JPH0548458A - A/d変換回路 - Google Patents

A/d変換回路

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JPH0548458A
JPH0548458A JP20798791A JP20798791A JPH0548458A JP H0548458 A JPH0548458 A JP H0548458A JP 20798791 A JP20798791 A JP 20798791A JP 20798791 A JP20798791 A JP 20798791A JP H0548458 A JPH0548458 A JP H0548458A
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JP20798791A
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Yasuo Ogata
靖夫 小形
Masahiko Akutsu
昌彦 阿久津
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Abstract

(57)【要約】 【目的】入力アナログ信号の電圧範囲に応じて自動的に
異なる分解能で量子化できるようにし、特に、特定の電
圧範囲ではむしろ分解能を低くしてA/D変換できるよ
うにする。しかも、マイクロコンピュータに対してその
まま出力できるようにする。用いるA/Dコンバータは
1つとし、コストダウンを図る。 【構成】単一のA/Dコンバータ4に対する入力アナロ
グ信号SINの電圧範囲を第1および第2の比較回路6
a,6bにおいて第1および第2の基準電圧Vcomp1
Vcomp2 と比較し、その比較結果に応じて入力スパン設
定回路8がA/Dコンバータ4の分解能を決定する。そ
して、その決定された分解能でA/D変換されたディジ
タル信号を、出力コード調整回路12によって入力アナ
ログ信号SINの全電圧範囲においてリニアな特性のディ
ジタルデータに変換し、マイクロコンピュータ14に入
力できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、A/Dコンバータを用
いてアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変
換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アナログ信号をディジタル信号に
変換する場合、ある1つの決まった分解能をもつA/D
コンバータを用いていた。分解能が決まっているという
ことは、単位量子化幅が入力電圧のいずれのレベルにお
いても一定であることと等価である。
【0003】もし、分解能を変える場合には、ビット数
の異なるA/Dコンバータと交換するか、アナログ信号
の入力スパンを変えるいわゆるレシオメトリック動作を
させるかの何れかの手段しかなかった。これらは、つま
り、単に単位量子化幅をある幅から別の幅に変えただけ
に過ぎず、その変更後の単位量子化幅については入力電
圧のいずれのレベルにおいても一定であるという点に変
わりはなく、入力電圧の大きさに応じて単位量子化幅が
可変されるということはなかった。
【0004】例えば、入力電圧範囲が5Vのアナログ信
号を8ビットのA/DコンバータでA/D変換したとき
の単位量子化幅は、5V/28 ≒19.53mVであ
り、これは全入力電圧範囲において常に一定である。ま
た、同じく入力電圧範囲が5Vのアナログ信号を10ビ
ットのA/DコンバータでA/D変換したときの単位量
子化幅は、5V/210≒4.88mVであり、これも全
入力電圧範囲において常に一定である。なお、後者の分
解能は、前者の4倍(210/28 =4)となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のA/D変換回路
においては、入力アナログ信号はA/Dコンバータにお
いてすべて同じ分解能でディジタル信号に変換されるの
であり、単一のA/Dコンバータによって、入力アナロ
グ信号の全入力電圧範囲のうち一部分を他の部分とは異
なる分解能で、換言すれば、入力信号のレベルに応じて
自動的に異なる分解能とした状態でA/D変換するとい
ったことができないため、通常は、所望とする最も高い
分解能をもったA/Dコンバータを用いざるを得ない。
【0006】この場合、高い分解能を必要としない、む
しろ分解能を低くしたい電圧範囲においても、他の部分
