JPH0549933B2 - - Google Patents
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- JPH0549933B2 JPH0549933B2 JP1259183A JP25918389A JPH0549933B2 JP H0549933 B2 JPH0549933 B2 JP H0549933B2 JP 1259183 A JP1259183 A JP 1259183A JP 25918389 A JP25918389 A JP 25918389A JP H0549933 B2 JPH0549933 B2 JP H0549933B2
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/7072—Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors
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- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
- Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
Description
この発明は、被測定物に生じる亀裂、空洞及び
凹みの等の欠陥の検出方法及び装置に関する。
凹みの等の欠陥の検出方法及び装置に関する。
例えば自動車のエンジンのピストン機構に用い
られるシリンダ部品やピストン部品は、亀裂、空
洞、凹みなどの欠陥があると、ピストン機構の不
良を招く。そこで、これら亀裂、空洞、凹み等の
欠陥を有する部品は、エンジン組み立て前に、部
品の製造ラインにおいて、検出できることが好ま
しい。 ところで、この種の欠陥の検出方法としては、
従来、超音波の反射による方法、AE(アコーステ
イツクエミシヨン)による亀裂発生時の音による
検出方法、CCDカメラによる観測法、X線写真
法、カラーチエツク法、渦電流法などが知られて
いる。
られるシリンダ部品やピストン部品は、亀裂、空
洞、凹みなどの欠陥があると、ピストン機構の不
良を招く。そこで、これら亀裂、空洞、凹み等の
欠陥を有する部品は、エンジン組み立て前に、部
品の製造ラインにおいて、検出できることが好ま
しい。 ところで、この種の欠陥の検出方法としては、
従来、超音波の反射による方法、AE(アコーステ
イツクエミシヨン)による亀裂発生時の音による
検出方法、CCDカメラによる観測法、X線写真
法、カラーチエツク法、渦電流法などが知られて
いる。
しかしながら、上記の従来の各方法は、それぞ
れ、以下のような取扱上の問題があつた。 すなわち、例えば超音波探傷法は、被測定物に
接触させて欠陥を検出する方法であり、超音波の
直進性からセンサを当てた部分しか測定できず、
センサ接続面における不整合による反射や、わず
かな角度差で見える波形が異なり、判別が容易で
ない。 また、AE法の場合は、超音波探傷法と同じよ
うに接触法であると共に、進行性の亀裂でないと
測定できない。逆に進行性のあるものでは亀裂を
拡大しながら測定することになる。 また、CCDカメラによる観測法では、亀裂や
凹みなどの欠陥以外のしみや模様があつても、判
定を乱す欠点があり、また、鋳造物等において
「す」と呼ばれる空洞は判定できない。 また、X線写真法は、直接、目視できるので有
効だが、X線量の調整が厄介で観測できなかつた
りすると共に、被測定物の全数検査ができず、製
造ライン上での検査に向かない。 さらに、渦電流法では、被測定物を高速で回転
させる必要がある。また、感度を上げるためにセ
ンサを被測定物に近づけ、一様に移動させる必要
があるが、被測定物に凹凸がある場合は測定が非
常に困難である。 この発明は、以上の点に鑑み、非接触で被測定
物の欠陥の検出ができ、取り扱いが容易な検出方
法及び装置を提供しようとするものである。
れ、以下のような取扱上の問題があつた。 すなわち、例えば超音波探傷法は、被測定物に
接触させて欠陥を検出する方法であり、超音波の
直進性からセンサを当てた部分しか測定できず、
センサ接続面における不整合による反射や、わず
かな角度差で見える波形が異なり、判別が容易で
ない。 また、AE法の場合は、超音波探傷法と同じよ
うに接触法であると共に、進行性の亀裂でないと
測定できない。逆に進行性のあるものでは亀裂を
拡大しながら測定することになる。 また、CCDカメラによる観測法では、亀裂や
凹みなどの欠陥以外のしみや模様があつても、判
定を乱す欠点があり、また、鋳造物等において
「す」と呼ばれる空洞は判定できない。 また、X線写真法は、直接、目視できるので有
効だが、X線量の調整が厄介で観測できなかつた
りすると共に、被測定物の全数検査ができず、製
造ライン上での検査に向かない。 さらに、渦電流法では、被測定物を高速で回転
させる必要がある。また、感度を上げるためにセ
ンサを被測定物に近づけ、一様に移動させる必要
があるが、被測定物に凹凸がある場合は測定が非
常に困難である。 この発明は、以上の点に鑑み、非接触で被測定
物の欠陥の検出ができ、取り扱いが容易な検出方
法及び装置を提供しようとするものである。
この発明は、被測定物に振動を加えて、その振
動をピツクアツプし、このピツクアツプした振動
から上記被測定物の固有振動の持つスペクトルが
2つに別れることを検出することにより上記被測
定物に欠陥があることを検出する欠陥検出方法で
ある。 また、上記被測定物の固有振動が持つ奇数次ス
ペクトルが2つに別れることを検出することによ
り、上記被測定物に厚み方向に貫通する亀裂が存
在することを検出する欠陥検出方法である。 また、上記被測定物の固有振動が持つ奇数次ス
ペクトルが2つに別れることを検出することによ
り、上記被測定物に厚み方向に貫通する亀裂が存
在することを検出する欠陥検出方法である。 また、上記被測定物の固有振動が持つ偶数次ス
ペクトルが2つに別れることを検出することによ
り、上記被測定物に空洞や凹部等の厚み方向に貫
通していない欠陥が存在することを検出する欠陥
検出方法である。 また、上記被測定物の固有振動が持つスペクト
ルの尖鋭度の大小により、上記被測定物の欠陥の
有無を判定するようにする欠陥検出方法である。 また、この発明は、ピツクアツプした上記被測
定物の固有振動を時系列変換し、その時系列変換
波形のエンベロープに基づいて欠陥を検出するよ
うにした欠陥検出方法である。 この発明による欠陥検出装置は、 被測定物を加振する加振手段と、 上記被測定物の振動をピツクアツプし、電気信
号に変換するピツクアツプ手段と、 このピツクアツプ手段からの電気信号を受け、
上記被測定物の固有振動をスペクトル分析し、被
測定物の基本固有スペクトルの他の欠陥によるス
