JPH0548234U - 電気コネクタ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 端子保持力を確保しながらハウジングの高さ
寸法を低く押さえることができて、電気コネクタの小形
化を図る得るし、また、ハウジングが搭載される基板の
表面から雄端子の先端までの長さが規定されている場合
には嵌合に係わる端子部長を短くでき、端子の曲げ強度
を増加させ得るし、雄端子の実装時の（プレスイン等に
よる）振れを低減させる電気コネクタ構造を提供するこ
とにある。 【構成】 ハウジング１の相手コネクタ嵌合凹部２の内
側底部の肉厚を、雄端子３を保持する部分５の肉厚ｔを
雄端子３の保持力を一定強度に確保するため等に必要な
分だけ残して薄くした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は電子機器などに使用される電気コネクタ構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の電気コネクタ構造にあっては、図２に示すようにハウジング１の相手コ ネクタ嵌合凹部２の内側底部には雄端子３が装着されている。この場合、雄端子 ３は相手コネクタ嵌合凹部２の内側底部側の端子保持部４に圧入などの保持手段 により保持されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来例にあっては、雄端子３の保持力を一定強度に確保するた めには端子保持部４の厚さｔを所定寸法以下にすることができず、このために、 ハウジング１の高さ寸法ｈを大きくする要因になり、電気コネクタの小型化の障 害になるという問題点があった。

【０００４】 本考案は上記の問題点を解消するものであり、その目的とするところは、端子 保持力を確保しながらハウジングの高さ寸法を低く押さえることができて、電気 コネクタの小形化を図る得るし、また、ハウジングが搭載される基板の表面から 雄端子の先端までの長さが規定されている場合には嵌合に係わる端子部長を短く でき、端子の曲げ強度を増加させる得るし、雄端子の実装時の（プレスイン等に よる）振れを低減させる電気コネクタ構造を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案は、ハウジングの相手コネクタ嵌合凹部 の内側底部の肉厚を、雄端子を保持する部分の肉厚ｔを雄端子の保持力を一定強 度に確保するため等に必要な分だけ残して薄くしたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

かかる構成により、端子保持力を確保しながらハウジングの高さ寸法を低く押 さえることができて、電気コネクタの小形化を図ることができる。また、ハウジ ングが搭載される基板の表面から雄端子の先端までの長さが規定されている場合 には嵌合に係わる端子部長を短くでき、端子の曲げ強度を増加させることができ る。さらに雄端子の実装時の（プレスイン等による）振れを低減させる効果があ る。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１に基づいて説明する。図１は本考案に係わる電気 コネクタ構造の一部分の断面図である。なお、従来例を説明した図２中のものと 同一の、または対応する部分についてはそれぞれ同一の符号を付す。

【０００８】 図２に示すようにハウジング１の相手コネクタ嵌合凹部２の内側底部側には、 雄端子３の保持力を一定強度に確保するための端子保持部４が形成してある。こ の場合、雄端子３は端子保持部４に圧入などの保持手段により保持されている。

【０００９】 そして、雄端子３の周辺の保持部分５を、雄端子３の保持力を一定強度に確保 するための肉厚分ｔとし、これらの保持部分５だけ残して嵌合凹部２の内側底部 の肉厚が保持部分５より薄くしてある。これらの雄端子３周辺の保持部分５は円 錐丘状等（角錘丘状またはこれに近い形状等）である。上記のように構成された コネクタは基板９に実装されている。

【００１０】 また、相手コネクタ６のハウジング７の端面には、雄端子３が雌端子に接触し た際に、雄端子３周辺の保持部分５が嵌合する凹陥部８が形成してある。

【００１１】 上記の実施例によれば、ハウジング１の相手コネクタ嵌合凹部２の内側底部の 肉厚を、雄端子３を保持する部分５の肉厚ｔを雄端子３の保持力を一定強度に確 保するために必要な分だけ残して薄くすることにより、端子保持力を確保しなが らハウジングの高さ寸法を低く押さえることができる。さらに、雄端子の実装時 の（プレスイン等による）振れを低減させることができる。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は、ハウジングの相手コネクタ嵌合凹部の内側底 部の肉厚を、雄端子を保持する部分の肉厚ｔを雄端子の保持力を一定強度に確保 するため等に必要な分だけ残して薄くしたから、端子保持力を確保しながらハウ ジングの高さ寸法を低く押さえることができて、電気コネクタの小形化を図るこ とができる。また、ハウジングが搭載される基板の表面から雄端子の先端までの 長さが規定されている場合には嵌合に係わる端子部長を短くでき、端子の曲げ強 度を増加させることができる。さらに、雄端子の実装時の（プレスイン等による ）振れを低減させる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わる電気コネクタ構造の一部分の断
面図である。

【図２】従来の電気コネクタ構造の一部分の断面図であ
る。

【符号の説明】

１ ハウジング ２ 相手コネクタ嵌合凹部 ３ 雄端子 ５ 部分

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大西 浩司 東京都目黒区目黒本町６丁目18番12号 本 多通信工業株式会社内 (72)考案者 安田 圭一 東京都千代田区内幸町一丁目１番６号 日 本電信電話株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハウジングの相手コネクタ嵌合凹部の内
   側底部の肉厚を、雄端子を保持する部分の肉厚ｔを雄端
   子の保持力を一定強度に確保するため等に必要な分だけ
   残して薄くしたことを特徴とする電気コネクタ構造。