JPH0548591A - タイミング再生回路 - Google Patents

タイミング再生回路

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Publication number
JPH0548591A
JPH0548591A JP3224580A JP22458091A JPH0548591A JP H0548591 A JPH0548591 A JP H0548591A JP 3224580 A JP3224580 A JP 3224580A JP 22458091 A JP22458091 A JP 22458091A JP H0548591 A JPH0548591 A JP H0548591A
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JP
Japan
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phase
clock
signal
received signal
error
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3224580A
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English (en)
Inventor
Michiharu Nakamura
道春 中村
Takeshi Takano
健 高野
Eisuke Fukuda
英輔 福田
Yasuyuki Oishi
泰之 大石
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 間欠受信開始時の再生クロックの位相ズレを
低減し、それにより引込み時間を短縮して間欠受信動作
開始時のデータ受信不良の防止と機器の一層の低消費電
力化を図る。 【構成】 受信信号と再生クロックとを位相比較する位
相比較器11と、位相比較器11の比較結果を時間平均
するフィルタ部12と、再生クロックをその位相をフィ
ルタ部12の出力に応じて変化させつつ生成する再生ク
ロック生成手段13と、間欠受信動作時間中におけるフ
ィルタ部12の出力信号に基づき受信休止時間中に生じ
る受信信号と再生クロックの位相誤差を予測する誤差予
測手段14と、誤差予測手段14で予測した位相誤差が
次回の間欠受信動作時に無くなるよう再生クロック生成
手段13で生成される再生クロックの位相を補正する誤
差補正手段15とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は間欠受信を行うディジタ
ル無線通信用受信機などに用いられて受信信号と位相同
期した再生クロックを生成するタイミング再生回路に関
するものである。
【0002】FSK、PSK等のディジタル変調信号か
ら符号を再生する場合、復調して得られるアナログ信号
を最適なタイミングで識別判定して2値符号に変換する
必要がある。復調信号からこの最適なタイミングを抽出
する回路としてシンボルタイミング再生回路(STR)
やビットタイミング再生回路(BTR)等のタイミング
再生回路が用いられる。
【0003】タイミング再生回路の実現方法としては、
整流器等の非線形素子とフィルタを用いたアナログ回路
による方法、DPLL(ディジタル位相同期ループ)を
用いたディジタル回路による方法、あるいはそれらの混
合形がある。
【0004】近年、移動通信分野では、端末の持ち運び
の容易さ、あるいは端末設置場所の収納スペースの制限
から、端末機器の小型化、軽量化が必須の条件となって
いる。特に移動端末はその電源として電池が使用されて
おり、この電池が機器のうちで占める体積・重量の割合
いは非常に大きなものとなっている。このため送受信機
を低消費電力化することは、単に電池寿命を長くするだ
けでなく、より小さな電池や電源装置で機器を動作可能
とすることで機器の小型化、軽量化を図るために非常に
有効である。
【0005】一方、数年後にサービス開始が予定されて
いるディジタル携帯・自動車電話システムではTDMA
(時分割多元接続)方式の採用が検討されている。かか
るTDMA方式の受信機では、自己に割り当てられたタ
イムスロットでのみ受信機を動作させそれ以外のタイム
スロットの非通話時には受信機の動作を止めるという間
欠受信を行うことが、受信機の低消費電力化を図るうえ
で不可欠の技術とされている。この間欠受信では、受信
休止後に受信機が動作を開始した時にタイミング再生回
路で生成される再生クロックが受信シンボルとタイミン
グがとれていなければ正しいデータの復調ができない。
そこで、タイミング再生回路としては、受信機が間欠受
信動作する時にも常に正しいシンボルタイミングを供給
できることが必要とされる。
【0006】
