JPH0547519U - ボルト - Google Patents
ボルトInfo
- Publication number
- JPH0547519U JPH0547519U JP9895891U JP9895891U JPH0547519U JP H0547519 U JPH0547519 U JP H0547519U JP 9895891 U JP9895891 U JP 9895891U JP 9895891 U JP9895891 U JP 9895891U JP H0547519 U JPH0547519 U JP H0547519U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bolt
- guide shaft
- male screw
- screw hole
- screw portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ボルト着脱の自動化を容易化できるボルトを
提供する。 【構成】 ボルト10の雄ねじ部12の先端に、雄ねじ
部12の谷径よりも小径の案内軸13を形成する。ネジ
穴への挿入時に案内軸13をネジ穴と嵌合させてボルト
10をネジ穴上に自立させる。 【効果】 ボルト10が案内軸13で支持されるので、
締め付け開始時や緩め終了間際にボルト10を回転自在
に支持する必要がなくなる。
提供する。 【構成】 ボルト10の雄ねじ部12の先端に、雄ねじ
部12の谷径よりも小径の案内軸13を形成する。ネジ
穴への挿入時に案内軸13をネジ穴と嵌合させてボルト
10をネジ穴上に自立させる。 【効果】 ボルト10が案内軸13で支持されるので、
締め付け開始時や緩め終了間際にボルト10を回転自在
に支持する必要がなくなる。
Description
【0001】
この考案は、ボルトの着脱作業の自動化を図る際に用いて好適なボルトに関す る。
【0002】
近年、マシニングセンタ等の数値制御式工作機械を用いた切削加工の分野では 、複数の機械間を無人搬送ラインで結ぶとともに、各機械と搬送ラインとの間で ワークを受渡しするワーク交換装置を設けて工場全体を無人化することが試みら れている。そして、このような工場の無人化の達成には、切削加工の無人化のみ ならずワークを治具に取り付け、あるいは治具から取り外す段取り作業をも無人 化することが必要不可欠となってきている。
【0003】 ここで、ワークを治具に対して着脱する作業を自動化する場合、一般的に採用 される手法としては、例えば治具側に油空圧を用いたクランプ手段を設ける方法 がある。すなわち、ロボット等の搬送手段によって治具上の所定位置にワークを 設置した後、クランプ手段を作動させて油空圧でワークを押さえつけるものであ る。ところが、このような手法では、治具が大型化、複雑化し易く、小型部品の 製造時に無駄が生じがちである。そこで、例えばワークと治具とをボルトによっ て連結する構成を採用し、ボルトのレンチ穴と嵌合するレンチをモータ等で回転 させてボルトを自動的に締め付け、また緩めることにより、ワークと治具との着 脱を自動化することも試みられている。
【0004】 図7は、ボルト連結によるワークと治具との一例を示すものである。この例で は、正面フライスのカッタ本体とされるワークWの中心孔1を、切削工具用のア ーバを模して形成された治具Jの嵌合軸2に装着した後、中心孔1からボルトB を挿入しその雄ねじ部3を治具Jの嵌合軸2のネジ穴4と螺合させ、これにより ワークWと治具Jとを強固に連結するようにしている。
【0005】
ところが、図7に示すように、ワークWと治具JとをボルトBで連結する構成 では、ボルトBの雄ねじ部3の先端まで雄ねじが切られているために、ボルトB の締め付け開始時及び取り外し完了時には、図8に示すごとくボルトBが完全に ネジ穴4から出てしまう。このため、ボルトBをネジ穴4と同軸をなすように支 える必要がある。しかしながら、このボルトBの支持は、ボルトBの締め付け、 取り外しに支障が生じないように、ボルトBの回転を許容しながら行う必要があ り、機構的に複雑かつ面倒なものであった。 この考案は、このような背景の下になされたもので、ボルトの着脱作業の自動 化を図る際に用いて好適なボルトを提供することを目的とする。
【0006】
上記課題を解決するためにこの考案のボルトは、雄ねじ部の先端に、この雄ね じ部の谷径よりも小径の案内軸を設けたことを特徴とするものである。 ここで、上記案内軸の外周は、テーパ状、あるいは直径一定の円筒面状のいず れもが含まれる。また、ボルトの挿入の円滑化を図るには、案内軸の先端に先細 りのテーパ部を設けると良い。
【0007】
上記構成によれば、雄ねじ部先端側の案内軸が雄ねじ部の谷径よりも小径であ るため、ボルトの締め付けを行う際には、ボルトの雄ねじ部がネジ穴に全く螺合 していない状態でも案内軸が一定長さネジ穴と嵌合する。また、ボルトを緩める 際には、雄ねじ部がネジ穴から完全に抜けても案内軸が一定長さネジ穴と嵌合す る。そして、これら案内軸とネジ穴とが嵌合することにより、ボルトがネジ穴と ほぼ同軸的に支持される。
【0008】
