JP4285380B2 - 位相比較器、pll回路、fll回路、ビット同期回路、受信装置 - Google Patents

位相比較器、pll回路、fll回路、ビット同期回路、受信装置 Download PDF

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Description

本発明は、デジタル無線通信技術の応用に関し、特にベースバンド符号にマンチェスタ符号を用いる位相比較器、PLL回路、FLL回路、ビット同期回路、受信装置に関するものである。
無線通信では有線通信と比べて受信信号が微弱なため、低S/N比での伝送信号のビット列のサンプリング位置の推定精度がシステムの受信感度に大きく影響する。さらに、送信側のビットレートと受信側のサンプリングクロック周波数の誤差があるので、通信の先頭でビット同期を取るだけでなく通信中もビット同期を維持し続ける必要がある。ここで、伝送信号にマンチェスタ符号を用いると、マンチェスタ符号は1ビット中に必ず1回の極性反転点が含まれるので、この極性反転を検出することで容易にビット同期をとり、このビット同期を維持することができるというメリットがある。また、送信側の局部発振周波数と受信側の局部発振周波数との誤差により、受信側の復調器の入力信号は、復調器の中心周波数に対して周波数オフセットが発生する。狭帯域通信の場合には、局部発振器の周波数誤差に起因する周波数オフセットが、変調による周波数偏移を超える場合もあり、復調器の性能が大きく劣化する要因となる。そこで、自動周波数制御(AFC)を備えて、受信側の局部発振周波数を受信信号の周波数に一致するよう制御することで、復調器の性能劣化を改善していた。
ところが、変調方式に周波数変調を用いる場合には、復調器入力での周波数オフセットは復調後には直流成分となるので、高域濾波器を通過させるだけで除去できることになり、AFCが不要な構成が可能となる。しかし、伝送情報に0や1の連続が含まれると、高域濾波器の出力が変動し、0と1の弁別ができなくなってしまう場合がある。ここでマンチェスタ符号を用いると、1ビット単位で直流平衡が取れているので上記問題が発生しないというメリットがある。
上述の理由により、テレコントロールやテレメータ、セキュリティ用途の小電力無線や微弱無線のベースバンド符号には、ビット同期が容易で回路構成が簡素化できることから、マンチェスタ符号がよく使われている。技術基準や技術標準の詳細は(社)電波産業界発行のARIB STD−T67「特定用小電力無線局テレメータ用、テレコントロール用およびデータ伝送用無線設備標準規格」やRCR STD−30「小電力セキュリティシステムの無線局の無線設備標準規格」を参照されたい。
次に、図21〜図24を用いて、従来の技術による小電力無線の受信装置の構成とビット同期方式について説明する。
図21を参照すると、小電力無線の受信装置の構成例が示されている。受信装置は、アンテナ101と、ローノイズアンプ(LNA)102と、表面弾性波(SAW)フィルタ103と、RFミキサ104と、水晶フィルタ105と、IFミキサ106と、セラミックフィルタ107と、リミッタアンプ108と、ディスクリミネータ109と、クオドラチャ検波器110と、低域濾波器(LPF)111と、電圧制御発振器(VCO)112と、PLLシンセサイザ113と、ループフィルタ114と、水晶発振器115と、低域濾波器(LPF)116と、コンパレータ117と、マイクロコントローラ118と、表示LED119と、アプリケーション回路120と、から構成されている。
マイクロコントローラ118は、起動時に予めプログラムに設定された分周数N,RをPLLシンセサイザ113に設定する。PLLシンセサイザ113は、VCO112の信号をN分周した信号の位相と、水晶発振器115の信号をR分周した信号の位相を比較し、位相誤差を出力する。位相誤差はループフィルタ114で平滑されて直流電圧となり、VCO112の制御電圧端子に入力される。このようにして、VCO112は水晶発振器115の発振周波数のN/R倍の周波数で安定して発振する。
アンテナ101で受信された信号はLNA102で増幅され、SAWフィルタ103でキャリア周波数近傍の成分だけが濾波され、RFミキサ104でVCO112が出力する第1局部発振信号と混合されて、21.7MHzの第1中間周波数に変換され、水晶フィルタ105で21.7MHz近傍の成分だけが濾波される。水晶フィルタ105の出力は、水晶発振器115が出力する21.25MHzの第2局部発振信号とIFミキサ106で混合されて、450kHzの第2中間周波数に変換され、セラミックフィルタ107で450kHz近傍の成分だけが濾波される。セラミックフィルタ107の出力はリミッタアンプ108で振幅が一定になるまで増幅され、クオドラチャ検波器110でディスクリミネータ109を通過した信号と掛け合わされる。ディスクリミネータ109は、中心周波数450kHzの信号に対するオフセット周波数に比例した位相特性を持つため、クオドラチャ検波器110の出力は450kHzの信号に対する入力のオフセット周波数に比例した直流電圧となり、周波数検波が行われることになる。LPF111は、受信信号のビットレートの1/2〜3/4のカットオフ周波数を備え、およそ1ビット程度の区間にわたって復調信号を平滑し、復調後のノイズを除去する。LPF116は10ビット程度の時間長の時定数を備え、LPF111で抽出した復調信号をLPF116に通過させることで、送信側の局部発振周波数と、受信側の局部発振周波数の誤差に起因する周波数オフセットによって復調信号に含まれる直流成分を抽出する。これをコンパレータ117の基準電圧としてLPF111で抽出した復調信号の極性判定を行なう。復調信号の直流成分を基準に復調信号の極性判定を行うことは、復調信号を高域濾波器に通過させて直流成分を除去した後に極性判定を行うことと同等である。マイクロコントローラ118はコンパレータ117の出力をサンプリングし、マンチェスタ符号の極性変化点を検出してビット同期を行う。
図22(a),(b)には、LPF111が出力する復調信号V111、およびコンパレータ117の出力信号V117の各波形と、マイクロコントローラ118によるマンチェスタ符号のビット同期方式とが示されている。マイクロコントローラ118は、コンパレータ117の出力信号V117をマンチェスタ符号のビットレートより十分早いサンプリング速度でサンプリングして極性反転エッジを検出する(時間ta1,ta2,ta3)。小電力無線のビットレートは数kbpsであり、数MHzの動作クロックのマイクロコントローラ118ならば、ビットレートより十分早いサンプリング速度でサンプリングが可能である。(例えば、特許文献1参照)
具体的には、エッジ検出のタイミング(時間ta1)より、マイクロコントローラ118の内蔵タイマーでビット長Tの3/4を計時し、マンチェスタ符号のビット前半区間の中央でコンパレータ117の出力信号V117をサンプリングする(時間tb1)。ここで、LPF111の出力信号V111の波形と、コンパレータ117の出力信号V117の波形とを対比すれば、エッジ検出より3T/4のタイミング(時間tb1)でLPF111の出力信号V111の振幅がピークとなっており、S/N比が最大のタイミングでサンプリングしていることがわかる。
次にマイクロコントローラ118の内蔵タイマーでエッジ検出ウインドウWの時間幅T/2を計時しつつ、極性反転エッジを検出する(時間ta2)。極性反転エッジが検出されれば内蔵タイマーでT/4を計時し、マンチェスタ符号のビット後半区間の中央でコンパレータ117の出力信号V117をサンプリングする(時間tb2)。そして、マンチェスタ符号の前半サンプリング値と後半サンプリング値とを比較してビット判定を行い、Hレベル、Lレベルの組み合わせであればデータ0と判定し、Lレベル、Hレベルの組み合わせであればデータ1と判定する。H、HレベルやL、Lレベルの組み合わせであればエラーとして破棄する。
続いて、内蔵タイマーでT/2を計時し、次のビットの前半区間中央でサンプリングする(時間tb3)。そして再び、内蔵タイマーでエッジ検出ウインドウWの時間幅T/2を計時しつつ、極性反転エッジを検出する(時間ta3)。極性反転エッジを検出すれば、内蔵タイマーでT/4を計時し、マンチェスタ符号のビット後半区間の中央でサンプリングする(時間tb4)。以下、同じ動作を繰り返す。時間幅T/2のエッジ検出ウィンドウW内に極性反転エッジが検出されなければ、エラーとしてサンプリング結果を破棄し、エッジ検出の初期動作から再開する。このようにして、マンチェスタ符号のビット中央のエッジを用いてビット同期を維持している。
図23には、通信に使用される通信フォーマットが示されている。通信フォーマットは先頭にマンチェスタ符号で0の繰り返しとなるビット同期用信号があり、次に有意なデータの始まりを検出するための固定ビットパターンで構成されるフレーム同期用信号がある。次に、各無線器に固有の識別符号があり、コマンドやデータがあって、最後に誤り検出用の巡回冗長検査(CRC)コードがある。
そして図24には、マイクロコントローラ118が通信フォーマットを処理する手順が示されており、マイクロコントローラ118は、ビット同期区間で前述のようにビット同期をとり、ビット判定後のビット列からフレーム同期用信号の固定ビットパターンを検出してフレーム同期をとり、次に識別符号を検出して予め記憶してある通信相手の識別符号と比較して一致すれば、これに続くコマンド、データを読み取ってビット幅が正常であるか否かを判断して、正常であれば、最後にCRCを計算して受信したCRCと比較して一致すればコマンド、データを実行するのである。なお、上記各手順で異常があれば、受信データを破棄する。
特開平10−200517号公報(段落番号[0007]〜[0013]、図1〜図3)
