JPH0547429B2 - - Google Patents

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JPH0547429B2
JPH0547429B2 JP4539786A JP4539786A JPH0547429B2 JP H0547429 B2 JPH0547429 B2 JP H0547429B2 JP 4539786 A JP4539786 A JP 4539786A JP 4539786 A JP4539786 A JP 4539786A JP H0547429 B2 JPH0547429 B2 JP H0547429B2
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Japan
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steering
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vehicle
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Takeshi Ito
Taketoshi Kawabe
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、予め設定された運動性能に従つて
自車の車輪の実舵角を制御するようにした車両用
実舵角制御装置に係り、特に、車輪の転舵を行う
アクチユエータの応答遅れを補償するようにした
車両用実舵角制御装置に関する。
(従来の技術) 従来、車輪を、ステアリングハンドルとの機械
リングを用い、電気的制御回路によつて駆動制御
されるアクチユエータを用いて転舵することで、
車両の運動性能をコントロールすることを可能と
した装置が提案されている(例えば、特開昭59−
143772号に示されているものがある)。
この従来装置は、ステアリングハンドルの操舵
角に対応する前・後輪の舵角の目標値を、予め設
定された制御則に従つて決定し、油圧シリンダを
用いたサーボ式アクチユエータによつて、前輪と
後輪を上記舵角目標値に転舵するものである。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記のようなアクチユエータ
は、一般に、積分動作を行う一次遅れ系であるた
め、制御応答の遅れが生じ、高速走行時における
操縦性を低下させる要因となる。
このため、上記アクチユエータの制御系に微分
補償を施すことによつて、上記の遅れを解消する
ことが考えられる。
ところが、上記舵角目標値の決定をマイクロコ
ンピユータ等のデイジタル回路を用いて行つた場
合、上記微分補償を施す対象となる信号がデイジ
タル信号であるため、この信号を微視的に見る
と、階段状をなしていることから、この信号を通
常の微分回路を用いて微分すると、離散的な微分
値信号となつてしまい、制御が不正確なものにな
る。すなわち、デイジタル回路を用いた制御系に
おいては、微分回路を用いて微分補償を行うこと
は困難である。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、本発明は、第1
図に示す手段を備える。
運動状態量目標値演算手段102は、目標とす
る運動性能を備える目標車両モデルを用いて、操
舵角検出手段100で検出されるステアリングハ
ンドルの操舵角θsおよび車速検出手段101で検
出される車速Vに対応する運動状態量の目標値
および該運動状態量の目標値の1階微分値に相
当する値A〓を少なくとも1組求める。
また、この運動状態量目標値演算手段102
は、求める運動状態量の目標値のうち少なくとも
1つの任意の車速における操舵角入力θSに対する
伝達関数が、当該伝達関数の分母の次数が分子の
次数よりも2次以上大きいものとして設定されて
いる。
舵角目標値決定手段103は、運動状態量の目
標値に基づいて、該運動状態量の目標値を自
車で実現するのに必要な、前輪または後輪の少な
くとも一方の制御対象車輪の実舵角の目標値を
決定する。
舵角速度目標値決定手段104は、値A〓に基づ
いて、該値A〓を自車で実現するのに必要な、前記
制御対象車輪の実舵角速度の目標値δ〓を決定する。
実舵角制御手段105は、前記制御対象車輪の
実舵角が、実舵角の目標値に一致するように、
制御対象車輪を実際に転舵する車輪転舵手段10
7の駆動を制御する。
実舵角速度制御手段106は、前記制御対象車
輪の実舵角速度が、実舵角速度の目標値δ〓に一致
するように、車輪転舵手段107の駆動を制御す
