JPH0549013U - 多連式フィルタ装置 - Google Patents

多連式フィルタ装置

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JPH0549013U
JPH0549013U JP10830691U JP10830691U JPH0549013U JP H0549013 U JPH0549013 U JP H0549013U JP 10830691 U JP10830691 U JP 10830691U JP 10830691 U JP10830691 U JP 10830691U JP H0549013 U JPH0549013 U JP H0549013U
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JP
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differential pressure
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nth
back pressure
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JP10830691U
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English (en)
Inventor
博也 鈴木
尚利 山崎
安夫 力石
Original Assignee
和興産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のエレメントを流路中に並列配置した多
連式フィルタ装置において、その濾過能力もしくは寿命
を大きく向上させる 【構成】 多連式フィルタ装置は、並列に分岐した第1
〜第n分岐流路21〜24と、各分岐流路に配設された
交換可能な第1〜第nフィルターエレメント41〜44
と、各分岐流路におけるエレメントの上流側に配設され
て分岐流路を開閉する第1〜第n入口バルブ31〜34
と、第1と第2、第2と第3、・・・第nと第1分岐流
路をそれぞれ連結する第1〜第n連結流路25〜28
と、各連結流路を開閉する第1〜第n背圧バルブ35〜
38とから構成される。そして、第1〜第n背圧バルブ
35〜38は第1〜第nエレメント41〜44の上流側
と下流側との差圧が所定値以上となったときに開放され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、複数のフィルタエレメントを並列に用いて濾過流体の濾過を行うよ うにした多連式フィルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フィルタエレメントを濾過流体が流れる流路中に配設し、濾過流体からゴミ等 を除去する濾過を行うフィルタ装置は従来から知られている。このような濾過装 置において、複数のフィルタエレメントを流路中に並列に配設した場合には、当 然ながらその濾過能力(エレメントの寿命)はその分大きく(長く)なる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、ただ単に流路中に複数のエレメントを並列に配列しただけでは 、その濾過能力もしくは寿命は、配設エレメントの数に対応して比例的に増加す るだけである。例えば、流路中に2個のエレメントを並列に配設した場合には、 1個のエレメントのみを配設した場合に比較して、濾過能力もしくは寿命はほぼ 2倍になるだけでしかない。 これでは、2個のエレメントを並列配置するために装置が複雑化するだけであ まり大きなメリットがない。
【0004】 本考案はこのようなことに鑑み、複数のエレメントを流路中に並列配置すると ともに、その濾過能力もしくは寿命を、1個のエレメントのみを配設した場合に 比較して複数倍以上に向上させることができるような構成の多連式フィルタ装置 を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的達成のため、本考案の多連式フィルタ装置は、濾過流体供給側 流路から並列に分岐した第1〜第n分岐流路と、これら各分岐流路にそれぞれ配 設された交換可能な第1〜第nフィルターエレメントと、各分岐流路におけるエ レメントの上流側にそれぞれ配設されてこの分岐流路を開閉する第1〜第n入口 バルブと、第1〜第n分岐流路のうち、第1と第2、第2と第3、・・・第nと 第1分岐流路をそれぞれ連結する第1〜第n連結流路と、これら各連結流路中に 配設され、この連結流路を開閉する第1〜第n背圧バルブとから構成されており 、第1〜第n背圧バルブはそれぞれ、第1〜第n分岐流路における第1〜第nエ レメントの上流側と下流側との差圧が所定値以上となったときに開放されるよう になっている。 なお、以上における多連式フィルタ装置において、n=2とした装置を構成す るのが最も簡単である。
【0006】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の好ましい実施例について説明する。 本考案の多連式フィルタ装置を分かりやすく説明するため、まず、最も構成が 簡単となるn=2の場合、すなわち二連式フィルタ装置について、図1を用いて 説明する。
【0007】 この装置においては、ポンプ1からメイン供給流路10に濾過流体が供給され るようになっており、このメイン供給流路10は第1および第2分岐流路11, 12に並列に分岐している。両分岐流路11,12中にはそれぞれこの流路を流 れる流体を濾過する第1および第2フィルターエレメント4,5が配設されてい る。さらに、各分岐流路11,12におけるエレメント4,5の上流側にはそれ ぞれ、この分岐流路11,12を開閉可能な第1および第2入口バルブ2,3が 配設されている。 また、両分岐流路11,12はエレメント4,5の上流側において連結流路1 3,14により連結されており、これら連結流路13,14にはそれぞれこれら 流路13,14を開閉可能な背圧バルブ6,7が配設されている。