しかしながら、マンチェスタ符号の中央のエッジを検出して次のビットのサンプリングタイミングを決定する従来のビット同期方式では、エッジ検出位置が前後にずれると、自動的に次のビットのサンプリングタイミングもずれていた。マンチェスタ符号のエッジ部分は、復調信号がゼロクロスして信号振幅が最小となるところなので、ノイズの影響を最も受けやすく、受信信号のS/N比が低いときにはエッジ検出位置のジッタが大きくなって、ビットのサンプリングタイミングがS/N比最大となる前半区間、後半区間の各中央からずれてしまい、正確にビット判定を行うことができずにビット誤りが発生しやすくなるという問題があった。また、受信装置においては、ビット誤りの結果として受信感度が劣化するという問題があった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、伝送信号のS/N比が低い場合であっても正確にビット判定を行うことができて、ビット誤りを低減可能な位相比較器、PLL回路、FLL回路、ビット同期回路、受信装置を提供することにある。
請求項1の発明は、マンチェスタ符号で構成される伝送信号を入力とするビット同期回路に用いられ、マンチェスタ符号の各ビットの前半の最大1/2ビットを積分する第1の積分器と、マンチェスタ符号の各ビットの後半の最大1/2ビットを積分する第2の積分器と、マンチェスタ符号の各ビットの中央の最大1/2ビットを積分する第3の積分器と、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との差を出力する第1の加算器と、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との和を出力する第2の加算器と、第1の加算器の出力極性に対応した極性のビット判定信号を出力するビット判定器と、第3の積分器の出力と第2の加算器の出力の半値との差を出力する第3の加算器と、第3の加算器の出力にビット判定信号を乗じる乗算器とを備えて、第1,第2,第3の積分器の各積分区間はタイミング発生器から入力される積分区間信号によって設定され、乗算器の出力をマンチェスタ符号のビット列と積分区間信号との位相誤差信号として出力することを特徴とする。
この発明によれば、伝送信号を前半、後半、中間に分割して積分し、その値を加減算して伝送信号と積分区間信号との位相誤差を検出すると同時にビット判定も行うので、マンチェスタ符号1ビット全体を用いてビット位置を推定することになり、伝送信号のS/N比が低い場合であっても、伝送信号に含まれるノイズを積分により平滑することでノイズの影響を軽減して、高い精度で位相誤差を検出でき、かつ同時に高い精度でビット判定も行うことができる。
請求項2の発明は、マンチェスタ符号で構成されてビット同期用信号のパターンに0または1の連続ビットパターンを用いる伝送信号を入力とするビット同期回路に用いられ、マンチェスタ符号の各ビットの前半の最大1/2ビットを積分する第1の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの後半の最大1/2ビットを積分する第2の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの中央の最大1/2ビットを積分するとともにビット同期用信号が入力されている間はマンチェスタ符号のビット間の最大1/2ビットも積分する第3の積分器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との差を出力する第1の加算器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との和を出力する第2の加算器、第1の加算器の出力極性に対応した極性のビット判定信号を出力するビット判定器、第3の積分器の出力と第2の加算器の出力の半値との差を出力する第3の加算器、第3の加算器の出力にビット判定信号を乗じる乗算器で構成される位相比較器と、第1,第2,第3の積分器の各積分区間を設定する積分区間信号を発生するタイミング発生器と、積分区間信号の位相を時間シフトさせて位相比較器に出力するプログラマブル遅延器とを備え、位相比較器は、乗算器の出力をマンチェスタ符号のビット列と積分区間信号との位相誤差信号として出力し、プログラマブル遅延器は、位相誤差信号に比例した時間だけ積分区間信号の位相を時間シフトさせることで、マンチェスタ符号のビット列の位相と積分区間信号の位相とを同期させ、ビット同期用信号が入力されている間は1/2ビット周期毎に積分区間信号の位相を時間シフトさせることを特徴とする。
この発明によれば、伝送信号を前半、後半、中間に分割して積分し、その値を加減算して伝送信号と積分区間信号との位相誤差を検出すると同時にビット判定も行うので、マンチェスタ符号1ビット全体を用いてビット位置を推定することになり、伝送信号のS/N比が低い場合であっても、伝送信号に含まれるノイズを積分により平滑することでノイズの影響を軽減して、高い精度で位相誤差を検出でき、かつ同時に高い精度でビット判定も行うことができる。さらに、ビット同期用信号の受信中は、マンチェスタ符号の前半積分区間の終わりと、後半積分区間の終わりとに、位相比較器が出力する位相誤差信号をプログラマブル遅延器にフィードバックし、次の積分区間を伸縮して位相を合わせるようにしたので、ビット同期信号受信中に高速のビット同期を行うことができる。
請求項3の発明は、マンチェスタ符号で構成される伝送信号を入力とするビット同期回路に用いられ、マンチェスタ符号の各ビットの前半の最大1/2ビットを積分する第1の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの後半の最大1/2ビットを積分する第2の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの中央の最大1/2ビットを積分する第3の積分器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との差を出力する第1の加算器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との和を出力する第2の加算器、第1の加算器の出力極性に対応した極性のビット判定信号を出力するビット判定器、第3の積分器の出力と第2の加算器の出力の半値との差を出力する第3の加算器、第3の加算器の出力にビット判定信号を乗じる乗算器で構成される位相比較器と、所定の動作クロックを分周するプログラマブル分周器を具備して第1,第2,第3の積分器の各積分区間を設定する積分区間信号を発生するタイミング発生器と、位相比較器の乗算器の出力の極性が同一になる連続回数を計数する極性カウンタと、極性カウンタの計数結果と予め設定された閾値とを比較する比較器とを備え、位相比較器は、乗算器の出力をマンチェスタ符号のビット列と積分区間信号との位相誤差信号として出力し、タイミング発生器は、比較器の出力によって、プログラマブル分周器の分周数を増減して積分区間信号の周波数を増減させることを特徴とする。
この発明によれば、伝送信号を前半、後半、中間に分割して積分し、その値を加減算して伝送信号と積分区間信号との位相誤差を検出すると同時にビット判定も行うので、マンチェスタ符号1ビット全体を用いてビット位置を推定することになり、伝送信号のS/N比が低い場合であっても、伝送信号に含まれるノイズを積分により平滑することでノイズの影響を軽減して、高い精度で位相誤差を検出でき、かつ同時に高い精度でビット判定も行うことができる。さらに、位相誤差信号が同一極性となる連続回数を判定して、積分区間信号の周波数を増減するようにしたので、請求項2のPLL回路と同一の位相比較器を用いることができてビットレートを計測する手段を別に設ける必要がなく、伝送信号のマンチェスタ符号のビットレートに積分区間信号の周波数を同期させることができる。
請求項4の発明は、請求項1において、第1の加算器の出力と予め設定された閾値とを比較し、第1の加算器の出力の絶対値が閾値より小さい場合にマンチェスタ符号のエラー信号を出力する比較器を備えることを特徴とする。
この発明によれば、第1の加算器の出力(前半積分値と後半積分値との差)を閾値と比較することで、マンチェスタ符号で変調された信号を受信しているのか、あるいはノイズや無変調キャリアを受信しているのかを位相比較器に簡易な回路を付加することで検出することができる。
請求項5の発明は、請求項1において、第2の加算器の出力と第3の加算器の入力との間に低域濾過器を備えて、第2の加算器の出力を平滑することを特徴とする。
この発明によれば、第2の加算器の出力{前半積分値+後半積分値}を低域濾過器で平滑するようにしたので、PLL回路やFLL回路の動作による積分区間信号のジッタや、伝送信号のS/N比が低い場合のノイズの影響を軽減して、伝送信号に含まれる直流成分をより安定して検出することができ、ビット同期の安定性を改善することができる。
請求項6の発明は、請求項1において、第3の積分器の出力と第3の加算器の入力との間に低域濾過器を備えて、第3の積分器の出力を平滑することを特徴とする。
この発明によれば、中間積分値を低域濾過器で平滑するようにしたので、PLL回路やFLL回路の動作による積分区間信号のジッタや、伝送信号のS/N比が低い場合のノイズの影響を軽減して、伝送信号に含まれる直流成分をより安定して検出することができ、ビット同期の安定性を改善することができる。
請求項7の発明は、請求項1または請求項4乃至6いずれかにおいて、第1,第2の積分器を、1つの積分器と該積分器の出力を保持するレジスタとで構成したことを特徴とする。
この発明によれば、前半積分値を得る積分と後半積分器を得る積分とを、1つの積分器で時間をずらせて行うことができ、回路のゲート数を削減することができる。