る。
(作 用) 本発明は、制御対象象車輪の実舵角を、実舵角
の目標値に一致させることで、運動状態量の目
標値を自車の運動状態量として実現し、自車の
運動性能を目標とする運動性能に一致させること
ができる。
また、本発明は、制御対象車輪の実舵角速度
を、実舵角速度の目標値δ〓に一致させることで、
車輪転舵手段107における応答遅れを補償する
ように車輪の転舵速度を制御できる。
ここで、実舵角速度の目標値δ〓は、上述したよ
うな、分母の次数が分子の次数よりも2次以上大
きい伝達関数を備える運動状態量目標値演算手段
102から求めた、運動状態量の目標値の一階微
分値に相当する値A〓から決定されることで、本発
明は、微分演算を用いずに微分補償が行える。
(実施例) 本発明の一実施例の構成を第2図に示す。
演算処理装置1は、マイクロコンピユータある
いは他の電気回路によつて構成されており、操舵
角センサ(操舵角検出手段)2で検出されるステ
アリングハンドル8の操舵角θsと、車速センサ
(車速検出手段)3で検出される車速Vを入力し、
所定の演算を行つて、前輪舵角目標値Fと、前
輪舵角速度目標値δ〓Fと、後輪舵角目標値Rと、
後輪舵角速度目標値δ〓Rを出力する。
前輪9,10と後輪11,12は、油圧シリン
ダ(車輪転舵手段)6若しくは7で転舵され、ス
テアリングハンドル8との間の機械リンクは存在
しない。これらの油圧シリンダ6,7は、前輪転
舵装置(実舵角制御手段、実舵角速度制御手段)
4若しくは後輪転舵角装置(実舵角制御手段、実
舵角速度制御手段)5によつて制御される。
第4図は、上記後輪転舵装置5と油圧シリンダ
7の構成を示す図である。なお、前輪転舵装置4
と油圧シリンダ6の構成は、同様であるため図示
および説明は省略する。
油圧シリンダ7は、左右2つの油圧室40,4
1を備えており、これらの油圧室40,41へ
は、油路38,39を介して作動油圧が供給され
る。
両油圧室40,41の油圧差は、制御バルブ3
4によつて制御され、この油圧差に対してピスト
ンロツド42が変位する。このピストンロツド4
2の変位は、ナツクルアーム45,46に伝達さ
れて後輪11,12を転舵する。なお、36はオ
イルポンプ、37はリザーバ、43と44はリタ
ーンスプリングである。
そして、制御バルブ34を制御回路30で制御
することで、油圧シリンダ7の制御を行う。
制御回路30へは、演算処理装置1から与えら
れる後輪舵角目標値Rおよび後輪舵角速度目標
値δ〓Rと、ストロークセンサ23で検出される後輪
実舵角δRおよび変位速度センサ24で検出される
後輪実舵角速度δ〓Rである。また、制御回路30か
らは、電流コントローラ33で形成された励磁電
流iを出力し、制御バルブ34のソレノイド35
へ与える。
上記ストロークセンサ23は、実際には、ピス
トンロツド42の変位量を検出するものではある
が、このピストンロツド42の変位量は、後輪1
1,12の実舵角との相関があるので、このスト
ロークセンサ23の検出信号は、後輪実舵角の検
出信号とみなすことができる。同様に、変位速度
センサ24の検出信号は、後輪実舵角速度の検出
信号とみなすことができる。なお、前輪実舵角δF
と前輪実舵角速度δ〓Fは、第3図中に示すストロー
クセンサ21と変位速度センサ22で検出され
る。
制御回路30内では、減算部31で後輪舵角目
標値Rと後輪実舵角δRの差信号IAを求め、また、
減算部32で後輪舵角速度目標値δ〓Rと後輪実舵角
速度δ〓Rの差信号IBを求める。
さらに、制御回路30では、上記差信号IAと差
信号IBにゲインKPとKDを与えた後に加え合せて
電流目標値を形成する。この電流目標値は、
電流コントローラ33へ与えられて、前記ソレノ
イド35の励磁電流iに変換される。
演算処理装置1の構成を機能ブロツクで示すと
第3図のようになる。
ヨーイング運動目標値設定部(運動状態量目標
値演算手段)1aは、予め設定された目標とする
運動性能を備える車両を、車両諸元や運動方程式
を用いた数学モデルとして設定し、この車両の数
学モデル(以下「目標車両モデル」と言う)に、
操舵角θSと車速Vを与えたときに、この目標車両
モデルが呈する運動状態量のうち、ヨーイング運
動に関する運動状態量を、運動状態量の目標値と
する。本実施例では、目標車両モデルから求めた
ヨーレートとヨー角加速度を、それぞれヨーレー
ト目標値ψ〓とヨー角加速度目標値ψ¨としている。
また、このヨーイング運動目標値設定部1a
は、上記ヨーレート目標値φ〓とヨー角加速度目標
値ψ¨の1階微分値に相当する値ψ¨,ψを求める。
なお、「・」は一階微分を表わし、「−」は、目標
値であることを示す。また、ヨーレート目標値ψ〓
