JPH054734Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH054734Y2
JPH054734Y2 JP9439689U JP9439689U JPH054734Y2 JP H054734 Y2 JPH054734 Y2 JP H054734Y2 JP 9439689 U JP9439689 U JP 9439689U JP 9439689 U JP9439689 U JP 9439689U JP H054734 Y2 JPH054734 Y2 JP H054734Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
umbrella
umbrella shaft
shaft
rope
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9439689U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0333517U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP9439689U priority Critical patent/JPH054734Y2/ja
Publication of JPH0333517U publication Critical patent/JPH0333517U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH054734Y2 publication Critical patent/JPH054734Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Walking Sticks, Umbrellas, And Fans (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、折畳式の自動開閉式洋傘に関し、特
に、三段伸縮式の傘軸と、その傘軸内部に設けら
れる開傘用の圧縮コイルバネと、開閉用操作ボタ
ンとを具備し、傘軸を最短圧縮状態に押し縮めた
状態で開傘用操作ボタンを操作して傘を自動的に
開き、次いで閉傘用操作ボタンを操作して傘を自
動的に閉じ、更に上記の操作により最長の弛緩状
態まで伸長した傘軸を再び最短圧縮状態に押し縮
めて次の自動開閉を可能とするよう構成された自
動開閉式洋傘に関する。
〔従来の技術〕
片手で開閉できる自動開閉式洋傘に関しては既
に幾つかの考案が開示されている。
然しながら、従来公知の自動開閉式洋傘は、片
手の握力を傘開閉のための動力として利用するも
のであつた。
手指の運動可能範囲は極めて狭いのに、開閉動
作時、下ロクロを相当大きく移動させる必要があ
る。
従つて、短い操作距離で操作対象の下ロクロ及
び傘骨を大幅に移動することが必要であり、その
ため、傘の開閉操作に大きな握力を必要とし、特
に強い風雨の下では開閉が困難となると云う問題
があり、実用商品として普及するには至らなかつ
た。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は、叙上の問題点を解決するためなされ
たものであり、その目的とするところは、傘軸内
に設けた圧縮コイルバネの蓄積エネルギーを開閉
動作用の動力として使用するので、傘の開閉操作
を片手の指で軽快に行ない得る便利で使い勝手の
よい自動開閉式洋傘を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的は、 (a) 上段傘軸と、下段傘軸と、これら両傘軸内に
入れ子状に摺動自在に挿通され、両傘軸を連結
する中段傘軸とから成り、 上段傘軸と中段傘軸、及び、中段傘軸と下段
傘軸とは、それぞれ、傘軸が最短の圧縮状態に
押し縮められたとき、丁度一致する位置に軸方
向に長いスリツトを有し、 開傘し得る最短圧縮状態と、閉傘直後の最長
弛緩状態との間で伸縮し得るよう構成された三
段伸縮傘軸。
(b) 上段傘軸の上端に取り付けられた上ロクロ。
(c) 傘軸の外周に軸方向に摺動自在に取り付けら
れた下ロクロ。
(d) それぞれ一端が下ロクロに回動自在に取り付
けられた複数本の支骨と、それぞれ各支骨に対
応して設けられ、それぞれ一端が上ロクロに回
動自在に取り付けられ他の一端が対応する支骨
の中間部に連結された、支骨と同数の第一親骨
とを含む、互いに連結された折畳み可能な傘
骨。
(e) 下段傘軸の下端に取り付けられた握柄。
(f) 下段傘軸の下端側の内部に設けられ、下段傘
軸と中段傘軸の間に常時傘軸を伸長する方向に
弾性力を作用する開傘用の第一圧縮コイルバ
ネ。
(g) 上段傘軸の上端側の内部に設けられ、上段傘
軸と中段傘軸の間に常時傘軸を伸長する方向に
弾性力を作用する開傘用の第二圧縮コイルバ
ネ。
(h) 上段傘軸の内部で、その上端部近傍に設けら
れたプーリー。
(i) 一端が下ロクロに結合され、その結合点から
傘軸の外面に沿つて上方へ延び、上段傘軸の上
端部に明けた孔から上段傘軸の内側へ引き込ま
れ、プーリーを経て傘軸の中心に沿つて握柄方
向に延びるロープ。
(j) ロープの握柄側の一端と握柄との間に設けら
れ、常時はロープの握柄側の一端を拘束し、開
傘作動時にはロープの拘束状態を維持し、これ
により傘軸の伸張に応動して下ロクロを引き上
げて傘骨を展開し、閉傘作動時にはロープの拘
束を解除して下ロクロを開放し、傘骨を折り畳
み得るようにすると共に、傘軸が最短圧縮状態
に押し縮められるときには、再びロープの一端
を拘束するロープ制御機構。
(k) 中段傘軸の下端側の内部に取り付けられ、傘
軸が最短圧縮状態に押し縮められ、中段傘軸が
下段傘軸の内部に進入したとき、丁度合致する
中段傘軸と下段傘軸のスリツトに嵌まり込み、
傘軸の外側に突出して中段傘軸を下段傘軸に係
止すると共に、外方より傘軸内に向かつて押圧
されたときは、中段傘軸の係止を解除し、傘軸
の伸張を許す操作突起を有する下バネ片。
(l) 中段傘軸の上端側の内部に取り付けられ、傘
軸が最短圧縮状態に押し縮められ、中段傘軸が
