JPH054985Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH054985Y2 JPH054985Y2 JP1988139960U JP13996088U JPH054985Y2 JP H054985 Y2 JPH054985 Y2 JP H054985Y2 JP 1988139960 U JP1988139960 U JP 1988139960U JP 13996088 U JP13996088 U JP 13996088U JP H054985 Y2 JPH054985 Y2 JP H054985Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pusher
- screw
- backflow prevention
- prevention ring
- ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野
この考案は、インラインスクリユ式射出成形機
において、溶融樹脂材料が射出時に逆流するのを
防止するためにスクリユ先端部に設けられる逆流
防止装置に関するものである。
において、溶融樹脂材料が射出時に逆流するのを
防止するためにスクリユ先端部に設けられる逆流
防止装置に関するものである。
(ロ) 従来の技術
従来の逆流防止装置には、第３図にみられるよ
うスクリユ３の回転時に逆流防止リング２がスク
リユ３とスクリユヘツド１と押金５とともに回転
するツレマイ式と、第４図にみられるようスクリ
ユ３の回転時に逆流防止リング２がスクリユ３と
スクリユヘツド１と押金５とマサツリング６とと
もに回転しない非ツレマイ式との２種類があり、
共に、逆流防止リング２と押金５とのシール面で
逆流を防止していた。
うスクリユ３の回転時に逆流防止リング２がスク
リユ３とスクリユヘツド１と押金５とともに回転
するツレマイ式と、第４図にみられるようスクリ
ユ３の回転時に逆流防止リング２がスクリユ３と
スクリユヘツド１と押金５とマサツリング６とと
もに回転しない非ツレマイ式との２種類があり、
共に、逆流防止リング２と押金５とのシール面で
逆流を防止していた。
(ハ) 考案が解決しようとする課題
この従来の逆流防止装置の第４図に示すような
非ツレマイ式は、スクリユ３の回転初期、すなわ
ち、スクリユ３の回転によつてスクリユ３の溝内
溶融樹脂は樹脂圧によつて逆流防止リング２の後
端を押圧し、逆流防止リング２の前端側爪部より
前方に残存する溶融樹脂の樹脂圧力を超える時ま
で、すなわち逆流防止リング２が押金５から離れ
る時まで逆流防止リング２と押金５のシール面が
摺動することによりシール面が共に摩耗する。
非ツレマイ式は、スクリユ３の回転初期、すなわ
ち、スクリユ３の回転によつてスクリユ３の溝内
溶融樹脂は樹脂圧によつて逆流防止リング２の後
端を押圧し、逆流防止リング２の前端側爪部より
前方に残存する溶融樹脂の樹脂圧力を超える時ま
で、すなわち逆流防止リング２が押金５から離れ
る時まで逆流防止リング２と押金５のシール面が
摺動することによりシール面が共に摩耗する。
そして、逆流防止リング２と押金５とのシール
面の摩耗状態が金属同志のカジリによる摩耗のた
め表面粗度が大きくなり射出・保圧時に該シール
面から溶融樹脂の逆流が発生するという欠点があ
つた。本考案は、このような課題を解決すること
を目的としている。
面の摩耗状態が金属同志のカジリによる摩耗のた
め表面粗度が大きくなり射出・保圧時に該シール
面から溶融樹脂の逆流が発生するという欠点があ
つた。本考案は、このような課題を解決すること
を目的としている。
(ニ) 課題を解決するための手段
本考案は、スクリユヘツド１とスクリユ３との
間の円柱部に嵌合してシール面を有する押金５
と、前記押金５との間に環状の溶融樹脂通路を形
成し前記押金５とのシール面の間で前記通路を遮
断しスクリユ３と共に回転しないように設けられ
た逆流防止リング２、を有するインラインスクリ
ユ式射出成形機において、押金５をカラー７とオ
シガネ８より形成し、前記オシガネ８のみが窒化
珪素焼結体製またはジルコニア焼結体製のHV＝
1000以上の硬度を有するセラミツク製とすること
により、上記課題を解決する。
間の円柱部に嵌合してシール面を有する押金５
と、前記押金５との間に環状の溶融樹脂通路を形
成し前記押金５とのシール面の間で前記通路を遮
断しスクリユ３と共に回転しないように設けられ
た逆流防止リング２、を有するインラインスクリ
ユ式射出成形機において、押金５をカラー７とオ
シガネ８より形成し、前記オシガネ８のみが窒化
珪素焼結体製またはジルコニア焼結体製のHV＝