以下、図1〜図5を参照して、本考案の一実施例を説明する。なお、本実施例 のボルトは、上述した図7及び図8に示すボルトBと同様、正面フライスのカッ タ本体となるべきワークWと、切削工具用アーバを模した治具Jとを連結するた めのものであるため、ワークWと治具Jについては図7及び図8と同一符号を付 し、説明を省略する。 図1に示すように、本実施例に係るボルト10は、頭部11と、この頭部11 の基端側に形成された雄ねじ部12と、この雄ねじ部12の先端に形成された案 内軸13とを有している。 図2により詳細に示すように、頭部11は略円柱状をなすもので、その基端側 には大径円板状のフランジ14が形成され、またその先端側には当該ボルト10 を操作するためのレンチ穴15が形成されている。このレンチ穴15は、例えば 断面六角形状等の非円形断面を有するもので、その開口端部には、当該ボルト1 0を操作するレンチ等の作業工具との嵌合を円滑に行うべくテーパ部16が形成 されている。そして、雄ねじ部12は、この頭部11と同軸的に形成され、その 先端はテーパ部17を介して案内軸13に連なっている。なお、雄ねじ部12の 山径Tやネジピッチ、あるいは長さLは、ボルト10が使用される治具Jの大き さ等に応じて適宜変更される。
【0009】 図1及び図3に示すように、案内軸13は、その外周面が雄ねじ部12と同軸 をなす円筒面状に形成され、その外径dは雄ねじ部12の谷径よりも小さく定め られている。ここで、案内軸13の外径dは、雄ねじ部12の山径T(図2参照 )に応じて適宜変更されるものであるが、なるべくは0.6T〜0.97Tの範 囲に設定することが望ましい。外径dが0.6Tに満たないと案内軸13とネジ 穴との間の隙間が大きくなり過ぎてボルト10を十分に支持できないおそれがあ り、0.97Tを越えた場合には、案内軸13とネジ穴との隙間が小さくなり過 ぎて、ボルト10をネジ穴に円滑に挿入できなくなるおそれが生じるからである 。
【0010】 また、案内軸13の全長Sは、なるべくは雄ねじ部12の全長L(図1参照) に対して1.2L〜1.5Lの範囲に設定することが望ましい。案内軸全長Sが 1.2Lに満たないと案内軸13によるボルト支持作用が十分に発揮されないお それがあり、他方、全長Sが1.5Lを越えると、案内軸13を受け入れるため に必要なネジ穴の下穴長さが過度に長尺化して、加工に無駄な手間がかかるおそ れが生じるからである。
【0011】 そして、案内軸13の先端には、先細りのテーパ部18が形成されている。こ のテーパ部18は、ボルト10とネジ穴との芯が多少ずれていても、ボルト10 を目的とするネジ穴に円滑に挿入するために設けられたもので、そのテーパ角度 θとしては30゜〜45゜の範囲が好適に用いられる。また、案内軸13の後端に も雄ねじ部12のテーパ部17に連なるテーパ部19が形成されている。このテ ーパ部19は、案内軸13の後端側の欠けを防止するために設けられたものであ る。
【0012】 しかして、以上の構成からなるボルト10によれば、図4に示すように、ワー クWと治具Jとを連結すべく、ボルト10をロボット等の搬送手段でネジ穴4の 直上まで搬送してネジ穴4へ向けて軸方向へ移動させた場合、案内軸13の外径 dが雄ねじ部12の谷径よりも小さい、すなわち、ネジ穴4の下穴4aよりも小 さいから、ボルト10を回転させなくても案内軸13はネジ穴4内へ侵入し、こ れによりボルト10がネジ穴4上に支持される。このため、案内軸13をネジ穴 4に嵌合させた上でボルト10の支持を解除しても、ボルト10が倒れることも なく、ボルト10の支持の解除後、頭部11のレンチ穴15にレンチを嵌合させ てボルト10を回転させることにより、図5に示すようにボルト10をネジ穴4 に十分螺合させてワークWと治具Jとを強固に連結することができる。
【0013】 また、ボルト10を緩める際には、雄ねじ部12が完全にネジ穴4から外れる までボルト10を回転させても、依然として案内軸13がネジ穴4内に残されて ボルト10が支持されるので、ボルト10の回転継続中にボルト10の支持を開 始する必要もない。このように、本実施例では、ボルト10の雄ねじ部12とネ ジ穴4とが全く螺合していない状態でも、案内軸13によってボルト10がネジ 穴4とほぼ同軸的に支持されるので、ボルト10の締め付け開始時や緩め終了間 際にボルト10を別の支持手段で回転自在に支持する必要がなくなる。
【0014】 なお、本実施例で示したボルトはあくまで一例であって、例えば図6に示すよ うにフランジ14を排除したものも当然含まれる。また、本実施例では、特に正 面フライスのカッタ本体となるべきワークWと切削工具用アーバを模した治具J とを連結するボルトを例に挙げて説明したが、本考案はこれに限るものではなく 、ボルト着脱作業の自動化を図るすべての場合に同様の効果を奏し得るものであ る。
【0015】
以上説明したように、この考案によれば、ボルトの締め付けを行う際には、ボ ルトの雄ねじ部がネジ穴に全く螺合していない状態でも案内軸が一定長さネジ穴 と嵌合し、またボルトを緩める際には、雄ねじ部がネジ穴から完全に抜けても案 内軸が一定長さネジ穴と嵌合しているので、ボルトの締め付け開始時や緩め終了 間際にボルトを別の支持手段で回転自在に支持する必要がなくなって、ボルトの 着脱の自動化を容易に図ることができるという優れた効果が得られる。
【図1】本考案の一実施例に係るボルトの側面図であ
る。
