JPH0548044A - 多値リードオンリーメモリ装置 - Google Patents

多値リードオンリーメモリ装置

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JPH0548044A
JPH0548044A JP23224891A JP23224891A JPH0548044A JP H0548044 A JPH0548044 A JP H0548044A JP 23224891 A JP23224891 A JP 23224891A JP 23224891 A JP23224891 A JP 23224891A JP H0548044 A JPH0548044 A JP H0548044A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 付加的なプロセスを必要とせずCMOSプロ
セスとの親和性に優れ,動作速度の速い多値リードオン
リーメモリ(ROM)装置を提供する。 【構成】 4値「00」,「01」,「10」,「1
1」の状態を示すため,それぞれROMセルのチャネル
長はL1,L2,L3,L4の4種とし,これらの4値
状態を識別するためのと同じチャネル長で形成した基準
電圧規定用トランジスタRTR1,RTR2,RTR
3,RTR4を設ける。すなわち,全体で4種のチャネ
ル長さのトランジスタを用いて4値の識別を行う。RO
Mセルアレイ14内の選択されたROMセルの出力が比
較回路CMP1〜CMP4で基準電圧REF1〜REF
4と比較され,デコーダ回路20Aで4値のいずれかが
識別される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体記憶装置に関する
ものであり,特に,1つのメモリセルで多値状態の1つ
を示すメモリセルを有する多値リードオンリーメモリ
(ROM)装置に関する。
【0002】1つのメモリセルで多値状態の1つ,たと
えば,4値,「00」,「01」,「10」,「11」
のいずれかを示す多値ROM装置が提案されている。こ
のような多値ROMを用いるとROM装置の集積度が向
上するという利点がある。図9は従来の1つの4値RO
M装置内の1つのROMセルの平面構成を示しており,
対向して形成された2つの通常のROMセルの記憶状態
を組み合わせて,上記4通りの多値状態を表現する。し
かしながら,この4値ROMセルは通常のROMセルを
2個用いているので集積度が低い。そこで,1つのRO
Mセルで多値のいずれかの値を示す多値ROMセルが提
案されている。
【0003】そのような多値ROMセルの従来の第1の
ものとして,たとえば,特開昭59−148360号公
報に開示されている。この公開公報には,多値状態に応
じてゲート幅を変化させることが開示されている。ゲー
ト幅を変化させるとMOSトランジスタのコンダクタン
スが変化する。このコンダクタンスの変化をソース・ド
レーン間の電流変化として検出することにより多値記憶
状態の何れかの記憶状態を識別することができる。また
特開昭55−80888号公報には,このようなコンダ
クタンスの変化の存在を前提とし,ビット線を電圧Vdd
にプリチャージし,放電曲線の差またはコンダクタンス
の比の違いによる電圧差を検出して多値記憶状態の何れ
かの記憶状態を判別することが開示されている。さらに
特開昭61−263263号公報には,ゲート幅を変化
させず,デュプレッション領域を変化させて実効的にコ
ンダクタンスを変化させることが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開昭59−1483
60号公報および特開昭61−263263号公報に開
示される4値ROMセルを形成させるには,さらにマス
ク工程およびインプランテーション工程を必要とする。
そのため,これらの4値ROMセルを形成するには,通
常のプロセスの他に上記プロセス処理を追加する必要が
あり,設備および製造価格の上昇,ひいては製品価格が
上昇し,歩留りが低下するという問題が発生する。ま
た,たとえば,プログラマブル・ロジック・アレー(P
LA)などに多値ROMセルを混載させる場合,従来の
工程ではプロセスの親和性に問題がある。特開昭55−