請求項8の発明は、マンチェスタ符号で構成されてビット同期用信号のパターンに0または1の連続ビットパターンを用いる伝送信号を入力され、マンチェスタ符号の各ビットの前半の最大1/2ビットを積分する第1の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの後半の最大1/2ビットを積分する第2の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの中央の最大1/2ビットを積分するとともにビット同期用信号が入力されている間はマンチェスタ符号のビット間の最大1/2ビットも積分する第3の積分器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との差を出力する第1の加算器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との和を出力する第2の加算器、第1の加算器の出力極性に対応した極性のビット判定信号を出力するビット判定器、第3の積分器の出力と第2の加算器の出力の半値との差を出力する第3の加算器、第3の加算器の出力にビット判定信号を乗じる乗算器、第1の加算器の出力と予め設定された第1の閾値とを比較して第1の加算器の出力の絶対値が第1の閾値より小さい場合にマンチェスタ符号のエラー信号を出力する第1の比較器で構成される位相比較器と、所定の動作クロックを分周するプログラマブル分周器を具備して第1,第2,第3の積分器の各積分区間を設定する積分区間信号を発生するタイミング発生器と、積分区間信号の位相を時間シフトさせて位相比較器に出力するプログラマブル遅延器と、位相比較器の乗算器の出力の極性が同一になる連続回数を計数する極性カウンタと、極性カウンタの計数結果と予め設定された第2の閾値とを比較する第2の比較器とを備えて、位相比較器は、乗算器の出力をマンチェスタ符号のビット列と積分区間信号との位相誤差信号として出力し、プログラマブル遅延器は、位相誤差信号に比例した時間だけ積分区間信号の位相を時間シフトさせることで、マンチェスタ符号のビット列の位相と積分区間信号の位相とを同期させて、ビット同期用信号が入力されている間は1/2ビット周期毎に積分区間信号の位相を時間シフトさせ、タイミング発生器は、第2の比較器の出力によって、プログラマブル分周器の分周数を増減して積分区間信号の周波数を増減させて、第1の比較器が出力するマンチェスタ符号のエラー信号によって、プログラマブル分周器とプログラマブル遅延器とを初期状態にリセットし、少なくとも積分器、加算器、比較器、プログラマブル遅延器をデジタル演算器で構成することを特徴とする。
この発明によれば、伝送信号を前半、後半、中間に分割して積分し、その値を加減算して伝送信号と積分区間信号との位相誤差を検出すると同時にビット判定も行うので、マンチェスタ符号1ビット全体を用いてビット位置を推定することになり、伝送信号のS/N比が低い場合であっても、伝送信号に含まれるノイズを積分により平滑することでノイズの影響を軽減して、高い精度で位相誤差を検出でき、かつ同時に高い精度でビット判定も行うことができる。さらに、前半積分値と後半積分値との差と閾値とを比較して該差が閾値以下である場合に、マンチェスタ符号エラーと判断してプログラマブル分周器とプログラマブル遅延器とを初期状態にリセットするので、マンチェスタ符号で変調された信号以外の、ノイズや無変調信号を受信している間は常にプログラマブル遅延器やプログラマブル分周器が初期状態にリセットされ続け、期待外の信号に誤って同期動作をすることがないようにできる。
請求項9の発明は、請求項8において、位相比較器のビット判定器の判定結果が同一結果になる連続回数を計数するビットカウンタと、ビットカウンタの計数結果と予め設定された第3の閾値とを比較する第3の比較器とを備え、ビットカウンタの計数結果が第3の閾値以上となった場合にはビット同期が確立したと判断して、プログラマブル遅延器は、位相誤差信号に乗じる比例係数を小さくし、タイミング発生器は、プログラマブル分周器の分周数を増減する割合を小さくすることを特徴とする。
この発明によれば、ビット判定器の判定結果が同一結果になる連続回数を検出して、ビット同期用信号を受信中にビット同期を確立したか否かをを判断し、ビット同期の確立以降は、プログラマブル遅延器が位相誤差信号に乗じる比例係数と、プログラマブル分周器の分周数を増減する割合とを小さくするようにしたので、ビット同期確立後のビット同期追従の安定性を改善することができる。
請求項10の発明は、請求項8または9において、位相比較器のビット判定器の判定結果が同一結果になる連続回数を計数するビットカウンタと、ビットカウンタの計数結果と予め設定された第3の閾値とを比較する第3の比較器とを備え、ビットカウンタの計数結果が第3の閾値以上となった場合に、ビットカウンタの出力によって位相比較器の動作を停止させることを特徴とする。
この発明によれば、ビット同期確立後は位相比較器の動作を停止するようにしたので、ビット同期確立後の回路の消費電力を軽減することができる。
請求項11の発明は、請求項8または9において、プログラマブル遅延器が位相誤差信号に乗じる比例係数と、プログラマブル分周器が分周数を増減する割合とを、外部からの信号によって複数の値より選択することを特徴とする。
この発明によれば、ビット同期の高速性と、ビット同期の安定性とを外部からの信号によって選択可能となる。
請求項12の発明は、請求項8乃至11において、タイミング発生器は、積分区間信号で設定される第1,第2の積分器の各積分区間をマンチェスタ符号の1/2ビットより短くして、隣り合う積分区間の間に非積分区間を設け、プログラマブル遅延器は、位相誤差信号に応じて非積分区間を伸縮することで積分区間信号の位相を時間シフトさせることを特徴とする。
この発明によれば、前半積分区間と後半積分区間とを伸縮させる代わりに非積分区間を伸縮させるので、前半積分区間と後半積分区間とを一定に保ちながら、前半積分区間と後半積分区間とが伸縮することなく位相誤差を検出することができる。
請求項13の発明は、無線信号を受信するアンテナと、アンテナを介して受信した信号をマンチェスタ符号で構成されてビット同期用信号のパターンに0または1の連続ビットパターンを用いる伝送信号に復調する準同期検波器と、準同期検波器が出力する伝送信号を入力され、マンチェスタ符号の各ビットの前半の最大1/2ビットを積分する第1の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの後半の最大1/2ビットを積分する第2の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの中央の最大1/2ビットを積分するとともにビット同期用信号が入力されている間はマンチェスタ符号のビット間の最大1/2ビットも積分する第3の積分器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との差を出力する第1の加算器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との和を出力する第2の加算器、第1の加算器の出力極性に対応した極性のビット判定信号を出力するビット判定器、第3の積分器の出力と第2の加算器の出力の半値との差を出力する第3の加算器、第3の加算器の出力にビット判定信号を乗じる乗算器、第1の加算器の出力と予め設定された第1の閾値とを比較して第1の加算器の出力の絶対値が第1の閾値より小さい場合にマンチェスタ符号のエラー信号を出力する第1の比較器で構成される位相比較器と、所定の動作クロックを分周する第1のプログラマブル分周器を具備して第1,第2,第3の積分器の各積分区間を設定する積分区間信号を発生するタイミング発生器と、積分区間信号の位相を時間シフトさせて位相比較器に出力するプログラマブル遅延器と、位相比較器の乗算器の出力の極性が同一になる連続回数を計数する極性カウンタと、極性カウンタの計数結果と予め設定された第2の閾値とを比較する第2の比較器とを備えて、位相比較器は、乗算器の出力をマンチェスタ符号のビット列と積分区間信号との位相誤差信号として出力し、プログラマブル遅延器は、位相誤差信号に比例した時間だけ積分区間信号の位相を時間シフトさせることで、マンチェスタ符号のビット列の位相と積分区間信号の位相とを同期させて、ビット同期用信号が入力されている間は1/2ビット周期毎に積分区間信号の位相を時間シフトさせ、タイミング発生器は、第2の比較器の出力によって、第1のプログラマブル分周器の分周数を増減して積分区間信号の周波数を増減させて、第1の比較器が出力するマンチェスタ符号のエラー信号によって、第1のプログラマブル分周器とプログラマブル遅延器とを初期状態にリセットし、少なくとも積分器、加算器、比較器、プログラマブル遅延器をデジタル演算器で構成するビット同期回路とを備え、準同期検波器は、所定の動作クロックを分周する第2のプログラマブル分周器を局部発振回路として具備しており、第2のプログラマブル分周器の分周数は第2の加算器の出力に比例して増減することを特徴とする。
この発明によれば、第2の加算器の出力{前半積分値+後半積分値}を準同期検波回路の局部発振周波数にフィードバックするので、準同期検波回路の入力信号の搬送波周波数に局部発振周波数が一致するように制御することができ、伝送信号の直流成分を小さくすることができる。したがって、受信装置の信号処理の分解能幅を小さくでき、受信装置のゲート数を少なくすることができる。
