JPH0549326A - 定位置停止クラツチ - Google Patents

定位置停止クラツチ

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Publication number
JPH0549326A
JPH0549326A JP21055291A JP21055291A JPH0549326A JP H0549326 A JPH0549326 A JP H0549326A JP 21055291 A JP21055291 A JP 21055291A JP 21055291 A JP21055291 A JP 21055291A JP H0549326 A JPH0549326 A JP H0549326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
driven
rotating body
ball
cam surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP21055291A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Otsubo
寛 大坪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP21055291A priority Critical patent/JPH0549326A/ja
Publication of JPH0549326A publication Critical patent/JPH0549326A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より軽快な操作が行える定位置停止クラッチ
を実現させる。 【構成】 駆動回転体1と、これに咬合離脱する従動回
転体2と、従動回転体を咬合側に付勢するバネ3と、半
径方向から進退するクラッチ操作用の牽制ボール4とを
備えるとともに、従動回転体2に、牽制ボール4との係
合状態で回転することによって、該従動回転体2をバネ
3に抗してクラッチ切り方向に強制スライド変位させる
上がり傾斜のカム面27と、牽制ボール4の従動回転体
中心側への押込み変位によって該従動回転体2をカム面
27通過後に完全クラッチ切り位置までスライド変位さ
せる押込みカム面30とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業装置を一定の回転
位相で停止することができる定位置停止クラッチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、田植機の植付装置への伝動系に
組込まれたクラッチ(植付クラッチ)は、植付爪を田面
上方の所定位置まで上昇させた状態で切れることが望ま
しく、係る機能を備えたクラッチの一例として、実公昭
62-28812号公報で開示されたものが知られている。この
公知のクラッチは、駆動回転体と、回転軸心方向へのス
ライド移動によって前記駆動回転体とに咬合離脱する従
動回転体と、この従動回転体を咬合側にスライド付勢す
るクラッチ入り用のバネと、前記従動回転体の回転軌跡
内に半径方向から進退するクラッチ操作用の牽制ピンと
を備え、前記従動回転体には、位置固定の前記牽制ピン
との係合状態で従動回転体が一定方向へ回転することに
よって、該従動回転体を相対的に前記バネに抗してクラ
ッチ切り方向に強制スライド変位させる上り傾斜の螺旋
カム面を形成するとともに、この螺旋カム面の後方部位
に、前記牽制ピンの従動回転体中心側への押込み変位に
よって該従動回転体を完全クラッチ切り位置までスライ
ド変位させる押込みカム面を設けて構成したものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術によれ
ば、牽制ピンを従動回転体側に進出させる操作だけによ
って、クラッチ切り操作を軽快に行うことができる利点
があるが、そのピンとカム面とは摺接するものであるか
ら、その摺接部の磨耗によって長期に亘っての安定した
作動が期待し難い面があり、改善の余地があるように見
受けられる。本発明の目的は、軽快な操作が行える定位
置停止クラッチの耐久性を改善する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的のために本発明
は、駆動回転体と、回転軸心方向へのスライド移動によ
って駆動回転体に咬合離脱する従動回転体と、この従動
回転体を咬合側にスライド付勢するクラッチ入り用のバ
ネと、従動回転体の回転軌跡内に半径方向から進退する
クラッチ操作用の牽制ボールとを備え、従動回転体に
は、これが回転方向に位置固定の牽制ボールとの係合状
態で一定方向へ回転することによって、該従動回転体を
相対的にバネに抗してクラッチ切り方向に強制スライド
変位させる上がり傾斜のカム面を形成するとともに、こ
のカム面の後方部位に、牽制ボールの従動回転体中心側
への押込み変位によって該従動回転体を完全クラッチ切
り位置までスライド変位させる押込みカム面を設けて定
位置停止クラッチを構成することを特徴とするものであ
る。
【0005】
【作用】つまり、従来では従動回転体をスライド移動さ
せる手段としては、その従動回転体に牽制ピンを摺動接