【従来の技術】図8にはシンボルタイミング再生回路
(STR回路)を用いた無線受信機の概略的な構成が示
される。図中、21は受信信号を高周波増幅する高周波
増幅部、22は高周波増幅した受信信号を中間周波数に
周波数変換する周波数変換部、23は周波数変換後の受
信信号を遅延検波する遅延検波部、24は遅延検波した
復調信号に基づきその復調信号のシンボルと位相同期し
た再生クロックを生成するSTR回路、25は遅延検波
された復調信号をSTR回路24からの再生クロックの
タイミングで識別判定して出力データを得る識別判定部
である。
【0007】図9には上述の受信機におけるSTR回路
24の構成例が示される。図9において、エッジ検出器
1は遅延検波された復調信号(アナログ信号)のシンボ
ルの変化点を検出し、その検出信号を位相比較器2に与
える。位相比較器2はエッジ検出器1で得られた変化点
と可変分周器50からの再生クロックとの位相を比較し
てその進み/遅れを検出し、その進み/遅れ信号をラン
ダムウォークフィルタ3に与える。ランダムウォークフ
ィルタ3はアップダウンカウンタを用いた積分器からな
るフィルタであり、アップダウンカウンタ31とコンパ
レータ32で構成される。
【0008】アップダウンカウンタ31は中央値に設定
された初期状態からカウントを始め、エッジ検出器1に
よる変化点の検出毎に位相比較器2から与えられる進み
情報/遅れ情報に応じてアップカウント/ダウンカウン
トを行う。コンパレータ32はフィルタ段数としての所
定のしきい値が設定されており、アップダウンカウンタ
31のカウント値がこのしきい値を超えてオーバーフロ
ー/アンダーフローした場合にアンドゲートを介して可
変分周器50にオーバーフロー信号/アンダーフロー信
号を出力するとともに、カウンタ31を中央値にリセッ
トする。このコンパレータ32を設けることで、復調信
号に含まれている雑音によって再生クロックの位相が無
闇に変化することを防止できる。
【0009】可変分周器50は通常はSTR回路内で発
生されるマスタクロックMCKをn分周してシンボルク
ロックSCK(=再生クロック)を生成するn分周器と
して動作しているが(すなわちMCK=n×SCKであ
る)、ランダムウォークフィルタ3からオーバーフロー
信号/アンダーフロー信号が入力されると(n−1)分
周器/(n+1)分周器として動作する。
【0010】具体的には、可変分周器50は、オーバー
フロー信号/アンダーフロー信号に応じてマスタクロッ
クMCKの挿入/削除を行う挿入削除部51と、挿入削
除部51を通過したマスタクロックMCKをn分周する
n分周器53からなり、n分周器53に入力されるクロ
ックを挿入削除部51で1クロックずつ挿入/削除する
ことにより分周比の可変を行い、その生成する再生クロ
ック(シンボルクロックSCK)の位相を変化させてい
る。
【0011】以上の動作により再生クロックの位相は、
復調信号の変化点と再生クロック位相のズレを修正する
方向に1/nシンボルずつ遅れまたは進む。これを繰り
返すことで、STR回路24は復調信号に位相同期した
再生クロックを生成する定常状態に達する。
【0012】受信機が間欠動作をして受信信号がない時
間中(受信休止時間中)には、追従すべき入力信号は雑
音のみとなり、エッジ検出器1は無効なエッジを検出す
る可能性がある。この無効なエッジによってランダムウ
ォークフィルタ3がオーバーフロー/アンダーフローす
ると、可変分周器50が動作して再生クロックの不要な
ジッタとなる。そこで受信信号がない時には、追従禁止
信号MSKでアンドゲートを閉じることによって可変分
周器50へのオーバーフロー信号/アンダーフロー信号
の入力を禁止して、可変分周器50の動作を停止させ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の間欠受信動作に
より受信機が停止している受信休止時間が長いと、送信
シンボル周波数とSTR回路の再生クロックの自走周波
数の違いにより、受信機が再び動作した時には、もはや
STR回路の出力する再生クロックの位相と受信シンボ
ルの位相は異なったものとなっている。例えば送信シン
ボル周波数が21kHzのときにSTR自走周波数の違い
を10ppm に抑えたとしても700msの受信休止時間
の間に約53°の位相誤差が生じる。
【0014】STR回路が受信信号に追従してこの位相
誤差を無くすまでに必要な時間は引込み時間と呼ばれ、
この引込み時間は位相誤差が大きいほど長く必要とな
る。ところが、引込み時間が長いと、その引き込むまで
の時間中に送信されたデータは正常に受信されない。ま
た、長い引込み時間を持たせることは低消費電力化のた
めにできるだけ長く受信機を停止させたいという要求に
反する。
【0015】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、送信シンボル周波数