請求項14の発明は、無線信号を受信するアンテナと、アンテナを介して受信した信号を周波数変換するとともに増幅するダウンコンバージョン回路と、ダウンコンバージョン回路の出力をマンチェスタ符号で構成されてビット同期用信号のパターンに0または1の連続ビットパターンを用いる伝送信号に復調する検波器と、検波器が出力する伝送信号を入力され、マンチェスタ符号の各ビットの前半の最大1/2ビットを積分する第1の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの後半の最大1/2ビットを積分する第2の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの中央の最大1/2ビットを積分するとともにビット同期用信号が入力されている間はマンチェスタ符号のビット間の最大1/2ビットも積分する第3の積分器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との差を出力する第1の加算器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との和を出力する第2の加算器、第1の加算器の出力極性に対応した極性のビット判定信号を出力するビット判定器、第3の積分器の出力と第2の加算器の出力の半値との差を出力する第3の加算器、第3の加算器の出力にビット判定信号を乗じる乗算器、第1の加算器の出力と予め設定された第1の閾値とを比較して第1の加算器の出力の絶対値が第1の閾値より小さい場合にマンチェスタ符号のエラー信号を出力する第1の比較器で構成される位相比較器と、所定の動作クロックを分周するプログラマブル分周器を具備して第1,第2,第3の積分器の各積分区間を設定する積分区間信号を発生するタイミング発生器と、積分区間信号の位相を時間シフトさせて位相比較器に出力するプログラマブル遅延器と、位相比較器の乗算器の出力の極性が同一になる連続回数を計数する極性カウンタと、極性カウンタの計数結果と予め設定された第2の閾値とを比較する第2の比較器とを備えて、位相比較器は、乗算器の出力をマンチェスタ符号のビット列と積分区間信号との位相誤差信号として出力し、プログラマブル遅延器は、位相誤差信号に比例した時間だけ積分区間信号の位相を時間シフトさせることで、マンチェスタ符号のビット列の位相と積分区間信号の位相とを同期させて、ビット同期用信号が入力されている間は1/2ビット周期毎に積分区間信号の位相を時間シフトさせ、タイミング発生器は、第2の比較器の出力によって、プログラマブル分周器の分周数を増減して積分区間信号の周波数を増減させて、第1の比較器が出力するマンチェスタ符号のエラー信号によって、プログラマブル分周器とプログラマブル遅延器とを初期状態にリセットし、少なくとも積分器、加算器、比較器、プログラマブル遅延器をデジタル演算器で構成するビット同期回路とを備え、検波器は、PLLシンセサイザを局部発振回路として具備しており、PLLシンセサイザが出力する局部発振周波数は第2の加算器の出力に比例して増減することを特徴とする。
この発明によれば、第2の加算器の出力{前半積分値+後半積分値}をPLLシンセサイザにフィードバックして局部発振周波数を生成するので、検波回路の入力信号の周波数の期待値と伝送信号の周波数とが一致するように制御することができ、伝送信号の直流成分を小さくすることができる。したがって、受信装置の信号処理の分解能幅を小さくでき、受信装置のゲート数を少なくすることができる。
以上説明したように、本発明では、伝送信号を前半、後半、中間に分割して積分し、その値を加減算して伝送信号と積分区間信号との位相誤差を検出すると同時にビット判定も行うので、マンチェスタ符号1ビット全体を用いてビット位置を推定することになり、伝送信号のS/N比が低い場合であっても、伝送信号に含まれるノイズを積分により平滑することでノイズの影響を軽減して、高い精度で位相誤差を検出でき、かつ同時に高い精度でビット判定も行うことができる。したがって、伝送信号のS/N比が低い場合であっても正確にビット判定を行うことができて、ビット誤りを低減可能な位相比較器、PLL回路、FLL回路、ビット同期回路、受信装置を提供することができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1〜図4を用いて、本実施形態の位相比較器の構成および動作を説明する。本実施形態の位相比較器9は、図1に示すように、加算器1a〜3aとデータラッチ1b〜3bとからなり、マンチェスタ符号で構成される伝送信号として復調信号Siを入力される積分器1〜3と、積分器1の出力と積分器2の出力との差を出力する加算器4と、積分器1の出力と積分器2の出力との和を出力する加算器5と、加算器4の出力の極性からマンチェスタ符号の各ビットがHレベルであるかLレベルであるかを判定して、このビット判定結果を復調データ(ビット判定信号)Sdとして出力するビット判定器6と、加算器5の出力を1/2(半値)にするアンプ7aおよびアンプ7aの出力と積分器3の出力との差を出力する加算部7aからなる加算器7と、加算器7の出力にビット判定器6の出力を乗じて位相誤差信号Spとして出力する乗算器8と、から構成される。
積分器1〜3は、加算器1a〜3aの各出力をデータラッチ1b〜3bの各D入力に接続し、データラッチ1b〜3bの各Q出力は、加算器1a〜3aにおいて復調信号Siに加算される。データラッチ1b〜3bは外部からの動作クロック信号Skが入力され、データラッチ1b〜3bの各CL入力には、前半積分区間信号Sa、後半積分区間信号Sb、中間積分区間信号Scが各々入力されて、積分器1〜3は、前半積分区間信号Sa、後半積分区間信号Sb、中間積分区間信号ScがHレベルのときのみ復調信号Siの積分動作を各々行う。ここで、前半積分区間信号Sa、後半積分区間信号Sb、中間積分区間信号Scは、図1に図示しないタイミング発生器で動作クロックを分周して作られるタイミング信号である。また、前半積分区間信号Saは、復調データSdに同期した復調クロックSfとしても出力される。
図2(a)〜(d)は、復調信号Siと、前半積分区間信号Sa、後半積分区間信号Sb、中間積分区間信号Scとのタイミングが一致している場合の動作タイミングを示す。積分器1〜3は積分区間信号Sa〜ScがHレベルのときのみ積分動作を各々行うので、積分器1は復調信号Siのマンチェスタ符号の各ビットの前半1/2だけを積分して前半積分値S1を出力し、積分器2は復調信号Siのマンチェスタ符号の各ビットの後半1/2ビットだけを積分して後半積分値S2を出力し、積分器3は復調信号Siのマンチェスタ符号の各ビットの中間1/2ビットだけを積分して中間積分値S3を出力する。
加算器5の出力{前半積分値S1+後半積分値S2}は復調信号Siのマンチェスタ符号を1ビット区間に亘って積分したことに等しいので、復調信号Siの直流成分Sdcを1ビット区間に亘って積分した値になる。次に、復調信号Siのマンチェスタ符号と、各積分区間信号Sa〜Scのタイミングが一致している場合には、積分器3の出力の中間積分値S3は、図2(a)に示すようにマンチェスタ符号の前半部分S3aと後半部分S3bとが相殺して0になり、復調信号Siの直流成分Sdcを1/2ビット区間に亘って積分した値となる。したがって、加算器7の出力は、{中間積分値S3−(前半積分値S1+後半積分値S2)×1/2}=0となり、乗算器8が出力する位相誤差信号Spも0となる。この位相誤差信号Spは、復調信号Siと積分区間信号Sa〜Scとの位相誤差を検出しており、図2においては、この位相誤差が0となっている。
一方、加算器4の出力{後半積分値S2−前半積分値S1}は負の値となるので、ビット判定器6はそのビットがLレベルであると判定して負の値を復調データ(ビット判定信号)Sdとして出力する。反対に、ビットがHレベルである場合には、加算器4の出力{後半積分値S2−前半積分値S1}は正の値となるので、ビット判定器6は正の値を復調データ(ビット判定信号)Sdとして出力する。
次に図3(a)〜(d)は、復調信号Siより、前半積分区間信号Sa、後半積分区間信号Sb、中間積分区間信号Scのタイミングが進んでいる場合の動作タイミングを示す。この場合も、加算器5の出力{前半積分値S1+後半積分値S2}は復調信号Siのマンチェスタ符号を1ビット区間に亘って積分したことに等しいので、復調信号Siの直流成分Sdcを1ビット区間に亘って積分した値になる。積分器3の出力の中間積分値S3は、図3(a)に示すように、マンチェスタ符号の前半部分S3aのうち領域Aのみが後半部分S3bと相殺され、位相誤差に比例する正の領域Bと直流成分Sdcとを1/2ビット区間に亘って積分した値になる。したがって、加算器7の出力{中間積分値S3−(前半積分値S1+後半積分値S2)×1/2}は、位相誤差に比例する正の値となる。また、加算器4の出力(後半積分値S2−前半積分値S1)は負の値となるので、ビット判定器6はそのビットがLレベルであると判定して負の値を復調データSdとして出力する。したがって、乗算器8では、加算器7が出力する位相誤差に比例する正の値が、ビット判定器6が出力する負の復調データSdと掛け合わされて極性が反転し、乗算器8の位相誤差信号Sp(={中間積分値S3−(前半積分値S1+後半積分値S2)×1/2×復調データSd})は、復調信号Siと積分区間信号Sa〜Scとの位相誤差に比例する負の値となる。
次に図4(a)〜(d)は、復調信号Siより、前半積分区間信号Sa、後半積分区間信号Sb、中間積分区間信号Scのタイミングが遅れている場合の動作タイミングを示す。この場合も、加算器5の出力{前半積分値S1+後半積分値S2}は復調信号Siのマンチェスタ符号を1ビット区間に亘って積分したことに等しいので、復調信号Siの直流成分Sdcを1ビット区間に亘って積分した値になる。積分器3の出力の中間積分値S3は、図4(a)に示すように、マンチェスタ符号の後半部分S3bのうち領域Cのみが前半部分S3aと相殺され、位相誤差に比例する負の領域Dと直流成分Sdcとを1/2ビット区間に亘って積分した値になる。したがって、加算器7の出力{中間積分値S3−(前半積分値S1+後半積分値S2)×1/2}は、位相誤差に比例する負の値となる。また、加算器4の出力{後半積分値S2−前半積分値S1}は負の値となるので、ビット判定器6はそのビットがLレベルであると判定して負の値を復調データSdとして出力する。したがって、乗算器8では、加算器7が出力する位相誤差に比例する負の値が、ビット判定器6が出力する負の復調データSdと掛け合わされて極性が反転し、乗算器8の位相誤差信号Sp(={中間積分値S3−(前半積分値S1+後半積分値S2)×1/2×復調データSd})は、復調信号Siと積分区間信号Sa〜Scとの位相誤差に比例する正の値となる。
