JPH0548227Y2 -

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【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は表示装置、例えばガソリンスタンドの
価格表示装置に関するものである。

（従来の技術）上記のガソリンスタンドの価格表示板の夜間照
明としては、上下２本の蛍光灯を用い、一部に拡
散板を取付けて表示板の照明をしている。

すなわち、第３図において、筺体１に設けられ
た磁気反転表示器２は、前部透明板３から後方に
距離ｌ離して配置してあり、この空間の上下に相
対向して蛍光灯４，５が配設されて、この上が拡
散板６，７でカバーされている。

（考案が解決しようとする課題）以上のような従来の構造のものでは、蛍光灯
４，５の光が表示面の上下部分のみを照らし、表
示面全体に均一に照明されず視認性が悪い。

また、昼間においても、価格表示板の表示面
が、第３図の如く、筺体の前面に対し間隔がｌだ
けあいているので見づらい面があつた。

したがつて、本案は、表示板の表示面全体を明
るく、かつ均一に照らして視認性をよくした表示
装置を得ることを目的とするものである。

（課題を解決するための手段）以上のような目的を達成するため、本案では表
示装置として、次のような構成とするものであ
る。

すなわち、筺体の前部中央部に磁気反転表示器
を組み込んだ表示板を取付けて、その表示板の上
下前方に断面半円形の光拡散板でカバーした蛍光
灯を設け、表示板のある中央部は、この表示面に
近接させて配設された透明板でカバーした表示装
置である。

（作用）本案のものでは、表示板の上下前方に半円形の
光拡散板でカバーされた蛍光灯があるので、蛍光
灯の光が拡散板で前方下方に向かつて良く拡散さ
れ、表示板全体を上下方向から全面に亙つて均一
に照らす。

（実施例）以下、図面に示す実施例について説明する。

第２図に示す如く、筺体９の前部中央に磁気反
転表示器８が配設されており、その表示面８ａ
が、これに近接して配置された透明板１４でカバ
ーされている。

この表示板の上下前方には、例えば乳白色の断
面半円形の拡散板１２，１３でカバーされた蛍光
灯１０，１１が配設されている。

価格等の表示板は、文字と価格を表示するセグ
メントの磁気反転表示器で構成される。

磁気反転表示器としては、例えば第４，５，６
図に示すセグメントが用いられる。

すなわち、永久磁石１５はマグネツトホルダー
１６に装着され、このマグネツトホルダー１６
は、軸２０を介して45°傾斜させた状態で枠体２
１に支持されている。

そして、表示体１７は、マグネツトホルダー１
６と一体の支持アーム１９に取付けられ、軸２０
により90°の角度で回動して、表示または非表示
状態を繰り返すようになつている。

また、表示体１７は、支持アーム１９の上部の
形状に合わせて取付け可能に折り曲げられてお
り、電磁石はボビン２２にコイル２３を捲装して
形成され、そのコア２４を左右のヨーク１８で支
持している。

そして、各ヨーク１８の突片１８ａ，１８ｂは
永久磁石１５の回転軸２０とほぼ同じ高さのとこ
ろで〓型に内向きに設けられている。

したがつて、ヨーク１８ａをＮ極、ヨーク１８
ｂをＳ極になるように電磁石に通電すると、永久
磁石１５は反発吸収されて、時計方向に90°回転
し、表示体１７は表示状態になる。

次に、ヨーク１８ａをＳ極、ヨーク１８ｂをＮ
極になるように電磁石に通電すると、永久磁石１
５は反発吸収されて反時計方向に90°回転し、表
示体は非表示状態になる。

表示セグメントとしては、、以上の他、任意の
表示セグメントが用いられる。

なお、前面の表示板は、ガソリン等の価格表示
用に限らず、３面体の磁気反転表示器を縦に並設
して、駐車場における空車、満車の表示装置等に
使用してもよい。

第７図は、その使用される形態を示す。

（考案の効果）本案のものによれば、夜間時の照明において上
下の蛍光灯を断面半円形の拡散板でカバーしたの
で、光が上下方向によく拡散されて、価格等の表
示板の表示面が明るく、かつ均一に照らされて視
認性が良い。

また、昼間においても、表示板の表示面と透明
板を接近させる構造としたので、従来に比べ価格
等の表示板が見やすくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案表示装置の正面図、第２図は同上
側面図、第３図は従来の表示装置の側面図、第４
図は表示セグメントの正面図、第５図は同上側面
図、第６図は同上断面図、第７図は変形実施例の
斜面図である。８……磁気反転表示器、９……筺体、１０，１
１……蛍光灯、１２，１３……拡散板、１４……
透明板。

【実用新案登録請求の範囲】