JPH0538766U - 電気コネクタの端子構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 雄端子と電線の接続は半田付けによらず圧着
接続できて、半田の量の過少および半田付け位置の不適
性等接続の信頼性保証の面で不都合を生じるという不具
合はなく、また半田付け作業に熟練者が必要であって製
造コストの面でも割高であるという不具合をなくすこと
ができるし、水の侵入により機器を破損させるというこ
とのない電気コネクタの端子構造を提供することにあ
る。 【構成】 後側に接続部２２を有するコンタクト２０
と、コンタクト接続部２３と芯線圧着接続部２４と外被
圧着接続部２５、２６とを有する電線接続部材２１とを
備え、コンタクト２０の接続部２３にコンタクト２０の
コンタクト接続部２３を結合した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は電子機器等に使用する多極コネクタとしての電気コネクタの端子構造 に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、電子機器に使用するコネクタの端子およびこの端子と電線の接続に対し て高い信頼性のもの、且つ低コストのものが要望されている。従来のこの種の電 気コネクタの端子構造にあっては、図１２に示すように金属棒から切削加工によ り、半田付け部４０と鍔部４１とを形成した雄端子４２を製作していたものであ り、この雄端子４２の半田付け部４０に、図１３に示すように電線４３の芯線４ ４を配置し、半田４５により半田付けすることにより、雄端子４２に電線４３が 接続されていた。また図１４に示すように条材をプレス加工により芯線圧着部４ ７、外被圧着部４８、接触部４６を形成し製作しているものもある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の従来例にあっては、雄端子４２が切削加工により形成されているために 高価であり、雄端子４２と電線４３の接続は半田付けによりなされてため、半田 の量の過少および半田付け位置の不適性等接続の信頼性保証の面で不都合を生じ させ、また半田付け作業には熟練者が必要であるなど製造コストの面でも割高で あるという問題点があった。また防水機能を持たせる場合、条材をプレス加工で 形成する際、合せ部に隙間が発生することより結合部（前部）側より端子の合せ 部の隙間を通じて結線側（後部）に水の侵入があり、機器を破損させるという問 題点があった。

【０００４】 本考案は上記の種々の問題点に着目して成されたものであって、その目的とす るところは、雄端子と電線の接続は半田付けによらず圧着接続できて、半田の量 の過少および半田付け位置の不適性等接続の信頼性保証の面で不都合を生じると いう不具合はなく、また半田付け作業に熟練者が必要であって製造コストの面で も割高であるという不具合をなくすことができるし、水の侵入により機器を破損 させるということのない電気コネクタの端子構造を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案は、後側に接続部を有するコンタクトと 、コンタクト圧着接続部と芯線圧着接続部と外被圧着接続部とを有する電線接続 部材とを備え、コンタクトの接続部に電線接続部材のコンタクト圧着接続部を結 合して構成したことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

かかる構成により、雄端子と電線の接続は半田付けによらず圧着接続であるた めに、半田の量の過少および半田付け位置の不適性等接続の信頼性保証の面で不 都合を生じるという不具合はなく、また半田付け作業に熟練者が必要であって製 造コストの面でも割高であるという不具合をなくすことができる。また水の侵入 により機器を破損させるということがなくなる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図１は本考案に係わる電 気コネクタの端子構造を備えたレセプタクルの一部断面した側面図である。

【０００８】 電気コネクタのレセプタクル１は、円筒状のレセプタクルシェル２を備えてお り、このレセプタクルシェル２の外周部には取付用フランジ３が、内周部にはス トッパ４がそれぞれ形成してある。そして、レセプタクルシェル２内には、絶縁 モ−ルドから成る端子保持部材５と防水パッキン６とが重ねられた状態で挿入し てあり、端子保持部材５と防水パッキン６とは、レセプタクルシェル２の内周部 のリング溝７に嵌合したストッパリング８とストッパ４とに挟持されてレセプタ クルシェル２に保持されている。

【０００９】 そして、端子保持部材５には多数の雄端子装着孔９が形成してある。これらの 端子装着孔９の前端周部にはモ−ルドランス１０が形成してある。また、端子保 持部材５の前面の周部にはパッキン係合部１３が、モ−ルドランス１０の間には 嵌合部１１が形成してある。

【００１０】 また、防水パッキン６には端子保持部材５の雄端子装着孔９と同数個の雄端子 嵌着孔１４が形成してあり、これらの雄端子嵌着孔１４はコンタクト貫通孔部１ ５と鍔部嵌着部１６とより成る。また、端子保持部材５の後面周側には係合部１ ７が、また、後面部には凸部１８がそれぞれ形成してある。