の1階微分値は、ヨー角加速度目標値ψ¨になる。
本実施例では、上記ψ¨とψを微分によつて求め
ることはせず、以下の演算により求める。
ψ〓=∫ψ¨dt …(1) ψ¨=∫ψdt …(2) ψ=G(V)・ω2θS−2ζω・ψ¨−ω2・ψ〓 …(3) 但し、G(v)は、目標車両モデルの定常ヨーレー
トゲイン、ζとωは、目標車両モデルのヨーイン
グ運動特性を設定するためのパラメータである。
このように、ψ〓,ψ¨,ψを微分演算を用いずに
求めることができるのは、上記目標車両モデルに
おける、ヨーレート目標値ψ〓の操舵角入力θSに対
する伝達関数が以下の如くに設定されているから
である。
ψ〓(s)/θS(s)=G(v)ω2/S2+2ζωS+ω2 …(4) すなわち、伝達関数の分母の次数が分子の次数
よりも2次大きい。このため、ψ〓の2階微分値に
相当するψも微分要素を含まずに出力できる。
横運動目標値設定部(運動状態量目標値演算手
段)1bは、上記目標車両モデルが呈する運動状
態量のうち、横運動に関する運動状態量を、運動
状態量の目標値とする。本実施例では、目標車両
モデルから求めた横加速度と横方向速度を、それ
ぞれ横加速度目標値と横方向速度目標値y
している。
また、この横運動目標値設定部1bは、上記横
加速度目標値と横方向速度目標値yの1階微
分値に相当する値α〓,V〓yを求める。本実施例で
は、これらα〓とV〓yを微分によつて求めることはし
ない。
,α〓,y,V〓yの具体的演算は以下の如くで
ある。
=V・ψ〓 …(5) α〓=V・ψ¨ …(6) y=0 …(7) V〓y=0 …(8) このように、α〓は、上記ヨー角加速度目標値ψ¨
から求めることができる。また、本実施例の目標
車両モデルの運動性能として、常に、横方向速度
と横方向並進加速度が零である特性が設定されて
いる。従つて、yとV〓yは共に零にされる。
ここで、上記目標車両モデルにおける、横加速
度目標値の操舵角入力θSに対する伝達関数は、 α(s)/θS(s)=G(v)・Vω2/S2+2ζωS+ω2 …(9) であり、やはり、分母の方が分子よりも2次だけ
次数が大きい。
実舵角目標値決定部(舵角目標値決定手段)1
cと実舵角速度目標値決定部(舵角速度目標値決
定手段)1dは、自車の運動特性を自車の車両諸
元を用いて数学モデル化した自車モデルを備えて
いる。
上記実舵角目標値決定部1cは、上記ヨーレー
ト目標値ψ〓、ヨー角加速度目標値ψ¨、横加速度目
標値、横方向速度目標値yを上記自車モデル
に与えて、これらの目標値を自車で実現するため
に必要な前輪と後輪の実舵角を求め、これらを前
輪舵角目標値Fと後輪舵角目標値Rとして出力
する。FRを求める具体的な演算は以下の如
くである。F =LF/Vψ〓+IZ/2LKFψ¨+1/Vy+MLR/2LK
F…(10)R =−LR/Vψ〓−IZ/2LKRψ¨+1/Vy+MLF/2
LKR…(11) ここで、 L:自車のホイールベース LF:自車の前軸と重心間の距離 LR:自車の後軸と重心間の距離 IZ:自車のヨー慣性 KF:自車の前輪コーナリングパワー KR:自車の後輪コーナリングパワー M:自車の車体質量 であり、これらは自車の車両諸元(定数)であ
る。また、式(10)、(11)は、自車の運動方程式から導
き出されたものであり、自車の運動状態量の代わ
りに運動状態量の目標値を代入した形になつてい
る。
この実舵角目標値決定部1cにおけるFR
の操舵角入力θSに対する伝潮達関数は以下の如く
である。
δF(s)/θS(s)=G(v)・ω2{IZ/2LKFS+LF/V+VM
LR/2LKF}/S2+2ζωS+ω2 …(12) δR(s)/θS(s)=G(v)・ω2{−IZ/2LKRS−LR/V+
VMLF/2LKR}/S2+2ζωS+ω2 …(13) また、上記実舵角速度目標値決定部1dは、上
記各運動状態量の目標値の1階微分値に相当する
値ψ¨,ψ,α〓,V〓yを、上記実舵角目標値決定部1
cにおける自車モデルと同一の自車モデルに与え
て、これらψ¨,ψ,α〓,V〓yを自車で実現するのに
必要な前輪舵角速度と後輪舵角速度を求め、これ
らを前輪舵角速度目標値〓Fと後輪舵角速度目標値
δ〓Rとして出力する。
δ〓Fとδ〓Rを求める具体的な演算は、以下の如くで
あり、前記(10)、(11)式中の運動状態量の目標値を、
上記ψ¨,ψ,α〓,V〓yに置換えた形になつている。
δ〓F=LF/Vψ¨+IZ/2LKFψ+1/VV〓y+MLR/2L
KFα〓 …(14) δ〓R=−LR/Vψ¨−IZ/2LKRψ+1/VV〓y+MLF
