旋盤

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Publication number
JPH0550303A
JPH0550303A JP23239291A JP23239291A JPH0550303A JP H0550303 A JPH0550303 A JP H0550303A JP 23239291 A JP23239291 A JP 23239291A JP 23239291 A JP23239291 A JP 23239291A JP H0550303 A JPH0550303 A JP H0550303A
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JP
Japan
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bar
chuck
bar material
slide base
work
Prior art date
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Pending
Application number
JP23239291A
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English (en)
Inventor
Shoji Momoi
昭二 桃井
Masaki Asai
正樹 浅井
Tokimasa Okumura
時正 奥村
Junji Miwa
潤次 三輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kiwa Giken KK
Original Assignee
Kiwa Giken KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バー材40を、主軸6の内部を貫通させずに、
チャック6aに供給する。 【構成】素材送りユニット26等によって、バー材40
をV溝23からスライドベース11に供給する。バー材
40をバークランプユニット12で掴持して、スライド
ベース11を主軸台5側へ前進させる。バー材40の先
端部をチャック6aで掴持し、スライドベース11を後
退する形でバークランプユニット12によるバー材40
の保持箇所を移動する。チャック6aとバークランプユ
ニット12で保持されたバー材40を、カッタ37で切
断して、長尺のバー材40から所定長さのワーク40a
を切り出す。スライドベース11およびバー材40の残
りの部分を後退させ、主軸6のチャック6aに保持され
たワーク40aを加工する。 【効果】径の大きいバー材40も加工でき、黒皮材も加
工できる。加工に際して主軸6を高速回転できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺のバー材を所定の
長さに切断しつつ加工を行うバー材加工旋盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、長尺のバー材を旋盤において加工
する際には、特開昭63−272405等に開示される
ように、主軸の後方に設置されたバーフィーダから、バ
ー材を主軸の内部に送り入れ、主軸の内部を貫通させ
て、バー材の先端部を主軸の前端に装着されたチャック
の前方から加工領域に突出させる形で、バー材を供給し
ている。そして、バー材を長尺のまま主軸のチャックで
保持して回転させて、主軸のチャックの前方から突出し
た部分のバー材に対して所定の加工を行うようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のように主軸の内
部を貫通する形で長尺のバー材を供給する場合には、以
下のような種々の問題点がある。まず、貫通穴が穿設形
成された、主軸、チャック及びその駆動機構(シリンダ
等)を使用しなければならず、更に、当該貫通穴の内径
によって加工可能なバー材の外径が制限される。また、
バー材を長尺のまま回転させるので、バー材が振動し易
く、主軸を高速回転することが出来ず、更に、バー材の
振動を防止するために、ドローチューブ、特開昭64−
20201に開示されるフィラーチューブなどを、主軸
に装着する必要がある。また、フィラーチューブはバー
材と摺動する形で当該バー材を支持するものであるた
め、フィラーチューブを、バー材の外径に応じて適宜交
換する必要があり、バー材としては、ミガキ棒を使用す
る必要があり、黒皮材を使用することが出来ない。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、長尺のバー材
の加工を好適に行うことが出来るバー材加工旋盤を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、主軸(6)が
設けられた主軸台(5)を有し、前記主軸(6)にチャ
ック(6a)を設け、前記チャック(6a)の前方に、
バー材(40)を長尺のまま移動自在に保持するバー材
保持手段(23)を設け、前記主軸台(5)と前記バー
材保持手段(23)間に、バー材拘持手段(12)を、
前記主軸台(5)および前記バー材保持手段(23)に
対して接近離反する形で移動駆動自在に設け、バー材切
断手段(37)を、前記チャック(6a)と前記バー材
拘持手段(12)間において前記バー材(40)を切断
し得る形で設けて構成される。
【0006】また、本発明は、ワーク反転手段(9)
を、前記チャック(6a)との間でワーク(40a)の
受渡を行い得ると共に当該ワーク(40a)の反転を行
い得る形で設けて構成される。
【0007】また、本発明は、チャック爪交換手段(5
0)を、前記チャック(6a)の爪(6b)を、加工す
べきバー材(40)の種類に応じて交換する形で設けて
構成される。
【0008】なお、( )内の番号等は、図面における
対応する要素を示す、便宜的なものであり、従って、本
記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以
下の「作用」の欄についても同様である。
【0009】
【作用】上記した構成により、バー材拘持手段(12)
がバー材(40)を拘持した状態でバー材保持手段(2
3)から離反する形でバー材(40)がバー材保持手段
(23)から引き出され、バー材(40)が主軸(6)
のチャック(6a)とバー材拘持手段(12)間に保持
された状態でバー材切断手段(37)によって所定の長
さに切断されるように作用する。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づき、本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明によるバー材加工旋盤の一実施例
の概略を示す平面図、図2は、図1に示すバー材加工旋
盤の本機の詳細を示す平面図、図3は、図2に示す本機
の正面図、図4は、図2に示す本機の側面図、図5は、
図2に示す本機のスライドベースの拡大平面図、図6
は、図5に示すスライドベースの正面図、図7は、図6
に示すスライドベースのVII矢視図、図8は、図6に示
すスライドベースのVIII−VIII線による断面図、図9
は、図1に示すバー材加工旋盤のバー供給装置の詳細を
示す平面図、図10は、図9に示すバー供給装置の正面
図、図11は、図9に示すバー供給装置の側面方向から
投影した断面図、図12は、図9に示すバー供給装置の
素材送りユニットの拡大平面図、図13は、図12に示
す素材送りユニットのXIII−XIII線による断面図、図
14は、図12に示す素材送りユニットのXIV−XIV
線による断面図、図15は、図1に示すバー材加工旋盤
の制御ブロック図、図16は、本発明によるバー材加工
旋盤の別の実施例の概略を示す平面図、図17は、図1
6に示すバー材加工旋盤の本機の詳細を示す平面図、図
18は、図17に示す本機の正面図、図19は、図17
