JPH0548555U - 相間絶縁紙 - Google Patents
相間絶縁紙Info
- Publication number
- JPH0548555U JPH0548555U JP9890991U JP9890991U JPH0548555U JP H0548555 U JPH0548555 U JP H0548555U JP 9890991 U JP9890991 U JP 9890991U JP 9890991 U JP9890991 U JP 9890991U JP H0548555 U JPH0548555 U JP H0548555U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil end
- interphase
- insulating paper
- thickness
- coil
- Prior art date
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- Pending
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- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コイルエンドのボリュームを大きくすること
なく、コイルエンド成形による絶縁紙の破れを防ぐ。 【構成】 相間絶縁紙を、コイルエンド相間部11,1
2と、これらを連結する連結部13とから構成する。一
方のコイルエンド相間部11の厚さt1 を、他方のコイ
ルエンド相間部12の厚さt2 よりも厚くする。コイル
エンドを成形する際には、大きなストレスが加わる部分
と、小さなストレスしか加わらない部分とがある。そこ
で、大きなストレスが加わる部分に、コイルエンド相間
部11を配置すれば、絶縁紙破れを防ぐことができる。
また、一方のコイルエンド相間部11のみを厚くしてい
るので、コイルエンドのボリュームが大きくなるのを防
ぐことができる。
なく、コイルエンド成形による絶縁紙の破れを防ぐ。 【構成】 相間絶縁紙を、コイルエンド相間部11,1
2と、これらを連結する連結部13とから構成する。一
方のコイルエンド相間部11の厚さt1 を、他方のコイ
ルエンド相間部12の厚さt2 よりも厚くする。コイル
エンドを成形する際には、大きなストレスが加わる部分
と、小さなストレスしか加わらない部分とがある。そこ
で、大きなストレスが加わる部分に、コイルエンド相間
部11を配置すれば、絶縁紙破れを防ぐことができる。
また、一方のコイルエンド相間部11のみを厚くしてい
るので、コイルエンドのボリュームが大きくなるのを防
ぐことができる。
Description
【0001】
本考案は、例えば圧縮機用電動機のコイルエンドの相間を絶縁する相間絶縁紙 に係り、特にコイルエンド成形による破れを防止することができる相間絶縁紙に 関する。
【0002】
一般に、圧縮機用電動機の固定子鉄心の両端面から外方に突出する複数相の固 定子巻線によって形成されるコイルエンドは、圧縮機の小型化および性能向上の ため、可及的小さく成形することが要求されている。
【0003】 ところで、コイルエンドの異なる相間は、シート状の相間絶縁紙によって絶縁 されることになるが、従来の相間絶縁紙は、図9(a),(b)に示すように、 コイルエンド相間部1,2も、これらを連結する連結部3も、すべて同一の厚さ tで形成されている。
【0004】
前記従来の相間絶縁紙において、コイルエンドを小さく成形するために、プレ ス成形時に大きな圧力を加えると、コイル交差部や口出線側の接続部等は、その ボリュームが大きくなるため、部分的に大きなストレスが加わることになるが、 従来の相間絶縁紙は、各所同一厚であるため、大きなストレスが加わった部分に 相間絶縁紙破れが生じ、焼損に到るおそれがある。
【0005】 これを解決する方法としては、相間絶縁紙の厚さを全体的に厚くする方法、相 間絶縁紙とは別に設けられる接続部絶縁紙の厚さを厚くする方法、あるいは接続 部をコイルエンド外に出す方法等が考えられるが、いずれの場合にも、結果的に コイルエンドボリュームが大きくなってしまい、コイルエンドを小さく成形する ことができないという問題がある。
【0006】 本考案は、かかる現況に鑑みなされたもので、コイルエンドを小さく成形して も、コイルエンド成形による破れを防止して、品質を向上させることができる相 間絶縁紙を提供することを目的とする。
【0007】
本考案は、前記目的を達成する手段として、固定子鉄心の両端面からそれぞれ 外方に突出する複数相の固定子巻線により形成されたコイルエンドの相間を絶縁 する相間絶縁紙において、コイルエンドの成形工程で大きなストレスが加わる部 分の厚さを厚くするようにしたことを特徴とする。
【0008】
