JPH0550255A - 溶接ガンの開閉制御方法及び溶接ガンの開閉シリンダ装置 - Google Patents

溶接ガンの開閉制御方法及び溶接ガンの開閉シリンダ装置

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JPH0550255A
JPH0550255A JP3212450A JP21245091A JPH0550255A JP H0550255 A JPH0550255 A JP H0550255A JP 3212450 A JP3212450 A JP 3212450A JP 21245091 A JP21245091 A JP 21245091A JP H0550255 A JPH0550255 A JP H0550255A
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welding
welding gun
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piston
gun
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Toshiaki Aoki
俊昭 青木
Shuji Nakamura
修二 中村
Hideo Inano
秀夫 稲野
Keiichi Samekawa
恵一 鮫川
Toshinobu Fujita
敏信 藤田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 溶接ガン2の開閉シリンダ装置3を、主シリ
ンダ17と、その下端に連結した副シリンダ18とで構
成する。副シリンダに内挿した副ピストン20のピスト
ンロッド20aを副シリンダに形成した隔壁18aを通
して主シリンダ内に突出させ、該ロッドの上端に主シリ
ンダ内の主ピストン19に対向するストッパ部20bを
設ける。トランスを共用する複数の溶接ガンを順次閉じ
る際、後順位の溶接ガンを、そのシリンダ装置の副ピス
トンを上動させた状態で主ピストンを下動させて、予め
Aの全閉状態からBの半開状態に切換えておき、順番が
きたとき副ピストンの押上げを解いて主ピストンをさら
に下動させ、溶接ガンをCの状態に閉じる。 【効果】 後順位の溶接ガンは半開状態から閉じるの
で、閉じ動作時間を短縮して能率を向上できる。通常の
溶接ガンに副シリンダを連結するだけで良く、既存の溶
接ガンを半開状態への切換が可能なものに容易に改造で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランスを共用する複
数の溶接ガンを所定の溶接順位に従って順番に閉じてワ
ークの溶接を行う際に適用される溶接ガンの開閉制御方
法、並びにこの方法の実施に好適な溶接ガンの開閉シリ
ンダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特公昭61-57116号公報に見られる
自動車車体用の溶接治具の如く、治具本体に多数の溶接
ガンを搭載する場合、個々の溶接ガンについて各1個の
トランスを設けたのではコストが嵩むため、1個のトラ
ンスを複数の溶接ガンで共用するようにしており、この
場合複数の溶接ガンを同時に閉じて溶接を行うとトラン
スの容量が不足するため、これら溶接ガンを所定の溶接
順位に従って順番に閉じてワークの溶接を行うを一般と
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く複数の溶接
ガンを順番に閉じてワークの溶接を行う場合、サイクル
タイムを短縮する上で溶接ガンの閉じ動作に要する時間
を短縮することが望まれるが、ガンアームの閉じ速度を
速くするとガンアームが勢い良くワークに衝突し、衝撃
が大きくなって耐久性が低下するため、閉じ速度はあま
り速くできず、閉じ動作に要する時間を如何にして短縮
するかが課題となっている。本発明は、以上の点に鑑
み、溶接ガンの閉じ動作に要する時間をガンアームの閉
じ速度を速くせずに短縮し得るようにした溶接ガンの開
閉制御方法を提供することを第1の目的とし、この方法
の実施に好適な溶接ガンの開閉シリンダ装置を提供する
ことを第2の目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