に示す本機の側面図、図20は、図17に示す本機のチ
ャック爪自動交換装置の拡大平面図、図21は、図20
に示すチャック爪自動交換装置の正面方向から投影した
断面図である。
【0011】数値制御旋盤1は、図1に示すように、本
機2を有しており、本機2には、図2、図3又は図4に
示すように、ベッド3が設けられている。ベッド3上の
図2左部には、主軸台5が、ベッド3に対して固定した
形で設けられており、主軸台5には、主軸6が軸心CT
を中心にして回転駆動自在に設けられている。そして、
主軸6の前端(図中右端)にはチャック6aが装着され
ている。
【0012】また、ベッド3上の主軸台5に対して図中
右上方には、タレット刃物台7が、主軸6の軸心CTに
対して平行な矢印A、B方向(Z軸方向)、および、軸
心CTに対して垂直な矢印C、D方向(X軸方向)に移
動駆動自在に設けられている。即ち、タレット刃物台7
は、往復台7cを有しており、往復台7cは、駆動モー
タ7c′を介して、ベッド3に対して矢印A、B方向に
移動駆動自在に設けられている。往復台7c上には、横
送台7bが、図4に示す駆動モータ7b′を介して、図
2矢印C、D方向に移動駆動自在に設けられている。そ
して、横送台7b上には、タレット7aが回転割出自在
に設けられており、タレット7aには、通常の旋削工
具、回転工具等に加えて、ストッパ36が装着されてお
り、円板形のカッタ(鋸)37が回転駆動自在に装着さ
れている。尚、タレット刃物台7に装着されたカッタ3
7の回転駆動機構としては、特開平1−159153等
に開示された回転駆動機構と同様なものを採用すること
が出来る。
【0013】また、主軸台5の近傍には、ワーク反転装
置9が、主軸台5の主軸6(チャック6a)との間でワ
ーク40a(後述のようにバー材40から所定の長さに
切り出された部分)を受渡し得ると共に、主軸6(チャ
ック6a)から受け取った当該ワーク40aを180°
反転し得る形で設けられている。即ち、ワーク反転装置
9は、支持部材9fを有しており、支持部材9fはベッ
ド3に対して固定した形で設けられている。支持部材9
fには、移動部材9eが、駆動シリンダ(油圧または空
圧シリンダ等をいう。以下同様。)9e′を介して、主
軸6の軸心CTに対して垂直な矢印C′、D′方向に移
動駆動自在に設けられており、更に、移動部材9eに
は、移動部材9dが、駆動シリンダ9d′を介して、移
動部材9eの移動方向(矢印C′、D′方向)に対して
平行な矢印C″、D″方向に移動駆動自在に設けられて
いる。そして、移動部材9dには、アーム9cが、駆動
シリンダ9c′を介して、主軸6の軸心CTに対して平
行な矢印A″、B″方向に移動駆動自在に設けられてい
る。アーム9cの先端部(図4右端)には、ハンド部9
aが設けられている。ハンド部9aは、回転部材9bを
有しており、回転部材9bは、ロータリアクチュエータ
9b′を介して、アーム9cに対して矢印T、U方向に
180°回転駆動自在に設けられている。そして、回転
部材9bには、保持部材9a′、9a′が、ワーク40
aを挟持する形で、矢印V、W方向に開閉駆動自在に設
けられている。尚、ハンド部9aは、移動部材9d、9
eの移動および回転部材9bの回転によって、保持中心
CH(ワーク40aを挟持した際の当該ワーク40aの
軸心)を主軸6の軸心CTに整合させ得る形で配置され
ている。
【0014】尚、ワーク反転手段は、主軸6(チャック
6a)との間でワーク40aの受渡を行い得ると共に当
該ワーク40aの反転を行い得るものであれば、どのよ
うに構成してよく、上述のワーク反転装置9に限定拘束
されるものではない。例えば、ワーク反転手段として、
特開昭59−107837に開示されたハンドリングロ
ボット等を採用することも出来る。そして、ワーク反転
装置9の近傍には、図1に示すように、搬出コンベア1
0が、加工済ワーク40aを数値制御旋盤1外へ搬出し
得る形で設けられており、また、搬出コンベア10は、
前記ワーク反転装置9との間で加工済ワーク40aを受
渡し得る位置に配置されている。
【0015】そして、ベッド3上の図2右部、即ち、主
軸台5の主軸6のチャック6aの前方には、スライドベ
ース11が設けられている。スライドベース11は、本
体11aを有しており、本体11aは、図3に示すよう
に、ベッド3に固設されたガイドレール3aと摺動する
形で、図2に示す駆動モータ11cを介して、前記主軸
台5及び後述のバー供給装置20に対して接近離反する
形で、前記主軸6の軸心CTに対して平行な矢印E、F
方向に移動駆動自在に設けられている。そして、本体1
1aの上面には、図5又は図7に示すように、バー通過
部11bが、主軸6の軸心CTと略整合するように配置
された形で、本体11aの移動方向(矢印E、F方向)
に対して平行に凹設されている。
【0016】スライドベース11の本体11aの図6左
端部には、支持部材14が固着されており、支持部材1
4上には、バークランプユニット12が、バー通過部1
1bの図5左方(主軸台5側)に配置された形で設けら
れている。バークランプユニット12は、開閉部材12
a、12aを有しており、開閉部材12a、12aは、
図7に示すように、本体11aの移動方向(矢印E、F
方向)に対して垂直な矢印G、H方向に、支持部材14
に対して開閉駆動自在に設けられている。そして、開閉
部材12aには、爪13が、バー材40の外径に応じて
交換可能な形で、ボルト等によって着脱自在に装着され
ている。また、爪13の内側(爪13、13が対向する
側)には、V溝13aが、当該爪13にクランプした際
のバー材40の軸心CBを主軸6の軸心CTと整合させ
得る形で、凹設されている。
【0017】また、スライドベース11の本体11aの
図6右端部には、支持部材18が固着されており、支持
部材18上には、昇降部材16が、本体11aの移動方
向(矢印E、F方向)に対して垂直に配置されたピン1
6aを介して、矢印I、J方向に回転自在に枢着されて
いる。また、支持部材18上には、高さ調節棒17が、
矢印I′、J′方向へ移動可能な形で、ナット等を介し
て支持部材18に対して固定した形で設けられている。
そして、当該高さ調節棒17の図中上端部は、ピン17
aを介して、前記昇降部材16の図中下部に枢着されて
されている。そして、昇降部材16上には、バー支持ロ
ーラ15が、スライドベース11のバー通過部11bの
図5右方(後述のバー供給装置20側)に配置された形
で設けられている。即ち、バー支持ローラ15は、図8
に示すように、本体11aの移動方向(矢印E、F方
向)に対して垂直に配置されたピン15bを介して、昇
降部材16に回転自在に装着されている。そして、バー
支持ローラ15の外周には、V溝15aが、当該バー支
持ローラ15上に担持した際のバー材40の軸心CBを
主軸6の軸心CTと整合させ得る形で凹設されている。
即ち、高さ調節棒17を、支持部材18に対して図6矢
印I′、J′方向へ昇降させると、昇降部材16が矢印
I、J方向へ回転して、バー支持ローラ15が図中上下
方向へ昇降する。従って、バー材40の外径に応じて、
高さ調節棒17の矢印I′、J′方向へ突出量を手動で
適宜調整して、バー支持ローラ15の図中上下方向の高
さを調整することが出来、種々の径のバー材40に関し
て、当該バー材40をバー支持ローラ15上に担持した
際に、軸心CBを主軸6の軸心CTと整合させることが
出来る。
【0018】そして、本機2の図1右方、即ち、主軸台
5の主軸6に装着されたチャック6aの前方のスライド
ベース11の更に前方には、バー供給装置20が設けら
れている。即ち、バー供給装置20は、前記スライドベ
ース11が当該バー供給装置20と前記主軸台5間に配
置される形で、設けられている。バー供給装置20は、
本体20aを有しており、本体20aには、図9に示す
ように、多数のバー材40が長尺のまま積載収納される
素材棚21が固設されている。素材棚21には、バー材
40を担持する複数の傾斜フレーム21aが、図中左右
方向に所定の間隔で、図11左下方に傾斜した形で本体
