JP4711206B2 - 取付用ボルトおよび被取付部材の取付ベースへの取付工法 - Google Patents
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Description
一端部にネジ部が形成された軸部と、この軸部の他端部に破断除去用の小径のネック部を介して形成される角形の頭部とから構成され、
前記軸部は、前記ネジ部から前記頭部側に向けて一旦拡径させて中途部に抜止部が形成されるとともに、前記頭部に向けて縮径させてテーパー状とした変形の円柱体とし、この円柱体のテーパー状の先端部を前記ネック部としたもので、
前記ネジ部を、被取付部材又は取付ベースへの螺合部とし、前記軸部は、前記ネジ部の螺合完了後に前記頭部を破断除去して、前記ネック部を突入先端とする、前記取付ベース又は前記被取付部材に設けられた取付孔への突入部とし、この突入部の、前記取付孔を介する前記取付ベース又は前記被取付部材への突入によって、前記取付用ボルトの全体が前記被取付部材と前記取付ベースにより完全に隠蔽されること
を特徴とする取付用ボルトである。
請求項1に記載の取付用ボルトにおいて、
前記被取付部材及び取付ベースは、
被取付部材が、ドアに取付けられる金属製の帯状のモールであって、取付ベースが、金属製のドアであること
を特徴とするものである。
請求項1に記載の構成を有する取付用ボルトの頭部に工具を掛けて、ネジ部を被取付部材又は取付ベースの取付面に螺合させたのち、
前記頭部に衝撃を加えて、当該頭部をネック部から破断除去し、
前記被取付部材又は取付ベースの取付面から起立し、かつ前記頭部の除去されたネック部を突入先端として、変形の円柱部からなる軸部を、前記取付ベース又は被取付部材の取付面に突入させて前記被取付部材と取付ベースの取付面を当接させ、前記取付用ボルトの全体を前記被取付部材と取付ベースにより完全に隠蔽すること
を特徴とする被取付部材の取付ベースへの取付工法である。
請求項3に記載の被取付部材の取付ベースへの取付工法において、
前記取付ベースが金属製のドアで、被取付部材がドアに取付けられる金属製の帯形のモールであって、前記のモールの取付けに先行して、前記ドアの取付面に取付用ボルトの軸部突入用の取付孔を穿孔し、前記モールに取付用ボルトのネジ部螺合用の取付穴を穿穴すること
を特徴とするものである。
請求項4に記載の被取付部材の取付ベースへの取付工法において、
前記取付用ボルトの軸部突入用の取付孔は、
前記金属製のドアに定規を当てて穿孔、又は定規を当ててマーキング後穿孔されることを特徴とするものである。
この頭部1は、ドライバ等の工具が掛けられて、回転動作されるナットとなるものである。
このネジ部2は、ドライバ等の工具が掛けられて回転動作される頭部1と一体的に回転して、被取付部材又は取付ベースの一方に、螺合させて取付けられるものである。
すなわち、この軸部3は、前記ネジ部2から頭部1へ向けて一旦拡径させたのち、頭部1へ向けて縮径させてテーパー状の円柱体としたもので、前記頭部1の破断除去後に、被取付部材又は取付ベースの他方に突入させて取付けられるものである。
具体的には、図1〜2で明らかなように、前記テーパー状の円柱体と頭部1との連設部をネック部4としたものである。
このネック部4は、頭部1に衝撃を加えること等によって簡単に破断,切断され、頭部1と軸部3とを容易に分離させることができるものである。
この抜止部5は、他方の被取付部材又は取付ベースに突入取付けされた軸部3の抜止めとなるものである。
具体的には、ドアDの表面側の厚さが1.0mm程度であって、モールMの幅が9.7mm程度で、厚さ3.7mm程度のものが対象とされている。
定規Pは、ドアDの上下端,左右端に到達するガイド尺Pa,Pbに取付孔DHを穿孔する位置となるガイド孔Pcが穿孔されている。
したがって、定規Pをガイド尺Pa,Pbで位置決めして、ドアDの表面に当接させておき、ドリル等で定規Pのガイド孔Pcごとに穿孔工作を行うことができる。
