JPH054777U - 渦電流リターダ装着車両の電気制御装置 - Google Patents

渦電流リターダ装着車両の電気制御装置

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JPH054777U
JPH054777U JP5772691U JP5772691U JPH054777U JP H054777 U JPH054777 U JP H054777U JP 5772691 U JP5772691 U JP 5772691U JP 5772691 U JP5772691 U JP 5772691U JP H054777 U JPH054777 U JP H054777U
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battery
eddy current
retarder
electric
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Application number
JP5772691U
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Inventor
典久 岡田
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東京部品工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 渦電流リターダ作動時においても、ヘッドラ
ンプ等への供給電圧が低下することがないような構成の
電気制御装置を得る。 【構成】 第1および第2バッテリー1,2と、少なく
とも車両のヘッドランプ8を含む電気機器と、第1およ
び第2バッテリー1,2へ充電電力を供給するジェネレ
ータ10とを有して電気制御装置が構成されている。第
1バッテリー1と渦電流コイル31とをリターダスイッ
チ4を介して接続し、第2バッテリー2と電気機器とを
機器スイッチ6を介して接続し、第1バッテリー1と第
2バッテリー2とを第1バッタリー1から第2バッテリ
ー2への電力供給のみを許容する電力供給制御手段(例
えば、ダイオード15)を介して接続している。これに
より、第1バッテリー1は渦電流コイル31および電気
機器への電力供給が可能であるが、第2バッテリー2は
電気機器への電力供給のみが可能である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、渦電流リターダを装着した車両に関し、さらに詳しくは、この車両 において、渦電流リターダへの電力供給とヘッドランプ等の他の電気機器への電 力供給とを制御する電気制御装置に関する。
【0002】
【産業上の利用分野】
渦電流を利用して車両の制動を行う渦電流リターダ(もしくはブレーキ)は、 従来からよく知られており、例えば、特公昭50−23091号公報に開示のも の等がある。 このような渦電流リターダは、内部に配設された渦電流コイルに電流を流すこ とによりこのコイル発生する渦電流を利用して制動力を得るようになっており、 このコイルへの通電電力は車載のバッテリーから得ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ここで、渦電流リターダを作動させて車両の制動を行う場合、バッテリーから 渦電流コイルへ大電流が流れるため、バッテリーの電圧が低下し、このバッテリ ーから他の車載電気機器への電力供給量が低下するという問題がある。このよう な電気機器としては車両のヘッドランプがあり、このため、渦電流リターダを作 動させた場合には、バッテリーからヘッドランプへの供給電圧が低下し、ヘッド ランプの明るさが低下するという問題が発生する。 本考案は、このような問題に鑑みたもので、渦電流リターダ作動時においても 、ヘッドランプ等への供給電圧が低下することがないような構成の電気制御装置 を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような目的達成のため、本考案の装置は、第1および第2バッテリーと、 少なくとも車両のヘッドランプを含む電気機器と、第1および第2バッテリーへ 充電電力を供給するジェネレータとを有して構成されており、第1バッテリーと 渦電流コイルとをリターダスイッチを介して接続し、第2バッテリーと電気機器 とを機器スイッチを介して接続し、第1バッテリーと第2バッテリーとを第1バ ッタリーから第2バッテリーへの電力供給のみを許容する電力供給制御手段(例 えば、ダイオード)を介して接続している。これにより、第1バッテリーは渦電 流コイルおよび電気機器への電力供給が可能であるが、第2バッテリーは電気機 器への電力供給のみが可能なようになっている。
【0005】
【作用】
上記構成の電気制御装置を用いた場合には、リターダスイッチおよび機器スイ ッチがともにオフのときには、ジェネレータからの充電電力供給を受けて第1お よび第2バッテリーがともに充電される。ここで機器スイッチをオンにすると、 電気機器へは第1および第2バッテリーの両方から電力供給がなされる。しかし ながら、機器スイッチがオフの状態でリターダスイッチをオンにすると、電力供 給制御手段により第2バッテリーからの電力供給は阻止されるため、第1バッテ リーからリターダの渦電流コイルへの通電のみが行われる。この状態で、さらに 機器スイッチもオンにすると、電気機器は第2バッテリーからの電力供給を受け るのであるが、このとき第2バッテリーは渦電流コイルへの電力供給は行ってい ないため、この第2バッテリーの電圧が低下することがなく、電気機器への供給 電圧が低下することが防止される。このため、電気機器として用いられているヘ ッドランプの明るさが低下するようなこともない。
