JPH0549816U - 回転切削装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 刃体を交換できるし、切削抵抗を常に一定に
できるようにする。 【構成】 ドラム状の回転体４の外周面に刃体取付ブラ
ケット５を周方向にほぼ等間隔で軸方向に順次位置をず
らして設け、この各切刃取付ブラケット５の取付凹部１
０に直線状の切削面６ａを有する刃体６を嵌合して取付
ボルト１３で固定する。 【効果】 取付ボルト１３を弛めることで刃体６を交換
できるし、切削面６ａが直線状であるから切削抵抗が常
に一定となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、道路面及び床面に設置された表示線及び表示テープ等を除去する切 削機に用いられる回転切刃装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

実開昭６３−１５１５０９号公報に示すように、車輪を備えたフレームに回転 切刃装置を回転自在に設け、そのフレームに設けた駆動部と回転切刃装置を連結 した切削機が知られている。 この切削機であれば車輪によって道路上を走行しながら回転切刃装置を回転し て表示線及び表示テープを切削して除去できる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

かかる回転切刃装置はドラム状の回転体の外周面に円柱状の研削刃体を間隔を 置いて複数取付けた構造であるから、研削刃体が摩耗、切損した時に交換できな いし、切削刃体の円形周縁部が切削面に接して切削するために切削刃体が摩耗す るに従って切削面に接する面積が変化するので切削抵抗が異なって効率良く切削 できない。

【０００４】 そこで、本考案は前述の課題を解決できるようにした切削機の回転切刃装置を 提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

ドラム状の回転体の外周面に刃体取付ブラケットを周方向にほぼ等間隔で軸方 向に順次位置をずらして設け、この各刃体取付ブラケットに直線状の切削面を有 する刃体を取付ボルトでそれぞれ取付けたもの。

【０００６】

【作 用】 取付ボルトを弛めことで刃体を交換できるし、切削抵抗を常に一定にできる。

【０００７】

【実 施 例】

図１、図２、図３に示すように、円筒１の内周面に隔壁２を固着し、その隔壁 ２に回転軸取付孔３を形成してドラム状の回転体４とし、この回転体４の外周面 に刃体取付ブラケット５を周方向にほぼ等間隔で、かつ軸方向に順次位置をずら して固着し、この各刃体取付ブラケット５に刃体６がそれぞれ取付けてある。 この刃体６は図４、図５に示すように、角柱状の刃体本体７の鉤形凹部７ａに 板状のチップ８を固着して成り、その刃体６の切削面６ａは所定の幅を有する直 線状となって刃体６は平型となり、その刃体本体７に取付用ネジ孔９が形成して ある。 図６、図７に示すように、前記刃体取付ブラケット５は回転体４の回転方向の 一側面５ａと他側面５ｂと回転体４の軸方向の両端面５ｃ，５ｃと先端面５ｄを 有する角柱形状で、その一側面５ａと先端面５ｄに開口した取付凹部１０と、両 端面５ｃ、５ｃから取付凹部１０に開口した一対のネジ孔１１，１１と、他側面 ５ｂから取付凹部１０に開口した大径孔１２を有し、取付凹部１０に刃体６が嵌 合されて切削面６ａが刃体取付ブラケット５の先端面５ｄより突出し、大径孔１ ２より取付ボルト１３を取付用ネジ孔９にネジ合し、一対のネジ孔１１にネジ合 した調整ボルト１４を刃体６の刃体本体７両端面に当接すると共に、刃体６の刃 体本体７にＬ字状の調整板１５の取付片１５ａを前記取付用ネジ孔９にネジ合し たボルト１６で取付け、この調整板１５の支持片１５ｂを取付凹部１０と刃体本 体７との間に介在して刃体６を刃体取付ブラケット５に取付けてある。

【０００８】 次に作動を説明する。 回転体４を回転することで刃体６の切削面６ａで路面を順次切削して表示線、 表示テープを除去でき、その除去跡Ａは図８に示すように平坦面となるし、除去 幅は幅方向一端部の刃体６から他端部の刃体６までの距離となる。 また、一方の調整ボルト１４を締付けて他方の調整ボルト１４を弛めることで 刃体６を図７に仮想線で示すように左右に傾けることができるので、除去跡Ａを 図９に示すようにできる。 また、調整板１５の厚さ又は枚数を変えることで刃体６の突出長さを変えて切 削代を調整できる。この時取付ボルト１３は大径孔１２に沿って移動する。 なお、回転方向と進行方向は図１０のように同一でも良いし、図１１のように 反対としても良い。

【０００９】

【考案の効果】

取付ボルト１３を弛めることで刃体６を交換できるし、その刃体６の切削面６ ａは直線状であるから切削抵抗が常に均一となって効率良く切削できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】回転切削装置の正面図である。

【図２】回転切削装置の平面図である。

【図３】回転切削装置の展開図である。

【図４】刃体の正面図である。

【図５】刃体の側面図である。

【図６】刃体取付部の断面正面図である。

【図７】刃体取付部の断面側面図である。

【図８】切削跡の説明図である。

【図９】切削跡の説明図である。

【図１０】切削状態の説明図である。

【図１１】切削状態の説明図である。

【符号の説明】

４…回転体、５…刃体取付ブラケット、６…刃体、６ａ
…切削面、７…刃体本体、８…切刃、９…取付用ネジ
孔、１０手取付凹部、１１…ねじ孔、１２…大径孔、１
３…取付ボルト、１４…調整ボルト、１５…調整板、１
６…ボルト。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 新田 栄喜 新潟県柏崎市宝町１−３ 株式会社小松エ スト本社工場内 (72)考案者 岩片 修 新潟県柏崎市宝町１−３ 株式会社小松エ スト本社工場内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ドラム状の回転体４の外周面に刃体取付
   ブラケット５を周方向にほぼ等間隔で軸方向に順次位置
   をずらして複数設け、この各刃体取付ブラケット５に直
   線状の切削面６ａを有する刃体６を取付ボルト１３で取
   付けて成る回転切削装置。