ペクトルが存在するか否かにより上記欠陥の有無
を判定する演算処理・判定手段とからなる。 また、この発明の欠陥検出装置は、 被測定物を加振する加振手段と、 上記被測定物の振動をピツクアツプし、電気信
号に変換するピツクアツプ手段と、 このピツクアツプ手段からの電気信号を受け、
上記被測定物の固有振動を時系列変換した信号の
エンベロープを求め、このエンベロープ波形から
上記欠陥の有無を判定する演算処理・判定手段と
からなる。
動をピツクアツプし、このピツクアツプした振動
から上記被測定物の固有振動の持つスペクトルが
2つに別れることを検出することにより上記被測
定物に欠陥があることを検出する欠陥検出方法で
ある。 また、上記被測定物の固有振動が持つ奇数次ス
ペクトルが2つに別れることを検出することによ
り、上記被測定物に厚み方向に貫通する亀裂が存
在することを検出する欠陥検出方法である。 また、上記被測定物の固有振動が持つ奇数次ス
ペクトルが2つに別れることを検出することによ
り、上記被測定物に厚み方向に貫通する亀裂が存
在することを検出する欠陥検出方法である。 また、上記被測定物の固有振動が持つ偶数次ス
ペクトルが2つに別れることを検出することによ
り、上記被測定物に空洞や凹部等の厚み方向に貫
通していない欠陥が存在することを検出する欠陥
検出方法である。 また、上記被測定物の固有振動が持つスペクト
ルの尖鋭度の大小により、上記被測定物の欠陥の
有無を判定するようにする欠陥検出方法である。 また、この発明は、ピツクアツプした上記被測
定物の固有振動を時系列変換し、その時系列変換
波形のエンベロープに基づいて欠陥を検出するよ
うにした欠陥検出方法である。 この発明による欠陥検出装置は、 被測定物を加振する加振手段と、 上記被測定物の振動をピツクアツプし、電気信
号に変換するピツクアツプ手段と、 このピツクアツプ手段からの電気信号を受け、
上記被測定物の固有振動をスペクトル分析し、被
測定物の基本固有スペクトルの他の欠陥によるス
ペクトルが存在するか否かにより上記欠陥の有無
を判定する演算処理・判定手段とからなる。 また、この発明の欠陥検出装置は、 被測定物を加振する加振手段と、 上記被測定物の振動をピツクアツプし、電気信
号に変換するピツクアツプ手段と、 このピツクアツプ手段からの電気信号を受け、
上記被測定物の固有振動を時系列変換した信号の
エンベロープを求め、このエンベロープ波形から
上記欠陥の有無を判定する演算処理・判定手段と
からなる。
加振された被測定物の振動は、非接触でピツク
アツプ可能である。そして、そのピツクアツプさ
れた振動をスペクトル分析し、あるいは時系列分
析する。すると、欠陥が無い場合と、欠陥が存在
する場合とで、異なる分析結果が得られるので、
欠陥の有無の検出ができる。しかも、亀裂等の貫
通欠陥と、凹み等の非貫通欠陥とでは振動が異な
ることから両者の区別を行なうことが可能にな
る。
アツプ可能である。そして、そのピツクアツプさ
れた振動をスペクトル分析し、あるいは時系列分
析する。すると、欠陥が無い場合と、欠陥が存在
する場合とで、異なる分析結果が得られるので、
欠陥の有無の検出ができる。しかも、亀裂等の貫
通欠陥と、凹み等の非貫通欠陥とでは振動が異な
ることから両者の区別を行なうことが可能にな
る。
以下、この発明の一実施例を図を参照しながら
説明する。 先ず、この発明による欠陥検出方法及び装置に
おける原理について考察する。この発明方法及び
装置は、以下に説明するような、発明者の研究の
結果、誕生したものである。 今、例えば被測定物として鋳造物からなる中空
円筒状シリンダ部品を考える。そして、このシリ
ンダ部品に衝撃を与える等して振動を加え、この
振動を変位形や指向性の鋭い振動検出センサでピ
ツクアツプする。すると、亀裂や空洞や凹み等の
欠陥のない中空円筒の場合には、その固有振動を
スペクトル分析すると、第1図Aに示すように、
第1次、第2次……と、それぞれ各次数において
1つのピークを持つスペクトラムが得られる。こ
のスペクトルにおいてピークの立つ周波数は、被
測定物の形状、材質、大きさにより定まつてい
る。 これに対し、被測定物の円筒の壁面を貫通する
亀裂(以下クラツクという)がある場合には、1
次、3次等の奇数次のスペクトラムに注目したと
き、スペクトルのピークは2つに別れて観測する
ことができる。これは、第2図に示すように、ク
ラツク1の存在によりこのクラツク1の部分をシ
リンダ2の円筒側面を伝播する振動波が通過でき
ずに、図中、点線3で示すように迂回することに
より振動の伝播経路が長くなり、その分だけシリ
ンダ部品の基本固有振動スペクトルより低い周波
数側に、クラツクによる振動のスペクトルが生じ
るためである。 すなわち、クラツクのみがシリンダ部品に存在
している場合には第1図Bに示すように、基本固
有振動スペクトルの第1次スペクトルのピーク1
1の下側にクラツクによる振動のスペクトルのピ
ーク12が分かれて現われる。両者のスペクトル
のエネルギーの和は、第1図Aのクラツクの無い
場合の1次スペクトルのエネルギーに等しい。2
次スペクトルは、ピークは1つのままである。 この場合、クラツクの大きさ(長さ)は、スペ
クトルのピーク11と12との周波数差Kに比例
する。ここで、クラツクの大きさとは、クラツク
部分の容積を指すが、被測定物が円筒の場合、厚
みは一定であり、また亀裂の幅はほとんど無視で
きるほどに小さいので、クラツクの長さを現すこ
とになる。この例のシリンダ部品の場合、周波数
差Kの5Hzは、長さ4mmのクラツクの存在を示し
ていることが確かめられた。 なお、クラツクが微小な場合には、これら奇数
次のスペクトルのQ値(=(1−2)/0,第3
図参照)が大きくなつて、幅が広がる。これは、
基本固有振動スペクトルと、クラツクによる振動
のスペクトルとが、演算装置の周波数分解能のた
めに、分離せずに結合したものとして観察される
ためであると考えられる。 したがつて、奇数次例えば1次のスペクトルの
Q値の大小を検出することにより、クラツクの有
無を判定することができる。 次ぎに、被測定物のシリンダ部品に鋳巣や凹み
等、壁面は貫通していない非貫通欠陥があつた場
合には、貫通欠陥であるクラツクが他に存在しな
ければ、第1図Cに示すように1次又は3次スペ
クトル等、奇数時スペクトルは2つに分かれるこ
とはなく、奇数次のみのスペクトルを注目しただ
けでは、鋳巣等の非貫通欠陥は検出できない。こ
れは1次スペクトルとして現れる振動は円周に沿
つての振動で、凹みなどのように円筒壁を貫通し
ていないものでは、迂回路を必要とせず、2つの
ピークに分かれることがないからである。 しかし、偶数次、例えば2次のスペクトルに注
目すれば、凹み等の部分は厚み方向にみたとき、
やはり迂回する経路を考えることができるので、