と同様に高い分解能でA/D変換されてしまうことにな
る。
【0007】例えば、上記の例において、2〜3Vの電
圧範囲は単位量子化幅が4.88mVの高い分解能でA
/D変換したいが、それ以外の電圧範囲では単位量子化
幅が19.53mVの低い分解能で充分であるような使
用条件下にあるにもかかわらず、全電圧範囲が単位量子
化幅4.88mVの高い分解能でA/D変換されてしま
う。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、入力アナログ信号の電圧範囲に応じ
て自動的に異なる分解能とした状態での量子化ができる
ようにし、A/Dコンバータの新しい使い方を提供しよ
うとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るA/D変換
回路は、入力アナログ信号をディジタル信号にA/D変
換する単一のA/Dコンバータと、この単一のA/Dコ
ンバータに対する入力アナログ信号の電圧範囲を所定の
基準範囲と比較しその比較結果に応じて前記A/Dコン
バータの分解能を決定する分解能設定回路と、前記単一
のA/Dコンバータから出力されるディジタル信号を入
力アナログ信号の全電圧範囲においてリニアな特性のデ
ィジタルデータに変換する出力コード調整回路とを備え
たことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】入力アナログ信号はA/Dコンバータに入力さ
れるとともに分解能設定回路にも入力される。分解能設
定回路は、入力アナログ信号の電圧範囲を所定の基準範
囲と比較してA/Dコンバータの分解能を決定する。こ
の分解能の決定は自動的に行われる。そして、A/Dコ
ンバータはその決定された分解能のもとで入力アナログ
信号をディジタル信号にA/D変換する。
【0011】ただし、A/D変換されたディジタル信号
はそのままではマイクロコンピュータに入力することが
できない。同一の出力コードが異なる入力アナログ電圧
に対応している場合があるからである。そこで、出力コ
ード調整回路は、A/Dコンバータから出力されたディ
ジタル信号をリニアな特性の出力コードをもつディジタ
ルデータに変換する。したがって、そのリニアな特性の
出力コードはそのままマイクロコンピュータに入力する
ことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係るA/D変換回路の一実施
例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1はA/D変換回路の電気的構成を示す
ブロック線図である。
【0014】図1において、2は入力バッファ回路、4
は入力スパンを可変できる8ビットの単一のA/Dコン
バータ、6aは高い分解能を定める所定の基準範囲のう
ちの低い側の第1の基準電圧Vcomp1 (例えば2V)を
もつ第1の比較回路、6bは同じく高い側の第2の基準
電圧Vcomp2 (例えば3V)をもつ第2の比較回路、8
は両比較回路6a,6bの比較結果に基づいてA/Dコ
ンバータ4の入力スパンひいてはA/Dコンバータ4の
分解能を決定する入力スパン設定回路、10は上記の第
1および第2の比較回路6a,6bと入力スパン設定回
路8とからなる分解能設定回路、12は出力コード調整
回路、14はマイクロコンピュータである。
【0015】入力バッファ回路2は、アナログ信号SIN
を波形整形した安定状態で入力するものであり、その出
力端子には、A/Dコンバータ4と第1および第2の比
較回路6a,6bとが共通に接続されている。各比較回
路6a,6bの出力端子は、それぞれ入力スパン設定回
路8に接続されている。各比較回路6a,6bからは入
力スパン設定回路8に対して“H”または“L”の判定
信号が出力され、入力スパン設定回路8は、その判定信
号に基づいてA/Dコンバータ4の入力スパンを決定す
る。その決定結果は出力コード調整回路12にも入力さ
れる。
【0016】図2は、両比較回路6a,6bおよび入力
スパン設定回路8の具体的な回路構成を示す。
【0017】第1の比較回路6aは、第1の基準電圧V
comp1 (2V)を決定するツェナーダイオードZD
1 と、差動増幅回路を構成するNPN型の差動トランジ
スタQ1 ,Q2 と、差動トランジスタQ1 のコレクタに
ベースが接続されたPNP型の出力トランジスタQ3
どから構成されている。ツェナーダイオードZD1のカ
ソードは差動トランジスタQ2 のベースに接続されてい
る。
【0018】第2の比較回路6bは、第2の基準電圧V