と再生クロックの自走周波数との違いによって受信休止
時間中に生じる位相誤差を予測して補正することで間欠
受信開始時の再生クロックの位相ズレを低減し、それに
より引込み時間を短縮して間欠受信動作開始時のデータ
受信不良の防止と機器の一層の低消費電力化を図ること
にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は本発明に係る原理
説明図である。本発明に係るタイミング再生回路は、受
信信号を間欠受信する受信機に用いられて受信信号と位
相同期した再生クロックを生成するものであって、受信
信号と再生クロックとを位相比較する位相比較器11
と、位相比較器11の比較結果を時間平均するフィルタ
部12と、再生クロックをその位相をフィルタ部12の
出力に応じて変化させつつ生成する再生クロック生成手
段13と、間欠受信動作時間中におけるフィルタ部12
の出力信号に基づき受信休止時間中に生じる受信信号と
再生クロックの位相誤差を予測する誤差予測手段14
と、誤差予測手段14で予測した位相誤差が次回の間欠
受信動作時に無くなるよう再生クロック生成手段13で
生成される再生クロックの位相を補正する誤差補正手段
15とを備えたものである。
【0017】また本発明に係るタイミング再生回路は、
他の形態として、受信信号と再生クロックとを位相比較
する位相比較器と、位相比較器の比較結果を時間平均す
るランダムウォークフィルタと、マスタクロックを分周
して生成した再生クロックをその位相をランダムウォー
クフィルタの出力信号に応じて入力マスタクロックを挿
抜することで変化させる可変分周器と、間欠受信動作時
間中におけるランダムウォークフィルタの出力信号をア
ップダウンカウントした値に基づいて受信休止時間中に
生じる受信信号と再生クロックの位相誤差を予測するア
ップダウンカウント手段と、アップダウンカウント手段
で予測した位相誤差が次回の間欠受信動作時に無くなる
ように可変分周器に位相誤差をロードするロード手段と
を備えたものである。
【0018】また本発明に係るタイミング再生回路は、
また他の形態として、受信信号と再生クロックとを位相
比較する位相比較器と、位相比較器の比較結果を時間平
均するランダムウォークフィルタと、マスタクロックを
分周して生成した再生クロックをその位相をランダムウ
ォークフィルタの出力信号に応じて入力マスタクロック
を挿抜することで変化させる可変分周器と、間欠受信動
作時間中におけるランダムウォークフィルタ部の出力信
号をアップダウンカウントした値に基づいて受信休止時
間中に生じる受信信号と再生クロックの位相誤差を予測
するアップダウンカウント手段と、アップダウンカウン
ト手段で予測した位相誤差が次回の間欠受信動作時に無
くなるように可変分周器に入力される入力マスタクロッ
クを挿抜する誤差補正手段とを備えたものである。
【0019】
【作用】第1番目の形態のタイミング再生回路は、基本
的な動作として、位相比較器11とフィルタ部12と再
生クロック生成手段13とにより位相同期ループを形成
して、受信信号と位相同期した再生クロックを生成す
る。このタイミング再生回路が用いられる受信機は間欠
的に受信を行っているものであり、所定時間だけ受信動
作を行った後には所定時間だけ受信休止するようになっ
ている。そこで、誤差予測手段14は間欠受信動作時間
中のフィルタ部12の出力信号を監視しそれに基づき受
信休止時間中に生じる受信信号と再生クロックの位相誤
差を予測する。そして誤差補正手段15は誤差予測手段
14で予測した位相誤差が次回の間欠受信動作時に無く
なるよう受信休止中あるいは次回の間欠受信動作に先立
って再生クロック生成手段13で生成される再生クロッ
クの位相を補正する。これにより間欠受信動作を行う際
には位相誤差が低減されているので、引込み時間を短縮
することが可能となる。
【0020】第2番目の形態のタイミング再生回路で
も、位相比較器とランダムウォークフィルタと変化させ
る可変分周器で位相同期ループを形成して受信信号と位
相同期した再生クロックを生成する。そしてアップダウ
ンカウント手段より受信休止時間中に生じる位相誤差を
予測し、ロード手段により可変分周器にその位相誤差を
ロードすることで、受信休止時間中に生じた位相誤差が
それに続く間欠受信動作を行う際に低減されるようにし
ている。
【0021】第3番目の形態のタイミング再生回路で
は、位相比較器とランダムウォークフィルタと変化させ
る可変分周器で位相同期ループを形成して受信信号と位
相同期した再生クロックを生成する。そしてアップダウ
ンカウント手段より受信休止時間中に生じる位相誤差を
予測し、誤差補正手段により可変分周器に入力されるマ
スタクロックをその位相誤差に応じた数だけ挿抜するこ
とで、受信休止時間中に生じた位相誤差がそれに続く間