る。
【図2】図1に示すボルトの頭部の拡大図である。
【図3】図1に示すボルトの先端側の拡大図である。
【図4】図1に示すボルトを治具のネジ穴に挿入した状
態を示す図である。
態を示す図である。
【図5】図1に示すボルトでワークと治具とを連結した
例を示す図である。
例を示す図である。
【図6】図1に示すボルトの変形例を示す図である。
【図7】従来のボルトでワークと治具とを連結した状態
を示す図である。
を示す図である。
【図8】従来のボルトを治具のネジ穴にねじ込む前の状
態を示す図である。
態を示す図である。
10 ボルト 11 頭部 12 雄ねじ部 13 案内軸
Claims (4)
- 【請求項1】 頭部と、この頭部の基端側に連なる雄ね
じ部とを有してなるボルトにおいて、上記雄ねじ部の先
端にこの雄ねじ部の谷径よりも小径の案内軸を設けたこ
とを特徴とするボルト。 - 【請求項2】 上記案内軸は、その外周に直径一定の円
筒面を有していることを特徴とする請求項1記載のボル
ト。 - 【請求項3】 上記案内軸の先端に、先細りのテーパ部
が設けられていることを特徴とする請求項1または請求
項2記載のボルト。 - 【請求項4】 上記案内軸の外径が上記雄ねじ部のネジ
山径Tに対して0.6T〜0.97Tの範囲に設定さ
れ、かつ案内軸の全長が雄ねじ部の全長Lに対して1.
2L〜1.5Lの範囲に設定されていることを特徴とす
る請求項1〜3のいずれか一に記載のボルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9895891U JPH0547519U (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | ボルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9895891U JPH0547519U (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | ボルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0547519U true JPH0547519U (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=14233595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9895891U Pending JPH0547519U (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | ボルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0547519U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003254383A (ja) * | 1993-08-26 | 2003-09-10 | Sony Corp | ダンパ機構 |
JP2019183998A (ja) * | 2018-04-13 | 2019-10-24 | 株式会社トープラ | おねじ部材 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5479026A (en) * | 1977-12-06 | 1979-06-23 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | Method of producing photographic photosensitive material |
JPH01182613A (ja) * | 1988-01-16 | 1989-07-20 | Toopura:Kk | パイロット付ねじ |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP9895891U patent/JPH0547519U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5479026A (en) * | 1977-12-06 | 1979-06-23 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | Method of producing photographic photosensitive material |
JPH01182613A (ja) * | 1988-01-16 | 1989-07-20 | Toopura:Kk | パイロット付ねじ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003254383A (ja) * | 1993-08-26 | 2003-09-10 | Sony Corp | ダンパ機構 |
JP2019183998A (ja) * | 2018-04-13 | 2019-10-24 | 株式会社トープラ | おねじ部材 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19961203 |