べく、本発明方法は、トランスを共用する複数の溶接ガ
ンを所定の溶接順位に従って順番に閉じてワークの溶接
を行う際に、溶接順位が後位の溶接ガンを、該溶接ガン
を閉じる前に、予め全開状態から半開状態に切換えてお
くことを特徴とする。
【0005】又、上記第2の目的を達成すべく、本発明
シリンダ装置は、溶接ガンのガンアームに連結される主
ピストンを内蔵する主シリンダの尾端に、主シリンダの
尾端部を閉鎖する隔壁を有すると共に該隔壁の尾方に副
ピストンを内蔵する副シリンダを連結し、該副ピストン
のピストンロッドを隔壁を通して主シリンダ内に突出さ
せて、該ピストンロッドの先端に主ピストンに対向する
ストッパ部を設け、副ピストンの進退により主ピストン
の移動ストロークを大小2段に切換えて溶接ガンを全開
状態と半開状態とに切換自在としたことを特徴とする。
【0006】
【作用】ワークセット時は、全ての溶接ガンを全開状態
としてワークを溶接ガンのガンアームに干渉することな
くセットし得るようにし、ワークセット後、複数の溶接
ガンを溶接順位の前位のものから順に閉じてワークの各
溶接箇所を溶接する。そして、溶接順位が後位の溶接ガ
ンを予め全開状態から半開状態に切換えて、当該溶接ガ
ンをガンアームの小ストロークの動きで閉じられるよう
にする。そのため、ガンアームの閉じ速度を速くしなく
ても閉じ動作に要する時間を短縮できる。本発明の開閉
シリンダ装置によれば、副ピストンの進退により溶接ガ
ンを全開状態と半開状態とに切換えることができ、而も
その構造は、溶接ガンに通常用いられる開閉シリンダを
主シリンダとして、該シリンダの尾端にエンドカバーに
代えて副シリンダを連結するだけで済み、既存の溶接ガ
ンを上記した本発明方法を実施可能なものに容易に改造
できる。
【0007】
【実施例】図1を参照して、1は溶接治具の治具本体、
2は該治具本体1に搭載した溶接ガンを示し、該溶接ガ
ン2は、下端に開閉シリンダ装置3を取付けた上下方向
に長手の2枚板構造のガン本体4を備え、該ガン本体4
に固定ガンアーム5を固設すると共に、ガン本体4に形
成したカム溝6に上下1対のガイドローラ7aを介して
係合するアームホルダ7を設けて、該ホルダ7に固定ガ
ンアーム5に対峙する上側の可動ガンアーム8を取付
け、該ホルダ7に開閉シリンダ装置3からのびるピスト
ンロッド9の上端部を枢着して、ピストンロッド9の上
下動により可動ガンアーム8をカム溝6に案内させて図
中Aで示す全開状態とCで示す閉じ状態とに開閉自在と
して成るもので、可動ガンアーム8を閉じて固定ガンア
ーム5との間にワークWを挾んだ状態で、トランスに連
なるキックレスケーブル10の一方の端子板10aから
ガン本体4に絶縁板11を介して取付けた給電板12を
介して固定ガンアーム5と、該ケーブル10の他方の端
子板10bから中継部材13とオンス銅板14とを介し
て可動ガンアーム8とに給電し、ワークWの溶接を行う
ようにした。又、ガン本体4を、治具本体1に固定のブ
ラケット15に取付けた垂直のガイドバー15aに、シ
リンダ装置3に形成したスリーブ16において上下動自
在に支持させ、ピストンロッド9の上動で可動ガンアー
ム8が全開状態に開かれたとき、ピストンロッド9の中
間部に形成した段部9aが前記ブラケット15に固定の
ストッパ15bに当接し、以後当接反力でガン本体4が
下動して固定ガンアーム5がワークWの下方に離脱され
るようにした。
【0008】溶接治具には多数の溶接ガンが搭載されて
おり、これら溶接ガンを複数個宛の複数組に組分けし
て、1組毎に1つのトランスを設け、各組の複数の溶接
ガンを所定の溶接順位に従って順番に閉じて溶接を行う
ようにした。
【0009】図1に示す溶接ガン2は溶接順位が後位の
ものであり、該溶接ガン2を図中Aで示す全開状態とB
で示す半開状態(実線示の状態)とに切換自在とすべ
く、開閉シリンダ装置3を以下の如く構成した。即ち、
該シリンダ装置3は、溶接ガンに通常用いられる開閉シ
リンダから成る主シリンダ17と、該主シリンダ17の
尾端即ち下端に該シリンダ17のエンドカバーを取外し
て連結した副シリンダ18とで構成され、主シリンダ1
7に前記ピストンロッド9に連結される主ピストン19
を内挿すると共に、副シリンダ18に主シリンダ17の
下端部を閉鎖する隔壁18aを形成して、該隔壁18a
の下側の部分に副ピストン20を内挿し、該副ピストン