20aに固着されており、傾斜フレーム21aの図中左
下端には、仕切板21bが、傾斜フレーム21a上のバ
ー材40の傾動を係止する形で突設されている。また、
素材棚21の図9左端には、案内板21cが、傾斜フレ
ーム21a上に積載されたバー材40の前端面と当接し
得る形で本体20aに固着されている。そして、素材棚
21の図9右方には、案内板25bが、前記案内板21
cと対向して、傾斜フレーム21a上に積載されたバー
材40の後端面と当接し得る形で、本体20aに固設さ
れたレール25cに沿って、矢印K′、L′方向に手動
で移動調整可能な形で設けられている。即ち、案内板2
5bを矢印K′、L′方向に移動調整することによっ
て、バー材40の長さに応じて、案内板21c、25b
間の距離を調整することが出来る。尚、案内板25b
は、レバー25dを介してレール25cに対して固定お
よび固定解除され、また、後述の素材送出ロッド25及
び駆動シリンダ25aと一体的に矢印K′、L′方向に
移動する。
【0019】そして、バー供給装置20には、傾斜フレ
ーム21aの図11下方に、キッカ22が、傾斜フレー
ム21a、21aの間隙を貫通して、仕切板21bの図
中上端よりも高い位置まで突出し得る形で、駆動シリン
ダ22eを介して矢印R、S方向に昇降駆動自在に設け
られている。尚、キッカ22は、図10に示すように、
長尺の連結部材22a上に複数個固着されており、連結
部材22aには、本体20aに固着された2つの駆動シ
リンダ22e、22eが、当該連結部材22aを矢印
R、S方向に昇降駆動する形で、当該連結部材22aの
図中右側部分と左側部分にそれぞれ接続されている。そ
して、連結部材22aの各駆動シリンダ22eとの接続
部分には、ラック22bが、連結部材22aの移動方向
(矢印R、S方向)に伸延した形で固着されている。ま
た、本体20aには、連結部材22aの近傍に、長尺の
連結棒22dが回転自在に設けられており、当該連結棒
22dの図中両端には、ピニオンギヤ22c、22cが
固着されている。そして、連結棒22dの各ピニオンギ
ヤ22c、22cは、前記連結部材22aの各ラック2
2b、22bと噛合している。従って、2つの駆動シリ
ンダ22e、22eは、ラック22b、ピニオンギヤ2
2c、連結棒22dを介して連動するので、キッカ22
を矢印R、S方向に昇降駆動する際に、連結部材22a
が図10左右に傾斜することを防止することが出来、複
数のキッカ22を一様な高さに保った状態で昇降駆動す
ることが出来る。
【0020】バー材供給装置20には、素材棚21の図
11左方に、V溝23が、仕切板21bによって素材棚
21から仕切られた形で設けられており、V溝23は、
図1に示すように、当該V溝23に担持した際のバー材
40の軸心CBを本機2の主軸6の軸心CTと整合させ
得る形で、主軸6の軸心CTに対して平行に伸延した形
で配置されている。V溝23の図9左右両端部は開口し
た形に形成されており、V溝23の図中右方には、素材
送出ロッド25が、案内板25bに固着された駆動シリ
ンダ25aを介して、V溝23の伸延方向と平行な矢印
K、L方向に突出後退駆動自在に設けられている。ま
た、V溝23には、高さ調整ハンドル23aが、バー材
40の外径に応じて、当該V溝23の図11上下方向の
高さを手動で調整し得る形で接続されている。即ち、バ
ー材40の外径に応じて、高さ調整ハンドル23aを介
してV溝23の図11上下方向の高さを調整することに
よって、V溝23上に積載した際のバー材40の軸心C
Bを、主軸6の軸心CTと整合させることが出来る。
【0021】そして、V溝23の図9左端の開口部の図
中左方(本機2側)には、素材送りユニット26が設け
られている。素材送りユニット26は、図10に示すよ
うに、本体20aに固着された支持部材27を有してお
り、支持部材27上には、図12に示すように、ガイド
レール27a、27aが矢印M、N方向に対して平行に
固設されている。そして、ガイドレール27a、27a
上には、開閉部材29、31が、V溝23の伸延方向に
対して垂直な矢印M、N方向に摺動自在に設けられてお
り、開閉部材29には、支持部材27に固着された駆動
シリンダ29dが、当該開閉部材29を矢印M、N方向
に移動駆動する形で接続されている。また、開閉部材2
9の図中右部には、ラック29cが矢印M、N方向に対
して平行に伸延する形で固着されており、開閉部材31
の図中左部には、ラック31cが矢印M、N方向に対し
て平行に伸延する形で固着されている。そして、支持部
材27には、単一のピニオンギヤ27bが回転自在に設
けられており、前記開閉部材29、31の各ラック29
c、31cは、共に、前記ピニオンギヤ27bと噛合し
ている。従って、開閉部材29と開閉部材31は、ラッ
ク29c、ピニオンギヤ27b、ラック31cを介して
連動するので、開閉部材29に接続された駆動シリンダ
29dを駆動することによって、開閉部材29、31を
矢印M、N方向に開閉駆動することが出来る。
【0022】開閉部材29の内側(開閉部材31に対向
する側)端部には、凹部29b、凸部29a、凹部29
bが、中央に凸部29aを配置した形で、図中左右方向
に交互に形成されている。また、開閉部材31の内側
(開閉部材29に対向する側)端部には、凸部31a、
凹部31b、凸部31aが、中央に凹部31bを配置し
た形で、図中左右方向に交互に形成されている。そし
て、凹部29bと凸部31a、凸部29aと凹部31b
は、それぞれ対向した形で配置されており、開閉部材2
9、31が矢印N方向に閉鎖する際には、凹部29bと
凸部31a、凸部29aと凹部31bが、それぞれ咬合
する形となる。
【0023】そして、開閉部材29の凸部29aには、
素材送りローラ30が、開閉部材29に固着された図1
4に示す駆動モータ30bを介して図12矢印P、Q方
向に回転駆動自在に設けられており、素材送りローラ3
0は、後述の補助ローラ32、32間に挿入し得る形
で、開閉部材31側に突出した形で配置されている。ま
た、開閉部材31の凸部31a、31aには、補助ロー
ラ32、32が回転自在に設けられており、補助ローラ
32、32は、所定の間隔で開閉部材29側に突出した
形で配置されている。そして、素材送りローラ30及び
補助ローラ32の外周には、図14に示すように、V溝
30a、32aが、素材送りローラ30と補助ローラ3
2間に挟持した際のバー材40の軸心CBを主軸6の軸
心CTと整合させ得る形で、凹設されている。そして、
補助ローラ32、素材送りローラ30、補助ローラ32
は、図12左右方向に交互に配置されているので、図1
4に示すように、素材送りローラ30と補助ローラ32
を、図14紙面に対して垂直なバー材40の送り方向
(矢印K、L方向)に対して部分的に重なるまで矢印N
方向に接近させて、V溝30a、32aの間隙を縮小す
ることが出来るので、V溝30a、32a間に極小径の
バー材40をも挟持することが出来る。
【0024】また、数値制御旋盤1には、図15に示す
ように、制御装置60が設けられている。制御装置60
は、主制御部61を有しており、主制御部61には、バ
ス線61aを介して、システムメモリ62、データメモ
リ63、PLC(Program-able Logic Controller)プロ
グラムメモリ65、入出力制御部66、CRTディスプ
レイ67、キーボード等の入力部69、加工プログラム
メモリ70、バー材最適切断パターン制御部71、C軸
制御部72、主軸回転数制御部73、Z軸制御部75、
X軸制御部76、強電I/OI/F(強電入出力インタ
ーフェイス)77、追加付加軸制御部79等が接続され
ている。そして、C軸制御部72及び主軸回転数制御部
73には、主軸6の駆動モータが接続されており、Z軸
制御部75には、タレット刃物台7の往復台7cの駆動
モータ7c′が接続されており、X軸制御部76には、
タレット刃物台7の横送台7bの駆動モータ7b′が接
続されている。また、強電I/OI/F77には、バー
供給装置20の各駆動シリンダ22e、25a、29