触させるものであったのに対し、本発明ではボールを従
動回転体に接触させる手段としたので、ボールと従動回
転体とは該ボールの転がり作用による転がり接触状態と
なり、従来の摺接による手段に比べて摺動部の磨耗が促
進され難いようになるとともに、操作抵抗も軽減される
ようになる。
【0006】
【発明の効果】従って、従動回転体をボールで移動させ
る工夫により、クラッチとしての耐久性を改善でき、し
かもより軽快な操作が行える定位置停止クラッチを提供
することができた。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図5に、本発明の定位置停止クラッチを備えた
作業機の一例である乗用型田植機における植付装置の伝
動構造が示されている。植付ケース5は、中央2条の苗
植付機構6を駆動する中央植付ケース5aと、外側の2
条を夫々駆動する左右一対のサイド植付ケース5bとを
パイプフレーム5cで連結して構成してある。単一の機
体フレーム11内にはエンジン動力を受ける駆動軸13
が挿通されており、ベルト無段変速機構12を備えたミ
ッションMから取出したPTO軸15に入力軸14を連
動連結し、この入力軸14によって植付機構6を駆動す
る構造である。
【0008】図1に示すように、ミッションM内におい
ては、無段変速機構12からの出力を受ける伝動軸16
とPTO軸15とがベベルギヤ17及び植付クラッチと
しての定位置停止クラッチ18を介して連動連結されて
いる。植付クラッチとしての前記定位置停止クラッチ1
8は、機体後部の操縦部に備えた操作レバー24によっ
て切り操作された際に、苗植付機構6を田面から大きく
上方に移動した位置、具体的には、苗のせ台下端の苗取
出し口に突入する少し手前の所定位置で停止する機能が
要求されるものであり、本発明においては、この定位置
停止クラッチ18を次のように構成している。図1、図
2に示すように、この定位置停止クラッチ18は、前記
ベベルギヤ17に常時咬合してPTO軸15の軸心方向
位置固定状態で遊嵌したベベルギヤ部付きの駆動回転体
1と、PTO軸15にスライド自在にスプライン外歓し
た従動回転体2とからなり、駆動回転体1の端面に形成
した爪1aに従動回転体2の端面に形成した爪2aとが
咬合及び離脱されることで苗植付装置8全体の駆動及び
停止が行われるよう構成されている。従動回転体2は、
バネ3によって爪咬合側、つまりクラッチ入り側にスラ
イド付勢されており、ミッションケース19に係止させ
た筒状のガイド部材7に半径方向から進退する牽制ボー
ル4との係合によるカム作用で、バネ3に抗して強制後
退変位されるようになっている。牽制ボール4は、出退
機構AによってPTO軸15の半径方向に移動操作され
るのであり、出退機構Aは、ガイド部材7、このガイド
部材7上で軸方向にスライドするシフト部材9、このシ
フト部材9をシフトさせるシフタ10とから成り、シフ
タ10が前記操作レバー24に連動連結してある。ガイ
ド部材7は、その貫通孔7aにPTO軸15の半径方向
にのみ移動自在な状態で牽制ボール4を保持するもので
あり、シフト部材9は、その凹入部9aに牽制ボール4
が嵌まり込むクラッチ入り状態と摺動面9bで牽制ボー
ル4を軸心方向に押し込んだクラッチ切り状態とを現出
させるものであり、このシフト部材9は巻きバネ25に
よってクラッチ入り状態となる側に付勢されている。
【0009】前記牽制ボール4に作用するクラッチ切り
用のカムが次のように形成されている。図3、図4に示
すように、従動回転体2の外周近くには、PTO軸15
の軸心に向けての牽制ボール4の係入を許す係入面26
が周方向に沿って所定の位相範囲θ1 にわたって形成さ
れるとともに、この係入面26の回転後方に引続いて上
り傾斜の螺旋カム面27が所定の位相範囲θ2 に亘って
形成され、かつ、これら係入面26及び螺旋カム面27
の回転軸心側には牽制ボール4の内端を接当支持する周
壁面28が形成されている。又、螺旋カム面27の後端
に相当する回転位相部位Bにおいて前記周壁面28が終
了して、牽制ボール4の回転軸方向側への進出が許され
る頂平面29が形成されるとともに、この回転位相部位
Bに続く頂平面29よりも図3中における上側の箇所に
は牽制ボール4の進出によって従動回転体2を駆動回転
体1から離反させる方向( クラッチ切り方向 )に変位さ
せるべく図3中における下側の径が大きくなるように設
定した湾曲傾斜面状の押込みカム面30が形成されてい
る。前記頂平面29は一定位相範囲θ3 に亘って形成さ
れるとともに、その終端に接当部31が起立形成されて
いる。
【0010】次に、上記定位置停止クラッチ18の作用
について説明する。図1に示すように、操作レバー24
がクラッチ入り位置にあると、該レバー24に連係され
たシフタ10が図中左方へ移動しており、シフト部材9
が巻きバネ25の付勢力によって図中左方に寄ったクラ
ッチ入り状態が現出される。この状態では牽制ボール4
は、回転する従動回転体2による外径方向への押圧力を
受けることでシフト部材9の凹入部9aに入り込んだ後
退姿勢になっており、牽制ボール4に係合牽制されない
従動回転体2はバネ3によって駆動回転体1に付勢咬合
されている。操作レバー24をクラッチ切り位置に操作
すると、図2に示すように、シフタ10が巻きバネ25
の付勢力に抗してシフト部材9を図中右方に強制スライ