comp2 (3V)を決定するツェナーダイオードZD
2 と、差動増幅回路を構成するNPN型の差動トランジ
スタQ4 ,Q5 と、差動トランジスタQ5 のコレクタに
ベースが接続されたPNP型の出力トランジスタQ6
どから構成されている。ツェナーダイオードZD2のカ
ソードは差動トランジスタQ5 のベースに接続されてい
る。
【0019】入力スパン設定回路8は、直列に接続され
た2つのNPN型の制御トランジスタQ7 ,Q8 、PN
P型のスイッチングトランジスタQ9 、ツェナーダイオ
ードZD3 、可変抵抗VR1 ,VR2 などから構成され
ている。制御トランジスタQ7 のベースは出力トランジ
スタQ3 のコレクタに接続され、制御トランジスタQ8
のベースは出力トランジスタQ6 のコレクタに接続され
ている。制御トランジスタQ8 のコレクタはスイッチン
グトランジスタQ9 のベースに接続されている。可変抵
抗VR1 はツェナーダイオードZD3 のアノードに接続
され、そのカソードはスイッチングトランジスタQ9
コレクタに接続され、そのエミッタに可変抵抗VR2
接続されている。可変抵抗VR1 の摺動子は、A/Dコ
ンバータ4の入力スパンの低い側の第1の基準電圧V
REF1(1.875V)の入力端子に接続され、可変抵抗
VR2 の摺動子は、高い側の第2の基準電圧V
REF2(3.125V)の入力端子に接続されている。制
御トランジスタQ8 のコレクタは、インバータINV1
を介して出力コード調整回路12に接続されている。
【0020】図3に示すように、アナログ信号SINの全
電圧範囲は、0.5V〜4.5Vである。この全電圧範
囲0.5V〜4.5Vを、2V未満の第1の領域〔1〕
と、2V〜3Vの第2の領域〔2〕と、3V以上の第3
の領域〔3〕とに分ける。
【0021】 アナログ信号SINの電圧範囲が2V≦
IN<3Vの第2の領域〔2〕の場合には、第1の比較
回路6aにおいて差動トランジスタQ1 が導通するの
で、出力トランジスタQ3 も導通し、入力スパン設定回
路8における制御トランジスタQ7 が導通する。また、
第2の比較回路6bにおいて差動トランジスタQ5 が導
通するので、出力トランジスタQ6 も導通し、入力スパ
ン設定回路8における制御トランジスタQ8 も導通す
る。その結果、入力スパン設定回路8におけるスイッチ
ングトランジスタQ9 が導通することとなり、A/Dコ
ンバータ4に対して、その第1の基準電圧VREF1を1.
875Vに設定するとともに、第2の基準電圧VREF2
3.125Vに設定する。
【0022】なお、第1の基準電圧VREF1を2Vに設定
せず、第2の基準電圧VREF2を3Vに設定しないのは、
第1および第2の比較回路6a,6bと入力スパン設定
回路8からなる分解能設定回路10の動作タイミング
が、A/Dコンバータ4に対するアナログ信号SINの入
力タイミングに対して少し遅延するので、これを補償す
るためである。この基準電圧VREF1,VREF2の調整のた
めに可変抵抗VR1 ,VR2 を設けてある。また、ツェ
ナーダイオードZD3 は、第1の基準電圧VREF1と第2
の基準電圧VREF2との差を安定的に一定に保つためのも
のである。
【0023】こののアナログ信号SINの電圧範囲が2
V≦SIN<3VのときのA/Dコンバータ4の単位量子
化幅は、(3.125−1.875)V/28 =1.2
5V/28 ≒4.88×10-3V=4.88mVとな
る。そのA/D変換特性は、図3に示すように、1.2
5V範囲で256階調を占めるので、傾斜が急な特性と
なっている。
【0024】 アナログ信号SINの電圧範囲が0.5
V≦SIN<2Vの第1の領域〔1〕の場合には、第1の
比較回路6aにおいて差動トランジスタQ2 が導通し、
差動トランジスタQ1 が遮断されるので、出力トランジ
スタQ3 が遮断状態となり、入力スパン設定回路8にお
ける制御トランジスタQ7 も遮断状態となる。一方、第
2の比較回路6bの状態は、上記と同じであり、入力
スパン設定回路8における制御トランジスタQ8 は導通
状態となるが、これに直列接続の制御トランジスタQ7
が遮断状態であるので、スイッチングトランジスタQ9
は結局非導通となり、A/Dコンバータ4に対しては、
その第1の基準電圧VREF1を0V(グランド電位)に設
定するとともに、第2の基準電圧VREF2を5V(直流電
源)に設定することになる。
【0025】そして、このアナログ信号SINの電圧範囲
が0.5V≦SIN<2VのときのA/Dコンバータ4の
単位量子化幅は、(5−0)V/28 ≒19.53×1
