JPH0549888A - 混合装置 - Google Patents

混合装置

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JPH0549888A
JPH0549888A JP3200929A JP20092991A JPH0549888A JP H0549888 A JPH0549888 A JP H0549888A JP 3200929 A JP3200929 A JP 3200929A JP 20092991 A JP20092991 A JP 20092991A JP H0549888 A JPH0549888 A JP H0549888A
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JP
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fluid
press
flow
storage tank
porous
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JP3200929A
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English (en)
Inventor
Toru Taniguchi
徹 谷口
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Reika Kogyo KK
Original Assignee
Reika Kogyo KK
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F23/00Mixing according to the phases to be mixed, e.g. dispersing or emulsifying
    • B01F23/40Mixing liquids with liquids; Emulsifying
    • B01F23/41Emulsifying
    • B01F23/4105Methods of emulsifying

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大量の原料を迅速に混合処理する貯留型の混
合装置を提供する。 【構成】 第1の流体が貯留される貯留槽22に、起流
手段24と中空ハウジング26を設置し、この中空ハウ
ジング26にポーラスパイプ28を複数個設置する。こ
の中空ハウジング26においては、ポーラスパイプ28
を壁面の一部とする圧入室30設置されている。圧入口
27aから第2の流体が圧入されると、ポーラスパイプ
28bを介することによって、第2の流体が微細な粒子
となって貯留槽22内に貯留されている第1の流体に供
給されることになる。一方、貯留槽22内の流体は、起
流手段24によって常時撹拌されるので、ポーラスパイ
プ28から浸透してくる微細な粒子が有効に分散されて
良好な混合体が製造されることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は混合装置、特に一旦流体
を貯留して流体同士の混合を行う貯留型の混合装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種の産業分野において、複
数の異なる流体、すなわち液体どうし、液体及び気体な
どの流体を混合することが行われている。特に、化学処
理あるいは食品加工などにおいては、効率良く均一な混
合を行える混合装置が望まれている。
【0003】このような混合の一例として、油を水中に
微細な粒子として分散しエマルジョン化する混合があ
る。このような混合は、一般的には両流体を混合槽内に
貯留し、これをモータによって高速回転する撹拌バネに
よって強力に撹拌して混合することが行われている。し
かしながら、このような混合方法においては、非常に強
力な撹拌を行っても、油を水中に微細な粒径(通常10
μm以下)で分散させるためには、かなり多くの時間と
電力が必要となる。
【0004】このような欠点を改善するものとしては、
図13に示されるようなシステムも知られている。図1
3において、混合槽10には第1の流体(例えば水)が
貯留されており、そしてこの第1の流体はポンプ12に
よって混合装置14に流通され、混合装置14を出た流
体は混合槽10に戻される。従って、混合槽10内の流
体は、ポンプ12、混合装置14を介して循環され、そ
の間に混合処理が行われることとなる。
【0005】ここで、混合装置14は、金属製の円筒形
ケーシング15と、この円筒形ケーシング15よりも径
の小さいポーラスパイプ16とから構成されており、こ
のポーラスパイプ16と円筒形ケーシングの間の両端が
封止されることによって、これらの間に圧入室17が形
成されている。そして、この圧入室には圧入孔18が設
置されており、ここから第2の流体(例えば油)が圧入
されるようになっている。
【0006】ところで、ポーラスパイプ16は微細な孔
を有する多孔質材料によって形成されているため、圧入
室17に圧入された第2の流体の一部は、ポーラスパイ
プ16を浸透し、このポーラスパイプ16内を流通する
第1の流体に混合されることになる。ここで、ポーラス
パイプ16の孔径は非常に微細であり(例えば1μm程
度)であるので、第2の流体は非常に小さな粒子として
第1の流体に供給されることになる。そして、このポー
ラスパイプ16内には、ある程度の流速をもって第1の
流体が流通しているため、第2の流体が順次そこに流れ
る第1の流体によって撹拌され、第2の流体が微細な粒
子として分散された混合液が混合槽10に戻されること
になる。このようにして、一定時間この混合システムを
作動させることによって、混合槽10内に所定の混合液
が得られることとなる。
【0007】このような、図13に示す混合システムに
用いられている混合装置によれば、ポーラスパイプ16
の孔径によって、第1の流体中に、所定の粒径の第2の
流体を分散できることとなり、非常に効果的な混合処理