80888号公報に開示される多値状態検出方法では,
ゲート幅によって放電時間が異なり,トランジスタ寸法
の小さいROMセルの場合,電圧差を検出するのに時間
がかかりすぎ,動作速度が遅いという問題がある。した
がって,本発明は,付加的な製造プロセスを必要とせ
ず,集積度が高く,動作速度が速い多値リードオンリー
メモリ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め,本発明によれば,それぞれが多値のある1つの値に
対応したチャンネル長で形成された複数のデータ記憶用
トランジスタを有する多値リードオンリーメモリ装置が
提供される。また本発明によれば,上記多値状態を示す
それぞれの値を規定するチャンネル長のそれぞれの間の
チャンネル長を有し,上記記憶用トランジスタの出力電
位を比較する基準電圧を規定する複数の基準電圧規定用
トランジスタと,この基準電圧規定用トランジスタから
の基準電圧と,上記複数の記憶用メモリセルのうちの選
択されたトランジスタの出力電圧とを比較し,その比較
結果から選択された記憶用トランジスタの多値記憶状態
を判別する記憶状態判別回路とをさらに有する多値リー
ドオンリーメモリ装置が提供される。好適には,上記記
憶用トランジスタの選択ラインをプリチャージする電圧
をビットラインに接続された負荷状態に応じて規定す
る。
【0006】
【作用】メモリセルを構成するデータ記憶用トランジス
タのチャンネル長を変化させるとコンダクタンスが変化
する。多値記憶状態に応じてデータ記憶用トランジスタ
のチャネル長を変化させておき,コンダクタンスの変化
を多値記憶状態のある1つの記憶状態値として検出す
る。このトランジスタの形成には特別のプロセスを必要
とせず,プロセスの親和性に優れる。上記記憶用トラン
ジスタを用いて多値リードオンリーメモリ装置を構成す
る。この場合,記憶用トランジスタで形成される多値メ
モリセル,具体的な例としては、多値ROMセルの電圧
を判別するための基準電圧を規定する基準電圧規定用ト
ランジスタを,隣りあう多値記憶状態を示す記憶用トラ
ンジスタの離散的なチャンネル長の間の長さのチャネル
長とする。この基準電圧規定用トランジスタからの電圧
と選択された記憶用トランジスタ,すなわち,多値RO
Mセルの出力電圧とを比較し比較結果をデコードして多
値記憶状態の1つの記憶状態を判別する。好適には,記
憶用トランジスタの選択ラインをビットラインの接続さ
れた記憶用トランジスタの負荷状態に応じてプリチャー
ジして負荷状態に依存する動作のバラツキを最小限に抑
え,多値リードオンリーメモリ装置の動作速度の向上を
図る。
【0007】
【実施例】図1に本発明の多値リードオンリーメモリ
(ROM)装置の1実施例として4値ROM装置内のそ
れぞれのROMセルの平面構成図を示す。図1の(A)
〜(G)はそれぞれ1つのMOSトランジスタの平面図
を示す。これらのMOSトランジスタの部分断面斜視図
を図2に示し,その等価回路を図3に示す。図1(A)
〜(G)に示したそれぞれのMOSトランジスタは,P
- 基板にゲート幅Wのソース領域Sおよびドレーン領域
Dが形成され,Si2 絶縁層を挟んでチャンネル長L
のゲートGが形成されている。図1(A)〜(G)の各
MOSトランジスタのゲート幅Wは同じである。しかし
ながら,チャンネル長はそれぞれL1〜L7と異なる。
本実施例では,チャンネル長L1〜L7はそれぞれ,
1.0μm,1.25μm,1.5μm,1.75μ
m,2.0μm,2.25μm,2.5μmであり,ゲ
ート幅Wは全てのトランジスタ共通で2.5μmであ
る。これらのうち,チャネル長が0.5μだけ離れてい
るチャンネル長L1,L3,L5,L7のMOSトラン
ジスタを4値のROMセルの4値のそれぞれ「00」,
「01」,「10」,「11」を記憶するデータ記憶用
トランジスタ,すなわち,ROMセルとして使用する。
上記以外のチャンネル長L2,L4,L6で形成された
トランジスタを基準電圧REF2,REF4,REF6
を規定する基準電圧規定用トランジスタとして使用す
る。これらのチャネル長L2,L4,L6はそれぞれ,
隣接する4値ROMセルのチャネル長,たとえば,チャ
ネルL2はチャネル長L1とチャネル長L3との間のチ