上段傘軸の内部に進入したとき、丁度合致する
中段傘軸と上段傘軸のスリツトに嵌まり込み、
傘軸の外側に突出して上段傘軸を中段傘軸に係
止すると共に、傘が開くとき傘軸に沿つて移動
する下ロクロによつて傘軸内に押し込まれ、上
段傘軸の係止を解除し、傘軸の伸張を許す操作
突起を有する上バネ片。
(m) 互いに連結された折畳み可能な複数組の傘骨
のうち所望の傘骨間に取り付けられ、傘が開く
ときは傘骨の展開に応じて伸長せしめられ、下
ロクロの係止が解除されたときは、傘骨を折り
畳んで閉傘状態に復帰させる方向に弾性力を作
用させる引張バネ。
(n) 下バネ片の操作突起を傘軸内へ押し込み得る
よう握柄に取り付けられた開傘ボタン。
(o) 握柄に設けられ、外方から押圧されたとき
は、ロープ制御装置に作用してロープの端部の
拘束を解除する閉傘ボタン。
を備えた自動開閉式洋傘によつて達成し得る。
〔作用〕
上記の如き構成であれば、あらかじめ傘軸を最
短圧縮状態に押し縮めて傘軸内の第一及び第二圧
縮コイルバネを圧縮しておけば、その弾性力で傘
を自動的に開くことができ、又、傘骨間に設けた
引張バネが開傘時に引き伸ばされるので、その弾
性力によつて傘を自動的に閉じることができるよ
うになるから、片手のみで軽快に開閉操作が可能
な便利な自動開閉式洋傘を提供し得るものであ
る。
〔実施例〕 以下、図面を参照しつゝ本考案の構成を具体的
に説明する。
第1図は、本考案に係る自動開閉式洋傘を閉
じ、次いで傘軸を最短圧縮状態に押し縮めて自動
開閉操作を可能とした状態(通常の保管時の状
態)を示す縦断面図、 第2図は、握柄部分に設けた開閉操作部の開傘
動作時における作動を示す縦断面図、 第3図は、開傘動作時における傘軸部分の作動
を示す縦断面図、 第4図は、握柄部分に設けた開閉操作機構及び
上ロクロ部分の構成を示す分解斜視図、 第5図は、閉傘動作時における握柄部分に設け
た開閉操作部の作動を示す縦断面図、 第6図は、開傘時における傘骨の状態を示す説
明図、 第7図は、傘軸の挿通状態を示す斜視図、 第8図は、本考案にかゝる自動開閉式洋傘の自
動開閉機構の他の一実施例を示す分解斜視図、 第9図は、第8図に示した自動開閉機構を組み
立てた状態を示す縦断面図、 第10図は、その作動を示す縦断面図、 第11図は、本考案に係る自動開閉式洋傘の自
動開閉機構の更に他の一実施例を示す縦断面図、 第12図は、第11図に示した実施例中のロー
プ巻付車の斜視図である。
先ず、第1図ないし第7図に示した実施例につ
いて説明する。
尚、本明細書においては、傘の石突の方を上、
握柄の方を下として説明する。
而して、第1図は本考案にかゝる自動開閉式洋
傘の一実施例の全体的な構成を示しており、この
洋傘も通常の洋傘と同様に、握柄1、傘軸機構
2、下ロクロ5、上ロクロ6、傘布10等々から
成るものである。
而して、この傘軸機構2は、上段傘軸201、
中段傘軸202、下段傘軸203から成る3段伸
縮式の傘軸20を有する。
下段傘軸203の下端には握柄1が取り付けら
れ、上段傘軸201の上端には上ロクロ6が取り
付けられている。
中段傘軸202は、上段傘軸201及び下段傘
軸203の内部に入れ子式に摺動自在、抜け出し
不能に挿通され、これにより上段傘軸201及び
下段傘軸203が連結され、傘軸20が最短圧縮
状態と最長弛緩状態との間で伸縮し得るよう構成
されている。
また、下段傘軸203の下端部の内部には第一
圧縮コイルバネ31が、上段傘軸201の上半部
の内部には第二圧縮コイルバネ32がそれぞれ収
容されており、第一圧縮コイルバネ31の上端は
中段傘軸202の下端に作用し、第二圧縮コイル
バネ32の下端は中段傘軸202の上端に作用す
るようになつている。
尚、第一圧縮コイルバネ31としては、第二圧
縮コイルバネ32よりも強いものが用いられてい
る。
支骨21の一端は下ロクロ5に回動自在に取り
付けられ、第一親骨211の一端は上ロクロ6に
回動自在に取り付けられ、他の一端は支骨21の
中間位置に回動自在に連結されている。
又、支骨21の先端は第二親骨212に連結さ
れ、第二親骨212の一端は補助親骨213を介
して第一親骨211の中間位置に連結されてい
る。
そして第二親骨212と第一親骨211の間に
は引張バネ33が取り付けられており、外力が加
わらなければ、これらの傘骨は引張バネ33の引
張力により第1図に示す如く折り畳まれた状態と
なる。
これらの親骨、支骨、引張バネ等から成る一組
の傘骨は、傘全体では6〜10組、一般的には8組
程度が取り付けられているが、図面では繁を避け
るためそのうちの一組だけを示してある。
尚、引張バネ33のすべて(例えば8組の傘骨
がある場合には8本)の引張力の合計は第二圧縮
コイルバネ32の弾性力よりは弱く設定されてい
る。
而して、傘軸20の内部には、第一圧縮コイル
バネ31及び第二圧縮コイルバネ32のほか、上
バネ片72、下バネ片73、牽引ロツド74等か
ら成る開閉作動機構7が設けられ、牽引ロツド7
4の上端には止め具741によりロープ71が取
り付けられ、ロープ71は上段傘軸201の内部
に取り付けたプーリー64を経て、傘軸20の外
部に引き出され、その下端が下ロクロ5の上端に
連結されている。
牽引ロツド74は偏平な細長い部材で構成さ
れ、その長さは、第1図に示すように最短圧縮状
態に押し縮めたときの傘軸20の全長より幾分短
く設定されており、又、ロープ71の長さは最短
圧縮状態に於ける傘軸20の全長より幾分短く、
かつ最長弛緩状態に伸長させたときの傘軸20の
全長から牽引ロツド74の長さを差し引いた長さ
よりは幾分長めに設定されている。
プーリー64は上ロクロ6の下面に形成した円
筒部内の空所61中に取り付けられ、当該円筒部
の側壁に明けた窓孔62から上段傘軸201に明
けた孔2011を通じて、ロープ71が傘軸20
内から引き出されるようになつている。プーリー
64は第4図に示したピン631によつて上ロク
ロ6の空所61内に回転自在に取り付けられてい
る。
一方、牽引ロツド74の下端には鉤部742が
形成され、握柄1内に設けた後述する開傘ボタン
42のストツプ片423に係止されている。
中段傘軸202の上端近く及び下端近くにはガ
イド管75が取り付けられている。