が行えるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記のように
構成されている従来の混合装置においては、流体が流通
によって流体の分散粒子の拡散を行っているために、原
料となる第1及び第2の流体の種類、または原料の流体
の量やそのバランスによっては、有効で確実な混合が行
えなくなり、良質の混合液が得られなくなる場合があっ
た。
【0009】本発明は以上のような問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、いかなる原料をいかなる割
合でもってしても該原料の混合処理を確実かつ効果的に
行って良質の混合体を得ることが可能な混合装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために、本発明に係る混合装置においては、混合装
置を貯留型とし、第1の流体が貯留される貯留槽の内部
には、第2の流体が内部に圧入される圧入室と、前記貯
留槽内に貯留されている流体を撹拌する撹拌機と、を備
え、前記圧入室を構成する壁の一部はポーラス材であ
り、このポーラス材が境界となって両側に第1の流体と
第2の流体が存在するように構成されている。また、こ
の混合装置において、前記貯留槽内に貯留されている流
体を撹拌するにあたって、第1の流体内に拡散されてい
る第2の流体の分散粒子を破壊しないように撹拌強度を
調整する撹拌機を備えているか、または、ポーラス材は
ポーラスパイプで構成され、かつこのポーラスパイプは
第1の流体内に拡散されている第2の流体の分散粒子が
撹拌機の撹拌によって破壊されない程度の大きさにポー
ラスパイプの直径が設定されていると好適である。
【0011】従って、本発明に係る混合装置は、第1の
流体が貯留される貯留槽と、この貯留槽内部に設置され
内部に第2の流体が圧入される圧入室と、第1の流体と
第2の流体を隔離する圧入室の壁の一部を構成するポー
ラス壁と、このポーラス壁の貯留槽側の面に流体の流れ
を起こす起流手段とを含む。
【0012】より具体的には、本発明に係る混合装置に
おいて、前記起流手段は、貯留槽内の流体を流動させる
加流手段、あるいは、圧入室の位置を移動させる圧入室
変位手段である。
【0013】またさらに、前記ポーラス壁を円筒形のポ
ーラスパイプにすると、より好適に本発明の実施を行う
ことが可能である。ここで、前述の装置と同様に、起流
手段をポーラスパイプによって壁の一部が構成された圧
入室の位置を移動させる圧入室変位手段とすることも勿
論可能であるが、この混合装置における起流手段は、貯
留槽内を移動するプレートを含むものとすることができ
る。この場合において、ポーラスパイプの直径は、前記
起流手段によって生じるポーラスパイプ内の流速が第1
の流体内に拡散されている第2の流体の微粒子が破壊さ
れない程度の大きさになるように設定されている。
【0014】なお、上記いずれの混合装置においても、
ポーラス壁の貯留槽側の面に流体の流れを起こす起流手
段は、第1の流体内に拡散されている第2の流体の微粒
子を破壊しないような流速となるように、その出力の大
きさが調整されている。
【0015】
【作用】以上のように構成される本発明の混合装置にお
いては、第1の流体と第2の流体の境界には微細な孔を
有する多孔質材料であるポーラス材が存在しているた
め、圧入室内部に第2の流体が圧入されると、第2の流
体は、前記ポーラス材の微細孔を通過して前記圧入室の
外側のポーラス材の表面に押し出されてくる。
【0016】ところで、この貯留槽の内部には起流手段
が備えられているため、圧入室の外側のポーラス材の表
面に押し出された第2の流体は、この起流手段によっ
て、直ちにポーラス材の表面から剥離され、その後第1
の流体内に拡散される。この時に、第2の流体はポーラ
ス材の微細孔を通過してポーラス材の表面に押し出され
てくるため、第2の流体は微細な粒子、すなわち微粒子
となって第1の流体内に拡散されることとなる。
【0017】ここで、起流手段によって起こされた貯留
槽内部の流体の速度が第1の流体内に拡散されている第
2の流体の分散粒子を破壊しないように、起流手段の出
力が調整されているか、または、前記ポーラス材がポー
ラスパイプで構成され、かつこのポーラスパイプの直径
の大きさが、この起流手段の撹拌作用により、第2の流
体の微粒子が破壊されない程度の大きさに設定されてい
ると、第2の流体の微粒子は、起流手段の撹拌作用によ
って潰されることなく貯留槽内を循環することとなる。
【0018】このようにして、ポーラス壁を浸透して前
記圧入室の外部に浸出してきた第2の流体の微粒子を起
流手段によって流しとり、この第2の流体の微粒子を第
1の流体中に分散させてエマルションを製造することが
できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例に係る混合装置
について、図に基づいて説明を進めていく。
【0020】図1は、本発明の第一実施例に係る混合装
置の構成を示す要部断面図である。本第一実施例の混合
装置20は、流体を内部に貯留する貯留槽22と、貯留
槽22内の流体の流れを起こす起流手段24と、貯留槽
22内に設置されている中空ハウジング26と、この中
空ハウジング26に設置されているポーラスパイプ28
と、から構成されており、更に中空ハウジング26内に
は、ハウジング壁27とポーラスパイプ28で仕切られ
ることによって、圧入室30が形成されている。
【0021】そして、貯留槽22には、貯留槽22に流
体を入れるための搬入経路22aと貯留槽22から流体
を取り出すための取出経路22bが設置されており、中
空ハウジング26には、圧入室30に流体を圧入供給す
るための圧入口27aと流体圧入の際の空気抜きの為の
空気抜口27bが設置されている。また、中空ハウジン
グ26には、起流手段24の作用を増加させるための受
け部32が設置されている。
【0022】ここで、図2は、中空ハウジング26内の
構成を詳細に示した拡大断面図であり、これに基づい
て、以下に本発明に係る混合装置の構成を詳細に説明し
ていく。 この図2に示されているように、中空ハウジ
ング26は、本第一実施例においては、ポーラスパイプ
28に上壁部26aと中壁部26bと下壁部26cが結