d、駆動モータ30b等のアクチュエータが接続されて
おり、ミル(カッタ)モータ回転数制御部77aを介し
て、カッタ37等の回転工具の駆動モータが接続されて
おり、バークランプ制御部77bを介して、バークラン
プユニット12のアクチュエータが接続されている。ま
た、追加付加軸制御部79には、スライドベース11の
駆動モータ11cが接続されている。尚、システムメモ
リ62には、NCソフトが格納されており、データメモ
リ63には、サーボパラメータ等の各種パラメータ、ツ
ールデータ、ツールセットデータ等の各種データが格納
されている。PLCプログラムメモリ65には、強電シ
ーケンスが格納されており、加工プログラムメモリ70
には、加工プログラムが格納されている。また、入出力
制御部66は、外部周辺機器との通信を行う。
【0025】数値制御旋盤1は、以上のような構成を有
するので、当該数値制御旋盤1において、長尺のバー材
40を加工する際には、多数のバー材40が長尺のまま
収納されているバー供給装置20の素材棚21から、1
本のバー材40を取り出して、V溝23上に積載する。
即ち、図15に示す主制御部61は、強電I/OI/F
77を介して駆動シリンダ22eを駆動して、キッカ2
2を図11矢印R方向に上昇させる。すると、素材棚2
1に収納されている複数のバー材40の内、キッカ22
の図中上方に積載された1本のバー材40が図中上方に
押動され、仕切板21bを越えて、V溝23上に積載さ
れる。この際、バー材40がV溝23に積載されたこと
は、V溝23に装着された光電スイッチ又は開閉部材2
9、31を開閉する駆動シリンダ29dに装着された動
作確認センサ等によって検知することが出来る。尚、素
材棚21からバー材40を取り出した後、キッカ22を
駆動シリンダ22eを介して矢印S方向に下降させる
と、素材棚21の傾斜フレーム21a上に積載されてい
るバー材40が、仕切板21bによって係止されるまで
図中左下方に傾動して、1本のバー材40がキッカ22
の図中上方に積載される。
【0026】そして、主制御部61は、強電I/OI/
F77を介して駆動シリンダ29dを駆動して、素材送
りユニット26の開閉部材29、31を図14矢印M方
向に移動させて、素材送りローラ30と補助ローラ32
との間隙を、バー材40の外径よりも拡大させる。次
に、主制御部61は、強電I/OI/F77を介して駆
動シリンダ25aを駆動して、V溝23の図9右方の素
材送出ロッド25を矢印K方向に突出させる。すると、
V溝23に積載されている1本の長尺のバー材40は、
後端部を素材送出ロッド25によって押動されて、素材
送りユニット26側(本機2側)へV溝23上を摺動
し、当該バー材40の先端部がV溝23の図中左端の開
口部から突出して、素材送りユニット26の素材送りロ
ーラ30と補助ローラ32間に挿入される。バー材40
の先端部が素材送りローラ30と補助ローラ32間に挿
入されると、主制御部61は、強電I/OI/F77を
介して駆動シリンダ29dを駆動して、開閉部材29、
31を図14矢印N方向に移動させる。すると、素材送
りローラ30と補助ローラ32との間隙が狭まり、素材
送りローラ30と補助ローラ32が当該バー材40に当
接する。また、主制御部61は、強電I/OI/F77
を介して駆動シリンダ25aを駆動して、V溝23の図
9右方の素材送出ロッド25を矢印L方向に後退させ
る。
【0027】また、後述のように素材送りユニット26
によってバー材40がバー供給装置20から本機2側に
供給されるまでに、主制御部61は、追加付加軸制御部
79を介して図2に示す駆動モータ11cを駆動して、
本機2のスライドベース11を、図1矢印F方向へ移動
させて、バー供給装置20に接近させる。また、主制御
部61は、バークランプ制御部77bを介して、スライ
ドベース11上のバークランプユニット12を駆動し
て、爪13、13を図5矢印G方向に開放させる。ま
た、主制御部61は、図4に示すタレット刃物台7のタ
レット7aを旋回駆動して、ストッパ36を図中左下方
に割り出す。そして、主制御部61は、Z軸制御部7
5、X軸制御部76を介して駆動モータ7c′、7b′
を駆動して、タレット刃物台7のタレット7aを、往復
台7c、横送台7bを介して、図2矢印A、B方向、矢
印D方向へ適宜移動させる。そして、前記ストッパ36
を、主軸6のチャック6aとスライドベース11のバー
クランプユニット12間の所定の位置に移動させ、当該
ストッパ36によって、チャック6aとバークランプユ
ニット12間をバー材40が通過し得ないように遮断す
る。
【0028】次に、主制御部61は、強電I/OI/F
77を介して図14に示す駆動モータ30bを駆動し
て、バー供給装置20の素材送りローラ30を矢印P方
向へ回転させる。すると、素材送りローラ30及び補助
ローラ32に当接した状態のバー材40は、V溝23上
を図9左方へ摺動して、バー供給装置20の素材送りユ
ニット26から図1左方へ突出して、本機2上のスライ
ドベース11側へ移動する。バー材40が更に図1左方
に移動すると、素材送りユニット26から突出したバー
材40の先端部は、図8に示すように、回転自在なバー
支持ローラ15によって、スライドベース11に対して
移動自在に担持される。そして、バー材40は、図6に
示すように、バー支持ローラ15の回転によってスライ
ドベース11上を滑動し、本体11a上を通過する形で
バークランプユニット12側へ移動して、図7に示すよ
うに、バークランプユニット12の爪13、13間に挿
入される。更に、バー材40が図1左方に移動すると、
バー材40は、スライドベース11から主軸台5側へ突
出して、バー材40の先端部が主軸6のチャック6aと
スライドベース11のバークランプユニット12間を遮
断しているストッパ36に当接する。従って、バー供給
装置20から本機2側へバー材40を送り出す際に、バ
ー材40が主軸6のチャック6a等に衝突して、主軸
6、チャック6a等が損傷することを、ストッパ36に
よって未然に防止することが出来る。尚、ストッパ36
は、主軸6のチャック6aとスライドベース11のバー
クランプユニット12間を適宜遮断、開放することが出
来ればどのように構成してもよく、例えばスライドベー
ス11上に設けてもよい。
【0029】バー材40の先端部がストッパ36と当接
すると、主制御部61は、強電I/OI/F77を介し
てバー供給装置20の素材送りローラ30の駆動モータ
30bの回転駆動を停止して、バー材40の移動を停止
する。次に、主制御部61は、バークランプ制御部77
bを介して、スライドベース11のバークランプユニッ
ト12を駆動して、爪13、13を図7矢印H方向に閉
じて、バー材40をクランプし、バー材40をスライド
ベース11に対して固定する。そして、主制御部61
は、Z軸制御部75、X軸制御部76を介して駆動モー
タ7c′、7b′を駆動して、タレット7aを、往復台
7c、横送台7bを介して、図2矢印A、B方向、矢印
C方向へ適宜移動させる。そして、ストッパ36を、主
軸6のチャック6aとスライドベース11のバークラン
プユニット12間から退避させる。また、主制御部61
は、強電I/OI/F77を介して駆動シリンダ29d
を駆動して、開閉部材29、31を図14矢印M方向に
移動させ、素材送りローラ30と補助ローラ32を、バ
ー材40から離反させる。
【0030】また、上述のようにバー材40がバー供給
装置20から本機2のスライドベース11上に供給され
ると、主制御部61は、主軸6のチャック6aをアンク
ランプにする。次に、主制御部61は、追加付加軸制御
部79を介して駆動モータ11cを駆動して、スライド
ベース11を、バークランプユニット12の爪13、1
3によってバー材40をクランプした状態で、図2矢印
E方向に移動させて、主軸台5に接近させる。そして、
スライドベース11から主軸台5側に突出したバー材4
0の先端部を、主軸6のチャック6a内に挿入する。こ
の際、バー材40は、バークランプユニット12の爪1