また、中段傘軸202の内部には、その上半部
に上バネ片72が取り付けられ、下半部には下バ
ネ片73が取り付けられている。
下バネ片73は音叉形の3本の脚部730,7
31及び733を有し、脚部730の先端は中段
傘軸202の下端近くに係止されると共に、脚部
731に設けた操作突起732と、脚部733に
設けた従動突起7331とが、傘軸20を最短圧
縮状態に押し縮めたとき丁度一致するよう中段傘
軸202及び下段傘軸203に明けたスリツトに
嵌まり込んでいる。
一方、上バネ片72は、U字形をなす2本の脚
部721及び722を有しており、短い方の脚部
721の先端部は中段傘軸202に係止されると
共に、長い方の脚部722に設けた突起723は
傘軸20を最短圧縮状態に押し縮めたとき丁度一
致するよう中段傘軸202及び上段傘軸201に
明けたスリツトに嵌まり込んでいる。なお、下バ
ネ片73の脚部731に設けた操作突起732の
形状はその上下辺7321がいずれも比較的急峻
な立上り角度を有し、傘軸20の外方から内部へ
押し込むなどの外力を加えない限り、中段傘軸2
02と下段傘軸203の係止状態は解除されない
ようになつている。
又、上バネ片72の脚部722に設けた突起7
23の下辺7231は略直角な立上り角度を有す
るが、その上辺はなだらかな丸みを帯びた形状と
なつている。
而して、握柄1には開傘ボタン41と閉傘ボタ
ン42とから成る開閉操作部4が、握柄の外筒
1′に収容される形で取り付けられている。
開傘ボタン41は、下段傘軸203の中心軸方
向へ向けて湾曲可能なバネ材で形成され、その上
端の押圧片411が下バネ片73の操作突起73
2に対向するようになつている(第1図、第2
図、第4図参照)。
閉傘ボタン42は、二股の脚部421及び42
2と、支点となる凸部424を有し(第4図、第
5図参照)、脚部421の下端に設けたストツプ
片423が通常は牽引ロツド74の下端の鉤部7
42を係止するようになつており(第1図参照)、
脚部422は閉傘ボタン42の上部を押して支点
424を中心に傾動させたとき、外筒1′の内壁
に当接して弾性力を生じるようになつている。
而して、第1図に示した閉傘状態から傘を開く
場合の操作及び作動について説明する。
開傘ボタン41を押すと、下バネ片73の操作
突起732が傘軸20内へ押し込まれ、そのとき
下バネ片73の3本の脚部のうち細い脚部730
が分岐点739より下の部分で湾曲し、そのため
脚部733上の従動突起7331も中段傘軸及び
下段傘軸に明けたスリツトから離脱する(第2図
参照)。
然るときは、下バネ片73による中段傘軸20
2と下段傘軸203との係合が解かれて、中段傘
軸202の下端に作用する第一圧縮コイルバネ3
1の弾性力に押されて中段傘軸202が下段傘軸
203の内部で上方へスライドし、このため傘軸
20が伸長する(第2図参照)。
このとき、牽引ロツド74の下端の鉤部742
は握柄1内の閉傘ボタン42のストツプ片423
に係止されたまゝであるので、傘軸20の伸長に
伴い、ロープ71の傘軸20外にある部分は傘軸
20内へ引き込まれ、ロープ71に結びつけられ
た下ロクロ5は傘軸20上を上方に引き上げられ
る。
然るときは、下ロクロ5に連結した支骨21が
押し上げられ、傘は次第に開いてゆく。
而して、中段傘軸202が下段傘軸203から
所定距離押し出されると、下バネ片73の操作突
起732は下段傘軸203の上端近くに明けたス
リツト2038に嵌まり込み(第3図参照)、中
段傘軸202が下段傘軸203に係止される。
然しながら、それより前の段階で、下ロクロ5
が傘軸20上を上方に移動する過程で、上段傘軸
201の側壁から突出した上バネ片72の突起7
23を下ロクロ5が傘軸内へ押し込み、これによ
つて中段傘軸202と上段傘軸201との係合が
解かれて、両者間に作用する第二圧縮コイルバネ
32の弾性力により上段傘軸201は中段傘軸2
02上を上方へスライドし、このため、傘軸20
が更に伸長する。
これにより下ロクロ5は、傘軸20上を更に上
方へ向けて移動し、支骨21は引張しバネ33の
引張力に抗して更に押し上げられ、このため傘骨
は完全に開き、傘布10も完全に展開されて、完
全な開傘状態が達成される(第6図参照)。
而して、引張りバネ33が引き伸ばされるとき
蓄えられるエネルギーは、後に傘を閉じるときの
動力として利用される。
尚、上記の如き傘軸の伸長期間中における上、
中、下段傘軸相互間のがたつきや中心軸の回りの
回転を防止し、安定した作動を保証するため、第
7図に示す如く、中段傘軸202の側壁にはその
軸方向に沿つて延びる凹溝2020を形成すると
共に、上段傘軸201の下端近く及び下段傘軸2
03の上端近くには凹溝2020に嵌まり合う凹
部2010及び2030をそれぞれ形成すること
が推奨される。
又、傘軸の伸長時に上段傘軸201及び下段傘
軸203から中段傘軸202がすつぽ抜けるのを
防止するため、中段傘軸202の凹溝2020の
上端近く及び下端近くにそれぞれ停止片2021
及び2022を取り付けておくことが推奨され
る。
次に傘を折り畳む場合には、握柄1部分に設け
閉傘ボタン42を押す。
然るときは、閉傘ボタン42がその凸部424
を支点として傾動し、その脚部421の下端のス
トツプ片423の牽引ロツド74の鉤部742に
対する係合が解かれる。然るときは、ロープ71
の緊張は一度に解かれ、傘骨間の引張バネ33の
引張力により傘骨20は折り畳まれ、支骨21も
押し下げられ、下ロクロ5は傘軸上を下方へ移動
する。
これにより、傘布10も第1図に示したような
折り畳まれた状態となるので、閉傘ボタン42を
押すだけで傘を完全に閉じることができる。
このとき傘軸20は最長弛緩状態に伸長した
まゝの状態であり、又、牽引ロツド74は傘軸内
でロープ71によりぶら下げられた状態となつて
いるが、特段の不都合はなく、手に荷物等を持つ
ているときに、片手のみで傘の開閉を自動的に行
なうという本考案の目的を達成することができ
る。
次にこの傘を使用するときは、傘軸20を第1
図に示したような最短圧縮状態に押し縮める必要
がある。
このときは、握柄1を片手で持つて、石突を地
面や壁に押しつける。然るときは、第一圧縮コイ