欠受信動作を行う際に低減されるようにしている。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図3には本発明の一実施例としてのタイミング再
生回路が示される。この実施例は間欠受信を行う受信機
におけるシンボルタイミング再生回路に本発明を適用し
たものである。ここでは説明を簡単化するためこの受信
機は間欠受信動作時間Tと受信休止時間Tとが等しいも
のする。
【0023】図3において図9と同じ参照番号の回路は
同一機能を持った回路である。すなわち、エッジ検出器
1、位相比較器2、ランダムウォークフィルタ3、追従
禁止回路等は同一構成である。相違点として、ランダム
ウォークフィルタ3からのオーバーフロー信号/アンダ
ーフロー信号をアップカウント/ダウンカウントするア
ップダウンカウンタ4を備えており、また可変分周器5
のn分周器として初期値をロードできるロード機能付n
分周器52が用いられており、このロード機能付n分周
器52は間欠受信動作の終了後で次回の間欠受信動作が
開始される前にロードタイミング生成回路7から指示さ
れたタイミングでアップダウンカウンタ4のカウント値
kがロードされるようになっている。また間欠受信動作
のタイミングと受信休止のタイミングをアップダウンカ
ウンタ4とロードタイミング生成回路7に与えるタイミ
ング生成回路6が備えられている。
【0024】この実施例装置の動作を説明する。前述し
たように、受信機の間欠受信動作時にはランダムウォー
クフィルタ3から出力されるオーバーフロー信号/アン
ダーフロー信号によって可変分周器5は(n+1)分周
器/(n−1)分周器として動作し、再生クロックの位
相が受信シンボルの位相に位相同期するようにしてい
る。
【0025】さらに、アップダウンカウンタ4は間欠受
信動作時間Tにわたり、このランダムウォークフィルタ
3のオーバーフロー信号/アンダフロー信号をアップカ
ウント/ダウンカウントすることで積算している。この
積算値kは間欠受信動作時間T中における位相操作量の
総和となっており、オーバーフロー信号が多いかアンダ
ーフロー信号が多いかによって正にも負にもなる。この
実施例では間欠受信動作時間と受信休止時間は等しいと
しているので、この位相操作量は受信休止時間Tにおい
て受信シンボルと再生クロックの間に生じる位相誤差で
あると考えることができる。
【0026】したがって、間欠受信動作時間が終了した
ら、ロードタイミング生成回路7で指定されるタイミン
グに従って次の間欠受信動作が始まる前に、アップダウ
ンカウンタ4の積算値kを可変分周器5のロード機能付
n分周器52に初期値としてロードしておく。これによ
り次回の間欠受信動作の開始時には、この初期値により
受信休止時間中に生じた再生クロックの位相誤差を相殺
するようにして再生クロックが生成されるようになる。
つまり受信シンボルの位相と再生クロックの位相誤差が
小さい状態で間欠受信動作が再び開始される。このよう
に受信機停止中にも動作時と同量の位相操作が行われた
ことになる。
【0027】なお上記の実施例では間欠受信動作時間と
受信休止時間を等しいとしたためアップダウンカウンタ
4の積算値kをそのまま初期値としてロード機能付n分
周器52にロードするようにした。しかし一般には十分
な低消費電力化を図るために間欠受信動作時間よりも受
信休止時間の方がずっと長く設定されているので、その
場合にはアップダウンカウンタ4の積算値kにこれらの
時間の倍率分の係数を掛けてそれを初期値としてロード
機能付n分周器52にロードすればよい。
【0028】図3には上述の図2の実施例のタイミング
再生回路を一層具体化した回路構成が示される。図3に
おいて、図2の各回路と対応する回路にはそれぞれ同一
の参照番号を付してある。ここで、位相比較器2はD形
フリップフロップで構成される。ランダムウォークフィ
ルタ3はアップダウンカウンタ31とコンパレータ32
で構成される。コンパレータ32はカウンタ31の出力
信号の積算値Aと所定のしきい値Bとを比較し、A>B
の時にオーバーフロー信号を、A≦Bの時にアンダーフ
ロー信号を出力する。挿入削除回路はD形フリップフロ
ップ、アンドゲート、オアゲート等で構成される。
【0029】タイミング生成回路6は受信オン信号から
タイミング信号を生成するタイミング生成部61と受信
オン信号の立上り検出を行う立上り検出部62を含み、
タイミング生成部61の出力信号はアップダウンカウン
タ4に入力され、立上り検出部62の出力信号はロード
タイミング生成回路7に入力される。受信オン信号は間
欠受信動作時間中に“1”、受信休止時間中に“0”と
なる信号である。アップダウンカウンタ4の計数値Qは
ロード機能付n分周器52のロードデータ入力Dに入力
される。ロードタイミング回路7はJKフリップフロッ