3、13及びバー支持ローラ15によって、その軸心C
Bが主軸6の軸心CTと整合した状態で支持されている
ので、バー材40のチャック6a内への挿入は好適に行
われる。そして、主制御部61は、主軸6のチャック6
aを駆動して、バー材40の先端部をチャック6aによ
ってクランプする。従って、本発明においては、主軸6
のチャック6aに、前方から(図1右方から)バー材4
0が供給され、従来ように主軸の内部を貫通する形でバ
ー材が供給されるのではないので、主軸6等に貫通穴が
穿設形成されている必要はなく、更に、径の大きなバー
材40でも供給することが出来る。
【0031】バー材40の先端部が主軸6のチャック6
aによってクランプされると、主制御部61は、バーク
ランプ制御部77bを介して、スライドベース11のバ
ークランプユニット12を駆動して、爪13、13をア
ンクランプにする。すると、バー材40は、回転自在な
バー支持ローラ15によって、スライドベース11に対
して移動自在に支持された状態となる。次に、主制御部
61は、追加付加軸制御部79を介して駆動モータ11
cを駆動して、スライドベース11を矢印F方向に所定
距離だけ移動させて、主軸台5から所定距離だけ離反さ
せる。すると、バー材40は主軸6のチャック6aによ
ってクランプされているので、スライドベース11のみ
が矢印F方向に移動する。そして、バー材40は、スラ
イドベース11に対して相対的に移動する形で、スライ
ドベース11から主軸台5側に所定量だけ突出した状態
となる。そして、主制御部61は、再び、バークランプ
制御部77bを介して、バークランプユニット12を駆
動して、爪13、13によってバー材40をクランプ
し、バー材40を、主軸6のチャック6aとスライドベ
ース11のバークランプユニット12によって、所定の
間隔を開けた形で保持した状態にする。
【0032】次に、主制御部61は、図4に示すタレッ
ト刃物台7のタレット7aを旋回駆動して、カッタ37
を図中左下方に割り出す。そして、主制御部61は、Z
軸制御部75を介して駆動モータ7c′を駆動して、タ
レット刃物台7のタレット7aを、往復台7cを介して
図2矢印A、B方向へ適宜移動させる。そして、カッタ
37を主軸6のチャック6aとスライドベース11のバ
ークランプユニット12間の所定の位置に位置決めす
る。そして、主制御部61は、ミル(カッタ)モータ回
転数制御部77aを介して、カッタ37を所定の回転数
で回転駆動する。同時に、主制御部61は、X軸制御部
76を介して駆動モータ7b′を駆動して、タレット刃
物台7のタレット7aを、横送台7bを介して矢印D方
向へ移動させる。すると、主軸6のチャック6aとスラ
イドベース11のバークランプユニット12間に保持さ
れたバー材40が、カッタ37によって所定の位置で切
断され、主軸6(チャック6a)には、長尺のバー材4
0から所定の長さに切り出されたワーク40aが保持さ
れた状態となる。
【0033】この際、主制御部61は、バー材40の種
類(材質、外径等)に応じて、予め設定されている切断
パターンの中から最適な切断パターンを選択する形で、
バー材40の切断動作を制御する。即ち、入力部69又
は入出力制御部66を介して制御装置60に、素材材
質、素材加工径、素材加工長等のバー材40に関する情
報を、予め入力しておく。すると、主制御部61は、バ
ー材最適切断パターン制御部71を介して、当該入力さ
れた情報と、加工プログラムメモリ70中に格納されて
いる加工プログラム及び予め制御装置60に入力されて
いる最適な切断パターンを選択するための情報に基づい
て、予め設定されている切断パターンの中から、今回加
工されるバー材40に最適な切断パターンを選択する。
そして、上述のカッタ37によるバー材40の切断に際
して、主制御部61は、当該選択された切断パターンに
基づいて、C軸制御部72、主軸回転数制御部73、X
軸制御部76、ミル(カッタ)モータ回転数制御部77
a、バークランプ制御部77b等を介して、主軸6の駆
動モータ、タレット刃物台7の横送台7bの駆動モータ
7b′、カッタ37の駆動モータ、バークランプユニッ
ト12のアクチュエータ等を駆動制御する。例えば、カ
ッタ37の有効切込量に比してバー材40の外径が大き
い場合には、バークランプユニット12のクランプ圧力
を低圧に切り換えて、バー材40が、スライドベース1
1、V溝23上で、軸心CBを中心にして回転可能な状
態にする。そして、主軸6を回転させて(2点オリエン
ト、3点オリエント等)、チャック6aに保持されたバ
ー材40のカッタ37に対する向きを適宜変えて、複数
回に分割した形で、バー材40をカッタ37によって切
断する。また、主軸6をC軸制御(若しくは定速の回転
数制御)して、チャック6aに保持されたバー材40を
低速で回転させつつ、バー材40をカッタ37によって
切断することも出来る。尚、バー材40の外径が小さい
場合でも、切断時間を短縮するために、主軸6(バー材
40)を回転させつつバー材40を切断するようにして
もよい。
【0034】こうして、所定の長さのワーク40aが長
尺のバー材40から切り出されて主軸6のチャック6a
に保持された状態になると、主制御部61は、追加付加
軸制御部79を介して駆動モータ11cを駆動して、ス
ライドベース11及びバー材40の残りの部分(ワーク
40a以外の部分)を、図2矢印F方向へ移動させて、
主軸6のチャック6aの前方の加工領域から退避させ
る。この際、バー供給装置20の素材送りユニット26
の開閉部材29、31は図1矢印M方向に開放した状態
であるので、バー材40の後端部が素材送りユニット2
6の素材送りローラ30や補助ローラ32と干渉するこ
となく、スライドベース11及びバー材40を矢印F方
向へ後退させることが出来る。
【0035】そして、主制御部61は、加工プログラム
メモリ70に格納されている所定の加工プログラムに基
づいて、主軸回転数制御部73を介して、主軸6を所定
の回転数で回転駆動する。同時に、主制御部61は、タ
レット刃物台7のタレット7aを旋回して所定の工具を
割り出し、Z軸制御部75、X軸制御部76を介して駆
動モータ7c′、7b′を駆動して、タレット7aを、
矢印A、B方向、矢印C、D方向に適宜移動駆動して、
主軸6に保持されたワーク40a(長尺のバー材40か
ら切り出された部分)について第一工程の加工を行う。
尚、加工に際して、当該ワーク40aは、上述のように
長尺のバー材40から所定の長さに短く切断されたもの
であり、従来のようにバー材40を長尺のまま回転させ
るのではないので、振動は発生せず、従って、主軸6を
高速回転することが出来る。更に、ドローチューブ、フ
ィラーチューブなどを、主軸6に装着する必要も無く、
従って、バー材40としては、ミガキ棒に限らず、黒皮
材を使用することも出来る。
【0036】ワーク40aについて第一工程の加工が終
了したところで、ワーク反転装置9によって、主軸6の
チャック6aに保持されたワーク40aを反転させる。
即ち、主制御部61は、駆動シリンダ9c′を駆動し
て、アーム9cを図2矢印B″方向に移動させた後に、
駆動シリンダ9d′、9e′を駆動して、移動部材9
d、9eを矢印C″方向、矢印C′方向へ移動させて、
ハンド部9aをチャック6aの前方(図中右方)に移動
させる。また、主制御部61は、ロータリアクチュエー
タ9b′を駆動して、回転部材9bを図4矢印T、U方
向に適宜回転駆動して、ハンド部9aの保持軸心CHを
主軸6の軸心CTに整合させる。そして、主制御部61
は、ハンド部9aの保持部材9a′、9a′を矢印V方
向に開いた後に、駆動シリンダ9c′を駆動して、アー
ム9cを図2矢印A″方向に移動させて、保持部材9
a′、9a′間に主軸6のチャック6aに保持された状
態のワーク40aを挿入する。そして、主制御部61
は、保持部材9a′、9a′を図4矢印W方向に閉じ
て、ハンド部9aによってワーク40aを保持する。そ
して、主制御部61は、主軸6のチャック6aをアンク
ランプにした後、駆動シリンダ9c′を駆動して、アー