ルバネ31及び第二圧縮コイルバネ32の弾性力
に抗して傘軸20を収縮させ、第1図に示した元
の状態に復帰させることができる。
このとき牽引ロツド74の下端の鉤部742
は、再び閉傘ボタン42のストツプ片423に係
止されるので、開傘ボタン41を押せば、傘は再
び自動的に開かれることとなる。
次に、第8図ないし第10図に示した、第二の
実施例に就いて説明する。
尚、これらの図には、上述の第一実施例と同一
若しくは同等の機能を有する構成要素を示す場
合、第一実施例の場合と同一の符号又はそれに′
記号を付した符号を用いてある。
この実施例では、開閉作動機構7は、牽引ロツ
ド74′を内部に挿通したガイド用鞘体75′と、
U字形の上バネ片72′と、同じくU字形の下バ
ネ片73′とから構成されている。
ガイド用鞘体75′は、中段傘軸202の内部
に設けられ、鞘体75′の上端及び下端近くに形
成した段差部752′にはそれぞれ係止突起75
3′が設けられ、上バネ片72′と下バネ片73′
がそれぞれ係止されるようになつている。牽引ロ
ツド74′は鞘体75′の上端開孔751′から出
入する。
上バネ片72′は、長さの異なる2本の脚部7
21′及び722′を有し、脚部721′は中段傘
軸202に係止されると共に、脚部722′には
上段傘軸201を中段傘軸202に係止するため
の突起723′が形成されている。
又、下バネ片73′は、長さの異なる2本の脚
部730′及び731′を有し、脚部730′は中
段傘軸202に係止されると共に、脚部731′
には中段傘軸202を下段傘軸203に係止する
ための操作突起732′と従動突起7331′とが
形成されている。
これらの牽引ロツド74′や上バネ片72′、下
バネ片73′の機能は第一実施例のものと特段変
わりはないが、この実施例においては、牽引ロツ
ド74′を鞘体75′内に収容し、鞘体の外部に上
バネ片72′及び下バネ片73′を取り付けるよう
にしたため、作動時にこれらの部品同士が干渉し
合つたりすることがなく、安定した作動を得るこ
とができ、故障も少なくなる。
一方、握柄1の部分に設けられる開閉操作部4
は、開閉操作具45と、コイルバネ132と、係
止片46等々から構成されている。
開閉操作具45は、握柄1と略同径のフランジ
452の上面に形成された円筒部451と、フラ
ンジ452の下面から伸びる伸長片453とを有
し、伸長片453の下端には突起454が設けら
れると共に、内側の辺には凹所4531が形成さ
れている。
又、握柄1の側壁には軸方向に沿つてスリツト
13が形成され、スリツト13の中間部は幅の広
いバネ収容部131を形成している。
バネ収容部131中にはコイルバネ132が収
容されており、又、スリツト13中に開閉操作具
45の伸長片453を嵌め込むことにより、コイ
ルバネ132の上端は伸長片453の凹所453
1の上側の停止縁4532に当接し、コイルバネ
132の下端は伸長片453の凹所4531の下
側の停止縁4533に当接せしめられる。
握柄1の下方には、バネ133を介して進退自
在に保持された係止片46が設けられる。係止片
46の中央部には係止孔461が形成され、牽引
ロツド74′の下端の鉤部742′が係止されるよ
うになつている(第8図及び第9図参照)。
係止片46の先端は下方へ向けて傾斜するよう
折り曲げられ、その傾斜部の上面に開閉操作具4
5の伸長片453の突起454の傾斜した下辺が
当接せしめられるようになつており、かつ、これ
らの各部品は、握柄1の外側に嵌め合わせられる
外筒1′によつて保持されている。
而して、傘を開く場合には、開閉操作具45を
その指当部を利用してコイルバネ132の弾性力
に抗して上方へ押し上げる(第10図参照)。
然るときは、開閉操作具45の円筒部451の
上端内壁が傘軸上に突出した下バネ片73′の操
作突起732′を傘軸内へ押し込み、これと同時
に従動突起7331′も傘軸内へ移行するため、
下段傘軸203と中段傘軸202の係合が解か
れ、第一圧縮コイルバネ31の弾性力により中段
傘軸202は下段傘軸203から上方へ押し上げ
られ、傘軸20が伸長する。
これと同時に、第一実施例の場合と同様に、下
ロクロ5がロープ71′に引かれて傘軸20上を
上方へ移動し、その際、上バネ片72′の突起7
23′を傘軸20内へ押し込み、これにより上段
傘軸201の係合も解除され、上段傘軸201は
上方へ移動するので、傘軸20は更に伸長し、そ
のため下ロクロ5が傘軸20上を更に上方へ移動
して、傘が完全に開かれる。
次いで、傘を閉じる場合には、開閉操作具45
をその指当部を利用してコイルバネ132の弾性
力に抗して下方へ押し下げる(第10図参照)。
然るときは、その伸長片453の下端の突起4
54の下辺が係止片46の先端傾斜部を押圧して
係止片46をバネ133の弾性力に抗して、第1
0図中左方向へ移動させる。
これによつて、係止片46と牽引ロツド74′
の下端の鉤部742′との係合が解かれるので、
牽引ロツド74′は傘軸内を上方へ移動する。然
るときはロープ71′の張力は緩み、開傘時に引
き伸ばされた引張バネ33(第6図参照)の復元
力によつて傘は自動的に閉じられる。
次に、第11図及び第12図に示した第三実施
例について説明する。
この実施例においては、中段傘軸202内に設
けられるこれまでの上バネ片と下バネ片の代わり
に1本の操作バネ片79が用いられると共に、牽
引ロツドの代わりにロープ巻付車78とその回転
を制御する機構が用いられる。
即ち、操作バネ片79は、下段傘軸203と中
段傘軸202の係合を行なう操作突起791及び
従動突起792と、中段傘軸202と上段傘軸2
01の係合を行なう突起793を有すると共に、
これらに対する操作を分離するための支点突起7
95を有している。
操作突起791と突起793はそれぞれ略直角
な立上り角度を有する係止辺7911や7931
を有するが、従動突起792は比較的緩やかに立
ち上がる円弧状の輪郭となつている。
また、一端が下ロクロ5に結び付けられたロー
プ71の傘軸20内の一端は、これまでの実施例
のように、牽引ロツド74若しくは74′に結び
付けられることなく、傘軸20内を貫通して握柄