【0006】
【実施例】
以下、図面を用いて本考案の好ましい実施例について説明する。 図1に本考案に係る電気制御装置の構成を示しており、この装置は、電力供給 を行う第1および第2バッテリー1,2を有する。これらバッテリー1,2はジ ェネレータ(発電機)10からの充電電力供給を受けて充電される。このため、 第1バッテリー1はライン51,53を介してジェネレータ10に接続され、第 2バッテリー2はライン56,54を介してジェネレータ10に接続されている 。なお、ライン54中にはダイオード15が配設されているが、このダイオード 15は図において矢印Aで示す電流の流れのみを許容するものであり、電力供給 制御手段としての役割を果たす。
【0007】 さらに、この電気制御装置は、渦電流リターダ20と、ヘッドランプ8のよう な電気機器とを有する。渦電流リターダ20は渦電流コイル31を有しており、 この渦電流コイル31はリターダリレースイッチ4を有したライン52を介して 第1バッテリー1に接続している。また、ヘッドランプ8はランプリレースイッ チ6を有したライン55を介して第2バッテリー2に接続している。 なお、この図では、電気機器としてヘッドランプ8のみを示しているが、これ は電気機器の1例を示すだけであり、実際の車両には、電気機器としてヘッドラ ンプのみならず、フォグランプ、スモールランプ類や、ラジオ、エアコンディシ ョナー用電気モータ等、種々のものが装着されている。
【0008】 両リレースイッチ4,6はそれぞれ、スイッチ体4a,6aとリレーコイル4 b,6bとからなり、リレーコイル4b,6bに通電させることにより、スイッ チ体4a,6aがオンとなるようになっている。リレーコイル4b,6bはそれ ぞれリターダスイッチ3およびランプスイッチ5を介して第1バッテリー1およ び第2バッテリー2に接続している。 このため、リターダスイッチ3のオン・オフ操作により、リターダリレースイ ッチ4をオン・オフ作動させて渦電流コイル31への通電のオン・オフ制御を行 うことができ、ランプスイッチ5のオン・オフ操作により、ランプリレースイッ チ6をオン・オフ作動させてヘッドランプ8のオン・オフ制御を行うことができ る。
【0009】 この渦電流式リターダ20の構成を図2およ図3に基づいて説明する。 渦電流式リターダ20は例えば、車両のプロペラシャフト上に配設され、この プロペラシャフトの回転を制動する。この渦電流式リターダ20は、車体19に 結合されて固定保持される固定ハウジング21、これに結合されたブラケット2 2、このブラケット22に取り付けられた複数の電磁石30からなる固定部と、 固定ハウジング21にベアリング24a,24bを介して回転自在に保持された シャフト25、このシャフト25の両端に連結されたフランジカップリング26 a,26b、フランジカップリング26aに結合された回転ドラム27等からな る回転部とから構成される。
【0010】 固定部を構成するブラケット22は円筒部を有し、この円筒部の外周面上にほ ぼ等間隔で放射状に8個の電磁石30がボルト33により取り付けられている。 各電磁石30は、それぞれ鉄等の強磁性材料から作られた芯部材32と、この芯 部材32に巻き付けられた渦電流コイル31とから構成される。 一方、回転部を構成するシャフト25の両端には、これと同芯にスプラインに よりフランジカップリング26a,26bが連結されており、回転ドラム27の 内周端部がフランジカップリング26aにボルト結合されている。回転ドラム2 7の円筒状部が電磁石30を覆っており、この状態で、芯部材32の外周側端面 は、回転ドラム27の内周面に近接対向して位置する。
【0011】 以上の構成の渦電流リターダ20において、フランジカップリング26a,2 6bはプロペラシャフトに連結され、回転部はプロペラシャフトとともに回転す る。この状態で、電磁石30の渦電流コイル31が通電されると芯部材32内に その軸方向(渦電流リターダの半径方向)に磁束が発生し、この磁束はその延長 方向に流れて回転ドラム27の円筒状部を横切る。このため、回転ドラム27の 円筒状部に渦電流が発生し、この渦電流の作用により回転ドラム27の回転方向 とは逆の制動トルクが発生して、回転軸が制動される。
【0012】 以上のような構成の渦電流リターダ20を含む電気制御装置の作動について説 明する。 まず、ヘッドランプ8を点灯するには、ランプスイッチ5をオンにする。これ により、第2バッテリー2のみならず第1バッテリー1からヘッドランプ8に電 流が流れてヘッドランプ8が点灯される。 一方、渦電流リターダ20による制動を行わせるには、リターダスイッチ3を オンにすれば良い。これにより、第1バッテリー1からリターダ30の渦電流コ イル31に電流が流れて渦電流が発生し、プロペラシャフトの回転が制動される 。このときに、渦電流コイル31には大電流が流れるため、第1バッテリー1の 電圧が低下する。