ャネル長であり,チャネル長L2,L4,L6もそれぞ
れ0.5μmだけ離れて,隣接する記憶用ROMセルの
チャネル長の間のチャネル長となっている。
【0008】上記チャネル長とそのトランジスタの適用
種別を表−1に示す。 表−1 チャンネル長 ゲート幅W 用途 L1=1.0 μm 2.5μm 4値ROM=「00」 L2=1.25μm 2.5μm 基準電圧=REF2 L3=1.5 μm 2.5μm 4値ROM=「01」 L4=1.75μm 2.5μm 基準電圧=REF4 L5=2.0 μm 2.5μm 4値ROM=「10」 L6=2.25μm 2.5μm 基準電圧=REF6 L7=2.5 μm 2.5μm 4値ROM=「11」
【0009】データ記憶用トランジスタである4値RO
Mセルのそれぞれは予め,4値のいずれの値を示すかに
応じて,上記チャネル長L1,L3,L5,L7のいず
れかのチャネル長で形成される。トランジスタのチャン
ネル長Lが異なるとコンダクタンスが異なる。このコン
ダクタンスの違いを検出すると4値記憶状態の1つの記
憶状態を識別できる。4値ROMセルは,上記チャンネ
ル長L1,L3,L5,L7の何れかの1つで予め形成
され,表1に示したように,4値の何れかの記憶状態を
示す。上記のようにチャンネル長を異ならせてデータ記
憶用トランジスタとしてMOSトランジスタを形成する
ことは通常のCMOSプロセスで実現でき,付加的なプ
ロセスを必要としない。このような4値ROMセルの寸
法と図9に示した2つの拡散層のオプションによるRO
Mセルを用いて4値ROMセルとした寸法を比較する
と,1ROMセルあたり60〜70%程度の平面寸法の
縮小が図られた。
【0010】図4は上記4値ROMセルを4値ROM装
置に適用した4値リードオンリーメモリ装置の部分回路
構成を示す。図4に示した多値リードオンリーメモリ装
置は,第1のダミーROMセルアレイ10,この第1の
ダミーROMセルアレイ用の第1のダミーワードライン
ドライバ回路11,第1のROMセルアレイ12,この
第1のROMセルアレイ用の第1のワードラインドライ
バ回路13,第2のROMセルアレイ14,この第2の
ROMセルアレイ用の第2のワードラインドライバ回路
15,第2のダミーROMセルアレイ16,この第2の
ダミーROMセルアレイ用の第2のダミーワードライン
ドライバ回路17,第1〜第3および第5のスイッチ回
路SW1〜SW3,SW4,3個の比較回路CMP1〜
CMP3,デコーダ回路20,および,コンバータ回路
22を有している。
【0011】第1のROMセルアレイ12内にはビット
ラインBLとワードラインWL(図示せず)とで選択さ
れるようにマトリクス状に複数の4値ROMセルが接続
されている。図解の関係で第1のROMセルアレイ12
内のワードラインWLは図示していないが,第1のワー
ドラインドライバ回路13は第1のROMセルアレイ1
2内のワードラインWLを駆動する。第1のダミーRO
Mセルアレイ10内には,ビットラインBLに4値RO
Mセルに記憶された情報を4値のいずれかに識別するた
めに必要な基準電圧REF2,REF4,REF6を与
えるため表−1に示したチャンネル長L2,L4,L6
で形成された基準電圧規定用MOSトランジスタRTR
2,RTR4,RTR6が形成され,これらのトランジ
スタRTR2,RTR4,RTR6がダミーワードライ
ンDWLに接続されている。第1のダミーワードライン
ドライバ回路11は第1のダミーROMセルアレイ10
内のダミーワードラインDWLを駆動する。第2のRO
Mセルアレイ14には4値記憶状態に対応して予めチャ
ネル長L1,L3,L5,L7のいずれかで形成された
複数のROMセルが形成され,ビットラインBLとワー
ドラインWL(図示せず)との間でマトリクス状に接続
されている。第2のワードラインドライバ回路15は第
2のROMセルアレイ14内のワードラインWLを駆動
する。第1のダミーROMセルアレイ10に対応して第
2のダミーROMセルアレイ16が配設されており,第
2のダミーワードラインドライバ回路1は第2のダミー
ROMセルアレイ16内のダミーワードラインDWLを
駆動する。
【0012】第2のROMセルアレイ14内のワードラ
インWLとビットラインBLを選択駆動して,第2のR
