JPH0547064U - シャワーノズル傾斜取付用のホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パネルに特別な加工を施すことなくシャワー
ノズルを傾斜状に取り付けれるようにしてパネルのコス
トを抑え、又ノズルの傾斜角度や取付位置を任意に変更
できるようにする。 【構成】 表側部材３と裏側部材４とで構成する。前者
は、パネル１に開口したノズル取付孔２と連通してパネ
ル１の表側の垂直面に当接させる。後者は、表側部材３
に形成したノズル胴部収納用の貫通孔３ａと軸線Ｌを同
一にしてパネル１の裏側の垂直面に、ノズル取付孔２を
介して表側部材３と連通状に当接させる。又夫々のパネ
ル当接面３ｂ・４ｂを、上記の軸線Ｌに対して同じ角度
Ａで斜交する傾斜面状に形成する。そして表側部材３の
前端面３ｃにノズル頭部５ａの内周面５ｂを係止し、裏
側部材４の後端面４ｃから突出したノズル胴部５ｃの基
端にナット６を螺着してパネル１に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は、シャワーノズル傾斜取付用のホルダーに関し、更に詳しくはパネルを 特別に加工することなく、シャワーノズルを例えば上向きや下向きの傾斜状に取 り付けることができるよう形成したシャワーノズル傾斜取付用のホルダーに関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、シャワーノズルをパネルに傾斜状に取り付ける場合は、図５に示される 如く、通常、シャワーノズル５を取り付けるパネル１の箇所７を一体成型で傾斜 面状に形成し、この箇所７の傾斜面７ａにノズル５の取付孔２を開口して取り付 けていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の如く従来の場合は、シャワーノズルを傾斜状に取り付けるとき、ノズル を取り付けるパネルの箇所を傾斜面に成型する必要があったから、パネル自体の コストが高く付くのを避けられなかったものである。

【０００４】 又従来、シャワーノズルの傾斜角度や取付位置は、パネルの仕様通りの状態に 決定され、従ってノズルをパネルに取り付ける際、任意に傾斜角度等を変更する ことは不可能であった。

【０００５】 本案は、このような従来品の問題点を解消しようとするものである。 従って本案の技術的課題は、パネルに特別な加工を施すことなくシャワーノズ ルを傾斜状に取り付けることができるようにして、パネルのコストを抑え、又ノ ズルの傾斜角度や取付位置を任意に変更できるよう形成したシャワーノズル傾斜 取付用のホルダーを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本案は、上記の課題を解決するために次のような技術的手段を採る。 即ち本案のホルダーは、パネル１に開口されたノズル取付孔２と連通してパネ ル１の表側の垂直面に当接される表側部材３と、この表側部材３に形成されたノ ズル胴部収納用の貫通孔３ａと軸線Ｌを同一にして上記パネル１の裏側の垂直面 に、上記のノズル取付孔２を介して表側部材３と連通状に当接される裏側部材４ とで形成されたものである。そして上記の表側部材３と裏側部材４の各パネル当 接面３ｂ・４ｂが、上記の軸線Ｌに対して同じ角度Ａで斜交する傾斜面状に形成 され、上記表側部材３の前端面３ｃにノズル頭部５ａの内周面５ｂが係止され、 裏側部材４の後端面４ｃから突出したノズル胴部５ｃの基端にナット６が螺着さ れてパネル１に固定されるものである。

【０００７】 この場合上記のパネル当接面３ｂ・４ｂは、上記の軸線Ｌに対して同じ角度Ａ で斜交する傾斜面状に形成されていれば良く、その角度Ａは任意である。又本案 では、表側部材３と裏側部材４の外形状についても自由である。

【０００８】

【実施例】

以下、本案の好適な一実施例を添付図面に従って説明する。 １はパネルであり、２はこのパネル１に開口されたノズル取付孔である。３は このノズル取付孔２と連通してパネル１の表側の垂直面に当接される例えば合成 樹脂材製の表側部材である。

【０００９】 ４は、上記の表側部材３と同様の例えば合成樹脂材で形成された裏側部材であ る。この裏側部材４は、上記の表側部材３に形成されたノズル胴部収納用の貫通 孔３ａと軸線Ｌを同一にして上記パネル１の裏側の垂直面に、上記のノズル取付 孔２を介して表側部材３と連通状に当接されるものである。尚４ａは、この裏側 部材４に形成されたノズル胴部収納用の貫通孔である。