以上示したように、本実施形態の位相比較器9は、マンチェスタ符号からなる復調信号Siを、ビット毎に、前半積分区間信号Sa、後半積分区間信号Sb、中間積分区間信号Scによって前半、後半、中間の各区間に分割して各区間毎に積分し、各積分値を加減算して求めた位相誤差信号Sp(={中間積分値S3−(前半積分値S1+後半積分値S2)×1/2×復調データSd})を出力して復調信号Siと積分区間信号Sa〜Scとの位相誤差を検出すると同時に復調データSdを出力してビット判定を行うものであり、マンチェスタ符号1ビット全体を用いてビット位置を推定している。したがって、復調信号SiのS/N比が低い場合であっても、復調信号Siに含まれるノイズを積分して平滑することでノイズの影響を軽減して、高い精度で位相誤差を検出でき、かつ同時に高い精度でビット判定を行うことができる。
そして、本実施形態の位相比較器9を用いたPLL回路(実施形態2参照)、FLL回路(実施形態3参照)によって、位相誤差信号Spに基づいて復調信号Siと積分区間信号とを高精度に同期させることが可能なビット同期回路(実施形態8参照)を構成できる。
(実施形態2)
図5は、図1に示す実施形態1の位相比較器9を用いたPLL回路の構成を示しており、本実施形態のPLL回路は、位相比較器9と、タイミング発生器10と、プログラマブル遅延器11と、を備えている。
タイミング発生器10は、前半積分区間信号Sa、後半積分区間信号Sb、中間積分区間信号Scを位相比較器9へプログラマブル遅延器11を介して出力する。
プログラマブル遅延器11は、位相比較器9が出力する位相誤差信号Spを比例係数k倍に増幅する増幅部11aと、増幅部11aの出力k×Spに比例した時間だけ、積分区間信号Sa〜Scの位相を時間シフトさせて位相比較器9へ出力するプログラマブル遅延部11bとからなる。なお、位相比較器9の構成は実施形態1と同様であり、説明は省略する。
図6(a)(b)は、復調信号Siより積分区間信号のタイミングが位相P1だけ遅れている場合の、PLL回路の動作タイミングを示し、図6(b)には後半積分区間信号Sbを示す。位相比較器9は、後半積分区間の終わり(後半積分区間信号SbのHレベルの終わり)に、乗算器8が出力する位相誤差信号Spを増幅部11aでk倍に増幅した後、プログラマブル遅延部11bにフィードバックする。そしてプログラマブル遅延部11bは、次に後半積分区間信号SbがHレベルからLレベルに反転するタイミングを位相誤差信号Spの大きさに応じて位相P2進め、さらに前半積分区間信号SaがLレベルからHレベルに反転するタイミングも位相P2進めることで、復調信号Siと積分区間信号Sa〜Scとの位相を合わせるように動作する。
上記図6(a)(b)は通常の動作であるが、図23に示すように通信フォーマットの先頭にマンチェスタ符号で0の繰り返しとなるビット同期用信号があり、このビット同期用信号の受信に上記PLL回路の動作を適用した場合について、図7(a)(b)を用いて以下説明する。
ビット同期用信号は、図23に示すようにマンチェスタ符号“0”の連続であるから、半ビット毎に必ず復調信号Siの極性が反転する。これを利用して、位相比較器9は、前半積分区間の終わり(前半積分区間信号SaのHレベルの終わり)に、乗算器8が位相誤差P3に応じて出力する位相誤差信号Spを増幅部11aでk倍に増幅した後、プログラマブル遅延部11bにフィードバックする。そしてプログラマブル遅延部11bは、次に前半積分区間信号SaがLレベルからHレベルに反転するタイミングを位相P4進め、後半積分区間信号SbがHレベルからLレベルに反転するタイミングも位相P4進めることで、積分区間信号の位相を進める。
さらに、位相比較器9は、後半積分区間の終わり(前半積分区間信号SaのLレベルの終わり)に、乗算器8が位相誤差P5に応じて出力する位相誤差信号Spを増幅部11aでk倍に増幅した後、プログラマブル遅延部11bにフィードバックする。そしてプログラマブル遅延部11bは、次に前半積分区間信号SaがHレベルからLレベルに反転するタイミングを位相P6進め、後半積分区間信号SbがLレベルからHレベルに反転するタイミングも位相P6進めることで、積分区間信号の位相を進める。
ビット同期用信号を受信中か否かは、復調データSdを外部のマイクロコントローラで観測して判断する。
なお、プログラマブル遅延器11の代わりに、タイミング発生器10で位相誤差に応じて直接、積分区間信号Sa〜Scを伸縮させても上記同様の動作をさせることが可能である。
(実施形態3)
図8は、図5に示す実施形態2のPLL回路を用いたFLL回路の構成を示しており、本実施形態のFLL回路は、位相比較器9と、タイミング発生器10と、プログラマブル遅延器11と、極性カウンタ13と、比較器14と、を備えている。そして、極性カウンタ13は、位相比較器9が出力する位相誤差信号Spが連続して同一極性となった回数を計数し、比較器14は、極性カウンタ13の計数結果を閾値15と比較して、その比較結果をタイミング発生器10へ出力する。なお、プログラマブル遅延器11を用いたPLL回路の構成は実施形態2と同様であり、説明は省略する。
タイミング発生器10は、クロック発生器10aと、プログラマブル分周器10bと、分周数設定回路10cとを備え、プログラマブル分周器10bはクロック発生器10aが発生する主クロックを分周して積分区間信号Sa〜Scを生成しており、その分周数は比較器14の比較結果に応じて分周数設定回路10cによって保持,設定されている。
図9は、積分区間信号Sa〜Sc(図9では、積分区間信号Saを示す)の周波数が復調信号Siのマンチェスタ符号のビットレートより低い場合のFLL回路の動作タイミングを示す。まず、積分区間信号の周波数が復調信号Siのマンチェスタ符号のビットレートより低い場合には、ビット毎に積分区間信号Saの位相が復調信号Siのマンチェスタ符号の位相より遅れていくので、位相比較器9と、タイミング発生器10と、プログラマブル遅延器11とから構成されるPLL回路(実施形態2参照)が位相誤差P7をフィードバックして位相を合わせるように動作しても、位相が合わない(期間T1)。
そこで、極性カウンタ13は位相誤差信号Spが連続して同一極性となる回数を計数し、比較器14で計数結果と閾値15とを比較する。そして、復調信号Siより積分区間信号Sabcのタイミングが遅れ、位相誤差信号Spが正の値となる連続回数が閾値15を超える場合に、比較器14は分周数を減じる信号を出力し、分周数設定回路10cは保持する分周数を減じてプログラマブル分周器10bに設定するように動作する(期間T2)。そして、プログラマブル分周器10bの分周数が減じられるので、出力される積分区間信号Sabcの周波数は高くなり、復調信号Siのマンチェスタ符号のビットレートに一致するように制御される。
逆に、復調信号Siより積分区間信号Sabcのタイミングが進み、位相誤差信号Spが負の値となる連続回数が閾値15を超える場合には、比較器14は分周数を増す信号を出力し、分周数設定回路10cは保持する分周数を規定の値だけ増してプログラマブル分周器10bに設定するように動作する。プログラマブル分周器10bの分周数が増やされるので、出力される積分区間信号Sabcの周波数は低くなり、復調信号Siのマンチェスタ符号のビットレートに一致するように制御される。
(実施形態4)
図10は、本実施形態の位相比較器9の構成を示しており、実施形態1の位相比較器9に、加算器4が出力する{後半積分値S2−前半積分値S1}の絶対値を閾値17と比較する比較器16を設けたもので、他の構成は実施形態1と同様であり、説明は省略する。
閾値17は、復調信号Siの送信側の周波数変調による周波数偏移の1/2以下に予め設定しておく。この位相比較器9を用いた受信装置(実施形態13,14参照)が、期待するビットレートで周波数変調された信号を受信して復調信号Siを生成しているときは、復調信号Siの{後半積分値S2−前半積分値S1}の絶対値>閾値17となるが、ノイズや無変調キャリアを受信しているときは、{後半積分値S2−前半積分値S1}の絶対値<閾値17となって、比較器16は符号エラー信号Seを出力する。したがって、受信装置がノイズや無変調キャリアを受信していることを検出できる。
(実施形態5)
図11は、本実施形態の位相比較器9の構成を示しており、実施形態1の位相比較器9において、加算器5の出力と加算器7の入力との間に低域濾波器(LPF)18を備えている。加算器5が出力する{前半積分値S1+後半積分値S2}は、LPF18で平滑されることで、PLL回路やFLL回路の動作による積分区間信号のジッタや、受信信号のS/Nが低い場合のノイズの影響、ビット同期誤差の影響が平滑され、より安定した直流成分を得ることができる。
なお、他の構成は実施形態1と同様であり、説明は省略する。
(実施形態6)
図12は、本実施形態の位相比較器9の構成を示しており、実施形態1の位相比較器9において、積分器3の出力と加算器7の入力との間に低域濾波器(LPF)19を備えている。積分器3の出力の中間積分値S3は、LPF19で平滑されることで、1ビット毎に変動する位相誤差が平滑され、LPF19の時定数の区間で平均化された位相誤差を得ることができる。