合されることによって構成されている。そして、上記3
個の壁部の結合はネジ込み部36によって行われてお
り、更にはこれらの壁部とポーラスパイプ28の接合部
37には、これらの間のシールを確実にするためのOリ
ング38が設置されている。このようにして、上記の各
壁部及びポーラスパイプ28がシールして結合されるこ
とによって圧入室30が形成されている。
【0023】一方、図3は、図2に示されている中空ハ
ウジング26の上面図である。
【0024】図3から明らかなように、中空ハウジング
26には複数のポーライパイプ設置部26dが設置され
ており、ここに複数のポーライパイプ28がそれぞれ設
置されるようになっている。従って、パスカルの原理に
よって、圧入室30に圧入される流体の圧力は、これら
複数のポーラスパイプ28の壁面にそれぞれ均等に分配
されることになる。
【0025】ここで、ポーラスパイプ28bは、ポーラ
ス材、すなわち1μm程度の孔を有する多孔性物質で構
成されており、いかなる流体もこれを透過することが可
能であるが、ここを通過した流体は必ず微細な粒子とな
って透過することになる。従って、圧入室30に第2の
流体が圧入されると、第2の流体はこのポーラス材を浸
透してポーラスパイプ28bの内側に微細な粒子として
供給されることになる。
【0026】以上のように構成される本実施例の混合装
置20において、2種類の流体を混合するときの動作を
以下に説明していく。
【0027】まず、搬入経路22aを通じて第1の流体
x(例えば水)が貯留槽22内に注入されるのと同時
に、圧入室30に第2の流体y(例えば油)が注入され
る。ここで、圧入室30への第2の流体yの注入は、供
給管40に設置されているバルブ40aと排出管42に
設置されているバルブ42aが同時に開かれて、排出管
42から空気が排出されながら行われることになる。そ
して、第2の流体が圧入室30内に充填されると、バル
ブ42aが閉じられて排出管42からの流体の排出は停
止されるが、供給管40からは続けて第2の流体が圧力
をかけて供給されていく。この第2の流体にかけられた
圧力により、ポーラスパイプ28のポーラスパイプ28
の微細孔から第2の流体yがしみだしていくことになる
が、ポーラス材の微細孔によって、該第2の流体yは微
粒子を形成するようになる。
【0028】一方、起流手段24は貯留槽22内に設置
されているプレート24aと、このプレート24aを支
持する支持軸24bと、この支持軸24bを上下方向に
駆動させるモータ24dとから構成されており、上記の
ように第2の流体yが圧入室30に圧入されるのと同時
にモータ24dが駆動する。これによって、貯留槽22
内に設置されているプレート24aが上下方向に移動
し、これに伴って貯留槽22内の流体、特にポーラスパ
イプ28の内側に存在するの流体が上下方向が移動する
ことになる。ここで、ポーラスパイプ28の内側の上下
方向は開放されているため、起流手段24によって移動
させるられる流体は、このポーラスパイプ28bの内側
を流通するようになり、プレート24aが上下方向に移
動することによってポーラスパイプ28の内側に存在す
る流体が上下方向に移動することになる。従って、ポー
ラスパイプ28を浸透して微粒子となった第2の流体y
は、この起流手段24の撹拌によって直ちに第1の流体
x内に分散されることになる。そして、このような混
合、すなわちポーラス材を介しての浸透と起流手段24
による分散が同時に行われることによる混合が十分に行
われた後に、所望のエマルションが得られたときには、
搬入経路22aからこの混合体(xy)が取り出される
ことになる。なお、このときに、受け部34が設置され
ているために、起流手段24の駆動力は、横方向に逃げ
ることなく確実にポーラスパイプ28の内側の壁面に加
えられるので、ポーラスパイプ28の内側を流通する流
体の流通速度等の制御が確実に行えるようになってい
る。このようにして製造された混合体は、ポーラスパイ
プを介して混合されるために、微細な粒径の流体を含有
する、良好なエマルションを得ることができるようにな
っている。
【0029】ところで、本第一実施例に係る混合装置に
おいては、起流手段は貯留槽22内部の流体を流動させ
る加流手段であり、プレート24aの移動によってポー
ラスパイプ28の内側に流体を流し込むものである。そ
して、本第一実施例に係る混合装置においては、起流手
段(加流手段)によって起こされる流れによって生じる
ポーラスパイプ28内の流速が第1の流体内に拡散され
ている第2の流体の微粒子が破壊されない程度の大きさ
になるように、ポーラスパイプ28の直径は設定され
る。また、これとともに、本第一実施例における起流手
段においては、第1の流体内に拡散されている第2の流
体の微粒子を破壊しない流速となるようにプレート24
aの移動速度が調整されている。このようにして、ポー
ラスパイプ28を介して混合して混合体の生成を行う機
構とともに、生成した混合体中の微粒子を保護する機構
も備えているため、いかなる材料においても、良好なエ
マルションを得ることができるようになっている。
【0030】図4は、本発明の第二実施例に係る混合装
置の構成を示す要部断面図である。本第二実施例の混合
装置120は、流体を内部に貯留する貯留槽122と、
この貯留槽122内に設置されている中空ハウジング1
26と、この中空ハウジング126を駆動させる起流手
段124と、この中空ハウジング126に設置されてい
るポーラスパイプ128と、から構成されており、更に
中空ハウジング126内には、ハウジング壁127とポ
ーラスパイプ128で仕切られることによって、圧入室
130が形成されている。そして、貯留槽122には、
貯留槽122に流体を入れるための搬入経路122aと
貯留槽122から流体を取り出すための取出経路122
bが設置されており、中空ハウジング126には、圧入
室130に流体を圧入供給するための圧入口127aと
流体圧入の際の空気抜きの為の空気抜口127bが設置
されている。
【0031】ここで、本第二実施例に係る混合装置12
0において特徴的ことは、起流手段124が、貯留槽1
22内に設置されている中空ハウジング126に接続さ
れている駆動軸124cと、この駆動軸124cを上下