20のピストンロッド20aを隔壁18aを通して主シ
リンダ17内に突出させ、該ピストンロッド20aの上
端に主ピストン19に対向するストッパ部20bを設け
た。開閉シリンダ装置3には、主ピストン19の上側の
第1圧力室211と、主ピストン19の下側の隔壁18
aとの間の第2圧力室212と、隔壁18aの下側の副
ピストン20との間の第3圧力室213と、副ピストン
20の下側の副シリンダ18の下端のエンドカバー18
bとの間の第4圧力室214とが設けられており、第2
圧力室212へのエア供給により主ピストン19を上動
させたとき溶接ガン2が全開状態となり、第4圧力室2
4へのエア供給により副ピストン20を上動させた状
態で第1圧力室211にエアを供給して主ピストン19
を下動させたとき、該主ピストン19の下動がストッパ
部20bにより途中で制止されて溶接ガン2が半開状態
となり、この状態で第4圧力室214のエアを排気した
とき、主ピストン19が副ピストン20を押下げつつ下
動して溶接ガン2が閉じられるようにした。
【0010】次に、開閉シリンダ装置3用のエア回路を
図2を参照して説明する。図中22は溶接治具に設けら
れるワーククランパー用の作動エア回路に連なるクラン
プ通路、23は溶接ガンを閉じる加圧通路、24は溶接
ガンを開く開放通路であり、クランプ通路22を第1切
換弁251とシャトル弁26とを介して第1圧力室211
と、第2切換弁252を介して第4圧力室214とに接続
すると共に、加圧通路23をシャトル弁26を介して第
1圧力室211と、開放通路24を第3切換弁253を介
して第2圧力室212とに接続し、又第3圧力室213
排気管27を介して常時大気開放とした。ここで、第1
切換弁251は、クランプ通路22からディレーバルブ
等の遅延手段28を介して徐々に作用されるエア圧によ
り設定時間経過後に閉じ位置に切換えられ、又第2切換
弁252と第3切換弁253は夫々加圧通路23とクラン
プ通路22のエア圧により閉じ側に切換えられるように
構成されている。尚、開放通路24には常時エアが供給
されている。
【0011】次に、上記実施例の作用を説明するに、全
ての溶接ガンを全開状態として溶接治具にワークをセッ
トした後、ワーククランパーを閉じてワークをクランプ
すると、クランプ通路22から第1切換弁251とシャ
トル弁26とを介して第1圧力室211と、第2切換弁
252を介して第4圧力室214とにエアが供給されると
共に、第3切換弁253が閉じられて第2圧力室212
大気開放され、副ピストン20が上動した状態で主ピス
トン19が下動して、溶接順位が後位の溶接ガン2が全
開状態から半開状態に切換えられる。一方、溶接順位が
前位の溶接ガンはワークをクランプした後直ちに閉じら
れ、この状態でトランスを通電作動させて前位の溶接ガ
ンによりワークの対応箇所の溶接を行う。次に、前位の
溶接ガンを開くと共に、後位の溶接ガン2の加圧通路2
3にエアを流す。これによれば、シャトル弁26を介し
て第1圧力室211にエアが供給されると共に、第2切
換弁252が閉じられて第4圧力室214が大気開放さ
れ、主ピストン19が副ピストン20を押下げつつ下動
して後位の溶接ガン2が閉じられ、この状態でトランス
を再度通電作動させてワークの対応箇所の溶接を行う。
ここで、後位の溶接ガン2は予め半開状態に切換えられ
ているため、閉じ速度を速くしなくても短時間で閉じら
れ、サイクルタイムが短縮される。後位の溶接ガン2に
よる溶接が完了すると、加圧通路23からのエア供給が
停止され、かくするときは第2切換弁252が開位置に
復帰して、クランプ通路22から該第2切換弁252
介して第4圧力室214にエアが供給され、副ピストン
20が上動して主ピストン19が押上げられ、後位の溶
接ガン2が半開状態に開かれる。尚、前記遅延手段28
は、加圧通路23からのエアによる溶接ガン2の加圧開
始後に第1切換弁251を閉じ位置に切換えるように構
成されており、上記した主ピストン19の押上げに際
し、第1圧力室211にクランプ通路22からのエアは
供給されない。全ての溶接ガンによる溶接が完了したと
ころで、ワーククランパーをアンクランプすべくクラン
プ通路22へのエア供給を停止するが、これによれば、
第3切換弁253が開位置に復帰して、開放通路24か
ら該第3切換弁253を介して第2圧力室212にエアが