1000以上の硬度を有するセラミツク製とすること
により、上記課題を解決する。
(ホ) 作用
スクリユ３の回転初期、すなわち、スクリユ３
の回転によつてスクリユ３の溝内溶融樹脂が樹脂
圧によつて逆流防止リング２の後端を押圧し、逆
流防止リング２の前端側爪部より前方に残存する
溶融樹脂の樹脂圧力を超える時まで、すなわち逆
流防止リング２が押金５から離れる時まで逆流防
止リング２と押金５のシール面が摺動することに
よりシール面が共に摩耗する。
の回転によつてスクリユ３の溝内溶融樹脂が樹脂
圧によつて逆流防止リング２の後端を押圧し、逆
流防止リング２の前端側爪部より前方に残存する
溶融樹脂の樹脂圧力を超える時まで、すなわち逆
流防止リング２が押金５から離れる時まで逆流防
止リング２と押金５のシール面が摺動することに
よりシール面が共に摩耗する。
(ヘ) 実施例
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。第１図・第２図に於て、５は押金でス
クリユヘツド１とスクリユ３との間の円柱部に嵌
合してシール面を有し、前記押金５はカラー７と
オシガネ８より成つており、前記シール面は前記
オシガネ８に位置している。２は逆流防止リング
で前記押金５との間の環状の溶融樹脂通路を形成
し前記押金５とのシール面の間で前記通路を遮断
しスクリユ３と共に回転しないように設けられて
いる。６はマサツリングで前記スクリユヘツド１
と前記押金５の間に位置している。
説明する。第１図・第２図に於て、５は押金でス
クリユヘツド１とスクリユ３との間の円柱部に嵌
合してシール面を有し、前記押金５はカラー７と
オシガネ８より成つており、前記シール面は前記
オシガネ８に位置している。２は逆流防止リング
で前記押金５との間の環状の溶融樹脂通路を形成
し前記押金５とのシール面の間で前記通路を遮断
しスクリユ３と共に回転しないように設けられて
いる。６はマサツリングで前記スクリユヘツド１
と前記押金５の間に位置している。
次に、この逆流防止装置の動作について説明す
る。非ツレマイ式逆流防止装置において、スクリ
ユ３の回転初期、逆流防止リング２の前端側爪部
より前方に残存する溶融樹脂の樹脂圧が逆流防止
リング２後端にかかるスクリユ３の構内溶融樹脂
の樹脂圧よりも高いため、その差圧で逆流防止リ
ング２と押金５は、シール面Ａで互いに押圧され
た状態で回転運動し、やがてスクリユ３の構内溶
融樹脂の樹脂圧が徐々に増大し、逆流防止リング
２の後端側に作用する樹脂圧の方が逆流防止リン
グ２の前端側爪部より前方に残存する溶融樹脂の
樹脂圧よりも高くなると逆流防止リングが押金５
から離れる。そこで、この摩耗の激しい押金５を
カラー７とオシガネ８の２つに分け、前記オシガ
ネ８に窒化珪素焼結体製またはジルコニア焼結体
製等のHV＝1000以上と極めて高い硬度と高い曲
げ強度を有し、且つ、金属との回転摺動におい
て、すべり摩擦状態となる特長を有したセラミツ
クを使用した。
る。非ツレマイ式逆流防止装置において、スクリ
ユ３の回転初期、逆流防止リング２の前端側爪部
より前方に残存する溶融樹脂の樹脂圧が逆流防止
リング２後端にかかるスクリユ３の構内溶融樹脂
の樹脂圧よりも高いため、その差圧で逆流防止リ
ング２と押金５は、シール面Ａで互いに押圧され
た状態で回転運動し、やがてスクリユ３の構内溶
融樹脂の樹脂圧が徐々に増大し、逆流防止リング
２の後端側に作用する樹脂圧の方が逆流防止リン
グ２の前端側爪部より前方に残存する溶融樹脂の
樹脂圧よりも高くなると逆流防止リングが押金５
から離れる。そこで、この摩耗の激しい押金５を
カラー７とオシガネ８の２つに分け、前記オシガ
ネ８に窒化珪素焼結体製またはジルコニア焼結体
製等のHV＝1000以上と極めて高い硬度と高い曲
げ強度を有し、且つ、金属との回転摺動におい
て、すべり摩擦状態となる特長を有したセラミツ
クを使用した。
尚、本実施例に於いては、焼結体製のセラミツ
クを使用したが、セラミツクをコーテイングした
ものを使用しても良い。
クを使用したが、セラミツクをコーテイングした
ものを使用しても良い。
(ト) 考案の効果
以上説明してきたように、本考案によれば、オ
シガネ８にHV＝1000以上と極めて高い硬度と高
い曲げ強度を有し、且つ、金属との回転摺動にお
いて、すべり摩擦状態となる特長を有したセラミ
ツク材料を用いているので、オシガネ８のみなら
ず、逆流防止リング２も摩耗量が激減し、且つ、
摩耗面の粗度が極めて小さいため射出・保圧時シ
ール面Ａから溶融樹脂が逆流しない。従つて、金
型キヤビテイへの樹脂充填量が安定する。さら
に、逆流防止リング２およびオシガネ８の寿命が
伸びるためにランニングコスト低減に大きく貢献
できる。