ム9cを図2矢印B″方向へ移動させて、当該ワーク4
0aをチャック6aから引き出す。次に、主制御部61
は、ロータリアクチュエータ9b′を駆動して、回転部
材9bを図4矢印T(又はU)方向に180°回転させ
て、ハンド部9aに保持されたワーク40aを反転させ
る。そして、主制御部61は、駆動シリンダ9c′を駆
動して、アーム9cを図2矢印A″方向に移動させて、
ハンド部9aに保持されたワーク40aを、主軸6のチ
ャック6aに挿入する。そして、主制御部61は、主軸
6のチャック6aを駆動して、チャック6aでワーク4
0aをクランプする。次に、主制御部61は、ハンド部
9aの保持部材9a′、9a′を図4矢印V方向に開い
た後に、駆動シリンダ9c′を駆動して、アーム9cを
図2矢印B″方向へ移動させて、ハンド部9aをワーク
40a(チャック6a)から離反させる。こうして、ワ
ーク40aの反転が終了すると、主制御部61は、駆動
シリンダ9d′、9e′を駆動して、移動部材9d、9
eを矢印D″方向、矢印D′方向へ移動させて、ハンド
部9aをチャック6aの前方(図中右方)から退避させ
る。
【0037】そして、主制御部61は、加工プログラム
メモリ70に格納されている所定の加工プログラムに基
づいて、主軸回転数制御部73を介して、主軸6を所定
の回転数で回転駆動する。同時に、主制御部61は、タ
レット刃物台7のタレット7aを旋回して所定の工具を
割り出し、Z軸制御部75、X軸制御部76を介して駆
動モータ7c′、7b′を駆動して、タレット7aを、
矢印A、B方向、矢印C、D方向に適宜移動駆動して、
主軸6に保持されたワーク40aについて第二工程の加
工(背面加工)を行う。即ち、バー材40は、加工前に
ワーク40aとして所定の長さに短く切断されているの
で、ワーク反転装置9によって反転することが出来、バ
ー材40(ワーク40a)の第一工程の加工と第二工程
の加工を連続して行って、バー材40の加工時間を短縮
することが出来る。
【0038】こうして、第一工程および第二工程の加工
が終了すると、主制御部61は、ワーク反転装置9を駆
動して、前述のワーク40aの反転の場合と同様にし
て、主軸6のチャック6aから加工済ワーク40aをハ
ンド部9aに受け取る。そして、当該加工済ワーク40
aを、ワーク反転装置9のハンド部9aから図1に示す
搬出コンベア10上に移送する。すると、当該加工済ワ
ーク40aは、搬出コンベア10によって数値制御旋盤
1外に搬送される。尚、本機2に、ワーク40aを反転
するワーク反転装置9を設けずに、数値制御旋盤1にお
いては第一工程の加工のみを行うようにし、ワーク40
aの第一工程の加工が終了したところで、パーツキャッ
チャ等によって、当該ワーク40aを機外に搬出するよ
うにしてもよい。
【0039】加工済ワーク40aが主軸6のチャック6
aから搬出されると、前述と同様にして、スライドベー
ス11を矢印E方向に移動させる形で、長尺のバー材4
0を主軸6のチャック6aに前方から供給する。そし
て、バー材40の先端部を主軸6のチャック6aでクラ
ンプして、スライドベース11を後退させる形でバーク
ランプユニット12によるバー材40のクランプ位置を
移動して、スライドベース11から主軸台5側にバー材
40を所定量だけ突出させる。そして、チャック6aと
バークランプユニット12に保持されたバー材40を、
カッタ37によって切断して、新たなワーク40aを長
尺のバー材40から所定の長さだけ切り出し、主軸6の
チャック6aに保持された当該ワーク40aの加工を行
う。
【0040】こうして、バー材40の加工に際して、バ
ー材40からワーク40aが切り出されていくと当該バ
ー材40が短くなるが、バー材40の移動はスライドベ
ース11の移動によって行われると共に、バー材40は
スライドベース11上のバークランプユニット12及び
バー支持ローラ15によってその軸心CBが主軸6の軸
心CTと整合するように支持されているので、短くなっ
たバー材40を好適に主軸6のチャック6aへ供給する
ことが出来る。即ち、バー材40を移動させる際には、
長尺のバー材40がバー供給装置20の素材棚21から
新たに取り出されてから当該バー材40の先端部が素材
送りユニット26に達するまでは、素材送出ロッド25
を図1矢印K方向に突出させる形で押動する。その後、
バー材40の先端部が本機2のスライドベース11のバ
ークランプユニット12に達するまでは、素材送りユニ
ット26の素材送りローラ30を矢印P方向に回転駆動
する形で移動させる。そして、長尺のバー材40の先端
部がスライドベース11のバークランプユニット12に
達した後は、バー材40をバークランプユニット12に
よってクランプした状態で、スライドベース11を矢印
E、F方向に移動させる形で、バー材40を移動させ
る。従って、バー材40からワーク40aを所定の長さ
ずつ切り出したために、バー材40が短くなっても、バ
ー材40を好適に移動させることが出来る。また、バー
材40が長い状態では、当該バー材40は、バークラン
プユニット12、バー支持ローラ15及びV溝23によ
って支持され、バー材40が短くなると、当該バー材4
0は、バークランプユニット12及びバー支持ローラ1
5によって支持される。
【0041】1本のバー材40の加工が終了すると、新
たなバー材40を、バー供給装置20の素材棚21から
V溝23上に取り出し、上述と同様に、当該バー材40
を主軸6のチャック6aに前方から供給すると共に、所
定の長さのワーク40aに切断して加工する。バー材4
0を1本全部は加工しない場合(途中で必要個数のワー
ク40aの加工が終了した場合など)には、バー材40
の残った部分を、本機2から直接取り出すことが出来る
のは勿論、バー供給装置20のV溝23に戻して、バー
供給装置20側から取り出すことも出来る。即ち、スラ
イドベース11及びバー材40を図1矢印F方向へ移動
させてバー供給装置20に接近させる。すると、スライ
ドベース11のバー支持ローラ15から図中右方に突出
したバー材40の後端部が、バー供給装置20の素材送
りユニット26に挿入される。そして、素材送りユニッ
ト26の開閉部材29、31を矢印N方向に閉じて、素
材送りローラ30と補助ローラ32を当該バー材40に
当接させる。次に、スライドベース11のバークランプ
ユニット12をアンクランプにした後に、素材送りロー
ラ30を図1矢印Q方向に回転駆動する。すると、バー
材40が、本機2側のスライドベース11からバー供給
装置20側のV溝23へ移動し、当該V溝23からバー
材40を取り出すことが出来る。
【0042】尚、上述の実施例においては、スライドベ
ース11をバー供給装置20側から主軸台5側に移動さ
せることによって、ベッド3上に固定された主軸台5に
設けられた主軸6のチャック6aに、バー材40を前方
から供給する場合について述べたが、主軸台5を移動駆
動自在に設けて、主軸台5をスライドベース11(又は
バー供給装置20)側に移動させることによって、バー
材40を主軸6のチャック6aに前方から供給するよう
にしてもよい。また、バー供給装置20に、バー材押動
手段(素材送出ロッド25等)を、チェーン駆動等によ
って広範囲に亙って移動し得るように設け、当該バー材
押動手段によってバー材40を押動することによって、
バー材40を主軸6のチャック6aに前方から供給する
ようにしてもよい。
【0043】また、上述の実施例においては、種々のバ
ー材40について軸心CBを主軸6の軸心CTと整合さ
せるために、バー材40の外径に応じて、スライドベー
ス11のバー支持ローラ15、バー供給装置20のV溝
23の高さを手動で調整できるように構成した場合につ
いて述べたが、これ等バー支持ローラ15、V溝23の
高さを、油圧または空圧シリンダ等を介して、自動的に
調整するようにしてもよい。また、バー材40の外径に
応じて、主軸6のチャック6aの爪を、自動的に交換す
るようにしてもよい。即ち、図16に示す数値制御旋盤
1′は、本機2′を有しており、本機2′の図中右方に