プとアンドゲートで構成され、ロード機能付n分周器5
2からオーバーフロー信号Cを受けてロードタイミング
信号を生成しこれをロード機能付n分周器52のロード
タイミング入力Rに入力する。
【0030】なお、この図3の実施例では追従禁止動作
はエッジ検出器1からの検出信号をアンドゲートを介し
て位相比較器2に入力し、このアンドゲートを追従禁止
信号MSKでオフすることで実現している。
【0031】また図4にはこの実施例回路の動作を説明
するタイムチャートが示される。図4において(1)は
マスタクロック、(2)は受信オン信号、(3)はタイ
ミング生成部61からアップダウンカウンタ4へのカウ
ンタクリア信号、(4)はタイミング生成部61からア
ップダウンカウンタ4へのイネーブル信号、(5)はコ
ンパレータ32のオーバーフロー信号(A>B)、
(6)はコンパレータ32のアンダーフロー信号(A≦
B)、(7)はアップダウンカウンタ4のカウント値
k、(8)はロードタイミング生成回路7からロード機
能付n分周器52へのロードタイミング信号、(9)は
本実施例による再生クロック、(10)は従来例回路に
よる場合の再生クロックである。
【0032】この実施例の動作を説明する。受信機が間
欠受信動作状態にある時、アップダウンカウンタ4を一
度リセットしてから受信機の受信休止時間Tと同じ時間
Tだけ動作させる。前述同様ここでは間欠受信動作時間
T=受信休止時間Tとしている。時間Tの経過後、アッ
プダウンカウンタ4には、時間Tの間にロード機能付n
分周器52へ入力されたマスタクロックについて挿入・
削除されたクロックパルス数の総和が−kとして保持さ
れる。
【0033】やがて受信休止時間が終了し、受信機が再
び動作を開始してから最初にロード機能付n分周器7が
オーバーフローする時にロードタイミング生成回路7か
らロードタイミング信号が発生されるので、そのタイミ
ングでカウント値kをロード機能付n分周器52にロー
ドすれば、その時点でk個のクロックパルスが挿入/削
除されたのと同じ動作をしたことになり、受信休止時間
中に生じた再生クロックの位相ずれが補正される。
【0034】図5には本発明の他の実施例としてのタイ
ミング再生回路が示される。この実施例も前述同様、間
欠受信を行う受信機におけるシンボルタイミング再生回
路に本発明を適用したものである。ここでも説明を簡単
化するためこの受信機は間欠受信動作時間Tと受信休止
時間Tとが等しいものする。
【0035】図5において図9と同じ参照番号の回路は
同一機能を持った回路である。すなわち、エッジ検出器
1、位相比較器2、ランダムウォークフィルタ3、追従
禁止回路等は同一構成である。相違点として、ランダム
ウォークフィルタ3からのオーバーフロー信号/アンダ
ーフロー信号をアップカウント/ダウンカウントして受
信休止時間中にそのカウント値kに応じた数の挿入/削
除用のパルスを出力するアップダウンカウンタ40を備
えており、この挿入/削除用のパルスはオアゲートを介
して挿入削除部53に入力されるようになっている。ま
た前述同様に間欠受信動作のタイミングと受信休止のタ
イミングをアップダウンカウンタ4に与えるタイミング
生成回路60が備えられている。
【0036】この実施例装置の動作を説明する。前述し
たように、受信機の間欠受信動作時にはランダムウォー
クフィルタ3から出力されるオーバーフロー信号/アン
ダーフロー信号によって可変分周器5は(n+1)分周
器/(n−1)分周器として動作し、再生クロックの位
相が受信シンボルの位相に位相同期するようにしてい
る。
【0037】さらに、アップダウンカウンタ4は間欠受
信動作時間Tにわたり、このランダムウォークフィルタ
3のオーバーフロー信号/アンダフロー信号をアップカ
ウント/ダウンカウントすることで積算している。この
積算値kは間欠受信動作時間T中における位相操作量の
総和となっており、オーバーフロー信号が多いかアンダ
ーフロー信号が多いかによって正にも負にもなる。この
実施例では間欠受信動作時間と受信休止時間は等しいと
しているので、この位相操作量は受信休止時間Tにおい
て受信シンボルと再生クロックの間に生じる位相誤差で
あると考えることができる。
【0038】したがって、間欠受信動作時間が終了した
ら、それに続く受信休止時間中にアップダウンカウンタ
4の積算値kに対応したk個の挿入/削除用のパルスを
発生して挿入削除部53に与え、n分周器54に入力さ
れるマスタクロックをk個挿入/削除する。これにより
次回の間欠受信動作開始時には受信休止時間中に生じた
再生クロックの位相誤差を相殺した再生クロックが生成
されるようになる。つまり受信機停止中にも動作時と同
量の位相操作が行われたことになる。
【0039】なお前述同様、上記の実施例でも間欠受信
動作時間と受信休止時間を等しいとしたが、間欠受信動
作時間よりも受信休止時間の方がずっと長く設定されて