したがって、PLL回路やFLL回路の動作による積分区間信号のジッタや、受信信号のS/Nが低い場合のノイズの影響、ビット同期誤差の影響が平滑され、より安定した直流成分を得ることができる。
なお、他の構成は実施形態1と同様であり、説明は省略する。
(実施形態7)
図13に本実施形態の位相比較器9の構成を示す。基本的構成は図1に示す実施形態1と同様であるが、積分器2を削除して、積分器1の出力にシフトレジスタ29を接続したもので、他の構成は実施形態1と同様であり、説明は省略する。
積分器1のデータラッチ1bのQ出力は、シフトレジスタ29に接続されるとともに、加算器4,5にも接続される。
シフトレジスタ29は、積分器1のデータラッチ1bのQ出力がD入力に接続され、前半積分区間信号SaがCL入力に接続され、動作クロックとして後半積分区間信号Sbが入力されて、Q出力が加算器4,5に接続される。
ここで、前半積分区間信号Sa(前半積分区間)と後半積分区間信号Sb(後半積分区間)とは、図2〜図4に示すように互いに重複する区間がないので、積分器1で積分した前半積分値S1をシフトレジスタ29に保持し、同じ積分器1で後半積分区間S2も積分し、加算器4,5では、シフトレジスタ29に保持している前半積分値S1と、積分器1が出力する後半積分区間S2とを各々加算する。
そして、加算器4,5の各出力を用いて実施形態1と同様に復調データSd、位相誤差信号Spを出力する。
このように、積分器1は、前半積分値S1を得る積分動作と後半積分値S2を得る積分動作とを、互いに時間をずらせて行っており、実施形態1に比べて位相比較器9を構成する回路のゲート数を削減している。
なお、他の実施形態の位相比較器9を、本実施形態の位相比較器9に置き換えれば、上記同様の効果を得ることができる。
(実施形態8)
図14は、図8に示すPLL回路、FLL回路を用いたビット同期回路の構成を示しており、加算器、比較器、遅延器、カウンタ、シフトレジスタなどの構成素子は、デジタル演算器で構成されるものである。
本実施形態のビット同期回路30は、図10に示す実施形態4の位相比較器9を用いており、位相比較器9の符号エラー信号Seを、プログラマブル遅延器11と、プログラマブル分周器10bの各リセット端子に入力している。そして、復調信号Siがノイズや無変調キャリアなどであって、マンチェスタ符号で変調された周波数変調信号でない場合には、位相比較器9の比較器16(図10参照)での比較結果が、{後半積分値S2−前半積分値S1}の絶対値<閾値17となって、符号エラー信号Seによりプログラマブル遅延器11とプログラマブル分周器10bとの各設定値を初期状態にリセットして誤同期動作を防いでいる。
そして、ビット同期回路30は実施形態2のPLL回路と同様に、復調信号Siと、プログラマブル分周器10bから出力されてプログラマブル遅延器11で位相を時間シフトした積分区間信号Sa〜Scとの位相誤差を位相比較器9で検出し、位相誤差信号Spをプログラマブル遅延器11にフィードバックして、積分区間信号Sa〜Scの位相を復調信号Siのマンチェスタ符号の位相に同期させるように動作する。
また実施形態3のFLL回路と同様に、位相誤差信号Spが同一極性を保ち続けて、極性カウンタ13の計数結果が閾値15を超えたことを比較器16が検出した場合は、分周数設定回路10cを介して、プログラマブル分周器10bの分周数を増減させ、積分区間信号の周波数を復調信号Siのマンチェスタ符号に同期させる。
また、位相比較器9は、ビットの判定結果を復調データSdとして出力し、プログラマブル遅延器11が出力する前半積分区間信号Saは、復調データSdに同期した復調クロックSfとして出力される。
なお、PLL回路、FLL回路の構成は実施形態2,3と同様であり、説明は省略する。
(実施形態9)
図15は、本実施形態のビット同期回路の構成を示しており、図14に示す実施形態8のビット同期回路30に、位相比較器9が出力する復調データSdの0が連続する回数を計数するビットカウンタ20と、そのビットカウンタ20の計数結果を閾値22と比較する比較器21とを設けたもので、他の構成は実施形態8と同様であり、説明は省略する。
復調信号Siとして、図23に示すようなマンチェスタ符号で0の繰り返しとなるビット同期用信号を受信した場合は、位相比較器9が出力する復調データSdとして0の連続が出力され、ビットカウンタ20で計数した0の連続回数が閾値22を超えることを位相比較器21が検出した場合、ビット同期用信号を検出してビット同期を確立したと認識して、その検出結果を入力された増幅部11aは、位相比較器9が出力する位相誤差信号Spをプログラマブル遅延部11bにフィードバックする際に乗じる比例係数kを小さくし、同様に検出結果を入力されたタイミング発生回路10の分周数設定回路10cは、分周数を増減する割合を小さくする。したがって、ビット同期確立後のビット同期追従の安定性が向上している。
(実施形態10)
本実施形態のビット同期回路30は、実施形態9の図15において、比較器21の出力を位相比較器9にフィードバックする構成としている(図15中の破線)。ビットカウンタ20で計数した0の連続回数が閾値22を超えることを位相比較器21が検出した場合、位相比較器9は、ビット同期用信号を検出してビット同期を確立したと認識し、動作を停止し、プログラマブル遅延器11に対して出力する位相誤差信号Spを0として、ビット同期確立後の回路の消費電力を軽減している。
(実施形態11)
図16は、本実施形態のビット同期回路30の構成を示しており、図15に示す実施形態9のビット同期回路30に、シフトレジスタ23を設けたもので、他の構成は実施形態9と同様であり、説明は省略する。
シフトレジスタ23には、外部から入力された設定値信号Sjによって、増幅部11aにおいて位相比較器9が出力する位相誤差信号Spをプログラマブル遅延部11bにフィードバックする際に乗じる比例係数kと、分周数設定回路10cにおいてプログラマブル分周器10bに設定する分周数とが格納され、増幅部11a、分周数設定回路10cに比例係数k、分周数を設定する。この設定値信号Sjは書込クロックSwに同期して書き込まれる。
したがって、ビット同期の安定性とビット同期の高速性とを外部からの信号で選択可能となる。
(実施形態12)
図1に示す位相比較器9において、復調信号Siより積分区間信号が位相誤差P8だけ遅れている場合の本実施形態の動作が図17に示されている。本実施形態において、図4に示した位相比較器9の動作との違いは、前半積分区間信号Sa(前半積分区間)、後半積分区間信号Sb(後半積分区間)がそれぞれ1/2ビットより短くなっており、前半積分区間信号Saと後半積分区間信号Sbとの間にガード区間(非積分区間)Tgが設けられている点である。
具体的には、実施形態8乃至11のビット同期回路30において、前半積分区間の終わり(前半積分区間信号SaのHレベルの終わり)に、乗算器8の位相誤差信号Sp(={中間積分値S3−(前半積分値S1+後半積分値S2)×1/2×復調データSd})を増幅部11aを介してプログラマブル遅延部11bにフィードバックしてガード区間Tgを縮め、積分区間の位相を進めて復調信号Siの位相を合わせるように動作する。ここで、ガード区間Tgの長さを、増幅器部11aが出力するk×Spによる最大フィードバック量以上としており、積分区間の幅が位相シフトで変化しないようにしている。
(実施形態13)
図18は、図15に示す実施形態9のビット同期回路30を用いた受信装置の構成を示しており、ビット同期回路30の入力段に準同期検波回路24を設けたもので、他の構成は実施形態9と同様であり、説明は省略する。
準同期検波回路24は図19に示すように、図示しないアンテナを介して受信したRF信号をダウンコンバージョンしたIF信号Sifが入力されて、IF信号Sifの搬送波周波数の期待値に一致する局部発振周波数を用いて復調を行うもので、クロック信号Sgをプログラマブル分周器24iで分周して局部発振信号としている。そして、乗算器24aでは、IF信号Sifと局部発振信号とを乗算し、乗算器24bでは、IF信号Sifと移相器24hでπ/4移相された局部発振信号とを乗算する。次に、乗算器24cでは、乗算器24aの出力と遅延回路24fで時間遅延させた乗算器24bの出力とを乗算し、乗算器24dでは、乗算器24bの出力と遅延回路24eで時間遅延させた乗算器24aの出力とを乗算し、加算器24gで乗算器24c,24dの各出力の差を復調信号Siとして出力する。
図18に示す受信装置は、タイミング発生器10のクロック発生器10aの出力を準同期検波回路24のプログラマブル分周器24iのクロック信号Sgに用い、位相比較器9の加算器5が出力する{前半積分値S1+後半積分値S2}を準同期検波回路24のプログラマブル分周器24iの分周設定信号Shに用いる。このようにして、IF信号Sifの搬送波周波数と、準同期検波回路24の局部発振周波数との誤差を、{前半積分値S1+後半積分値S2}で検出して、プログラマブル分周器24iの分周設定信号Shによってフィードバックすることで、準同期検波回路24の局部発振周波数をIF信号Sifの搬送波周波数に一致させるように制御している。
したがって、準同期検波回路24からビット同期回路30の位相比較器9に入力される復調信号Siの直流成分は小さくなり、ビット同期回路30の信号処理の分解能幅を小さくできるので、ビット同期回路30のゲート数を少なくして構成することができる。
(実施形態14)
図20は、図15に示す実施形態9のビット同期回路30を用いた受信装置の構成を示しており、ビット同期回路30の入力段にPLLシンセサイザ25と、電圧制御発振器(VCO)26と、ダウンコンバージョンミキサ27と、検波回路28とを設けたもので、他の構成は実施形態9と同様であり、説明は省略する。