OMセルアレイ14内の4値のいずれかの値が記憶され
ている1つのROMセルを選択すると,その選択された
ROMセルの記憶状態を示す電圧がスイッチ回路SW5
を介して比較回路CMP1〜CMP3に印加される。上
記第2のROMセルアレイ14内のROMセルの選択動
作に対応して第1のダミーROMセルアレイ10も動作
する。そして,スイッチ回路SW1〜スイッチ回路SW
3を介して基準電圧規定用トランジスタRTR2,RT
R4,RTR6からの基準電圧REF2,REF4,R
EF6が比較回路CMP1〜CMP3に出力される。比
較回路CMP1〜比較回路CMP3の比較結果はデコー
ダ回路20に出力され,第2のROMセルアレイ14内
の選択されたROMセルの電圧レベルが識別されたその
記憶状態が解読され,コンバータ回路22で対応する4
値のいずれかのバイナリデータに変換されて読出データ
として出力される。
【0013】表−2(A)〜(D)は比較回路CMP1
〜CMP3の比較結果と,デコーダ回路20における4
値記憶状態「00」〜「11」の判別論理を示す。下記
表−2において,記号LVL1,LVL3,LVL5,
LVL7はそれぞれチャネル長L1,L3,L5,L7
の記憶用ROMセルの出力電圧レベルを示す。 表−2(A):4値「11」のデコード論理 比較回路 基準電圧 読出データ 比較回路出力 CMP1 REF2 LVL7 ローレベル CMP2 REF4 LVL7 ローレベル CMP3 REF6 LVL7 ローレベル 表−2(B):4値「10」のデコード論理 比較回路 基準電圧 読出データ 比較回路出力 CMP1 REF2 LVL5 ローレベル CMP2 REF4 LVL5 ローレベル CMP3 REF6 LVL5 ハイレベル 表−2(C):4値「01」のデコード論理 比較回路 基準電圧 読出データ 比較回路出力 CMP1 REF2 LVL3 ローレベル CMP2 REF4 LVL3 ハイレベル CMP3 REF6 LVL3 ハイレベル 表−2(D):4値「00」のデコード論理 比較回路 基準電圧 読出データ 比較回路出力 CMP1 REF2 LVL1 ハイレベル CMP2 REF4 LVL1 ハイレベル CMP3 REF6 LVL1 ハイレベル コンバータ回路22は上記判断結果を4値のデータに変
換する。
【0014】上述したチャンネル長を変化させて4値の
記憶状態をコード化する場合,上述した従来技術におけ
るようにゲート幅を変化させて4値の記憶状態をコード
化した場合と同様に,チャンネル長が長くなるとオン抵
抗値が大きくなり,RCの時定数の増大によりビット線
の動作時間が低下する。すなわち,チャンネル長によっ
て検出時間が異なり,チャンネル長が長い程検出時間が
かかる。ビットラインBLの接続される複数の4値RO
Mセルの記憶状態,すなわち,チャネル長によってビッ
トラインBLの負荷状態が相当ばらつき,データ読出時
間がばらつく。この問題を解決するため,図5(A)に
回路構成を示すように,電圧VDDが供給されるビットラ
インBLに接続されワードラインWLの選択に応じて駆
動されるPチャンネル・プリチャージトランジスタにお
けるビットライン(プリチャージ)電圧VPRを,チャン
ネル長の長いトランジスタに相当する基準電圧REF6
の近傍に設定する。図5(B)は図5(A)に示した回
路構成の等価回路を示し,ワードラインドライバトラン
ジスタWDの抵抗値RP は一定であるが,選択された記
憶用ROMセルの4値記憶状態に応じてROMセルの抵
抗値Rn (n=1〜4)がR1 〜R4 の範囲で変化する
ことを示している。
【0015】図6を参照して図4に示した第1実施例の
4値ROM装置の動作タイミングをさらに述べる。図6
において,TPRはプリチャージ時間,WLはワードライ
ンの電圧変化,SAはセンスアンプの動作電圧を示す。
図5(A)に示したノードNの電位はPチャンネルトラ
ンジスタとNチャンネルトランジスタの寸法の違いで電
位が決定される。選択されたROMセルがチャンネル長
が長く動作速度の遅いROMセルが接続されたラインに
ついては,電圧の変化量はPチャンネルトランジスタに
より行われ,プリチャージ電圧レベルよりも高い電圧ま
でその電圧が上昇される。一方,選択されたROMセル
