JPH054831U - 除草回転刃 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 刈払い機で草を刈ると同様の動作で地面を掻
いて除草する。 【構成】 後端にエンジンや電動機の如き原動機（２）
を取り付けた軸筒（１）先端の、軸筒（１）に対し折れ
曲がった方向の軸心Ａ−Ａを持つ主軸に取り付けて使用
する除草回転刃であって、この除草回転刃（５）は中心
に取付け孔（６）を有する板体の片面に複数の突起
（７）を設けたものである。この除草回転刃（５）を、
従来の刈払い機と同様構造の除草機に突起（７）を下向
きに取り付けて、刈払い機を使う要領で除草回転刃
（５）を地面に当てて移動させれば、除草回転刃（５）
が地面を掻いて能率よく除草できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、刈払い機で草を刈る要領で地面を掻いて除草する除草回転刃に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

農耕地等の除草は、従来から草削り具や鍬を用いて人力により地面を削る方法 または手で抜き取る方法で行われているが、多大の労力を要することから除草剤 が多く使用されている。 しかし、除草剤を使用すると地下水を汚染したり土質に悪影響を及ぼす等の弊 害があることから、できるだけ避けたいものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、人力による草削り作業が非能率なことにあり、こ れを高能率化することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は、後端にエンジンや電動機等の原動機を取り付けた軸筒の先端の、 該軸筒に対して折れ曲がった方向の軸心を持って前記原動機から減速して駆動さ れる主軸に取り付けて使用するものであって、中心に取付け孔を有する板体の片 面に複数の突起を設けた除草回転刃である。

【０００５】

【作用】

この除草機は、山林の下刈りや草刈りをする刈払い機と同様の構造を持ち、先 端の除草回転刃を地面に当てて地面に沿って移動させれば、除草回転刃が地面を 掻いて草を抜き取るものである。

【０００６】

【実施例】 以下この考案を、図面に示す実施例に基づいて詳細説明する。 図１は本考案除草回転刃を取り付けた除草機の全体斜視図で、（１）は軸筒で 、長さ約１．２ｍのアルミ合金パイプからなり、後端にエンジン（２）が取り付 けられ、先端には減速歯車装置（３）が取り付けられ、さらに中間のエンジン寄 りの位置にハンドル（４）が取付けてある。

【０００７】 そして、図には内部構造を省略してあるが、従来公知の刈払い機と同様に、軸 筒（１）の内部に駆動軸が挿通され、この駆動軸の一端はエンジン（２）に組み 込まれている遠心クラッチに連結され、他端には減速歯車装置（３）の小かさ歯 車が取り付けられ、この小かさ歯車に噛み合う大かさ歯車が駆動軸に対して鈍角 （θ）に交わるＡ−Ａ線方向の主軸に取り付けられ、この主軸が減速歯車装置（ ３）の下面に突出していて、この主軸に除草回転刃（５）が刈払い機における鋸 刃と同様に取り付けられる。

【０００８】 この除草回転刃（５）は、図２及び図３に示す如く、中心に取付け孔（６）を 持つ鋼板からなる円板の片面に、取付け孔（６）を中心に相対向する２本を１組 とする突起（７）を、対向間隔を変えるとともに対向方向を直交させて２組突設 したもので、突起（７）を下向きにして減速歯車装置（３）の下側に取付けてあ る。

【０００９】 この突起（７）は、耐磨耗性に優れた金属またはセラミックを使用するのが望 ましく、本数や配置も図示に限定されるものではなく、取付け方法も溶接、ねじ 止め等自由である。

【００１０】 除草回転刃（５）の回転数は、従来の刈払い機の鋸刃より低速がよく、１分間 に１００〜６００程度が好ましい。

【００１１】 以上の如く構成した本案除草回転刃（５）を、従来の刈払い機を低速回転とし た除草機に取り付けて、刈払い機を使用するのと同様に、肩掛けバンド（図示省 略）により肩に掛けて吊り下げ、ハンドル（４）を持つて除草回転刃（５）を地 面に当てて移動させれば、突起（７）が地面を掻いて草を抜くものである。

【００１１】

【考案の効果】

本案除草回転刃を刈払い機を低速回転とした除草機に取り付け使用すると、従 来の草削り具や鍬で草を削るのに比べ除草能率が大幅に向上するとともに、肉体 疲労も少なく、さらに除草と同時に土の表面を攪拌するため通気性及び浸水性が 良くなって作物の成育を増進するとともに、地均しも行えるもので、しかも極め て簡単なものであるから安価に提供することができ、特に農家にとって便利なも のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案除草回転刃を取り付けた除草機の１実施例
を示す全体斜視図である。

【図２】除草回転刃の１実施例を示す底面図である。

【図３】図２のＢ−Ｂ断面図である。

【符号の説明】

１ 軸筒 ２ エンジン ３ 歯車減速装置 ４ ハンドル ５ 除草回転刃 ６ 取付け孔 ７ 突起

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 後端に原動機を取り付けた軸筒の先端
   の、該軸筒に対して折れ曲がった方向の軸心を持って前
   記原動機から減速して駆動される主軸に取り付けて使用
   するものであって、中心に取付け孔を有する板体の片面
   に複数の突起を設けたことを特徴とする、除草回転刃。