【００１０】 ３ｂは表側部材３のパネル当接面であり、又４ｂは裏側部材４のパネル当接面 である。これらの各パネル当接面３ｂ・４ｂは、上記の軸線Ｌに対して同じ角度 Ａで斜交する傾斜面状に形成されている。

【００１１】 ５はシャワーノズル、６はナットである。本案は、上記の如く形成された表側 部材３と裏側部材４とで形成され、表側部材３の前端面３ｃにノズル頭部５ａの 内周面５ｂが係止され、裏側部材４の後端面４ｃから突出したノズル胴部５ｃの 基端にナット６が螺着されてパネル１に固定されるものである。

【００１２】 次にこの実施例の使用例を説明する。 先ず作業者は、シャワーノズル５を表側部材３に挿嵌し、次にノズル取付孔２ に挿嵌する。そしてパネル１の裏側に露出したノズル胴部５ｃに裏側部材４を嵌 挿し、この裏側部材４の後端面４ｃから突き出たノズル胴部５ｃの基端にナット ６を螺着する。この場合、表側部材３と裏側部材４とは、上記の如くパネル当接 面３ｂ・４ｂが同じ角度Ａの傾斜面状に形成されているから、結局両者はノズル 頭部５ａとナット６とでパネル１に傾斜状に固定され、これによりノズル５はパ ネル１に例えば下向きの傾斜状に取り付けられるものである。

【００１３】 以上の処において、上記のパネル当接面３ｂ・４ｂは、本案の場合、上記の軸 線Ｌに対して同じ角度Ａで斜交する傾斜面状に形成されていれば良く、従ってそ の角度Ａは任意である。

【００１４】 又本案では、図４に示される如く、例えば表側部材３が椀状に形成されるので も良く、表側部材３や裏側部材４の外形状についても自由である。更に本案では 、表側部材３及び裏側部材４がノズル胴部５ｃと螺合するよう雌螺子状に形成さ れているのでも良い。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように本案のホルダーは、上記の如く形成された表側部材と裏側 部材とで形成され、これらの各部材のパネル当接面が上記の如く軸線に対して同 じ角度で斜交する傾斜面状に形成され、表側部材の前端面にノズル頭部の内周面 が係止され、裏側部材の後端面から突出したノズル胴部の基端にナットが螺着さ れてパネルに固定されるものである。

【００１６】 従って本案では、パネルを傾斜面状に成型することなく、シャワーノズルを傾 斜状に取り付けることができるから、本案によればその分、パネルのコストを抑 えることができるという実用上優れた効果を奏する。

【００１７】 又本案では、ノズル取付孔を開口できるパネルの箇所であればノズルを傾斜状 に取り付けることができるから、取付位置を任意に変更できるだけではなく、上 記パネル当接面の傾斜角を違えた数種類の形態のものを予め用意しておくことに より、パネルを変更することなく、シャワーノズルを任意の傾斜角度に取り付け ることができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の好適な一例を示す使用状態時の縦断面図
である。

【図２】本案の分解斜視図である。

【図３】本案の使用状態時の側面図である。

【図４】本案の他の実施例を示す使用状態時の側面図で
ある。

【図５】従来のノズルの取付状態を示すパネルの要部縦
断面図である。

【符号の説明】

１ パネル ２ ノズル取付孔 ３ 表側部材 ３ａ ノズル胴部収納用の貫通孔 ３ｂ 表側部材のパネル当接面 ３ｃ 前端面 ４ 裏側部材 ４ｂ 裏側部材のパネル当接面 ４ｃ 後端面 ５ シャワーノズル ５ａ ノズル頭部 ５ｂ 内周面 ５ｃ ノズル胴部 ６ ナット Ａ 角度 Ｌ 軸線

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パネルに開口されたノズル取付孔と連通
   してパネルの表側の垂直面に当接される表側部材と、こ
   の表側部材に形成されたノズル胴部収納用の貫通孔と軸
   線を同一にして上記パネルの裏側の垂直面に、上記のノ
   ズル取付孔を介して表側部材と連通状に当接される裏側
   部材とで形成され、上記の表側部材と裏側部材の各パネ
   ル当接面が上記の軸線に対して同じ角度で斜交する傾斜
   面状に形成され、上記表側部材の前端面にノズル頭部の
   内周面が係止され、裏側部材の後端面から突出したノズ
   ル胴部の基端にナットが螺着されてパネルに固定される
   シャワーノズル傾斜取付用のホルダー。