ドさせ、凹入部9aの傾斜面9cを経て摺動面9bでも
って牽制ボール4を回転軸心方向に押し込み移動させ、
従動回転体2の回転軌跡内に進出させる。進出した牽制
ボール4は先ず位相範囲θ1 において平行カム面26上
に入り込みその内端が周壁面28で受け止められる。従
動回転体2の回転に伴って牽制ボール4は相対的に回転
位相θ2 に入り、上り傾斜の螺旋カム面27に係合す
る。軸方向位置固定の牽制ボール4に対して螺旋カム面
27が回動して行くことで従動回転体2は相対的に駆動
回転体1から離反する方向にスライドされる。そして、
牽制ボール4が相対的に回転位相部位Bに至ると、周壁
面28に替えて押し込みカム面30と牽制ボール4とが
接当する状態となり、操作レバー24の入り操作によっ
て作用状態となる融通バネ20の付勢力によってシフタ
10が巻きバネ25にうち勝ってシフト部材9を図1中
右方に押しやり、その結果牽制ボール4に作用する回転
軸心側への押し込み力が持続し、その押し込み力を受け
る押し込みカム面30の傾斜による楔作用の働きによ
り、従動回転体2はさらに駆動回転体1から離反する方
向にスライドされて爪1a,2aどうしが離脱する。つ
まり、完全なクラッチ切り状態がもたらされる。この場
合、伝動の断たれた従動回転体2は、これに連係された
各種部品の質量に基づく慣性で更に遊転しようとする
が、クラッチ切り位相である前記回転位相部位Bの後方
に存在する接当部31に接当することによって、従動回
転体2はその接当部31部位で停止する。この時、苗植
付装置8は図5に示す状態(田面から離れるべく植付爪
21が上方に上がる状態)となっている。
【0011】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】定位置停止クラッチの構造を示す断面図
【図2】クラッチ切り状態を示す定位置停止クラッチの
断面図
【図3】従動回転体の斜視図
【図4】カム面の展開側面図
【図5】田植機の平面図
【符号の説明】
1 駆動回転体 2 従動回転体 3 バネ 4 牽制ボール 27 カム面 30 押込みカム面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動回転体(1)と、回転軸心方向への
    スライド移動によって前記駆動回転体(1)に咬合離脱
    する従動回転体(2)と、この従動回転体(2)を咬合
    側にスライド付勢するクラッチ入り用のバネ(3)と、
    前記従動回転体(2)の回転軌跡内に半径方向から進退
    するクラッチ操作用の牽制ボール(4)とを備え、前記
    従動回転体(2)には、これが回転方向に位置固定の前
    記牽制ボール(4)との係合状態で一定方向へ回転する
    ことによって、該従動回転体(2)を相対的に前記バネ
    (3)に抗してクラッチ切り方向に強制スライド変位さ
    せる上がり傾斜のカム面(27)を形成するとともに、
    このカム面(27)の後方部位に、前記牽制ボール
    (4)の従動回転体中心側への押込み変位によって該従
    動回転体(2)を完全クラッチ切り位置までスライド変
    位させる押込みカム面(30)を設けてある定位置停止
    クラッチ。
JP21055291A 1991-08-22 1991-08-22 定位置停止クラツチ Pending JPH0549326A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21055291A JPH0549326A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 定位置停止クラツチ

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JP21055291A JPH0549326A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 定位置停止クラツチ

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JPH0549326A true JPH0549326A (ja) 1993-03-02

Family

ID=16591213

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JP21055291A Pending JPH0549326A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 定位置停止クラツチ

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JP (1) JPH0549326A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007312623A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Yanmar Co Ltd 移植機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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