【００１１】 本考案の端子構造としての雄端子１９を図２乃至図１１に示す。この雄端子１ ９は、コンタクト２０と電線接続部材２１とにより構成されている。コンタクト ２０は、その後側に鍔部２０ａと接続部２２とを有している。また、電線接続部 材２１はコンタクト接続部２３と芯線圧着接続部２４と外被圧着接続部２５、２ ６とを有している。

【００１２】 コンタクト接続部２３は一対の圧着接続片２３ａを、芯線圧着接続部２４は一 対の圧着片２４ａを、外被圧着接続部２５、２６は一対の圧着片２５ａ、２６ａ をそれぞれ備えている。

【００１３】 そして、コンタクト２０と電線接続部材２１とは、コンタクト２０の接続部２ ３にコンタクト２０のコンタクト接続部２３をかしめ圧着することにより互いに 結合してある。また、電線接続部材２１には電線２７が圧着により接続されてい る。この場合、電線２７の芯線２８は芯線圧着接続部２４により、外被２９は外 被圧着接続部２５、２６によりそれぞれ圧着される。

【００１４】 上記したように、レセプタクルシェル２内には、端子保持部材５と防水パッキ ン６とが重ねられた状態で挿入してあり、端子保持部材５と防水パッキン６とは 、レセプタクルシェル２の内周部のリング溝７に嵌合したストッパリング８とス トッパ４とに挟持されてレセプタクルシェル２に保持されているが、この場合、 端子保持部材５のパッキン係合部１３が防水パッキン６の係合部６に係合してお り、防水パッキン６の凸部１８が嵌合部１１に当接している。

【００１５】 この状態で、電線２７を接続した雄端子１９を、これのコンタクト２０を先に して、端子保持部５の後方からこれの雄端子装着孔９に挿入して、コンタクト２ ０の鍔部２０ａを防水パッキン６のコンタクト貫通孔１５の鍔部嵌着部１６に嵌 着し、コンタクト２０をコンタクト貫通孔１５より突出させる。このとき防水パ ッキン６により、コンタクト２０と雄端子嵌着孔１４は密着している。電線接続 部材２１を雄端子装着孔９内に挿入し、モ−ルドランス１０を鍔部２０ａの後端 に引っ掛けてレセプタクル１が構成してある。

【００１６】 上記の実施例によれば、雄端子１９と電線２７の接続は半田付けによらず圧着 接続であるために、半田の量の過少および半田付け位置の不適性等接続の信頼性 保証の面で不都合を生じるという不具合はなく、また半田付け作業に熟練者が必 要であって製造コストの面でも割高であるという不具合をなくすことができる。 また水の侵入により機器を破損させるということがなくなる。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は電気コネクタの端子構造は、後側に接続部を有 するコンタクトと、コンタクト圧着接続部と芯線圧着接続部と外被圧着接続部と を有する接続部材とを備え、コンタクトの接続部に接続部材のコンタクト圧着接 続部を結合して構成したから、雄端子と電線の接続は半田付けによらず圧着接続 であるために、半田の量の過少および半田付け位置の不適性等接続の信頼性保証 の面で不都合を生じるという不具合はなく、また半田付け作業に熟練者が必要で あって製造コストの面でも割高であるという不具合をなくすことができる。また 水の侵入により機器を破損させるということがなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わる電気コネクタの端子構造を備え
たレセプタクルの一部断面した側面図である。

【図２】本考案に係わる電気コネクタの端子構造の一部
断面した平面図である。

【図３】同側面図である。

【図４】同背面図である。

【図５】同前面図である。

【図６】同後面図である。

【図７】電線接続部材の一部断面した平面図である。

【図８】同側面図である。

【図９】同背面図である。

【図１０】コンタクトの平面図である。

【図１１】本考案に係わる電気コネクタの端子構造に電
線を接続した状態を示す側面図である。

【図１２】従来の電気コネクタの端子構造の側面図であ
る。

【図１３】従来の電気コネクタの端子構造に電線を接続
した状態を示す側面図である。

【図１４】従来の電気コネクタの端子構造に電線を接続
した状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１９ 雄端子 ２０ コンタクト ２２ 接続部 ２３ コンタクト接続部 ２４ 芯線圧着接続部 ２５、２６ 外被圧着接続部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 後側に接続部を有するコンタクトと、コ
   ンタクト圧着接続部と芯線圧着接続部と外被圧着接続部
   とを有する電線接続部材とを備え、コンタクトの接続部
   に電線接続部材のコンタクト圧着接続部を結合して構成
   したことを特徴とする電気コネクタの端子構造。