JPH0549269U - ボード用プラグユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラグ取付けの作業性が良好なプラグユニッ
トを提供する。 【構成】 プラスチック製であって外周に螺旋突条３を
有し、かつ、一文字状横断面形状の工具挿入貫孔４を軸
心に沿って有するボード螺着プラグ１と、プラグ１の工
具挿入貫孔４へ挿入自在な帯板状挿入刃７を有する。挿
入刃７は挿入状態にてプラグ１の先端よりもさらに先端
側へ突出する長さに設定されると共に最先端を先細刃先
９に形成し、先細刃先９を略Ｖ型乃至略Ｕ型形状とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はボード用プラグユニットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、石膏製ボードへのプラグの取付けにおいては、電気ドリル等で下孔を加 工し、その後、その下孔に上記プラグをドライバー等でねじこむ作業が必要であ った。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そのため、下孔用の錐やドライバー等のプラグ取付用工具を準備する必要があ り、即座に取付け作業にかかることができず、しかも、プラグを取付ける場合、 下孔明けとねじこみ作業は別々に行うため、作業性が悪かった。

【０００４】 そこで、本考案は従来のこのような問題点を解決して、プラグ取付けの作業性 が良いプラグユニットを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するために、プラスチック製であって外周に螺旋突 条を有し、かつ、一文字状横断面形状の工具挿入貫孔を軸心に沿って有するボー ド螺着プラグと、このプラグの上記工具挿入貫孔へ挿入自在な帯板状挿入刃を有 し、かつ、この挿入刃は挿入状態にて上記プラグの先端よりもさらに先端側へ突 出する長さに設定されると共に最先端を先細刃先に形成し、さらに、該先細刃先 を略Ｖ型乃至略Ｕ型形状としたものである。

【０００６】

【作用】

上述の如く構成されたプラグユニットにおいては、ボード螺着プラグに帯板状 挿入刃を挿入して、該プラグの先端よりも該挿入刃を突出させた状態とし、この 挿入刃をボードに当接させて（螺旋突条によりプラグが螺進する方向に）回転さ せれば、上記挿入刃の先細刃先が上記ボードに下孔をあけつつ、同時に、上記挿 入刃が工具挿入貫孔を介してプラグを一体回転させて、該下孔に沿って上記ボー ドに上記プラグをねじこむことができる。

【０００７】

【実施例】

以下実施例を示す図面に基づいて本考案を詳説する。

【０００８】 図１と図２は、本考案に係るプラグユニットを示し、このプラグユニットは、 プラスチック製のボード螺着プラグ１と、アタッチメント２とを備えている。

【０００９】 プラグ１は、基端から先端に向かって縮径するテーパ状となっており、外周に 所定ピッチで形成された（タッピングねじとして機能する）螺旋突条３を有し、 該螺旋突条３の先端部の所定範囲は鋸刃状に形成される。

【００１０】 また、プラグ１は、軸心に沿って、一文字状横断面形状の工具挿入貫孔４及び 扁平孔６を有しており、工具挿入貫孔４と扁平孔６は直交状に形成される。つま り、両孔４，６を合わせれば十文字状の孔となる。扁平孔６の幅寸法Ａは、工具 挿入貫孔４の幅寸法Ｂよりも短く、後述の帯板状挿入刃７の先細刃先９のみが挿 入可能に設定される。

【００１１】 アタッチメント２は、プラグ１の工具挿入貫孔４へ挿入自在な帯板状挿入刃７ と、六角柱形状のシャンク部８とを有している。

【００１２】 この挿入刃７を工具挿入貫孔４に挿入して嵌合させた状態では、アタッチメン ト２とプラグ１は一体回転する。

【００１３】 このように挿入刃７を工具挿入貫孔４に挿入して、シャンク部８をプラグ１の 鍔部10に当接させた状態において、プラグ１の先端よりもさらに先端側へ、挿入 刃７の最先端が所定寸法だけ突出するように、挿入刃７の長さが設定される。

【００１４】 また、挿入刃７の最先端は（回転状態において穿設可能な）所定傾斜角度θ─ ──40°〜60°が望ましい───の先細刃先９に形成され、かつ、この先細刃先 ９は、幅広部７ａ，７ａが傾斜状に形成されて、略Ｖ型乃至略Ｕ型形状である。