1の下部に設けたロープ巻付車78のロープ巻付
溝783に巻き付けられている。
ロープ巻付車78は、軸781に回転可能に軸
支され、ロープ巻付車78の内壁と軸781間に
は弱いゼンマイ782が取り付けられており、こ
のゼンマイ782はロープ巻付車78に対しロー
プ71′を巻き込む方向にトルクを作用し、ロー
プ71′を緊張させている。
又、ロープ巻付車78のロープ巻付溝783に
隣接する領域の外縁部には複数の係止爪784が
形成され、開閉操作具48の下端の制動突片48
3がこれらの係止爪784の間の凹部に侵入する
ことによりロープ巻付車78の回転が阻止される
ようになつている。
開閉操作具48は、その上端には操作バネ片7
9の操作突起791に当接する押圧片481が取
り付けられ、またその中間部は第8図ないし第1
0図に示した実施例の場合と同様に握柄1の側壁
に形成したスリツト内に収容したコイルバネ13
2が嵌まり込む凹部が形成され、下端には制動突
片483が形成されている。又、482は、開閉
操作具48が必要以上に下方へ移動するのを阻止
するストツパーである。
而して、傘を開く場合には、開閉操作具48の
指当部を押して、操作バネ片79の操作突起79
1を傘軸20内へ押し込む。
すると、操作バネ片79の支点突起795から
下の部分が湾曲して従動突起792も傘軸内へ退
行するため、下段傘軸203と中段傘軸202の
係合が解かれ、握柄1内に設けた第一圧縮コイル
バネ31の弾性力により中段傘軸202は下段傘
軸203から上方へ押し上げられ、これにより傘
軸20が伸長する。
このとき、ロープ巻付車78はその係止爪78
4間に侵入した制動突片483により回転が阻止
されているため、ロープ71はロープ巻付車78
から引き出されることがなく、従つて、中段傘軸
202の移動に伴つて、これまでの実施例の場合
と同様に、下ロクロ5がロープ71に引かれて傘
軸20上を上方へ移動し、その際、操作バネ片7
9の支点突起795より上の突起793を傘軸2
0内へ押し込む。
然るときは、上段傘軸201の係止が解除さ
れ、上段傘軸は中段傘軸から上方へ移動し、傘軸
20が更に伸長するので、下ロクロ5は傘軸20
上を更に上方へ移動して、傘が完全に開かれる。
一方、傘を閉じる場合には、開閉操作具48を
その指当部を利用してコイルバネ132の弾性力
に抗して上方へ押し上げる。
然るときは、開閉操作具48の下端の制動突片
483がロープ巻付車78の爪784から離脱
し、そのためロープ巻付車78は回転可能な状態
となる。
その場合、傘骨20に設けた引張バネ33(第
6図参照)の復元力の総和に比べてゼンマイ78
2のバネ力は弱いため、引張バネ33の復元力に
より傘骨は自動的に折り畳まれ、ロープ巻付車7
8のロープ巻付溝783に巻かれていたロープは
ゼンマイ782のバネ力に抗して引き出され、下
ロクロ5は傘軸上を下方へ移動し、これにより、
傘は自動的に閉じられることになる。
この洋傘を再度開閉しようとするときは、傘軸
先端と握柄間に力を加え、傘軸20内の第一圧縮
コイルバネ31及び第二圧縮コイルバネ32の押
出力に抗して傘軸20を短縮する。このときロー
プ71は傘軸20内で弛むが、その弛み部分はゼ
ンマイ782の復元力によりロープ巻付車78に
巻き取られるので、傘は第11図に示した状態に
復帰する。
〔考案の効果〕
本考案は叙上の如く構成されるから、本考案に
よるときは、傘の開閉動作を片手の指一本により
行ない得る便利で使い勝手のよい自動開閉式洋傘
を提供し得るものである。
なお、本考案は叙上の実施例に限定されるもの
でなく、本考案の目的の範囲内において上記の説
明から当業者が容易に想到し得るすべての変更実
施例を包摂するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る自動開閉式洋傘を閉
じ、次いで傘軸を最短圧縮状態に押し縮めて自動
開閉操作を可能とした状態(通常の保管時の状
態)を示す縦断面図、第2図は握柄部分に設けた
開閉操作部の開傘動作時における作動を示す縦断
面図、第3図は、開傘動作時における傘軸部分の
作動を示す縦断面図、第4図は、握柄部分に設け
た開閉操作機構及び上ロクロ部分の構成を示す分
解斜視図、第5図は、閉傘動作時における握柄部
分に設けた開閉操作部の作動を示す縦断面図、第
6図は、開傘時における傘骨の状態を示す説明
図、第7図は、傘軸の挿通状態を示す斜視図、第
8図は、本考案にかゝる自動開閉式洋傘の自動開
閉機構の他の一実施例を示す分解斜視図、第9図
は、第8図に示した自動開閉機構を組み立てた状
態を示す縦断面図、第10図は、その作動を示す
縦断面図、第11図は、本考案に係る自動開閉式
洋傘の自動開閉機構の更に他の一実施例を示す縦
断面図、第12図は、第11図に示した実施例中
のロープ巻付車の斜視図である。 1……握柄、2……傘軸機構、4……開閉操作
部、5……下ロクロ、6……上ロクロ、10……
傘布、20……三段伸縮式傘軸、21……支骨、
31……第一圧縮コイルバネ、32……第二圧縮
コイルバネ、33……引張バネ、41……開傘ボ
タン、42……閉傘ボタン、61……空所、62
……窓孔、64……プーリー、71……ロープ、
72……上バネ片、73……下バネ片、74……
牽引ロツド。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 伸縮式の傘軸と、その傘軸内部に設けられる
    開傘用の圧縮コイルバネと、開閉用操作ボタン
    とを具備し、傘軸を最短の圧縮状態に押し縮め
    ておいて開傘用操作ボタンを操作して傘を自動
    的に開き、次いで閉傘用操作ボタンを操作して
    傘を自動的に閉じ、更に上記の操作により最長
    の弛緩状態に伸長した傘軸を最短圧縮状態に押
    し縮めて次の自動開閉を可能とするよう構成さ
    れた自動開閉式洋傘に於いて、 下記(a)項ないし(o)項記載の構成要素を備え
    た上記の自動開閉式洋傘。 (a) 上段傘軸201と、下段傘軸203と、こ
    れら両傘軸201,203内に入れ子状に摺
    動自在に挿通され、両傘軸201,203を
    連結する中段傘軸202とから成り、 上段傘軸201と中段傘軸202、及び、