がチャンネル長の短いROMセルが接続されたラインに
ついては,Nチャンネルトランジスタによりプリチャー
ジ電圧よりも低い電圧にその電位を低下させる。これに
より本実施例においては,従来のように放電曲線に依存
させるのではなく,PチャネルトランジスタとNチャネ
ルトランジスタの電圧降下レベルで比較しているため,
ワードラインWLの容量のバラツキに対しても確実なレ
ベル比較に基づき高速な4値レベル識別動作が可能とな
る。
【0016】図7は本発明の多値リードオンリーメモリ
装置の第2実施例の4値ROM装置の回路構成図を示
す。この4値ROM装置の回路構成は基本的に図4に示
した4値ROM装置に対応しているが,図7の4値RO
M装置においては,第1のダミーROMセルアレイ10
A内に基準電圧規定用トランジスタとして,それぞれチ
ャネル長がL1,L2,L3,L4の4個のMOSトラ
ンジスタRTR1,RTR2,RTR3,RTR4を形
成し,これら4個のトランジスタRTR1,RTR2,
RTR3,RTR4に対応して,4個のスイッチ回路S
W1〜SW4,および,4個の比較回路CMP1〜CM
P4を設けている。また図7の4値ROM装置において
は,第2のROMセルアレイ14A内のROMセルもそ
れぞれチャネル長がL1,L2,L3,L4のいずれか
のチャネル長で形成されている。
【0017】図4に示した第1実施例の4値ROM装置
においては,図1に示したように,記憶用ROMセルと
して4種類のチャネル長L1,L3,L5,L7のトラ
ンジスタ,基準電圧出力用として3種類のチャネル長L
2,L4,L6のトランジスタ,合計7種類のチャネル
のトランジスタを形成している。これに対して図7に示
した4値ROM装置においては,4種類のチャネル長L
1,L2,L3,L4の基準電圧規定用トランジスタを
形成している。また記憶用ROMセルのチャネル長も4
種類のL1,L2,L3,L4のいずれかで形成されて
いる。すなわち,図7の4値ROM装置においては,図
1に示したうちのチャネル長L1,L2,L3,L4だ
けの4種類のトランジスタだけでよく,チャネル長の長
いL5,L6,L7のトランジスタを必要としない。そ
の結果,第1のダミーROMセルアレイ10Aおよび第
2のROMセルアレイ14Aの集積度が図4に示した4
値ROM装置よりも高くなる。一方,上記4種類のチャ
ネル長の記憶用ROMセルの出力電圧と基準電圧規定用
MOSトランジスタRTR1,RTR2,RTR3,R
TR4を相互比較するば,ROMセル内の4値のいずれ
かの記憶状態を識別することができる。
【0018】表−3(A)〜(D)に図7のデコーダ回
路20Aにおける4値判別論理を示す。 表−3(A):4値「11」のデコード論理 比較回路 基準電圧 読出データ 比較回路出力 CMP1 REF1 LVL4 ハイレベル CMP2 REF2 LVL4 ハイレベル CMP3 REF3 LVL4 ハイレベル CMP4 REF4 LVL4 不定 表−3(B):4値「10」のデコード論理 比較回路 基準電圧 読出データ 比較回路出力 CMP1 REF1 LVL3 ハイレベル CMP2 REF2 LVL3 ハイレベル CMP3 REF3 LVL3 不定 CMP4 REF4 LVL3 ローレベル 表−2(C):4値「01」のデコード論理 比較回路 基準電圧 読出データ 比較回路出力 CMP1 REF1 LVL2 ハイレベル CMP2 REF2 LVL2 不定 CMP3 REF3 LVL2 ローレベル CMP4 REF4 LVL2 ローレベル 表−2(D):4値「00」のデコード論理 比較回路 基準電圧 読出データ 比較回路出力 CMP1 REF1 LVL1 不定 CMP2 REF2 LVL1 ローレベル CMP3 REF3 LVL1 ローレベル CMP4 REF4 LVL1 ローレベル コンバータ回路22はこのデコーダ回路20Aの判別結
果をバイナリのデータに変換する。
【0019】図8は図7に示した4値ROM装置の動作
信号波形図であり,図6に対応している。記憶用ROM
セルの飽和電圧は基準電圧トランジスタRTR1,RT
R2,RTR3,RTR4の飽和電圧とそれぞれ一致す
る。図8に示したその他の動作は図6を参照して述べた
動作と同様である。