方向に駆動させるモータ124dとから構成されている
ことである。これによって、モータ124dが駆動する
と、中空ハウジング126が貯留槽122内を上下方向
に動き、従って、ポーラスパイプ128自体が動くよう
になる一方で、ポーラスパイプ128の周囲の流体は動
かないので、相対的にポーラスパイプ128の周囲の流
体が動くこととなり、結果的にはポーラスパイプ128
の表面には流体の流れが生じたのと同様な状態になる。
【0032】以上のように構成される第二実施例の混合
装置120において、2種類の流体を混合するときの動
作を以下に説明していく。
【0033】まず、搬入経路122aを通じて第1の流
体xが貯留槽122内に注入されるのと同時に、圧入室
130に第2の流体yが圧入される。ここで、圧入室1
30への第2の流体yの圧入は、空気抜口127bから
空気が抜かれながら、第2の流体が圧入室130内に充
填されて空気抜口127bが閉じられた後、続けて圧入
口127aから第2の流体が圧力をかけられながら供給
されていくことによって行われることになる。そして、
この第2の流体にかけられた圧力により、ポーラスパイ
プ128のポーラスパイプ128の微細孔から第2の流
体yがしみだしていき、ポーラス材の微細孔によって、
該第2の流体yが微粒子を形成するようになることは第
一実施例の混合装置20と同様である。
【0034】ところが、本第二実施例においては、第2
の流体yのポーラスパイプ128表面における微粒子の
形成と同時にモータ124dが駆動して中空ハウジング
126が上下方向に移動する。こうなると、ポーラスパ
イプ128の内側の上下方向は開放されているため、ポ
ーラスパイプ128の内側に存在するの流体が上下方向
に移動するの同じことになる。すなわち、貯留槽122
内の流体は中空ハウジング126が移動しても動かない
ので、起流手段124によって中空ハウジング126が
上下方向に移動すると、ポーラスパイプ128の表面に
流体の流れが生じるのと同じ状態になる。従って、ポー
ラスパイプ128を浸透して微粒子となった第2の流体
yは、この起流手段124によって直ちに第1の流体x
内に分散されることになる。そして、このような混合、
すなわちポーラス材を介しての浸透と起流手段124に
よる分散が同時に行われることによる混合が十分に行わ
れ、所望の混合体(xy)が得られた後に、搬入経路1
22aからこの混合体(xy)が取り出されることにな
る。
【0035】なお、本第二実施例に係る混合装置におい
ては、起流手段は貯留槽122内部の圧入室130(中
空ハウジング126)の位置を変位させる圧入室変位手
段であるが、起流手段(圧入室変位手段)によって生じ
るポーラスパイプ128内の相対的な流速が第1の流体
内に拡散されている第2の流体の微粒子が破壊されない
程度の大きさになるように、ポーラスパイプ128の直
径は設定される。また、これとともに、本第二実施例に
おける起流手段は、第1の流体内に拡散されている第2
の流体の微粒子を破壊しない流速となるように圧入室1
30の変位速度が調整される。このようにして、ポーラ
スパイプ128を介しての混合体の生成を行う機構とと
もに、生成した混合体中の微粒子を保護する機構も備え
ているため、あらゆる材料に対応して、良好なエマルシ
ョンを得ることができるようになっている。
【0036】図5は、本発明の第三実施例に係る混合装
置の構成を示す要部破断断面図である。
【0037】本第三実施例の混合装置220は、流体を
内部に貯留する貯留槽222と、この貯留槽222内に
設置されている中空ハウジング226と、この中空ハウ
ジング226を駆動させる起流手段224と、この中空
ハウジング226に設置されているポーラスパイプ22
8と、から構成されており、更に中空ハウジング226
内には、ハウジング壁227とポーラスパイプ228で
仕切られることによって、圧入室230が形成されてい
る。そして、貯留槽222には、貯留槽222に流体を
入れるための搬入経路222aと貯留槽222から流体
を取り出すための取出経路222bが設置されており、
中空ハウジング226には、圧入室230に流体を圧入
供給するための圧入口227aと流体圧入の際の空気抜
きの為の空気抜口227bが設置されている。
【0038】ここで、本第三実施例に係る混合装置22
0において特徴的ことは、起流手段224が、プレート
224aと連動してこれを上下方向に動かす支持軸22
4bと、貯留槽222内に設置されている中空ハウジン
グ226に接続されている駆動軸224cと、支持軸2
24bと駆動軸224cをそれぞれ上下方向に駆動させ
るモータ224dとから構成されていることである。従
って、モータ224dが駆動すると、プレート224a
と中空ハウジング226がそれぞれ上下方向に動くよう
になる。なお、本第三実施例においては、前記第一実施
例と同様に、プレート224aによる起流作用を直接的
に伝えるための受け部232が設置されている。
【0039】以上のように構成される第三実施例の混合
装置220において、2種類の流体を混合するときの動
作を以下に説明していく。
【0040】まず、搬入経路222aを通じて第1の流
体xが貯留槽222内に注入されるのと同時に圧入室2
30に第2の流体yが圧入される。ここで、圧入室23
0への第2の流体yの圧入は、空気抜口227bから空
気が抜かれながら第2の流体が圧入室230内に充填さ
れてから空気抜口227bが閉じられた後、続けて圧入
口227aから第2の流体が圧力をかけて供給されてい
くことによって行われることになる。そして、この第2
の流体にかけられた圧力により、ポーラスパイプ228
のポーラスパイプ228の微細孔から第2の流体yがし
みだしていき、ポーラス材の微細孔によって、該第2の
流体yが微粒子を形成するようになることは第一実施例
の混合装置20と同様である。
【0041】ところが、本第三実施例においては、ポー
ラスパイプ228表面における第2の流体yの微粒子の
形成と同時にモータ224dが駆動して、プレート22
4aと中空ハウジング226がそれぞれ上下方向に動
く。なお、モータ224dは、プレート224aと中空
ハウジング226をそれぞれ個別に動かすことが可能で