    中段傘軸202と下段傘軸203とは、それ
    ぞれ、傘軸20が最短の圧縮状態に押し縮め
    られたとき、丁度一致する位置に軸方向に長
    いスリツトを有し、 開傘し得る最短圧縮状態と、閉傘直後の最
    長弛緩状態との間で伸縮し得るよう構成され
    た三段伸縮傘軸20。 (b) 上段傘軸201の上端に取り付けられた上
    ロクロ6。 (c) 傘軸20の外周に軸方向に摺動自在に取り
    付けられた下ロクロ5。 (d) それぞれ一端が下ロクロ5に回動自在に取
    り付けられた複数本の支骨21と、それぞれ
    各支骨21に対応して設けられ、それぞれ一
    端が上ロクロ6に回動自在に取り付けられ他
    の一端が対応する支骨21の中間部に連結さ
    れた、支骨21と同数の第一親骨211とを
    含む、互いに連結された折畳み可能な傘骨。 (e) 下段傘軸203の下端に取り付けられた握
    柄1。 (f) 下段傘軸203の下端側の内部に設けら
    れ、下段傘軸203と中段傘軸202の間に
    常時傘軸20を伸長する方向に弾性力を作用
    する開傘用の第一圧縮コイルバネ31。 (g) 上段傘軸201の上端側の内部に設けら
    れ、上段傘軸201と中段傘軸202の間に
    常時傘軸20を伸長する方向に弾性力を作用
    する開傘用の第二圧縮コイルバネ32。 (h) 上段傘軸201の内部で、その上端部近傍
    に設けられたプーリー64。 (i) 一端が下ロクロ5に結合され、その結合点
    から傘軸20の外面に沿つて上方へ延び、上
    段傘軸201の上端部近傍に明けた孔から上
    段傘軸201の内側へ引き込まれ、プーリー
    64を経て傘軸20の中心に沿つて握柄1方
    向に延びるロープ71。 (j) ロープ71の握柄1側の一端と握柄1との
    間に設けられ、常時はロープ71の握柄1側
    の一端を拘束し、開傘作動時にはロープ71
    の拘束状態を維持し、これにより傘軸20の
    伸張に応動して下ロクロ5を引き上げて傘骨
    を展開し、閉傘作動時にはロープ71の拘束
    を解除して下ロクロ5を開放し、傘骨を折り
    畳み得るようにすると共に、傘軸20が最短
    圧縮状態に押し縮められるときには、再びロ
    ープ71の一端を拘束するロープ制御機構。 (k) 中段傘軸202の下端側の内部に取り付け
    られ、 傘軸20が最短圧縮状態に押し縮められ、
    中段傘軸202が下段傘軸203の内部に進
    入したとき、丁度合致する中段傘軸202と
    下段傘軸203のスリツトに嵌まり込み、傘
    軸20の外側に突出して中段傘軸202を下
    段傘軸203に係止すると共に、外方より傘
    軸20内に押し込まれたときは、中段傘軸2
    02の係止を解除し、傘軸20の伸張を許す
    操作突起732を有する下バネ片73。 (l) 中段傘軸202の上端側の内部に取り付け
    られ、 傘軸20が最短圧縮状態に押し縮められ、
    中段傘軸202が上段傘軸201の内部に進
    入したとき、丁度合致する中段傘軸202と
    上段傘軸201のスリツトに嵌まり込み、傘
    軸20の外側に突出して上段傘軸201を中
    段傘軸202に係止すると共に、傘が開くと
    き傘軸20に沿つて移動する下ロクロ5によ
    つて傘軸20内に押し込まれ、上段傘軸20
    1の係止を解除し、傘軸20の伸張を許し、
    傘を開かせる操作突起723を有する上バネ
    片72。 (m) 所望の傘骨の間に取り付けられ、傘が開く
    ときは傘骨の展開に応じて伸長せしめられ、
    下ロクロ5の係止が解除されたときは、傘骨
    を折り畳んで閉傘状態に復帰させる方向に弾
    性力を作用させる引張バネ33。 (n) 下バネ片73の操作突起732を傘軸20
    内へ押し込み得るよう握柄1に取り付けられ
    た開傘ボタン41。 (o) 握柄1に設けられ、外方から押圧されたと
    きは、ロープ制御装置に作用してロープ71
    の端部の拘束を解除する閉傘ボタン42。 2 ロープ制御機構が、 傘軸20の内部に軸方向に移動自在に設けら
    れ、その上端部が傘軸20の内部でロープ71
    の一端に結合され、その下端部が鉤部742と
    なつている牽引ロツド74と、 閉傘ボタン42と一体的に形成され、常時は
    牽引ロツド74の鉤部742を係止すると共
    に、閉傘ボタン42が閉傘のため操作されたと
    きは、その係止を解除する係止爪423とから
    成る特許請求の範囲第1項記載の自動開閉式洋
    傘。 3 牽引ロツド74は偏平な細長い部材で構成さ
    れ、その長さは傘軸20を収縮させたときの長
    さより幾分短く、またロープ71の長さは傘軸
    20を最短圧縮状態に押し縮めたときの長さよ
    り幾分短くかつ傘軸20を最長弛緩状態に伸長
    させたときの長さから牽引ロツド74の長さを
    差し引いた長さよりは幾分長めに設定された実
    用新案登録請求の範囲第2項記載の自動開閉式
    洋傘。 4 ロープ制御機構が、 その一端面の縁辺部には環状に配列された複
    数の係止爪784を有し、握柄1の下部に回転
    自在に設けられ、その外周にロープ71の一端
    が巻き付けられるロープ巻付車78と、 ロープ巻付車78にロープを巻き取る向きに
    回転トルクを作用し、ロープ71が弛緩したと
    きはロープ巻付車78を回転させロープ71を
    巻き上げるゼンマイ782と、 握柄1に操作自在に設けられ、常時はロープ
    巻付車78の係止爪784に係合してロープ巻
    付車78の回転を阻止すると共に、閉傘操作が
    なされたときには係止爪784の係合を解除
    し、下ロクロ5の加工に随伴してロープ71が
    引き出されるのを許容する制動突片483を有
    する開閉操作具48とから成る特許請求の範囲
    第1項記載の自動開閉式洋傘。 5 下バネ片73が、音叉型の三叉形状を有し、