【００１５】 なお、挿入刃７は、石膏程度の硬さのボードへ容易に穿設して変形しない材質 及び硬度とし、先細刃先９の最先端はシャープコーナーとせず、図２の如く所定 コーナーアールを形成するも好ましい。

【００１６】 次に、上述の如く構成されたプラグユニットの使用方法を説明する。

【００１７】 まず、図１の如く、プラグ１にアタッチメント２を挿入し、シャンク部８をプ ラグ１の鍔部10に当接させ、プラグ１の先端よりも挿入刃７を突出させた状態に して、図３に示すように、アタッチメント２のシャンク部８を電気ドリル12のチ ャック13にクランプする。

【００１８】 そして、石膏等のボード11のプラグ取付け位置に、挿入刃７の先細刃先９を当 接させ、電気ドリル12を（螺旋突条３によりプラグ１が螺進する方向に）回転さ せて、ボード11に電気ドリル12を軽く押しつける。（又は、手動工具でシャンク 部８を掴持して回転させても良い。）

【００１９】 すると、回転する挿入刃７の先細刃先９がボード11に下孔をあけつつ、同時に 、挿入刃７が工具挿入貫孔４を介してプラグ１を一体回転させて、順次穿設され る該下孔に沿ってボード11にプラグ１をねじこんでいく。

【００２０】 そのまま電気ドリル12を回転させて、プラグ１の鍔部10がボード11に沈み込む まで電気ドリル12を回転させる。

【００２１】 次に、プラグ１の基端の工具挿入貫孔４及び扁平孔６（図１参照）から成る十 文字孔に対して、図示省略のセルフタッピングねじを、上述の挿入刃７の先端を マイナスドライバーとして、回転させ、螺着して、吊下金具やアングル材等を取 付けることができる。

【００２２】 このように、本考案のプラグユニットによれば、挿入刃７は、プラグ１の下孔 用錐とねじこみ用ドライバー、及び、（図示省略の）上記セルフタッピングねじ の螺進用ドライバーに共用できる。従って、プラグ１の下孔の加工、プラグ１の ねじ込み作業、セルフタッピングねじのプラグ１への螺進作業を、連続的にかつ 容易に行うことができるので、大量のプラグ１の取付け作業に威力を発揮する。

【００２３】 なお、本考案は上述の実施例に限定されず、本考案の要旨を逸脱しない範囲で 設計変更自由であり、図２に示す挿入刃７の先端を錐状や三角山型状としても良 い。（但し、上記セルフタッピングねじのドライバーに兼用できる形状とする。 ）

【００２４】

【考案の効果】

本考案は上述の如く構成されているので、次に記載するような著大な効果を奏 する。

【００２５】 下孔用錐とねじこみ用ドライバーに兼用できるアタッチメント２を備えている ので、プラグ取付け用の工具は電気ドリル本体だけですみ、しかも、錐，ドライ バー等の工具を準備する手間がいらず、即座に連続して取付け作業にかかること ができ至便である。

【００２６】 下孔明けとねじこみ作業を、一つのアタッチメント２で連続的にできるので、 取付けの作業性が極めて良く、短時間で取付作業が終了する。かつ、その後のプ ラグ１へのセルフタッピングねじの螺進作業も挿入刃７を兼用して、引続いて迅 速に作業できるので、一層能率が改善される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す拡大断面図である。

【図２】プラグユニットを分離した状態を示す斜視図で
ある。

【図３】プラグユニットの使用説明図である。

【符号の説明】

１ プラグ ３ 螺旋突条 ４ 工具挿入貫孔 ７ 挿入刃 ９ 先細刃先

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラスチック製であって外周に螺旋突条
   ３を有し、かつ、一文字状横断面形状の工具挿入貫孔４
   を軸心に沿って有するボード螺着プラグ１と、このプラ
   グ１の上記工具挿入貫孔４へ挿入自在な帯板状挿入刃７
   を有し、かつ、この挿入刃７は挿入状態にて上記プラグ
   １の先端よりもさらに先端側へ突出する長さに設定され
   ると共に最先端を先細刃先９に形成し、さらに、該先細
   刃先９を略Ｖ型乃至略Ｕ型形状としたことを特徴とする
   ボード用プラグユニット。