-3V=19.53mVとなる。そのA/D変換特性
は、図3に示すように、結局5V範囲で256階調を占
めることと等価となるので、傾斜が緩やかな特性となっ
ている。
【0026】 アナログ信号SINの電圧範囲が3V≦
IN≦4.5Vの第3の領域〔3〕の場合には、第1の
比較回路6aの状態は上記と同じであり、入力スパン
設定回路8における制御トランジスタQ7 は導通状態と
なる。一方、第2の比較回路6bにおいて差動トランジ
スタQ4 が導通し、差動トランジスタQ5 が遮断される
ので、出力トランジスタQ6 が遮断状態となり、入力ス
パン設定回路8における制御トランジスタQ8 も遮断状
態となる。その結果、上記と同様に、スイッチングト
ランジスタQ9 は非導通となり、A/Dコンバータ4に
対しては、その第1の基準電圧VREF1を0Vに設定する
とともに、第2の基準電圧VREF2を5Vに設定すること
になる。このときのA/Dコンバータ4の単位量子化幅
も19.53mVであり、傾斜が緩やかな特性となる。
【0027】以上のように、アナログ信号SINの電圧範
囲が2V〜3Vのときの単位量子化幅4.88mVは、
それ以外のときの単位量子化幅19.53mVの1/4
となっている。図3のA/D変換特性の傾斜で見ると、
電圧範囲が2V〜3Vのときの傾斜は、それ以外のとき
の傾斜の4倍となっている。
【0028】ところで、図3のA/D変換特性から判る
ように、A/Dコンバータ4から出力されてくるディジ
タル信号の出力コードのままではマイクロコンピュータ
14に取り込むことができない。すなわち、出力コード
が〔102〜153〕の範囲では問題はないのである
が、出力コードが〔26〜102〕の範囲と〔153〜
230〕の範囲では、同一の出力コード値が異なる入力
電圧を示すことになるからである。つまり、マイクロコ
ンピュータ14において1対1の対応関係が成立しなく
なる。
【0029】そこで、マイクロコンピュータ14におい
て1対1の対応関係を成立させる状態でディジタル信号
をマイクロコンピュータ14に取り込ませるのが出力コ
ード調整回路12の機能である。すなわち、図3のA/
D変換特性を、図4のようなリニアな特性に変換するの
である。
【0030】図3における第1の領域〔1〕および第3
の領域〔3〕のA/D変換特性を〔L1〕とし、第2の
領域〔2〕のA/D変換特性を〔L2〕とし、図4のリ
ニアなA/D変換特性を〔L3〕とする。
【0031】すでに述べたように、の電圧範囲2V〜
3Vの場合の傾斜は、,の場合の4倍となってい
る。A/Dコンバータ4から出力されるディジタル信号
D1,D2のビット数は8ビットであるので、出力コー
ド調整回路12からマイクロコンピュータ14への出力
ディジタル信号D3のビット数を10ビットとする。
【0032】図3における第1の領域〔1〕でのA/D
変換特性〔L1〕の方程式は、入力電圧をx、出力コー
ドをyとして、 y=(255/5)x=51x ‥‥‥‥‥〔L1〕 であるが、x=0.5のときに、y=25.5となるの
で、四捨五入してy=26とする。そこで、第2の領域
〔2〕のA/D変換特性〔L2〕の方程式を求めると、 y=(255/1.25)x+b=204x+b として、x=2のときy=26から、b=−382とな
り、結局、 y=204x−382 ‥‥‥‥‥〔L2〕 となる。したがって、x=3のとき、y=230とな
る。
【0033】さて、図4におけるリニアなA/D変換特
性〔L3〕の方程式は、勾配がA/D変換特性〔L2〕
と同じ204であるから、 y=204x ‥‥‥‥‥〔L3〕 となる。
【0034】x=2のときy=408、x=3のときy
=612となる。408−26=382=612−23
0=382であるから、図3の第2の領域〔2〕のA/
D変換特性〔L2〕を図4のリニアなA/D変換特性
〔L3〕に変換するには、382を加算するだけでよ
い。すなわち、D1→D3は、 〔L2〕+382→〔L3〕 ‥‥‥‥‥(α1) で処理できる。この変換(α1)は、単純なy方向への
平行移動である。
【0035】また、第1の領域〔1〕および第3の領域
〔3〕のA/D変換特性〔L1〕をリニアなA/D変換
特性〔L3〕に変換するには、y=51xからy=20
4xへの変換であるから、勾配を204/51=4倍す
ればよい。すなわち、D2→D3は、 〔L1〕×4→〔L3〕 ‥‥‥‥‥(α2) で処理できる。この変換(α2)は、勾配を4倍した移
動である。
【0036】これらの変換(α1),(α2)は、出力
コード調整回路12において行われる。すなわち、入力