【0020】本発明の多値リードオンリーメモリ装置の
実施に際しては,上述した実施例に限定されず,その他
種々の変形形態をとることができる。たとえば,上述し
た例では多値として4値について述べたが,本発明はそ
の他の多値,たとえば,8値またはそれ以上の多値につ
いても上記同様に適用できる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように,本発明によれば,多
値記憶状態の1つのある値を示すメモリセルを1個で形
成することができ,多値リードオンリーメモリ装置の集
積度が非常に向上する。そのメモリセルはチャンネル長
を変えてコンダクタンスを変化させており,その製造の
ために特別の付加的なプロセスを必要とせず,価格上昇
を防止でき,歩留りの低下がない。さらに標準的なCM
OSプロセスとの親和性も維持される。さらにビットラ
インプリチャージ電圧レベルの最適化により,確実で高
速な読みだし動作が可能になる。ダイナミックRAMな
どよりも差電圧が大きくとれるため,基板雑音の大きな
DSPなどに本発明の多値リードオンリーメモリ装置を
用いても安定した動作が確保できる。同一チップ,同一
プリチャージで種々のチャンネル長を持ったトランジス
タで電圧差を作るため,このバラツキは小さく安定して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多値リードオンリーメモリ装置の実施
例として多値ROM装置内の1例としてのROMセルの
平面図である。
【図2】図1の4値ROMセルの1つのの部分断面斜視
図である。
【図3】図2に示した4値ROMセルの等価回路であ
る。
【図4】本発明の多値リードオンリーメモリ装置の第1
実施例としての4値ROM装置の構成図である。
【図5】図4に示した4値ROM装置における読出動作
を確実かつ安定にするための読出回路の部分図であり,
(A)は回路図,(B)はその等価回路である。
【図6】図4に示した4値ROM装置の動作信号波形図
である。
【図7】本発明の多値リードオンリーメモリ装置の第2
実施例としての4値ROM装置の構成図である。
【図8】図7に示した4値ROM装置の動作信号波形図
である。
【図9】従来の4値ROMの構成図である。
【符号の説明】
10,10A・・第1のダミーROMセルアレイ, 11・・第1のダミーワードラインドライバ回路, 12・・第1のROMセルアレイ, 13・・第1のワードラインドライバ回路, 14,14A・・第2のROMセルアレイ, 15・・第2のワードラインドライバ回路, 16・・第2のダミーROMセルアレイ, 17・・第2のダミーワードラインドライバ回路, 20,20A・・デコーダ回路, 22・・コンバータ回路, CMP1〜CMP4・・比較回路, SW1〜SW5・・スイッチ回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが多値のある1つの値に対応し
    たチャンネル長で形成された複数のデータ記憶用トラン
    ジスタを有する多値リードオンリーメモリ装置。
  2. 【請求項2】 上記多値のそれぞれの値を規定するチャ
    ンネル長のそれぞれの間のチャンネル長を有し上記記憶
    用メモリセルの電位を比較する基準電圧を規定する複数
    の基準電圧規定用トランジスタと, 上記基準電圧規定用トランジスタからの基準電圧と,上
    記複数の記憶用トランジスタのうちの選択されたトラン
    ジスタの出力電圧とを比較し,その比較結果から選択さ
    れたメモリセルの多値状態を判別する記憶状態判別回路
    とをさらに有する請求項1記載の多値リードオンリーメ
    モリ装置。
  3. 【請求項3】 上記記憶用トランジスタの選択ラインを
    プリチャージする電圧をビットラインに接続された負荷
    状態に応じて規定する請求項2記載の多値リードオンリ
    ーメモリ装置。
JP23224891A 1991-08-20 1991-08-20 多値リードオンリーメモリ装置 Expired - Fee Related JP3112182B2 (ja)

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