いる場合にはアップダウンカウンタ4の積算値kにこれ
らの時間の倍率分の係数を掛けてその数の挿入/削除用
のパルスを出力すればよい。
【0040】図6には上述の図5の実施例のタイミング
再生回路を一層具体化した回路構成が示される。図6に
おいて、図5の各回路と対応する回路にはそれぞれ同一
の参照番号を付してある。ここで、位相比較器2、ラン
ダムウォークフィルタ3、挿入削除部53は図4で説明
したものとほぼ同じ構成のものである。タイミング生成
部60は間欠受信動作時と受信休止時を別を示すタイミ
ング信号を受信オン信号から生成してアップダウンカウ
ンタ40に与える。
【0041】アップダウンカウンタ40はそのカウント
値kに応じてINS/DEL信号とMASK信号を挿入
削除部53に与える。INS/DEL信号は挿入時にパ
ルス無し、削除時にパルス有りとなる信号、MASK信
号は位相操作を行う時に“1”、行わない時に“0”と
なる信号である。
【0042】なお前述の図3の実施例同様に、この実施
例では追従禁止動作はエッジ検出器1からの検出信号を
アンドゲートを介して位相比較器2に入力し、このアン
ドゲートを追従禁止信号MSKでオフすることで実現し
ている。
【0043】また図7にはこの実施例回路の動作を説明
するタイムチャートが示される。図7において(1)は
クロック、(2)は受信オン信号、(3)はコンパレー
タ32のオーバーフロー信号(A>B)、(4)はコン
パレータ32のアンダーフロー信号(A≦B)、(5)
はアップダウンカウンタ4のカウント値k、(6)はア
ップダウンカウンタ40のINS/DEL信号、(7)
はアップダウンカウンタ40のMASK信号、(8)は
n分周器54に供給されるクロックである。
【0044】この実施例の動作を説明する。受信機が間
欠受信動作状態にある時、アップダウンカウンタ4を一
度リセットしてから受信機の受信休止時間Tと同じ時間
Tだけ動作させる。前述同様ここでは間欠受信動作時間
T=受信休止時間Tとしている。時間Tの経過後、アッ
プダウンカウンタ4には、時間Tの間にロード機能付n
分周器52へ入力されたマスタクロックについて挿入・
削除されたクロックパルス数の総和が−kとして保持さ
れる。
【0045】やがて受信休止時間になると、アップダウ
ンカウンタ40はそのカウント値kがゼロになる方向に
カウントを行い、その際にINS/DEL信号とMAS
K信号を挿入削除部53に出力する。これにより挿入削
除部53においてk個のクロックパルスが挿入/削除さ
れ、すなわち受信機停止中にも動作時と同量の位相操作
が行われたことになり、受信休止時間中に生じる再生ク
ロックの位相ずれが次の間欠受信動作の開始時には補正
される。
【0046】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、送信シンボル周波数と再生クロックの自走周波数と
の違いによって受信休止時間中に生じる位相誤差を予測
して補正することで間欠受信開始時の再生クロックの位
相ズレを低減することができる。これにより引込み時間
を短縮することができ、したがって受信機動作開始後の
短い時間でデータを正常受信できるようになり、また間
欠受信休止時間を長くすることで機器の一層の低消費電
力化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例としてのタイミング再生回路
を示すブロック図である。
【図3】図2の実施例回路を一層具体化した回路を示す
図である。
【図4】図3の実施例回路の動作を説明するタイムチャ
ートである。
【図5】本発明の他の実施例としてのタイミング再生回
路を示すブロック図である。
【図6】図5の実施例回路を一層具体化した回路を示す
図である。
【図7】図6の実施例回路の動作を説明するタイムチャ
ートである。
【図8】タイミング再生回路を用いた無線受信機の概略
的な構成を示すブロック図である。
【図9】タイミング再生回路の従来例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 エッジ検出器 2 位相比較器 3 ランダムウォークフィルタ 4、31、40 アップダウンカウンタ 5 可変分周器 6 タイミング生成回路 7 ロードタイミング生成回路 21 高周波増幅部 22 周波数変換部 23 遅延検波部 24 シンボルタイミング再生回路 25 識別判定部 32 コンパレータ 51 挿入削除部 52 ロード機能付n分周器 53 n分周器 61 タイミング生成部 62 立上り検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大石 泰之 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を間欠受信する受信機に用いら