供給され、主ピストン19が更に上動して溶接ガン2が
全開状態に開かれる。
【0012】尚、上記実施例では、第1切換弁251
遅延手段28を介してクランプ通路22のエア圧を作用
させるようにしたが、図3に示す実施例の如く、第1切
換弁251にクランプ通路22のエア圧を作用させる通
路に常閉型の第4切換弁254を介設し、該第4切換弁
254にクランプ通路22のエア圧を遅延手段28を介
して作用させ、設定時間経過後に第4切換弁254を開
位置に切換えて第1切換弁251にクランプ通路22の
エア圧を作用させ、該第1切換弁251を閉じ位置に切
換えるようにしても良い。図3の実施例の他の構成は図
2の実施例と同一である。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明によれば、溶接順位が後位の溶接ガンを予め全
開状態から半開状態に切換えておくため、溶接ガンの閉
じ動作に要する時間をガンアームの閉じ速度を速くせず
に短縮でき、トランスを共用する複数の溶接ガンによる
溶接サイクルタイムを溶接ガンの耐久性に悪影響を与え
ることなく短縮して生産性を向上でき、更に請求項2の
発明によれば、既存の溶接ガンを請求項1の発明を実施
可能なものに簡単に改造できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明シリンダ装置を具備する溶接ガンの一
例の縦断面図
【図2】 そのシリンダ装置のエア回路の一例を示す図
【図3】 エア回路の他の実施例を示す図
【符号の説明】
2 溶接ガン 3 開閉シリンダ装置 17
主シリンダ 18 副シリンダ 18a 隔壁 1
9 主ピストン 20 副ピストン 20a ピストンロッド 20
b ストッパ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鮫川 恵一 埼玉県坂戸市関間3−10−7 (72)発明者 藤田 敏信 埼玉県入間郡日高町高萩427−2

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスを共用する複数の溶接ガンを所
    定の溶接順位に従って順番に閉じてワークの溶接を行う
    際に、溶接順位が後位の溶接ガンを、該溶接ガンを閉じ
    る前に、予め全開状態から半開状態に切換えておくこと
    を特徴とする溶接ガンの開閉制御方法。
  2. 【請求項2】 溶接ガンを開閉するシリンダ装置であっ
    て、溶接ガンのガンアームに連結される主ピストンを内
    蔵する主シリンダの尾端に、主シリンダの尾端部を閉鎖
    する隔壁を有すると共に該隔壁の尾方に副ピストンを内
    蔵する副シリンダを連結し、該副ピストンのピストンロ
    ッドを隔壁を通して主シリンダ内に突出させて、該ピス
    トンロッドの先端に主ピストンに対向するストッパ部を
    設け、副ピストンの進退により主ピストンの移動ストロ
    ークを大小2段に切換えて溶接ガンを全開状態と半開状
    態とに切換自在としたことを特徴とする溶接ガンの開閉
    シリンダ装置。
JP3212450A 1991-08-23 1991-08-23 溶接ガンの開閉シリンダ装置 Expired - Fee Related JPH0825028B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030062041A (ko) * 2002-01-16 2003-07-23 김진헌 저항용접기의 공기압 실린더 브레이크 장치
KR100459461B1 (ko) * 2002-09-30 2004-12-03 엘지전자 주식회사 2단 왕복동식 압축기

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JPS587576A (ja) * 1981-06-29 1983-01-17 レイセオン・カンパニ− Ppi用コンパス適合駆動装置
JPH02290680A (ja) * 1989-04-28 1990-11-30 Suzuki Motor Corp 溶接ロボットの溶接ガン制御のための2段ストローク開放確認装置および擬似的リミット検出信号発生装置

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