スペクトルが2つに分かれることを観察できる。 すなわち、第1図Cは被測定物に空洞や凹み等
に非貫通欠陥のみが存在する場合で、2次のスペ
クトルが基本固有振動スペクトルのピーク13と
非貫通欠陥による振動のスペクトルのピーク14
との2つのピークが分かれる。この場合も同様に
両者のエネルギー(振幅)の和は、非貫通欠陥が
無い場合のそれに等しく、また、非貫通欠陥によ
る振動のスペクトルは上述と同様の理由から2次
の基本固有振動スペクトルよりも周波数的に低い
ほうに現われる。 この場合も、両スペクトルのピーク13と14
との周波数差Hが非貫通欠陥の大きさに比例して
いる。 鋳巣や凹み等の非貫通欠陥が微小な場合には、
クラツクの場合と同様に、非貫通欠陥による振動
のスペクトルは2次の基本固有振動スペクトル中
に隠れてしまうが、そのQ値が大きくなることか
ら、Q値の大小を判定することにより、微小鋳巣
や凹みを検出することができる。 次ぎに、クラツク等貫通欠陥と、鋳巣や凹み等
非貫通欠陥が同時に存在している場合には(亀裂
に続いて凹みがあることは多々ある)、第1図D
に示すように基本固有振動の1次スペクトルと2
次スペクトルについてみると、共にピークを2つ
持つスペクトルとなる。1次スペクトルについ
て、ピーク15は基本固有振動のスペクトルであ
り、その下側にあるピーク16はクラツク等の貫
通欠陥による振動のスペクトルである。また、2
次スペクトルについて、ピーク17は基本固有振
動のスペクトルであり、その下側にあるピーク1
8は凹み等の非貫通欠陥による振動のスペクトル
である。ただし、この場合の非貫通欠陥の大きさ
は、非貫通欠陥によるスペクトル中には貫通欠陥
であるクラツクの存在の影響があるので、2次ス
ペクトルについての上記2つのピーク位置の周波
数差Hから、1次スペクトルについての2つのピ
ーク位置の周波数差Kを減算したものとなる。 ところで、ここで問題にする振動は、その被測
定物の形状が持つ固有振動である。しかし、被測
定物を強制的に振動させた場合、その強制振動
や、地震波と同様に初期的に縦波が生じ、これが
固有振動と混在することになる。かなり大きなク
ラツクや凹みであるならば、これらの固有振動以
外が混在していても上記方法によつて欠陥を検出
することができる場合もある。しかし、通常はこ
れら固有振動以外をできるだけ除去しなければ、
欠陥の検出が困難である。 そこで、この発明では次のようにしてこれを解
決している。 すなわち、被測定物を加振する場合、正弦波法
とインパルス衝撃法とがあるが、正弦波法の場合
には、一定条件で被測定物を加振しておき、ある
瞬間で、これを停止する。そして、その停止時か
ら少し時間経過した時点から振動の測定を開始す
る。 インパルス衝撃法の場合には、衝撃を与える等
して加振した直後から少し時間を経過した時点か
ら測定を開始する。 この場合の加振停止時、あるいは衝撃時から測
定を開始するまでの時間は、次のようにして定め
ることができる。すなわち、被測定物中を伝わる
音波の速度cが、そのヤング率E(弾性係数)と
その物体の密度によつて異なり、 の関係があることから求める。 例えば、インパルス衝撃法による場合、円筒状
鋳鉄のシリンダが被測定物であるとすると、縦波
の速度は4560m/s、横波はその1/1.8で、約
2780m/sとなり、衝撃直後からピツクアツプし
た振動の時系列波形は第4図Aのようになる。こ
の波形では、早い縦波のみの部分が約26μsec続い
た後、横波が検出される。そして、横波の振動の
ピーク値を過ぎて指数関数的に振動は減衰し、
徐々に振動は停止する。 この第4図Aの波形からもわかるように、加振
後の振動は地震波の場合と同じであるので、上記
のように速度の速い縦波や遅い波が混在してお
り、また、振動に強制振動が残り、被測定物の形
状に特有の固有振動波形になつていない。この形
状に特有の固有振動波は、例えばコマの「さいさ
運動」のように、停止する少し前に、観測される
ものであると考えられる。そこで、この場合、横
波のピーク値を過ぎて減衰を始めた時点から後の
振動を抽出する。このため、第4図Bのような矩
形波のウインドーW1を設定し、このウインドー
W1によつて、この例では振動波を抽出する。 この例では、衝撃直後から20msec経過した時
点からウインドーW1を立ち上げ、200msecのウ
インドー幅設定する。 このように、被測定物の形状に特有の固有振動
波形部分を抽出したとしても、微小なクラツクや
凹みや鋳巣は、その基本固有振動のスペクトルに
隠れてしまいやすく、Q値で検出するしかなくな
る。 そこで、できるだけ基本固有振動のスペクトル
波形の「裾野」の広がりを小さく、クラツクや鋳
巣の判定をしやすくすることが考えられる。その
ためには、第3図に示すようなスペクトル波形を
同図で波線19に示すように、ピークの50%のと
ころから(Q値は変わらない)急激に減衰させる
ような補正をかけてやればよい。このようにすれ
ば、スペクトル波形の「裾野」は狭くなり、微小
なクラツクや凹みであつても、その微小な欠陥を
スペクトルのQ値でなく、基本固有振動スペクト
ルと、欠陥による振動のスペクトルとを分離して
検出することが可能なものが多くなる。 以上のようにスペクトルを強調するためには、
ピツクアツプした振動波形に、次式からなる波形
の強調用ウインドーW2を更にかければよい。 y=acos2(xωt) +bcos2(xωt+τ)+ …+kcos2(xωt+nτ)+C ここで、τは時間遅れを示し、例えばλ/4
(λは波長)とされる。また、この例の場合、a
=b=…=kとされる。この強調用ウインドー
W2は第4図Cに示すような波形となる。 第5図Aは、ピツクアツプした被測定物の振動
に対し、前述の固有振動抽出用ウインドーW1及
び強調用ウインドーW2をかける前の振動全体部
分のスペクトルを示す。また、同図Bは、固有振
動抽出用ウインドーW1によつて上記被測定物の
振動の衝撃直後から20msec経過した後から抽出
した振動波形のスペクトルを示し、基本固有振動
スペクトルと欠陥による振動のスペクトルとの分
離を観測できる。さらに、同図Cは、前述した強
調用ウインドーW2をかけた後のスペクトル波形
であり、基本固有振動スペクトルと、クラツク又
は凹み等の欠陥の振動スペクトルとがより明確に
分離されることがわかる。 以上は、振動をスペクトル分析した場合である
が、上記のようなウインドーW1,W2をピツクア
ツプした振動にかけて、さらに時系列波形に変換
したときのエンベロープから、クラツクや凹み、
空洞等の欠陥の有無を検出することもできる。 すなわち、欠陥が存在しないときは、前記
20msec経過後の振動波(第6図参照)に対しウ
インドーW1,W2をかけて時系列波形に変換する
と、山が1つのエンベロープとなる。 これに対し、クラツクや凹み、空洞があると、