2LKRα〓 …(15) そして、 ψ¨=sψ〓,ψ=sψ¨,α〓=s …(16) なる関係があるので、δ〓Fとδ〓Rの操舵角入力θS

する伝達関数は、 δ〓F(s)/θs(s)=G(v)ω2{IZ/2LKFs2+LF/Vs+
VMLR/2LKFs}/s2+2ζω+ω2 …(17) δ〓R(s)/θs(s)=G(v)ω2{−IZ/2LKRs2−LR/Vs
+VMLF/2LKRs}/s2+2ζω+ω2 …(18) となる。従つて、式(12)と(17)および式(13)と(18)から
δ〓F
=sδF、δ〓R=sR …(19) の関係が成立する。
このようにして決定された、前輪舵角目標値
、後輪舵角目標値R、前輪舵角速度目標値δ〓F
後輪舵角速度目標値δ〓Rは、前輪転舵装置4若しく
は後輪転舵装置5へ与えられる。
前輪転舵装置4と後輪転舵装置5は、前述した
ように、同様の動作を行うので、ここでは、後輪
転舵装置5の動作と作用を代表して説明し、前輪
転舵装置4の説明は省略する。
後輪転舵装置5内の制御回路30では、前述の
ように、RとδRの差IAと、δ〓Rとδ〓Rの差IBが零と

るまで後輪11,12の転舵が行われる。
このような制御により、油圧シリンダ7によつ
て前記後輪舵角目標値Rに後輪11,12を転
舵する際の応答遅れを、上記後輪舵角速度目標値
δ〓Rを介入させることで補償することができる。こ
の点について具体的に説明する。
先ず、微分補償を行わない場合を仮定してみる
と、このときの後輪舵角目標値Rに対する後輪
実舵角δRの伝達関数(油圧シリンダ7のサーボ系
を考えた場合のもの)は、 δR(s)/δR(s)=KPa/S+KPa …(20) (但し、aは定数、Sはラプラス演算子である)
となり、前述したように一次遅れ形である。この
ときのサーボ系をブロツク線図で示すと第5図の
ように表わされる。
これに対し、本実施例のサーボ系を等価なブロ
ツク線図で表わすと、第6図に示すようになる。
このサーボ系の後輪舵角目標値Rに対する後輪
実舵角δRの伝達関数は、 δR(s)/δR(s)=KDaS+KPa/(1+KDa)S+KP
…(21) となり、前記(20)式に比較すると、速応性の改善が
なされていることが判る。すなわち、(20)式で表わ
されるサーボ系の微分補償を行つた場合と同一の
特性になる。
なお、KDa≫1ととることができれば、δR(s)
R(s)になり、極めて高い応答性が得られる。
第7図は、上記演算処理装置1をマイクロコン
ピユータを用いて構成した場合に、この演算処理
装置1で実行される処理を示すフローチヤートで
ある。この処理は、所定時間毎に繰返し実行され
るものである。
ステツプ61,62は運動状態量目標値演算手
段の用をなし、前記第3図中のヨーイング運動目
標値設定部1aと横運動目標値設定部1bに相当
するものであり、前記式(1)〜(3)と(5)〜(8)の演算を
行う。
ステツプ63は舵角目標値決定手段の用をな
し、前記第3図中の実舵角目標値決定部1cに相
当するものであり、前記式(10)、(11)の演算を行う。
ステツプ64は舵角速度目標値決定手段の用を
なし、前記第3図中の実舵角速度目標値決定部1
dに相当するものであり、前記式(14)、(15)の演算を
行う。
ステツプ65は、ステツプ63,64で決定し
FR、δ〓F、δ〓Rを、前輪転舵装置4と後輪転
舵装置5へ出力する処理である。
なお、上記実施例では、式(4)、(9)で示すよう
に、目標車両モデルの伝達関数の分母が分子より
も、2次だけ次数が高いものとした例を示した
が、これは、少なくとも22次の次数差を有する伝
達関数であれば良く、分母の次数が分子の次数よ
りも3次以上次数が高い伝達関数としても良い。
また、上記実施例では、前輪と後輪の両方の実
舵角を制御する例を示したが、本発明は、前輪あ
るいは後輪のいずれか一方のみの実舵角を制御す
る装置(例えば、特願昭59−188158号(特開昭61
−67670号参照)で示した装置が在る)に、本発
明を適用することができる。
(発賂明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明は、制御対
象車輪の実舵角を制御して、目標とする運動性能
を備える目標車両モデルから求めた運動状態量の
目標値を自車で実現することにより、自車の運動
性能を目標とする運動性能に一致させることがで
きる。
また、本発明は、上記目標車両モデルにおける
特定の運動状態量の目標値の任意の車速における
操舵角入力に対する伝達関数を、その分母の次数
が分子の次数よりも2次以上高い次数を有するよ
うに設定したことにより、該目標車両モデルに操
舵角入力を与えることで、微分演算をを要せず
に、上記運動状態量の目標値の一階微分値に相当
