JPH0548938U - 医療用カプセル - Google Patents

医療用カプセル

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JPH0548938U
JPH0548938U JP1952391U JP1952391U JPH0548938U JP H0548938 U JPH0548938 U JP H0548938U JP 1952391 U JP1952391 U JP 1952391U JP 1952391 U JP1952391 U JP 1952391U JP H0548938 U JPH0548938 U JP H0548938U
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JP
Japan
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capsule
body fluid
drug
bellows
chamber
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Withdrawn
Application number
JP1952391U
Other languages
English (en)
Inventor
康弘 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optic Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optic Co Ltd filed Critical Olympus Optic Co Ltd
Priority to JP1952391U priority Critical patent/JPH0548938U/ja
Publication of JPH0548938U publication Critical patent/JPH0548938U/ja
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】カプセル本体内に残留する薬剤の量を低減する
ことができ、かつカプセルの小型化を図ることのできる
医療用カプセルを提供することを目的とする。 【構成】カプセル本体11内を薬剤収容室と体液流入室
とに区分する手段として電着または電着製法によるベロ
ーズ14を用いたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば体腔内で薬剤放出や体液採取を行なう場合に使用される医療 用カプセルに関する。
【0002】
【従来の技術】
体腔内の特定部位に薬剤を放出する手段として、医療用カプセルが特開昭57 −156736号公報に開示されている。この医療用カプセルは、カプセル本体 内に可動部材を設け、この可動部材を形状記憶合金からなるアクチュエータで駆 動してカプセル本体内に収容された薬剤を外部へ放出するものである。 しかしながら、上記のような医療用カプセルは可動部材を駆動するためのアク チュエータを必要とし、構成が複雑になるなどの問題があった。
【0003】 そこで、このような問題を解決するために、図4に示すような医療用カプセル が提案されている。図4において、1はカプセル本体であり、このカプセル本体 1の一端には薬剤放出口2が形成され、さらにカプセル本体1の他端には体液取 入口3が形成されている。
【0004】 また、カプセル本体1内にはバルール4が開口端を前記薬剤放出口2に接続さ れて設けられている。このバルーン4はカプセル本体1内を薬剤収容室と体液流 入室とに区分するものであり、薬剤収容室には薬剤5が収容されている。一方、 上記体液流入室には体積膨脹材6が充填されている。この体積膨脹材6は高吸水 性樹脂からなり、体液取入口3から流入した体液を吸水すると体積が膨脹するよ うになっている。
【0005】 なお、薬剤放出口2にはスリットを有する弾性栓7が装着されている。また、 体液取入口3には体積膨脹材6の流出を防止するフィルタ8が取り付けられてい る。
【0006】 上記のような構成において、カプセル本体1を患者の口腔部から消化管内に投 与すると、体液取入口3から体液がカプセル本体1内に流入する。そうすると、 体液流入室に充填された体積膨脹材6が図4の下半分で示すように膨脹し、体積 膨脹材6の膨脹によってバルーン4が収縮する。これによりバルーン4内つまり 薬剤収容室に収容された薬剤5が加圧され、薬剤放出口2から外部に放出される 。
【0007】 上記のように構成される医療用カプセルでは、特開昭57−156736号公 報に開示された医療用カプセルのようにアクチュエータを必要としないので、構 成の簡略化を図ることができる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した医療用カプセルでは、カプセル本体1内を薬剤収容室 と体液流入室とに区分する手段としてバルーン4を用いているため、カプセル本 体1内に薬剤5が残留しやすいという問題があった。また、上述した従来の医療 用カプセルでは例えばバルーンの小型化に限界があり、超小型の医療用カプセル を得ることが困難であった。
【0009】 本考案は上記のような点に鑑みてなされたものであり、その目的はカプセル本 体内に残留する薬剤の量を低減することができ、かつカプセルの小型化を図るこ とのできる医療用カプセルを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案は、薬剤放出口と体液取入口を有するカプセ ル本体と、前記薬剤放出口若しくは前記体液取入口に開口端を接続され前記カプ セル本体内を薬剤収容室と体液流入室とに区分する電着または電着製法によるベ ローズと、前記薬剤収容室に収容された薬剤と、前記体液流入室に収容され前記 体液取入口から流入する体液によって体積が膨脹する体積膨張材とを具備してな るものである。
【0011】
【作用】
本考案ではカプセル本体内を薬剤収容室と体積膨脹室とに区分する手段として 伸縮の方向性が安定している電着または電着製法によるベローズを用いているの で、薬剤収容室に収容された薬剤を薬剤放出口から効果的に放出でき、カプセル 本体内に残留する薬剤の量を低減することができる。また、ベローズを電着また は電着製法により成形することにより、例えば外径1mm、厚さ10μmのベロー ズを得ることができるので、医療用カプセルの小型化を図ることができる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
【0013】 図1は本考案の第1実施例に係る医療用カプセルの概略構成を示す断面図であ り、上半分は薬剤を収容した状態を示し、下半分は薬剤を放出した状態を示した ものである。同図において、11はカプセル本体であり、このカプセル本体11 の一端には薬剤放出口12が形成され、さらにカプセル本体11の他端には体液 取入口13が形成されている。