本考案に係る相間絶縁紙においては、コイルエンドの成形工程で大きなストレ スが加わる部分の厚さが厚くなっている。このため、コイルエンド成形による絶 縁紙破れが防止され、かつ全体的に厚くする場合と異なり、コイルエンドボリュ ームが大きくなるといった不具合もない。
【0009】
以下、本考案の第1実施例を図面を参照して説明する。
【0010】 図1(a),(b)は、本考案に係る相間絶縁紙の一例を示すもので、図中、 符号11,12はコイルエンド相間部であり、これら両コイルエンド相間部11 ,12は、連結部13により一体化されている。
【0011】 前記コイルエンド相間部11は、図1(b)に示すように、その厚さt1 が、 コイルエンド相間部12および連結部13の厚さt2 よりも厚く形成されており 、コイルエンド成形工程において、大きなストレスが加わっても、コイルエンド 相間部11に絶縁紙破れが発生しないようになっている。
【0012】 以上の構成において、コイルエンド成形工程で大きなストレスが加わる箇所に コイルエンド相間部11を配置するとともに、加わるストレスが小さい箇所にコ イルエンド相間部12を配置することにより、相間絶縁紙のダメージが軽減され 、固定子の品質を向上させることができる。
【0013】 図2(a),(b)は、本考案の第2実施例を示すもので、前記第1実施例に おけるコイルエンド相間部11,12に代え、コイルエンド相間部21,22を 用いるようにしたものである。
【0014】 すなわち、これら各コイルエンド相間部21,22は、図2(a),(b)に 示すように、2つのコイルエンド相間21a,21bおよび22a,22bでそ れぞれ構成されており、コイルエンド相間21aの厚さt3 とコイルエンド相間 21bの厚さt4 とは、相互に異なっているとともに、コイルエンド相間22a の厚さt5 とコイルエンド相間22bの厚さt6 とも、相互に異なっている。ま た、両コイルエンド相間部21,22を相互に連結する連結部13の厚さt7 は 、前記各厚さt3 ,t4 ,t5 ,t6 のいずれとも異なっている。
【0015】 しかして、このように構成すれば、コイルエンド成形工程において、加わるス トレスの値が多種類に亘っても、充分に対応することができる。
【0016】 なお、前記両実施例においては、各コイルエンド相間部11,12,21,2 2が、1種類または2種類の厚さで構成される場合について説明したが、3種類 以上の厚さで構成してもよく、また連結部13で連結される一方のコイルエンド 相間部を、複数種類の厚さで構成するとともに、他方のコイルエンド相間部を、 1種類の厚さで構成するようにしてもよい。
【0017】 図3ないし図7は、本考案の第3実施例を示すもので、相間絶縁紙を、口出線 側コイルエンド相間部31と、反口出線側コイルエンド相間部32と、これら両 コイルエンド相間部31,32を連結する連結部33とから構成するようにした ものである。
【0018】 すなわち、前記口出線側コイルエンド相間部31および反口出線側コイルエン ド相間部32は、その一部が補強された絶縁紙で構成されており、コイルエンド 成形の際に、補強部に大きなストレスが加わっても、絶縁紙破れが生じないよう になっている。
【0019】 この補強方法としては、例えば図4および図5に口出線側コイルエンド相間部 31を例に採って示すように、口出線側コイルエンド相間部31の両端部に、補 強絶縁紙34をそれぞれ重ね合わせ、その端縁を、L形または逆L形の固着線3 5で溶着または接着したり、あるいは口出線側コイルエンド相間部31の中間部 に、補強絶縁紙36を重ね合わせ、その周縁を、枠状の固着線37で溶着または 接着することにより構成されており、図4に示す場合には、口出線側コイルエン ド相間部31と補強絶縁紙34との間に、収納部38が形成されるようになって いるとともに、この補強絶縁紙34を溶着または接着する際に、連結部33も同 時に溶着、結合することができるようになっている。
【0020】 図6は、図4に示す構造の口出線側コイルエンド相間部31の使用例を示すも ので、鉄心40から外方に突出する巻線41の間に、口出線側コイルエンド相間 部31が介装されるとともに、口出線側コイルエンド相間部31と補強絶縁紙3 4との間に形成される収納部38内には、接続部42が収納されるようになって いる。そして、補強絶縁紙34による補強により、従来必須であった接続部絶縁 紙43は省略できるようになっている。
【0021】 図7は、図5に示す構造のコイルエンド相間部31,32の使用例を示すもの で、鉄心40から外方に突出する巻線41の間に、コイルエンド相間部31,3 2が介装されるとともに、コイル交差部に、補強絶縁紙36で補強された部分が 配置されるようになっている。
【0022】 しかして、コイル交差部等、コイルエンド成形時に大きストレスが加わる部分 のみが、補強絶縁紙34,36で補強されるので、コイルエンドのボリュームを 大きくすることなく、絶縁紙破れを防止できる。また、接続部絶縁紙43を省略 できるので安価となる。また、補強絶縁紙34を、連結部33とともに溶着、結 合するようにすれば、少ない工数で製造でき、しかも信頼性を向上させることが できる。