は、バー供給装置20が設けられており、バー供給装置
20の図中左端部(本機2′側)には、素材送りユニッ
ト26が設けられている。尚、図16に示す数値制御旋
盤1′の構成要素の内、図1に示す数値制御旋盤1の構
成要素と同一の構成要素(バー供給装置20等)につい
ては、同一の符号を付して、説明を省略する。本機2′
には、図17、図18又は図19に示すように、前述の
数値制御旋盤1の本機2と同様に、ベッド3が設けられ
ており、ベッド3上には、主軸台5、タレット刃物台7
等が設けられている。そして、主軸台5には、前述の数
値制御旋盤1の本機2と同様に、主軸6が回転駆動自在
に設けられており、主軸6には、チャック6aが装着さ
れている。主軸6のチャック6aには、複数(この場合
は3つ)の爪装着溝6a′が、図21に示すように、軸
心CTに対して放射方向(図中上下方向)に穿設形成さ
れている(尚、図21には1つの爪装着溝6a′を示
す)。そして、各爪装着溝6a′には、爪6bが、当該
爪装着溝6a′に沿って(図21においては上下方向
に)移動する形で着脱自在に装着されている。
【0044】そして、主軸台5の上面5aには、チャッ
ク爪自動交換装置50が設けられている。尚、チャック
爪自動交換装置50については、特公昭62−1828
2等に開示されているので、説明を簡略にする。チャッ
ク爪自動交換装置50には、爪貯蔵マガジン51が、図
20に2点鎖線で示す交換位置EX1と実線で示す退避
位置との間を、矢印JA、JB方向に駆動シリンダ51
aを介して移動駆動自在に設けられている。そして、爪
貯蔵マガジン51には、円筒形のドラム52が、矢印J
C、JD方向に図21に示す割出用駆動モータ52bを
介して回転駆動自在に設けられている。ドラム52に
は、図20に示すように、多数の爪収納溝52aが、ド
ラム52の矢印JC、JD方向の回転によって交換位置
EX2に割り出し得る形で、放射状に配置された形で設
けられている。また、ドラム52の各爪収納溝52a
は、チャック6aの爪収納溝6a′と整合し得る形で、
図21上下方向に平行に穿設形成されている。そして、
各爪収納溝52aには、種々の爪6bが、1セット(こ
の場合は3個)ずつ収納されている。そして、爪貯蔵マ
ガジン51には、シフタロッド53が、図20に示す交
換位置EX2に割り出された爪収納溝52aに収納され
た爪6bと係脱し得ると共に、爪収納溝52aの穿設方
向に対して平行な図21矢印JE、JF方向に、駆動シ
リンダ53aを介して移動駆動し得る形で設けられてい
る。
【0045】また、本機2′には、スライドベース1
1′が、図16に示すように、前述の数値制御旋盤1の
スライドベース11と同様に、主軸台5とバー供給装置
20間に配置された形で、矢印E、F方向に移動駆動自
在に設けられている。そして、スライドベース11′に
は、図18に示すように、バー支持ローラ15が、図中
上下方向の高さを自動的に調整し得る形で、設けられて
いる。即ち、スライドベース11′の支持部材18に
は、高さ調節棒17が、駆動シリンダ17cを介して矢
印I′、J′方向に昇降駆動自在に設けられており、高
さ調節棒17の図中上端には、昇降部材16が枢着され
ている。そして、昇降部材16には、バー支持ローラ1
5が、回転自在に装着されている。また、高さ調節棒1
7には、ドッグ17bが固着されている。そして、支持
部材18には、ポテンショメータ18aが固着されてお
り、ポテンショメータ18aは、前記ドッグ17bと係
合している。
【0046】数値制御旋盤1′は以上のような構成を有
するので、異なった外径のバー材40を加工するに際し
ては、バー材40の外径に応じて、スライドベース1
1′のバー支持ローラ15の高さを自動的に調整し、ま
た、主軸6のチャック6aの爪6bを自動的に交換す
る。バー支持ローラ15の高さを調整するに際しては、
ポテンショメータ18aを介して、バー支持ローラ15
の高さを検知しつつ、駆動シリンダ17cを介して、高
さ調節棒17の矢印I′、J′方向への突出量を調整す
る。すると、高さ調節棒17の突出量に応じて、バー支
持ローラ15の高さが調整される。尚、バー供給装置2
0のV溝23についても、上述と同様にして、バー材4
0の外径に応じて、高さを自動的に調整することが出来
る。
【0047】主軸6のチャック6aの爪6bを交換する
に際しては、チャック爪自動交換装置50の爪貯蔵マガ
ジン51を図20に2点鎖線で示す交換位置EX1まで
矢印JA方向に移動駆動して、主軸台5の上面5aから
チャック6側に突出させる。そして、先ず、チャック6
aに装着されている1セットの爪6bを、爪貯蔵マガジ
ン51に回収する。即ち、ドラム52を図20矢印J
C、JD方向に適宜回転駆動して、空の爪収納溝52a
を交換位置EX2に割り出す。そして、主軸6を適宜回
転駆動して、チャック6aの各爪装着溝6a′を、順
次、図21に示す交換位置EX3に割り出して、爪貯蔵
マガジン51の交換位置EX2に割り出された爪収納溝
52aと整合させる。そして、チャック6aの各爪装着
溝6a′が交換位置EX3に割り出されると、シフタロ
ッド53を矢印JF方向に下降駆動して、当該爪装着溝
6a′に装着されている爪6bに係合させる。そして、
シフタロッド53を当該爪6bと共に矢印JE方向に上
昇駆動して、当該爪6bを、チャック6aの爪装着溝6
a′から取り出して、爪貯蔵マガジン51の交換位置E
X2に割り出された爪収納溝52aに収納する。こうし
て、チャック6aの各爪装着溝6a′に装着されている
1セットの爪6bを、順次、爪貯蔵マガジン51の爪収
納溝52aに回収する。
【0048】チャック6aから爪貯蔵マガジン51への
元の爪6bの回収が終了すると、新たな爪6bを爪貯蔵
マガジン51から取り出してチャック6aに装着する。
即ち、ドラム52を図20矢印JC、JD方向に適宜回
転駆動して、所定の種類の爪6bが収納された爪収納溝
52aを交換位置EX2に割り出す。そして、主軸6を
適宜回転駆動して、チャック6aの各爪装着溝6a′
を、順次、図21に示す交換位置EX3に割り出して、
爪貯蔵マガジン51の交換位置EX2に割り出された爪
収納溝52aと整合させる。そして、チャック6aの各
爪装着溝6a′が交換位置EX3に割り出されると、シ
フタロッド53を交換位置EX2に割り出された爪収納
溝52aに収納されている爪6bに係合させる。そし
て、シフタロッド53を当該爪6bと共に矢印JF方向
に下降駆動して、当該爪6bを、爪貯蔵マガジン51の
爪収納溝52aから取り出して、チャック6aの交換位
置EX3に割り出された爪装着溝6a′に装着する。こ
うして、爪貯蔵マガジン51の爪収納溝52aに収納さ
れている1セットの爪6bを、順次、チャック6aの各
爪装着溝6a′に装着する。
【0049】従って、数値制御旋盤1′においては、前
述の数値制御旋盤1と同様に、バー材40の供給を、主
軸6の内部を貫通せずにチャック6aの前方から行うこ
とが出来、また、ワーク40aとして短く切断した形で
行うことが出来る。更に、数値制御旋盤1′において
は、チャック爪自動交換装置50を介してチャック6a
の爪6bを自動的に交換し、また、バー支持ローラ15
等の高さを自動的に調整することによって、種々の外径
のワーク40aの供給を好適に行うことが出来る。尚、
チャック爪交換手段としては、特公昭62−18282
に開示されたチャック爪自動交換装置50に限らず、チ
ャック6aの爪6bを交換し得るものであれば、どのよ
うに構成してもよい。また、バークランプユニット12
の爪13についても、バー材40の外径に応じて自動的
に交換するようにしてもよい。
【0050】また、上述の実施例においては、数値制御
旋盤1、1′において加工されるバー材40として、丸
棒を使用する場合について述べたが、バー材40として
は、角棒(6角棒、8角棒等)を使用することも出来
る。この際、加工すべきバー材40が丸棒か角棒かに応
じて、上述のチャック爪自動交換装置50等によって、
チャック6aの爪6bを自動的に交換することも出来
る。