    その下方へ延びる二脚730,731のうちの
    一方は他の二脚より細く形成されてスプリング
    脚730として機能し、そのスプリング脚73
    0の先端は中段傘軸202の下端近くに固定さ
    れ、下方へ延びるもう一方の脚731には傘軸
    20が最短圧縮状態に押し縮められたとき、丁
    度一致するよう中段傘軸202と下段傘軸20
    3とに明けたスリツトに嵌まり込んで中段傘軸
    202を下段傘軸203に係止する操作突起7
    32が形成され、上方へ延びる脚733には上
    記と同様のとき丁度一致するよう中段傘軸20
    2と下段傘軸203とに明けたスリツトに嵌ま
    り込んで中段傘軸202を下段傘軸203に係
    止する従動突起7331が形成され、開傘ボタ
    ン41を押圧して操作突起732を傘軸20内
    へ押し込んだときには、スプリング脚730が
    湾曲して従動突起7331も傘軸20内へ移行
    し、これにより下段傘軸203と中段傘軸20
    2との係合が解かれ、傘軸20の伸長を許容
    し、傘がひらかれるよう構成された実用新案登
    録請求の範囲第1項乃至第4項の何れか1項に
    記載の自動開閉式洋傘。 6 上バネ片72が、U字型の二叉形状を有し、
    その長さの異なる二脚721,722のうち短
    い方の脚721の先端が中段傘軸202内壁面
    に固定され、長い方の脚722には傘軸20が
    最短圧縮状態に押し縮められたとき、丁度一致
    するよう中段傘軸202と上段傘軸201とに
    明けたスリツトに嵌まり込んで上段傘軸201
    を中段傘軸202に係止する操作突起723が
    形成され、開傘時に下ロクロ5が傘軸20上を
    上方へ移動する際、通過する下ロクロ5により
    操作突起723が傘軸20内へ押し込まれ、こ
    れにより中段傘軸202と上段傘軸201との
    係合が解かれ、傘軸20の伸長を許容し、傘が
    開かれるよう構成された実用新案登録請求の範
    囲第1項乃至第4項の何れか1項に項記載の自
    動開閉式洋傘。 7 下バネ片73′が、逆U字型の二叉形状を有
    し、その長さの異なる二脚730′,731′の
    うち短い方の脚730′の先端は中段傘軸20
    2に固定され、長い方の脚731′には傘軸2
    0を最短圧縮状態に押し縮めたとき丁度一致す
    るよう中段傘軸202及び下段傘軸203の互
    いに対応する位置に明けたスリツトに嵌まり込
    んで中段傘軸202を下段傘軸203に係止す
    る操作突起732′及び従動突起7331′が形
    成され、開傘時に操作突起732′を傘軸20
    内へ押し込んだときには従動突起7331′も
    傘軸20内へ移行し、これにより中段傘軸20
    2の係合が解かれ、傘軸20の伸長が許容さ
    れ、傘が開かれるるよう構成され、 また、上バネ片72′はU字型の二叉形状を
    有し、その長さの異なる二脚721′,72
    2′のうち短い方の脚721′の先端は中段傘軸
    202に固定され、長い方の脚722′には傘
    軸20を最短圧縮状態に押し縮めたとき丁度一
    致するよう上段傘軸201及び中段傘軸202
    の互いに対応する位置に明けたスリツトに嵌ま
    り込んで上段傘軸201を中段傘軸202に係
    止する操作突起723′が形成され、開傘時に
    下ロクロ5が傘軸20上を上方へ移動する際、
    通過する下ロクロ5により操作突起723′が
    傘軸20内へ押し込まれ、これにより上段傘軸
    201の係合が解かれ、傘軸20の伸長が許容
    され、傘が開かれるよう構成された実用新案登
    録請求の範囲第1項乃至第5項の何れか1項に
    記載の自動開閉式洋傘。 8 中段傘軸202内にガイド用鞘体75′が設
    けられ、牽引ロツド74′はガイド用鞘体7
    5′内に軸方向に移動可能なよう挿通され、上
    バネ片72′及び下バネ片73′はガイド用鞘体
    75′の外壁面に形成した段差部752′上に係
    止された実用新案登録請求の範囲第1項、第2
    項、第3項、第5項、第6項又は第7項の何れ
    か1項に記載の自動開閉式洋傘。 9 開傘ボタン及び閉傘ボタンの両機能を果たす
    単一の開閉操作具45が握柄1の部分に設けら
    れており、開閉操作具45は、握柄1の上端に
    設けられるフランジ452と、フランジの上面
    に一体的に形成され下段傘軸203が挿通され
    る円筒部451と、フランジの下面から下方へ
    延びる伸長片453とから構成され、伸長片4
    53の内側の側辺には凹所4531を形成する
    と共に、握柄1の側壁には軸方向に延びる1本
    のスリツト13を形成し、スリツト13の中間
    部分の幅の広い領域にはコイルバネ132を収
    容し、伸長片453の凹所4531内にコイル
    バネ132が嵌まり込むようスリツト13内に
    開閉操作具45の伸長片453を嵌め込み、こ
    れにより開閉操作具45を上下に移動可能とす
    ると共に上下両方向にコイルバネ132の弾性
    力を作用せしめ、握柄1の下部には係止片46
    とその係止片46に半径方向に弾性力を作用す
    るコイルバネを設け、係止片46には牽引ロツ
    ド74,74′の下端に設けた鉤部742,7
    42′を係止する係止孔461を形成し、係止
    片46の先端の傾斜部462は開閉操作具45
    の伸長片453の下端の傾斜辺と当接せしめ、
    これらの各部品を握柄1の外周に嵌め合わせた
    外筒1′により保持せしめ、これにより、開傘
    時に開閉操作具45をコイルバネ132の弾性
    力に抗して傘軸20に沿つて上方向に押し上げ
    ると、その円筒部451の上端内壁が下バネ片
    73,73′の操作突起732,732′を傘軸
    20内へ押し込んで下段傘軸203と中段傘軸