する値を求めることができる。
そして、上記運動状態量の目標値の一階微分値
に相当する値を用いて、制御対象車輪の実舵角速
度の目標値を決定し、この実舵角速度の目標値に
制御対象車輪の実舵角速度を一致させることで、
本発明は、一次遅れ要素を有する制御対象車輪の
転舵手段の遅れを補償し、制御応答性の向上を図
ることができる。すなわち、本発明は、微分回路
を用いずにアクチユエータ制御系の微分補償を行
うことができる。これにより、デジタル演算回路
(マイクロコンピユータ等で構成されたものを含
む)を用いて本発明に係る装置を構成することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成図、第2図は本発明の一
実施例の構成図、第3図は第2図中の演算処理装
置の構成を機能ブロツクで示す図、第4図は第2
図中の後輪転舵装置および油圧シリンダの構成
図、第5図は微分補償を行わない場合の後輪転舵
系のブロツク線図、第6図は第2図に示した実施
例における後輪転舵系のブロツク線図、第7図は
前記演算処理装置で実行される処理を示すフロー
チヤートである。 100…操舵角検出手段、101…車速検出手
段、102…運動状態量目標値演算手段、103
…舵角目標値決定手段、104…舵角速度目標値
決定手段、105…実舵角制御手段、106…実
舵角速度制御手段、107…車輪転舵手段、1…
演算処理装置、1a…ヨーイング運動目標値設定
部(運動状態量目標値演算手段)、1b…横運動
目標値設定部(運動状態量目標値演算手段)、1
c…実舵角目標値決定部(舵角目標値決定手段)、
1d…実舵角速度目標値決定部(舵角速度目標値
決定手段)、2…操舵角センサ(操舵角検出手
段)、3…車速センサ(車速検出手段)、4…前輪
転舵装置(実舵角制御手段、実施角速度制御手
段)、5…後輪転舵装置(実舵角制御手段、実施
角速度制御手段)、6,7…油圧シリンダ(前輪
転舵手段)、8…ステアリングハンドル、9,1
0…前輪、11,12…後輪、21,23…スト
ロークセンサ、22,24…変位速度センサ、3
0…制御回路、33…電流コントローラ、34…
制御バルブ、θS…操舵角、V…車速、ψ〓,ψ¨,

y…運動状態量の目標値、ψ¨,ψ,α〓,V〓y…運

状態量の目標値の一階微分値に相当する値、F
…前輪舵角目標値、R…後輪舵角目標値、δ〓F
前輪舵角速度目標値、δ〓R…後輪舵角速度目標値。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ステアリングハンドルの操舵角を検出する操
    舵角検出手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 目標とする運動性能を備える目標車両モデルを
    用いて、前記操舵角および車速に対応する運動状
    態量の目標値および該運動状態量の目標値の1階
    微分値に相当する値を少なくとも1組求める運動
    状態量目標値演算手段と、 前記求められた運動状態量の目標値に基づい
    て、該運動状態量の目標値を自車で実現するのに
    必要な、前輪または後輪の少なくとも一方の制御
    対象車輪の実舵角の目標値を決定する舵角目標値
    決定手段と、 前記求められた運動状態量の目標値の1階微分
    値に相当する値に基づいて、該値を自車で実現す
    るのに必要な、前記制御対象車輪の実舵角速度の
    目標値を決定する舵角速度目標値決定手段と、 前記制御対象車輪を実際に転舵する車輪転舵手
    段と、 前記制御対象車輪の実舵角が、前記実舵角の目
    標値に一致するように、前記車輪転舵手段の駆動
    を制御する実舵角制御手段と、 前記制御対象車輪の実舵角速度が、前記実舵角
    速度の目標値に一致するように、前記車輪転舵手
    段の駆動を制御する実舵角速度制御手段とを具備
    するとともに、 前記運動状態量目標値演算手段は、求める運動
    状態量の目標値のうちの少なくとも1つの任意の
    車速における前記操舵角入力に対する伝達関数
    が、当該伝達関数の分母の次数が分子の次数より
    も2次以上大きいものとして設定されていること
    を特徴とする車両用実舵角制御装置。
JP4539786A 1986-03-04 1986-03-04 車両用実舵角制御装置 Granted JPS62203873A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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