あるが、混合を有効に行うために、本第三実施例におい
ては、例えば、プレート224aと順方向に中空ハウジ
ング226が動くとか、プレート224aと逆方向に中
空ハウジング226が動くとかいうように、プレート2
24aと中空ハウジング226は連動して動くように設
定される。ここで、ポーラスパイプ228の内側の上下
方向は開放されているため、プレート224aと中空ハ
ウジング226が連動して動くと、ポーラスパイプ22
8の表面に、前記第一又は第二実施例における混合装置
20又は120よりも強力又は微弱な流れを生じさせる
ことができる。すなわち、第一実施例の混合装置20の
起流手段(加流手段)であるプレート24aの起流作用
と、第二実施例における混合装置120の起流手段(圧
入室変位手段)である駆動軸124cの起流作用が、正
と正または正と負または負と負というような組み合わせ
で相乗されるようになっているからである。このよう
な、相乗的な起流手段224によってポーラスパイプ2
28の表面に流体の流れが生じることにより、ポーラス
パイプ228を浸透して微粒子となった第2の流体y
は、この起流手段224によって直ちに第1の流体x内
に分散されることになる。そして、このような混合、す
なわちポーラス材を介しての浸透と起流手段224によ
る分散が同時に行われることによる混合が十分に行わ
れ、所望の混合体(xy)が得られた後に、搬入経路2
22aからこの混合体(xy)が取り出されることにな
る。
【0042】なお、本第三実施例に係る混合装置におい
ては、起流手段は貯留槽222内部の流体を流動させる
加流手段でありプレート224aの移動によってポーラ
スパイプ228の内側に流体を流し込む流込手段と、貯
留槽222内部の圧入室230(中空ハウジング22
6)の位置を変位させる圧入室変位手段を相乗させたも
のである。そして、本第三実施例に係る混合装置におい
ては、この第三実施例における起流手段によって生じる
ポーラスパイプ228内の流速が第1の流体内に拡散さ
れている第2の流体の微粒子が破壊されない程度の大き
さになるように、ポーラスパイプ228の直径が設定さ
れる。また、これとともに、本第三実施例における起流
手段においては、第1の流体内に拡散されている第2の
流体の微粒子を破壊しない流速となるようにプレート2
24aと圧入室230の移動速度が調整される。このよ
うにして、ポーラスパイプ228を介しての混合体の生
成を行う機構とともに、生成した混合体中の微粒子を保
護する機構も備えているため、あらゆる材料に対応し
て、本第三実施例に係る混合装置においても、良好なエ
マルションを得ることができるようになっている。
【0043】図6は、本発明の第四実施例に係る混合装
置の構成を示す要部断面図である。本第四実施例の混合
装置320は、流体を内部に貯留する貯留槽322と、
この貯留槽322内に設置されている中空ハウジング3
26と、この中空ハウジング326を駆動させる起流手
段324と、この中空ハウジング326に設置されてい
る複数本のポーラスパイプ328と、から構成されてお
り、更に中空ハウジング326内には、ハウジング壁3
27と複数本のポーラスパイプ328で仕切られること
によって、圧入室330が形成されている。そして、貯
留槽322には、貯留槽322に流体を入れるための搬
入経路322aと貯留槽322から流体を取り出すため
の取出経路322bが設置されており、中空ハウジング
326には、圧入室330に流体を圧入供給するための
圧入口327aと流体圧入の際の空気抜きの為の空気抜
口327bが設置されている。
【0044】ここで、本第四実施例に係る混合装置32
0の特徴点は、第二実施例に係る混合装置120におい
て、中空ハウジングに複数本のポーラスパイプが設置さ
れていることである。従って、第二実施例の混合装置1
20よりは、大量の材料に対応でき、かつ同量の材料で
あれば迅速で効率的な混合が行えることとなる。なお、
モータ324dが駆動すると中空ハウジング326が上
下方向に動き、ポーラスパイプ328を浸透して微粒子
となった第2の流体yが、この起流手段324の撹拌に
よって直ちに第1の流体x内に分散されることになり、
混合が十分に行われた後に搬入経路322aからこの混
合体(xy)が取り出されるなどの動作等は前記第二実
施例と同様であるので、ここでは機能などに関する詳細
な説明については省略する。また、起流手段324(圧
入室変位手段)によって生じるポーラスパイプ328内
の流速が第1の流体内に拡散されている第2の流体の微
粒子が破壊されない程度の大きさになるようにポーラス
パイプ328の直径が設定されることと、第1の流体内
に拡散されている第2の流体の微粒子を破壊しない流速
となるように圧入室330の変位速度が調整されること
も前記第二実施例と同様である。
【0045】図7は、本発明の第五実施例に係る混合装
置の構成を示す要部破断断面図である。
【0046】本第五実施例の混合装置420は、流体を
内部に貯留する貯留槽422と、この貯留槽422内に
設置されている中空ハウジング426と、この中空ハウ
ジング426を駆動させる起流手段424と、この中空
ハウジング426に設置されている複数本のポーラスパ
イプ428と、から構成されており、更に中空ハウジン
グ426内には、ハウジング壁427と複数本のポーラ
スパイプ428で仕切られることによって、圧入室43
0が形成されている。そして、貯留槽422には、貯留
槽422に流体を入れるための搬入経路422aと貯留
槽422から流体を取り出すための取出経路422bが
設置されており、中空ハウジング426には、圧入室4
30に流体を圧入供給するための圧入口427aと流体
圧入の際の空気抜きの為の空気抜口427bが設置され
ている。
【0047】ここで、本第五実施例に係る混合装置42
0においては、中空ハウジング426に複数本のポーラ
スパイプ428が設置されている。従って、ほぼ同様の
構成を有している第三実施例に係る混合装置220より
は、大量の材料に対応でき、かつ同量の材料であれば迅
速で効率的な混合が行えることとなる。本第五実施例に
おいても、第一及び第三実施例と同様にして、プレート
424aによる起流作用を直接的に伝えさせるための受