    れて該受信信号と位相同期した再生クロックを生成する
    タイミング再生回路であって、 受信信号と再生クロックとを位相比較する位相比較器
    (11)と、 該位相比較器の比較結果を時間平均するフィルタ部(1
    2)と、 再生クロックをその位相を該フィルタ部の出力に応じて
    変化させつつ生成する再生クロック生成手段(13)
    と、 間欠受信動作時間中における該フィルタ部の出力信号に
    基づき受信休止時間中に生じる受信信号と再生クロック
    の位相誤差を予測する誤差予測手段(14)と、 該誤差予測手段で予測した位相誤差を次回の間欠受信動
    作時に低減するよう該再生クロック生成手段で生成され
    る再生クロックの位相を補正する誤差補正手段(15)
    とを備えたタイミング再生回路。
  2. 【請求項2】 受信信号を間欠受信する受信機に用いら
    れて該受信信号と位相同期した再生クロックを生成する
    タイミング再生回路であって、 受信信号と再生クロックとを位相比較する位相比較器
    と、 該位相比較器の比較結果を時間平均するランダムウォー
    クフィルタと、 マスタクロックを分周して生成した再生クロックをその
    位相を該ランダムウォークフィルタの出力信号に応じて
    入力マスタクロックを挿抜することで変化させる可変分
    周器と、 間欠受信動作時間中における該ランダムウォークフィル
    タの出力信号をアップダウンカウントした値に基づいて
    受信休止時間中に生じる受信信号と再生クロックの位相
    誤差を予測するアップダウンカウント手段と、 該アップダウンカウント手段で予測した位相誤差を次回
    の間欠受信動作時に低減するように該可変分周器に該位
    相誤差をロードするロード手段とを備えたタイミング再
    生回路。
  3. 【請求項3】 受信信号を間欠受信する受信機に用いら
    れて該受信信号と位相同期した再生クロックを生成する
    タイミング再生回路であって、 受信信号と再生クロックとを位相比較する位相比較器
    と、 該位相比較器の比較結果を時間平均するランダムウォー
    クフィルタと、 マスタクロックを分周して生成した再生クロックをその
    位相を該ランダムウォークフィルタの出力信号に応じて
    入力マスタクロックを挿抜することで変化させる可変分
    周器と、 間欠受信動作時間中における該ランダムウォークフィル
    タ部の出力信号をアップダウンカウントした値に基づい
    て受信休止時間中に生じる受信信号と再生クロックの位
    相誤差を予測するアップダウンカウント手段と、 該アップダウンカウント手段で予測した位相誤差を次回
    の間欠受信動作時に低減するように該可変分周器に入力
    される入力マスタクロックを挿抜する誤差補正手段とを
    備えたタイミング再生回路。
JP3224580A 1991-08-09 1991-08-09 タイミング再生回路 Withdrawn JPH0548591A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6225926B1 (en) 1998-06-12 2001-05-01 Nec Corporation Intermittent digital demodulation apparatus having reduced waiting time period
JP2010028503A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Yokogawa Electric Corp 無線通信システム
JP2011030220A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Korea Electronics Telecommun 異種周期クロックドメイン間の同期化システム、同期化装置、同期化失敗検出回路及びデータ受信方法

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US8433019B2 (en) 2009-07-24 2013-04-30 Electronics And Telecommunications Research Institute System and apparatus for synchronization between heterogeneous periodic clock domains, circuit for detecting synchronization failure and data receiving method

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