【0051】尚、上述の実施例においては、タレット刃
物台7(往復台7c)とスライドベース11(本体11
a)を、駆動モータ7c′と駆動モータ11cを介し
て、互いに平行な矢印A、B方向と矢印E、F方向へ別
々に移動駆動するように構成した場合について述べた
が、タレット刃物台7(往復台7c)とスライドベース
11(本体11a)を一体的に移動駆動するように構成
してもよい。即ち、この場合には、駆動モータ7c′
(及び付属機構)と駆動モータ11c(及び付属機構)
の内、一方を省略することが出来るので、安価に構成す
ることが出来る。
【0052】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、主軸6が設けられた主軸台5を有し、前記主軸6に
チャック6aを設け、前記チャック6aの前方に、バー
材40を長尺のまま移動自在に保持するV溝23等のバ
ー材保持手段を設け、前記主軸台5と前記バー材保持手
段間に、バークランプユニット12等のバー材拘持手段
を、前記主軸台5および前記バー材保持手段に対して接
近離反する形で移動駆動自在に設け、カッタ37等のバ
ー材切断手段を、前記チャック6aと前記バー材拘持手
段間において前記バー材40を切断し得る形で設けて構
成したので、バー材拘持手段でバー材40を拘持した状
態で、当該バー材拘持手段をバー材保持手段から離反さ
せて主軸台5に接近させることによって、バー材40を
バー材保持手段から引き出して、主軸6のチャック6a
に供給することが出来る。従って、バー材40は、主軸
6のチャック6aに、前方から、即ち、主軸6の内部を
貫通せずに、供給されるので、貫通穴が形成されていな
い主軸6を使用することが出来、径の大きいバー材40
も加工することが出来る。また、バー材40を、加工前
に、主軸6のチャック6aとバー材拘持手段間に保持し
た状態でバー材切断手段によって所定の長さに切断する
ことが出来るので、バー材40を短く切断した形で(ワ
ーク40aとして)主軸6のチャック6aに供給するこ
とが出来る。従って、加工に際して、主軸6を高速回転
することが出来、ドローチューブ、フィラーチューブ等
も必要なく、バー材40として、ミガキ棒以外にも、黒
皮材を加工することが出来る。
【0053】また、本発明は、ワーク反転装置9等のワ
ーク反転手段を、前記チャック6aとの間でワーク40
a(バー材40から所定の長さに切り出された部分)の
受渡を行い得ると共に当該ワーク40aの反転を行い得
る形で設けて構成したので、上述の効果に加えて、ワー
ク40aの第一工程の加工が終了すると、主軸6のチャ
ック6aに保持された当該ワーク40aをワーク反転手
段によって反転して、当該ワーク40aの第二工程の加
工(背面加工)を行うことが出来る。即ち、バー材40
は、加工前にワーク40aとして短く切断されているの
で、ワーク反転手段によって反転することが出来、第一
工程の加工と第二工程の加工を連続して行って、バー材
40の加工時間を短縮することが出来る。
【0054】また、本発明は、チャック爪自動交換装置
50等のチャック爪交換手段を、前記チャック6aの爪
6bを、加工すべきバー材40の種類に応じて交換する
形で設けて構成したので、上述の効果に加えて、種々の
外径のバー材40(ワーク40a)の供給、加工を好適
に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるバー材加工旋盤の一実施例の概略
を示す平面図である。
【図2】図1に示すバー材加工旋盤の本機の詳細を示す
平面図である。
【図3】図2に示す本機の正面図である。
【図4】図2に示す本機の側面図である。
【図5】図2に示す本機のスライドベースの拡大平面図
である。
【図6】図5に示すスライドベースの正面図である。
【図7】図6に示すスライドベースのVII矢視図であ
る。
【図8】図6に示すスライドベースのVIII−VIII線に
よる断面図である。
【図9】図1に示すバー材加工旋盤のバー供給装置の詳
細を示す平面図である。
【図10】図9に示すバー供給装置の正面図である。
【図11】図9に示すバー供給装置の側面方向から投影
した断面図である。
【図12】図9に示すバー供給装置の素材送りユニット
の拡大平面図である。
【図13】図12に示す素材送りユニットのXIII−XI
II線による断面図である。
【図14】図12に示す素材送りユニットのXIV−XI
V線による断面図である。
【図15】図1に示すバー材加工旋盤の制御ブロック図
である。
【図16】本発明によるバー材加工旋盤の別の実施例の
概略を示す平面図である。
【図17】図16に示すバー材加工旋盤の本機の詳細を
示す平面図である。
【図18】図17に示す本機の正面図である。
【図19】図17に示す本機の側面図である。
【図20】図17に示す本機のチャック爪自動交換装置
の拡大平面図である。
【図21】図20に示すチャック爪自動交換装置の正面
方向から投影した断面図である。
【符号の説明】
1、1′……バー材加工旋盤(数値制御旋盤) 5……主軸台 6……主軸 6a……チャック 6b……爪 9……ワーク反転手段(ワーク反転装置) 12……バー材拘持手段(バークランプユニット) 23……バー材保持手段(V溝) 37……バー材切断手段(カッタ) 40……バー材 40a……ワーク(バー材40から切り出された部分) 50……チャック爪交換手段(チャック爪自動交換装
置)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸が設けられた主軸台を有し、 前記主軸にチャックを設け、 前記チャックの前方に、バー材を長尺のまま移動自在に
    保持するバー材保持手段を設け、 前記主軸台と前記バー材保持手段間に、バー材拘持手段
    を、前記主軸台および前記バー材保持手段に対して接近
    離反する形で移動駆動自在に設け、 バー材切断手段を、前記チャックと前記バー材拘持手段
    間において前記バー材を切断し得る形で設けて構成した
    バー材加工旋盤。
  2. 【請求項2】ワーク反転手段を、前記チャックとの間で
    ワークの受渡を行い得ると共に当該ワークの反転を行い
    得る形で設けて構成した請求項1記載のバー材加工旋
    盤。
  3. 【請求項3】チャック爪交換手段を、前記チャックの爪
    を、加工すべきバー材の種類に応じて交換する形で設け
    て構成した請求項1記載のバー材加工旋盤。
JP23239291A 1991-08-20 1991-08-20 バー材加工旋盤 Pending JPH0550303A (ja)

Priority Applications (1)

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JP23239291A JPH0550303A (ja) 1991-08-20 1991-08-20 バー材加工旋盤

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ID=16938528

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2151775A1 (es) * 1997-03-10 2001-01-01 Sentmarti Jaime Burgaya Protector de esquinas para embalajes y una maquina para su obtencion.

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2151775A1 (es) * 1997-03-10 2001-01-01 Sentmarti Jaime Burgaya Protector de esquinas para embalajes y una maquina para su obtencion.

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