JPH0547767Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は道路用の方向指示板に関し特に歩道に
方位等を表示するためのものである。

（従来の技術） 例えば歩道などを構成する舗石、敷石類に東西
南北の方位を表示することが行なわれているが、
従来は予め方位を記したものを舗石、敷石類と共
に敷いて設置している。

（技術的課題） しかし従来のものは敷石類の方向を変えて方位
を合わせるため、敷石類の敷設方向によつて合わ
せられる範囲に限界があり、実際の方位と合わな
い場合が多い。

本考案は前記の問題を解決するものであり、舗
石や敷石類の敷設方向に拘らず、正確に方位その
他の方向を示すことができるようにするものであ
る。

（技術的手段） 前記課題解決のため本考案は、路面に多数敷設
された舗石、敷石類１１とともに敷設されるよう
にそれらと同寸乃至舗石、敷石類複数個分の大き
さを有しかつその内側に略円形に形成された取付
口１を有する枠体２と、前記取付口１に嵌る形
状、大きさを有しかつ表面に方向を示す表示３を
設けた指示体４とから成る、道路用方向指示板の
枠体２と指示体４の下面に夫々係合部５，６を設
け、枠体２及び指示体４の高さを調整するため任
意の高さに形成された筒枠１５，１６を前記係合
部５，６に係合し、筒枠１５，１６を型枠として
コンクリートを充填するための調整機構を具備
し、さらに所定方向を向けた指示体４をコンクリ
ートに固定するためのアンカー材７を指示体下面
に突設したものである。

（実施例） 図示実施例により説明すると、例示のものは方
形の枠体２と、円形の指示体４とから成り、円形
の指示体４は方形枠体２の中心にそれを上下貫通
して設けた円形の取付口１に嵌合し、その内側に
設けた受段部８によつて支持される。そのため円
形の指示体４は円形の取付口１内で360°回動で
き、方向を合わせることができる。

円形指示体４は方向を示す表示３として東西南
北の方位の文字３Ａと、同様に方位を示すシンボ
ルマーク３Ｂを有しており、文字３ＡはＮ、Ｓ、
Ｅ、Ｗのアルフアベツトでも良い（第４図等参
照）。それら文字とマークはいずれか一方でも良
い。また方位のほかに具体的な物、場所を表示す
ることもでき、その場合道順でなく、例えば非常
口などの方角を直接指し示す。

１３，１４は表面模様で枠体２と指示体４の表
面に設けられ、本案方向指示板１０の周囲の舗
石、敷石類１１の模様と調和した模様に設けられ
る。以上の枠体２、指示体４から成る方向指示板
１０は実施例の場合金属製、特に真鍮製の鋳物に
よつて必要な強度を有する板状に形成され、高さ
は以上の調整機構により調整する。

例示の調整機構は、枠体２と指示体４の下面に
夫々設けた係合部５，６と、それに係合する筒枠
状の型枠１５，１６、そして型枠内に充填される
コンクリートモルタル１２とから成り、指示体４
は下面に突設したボルト状アンカー材７によりコ
ンクリートモルタルに結合される。なお型枠１
５，１６は枠体２と指示体４から外して運搬さ
れ、施工現場で組立てられる。以上の方向指示板
１０は第４図に示すように舗石、敷石類１１の大
きさの複数個分の大きさ、或いは第５図に示すよ
うに舗石、敷石類１１１個分の大きさに形成され
る。

（考案の作用） 本考案の方向指示板１０は、道路に敷設する舗
石、敷石類１１の間に配置され、指示体４の向き
を任意に変えて目的とする方向に正しく合わせる
ことができ、その際型枠１５，１６により下部に
充填するコンクリートモルタルの厚みによつて高
さを調整し、その表面が周囲の舗石、敷石類１１
と同高となるように敷設され（第４図、第５図）、
そのコンクリートを利用して指示体４をアンカー
材７により固定することができる。

（考案の効果） 舗石、敷石類１１の敷設方向Ｐは、南北方向と
合致していない場合が多く想定されるが、本考案
によれば指示体４の向きが360°自由に選べるので
例えば「北」の表示３Ａを正しく北へ合わせるこ
とができ、かつその指示体４を枠体２とともに舗
石や敷石類１１と同一面に高さ調整し、また固定
することができるので設置を容易かつ正確に行な
うことができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る道路用方向指示板の実施例
を示すもので第１図は分解斜視図、第２図は平面
図、第３図は要部断面図、第４図、第５図は施工
例２例の平面説明図である。 １……取付口、２……枠体、３……表示、４…
…指示体、５，６……係合部、７……アンカー
材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 路面に多数敷設された舗石、敷石類１１とと
   もに敷設されるようにそれらと同寸乃至舗石、
   敷石類複数個分の大きさを有しかつその内側に
   略円形に形成された取付口１を有する枠体２
   と、前記取付口１に嵌る形状、大きさを有しか
   つ表面に方向を示す表示３を設けた指示体４と
   から成り、枠体２と指示体４の下面に夫々係合
   部５，６を設け、枠体２及び指示体４の高さを
   調整するため任意の高さに形成された筒枠１
   ５，１６を前記係合部５，６に係合し、筒枠１
   ５，１６を型枠としてコンクリートを充填する
   ための調整機構を具備し、さらに所定方向を向
   けた指示体４をコンクリートに固定するための
   アンカー材７を指示体下面に突設したことを特
   徴とする道路用方向指示板。 (2) 枠体２と指示体４の上面に同じ表面模様１
   ３，１４を設けた請求項第１項記載の道路用方
   向指示板。 (3) 指示体４の下面に突出してコンクリートに固
   結されるアンカー材７としてボルト状のものを
   用いた請求項第１項記載の道路用方向指示板。