け部432が設置されている。そして、第2の流体yの
ポーラスパイプ428表面における微粒子の形成と同時
にモータ224dが駆動してプレート424aと中空ハ
ウジング426がそれぞれ上下方向に動き、プレート4
24a(加流手段)による起流作用と駆動軸424c
(圧入室変位手段)による起流作用とが相乗されて、複
数本のポーラスパイプ428の表面には前記第四実施例
における混合装置320よりも強力又は微弱な流れが生
じることになる。そして、このような相乗的な起流手段
424によってポーラスパイプ428の表面に流体の流
れが生じることにより、ポーラスパイプ428を浸透し
て微粒子となった第2の流体yは、この本第五実施例に
おける起流手段424によって直ちに第1の流体x内に
分散されて、所望の混合体(xy)が得られた後に、搬
入経路422aからこの混合体(xy)が取り出される
ことになることは、前記第三実施例の混合装置220と
同様である。また、本第五実施例に係る混合装置におい
ても、この第五実施例における起流手段によって生じる
ポーラスパイプ428内の流速が第1の流体内に拡散さ
れている第2の流体の微粒子が破壊されない程度の大き
さになるようにポーラスパイプ428の直径が設定され
るとともに、本第五実施例における起流手段において
は、第1の流体内に拡散されている第2の流体の微粒子
を破壊しない流速となるようにプレート424aと圧入
室430の移動速度が調整される。このようにして、ポ
ーラスパイプ428を介しての混合体の生成を行う機構
とともに、生成した混合体中の微粒子を保護する機構も
備えているため、あらゆる材料に対応して、本第五実施
例に係る混合装置においても、良好なエマルションを得
ることができるようになっている。
【0048】なおここで、図8は、プレート424aの
構成を示したもので、図8(A)はその断面図を、図8
(B)はその上面図を示したものである。この図8に示
されているように、本実施例においてプレート424
は、撹拌孔424dを有しており、この撹拌孔424d
は上側の径が下側の径よりも大きく設定されている。こ
のような撹拌孔424dがプレート424に設置されて
いるために、円板部424が上下方向に振動した場合に
は、撹拌孔424dを介して流体の一部が移動すること
となる。このため、本貯留槽422内の流体の粘性が変
化した場合においても、流体の一部が撹拌孔424dを
介して移動するたので、プレート424の上下方向の振
動が妨げられること無く行われることとなり、結果的
に、プレート424aと圧入室430の移動速度が調整
されて生成した混合体中の微粒子を保護する作用を相乗
することにもなる。このようにして、本第五実施例にお
いては、本貯留槽422内の流体の混合が良好に行われ
ることとなるとともに、あらゆる材料に対応した良好な
エマルションを得ることができるようになっている。ま
た、撹拌孔424dは上側の径が下側の径よりも大きく
設定されているために、撹拌孔424dを介しての流体
の過剰の漏洩が防止されるようになっている。
【0049】ところで、図9は、第一〜第五実施例に係
る混合装置を用いて構成される好適な混合プラントを示
す外観図である。
【0050】この混合プラントは、窒素ガスの供給源の
窒素ボンベBと、この窒素ボンベBに接続されているガ
ス取り出し口Gと、このガス取り出し口Gに接続されて
いるガス供給管H1 と、取り出された窒素ガスの圧力を
減圧する減圧弁Rと、窒素ガスの供給を停止させるスト
ップ弁Sと、ガス供給管H1 を流通する窒素ガスの流通
量を制御するバルブV1 と、流体供給管H2を流通する
第2の流体の流通量を制御するバルブV2 と、第2の流
体が貯留される加圧槽Dと、この加圧槽Dから第2の流
体を導く流体供給管H2 と、流体供給管H2 に設置され
加圧槽Dから排出される第2の流体の圧力を計測する圧
力計Pと、第一〜第五実施例に係る混合装置が使用され
る混合装置Mと、この混合装置Mを構成する混合槽M1
(エマルション容器)と中空ハウジングM2 と起流手段
M3 と、から構成されている。
【0051】この混合プラントの動作について説明する
と、まず、窒素ボンベBからガス取り出し口Gを介して
取り出される窒素ガスは、減圧弁Rにおいて減圧されて
からバルブV1 を介して加圧槽D内に送り込まれる。そ
して、加圧槽D内には第2の流体が貯留されており、窒
素ガスが加圧槽D内に送り込まれると、バルブV2 を介
して、加圧槽D内に貯留されている第2の流体が一定の
圧でもって混合装置Mの中空ハウジングM2 に供給され
ることとなる。なお、混合装置Mに供給される第2の流
体の圧力は圧力計Pによって計測されるようになってお
り、この計測値に基づいて減圧弁R等が制御される。ま
た、混合装置Mに供給される第2の流体の量は、主にバ
ルブV1 又はバルブV2によって制御されるようになっ
ており、本プラントが危険状態に陥ったときには、スト
ップ弁Sが閉じられることによって、直ちに危険が回避
されるようになっている。
【0052】ここで、図10は本発明の第六実施例に係
る混合装置の主要部の構成を示す断面図であり、図11
は当該装置の主要部の構成を詳細に示す分解図であり、
図12は当該装置の構成を示す外観図である。
【0053】このうちの図10及び図11に示されてい
るように、本第六実施例の混合装置520の主要部たる
混合機521は、金属製のハウジング壁527にポーラ
スパイプ528が嵌め込まれることによって形成される
圧入室530を有する中空ハウジング526に、この中
空ハウジング526のポーラスパイプ528の内部に流
体を送り込む起流機(流体供給手段)525が連接され
ることによって構成されている。
【0054】ここで、このうちの中空ハウジング526
においては、ハウジング壁527とポーラスパイプ52
8により外部の空間から隔離されることによって圧入室
530が形成されており、ハウジング壁527とポーラ
スパイプ528の接合部には、シールのためのOリング
538aと、このOリング538aを固定する金属製の
固定部材538bと、この固定部材538bを周囲から
固定する金属製の外郭部材538cとが設置されること
によって、圧入室530の気密性が保たれるようになっ