第7図及び第8図に示すように、山が複数個現わ
れる波形となる。すなわち、第7図は、第1次ス
ペクトルについての時系列波形、第8図は、第2
次スペクトルについての時系列波形である。 この場合、エンベロープに現われる山の数は、
欠陥の大きさ(長さ)に比例している。 第9図は、以上説明した欠陥の検出装置の一実
施例で、これは製造ラインを流れてくる円筒状シ
リンダ部品を自動的に全数検査して、且つ、自動
的に良品と不良品とを選別するようにした装置の
場合の例である。 被測定物21としてのシリンダ部品は、例えば
マイクロコンピユータを有する制御装置22によ
つて制御される搬送装置23によつて、ライン上
を搬送され、測定用ステージ24上に搬入されて
載置される。 測定用ステージ24は、例えば硬質ゴム等によ
り構成される。そして、この測定用ステージ24
に被測定物21が載置されたことが、例えば測定
用ステージ24に設けられたセンサによつて検出
されると、制御装置22は、加振装置25を駆動
し、被測定物21を加振する。この例では、加振
装置25は、例えば振り子状におもり等の衝撃物
を被測定物21の、例えば重心位置よりずれた位
置を衝撃する。おもりの駆動機構は、衝撃後、お
もりが被測定物から即座に離れるようにカム機構
等により構成される。 加振された被測定物21の振動は、無接触で出
力振動受信装置26のセンサ27で検出され、電
気信号に変換され、シグナルコンデイシヨナー2
8にて所定の信号処理がなされる。センサ27
は、振動を検出できるものであれば、どのような
ものでも使用でき、変位計等を用いることもでき
る。もつとも、周囲からの雑音振動をできるだけ
拾わないようにするために、被測定物の方向に鋭
い指向性を有するものが好ましい。シグナルコン
デイシヨナー28では、電気信号が増幅され、ま
た、不要高低域成分の除去(トレンドの除去)な
どが行われる。この例の鋳鉄のシリンダ部品の場
合、固有振動のうち基本固有振動の1次スペクト
ルは例えば1.5kHzに現われ、2次スペクトルはそ
の約2.8倍の約4kHzに現われるからである。 出力振動受信装置26からの電気信号は、伝送
路29を介して演算処理・判定装置30に供給さ
れる。この演算処理・判定装置30は、例えばマ
イクロコンピユータを有し、ソフトウエアにより
後述の演算処理及び判定動作をなすものである
が、この処理を機能ブロツクで示すと、図のよう
になる。すなわち、入力された電気信号はゲート
手段31に供給される。そして、ウインドーW1
形成手段32から、制御装置22からの加振開始
の情報に基づいて、前述した衝撃後から20msec
から200msecの間、ハイレベルとなる矩形波ウイ
ンドーW1が得られ、このウインドーW1がゲート
手段31に供給されて、被測定物の形状の固有振
動成分が抽出される。そして、その固有振動部分
がA/D変換手段33でデジタルデータに変換さ
れ、メモリ手段34に書き込まれる。そして、メ
モリ手段34からこのデジタルデータが読み出さ
れ、波形強調手段35において、このデジタルデ
ータに対しウインドーW2形成手段36からの強
調用ウインドーW2が掛けられた後、、スペクトル
分析手段37に供給され、スペクトル分析され
る。ウインドーW2も、ウインドーW1と同様に、
制御装置22からの加振開始の情報に基づいて形
成される。 そして、判定手段38では、第10図に示すよ
うに、スペクトル分析手段37よりもスペクトル
波形から、予め定められている1次スペクトルの
周波数範囲及び2次スペクトルの周波数範囲d1,
d2内において、それぞれ振幅の大きいものから順
に例えば5個までピーク値を求め、その周波数及
びピーク値を記憶する。次に、1次及び2次のス
ペクトルについて、基本固有振動のスペクトル
と、クラツクまたは鋳巣、凹み等の欠陥の振動の
スペクトルとがペアになると考えられる周波数範
囲d3,d4,(d3,d4<d1,d2)を、予め定めてお
き、この周波数範囲d3,d4内に上記5個のピーク
値の周波数値のうち、ペアとして入るものがある
か否かサーチする。そして、1次スペクトルにつ
いて、そのペアを検出したら、周波数の低い方の
ペアのうちの高い方の周波数の1次の基本固有振
動スペクトル位置と認識し、その周波数位置を基
準に、前記周波数幅d3より狭い、予め定められて
いる周波数幅d5内に基本固有振動スペクトルとは
別のピーク(もちろんペアのピークでもよい)が
有るか否か判別し、ピークがあれば、被測定物は
クラツク有りと判別する。 同様に、2次スペクトルについて、そのペアを
検出したら、周波数の低い方のペアのうちの高い
方の周波数を2次の基本固有振動スペクトル位置
と認識し、その周波数位置を基準に、前記周波数
幅d4より狭い予め定められている周波数幅d6内に
基本固有振動スペクトルとは別のピークが有るか
否か判別し、ピークがあれば、被測定物は鋳巣ま
たは凹み有りと判別する。 以上のようにして、1次及び2次のスペクトル
について欠陥の有無の検出を行なう。 第11図に、以上説明した演算処理・判定装置
30における動作のフローチヤートを示す。 以上のようにして、欠陥ありと判別された部品
は、選択装置40により、ラインから不良品とし
て除外される。また、欠陥なしと判別された部品
は、次工程に搬送される。以下、順次全部品につ
いて以上の欠陥判定が行われるものである。 なお、実際的には、シリンダ部品の良否の判定
に当たつては、まず、仕上削りを行なう場合にク
ラツクのみの有無の判定を行ない、その後、仕上
削りを行つた後に鋳巣や凹みの検出を行なつたほ
うがよい。 すなわち、鋳巣や凹みは仕上削りにより除去さ
れてしまう場合があり、未だ不良品とすることは
できない場合があることと、クラツクが有つたと
きに仕上削りを行なうと、部品の割れが生じ、危
険であると共に、旋盤のバイト(刃物)を破損し
てしまうことがあるからである。 よつて、ライン上では、仕上削りを行なう前の
シリンダ部品について、まず、前記装置によつ
て、1次スペクトルに注目してクラツクの有無の
判別を行なつて、クラツクのあるものは不良品と
して除外しておく。 次に、仕上削りが終了したシリンダ部品につい
て再び上記と同じ装置によつて2次スペクトルに
注目して鋳巣や凹みを検査する。そして、この検
査によつて、鋳巣や凹みを検出したらそのシリン
ダ部品は不良品として排除するようにするもので
ある。 なお、第9図の装置では、演算処理・判定装置
において、1次及び2次スペクトルを分析し、欠
陥があるときは2つにスペクトルが分離されるこ
とを利用して判定を行なつたが、前述したよう
に、1次スペクトルあるいは2次スペクトルにつ
いての分析の結果、分離されていないスペクトル
であつても、そのQ値の大小をさらに測定し、こ
のQ値がクラツク等の欠陥無しのときの値よりも
大きいとき、欠陥有りと判定し、さらに精度を上