この取付用ボルトは、前記頭部1をナットとして、ドライバ等の工具を掛けて回動されることにより、ネジ部2が取付穴MHに確実,容易に螺合させることができる。
前記モールMが、例えば、アルミ材の場合には、取付穴MHを、雌ネジが刻設されたネジ穴とせずに通常の丸穴として、取付用ボルトのネジ部2を食込み螺合させることができる。
このネジ部2が取付穴MHに螺合された取付用ボルトは、モールMの裏面に植設されて軸部3(抜止部5),ネック部4,頭部1が起立することになる。
なお、モールMの裏面には、両面粘着テープT,剥離紙Cが積層貼着されている。
このとき、突入先端となる、この発明の取付用ボルトのネック部4が、小径で突入主体となる軸部3がテーパー状であるため、ドアDの取付孔DHへの軸部3の突入を容易に行うことができる。
この取付状態では、取付用ボルトの全部が、ドアD,モールMにより隠蔽されるため、ドアD,モールMの取付箇所の体裁を、充分に良好にすることができる。
なお、この取付状態は、取付用ボルトの軸部3のドアDの取付孔DHへの圧入と、両面粘着テープTのドアD,モールMへの粘着とにより強固に保持される。
また、この発明の取付用ボルトの抜止部5は、軸部3のドアDの取付孔DHからの抜けを防止して、取付状態の保持に寄与する。
また、この発明の取付用ボルトのネジ部,軸部を、被取付部材,取付ベースに対して、逆に取付けることも可能である。
2 ネジ部
3 軸部
4 ネック部
5 抜止部
D ドア(取付ベース)
DH 取付孔
M モール(被取付部材)
MH 取付穴
Claims (5)
- 一端部にネジ部が形成された軸部と、この軸部の他端部に破断除去用の小径のネック部を介して形成される角形の頭部とから構成され、
前記軸部は、前記ネジ部から前記頭部側に向けて一旦拡径させて中途部に抜止部が形成されるとともに、前記頭部に向けて縮径させてテーパー状とした変形の円柱体とし、この円柱体のテーパー状の先端部を前記ネック部としたもので、
前記ネジ部を、被取付部材又は取付ベースへの螺合部とし、前記軸部は、前記ネジ部の螺合完了後に前記頭部を破断除去して、前記ネック部を突入先端とする、前記取付ベース又は前記被取付部材に設けられた取付孔への突入部とし、この突入部の、前記取付孔を介する前記取付ベース又は前記被取付部材への突入によって、前記取付用ボルトの全体が前記被取付部材と前記取付ベースにより完全に隠蔽されること
を特徴とする取付用ボルト。 - 前記被取付部材及び取付ベースは、
被取付部材が、ドアに取付けられる金属製の帯状のモールであって、取付ベースが、金属製のドアであること
を特徴とする請求項1に記載の取付用ボルト。 - 請求項1に記載の構成を有する取付用ボルトの頭部に工具を掛けて、ネジ部を被取付部材又は取付ベースの取付面に螺合させたのち、
前記頭部に衝撃を加えて、当該頭部をネック部から破断除去し、
前記被取付部材又は取付ベースの取付面から起立し、かつ前記頭部の除去されたネック部を突入先端として、変形の円柱部からなる軸部を、前記取付ベース又は被取付部材の取付面に突入させて前記被取付部材と取付ベースの取付面を当接させ、前記取付用ボルトの全体を前記被取付部材と取付ベースにより完全に隠蔽すること
を特徴とする被取付部材の取付ベースへの取付工法。 - 前記被取付部材及び取付ベースは、
前記取付ベースが金属製のドアで、被取付部材がドアに取付けられる金属製の帯形のモールであって、前記のモールの取付けに先行して、前記ドアの取付面に取付用ボルトの軸部突入用の取付孔を穿孔し、前記モールに取付用ボルトのネジ部螺合用の取付穴を穿穴すること
を特徴とする請求項3に記載の被取付部材の取付ベースへの取付工法。 - 前記取付用ボルトの軸部突入用の取付孔は、
前記金属製のドアに定規を当てて穿孔、又は定規を当ててマーキング後穿孔されることを特徴とする請求項4に記載の被取付部材の取付ベースへの取付工法。
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