【0008】 第1および第2フィルターエレメント4,5の上流側と下流側での差圧を検出 する第1および第2差圧センサ8,9が、それぞれ第1および第2流路11,1 2に図示のように配設されている。これら差圧センサ8,9からこの差圧が背圧 バルブ6,7に供給されるようになっており、この差圧が所定値以上となったと きにこの差圧を受けて背圧バルブ6,7が開放されるようになっている。 なお、上記第1および第2入口バルブ2,3は、バルブ操作装置18からの操 作信号により開閉制御されるようになっている。
【0009】 このような構成のフィルター装置において、ポンプ1からメイン供給流路10 を介して供給される濾過流体の濾過作動を説明する。 まず、最初は、バルブ操作装置18を操作して、第1入口バルブ2のみを開放 し、第2入口バルブ3は閉止する。これにより、ポンプ1からの濾過流体は、全 て第1分岐流路11に流入し、第1フィルターエレメント4により濾過されて出 口流路15から流出される。なお、このとき、第1フィルターエレメント4はま だ新しいため、その上下流の差圧は低く、第1背圧バルブ6は閉止された状態で ある。
【0010】 この後、第1フィルターエレメント4による濾過が進むと、このエレメント4 の流れ抵抗が増加するため、差圧センサ8により検出される差圧が徐々に増加し 、この差圧が所定値(許容差圧)に達すると、この差圧を受けて第1背圧バルブ 6が開放される。 このようにして第2背圧バルブ6が開放されると、この後は第1および第2分 岐流路11,12を介して第1および第2フィルターエレメント4,5の両方に 流れ、エレメント4の差圧も許容差圧以下に維持されたまま、両エレメント4, 5により濾過がなされる。
【0011】 従来では、第1フィルターエレメント4の上流側と下流側との差圧が許容差圧 に達すると、このエレメントは寿命であると判断され、エレメントが交換されて いた。ところが、この装置の場合には、第1フィルターエレメント4の上下流の 差圧が許容差圧に達しても、第2フィルターエレメント5とともに使用すること により、この差圧が低下する。これにより、第1フィルタエレメント4を通る流 量は低下するが、このエレメント4を継続して使用することができる。このため 、この装置の場合には、従来の装置に較べてエレメントの寿命もしくは濾過能力 を増大させることができる。
【0012】 以上のようにして、第1および第2フィルターエレメント4,5による濾過が 進むと、今度は第2フィルターエレメント5の上下流の差圧も許容差圧に近づく 。そして、この差圧が許容差圧に達したことが第2差圧センサ8により検出され ると、このときになって初めて第1フィルターエレメント4を交換する。 そして同時に、バルブ操作装置18を操作して、第1入口バルブ2を閉止して 、代わりに第2入口バルブ3を開放する。
【0013】 これにより、ポンプ1からの濾過流体は第2分岐油路12に流入するのである が、上記のように第2フィルターエレメント5の上下流の差圧が既に所定値に達 しているので、この差圧が第2背圧バルブ7に作用し、第2背圧バルブ7を開放 する。このため、流体が第2背圧バルブ7から第1フィルターエレメント4にも 流れ、第2フィルターエレメント5を流れる流量が低下してその差圧は許容差圧 以下に維持され、第2フィルターエレメント5による濾過が継続される。 この後、第1フィルターエレメント4の上下差圧が所定値に達すると、今度は 第2フィルターエレメント5が交換されるとともに、第2入口バルブ3が閉止さ れて第1入口バルブ2が開放される。
【0014】 以下、上記操作が繰り返されて、継続的な濾過流体の濾過が行われ、両エレメ ント4,5が効率良く使用されながら、交換が繰り返され濾過流体の濾過が継続 される。 このように、この装置の場合には、従来では交換されていた時点より遅くまで エレメントを交換することなく使用することができ、フィルターエレメントの寿 命もしくは濾過能力を大きく向上することができる。 具体的には、エレメントを2個並列に配設して2個同時に使用した場合に比較 して、図1の装置を用いて濾過を行った場合には、その濾過能力が約1.5倍に なる。
【0015】 以上においては、分岐流路が2本でエレメントを2個使う、いわゆる二連式フ ィルタ装置を説明したが、次に、分岐流路が4本である多連式フィルタ装置につ いて説明する。 この装置を図2に示しており、この装置においては、ポンプ1からの濾過流体 が供給されるメイン供給流路20は第1〜第4分岐流路21〜24に並列に分岐 している。これら分岐流路21〜24中にはそれぞれこの流路を流れる流体を濾 過する第1〜第4フィルターエレメント41〜44が配設されている。さらに、 各分岐流路21〜24におけるエレメント41〜44の上流側にはそれぞれ、こ の分岐流路21〜24を開閉可能な第1〜第4入口バルブ31〜34が配設され ている。
【0016】 また、第1および第2分岐流路21,22を連結する第1連結流路25と、第 2および第3分岐流路22,23を連結する第2連結流路26と、第3および第 4分岐流路23,24を連結する第3連結流路27と、第4および第1分岐流路 24,21を連結する第4連結流路28とが、エレメント41〜44の上流側に 配設されており、これら第1〜第4連結流路25〜28には各流路をそれぞれ開 閉可能な第1〜第4背圧バルブ35〜38が配設されている。
【0017】 さらに、第1〜第4フィルターエレメント41〜44の上流側と下流側での差 圧を検出する第1〜第4差圧センサ45〜44が、それぞれ第1〜第4分岐流路 21〜24に図示のように配設されている。これら差圧センサ45〜48からこ の差圧がそれぞれ第1〜第4背圧バルブ35〜38に供給されるようになってお り、この差圧が所定値以上となったときにこの差圧を受けて背圧バルブ35〜3 8がそれぞれ開放されるようになっている。 なお、上記第1〜第4入口バルブ31〜34は、バルブ操作装置50からの操 作信号により開閉制御されるようになっている。