【0014】 また、カプセル本体11内には、ベローズ14が開口端を前記薬剤放出口12 に接続されて設けられている。このベローズ14はカプセル本体11内を薬剤収 容室と体液流入室とに区分するものであり、薬剤収容室には抗癌剤等の薬剤15 が収容されている。一方、上記体液流入室には粒状または粉末状の体積膨脹材1 6が充填されている。この体積膨脹材16は例えばアクリル酸ソーダ系、デンプ ン−アクリル酸系などの高吸水性樹脂からなり、体液取入口13からカプセル本 体1内に流入した体液を吸水すると体積が数十倍から数百倍程度に膨脹するよう になっている。
【0015】 なお、薬剤放出口12にはスリットを有する弾性栓17が装着されており、こ の弾性栓17で薬剤収容室に体液が侵入したり、薬剤収容室から薬剤15がむや みに放出するのを防止している。
【0016】 また、体液取入口13には濾紙または繊維系メッシュなどからなるフィルタ1 8が設けられており、このフィルタ18で体積膨脹材16が体液流入室から外部 へ流出するのを防止している。
【0017】 さらに、カプセル本体11は本体部19と蓋体部20とからなり、蓋体部20 を本体部19に超音波溶接、電子ビーム溶接等の手段により接合して形成されて いる。
【0018】 また、前記ベローズ14は電着製法により成形されており、図2に示すように アルミまたはプラスチックからなる中子21の表面にニッケル、銅、金、銀等の メッキ22を施した後、中子21を溶剤で溶解させて成形されている。
【0019】 上記のような構成において、カプセル本体11を患者の口腔部から消化管内に 投与すると、体液取入口13から体液がカプセル本体11内に流入する。そうす ると、体液流入室に充填された体積膨脹材16が体液取入口13から流入した体 液によって膨脹し、体積膨脹材16の体積膨脹によってベローズ14が図1の下 半分に示すように収縮変形する。これにより薬剤収容室に収容された薬剤15が ベローズ14によって加圧され、薬剤放出口12から外部に放出される。
【0020】 このように上記実施例では、カプセル本体11内を薬剤収容室と体液流入室と に区分する手段として伸縮の方向性が安定しているベローズ14を用いているの で、薬剤収容室に収容された薬剤15を薬剤放出口12から効果的に放出でき、 カプセル本体11内に残留する薬剤15の量を低減することができる。
【0021】 また、上記実施例では電着製法によって成形されたベローズ14を用いている ので、例えば外径1mm、厚さ10μmのベローズを成形することもでき、超小型 の医療用カプセルを得ることもできる。 さらに、上記実施例ではカプセル本体11が本体部19と蓋体部20とで構成 されているので、組立てを容易に行なうことができる。
【0022】 なお、上記実施例ではベローズ14の開口端を薬剤放出口12に接続したが、 図3に示す第2実施例のようにベローズ14の開口端を体液取入口13に接続し てもよい。ただし、この場合にはベローズ14の外側に薬剤収容室が形成される ので、ベローズ14を収縮させた状態でカプセル本体11内に組み込む必要があ る。
【0023】 また、本考案は図1及び図3に示した各実施例に限定されるものではなく、例 えばカプセル本体11にPHセンサ、温度センサ等の各種センサを設けて良い。 さらに、ベローズ14の位置を光学的または電気的に検出するセンサをベローズ 14あるいはカプセル本体11に設け、このセンサからの信号をテレメトリーに より体外で受信し、センサからの信号に基づいて薬剤15の放出開始や放出終了 を知る他に体内の生理データを検出するようにしてもよい。
【0024】 また、フィルタ18の代わりに電磁弁を体液取入口13に設け、体外からの信 号により電磁弁を駆動して体液をカプセル本体11内に取り入れるようにしても よい。 また、本カプセルは消化管以外の場所(例えば膀胱内や肝動脈内等)にも使用 することができる。
【0025】 なお、本カプセルは薬剤放出のみならず腸液等の採取にも利用することができ る。すなわち、体積膨脹材16によりベローズ14を変形させ、そのとき生ずる 負圧により腸液等の体液をカプセル本体11内に取り込むこともできる。
【0026】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、薬剤放出口と体液取入口を有するカプセル本体 と、前記薬剤放出口若しくは前記体液取入口に開口端を接続され前記カプセル本 体内を薬剤収容室と体液流入室とに区分する電着または電着製法によるベローズ と、前記薬剤収容室に収容された薬剤と、前記体液流入室に充填され前記体液取 入口から流入する体液によって体積が膨脹する体積膨張材とを具備してなるもの である。したがって、薬剤収容室に収容された薬剤をベローズの変形によって薬 剤放出口から効果的に放出できるので、カプセル本体内に残留する薬剤の量を低 減することができ、かつカプセルの小型化を図ることのできる医療用カプセルを 提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す医療用カプセルの断
面図。
【図2】同実施例におけるベローズの成形方法を示す
図。
【図3】本考案の第2実施例を示す医療用カプセルの断
面図。
【図4】従来の医療用カプセルの断面図。
【符号の説明】
11…カプセル本体、12…薬剤放出口、13…体液取
入口、14…ベローズ、15…薬剤、16…体積膨張
材、17…弾性栓、18…フィルタ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤放出口と体液取入口を有するカプセ
    ル本体と、前記薬剤放出口若しくは前記体液取入口に開
    口端を接続され前記カプセル本体内を薬剤収容室と体液
    流入室とに区分する電着または電着製法によるベローズ
    と、前記薬剤収容室に収容された薬剤と、前記体液流入
    室に収容され前記体液取入口から流入する体液によって
    体積が膨脹する体積膨張材とを具備してなることを特徴
    とする医療用カプセル。
JP1952391U 1991-03-28 1991-03-28 医療用カプセル Withdrawn JPH0548938U (ja)

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JPH0548938U true JPH0548938U (ja) 1993-06-29

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006334141A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Konica Minolta Medical & Graphic Inc カプセル内視鏡

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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