シガネ８にHV＝1000以上と極めて高い硬度と高
い曲げ強度を有し、且つ、金属との回転摺動にお
いて、すべり摩擦状態となる特長を有したセラミ
ツク材料を用いているので、オシガネ８のみなら
ず、逆流防止リング２も摩耗量が激減し、且つ、
摩耗面の粗度が極めて小さいため射出・保圧時シ
ール面Ａから溶融樹脂が逆流しない。従つて、金
型キヤビテイへの樹脂充填量が安定する。さら
に、逆流防止リング２およびオシガネ８の寿命が
伸びるためにランニングコスト低減に大きく貢献
できる。
第１図は本考案に基づく非ツレマイ式逆流防止
装置実施例のスクリユ回転中の状態を示す断面図
で、第２図に本考案に基づく非ツレマイ式逆流防
止装置実施例の射出・保圧中およびスクリユ回転
初期の状態を示す断面図で、第３図は従来におけ
るツレマイ式逆流防止装置を示す断面図で、第４
図は従来における非ツレマイ式逆流防止装置を示
す断面図である。 １……スクリユヘツド、２……逆流防止リン
グ、３……スクリユ、４……シリンダ、５……押
金、６……マサツリング、７……カラー、８……
オシガネ、Ａ……スクリユ初期回転中の摺動面
（シール面）。
装置実施例のスクリユ回転中の状態を示す断面図
で、第２図に本考案に基づく非ツレマイ式逆流防
止装置実施例の射出・保圧中およびスクリユ回転
初期の状態を示す断面図で、第３図は従来におけ
るツレマイ式逆流防止装置を示す断面図で、第４
図は従来における非ツレマイ式逆流防止装置を示
す断面図である。 １……スクリユヘツド、２……逆流防止リン
グ、３……スクリユ、４……シリンダ、５……押
金、６……マサツリング、７……カラー、８……
オシガネ、Ａ……スクリユ初期回転中の摺動面
（シール面）。
Claims (1)
- スクリユヘツド１とスクリユ３との間の円柱部
に嵌合してシール面を有する押金５と、前記押金
５との間に環状の溶融樹脂通路を形成し前記押金
５とのシール面の間で前記通路を遮断しスクリユ
３と共に回転しないように設けられた逆流防止リ
ング２、を有するインラインスクリユ式射出成形
機において、押金５をカラー７とオシガネ８より
形成し、前記オシガネ８のみが窒化珪素焼結体製
またはジルコニア焼結体製のHV＝1000以上の硬
度を有するセラミツク製であることを特徴とする
射出成形機の逆流防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988139960U JPH054985Y2 (ja) | 1988-10-28 | 1988-10-28 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988139960U JPH054985Y2 (ja) | 1988-10-28 | 1988-10-28 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0261631U JPH0261631U (ja) | 1990-05-08 |
| JPH054985Y2 true JPH054985Y2 (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=31403700
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988139960U Expired - Lifetime JPH054985Y2 (ja) | 1988-10-28 | 1988-10-28 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH054985Y2 (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6226177U (ja) * | 1985-07-26 | 1987-02-17 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61168912U (ja) * | 1985-04-11 | 1986-10-20 |
-
1988
- 1988-10-28 JP JP1988139960U patent/JPH054985Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6226177U (ja) * | 1985-07-26 | 1987-02-17 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0261631U (ja) | 1990-05-08 |
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