ている。そして、ハウジング壁527には、圧入室53
0に流体を圧入供給するための圧入口527aと流体圧
入の際の空気抜きの為の空気抜口527bが設けられて
いる。また、圧入口527aにはコネクタ527cが、
空気抜口527bには栓527fとOリング527gが
それぞれ設置されるようになっている。
【0055】一方、起流機525は、傘部525aを有
するピストン軸525bと、このピストン軸525bが
収容されるシリンダ体525cと、このシリンダ体52
5cの上部に設置されるダイヤフラム525eと、モー
タ525fとギヤ部525gを介して接続されている伝
達軸525hと、この伝達軸525hを収容する支持壁
525jとから構成されている。伝達軸525hはスラ
ストベアリング525nによって摺動するようになって
いる。なお、伝達軸525hとピストン軸525bの結
合は、ダイヤフラム525e上の接合部525kにおい
て行われるようになっている。そして、シリンダ体52
5cには流体取り入れ口525dが設けられ、ここから
第1の流体がシリンダ体525c内に取り込まれるよう
になっている。従って、ピストン軸525bが上下方向
に駆動することによって、起流機525から中空ハウジ
ング526に第1の流体が供給される。
【0056】混合機521は、実施例において、上記起
流機525と中空ハウジング526が留め具525mに
より結合されて構成される。圧入室530に第2の流体
が圧入されると、圧入室530に圧入される流体の圧力
はポーラスパイプ528の壁面全体に均等に分配され
る。そして、ポーラスパイプ528bはポーラス材、す
なわち1μm程度の孔を有する多孔性物質で構成されて
いるので、第2の流体はこのポーラス材を浸透してポー
ラスパイプ528bの内側に微細な粒子として供給され
ることになる。
【0057】ここで、図12に示されているように、本
第六実施例の混合装置520は、前記のように構成され
ている混合機521に貯留槽522が備え付けられるこ
とによって形成されている。中空ハウジング526の圧
入室530に流体を圧入供給するための圧入口527a
が設置されている。そして、混合装置520の本体55
0には、第2の流体が貯留される加圧槽550Dと、圧
入室530に供給される流体の圧力を制御する圧力調節
機550Tと、加圧槽550Dに窒素ガスを供給ガスす
る供給管550H1 と、加圧槽550Dに対する窒素ガ
スの供給を停止させるストップ弁550Sと、ガス供給
管550H1 を流通する窒素ガスの流通量を制御するバ
ルブ550V1 と、流体供給管550H2 を流通する第
2の流体の流通量を制御するバルブ550V2 と、この
加圧槽Dから第2の流体を導く流体供給管550H2
と、加圧槽Dから供給される流体の圧力を計測する圧力
計550Pと、から構成され、更には振動数ダイヤル5
50Nとバイブレータスイッチ550Wが備えられてい
る。
【0058】以上のように構成される本実施例の混合装
置520においては、まず、第1の流体が貯留槽522
内に注入されるのと同時に圧入室530に第2の流体が
注入される。ここで、圧入室530への第2の流体の注
入は、空気抜口527bの栓527fが抜かれた状態で
圧入口527aからコネクタ527cを介して第2の流
体が供給されることによって、圧入室530から空気が
排出されながら行われることになる。そして、第2の流
体が圧入室530内に充填されると、空気抜口527b
に栓527fがされて排出管542からの流体の排出が
停止されるが、供給管540からは続けて第2の流体が
圧力がかけられた状態で供給されていく。このときに、
ハウジング壁527とポーラスパイプ528の接合部に
はOリング538aが、空気抜口527bと栓527f
の接合部にはOリング527gがそれぞれ設置されてい
るため、圧入室530の各接合部は完全にシールされる
こことなり、圧入室530の気密性が保たれるようにな
っている。従って、圧入室530の壁の一部を構成して
いるポーラスパイプ528には、この第2の流体にかけ
られた圧力が均一にかかるようになり、これにより、ポ
ーラスパイプ528のポーラスパイプ528の微細孔か
ら第2の流体がしみだしてくることになるが、ポーラス
材の微細孔によって第2の流体は微粒子を形成する。
【0059】そして、モータ525fが駆動することに
よって、ギヤ部525gを介して接続されている伝達軸
525hが上下方向に移動し、これに接続されているピ
ストン軸525bがピストン運動を生じることとなる。
こうなると、傘部525aとシリンダ体525cとの関
係によって、流体取り入れ口525dからシリンダ体5
25c内に取り込まれた第1の流体は、ポーラスパイプ
528の内側に押し込まれることとなる。このようにし
て生じた第1の流体の流れは、ポーラスパイプ528の
内壁に形成されている第2の流体の微粒子をはぎ取って
第1の流体内に拡散させる働きをする。なお、シリンダ
体525cの上部の、シリンダ体525cと支持壁52
5jの接合部に設置されているダイヤフラム525eの
機能によって、支持壁525j内への流体の漏洩を防止
することができるようになっている。また、モータ52
5fの駆動などは、振動数ダイヤル550Nやバイブレ
ータスイッチ550Wを適当に調整することによって行
われる。
【0060】なお、本第六実施例に係る混合装置におい
ては、起流手段は貯留槽522内部の流体を流動させる
加流手段であり、プレート524aの移動によってポー
ラスパイプ528の内側に流体を流し込む流込手段であ
る。そして、本第六実施例に係る混合装置においては、
起流手段(加流手段)によって起こされる流れによって
生じるポーラスパイプ528内の流速が第1の流体内に
拡散されている第2の流体の微粒子が破壊されない程度
の大きさになるように、ポーラスパイプ528の直径は
設定される。また、これとともに、本実施例における起
流手段においては、第1の流体内に拡散されている第2
の流体の微粒子を破壊しない流速となるようにプレート
524aの移動速度が調整される。このようにして、ポ
ーラスパイプ528を介して混合して混合体の生成を行
う機構とともに、生成した混合体中の微粒子を保護する
機構も備えているため、いかなる材料においても、良好