げることもできる。 また、スペクトル分析ではなく、前述したよう
にメモリに取り込んだ振動波形データを時系列変
換し、そのエンベロープを検出し、山の数を計数
することによりクラツクを検出するようにしても
よい。 なお、以上は被測定物が円筒状のシリンダの場
合について説明したが、被測定物はどのような形
状のものであつてもよく、六方体その他の多面体
であつても、また、球体であつてもよい。また、
材質も問わない。 また、加振方法はインパルス衝撃法ではなく、
例えば一端を固定して他端側に偏倚を与えて振動
を生じさせる等、種々の加振方法を採用すること
ができる。
説明する。 先ず、この発明による欠陥検出方法及び装置に
おける原理について考察する。この発明方法及び
装置は、以下に説明するような、発明者の研究の
結果、誕生したものである。 今、例えば被測定物として鋳造物からなる中空
円筒状シリンダ部品を考える。そして、このシリ
ンダ部品に衝撃を与える等して振動を加え、この
振動を変位形や指向性の鋭い振動検出センサでピ
ツクアツプする。すると、亀裂や空洞や凹み等の
欠陥のない中空円筒の場合には、その固有振動を
スペクトル分析すると、第1図Aに示すように、
第1次、第2次……と、それぞれ各次数において
1つのピークを持つスペクトラムが得られる。こ
のスペクトルにおいてピークの立つ周波数は、被
測定物の形状、材質、大きさにより定まつてい
る。 これに対し、被測定物の円筒の壁面を貫通する
亀裂(以下クラツクという)がある場合には、1
次、3次等の奇数次のスペクトラムに注目したと
き、スペクトルのピークは2つに別れて観測する
ことができる。これは、第2図に示すように、ク
ラツク1の存在によりこのクラツク1の部分をシ
リンダ2の円筒側面を伝播する振動波が通過でき
ずに、図中、点線3で示すように迂回することに
より振動の伝播経路が長くなり、その分だけシリ
ンダ部品の基本固有振動スペクトルより低い周波
数側に、クラツクによる振動のスペクトルが生じ
るためである。 すなわち、クラツクのみがシリンダ部品に存在
している場合には第1図Bに示すように、基本固
有振動スペクトルの第1次スペクトルのピーク1
1の下側にクラツクによる振動のスペクトルのピ
ーク12が分かれて現われる。両者のスペクトル
のエネルギーの和は、第1図Aのクラツクの無い
場合の1次スペクトルのエネルギーに等しい。2
次スペクトルは、ピークは1つのままである。 この場合、クラツクの大きさ(長さ)は、スペ
クトルのピーク11と12との周波数差Kに比例
する。ここで、クラツクの大きさとは、クラツク
部分の容積を指すが、被測定物が円筒の場合、厚
みは一定であり、また亀裂の幅はほとんど無視で
きるほどに小さいので、クラツクの長さを現すこ
とになる。この例のシリンダ部品の場合、周波数
差Kの5Hzは、長さ4mmのクラツクの存在を示し
ていることが確かめられた。 なお、クラツクが微小な場合には、これら奇数
次のスペクトルのQ値(=(1−2)/0,第3
図参照)が大きくなつて、幅が広がる。これは、
基本固有振動スペクトルと、クラツクによる振動
のスペクトルとが、演算装置の周波数分解能のた
めに、分離せずに結合したものとして観察される
ためであると考えられる。 したがつて、奇数次例えば1次のスペクトルの
Q値の大小を検出することにより、クラツクの有
無を判定することができる。 次ぎに、被測定物のシリンダ部品に鋳巣や凹み
等、壁面は貫通していない非貫通欠陥があつた場
合には、貫通欠陥であるクラツクが他に存在しな
ければ、第1図Cに示すように1次又は3次スペ
クトル等、奇数時スペクトルは2つに分かれるこ
とはなく、奇数次のみのスペクトルを注目しただ
けでは、鋳巣等の非貫通欠陥は検出できない。こ
れは1次スペクトルとして現れる振動は円周に沿
つての振動で、凹みなどのように円筒壁を貫通し
ていないものでは、迂回路を必要とせず、2つの
ピークに分かれることがないからである。 しかし、偶数次、例えば2次のスペクトルに注
目すれば、凹み等の部分は厚み方向にみたとき、
やはり迂回する経路を考えることができるので、
スペクトルが2つに分かれることを観察できる。 すなわち、第1図Cは被測定物に空洞や凹み等
に非貫通欠陥のみが存在する場合で、2次のスペ
クトルが基本固有振動スペクトルのピーク13と
非貫通欠陥による振動のスペクトルのピーク14
との2つのピークが分かれる。この場合も同様に
両者のエネルギー(振幅)の和は、非貫通欠陥が
無い場合のそれに等しく、また、非貫通欠陥によ
る振動のスペクトルは上述と同様の理由から2次
の基本固有振動スペクトルよりも周波数的に低い
ほうに現われる。 この場合も、両スペクトルのピーク13と14
との周波数差Hが非貫通欠陥の大きさに比例して
いる。 鋳巣や凹み等の非貫通欠陥が微小な場合には、
クラツクの場合と同様に、非貫通欠陥による振動
のスペクトルは2次の基本固有振動スペクトル中
に隠れてしまうが、そのQ値が大きくなることか
ら、Q値の大小を判定することにより、微小鋳巣
や凹みを検出することができる。 次ぎに、クラツク等貫通欠陥と、鋳巣や凹み等
非貫通欠陥が同時に存在している場合には(亀裂
に続いて凹みがあることは多々ある)、第1図D
に示すように基本固有振動の1次スペクトルと2
次スペクトルについてみると、共にピークを2つ
持つスペクトルとなる。1次スペクトルについ
て、ピーク15は基本固有振動のスペクトルであ
り、その下側にあるピーク16はクラツク等の貫
通欠陥による振動のスペクトルである。また、2
次スペクトルについて、ピーク17は基本固有振
動のスペクトルであり、その下側にあるピーク1
8は凹み等の非貫通欠陥による振動のスペクトル
である。ただし、この場合の非貫通欠陥の大きさ
は、非貫通欠陥によるスペクトル中には貫通欠陥
であるクラツクの存在の影響があるので、2次ス
ペクトルについての上記2つのピーク位置の周波
数差Hから、1次スペクトルについての2つのピ
ーク位置の周波数差Kを減算したものとなる。 ところで、ここで問題にする振動は、その被測
定物の形状が持つ固有振動である。しかし、被測
定物を強制的に振動させた場合、その強制振動
や、地震波と同様に初期的に縦波が生じ、これが
固有振動と混在することになる。かなり大きなク
ラツクや凹みであるならば、これらの固有振動以
外が混在していても上記方法によつて欠陥を検出
することができる場合もある。しかし、通常はこ
れら固有振動以外をできるだけ除去しなければ、
欠陥の検出が困難である。 そこで、この発明では次のようにしてこれを解
決している。 すなわち、被測定物を加振する場合、正弦波法
とインパルス衝撃法とがあるが、正弦波法の場合
には、一定条件で被測定物を加振しておき、ある
瞬間で、これを停止する。そして、その停止時か
ら少し時間経過した時点から振動の測定を開始す
る。 インパルス衝撃法の場合には、衝撃を与える等