【0018】 このような構成のフィルター装置において、ポンプ1からメイン供給流路20 を介して供給される濾過流体の濾過作動を説明する。 まず、最初は、ポンプ操作装置50により第1入口バルブ31のみを開放し、 残りの入口バルブは全て閉止する。これにより、ポンプ1からの濾過流体は、全 て第1分岐流路21に流入し、第1フィルターエレメント41により濾過されて 出口流路29から流出される。このとき、第1フィルターエレメント41は新し いため、その上下流の差圧は低く、第1背圧バルブ35は閉止状態にある。
【0019】 この後、第1フィルターエレメント41による濾過が進むと、このエレメント 41の流れ抵抗が増加するため、差圧センサ45により検出される差圧が徐々に 増加し、この差圧が所定値(許容差圧)に達すると、この差圧を受けて第1は威 圧バルブ35が開放される。 このようにして第1背圧バルブ35が開放されると、この後は、濾過流体は、 第1および第2分岐流路21,22を介して第1および第2フィルターエレメン ト41,42の両方に流れ、両エレメント41,42により濾過がなされる。
【0020】 そして、第1および第2フィルターエレメント41,42による濾過が進み、 第2差圧センサ46により検出される第2フィルターエレメント42の上下の差 圧が所定値に達すると、この差圧を受けて第2背圧バルブ36も開放される。 これにより、今度は第1〜第3フィルターエレメント41〜43により濾過が 行われる。そして、この状態で、第3差圧センサ47により検出される第3フィ ルターエレメント43の上下の差圧も所定値に達すると、この差圧により第3背 圧バルブ37も開放され、今度は全てのエレメント41〜44による濾過が行わ れる。
【0021】 このようにして全てのエレメント41〜44による濾過が進み、第4差圧セン サ48により検出される第4フィルターエレメント44の上下の差圧も所定値に 達すると、このときになって初めて第1フィルターエレメント41を交換する。 そして、同時にそれまで開放していた第1入口バルブ31を閉止して、代わりに 第2入口バルブ32を開放する。 以下、上記と同一パターンの操作が繰り返されて、継続的な濾過が行われ、全 エレメント41〜44が効率良く使用されながら、順次交換される。これにより 、この装置の場合も、エレメントの寿命を大きく向上させることができる。具体 的には、エレメントを4個並列に配設して4個同時に使用して濾過を行った場合 に比較して、図2の装置を用いて濾過を行った場合には、その濾過能力(寿命) が約2倍となる。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、分岐油路を連結する連結油路中に、エ レメントの上下の差圧を受けて開放される背圧バルブを配設しているので、エレ メントを効率良く使用しながら、順次交換することができ、単にエレメントを並 列配置して同時使用する場合に較べて、エレメントの濾過能力もしくは寿命を大 幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】n=2の場合での本考案に係る多連式フィルタ
装置の構成を示す回路図である。
【図2】n=4の場合での本考案に係る多連式フィルタ
装置の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 ポンプ 2,3,31〜34 入口バルブ 6,7,25〜28 背圧バルブ 4,5,41〜44 フィルターエレメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 24/40 29/90

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過流体供給側流路から並列に分岐した
    第1〜第n分岐流路と、 これら各分岐流路にそれぞれ配設された交換可能な第1
    〜第nフィルターエレメントと、 前記各分岐流路における前記エレメントの上流側にそれ
    ぞれ配設されてこの分岐流路を開閉する第1〜第n入口
    バルブと、 前記第1〜第n分岐流路のうち、第1と第2、第2と第
    3、・・・第nと第1分岐流路をそれぞれ連結する第1
    〜第n連結流路と、 これら各連結流路中に配設され、この連結流路を開閉す
    る第1〜第n背圧バルブとからなり、 これら第1〜第n背圧バルブはそれぞれ、前記第1〜第
    n分岐流路における前記第1〜第nエレメントの上流側
    と下流側との差圧が所定値以上となったときに開放され
    るようになっていることを特徴とする多連式フィルタ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記分岐流路が第1および第2分岐流路
    からなり、前記フィルターエレメントが第1および第2
    フィルターエレメントからなり、前記入口バルブが第1
    および第2入口バルブからなり、前記差圧検出手段が第
    1および第2差圧検出手段からなり、前記連結流路が第
    1および第2連結流路からなり、前記背圧バルブが第1
    および第2背圧バルブからなることを特徴とする請求項
    1もしくは2に記載の多連式フィルタ装置。
JP10830691U 1991-12-04 1991-12-04 多連式フィルタ装置 Pending JPH0549013U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61110202A (ja) * 1984-11-02 1986-05-28 Hitachi Ltd 濾過塔制御装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61110202A (ja) * 1984-11-02 1986-05-28 Hitachi Ltd 濾過塔制御装置

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