なエマルションを得ることができるようになっている。
【0061】ここで、上記各実施例において用いられる
流体は、第1及び第2の流体ともに液体に限られるもの
ではなく、特に第2の流体においては気体を用いること
ができる。すなわち、本実施例に係る装置は貯留槽が開
放されているためにポーラスパイプから出てくる気体を
有効に逃すことが可能であり、しかも、圧をかけるのは
装置全体ではなく中空ハウジングのみであり、またここ
に圧をかけるのみで気体と液体の有効な混合が行えるた
めに、第2の流体として気体を用いる時に、従来装置と
比較して、操作性及び安全性の上でも優れた効果を有し
ていることになる。なお、各実施例における起流手段の
駆動強度の調整やポーラスパイプの内径の調整は、混合
の材料となる物質の種類に追従して決定される。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る混合装置は
安全で処理効率の良い混合装置であり、このような混合
装置を社会に提供することによって、従来よりも良質の
混合体(エマルション)を安価に提供することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る混合装置の構成を示
す一部断面図である。
【図2】本発明の第一実施例に係る混合装置の要部の構
成を示す要部拡大断面図である。
【図3】本発明の第一実施例に係る混合装置の中空ハウ
ジンクの上面図である。
【図4】本発明の第二実施例に係る混合装置の構成を示
す一部断面図である。
【図5】本発明の第三実施例に係る混合装置の構成を示
す一部断面図である。
【図6】本発明の第四実施例に係る混合装置の構成を示
す一部断面図である。
【図7】本発明の第五実施例に係る混合装置の構成を示
す一部断面図である。
【図8】本発明の第五実施例に係る混合装置のプレート
の構成を示す図である。
【図9】本発明の第一又は第二又は第三又は第四又は第
五実施例に係る混合装置を使用するプラントの構成を示
す外観図である。
【図10】本発明の第六実施例に係る混合装置の主要部
の構成を示す断面図である。
【図11】本発明の第六実施例に係る混合装置の主要部
の各構成部材を示す分解図である。
【図12】本発明の第六実施例に係る混合装置の構成を
示す外観図である。
【図13】従来の混合装置の構成を示した図である。
【符号の説明】
20,120,220,320,420,520 混合
装置 22,122,222,322,422,522 貯留
槽 24,124,224,324,424,524 起流
手段 24a,224a,424a プレート 26,126,226,326,426,526 中空
ハウジング 28,128,228,328,428,528 ポー
ラスパイプ 30,130,230,330,430,530 圧入
室 521 混合機 525 起流機(流体供給手段) 525a 傘部 525b ピストン軸 525c シリンダ体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の流体が貯留される貯留槽と、 この貯留槽内部に設置され、内部に第2の流体が圧入さ
    れる圧入室と、 第1の流体と第2の流体を隔離する圧入室の壁の一部を
    構成するポーラス壁と、 このポーラス壁の貯留槽側の面に流体の流れを起こす起
    流手段と、 を含み、 ポーラス壁を浸透して前記圧入室の外部に浸出してきた
    第2の流体の微粒子を起流手段によって流しとり、この
    第2の流体の微粒子を第1の流体中に分散させてエマル
    ションを製造することを特徴とする混合装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の混合装置において、起流
    手段は、貯留槽内の流体を流動させる加流手段であるこ
    とを特徴とする混合装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の混合装置において、 起流手段は、圧入室の位置を移動させる圧入室変位手段
    であることを特徴とする混合装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の混合装置において、 第1の流体と第2の流体を隔離する圧入室の壁の一部を
    構成するポーラス壁は、円筒形のポーラスパイプである
    ことを特徴とする混合装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の混合装置において、 起流手段は、貯留槽内を移動するプレートを有すること
    を特徴とする混合装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の混合装置において、 起流手段によって起こされる流れによって生じるポーラ
    スパイプ内の流速が、第1の流体内に拡散されている第
    2の流体の微粒子が破壊されない程度の大きさになるよ
    うに、ポーラスパイプの直径が設定されていることを特
    徴とする混合装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の混合装置において、 起流手段は、ポーラスパイプによって壁の一部が構成さ
    れた圧入室の位置を移動させる圧入室変位手段であるこ
    とを特徴とする混合装置。
  8. 【請求項8】 内部に第2の流体が圧入される圧入室の
    壁の一部としてポーラスパイプを用い、該ポーラスパイ
    プの開口の内の一方に第1の流体を供給する流体供給手
    段が接続されて構成されている混合装置。
  9. 【請求項9】 ポーラス壁の貯留槽側の面に流体の流れ
    を起こす起流手段は、第1の流体内に拡散されている第
    2の流体の微粒子を破壊しないような流速となるよう
    に、その出力の大きさが調整されていることを特徴とす
    る請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7記載
    の混合装置。
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