して加振した直後から少し時間を経過した時点か
ら測定を開始する。 この場合の加振停止時、あるいは衝撃時から測
定を開始するまでの時間は、次のようにして定め
ることができる。すなわち、被測定物中を伝わる
音波の速度cが、そのヤング率E(弾性係数)と
その物体の密度によつて異なり、 の関係があることから求める。 例えば、インパルス衝撃法による場合、円筒状
鋳鉄のシリンダが被測定物であるとすると、縦波
の速度は4560m/s、横波はその1/1.8で、約
2780m/sとなり、衝撃直後からピツクアツプし
た振動の時系列波形は第4図Aのようになる。こ
の波形では、早い縦波のみの部分が約26μsec続い
た後、横波が検出される。そして、横波の振動の
ピーク値を過ぎて指数関数的に振動は減衰し、
徐々に振動は停止する。 この第4図Aの波形からもわかるように、加振
後の振動は地震波の場合と同じであるので、上記
のように速度の速い縦波や遅い波が混在してお
り、また、振動に強制振動が残り、被測定物の形
状に特有の固有振動波形になつていない。この形
状に特有の固有振動波は、例えばコマの「さいさ
運動」のように、停止する少し前に、観測される
ものであると考えられる。そこで、この場合、横
波のピーク値を過ぎて減衰を始めた時点から後の
振動を抽出する。このため、第4図Bのような矩
形波のウインドーW1を設定し、このウインドー
W1によつて、この例では振動波を抽出する。 この例では、衝撃直後から20msec経過した時
点からウインドーW1を立ち上げ、200msecのウ
インドー幅設定する。 このように、被測定物の形状に特有の固有振動
波形部分を抽出したとしても、微小なクラツクや
凹みや鋳巣は、その基本固有振動のスペクトルに
隠れてしまいやすく、Q値で検出するしかなくな
る。 そこで、できるだけ基本固有振動のスペクトル
波形の「裾野」の広がりを小さく、クラツクや鋳
巣の判定をしやすくすることが考えられる。その
ためには、第3図に示すようなスペクトル波形を
同図で波線19に示すように、ピークの50%のと
ころから(Q値は変わらない)急激に減衰させる
ような補正をかけてやればよい。このようにすれ
ば、スペクトル波形の「裾野」は狭くなり、微小
なクラツクや凹みであつても、その微小な欠陥を
スペクトルのQ値でなく、基本固有振動スペクト
ルと、欠陥による振動のスペクトルとを分離して
検出することが可能なものが多くなる。 以上のようにスペクトルを強調するためには、
ピツクアツプした振動波形に、次式からなる波形
の強調用ウインドーW2を更にかければよい。 y=acos2(xωt) +bcos2(xωt+τ)+ …+kcos2(xωt+nτ)+C ここで、τは時間遅れを示し、例えばλ/4
(λは波長)とされる。また、この例の場合、a
=b=…=kとされる。この強調用ウインドー
W2は第4図Cに示すような波形となる。 第5図Aは、ピツクアツプした被測定物の振動
に対し、前述の固有振動抽出用ウインドーW1及
び強調用ウインドーW2をかける前の振動全体部
分のスペクトルを示す。また、同図Bは、固有振
動抽出用ウインドーW1によつて上記被測定物の
振動の衝撃直後から20msec経過した後から抽出
した振動波形のスペクトルを示し、基本固有振動
スペクトルと欠陥による振動のスペクトルとの分
離を観測できる。さらに、同図Cは、前述した強
調用ウインドーW2をかけた後のスペクトル波形
であり、基本固有振動スペクトルと、クラツク又
は凹み等の欠陥の振動スペクトルとがより明確に
分離されることがわかる。 以上は、振動をスペクトル分析した場合である
が、上記のようなウインドーW1,W2をピツクア
ツプした振動にかけて、さらに時系列波形に変換
したときのエンベロープから、クラツクや凹み、
空洞等の欠陥の有無を検出することもできる。 すなわち、欠陥が存在しないときは、前記
20msec経過後の振動波(第6図参照)に対しウ
インドーW1,W2をかけて時系列波形に変換する
と、山が1つのエンベロープとなる。 これに対し、クラツクや凹み、空洞があると、
第7図及び第8図に示すように、山が複数個現わ
れる波形となる。すなわち、第7図は、第1次ス
ペクトルについての時系列波形、第8図は、第2
次スペクトルについての時系列波形である。 この場合、エンベロープに現われる山の数は、
欠陥の大きさ(長さ)に比例している。 第9図は、以上説明した欠陥の検出装置の一実
施例で、これは製造ラインを流れてくる円筒状シ
リンダ部品を自動的に全数検査して、且つ、自動
的に良品と不良品とを選別するようにした装置の
場合の例である。 被測定物21としてのシリンダ部品は、例えば
マイクロコンピユータを有する制御装置22によ
つて制御される搬送装置23によつて、ライン上
を搬送され、測定用ステージ24上に搬入されて
載置される。 測定用ステージ24は、例えば硬質ゴム等によ
り構成される。そして、この測定用ステージ24
に被測定物21が載置されたことが、例えば測定
用ステージ24に設けられたセンサによつて検出
されると、制御装置22は、加振装置25を駆動
し、被測定物21を加振する。この例では、加振
装置25は、例えば振り子状におもり等の衝撃物
を被測定物21の、例えば重心位置よりずれた位
置を衝撃する。おもりの駆動機構は、衝撃後、お
もりが被測定物から即座に離れるようにカム機構
等により構成される。 加振された被測定物21の振動は、無接触で出
力振動受信装置26のセンサ27で検出され、電
気信号に変換され、シグナルコンデイシヨナー2
8にて所定の信号処理がなされる。センサ27
は、振動を検出できるものであれば、どのような
ものでも使用でき、変位計等を用いることもでき
る。もつとも、周囲からの雑音振動をできるだけ
拾わないようにするために、被測定物の方向に鋭
い指向性を有するものが好ましい。シグナルコン
デイシヨナー28では、電気信号が増幅され、ま
た、不要高低域成分の除去(トレンドの除去)な
どが行われる。この例の鋳鉄のシリンダ部品の場
合、固有振動のうち基本固有振動の1次スペクト
ルは例えば1.5kHzに現われ、2次スペクトルはそ
の約2.8倍の約4kHzに現われるからである。 出力振動受信装置26からの電気信号は、伝送
路29を介して演算処理・判定装置30に供給さ
れる。この演算処理・判定装置30は、例えばマ
イクロコンピユータを有し、ソフトウエアにより
後述の演算処理及び判定動作をなすものである
が、この処理を機能ブロツクで示すと、図のよう
になる。すなわち、入力された電気信号はゲート
手段31に供給される。そして、ウインドーW1
形成手段32から、制御装置22からの加振開始
の情報に基づいて、前述した衝撃後から20msec
から200msecの間、ハイレベルとなる矩形波ウイ
ンドーW1が得られ、このウインドーW1がゲート