PLLシンセサイザ25は、タイミング発生器10のクロック発生器10aの出力をR分周した信号の位相と、VCO26の出力をN分周した信号の位相とを比較してその誤差をVCO26の電圧制御端子に入力している。このように構成することで、VCO26は、クロック発生器10aの発振周波数のN/R倍の周波数で安定して発振する。
そして、VCO26の発振出力を入力されたダウンコンバージョンミキサ27では、図示しないアンテナを介して受信したRF信号SrfをIF信号Sifにダウンコンバージョンし、乗算器27が出力するIF信号Sifは検波回路28にて検波されて、検波回路28の出力は位相比較器9に復調信号Siとして入力される。ここで、上記NおよびRは、RF信号Srfの周波数−VCO26の発振周波数=IF信号Sifの周波数となるように選択される。
さらに、位相比較器9の加算器5が出力する{前半積分値S1+後半積分値S2}は、IF信号Sifの期待値と、実際に位相比較器9に入力された復調信号Siの周波数との誤差に相当するので、この{前半積分値S1+後半積分値S2}を分周設定信号ShとしてPLLシンセサイザ25にフィードバックして、PLLシンセサイザ25の分周設定Nを増減させており、IF信号Sifの周波数の期待値と復調信号Siの周波数とが一致するように制御される。
したがって、検波回路28からビット同期回路30の位相比較器9に入力される復調信号Siの直流成分は小さくなり、ビット同期回路30の信号処理の分解能幅を小さくできるので、ビット同期回路30のゲート数を少なくして構成することができる。
本発明の実施形態1の位相比較器の構成を示す図である。 (a)〜(d)同上の積分区間信号のタイミングが一致している場合の動作タイミングを示す図である。 (a)〜(d)同上の積分区間信号のタイミングが進んでいる場合の動作タイミングを示す図である。 (a)〜(d)同上の積分区間信号のタイミングが遅れている場合の動作タイミングを示す図である。 本発明の実施形態2のPLL回路の構成を示す図である。 (a)(b)同上の通常時の動作タイミングを示す図である。 (a)(b)同上のビット同期用信号受信時の動作タイミングを示す図である。 本発明の実施形態3のFLL回路の構成を示す図である。 同上の動作タイミングを示す図である。 本発明の実施形態4の位相比較器の構成を示す図である。 本発明の実施形態5の位相比較器の構成を示す図である。 本発明の実施形態6の位相比較器の構成を示す図である。 本発明の実施形態7の位相比較器の構成を示す図である。 本発明の実施形態8のビット同期回路の構成を示す図である。 本発明の実施形態9,実施形態10のビット同期回路の構成を示す図である。 本発明の実施形態11のビット同期回路の構成を示す図である。 (a)〜(c) 本発明の実施形態12の位相比較器の動作タイミングを示す図である。 本発明の実施形態13の受信装置の構成を示す図である。 同上の準同期検波回路の構成を示す図である。 本発明の実施形態14の受信装置の構成を示す図である。 従来の受信装置の構成を示す図である。 (a)(b)従来の動作タイミングを示す図である 通信フォーマットを示す図である。 従来の受信処理のフローチャートを示す図である。
符号の説明
1〜3 積分器
4,5,7 加算器
6 ビット判定器
8 乗算器
9 位相比較器
Si 復調信号
Sd 復調データ
Sp 位相誤差信号
Sa 前半積分区間信号
Sb 後半積分区間信号
Sc 中間積分区間信号

Claims (14)

  1. マンチェスタ符号で構成される伝送信号を入力とするビット同期回路に用いられ、
    マンチェスタ符号の各ビットの前半の最大1/2ビットを積分する第1の積分器と、マンチェスタ符号の各ビットの後半の最大1/2ビットを積分する第2の積分器と、マンチェスタ符号の各ビットの中央の最大1/2ビットを積分する第3の積分器と、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との差を出力する第1の加算器と、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との和を出力する第2の加算器と、第1の加算器の出力極性に対応した極性のビット判定信号を出力するビット判定器と、第3の積分器の出力と第2の加算器の出力の半値との差を出力する第3の加算器と、第3の加算器の出力にビット判定信号を乗じる乗算器とを備えて、
    第1,第2,第3の積分器の各積分区間はタイミング発生器から入力される積分区間信号によって設定され、
    乗算器の出力をマンチェスタ符号のビット列と積分区間信号との位相誤差信号として出力することを特徴とする位相比較器。
  2. マンチェスタ符号で構成されてビット同期用信号のパターンに0または1の連続ビットパターンを用いる伝送信号を入力とするビット同期回路に用いられ、
    マンチェスタ符号の各ビットの前半の最大1/2ビットを積分する第1の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの後半の最大1/2ビットを積分する第2の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの中央の最大1/2ビットを積分するとともにビット同期用信号が入力されている間はマンチェスタ符号のビット間の最大1/2ビットも積分する第3の積分器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との差を出力する第1の加算器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との和を出力する第2の加算器、第1の加算器の出力極性に対応した極性のビット判定信号を出力するビット判定器、第3の積分器の出力と第2の加算器の出力の半値との差を出力する第3の加算器、第3の加算器の出力にビット判定信号を乗じる乗算器で構成される位相比較器と、
    第1,第2,第3の積分器の各積分区間を設定する積分区間信号を発生するタイミング発生器と、
    積分区間信号の位相を時間シフトさせて位相比較器に出力するプログラマブル遅延器とを備え、
    位相比較器は、乗算器の出力をマンチェスタ符号のビット列と積分区間信号との位相誤差信号として出力し、プログラマブル遅延器は、位相誤差信号に比例した時間だけ積分区間信号の位相を時間シフトさせることで、マンチェスタ符号のビット列の位相と積分区間信号の位相とを同期させ、ビット同期用信号が入力されている間は1/2ビット周期毎に積分区間信号の位相を時間シフトさせることを特徴とするPLL回路。
  3. マンチェスタ符号で構成される伝送信号を入力とするビット同期回路に用いられ、
    マンチェスタ符号の各ビットの前半の最大1/2ビットを積分する第1の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの後半の最大1/2ビットを積分する第2の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの中央の最大1/2ビットを積分する第3の積分器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との差を出力する第1の加算器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との和を出力する第2の加算器、第1の加算器の出力極性に対応した極性のビット判定信号を出力するビット判定器、第3の積分器の出力と第2の加算器の出力の半値との差を出力する第3の加算器、第3の加算器の出力にビット判定信号を乗じる乗算器で構成される位相比較器と、
    所定の動作クロックを分周するプログラマブル分周器を具備して第1,第2,第3の積分器の各積分区間を設定する積分区間信号を発生するタイミング発生器と、
    位相比較器の乗算器の出力の極性が同一になる連続回数を計数する極性カウンタと、
    極性カウンタの計数結果と予め設定された閾値とを比較する比較器とを備え、
    位相比較器は、乗算器の出力をマンチェスタ符号のビット列と積分区間信号との位相誤差信号として出力し、タイミング発生器は、比較器の出力によって、プログラマブル分周器の分周数を増減して積分区間信号の周波数を増減させることを特徴とするFLL回路。
  4. 第1の加算器の出力と予め設定された閾値とを比較し、第1の加算器の出力の絶対値が閾値より小さい場合にマンチェスタ符号のエラー信号を出力する比較器を備えることを特徴とする請求項1記載の位相比較器。
  5. 第2の加算器の出力と第3の加算器の入力との間に低域濾過器を備えて、第2の加算器の出力を平滑することを特徴とする請求項1記載の位相比較器。
  6. 第3の積分器の出力と第3の加算器の入力との間に低域濾過器を備えて、第3の積分器の出力を平滑することを特徴とする請求項1記載の位相比較器。
  7. 第1,第2の積分器を、1つの積分器と該積分器の出力を保持するレジスタとで構成したことを特徴とする請求項1または請求項4乃至6いずれか記載の位相比較器。
  8. マンチェスタ符号で構成されてビット同期用信号のパターンに0または1の連続ビットパターンを用いる伝送信号を入力され、