【0023】 なお、前記第3実施例においては、コイルエンド相間部31,32と同一形状 の補強絶縁紙34,36で補強する場合について説明したが、補強絶縁紙34, 36の形状は、必ずしもコイルエンド相間部31,32と同一形状である必要は ない。
【0024】 また、コイルエンド相間部31,32の補強は、これらと別体の補強絶縁紙3 4,36で行なう必要はなく、例えば図8に示すように、コイルエンド相間部3 1,32の一部に折曲部39を一体に設け、この折曲部39を折曲げて補強する ようにしてもよい。
【0025】
以上説明したように本考案は、コイルエンドの成形工程で大きなストレスが加 わる部分の厚さを厚くしているので、コイルエンドを小さく成形しても、コイル エンド成形による絶縁紙破れを防止することができ、品質を向上させて信頼性を 高めることができる。
【図1】(a)は本考案の第1実施例に係る相間絶縁紙
を示す正面図、(b)は(a)のA−A線断面図。
を示す正面図、(b)は(a)のA−A線断面図。
【図2】(a)は本考案の第2実施例に係る相間絶縁紙
を示す正面図、(b)は(a)のB−B線断面図。
を示す正面図、(b)は(a)のB−B線断面図。
【図3】本考案の第3実施例に係る相間絶縁紙を示す正
面図。
面図。
【図4】コイルエンド相間部の部分的補強方法の一例を
示す説明図。
示す説明図。
【図5】コイルエンド相間部の部分的補強方法の他の例
を示す説明図。
を示す説明図。
【図6】図4に示す構造のコイルエンド相間部の使用例
を示す説明図。
を示す説明図。
【図7】図5に示す構造のコイルエンド相間部の使用例
を示す説明図。
を示す説明図。
【図8】コイルエンド相間部の部分補強を、コイルエン
ド相間部の一部を折曲げて行なう例を示す説明図。
ド相間部の一部を折曲げて行なう例を示す説明図。
【図9】(a)は従来の相間絶縁紙を示す正面図、
(b)は(a)のC−C線断面図。
(b)は(a)のC−C線断面図。
11,12,21,22 コイルエンド相間部 13,33 連結部 31 口出線コイルエンド相間部 32 反口出線側コイルエンド相間部 34,36 補強絶縁紙 39 折曲部
Claims (1)
- 【請求項1】固定子鉄心の両端面からそれぞれ外方に突
出する複数相の固定子巻線により形成されたコイルエン
ドの相間を絶縁する相間絶縁紙において、コイルエンド
の成形工程で大きなストレスが加わる部分の厚さを厚く
したことを特徴とする相間絶縁紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9890991U JPH0548555U (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 相間絶縁紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9890991U JPH0548555U (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 相間絶縁紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0548555U true JPH0548555U (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=14232262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9890991U Pending JPH0548555U (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 相間絶縁紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0548555U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017041964A (ja) * | 2015-08-19 | 2017-02-23 | オークマ株式会社 | 電動機の固定子 |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP9890991U patent/JPH0548555U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017041964A (ja) * | 2015-08-19 | 2017-02-23 | オークマ株式会社 | 電動機の固定子 |
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