手段31に供給されて、被測定物の形状の固有振
動成分が抽出される。そして、その固有振動部分
がA/D変換手段33でデジタルデータに変換さ
れ、メモリ手段34に書き込まれる。そして、メ
モリ手段34からこのデジタルデータが読み出さ
れ、波形強調手段35において、このデジタルデ
ータに対しウインドーW2形成手段36からの強
調用ウインドーW2が掛けられた後、、スペクトル
分析手段37に供給され、スペクトル分析され
る。ウインドーW2も、ウインドーW1と同様に、
制御装置22からの加振開始の情報に基づいて形
成される。 そして、判定手段38では、第10図に示すよ
うに、スペクトル分析手段37よりもスペクトル
波形から、予め定められている1次スペクトルの
周波数範囲及び2次スペクトルの周波数範囲d1,
d2内において、それぞれ振幅の大きいものから順
に例えば5個までピーク値を求め、その周波数及
びピーク値を記憶する。次に、1次及び2次のス
ペクトルについて、基本固有振動のスペクトル
と、クラツクまたは鋳巣、凹み等の欠陥の振動の
スペクトルとがペアになると考えられる周波数範
囲d3,d4,(d3,d4<d1,d2)を、予め定めてお
き、この周波数範囲d3,d4内に上記5個のピーク
値の周波数値のうち、ペアとして入るものがある
か否かサーチする。そして、1次スペクトルにつ
いて、そのペアを検出したら、周波数の低い方の
ペアのうちの高い方の周波数の1次の基本固有振
動スペクトル位置と認識し、その周波数位置を基
準に、前記周波数幅d3より狭い、予め定められて
いる周波数幅d5内に基本固有振動スペクトルとは
別のピーク(もちろんペアのピークでもよい)が
有るか否か判別し、ピークがあれば、被測定物は
クラツク有りと判別する。 同様に、2次スペクトルについて、そのペアを
検出したら、周波数の低い方のペアのうちの高い
方の周波数を2次の基本固有振動スペクトル位置
と認識し、その周波数位置を基準に、前記周波数
幅d4より狭い予め定められている周波数幅d6内に
基本固有振動スペクトルとは別のピークが有るか
否か判別し、ピークがあれば、被測定物は鋳巣ま
たは凹み有りと判別する。 以上のようにして、1次及び2次のスペクトル
について欠陥の有無の検出を行なう。 第11図に、以上説明した演算処理・判定装置
30における動作のフローチヤートを示す。 以上のようにして、欠陥ありと判別された部品
は、選択装置40により、ラインから不良品とし
て除外される。また、欠陥なしと判別された部品
は、次工程に搬送される。以下、順次全部品につ
いて以上の欠陥判定が行われるものである。 なお、実際的には、シリンダ部品の良否の判定
に当たつては、まず、仕上削りを行なう場合にク
ラツクのみの有無の判定を行ない、その後、仕上
削りを行つた後に鋳巣や凹みの検出を行なつたほ
うがよい。 すなわち、鋳巣や凹みは仕上削りにより除去さ
れてしまう場合があり、未だ不良品とすることは
できない場合があることと、クラツクが有つたと
きに仕上削りを行なうと、部品の割れが生じ、危
険であると共に、旋盤のバイト(刃物)を破損し
てしまうことがあるからである。 よつて、ライン上では、仕上削りを行なう前の
シリンダ部品について、まず、前記装置によつ
て、1次スペクトルに注目してクラツクの有無の
判別を行なつて、クラツクのあるものは不良品と
して除外しておく。 次に、仕上削りが終了したシリンダ部品につい
て再び上記と同じ装置によつて2次スペクトルに
注目して鋳巣や凹みを検査する。そして、この検
査によつて、鋳巣や凹みを検出したらそのシリン
ダ部品は不良品として排除するようにするもので
ある。 なお、第9図の装置では、演算処理・判定装置
において、1次及び2次スペクトルを分析し、欠
陥があるときは2つにスペクトルが分離されるこ
とを利用して判定を行なつたが、前述したよう
に、1次スペクトルあるいは2次スペクトルにつ
いての分析の結果、分離されていないスペクトル
であつても、そのQ値の大小をさらに測定し、こ
のQ値がクラツク等の欠陥無しのときの値よりも
大きいとき、欠陥有りと判定し、さらに精度を上
げることもできる。 また、スペクトル分析ではなく、前述したよう
にメモリに取り込んだ振動波形データを時系列変
換し、そのエンベロープを検出し、山の数を計数
することによりクラツクを検出するようにしても
よい。 なお、以上は被測定物が円筒状のシリンダの場
合について説明したが、被測定物はどのような形
状のものであつてもよく、六方体その他の多面体
であつても、また、球体であつてもよい。また、
材質も問わない。 また、加振方法はインパルス衝撃法ではなく、
例えば一端を固定して他端側に偏倚を与えて振動
を生じさせる等、種々の加振方法を採用すること
ができる。
以上説明したように、この発明による方法及び
装置によれば、被測定物を加振してセンサにより
非接触で非測定物自体が持つ固有の振動を検出す
る方法及び装置であるので、センサ接触する場合
のように、センサ接触時の不整合による乱反射が
なく、波形が単純が判別で容易である。すなわ
ち、被測定物内部に生じる欠陥の有無を測定する
際に、その測定を乱す要因が少なく、安定した測
定が可能であると共に、判定動作、判定内容が単
純であるので、短時間で判定を行なうことができ
る。 また、この発明によれば、被測定物にしわや凹
凸があつても固有振動と区別できるものであれ
ば、クラツクや鋳巣などの空洞、凹み等の欠陥を
検出することができるという特徴がある。 また、被測定物を加振するだけで、部分的では
なく、被測定物全体についての欠陥判定を行なう
ことができる。
装置によれば、被測定物を加振してセンサにより
非接触で非測定物自体が持つ固有の振動を検出す
る方法及び装置であるので、センサ接触する場合
のように、センサ接触時の不整合による乱反射が
なく、波形が単純が判別で容易である。すなわ
ち、被測定物内部に生じる欠陥の有無を測定する
際に、その測定を乱す要因が少なく、安定した測
定が可能であると共に、判定動作、判定内容が単
純であるので、短時間で判定を行なうことができ
る。 また、この発明によれば、被測定物にしわや凹
凸があつても固有振動と区別できるものであれ
ば、クラツクや鋳巣などの空洞、凹み等の欠陥を
検出することができるという特徴がある。 また、被測定物を加振するだけで、部分的では
なく、被測定物全体についての欠陥判定を行なう
ことができる。
第1図は、この発明により検出方法の説明のた
めのスペクトル図、第2図は、この発明の検出原
理の説明に供する図、第3図は、Q値の説明のた
めの図、第4図及び第5図は、この発明による固
有振動抽出及び強調を説明するための図、第6図
〜第8図は、固有振動の時系列波形を示す図、第
9図は、この発明による欠陥検出装置の一実施例
を示す図、第10図は、第9図例の動作の説明の
ための図、第11図は、第9図例の動作の一例の
