JPH0548503U - 電気車のアクセル制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コントローラフレームの小型化と操作性の向
上を目的とし、ハンドルの傾動によってブレーキを解放
し、ハンドルの旋回動によって走行方向を変更する電気
車のアクセル制御装置である。 【構成】電気車の車体に傾動可能にハンドルを設け、該
ハンドルにグリッパを回動可能に装着し、該グリッパに
形成した突起部とポテンショメータの回転軸をカップリ
ングを介して連結し、グリッパの回転操作で変化する上
記ポテンショメータの出力を制御装置内のスイッチング
素子に印加して走行速度制御をする構成として、コント
ローラフレームの小型化と操作性の向上が実現できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電気車、特にパレットトラックのように、ハンドルの傾動によって ブレーキを解放し、ハンドルの旋回動によって走行方向を変更するものの電気車 のアクセル制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、ハンドル上部のコントローラフレームの外壁にグリッパを回動可能に 装着し、他の操作装置、例えば、油圧制御、アクセサリスイッチ等も共に固定す る上記コントローラフレーム内に該グリッパに固定したカムで、コントローラフ レームに固定したリミットスイッチを作動させる構成としていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来は、ハンドル上部のコントローラフレームの外壁にグリッパを回動可能に 装着し、他の操作装置、例えば、油圧制御、アクセサリスイッチ等も共に固定す る上記コントローラフレーム内に該グリッパに固定したカムで、コントローラフ レームに固定したリミットスイッチを作動させる構成としていたので、狭いコン トローラフレーム内では取付け方が複雑となり、組立て工数が多くかかり、コン トローラフレームが必然的に大型化して操作性が悪化するという課題があった。 本考案は、上述の課題を解決するために案出されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、電気車の車体に傾動可能にハンドルを設け、該ハンドルにグリッパ を回動可能に装着し、該グリッパに形成した突起部とポテンショメータの回転軸 をカップリングを介して連結し、グリッパの回転操作で変化する上記ポテンショ メータの出力を制御装置内のスイッチング素子に印加して走行速度制御をする構 成とすることによって、上述の課題を解決している。

【０００５】

【実施例】

本考案の一実施例を図１、図２に基づき説明すると、図１においては、本考案 を装着したローリフトトラックの側面図である。１はローリフトトラック、２は 該ローリフトトラック１の車体、３は駆動輪、４は遊輪、５は傾動によってブレ ーキを解放し、旋回動によって走行方向を変更するハンドル装置で、該ハンドル 装置５は車体２に傾動可能に装着されている。該ハンドル装置５は車体２に傾動 可能に装着されているハンドルポスト５Ａとハンドルポスト５Ａ上部に固定した コントローラフレームを介して車体幅方向に外方向へ突出したハンドル５Ｂから なっている。６はハンドル兼アクセル装置で、その構成の詳細については、図２ にて別記する。１２は車体２に設けた制御装置で、スイッチング素子、例えば、 サイリスタ、トランジスタ等で電気的に接続された回路からなっている。

【０００６】 ハンドル兼アクセル装置を図２に基づき説明すると、ハンドル装置５のハンド ル５Ｂにポテンショ取付け部材９を挿入している。該ポテンショ取付け部材９は フランジ９Ａを有する円筒形状で、フランジ９Ａの内壁面がハンドル５Ｂの端面 に当接し、中央部には電線貫通穴９Ｂが形成されている。１０はポテンショメー タで、上記ポテンショ取付け部材９に固定されている。７はアクセルで、中空状 の円筒で形成され、該中空状の円筒内にハンドル５Ｂが。回動自在に挿入されて いる。アクセル７の中空円筒部内には突起部８Ｂを有する係合部材８が固定され ている。１１はカップリングで、上記ポテンショメータ１０の回転軸１０Ｂと係 合部材８とが上記カップリング１１を介して連結し、アクセル７の回転操作によ って該アクセル７の回転力が係合部材８からカップリング１１を介してポテンシ ョメータ１０へと伝達され、アクセル７の回転角に応じた電圧値が車体に設けた 制御装置１２のスイッチング素子に印加され走行速度制御される。

【０００７】

【効果】

本考案は、上述のように、電気車の車体に傾動可能にハンドルを設け、該ハン ドルにグリッパを回動可能に装着し、該グリッパに形成した突起部とポテンショ メータの回転軸をカップリングを介して連結し、グリッパの回転操作で変化する 上記ポテンショメータの出力を制御装置内のスイッチング素子に印加して走行速 度制御をする構成とすることによって、取付けが容易になり、余分なスペースが 不要なことからコントローラフレームを小型化でき、組立工数の低減と共に操作 性を向上することができるという実用的効果が大なるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のローリフトトラックの側面図である。

【図２】ハンドル兼アクセル装置の断面図である。

【符号の説明】 １ ローリフトトラック ２ 車体 ３ 駆動輪 ４ 遊輪 ５ ハンドル装置 ６ ハンドル兼アクセル装置 ７ アクセル ８ 係合部材 ９ ポテンショ取付け部材 １０ ポテンショメータ １１ カップリング １２ 制御装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田中 喜登 京都府長岡京市東神足２丁目１番１号 日 本輸送機株式会社内 (72)考案者 菊池 賛平 京都府長岡京市東神足２丁目１番１号 日 本輸送機株式会社内 (72)考案者 古倉 一正 京都府長岡京市東神足２丁目１番１号 日 本輸送機株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気車の車体に傾動可能にハンドルを設
   け、該ハンドルにグリッパを回動可能に装着し、該グリ
   ッパに形成した突起部とポテンショメータの回転軸をカ
   ップリングを介して連結し、グリッパの回転操作で変化
   する上記ポテンショメータの出力を制御装置内のスイッ
   チング素子に印加して走行速度制御をする電気車のアク
   セル制御装置。