    202との係合を解いて開傘動作を行わせ、
    又、閉傘時には開閉操作具45をコイルバネ1
    32の弾性力に抗して傘軸20に沿つて下方向
    に押し下げると、その伸長片453の下端の傾
    斜辺が係止片46の傾斜部462を押圧して係
    止片46を半径方向に沿つて移動させ、これに
    よりその係止孔461に係止された牽引ロツド
    74,74′の下端の鉤部742,742′の係
    合が解かれて閉傘動作が行われるよう構成した
    実用新案登録請求の範囲第1項、第2項、第3
    項、第5項、第6項、第7項及び第8項の何れ
    か1項に記載の自動開閉式洋傘。 10 上バネ片72,72′及び下バネ片73,7
    3′を一体化して成る1本の細長い操作バネ片
    79を中段傘軸202内に設け、 操作バネ片79の片側には中段傘軸202内
    壁に当接する1つの支点突起795を形成し、 もう一方の片側には、支点突起795より下
    の位置に、傘軸20が最短圧縮状態に押し縮め
    られて中段傘軸202が下段傘軸203内に進
    入したとき丁度一致する位置に明けたスリツト
    に嵌まり込んで中段傘軸202を下段傘軸20
    3に係止する操作突起791と従動突起792
    とを形成すると共に、 支点突起795より上の位置に、傘軸20が
    最短圧縮状態に押し縮められて中段傘軸202
    が下段傘軸203内に進入したとき丁度一致す
    る位置に明けたスリツトに嵌まり込んで中段傘
    軸202を下段傘軸203に係止する突起79
    3を形成し、 開傘時に操作突起791を傘軸20内へ押し
    込んだときには従動突起792も傘軸20内へ
    移行し、これにより中段傘軸202の係合が解
    かれ、更に、下ロクロ5が傘軸20上を上方へ
    移動する際、通過する下ロクロ5により突起7
    93も傘軸20内へ押し込まれ、これにより上
    段傘軸201の係合が解かれるよう構成された
    実用新案登録請求の範囲第1項乃至第9項の何
    れか1項に記載の自動開閉式洋傘。
JP9439689U 1989-08-14 1989-08-14 Expired - Lifetime JPH054734Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9439689U JPH054734Y2 (ja) 1989-08-14 1989-08-14

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9439689U JPH054734Y2 (ja) 1989-08-14 1989-08-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0333517U JPH0333517U (ja) 1991-04-02
JPH054734Y2 true JPH054734Y2 (ja) 1993-02-05

Family

ID=31643725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9439689U Expired - Lifetime JPH054734Y2 (ja) 1989-08-14 1989-08-14

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH054734Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0333517U (ja) 1991-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5390686A (en) Multiple-fold automatic umbrella
US4534374A (en) Fully automatic single push button type umbrella
US4823821A (en) Automatic single push button type umbrella
US4548222A (en) Full-automatic umbrella
US4421133A (en) Umbrella
US8365747B1 (en) Shaft structure of automatic umbrella
US8522805B2 (en) Structure of self-opening/closing umbrella
CA2047974C (en) Lightly operable fully automatic umbrella
JPS6260512A (ja) 短縮可能な傘
US6810894B2 (en) Automatic folding umbrella
US5309932A (en) Folding collapsible frame assembly for an automatic folding umbrella
US5161562A (en) Umbrella with simplified automatic closing mechanism
JPH054734Y2 (ja)
US5247955A (en) Ergonomically operating automatic umbrella
JPS6264307A (ja)
EP2572602B1 (en) Shaft structure of automatic umbrella
GB2250191A (en) Automatic umbrella
US3744504A (en) Shortenable umbrella
KR102647671B1 (ko) 자동차용 우산 보관 장치
CN109247676B (zh) 机械伞
JPH0511966B2 (ja)
JP2511622Y2 (ja) 洋傘の自動開閉機構
JPH055484B2 (ja)
KR19980022038U (ko) 작동이 편리한 파라솔용 하부살통
JP2623065B2 (ja) 自動開閉式洋傘