フローチヤートである。 11,15……1次の基本固有振動のスペクト
ル、13,17……2次の基本固有振動のスペク
トル、12,16……クラツクの振動のスペクト
ル、14,18……鋳巣、凹みの振動のスペクト
ル。
めのスペクトル図、第2図は、この発明の検出原
理の説明に供する図、第3図は、Q値の説明のた
めの図、第4図及び第5図は、この発明による固
有振動抽出及び強調を説明するための図、第6図
〜第8図は、固有振動の時系列波形を示す図、第
9図は、この発明による欠陥検出装置の一実施例
を示す図、第10図は、第9図例の動作の説明の
ための図、第11図は、第9図例の動作の一例の
フローチヤートである。 11,15……1次の基本固有振動のスペクト
ル、13,17……2次の基本固有振動のスペク
トル、12,16……クラツクの振動のスペクト
ル、14,18……鋳巣、凹みの振動のスペクト
ル。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 被測定物に振動を加えて、その振動をピツク
アツプし、このピツクアツプした振動から上記被
測定物の固有振動の持つスペクトルが2つに別れ
ることを検出することにより上記被測定物中の欠
陥の有無を検出する欠陥検出方法。 2 被測定物に振動を加えて、その振動をピツク
アツプし、このピツクアツプした振動から上記被
測定物の固有振動が持つ奇数次スペクトルが2つ
に別れることを検出することにより、上記被測定
物に、貫通する亀裂が存在することを検出する欠
陥検出方法。 3 被測定物に振動を加えて、その振動をピツク
アツプし、このピツクアツプした振動から上記被
測定物の固有振動が持つ偶数次スペクトルが2つ
に別れることを検出することにより、上記被測定
物に空洞や凹部等の厚み方向に貫通していない欠
陥が存在することを検出する欠陥検出方法。 4 上記被測定物の固有振動が持つスペクトルの
尖鋭度の大小により、上記被測定物の欠陥の有無
を判定するようにする請求項2又は3記載の欠陥
検出方法。 5 被測定物に振動を加えてその振動をピツクア
ツプし、このピツクアツプした上記被測定物の固
有振動を時系列変換し、その時系列変換波形のエ
ンベロープに基づいて欠陥の有無を検出するよう
にした欠陥検出方法。 6 被測定物を加振する加振手段と、 上記被測定物の振動をピツクアツプし、電気信
号に変換するピツクアツプ手段と、 このピツクアツプ手段からの電気信号を受け、
上記被測定物の固有振動をスペクトル分析し、被
測定物の欠陥によるスペクトルが存在するか否か
により上記欠陥の有無を判定する演算処理・判定
手段と、 を有してなる欠陥検出装置。 7 被測定物を加振する加振手段と、 上記被測定物の振動をピツクアツプし、電気信
号に変換するピツクアツプ手段と、 このピツクアツプ手段からの電気信号を受け、
上記被測定物の固有振動を時系列変換した信号の
エンベロープを求め、このエンベロープ波形から
上記欠陥の有無を判定する演算処理・判定手段と を有して成る欠陥検出装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1259183A JPH03120458A (ja) | 1989-10-04 | 1989-10-04 | 欠陥検出方法及び装置 |
US07/711,908 US5144838A (en) | 1989-10-04 | 1991-06-07 | Defect detecting method and apparatus |
US07/839,085 US5179860A (en) | 1989-10-04 | 1992-02-24 | Defect detecting method and apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1259183A JPH03120458A (ja) | 1989-10-04 | 1989-10-04 | 欠陥検出方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03120458A JPH03120458A (ja) | 1991-05-22 |
JPH0549933B2 true JPH0549933B2 (ja) | 1993-07-27 |
Family
ID=17330523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1259183A Granted JPH03120458A (ja) | 1989-10-04 | 1989-10-04 | 欠陥検出方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03120458A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005172430A (ja) * | 2003-12-05 | 2005-06-30 | Toto Ltd | 陶磁器製品の欠陥検出方法 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006266694A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Tdk Corp | 検査方法、検査装置 |
DE102006014746A1 (de) * | 2006-03-30 | 2007-10-04 | Mahle International Gmbh | Messverfahren und -system für Bauteile, insbesondere für Kolben von Kolbenmaschinen |
JP2010261816A (ja) * | 2009-05-07 | 2010-11-18 | Asama Giken Co Ltd | 打音検査方法 |
WO2013183313A1 (ja) * | 2012-06-06 | 2013-12-12 | 日本電気株式会社 | 構造物の分析装置および構造物の分析方法 |
-
1989
- 1989-10-04 JP JP1259183A patent/JPH03120458A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005172430A (ja) * | 2003-12-05 | 2005-06-30 | Toto Ltd | 陶磁器製品の欠陥検出方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03120458A (ja) | 1991-05-22 |
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