    マンチェスタ符号の各ビットの前半の最大1/2ビットを積分する第1の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの後半の最大1/2ビットを積分する第2の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの中央の最大1/2ビットを積分するとともにビット同期用信号が入力されている間はマンチェスタ符号のビット間の最大1/2ビットも積分する第3の積分器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との差を出力する第1の加算器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との和を出力する第2の加算器、第1の加算器の出力極性に対応した極性のビット判定信号を出力するビット判定器、第3の積分器の出力と第2の加算器の出力の半値との差を出力する第3の加算器、第3の加算器の出力にビット判定信号を乗じる乗算器、第1の加算器の出力と予め設定された第1の閾値とを比較して第1の加算器の出力の絶対値が第1の閾値より小さい場合にマンチェスタ符号のエラー信号を出力する第1の比較器で構成される位相比較器と、
    所定の動作クロックを分周するプログラマブル分周器を具備して第1,第2,第3の積分器の各積分区間を設定する積分区間信号を発生するタイミング発生器と、
    積分区間信号の位相を時間シフトさせて位相比較器に出力するプログラマブル遅延器と、
    位相比較器の乗算器の出力の極性が同一になる連続回数を計数する極性カウンタと、
    極性カウンタの計数結果と予め設定された第2の閾値とを比較する第2の比較器とを備えて、
    位相比較器は、乗算器の出力をマンチェスタ符号のビット列と積分区間信号との位相誤差信号として出力し、
    プログラマブル遅延器は、位相誤差信号に比例した時間だけ積分区間信号の位相を時間シフトさせることで、マンチェスタ符号のビット列の位相と積分区間信号の位相とを同期させて、ビット同期用信号が入力されている間は1/2ビット周期毎に積分区間信号の位相を時間シフトさせ、
    タイミング発生器は、第2の比較器の出力によって、プログラマブル分周器の分周数を増減して積分区間信号の周波数を増減させて、
    第1の比較器が出力するマンチェスタ符号のエラー信号によって、プログラマブル分周器とプログラマブル遅延器とを初期状態にリセットし、
    少なくとも積分器、加算器、比較器、プログラマブル遅延器をデジタル演算器で構成することを特徴とするビット同期回路。
  9. 位相比較器のビット判定器の判定結果が同一結果になる連続回数を計数するビットカウンタと、ビットカウンタの計数結果と予め設定された第3の閾値とを比較する第3の比較器とを備え、ビットカウンタの計数結果が第3の閾値以上となった場合にはビット同期が確立したと判断して、プログラマブル遅延器は、位相誤差信号に乗じる比例係数を小さくし、タイミング発生器は、プログラマブル分周器の分周数を増減する割合を小さくすることを特徴とする請求項8記載のビット同期回路。
  10. 位相比較器のビット判定器の判定結果が同一結果になる連続回数を計数するビットカウンタと、ビットカウンタの計数結果と予め設定された第3の閾値とを比較する第3の比較器とを備え、ビットカウンタの計数結果が第3の閾値以上となった場合に、ビットカウンタの出力によって位相比較器の動作を停止させることを特徴とする請求項8または9記載のビット同期回路。
  11. プログラマブル遅延器が位相誤差信号に乗じる比例係数と、プログラマブル分周器が分周数を増減する割合とを、外部からの信号によって複数の値より選択することを特徴とする請求項8または9記載のビット同期回路。
  12. タイミング発生器は、積分区間信号で設定される第1,第2の積分器の各積分区間をマンチェスタ符号の1/2ビットより短くして、隣り合う積分区間の間に非積分区間を設け、プログラマブル遅延器は、位相誤差信号に応じて非積分区間を伸縮することで積分区間信号の位相を時間シフトさせることを特徴とする請求項8乃至11いずれか記載のビット同期回路。
  13. 無線信号を受信するアンテナと、
    アンテナを介して受信した信号をマンチェスタ符号で構成されてビット同期用信号のパターンに0または1の連続ビットパターンを用いる伝送信号に復調する準同期検波器と、
    準同期検波器が出力する伝送信号を入力され、マンチェスタ符号の各ビットの前半の最大1/2ビットを積分する第1の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの後半の最大1/2ビットを積分する第2の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの中央の最大1/2ビットを積分するとともにビット同期用信号が入力されている間はマンチェスタ符号のビット間の最大1/2ビットも積分する第3の積分器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との差を出力する第1の加算器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との和を出力する第2の加算器、第1の加算器の出力極性に対応した極性のビット判定信号を出力するビット判定器、第3の積分器の出力と第2の加算器の出力の半値との差を出力する第3の加算器、第3の加算器の出力にビット判定信号を乗じる乗算器、第1の加算器の出力と予め設定された第1の閾値とを比較して第1の加算器の出力の絶対値が第1の閾値より小さい場合にマンチェスタ符号のエラー信号を出力する第1の比較器で構成される位相比較器と、所定の動作クロックを分周する第1のプログラマブル分周器を具備して第1,第2,第3の積分器の各積分区間を設定する積分区間信号を発生するタイミング発生器と、積分区間信号の位相を時間シフトさせて位相比較器に出力するプログラマブル遅延器と、位相比較器の乗算器の出力の極性が同一になる連続回数を計数する極性カウンタと、極性カウンタの計数結果と予め設定された第2の閾値とを比較する第2の比較器とを備えて、位相比較器は、乗算器の出力をマンチェスタ符号のビット列と積分区間信号との位相誤差信号として出力し、プログラマブル遅延器は、位相誤差信号に比例した時間だけ積分区間信号の位相を時間シフトさせることで、マンチェスタ符号のビット列の位相と積分区間信号の位相とを同期させて、ビット同期用信号が入力されている間は1/2ビット周期毎に積分区間信号の位相を時間シフトさせ、タイミング発生器は、第2の比較器の出力によって、第1のプログラマブル分周器の分周数を増減して積分区間信号の周波数を増減させて、第1の比較器が出力するマンチェスタ符号のエラー信号によって、第1のプログラマブル分周器とプログラマブル遅延器とを初期状態にリセットし、少なくとも積分器、加算器、比較器、プログラマブル遅延器をデジタル演算器で構成するビット同期回路とを備え、
    準同期検波器は、所定の動作クロックを分周する第2のプログラマブル分周器を局部発振回路として具備しており、第2のプログラマブル分周器の分周数は第2の加算器の出力に比例して増減することを特徴とする受信装置。
  14. 無線信号を受信するアンテナと、
    アンテナを介して受信した信号を周波数変換するとともに増幅するダウンコンバージョン回路と、
    ダウンコンバージョン回路の出力をマンチェスタ符号で構成されてビット同期用信号のパターンに0または1の連続ビットパターンを用いる伝送信号に復調する検波器と、
    検波器が出力する伝送信号を入力され、マンチェスタ符号の各ビットの前半の最大1/2ビットを積分する第1の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの後半の最大1/2ビットを積分する第2の積分器、マンチェスタ符号の各ビットの中央の最大1/2ビットを積分するとともにビット同期用信号が入力されている間はマンチェスタ符号のビット間の最大1/2ビットも積分する第3の積分器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との差を出力する第1の加算器、第1の積分器の出力と第2の積分器の出力との和を出力する第2の加算器、第1の加算器の出力極性に対応した極性のビット判定信号を出力するビット判定器、第3の積分器の出力と第2の加算器の出力の半値との差を出力する第3の加算器、第3の加算器の出力にビット判定信号を乗じる乗算器、第1の加算器の出力と予め設定された第1の閾値とを比較して第1の加算器の出力の絶対値が第1の閾値より小さい場合にマンチェスタ符号のエラー信号を出力する第1の比較器で構成される位相比較器と、所定の動作クロックを分周するプログラマブル分周器を具備して第1,第2,第3の積分器の各積分区間を設定する積分区間信号を発生するタイミング発生器と、積分区間信号の位相を時間シフトさせて位相比較器に出力するプログラマブル遅延器と、位相比較器の乗算器の出力の極性が同一になる連続回数を計数する極性カウンタと、極性カウンタの計数結果と予め設定された第2の閾値とを比較する第2の比較器とを備えて、位相比較器は、乗算器の出力をマンチェスタ符号のビット列と積分区間信号との位相誤差信号として出力し、プログラマブル遅延器は、位相誤差信号に比例した時間だけ積分区間信号の位相を時間シフトさせることで、マンチェスタ符号のビット列の位相と積分区間信号の位相とを同期させて、ビット同期用信号が入力されている間は1/2ビット周期毎に積分区間信号の位相を時間シフトさせ、タイミング発生器は、第2の比較器の出力によって、プログラマブル分周器の分周数を増減して積分区間信号の周波数を増減させて、第1の比較器が出力するマンチェスタ符号のエラー信号によって、プログラマブル分周器とプログラマブル遅延器とを初期状態にリセットし、少なくとも積分器、加算器、比較器、プログラマブル遅延器をデジタル演算器で構成するビット同期回路とを備え、
    検波器は、PLLシンセサイザを局部発振回路として具備しており、PLLシンセサイザが出力する局部発振周波数は第2の加算器の出力に比例して増減することを特徴とする受信装置。
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