【0013】 ところで、このとき、ライン54に配設されたダイオード15のために、第2 バッテリー2から渦電流コイル31へは電力が供給されることがない。このため 、上記のように渦電流リターダ20がオンとなって第1バッテリー1の電圧が低 下したとしても、第2バッテリー2の電圧が低下することはない。そこで、この ように渦電流リターダ20がオンの状態で、ヘッドランプ8を点灯したとしても 、ヘッドランプ8には電圧が低下していない第2バッテリー2から電力が供給さ れ、ヘッドランプ8の明るさが低下するようなことがない。
【0014】 リターダ30のオン・オフに伴うヘッドランプ8の明るさの変化を実際の車両 で検出したところ、下記表1に示すような結果が得られた。 表1から分かるように、従来のように1個のバッテリーからヘッドランプおよ びリターダ用の電力を得るようにした場合に較べ、本考案のような構成とした場 合の方が、リターダをオンにした場合のヘッドランプの明るさが明るい。 なお、ヘッドランプの明るさはヘッドランプの前方5mの位置で測定し、リタ ーダ作動時のデータはリターダ作動後30秒経過時点での測定値である。
【0015】
【表1】
【0016】 また、リターダ30のオン・オフに伴うバッテリーの電圧変化を実際の車両で 検出したところ、下記表2に示すような結果が得られた。 表2から分かるように、従来のように1個のバッテリーからヘッドランプおよ びリターダ用の電力を得るようにした場合には電圧低下量は大きいが、本考案の 場合には、特にヘッドランプ用の第2バッテリーの電圧低下が小さいことが分か る。
【0017】
【表2】
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、第1バッテリーと渦電流コイルとがリ ターダスイッチを介して接続され、第2バッテリーと電気機器とが機器スイッチ を介して接続され、第1バッテリーと第2バッテリーとが第1バッタリーから第 2バッテリーへの電力供給のみを許容する電力供給制御手段(例えば、ダイオー ド)を介して接続されているので、第1バッテリーは渦電流コイルおよび電気機 器への電力供給が可能であるが、第2バッテリーは電気機器への電力供給のみが 可能なようになっている。 このため、この電気制御装置においては、リターダスイッチおよび機器スイッ チがともにオフのときには、ジェネレータからの充電電力供給を受けて第1およ び第2バッテリーがともに充電される。そして、機器スイッチをオンにすると、 電気機器へは第1および第2バッテリーの両方から電力供給がなされる。一方、 機器スイッチがオフの状態でリターダスイッチをオンにすると、電力供給制御手 段により第2バッテリーからの電力供給は阻止されるため、第1バッテリーから リターダの渦電流コイルへの通電が行われる。 この状態で、さらに機器スイッチもオンにすると、電気機器は第2バッテリー からの電力供給を受けるのであるが、このとき第2バッテリーは渦電流コイルへ の電力供給は行っていないため、この第2バッテリーの電圧が低下することがな く、電気機器への供給電圧が低下することが防止される。このため、例えば、リ ターダ作動時にヘッドランプの明るさが低下するようなことを防止することがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電気制御装置を示す電気回路図で
ある。
【図2】上記電気制御装置の制御対象となる渦電流リタ
ーダの正面図である。
【図3】上記電気制御装置の制御対象となる渦電流リタ
ーダの断面図である。
【符号の説明】
1,2 バッテリー 3 リターダスイッチ 5 ランプスイッチ 8 ヘッドランプ 10 ジェネレータ 20 渦電流リターダ 31 渦電流コイル

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 通電時に渦電流コイルに発生する渦電流
    を利用して車両の制動力を得る渦電流リターダを装着し
    た車両において、 第1および第2バッテリーと、少なくとも前記車両のヘ
    ッドランプを含む電気機器と、前記第1および第2バッ
    テリーへ充電電力を供給するジェネレータとを有し、 前記第1バッテリーと前記渦電流コイルとをリターダス
    イッチを介して接続し、前記第2バッテリーと前記電気
    機器とを機器スイッチを介して接続し、前記第1バッテ
    リーと前記第2バッテリーとを前記第1バッタリーから
    前記第2バッテリーへの電力供給のみを許容する電力供
    給制御手段を介して接続しており、 前記第1バッテリーは前記渦電流コイルおよび前記電気
    機器への電力供給が可能であるが、前記第2バッテリー
    は前記電気機器への電力供給のみが可能なように構成し
    たことを特徴とする渦電流リターダ装着車両の電気制御
    装置。
JP5772691U 1991-06-27 1991-06-27 渦電流リターダ装着車両の電気制御装置 Pending JPH054777U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100461126B1 (ko) * 2002-08-05 2004-12-13 현대자동차주식회사 자동차용 배터리 릴레이

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