スパン設定回路8は、A/Dコンバータ4に対してA/
D変換特性を〔L1〕とする分解能の指定を行ったとき
には、出力コード調整回路12に対して変換(α2)を
実行するように指令し、出力コード調整回路12は、そ
の指令に従って変換(α2)を実行する。また、入力ス
パン設定回路8は、A/Dコンバータ4に対してA/D
変換特性を〔L2〕とする分解能の指定を行ったときに
は、出力コード調整回路12に対して変換(α1)を実
行するように指令し、出力コード調整回路12は、その
指令に従って変換(α1)を実行する。
【0037】以上のように出力コードを調整して初めて
マイクロコンピュータ14に入力することができる。
【0038】出力コード調整回路12において上記の変
換(α1),(α2)によるコード調整を行っている
が、入力アナログ信号SINから見たときのA/D変換の
実体は、図5に示すような特性をもつものとなる。すな
わち、アナログ信号SINの電圧範囲が2V〜3Vの第2
の領域〔2〕では分解能が高い(A/Dコンバータ本来
の分解能である)が、電圧範囲が2V未満の第1の領域
〔1〕と3V以上の第3の領域〔3〕では分解能が低く
なっている。ちなみに、第2の領域〔2〕での単位量子
化幅は4.88mVであるのに対して、第1の領域
〔1〕および第3の領域〔3〕での単位量子化幅は1
9.53mVと4倍になっている。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、入力ア
ナログ信号をディジタル信号に変換するに際して、高い
分解能でA/D変換したい入力電圧範囲においてのみ所
期通り分解能を高くでき、高い分解能を必要とはせずむ
しろ分解能を低くしたい入力電圧範囲においては所期通
り分解能を低くすることができるといった具合に、入力
電圧範囲に応じて分解能を異ならせてA/D変換するこ
とができる。しかも、分解能設定回路によってA/Dコ
ンバータの入力スパンを可変することで対処しているの
で、A/Dコンバータとしては、分解能を異にする複数
のものを用意する必要はなく、単一のA/Dコンバータ
でよいのでコストダウンにも貢献できる。
【0040】さらに、出力コード調整回路によってリニ
アな特性に変換してから出力するので、マイクロコンピ
ュータに対してそのまま出力でき、マイクロコンピュー
タには負担をかけないですむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るA/D変換回路の電気
的構成を示すブロック線図である。
【図2】実施例における2つの比較回路および入力スパ
ン設定回路の具体的な回路構成図である。
【図3】実施例におけるA/Dコンバータ自体のA/D
変換特性図である。
【図4】実施例において出力コード調整回路によって調
整されたリニアなA/D変換特性図である。
【図5】実施例における入力アナログ信号から見た実質
的なA/D変換特性図である。
【符号の説明】
4 A/Dコンバータ 6a 第1の比較回路 6b 第2の比較回路 8 入力スパン設定回路 10 分解能設定回路 12 出力コード調整回路 14 マイクロコンピュータ SIN 入力アナログ信号 D1 A/Dコンバータからの出力ディジタル信号 D2 A/Dコンバータからの出力ディジタル信号 D3 出力コード調整回路からの出力ディジタル信

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力アナログ信号をディジタル信号にA
    /D変換する単一のA/Dコンバータと、この単一のA
    /Dコンバータに対する入力アナログ信号の電圧範囲を
    所定の基準範囲と比較しその比較結果に応じて前記A/
    Dコンバータの分解能を決定する分解能設定回路と、前
    記単一のA/Dコンバータから出力されるディジタル信
    号を入力アナログ信号の全電圧範囲においてリニアな特
    性のディジタルデータに変換する出力コード調整回路と
    を備えたことを特徴とするA/D変換回路。
JP20798791A 1991-08-20 1991-08-20 A/d変換回路 Pending JPH0548458A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100866500B1 (ko) * 2006-12-05 2008-11-03 한국과학기술원 해상도 조절이 가능한 아날로그-디지털 변환기 및 변환방법

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