JPH0547051A - 光デイスクの製造方法 - Google Patents

光デイスクの製造方法

Info

Publication number
JPH0547051A
JPH0547051A JP23076491A JP23076491A JPH0547051A JP H0547051 A JPH0547051 A JP H0547051A JP 23076491 A JP23076491 A JP 23076491A JP 23076491 A JP23076491 A JP 23076491A JP H0547051 A JPH0547051 A JP H0547051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stamper
substrate
curable resin
disk substrate
ultraviolet curable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP23076491A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeteru Yamashita
栄輝 山下
Yoshio Shirai
良男 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP23076491A priority Critical patent/JPH0547051A/ja
Publication of JPH0547051A publication Critical patent/JPH0547051A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 2P法によってスタンパの凹凸パターンをデ
ィスク基板6面に転写するに際し、スタンパ10の外径
をディスク基板6の外径よりも小さくするとともに、紫
外線硬化樹脂9にスタンパを密着させた後、真空吸引に
よってディスク基板6の回りにはみ出た紫外線硬化樹脂
を除去する。 【効果】 ディスク基板6の回りに紫外線硬化樹脂がバ
リとして残存することがなく、内外径の精度が高いディ
スク基板が得られる。また、記録膜、反射膜を成膜する
ためのスパッタリングも良好な条件で行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクの製造方法
に関し、特に2P法によってディスク基板にピットパタ
ーンを形成する光ディスクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクや光磁気ディスク等の
ディスク基板を複製する手法の一つとして、例えば紫外
線照射により硬化する紫外線硬化樹脂を用いたホトポリ
マー法、いわゆる2P法が提案されている。2P法は、
例えばスクリーン印刷等によって光透過性を有するディ
スク基板の一方の面に液状の紫外線硬化樹脂を塗布し、
該紫外線硬化樹脂に対して、凹凸パターンを表面に有す
るスタンパを密着させた後、基板側から紫外線を照射す
ることによって上記紫外線硬化樹脂を硬化せしめ、ディ
スク基板を硬化した紫外線硬化樹脂層とともにスタンパ
から剥離することにより、スタンパ表面の微細な凹凸パ
ターン(グルーブやピット)をディスク基板上の紫外線
硬化樹脂層に転写する手法である。
【0003】上記2P法によれば、紫外線硬化樹脂を液
状でスタンパに密着させるので、複製の忠実度に優れる
とともにスタンパの劣化がほとんどないという利点を有
し、特にガラス基板を使用した場合には、寸法安定性,
耐熱性,複屈折等の点でも非常に有利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
2P法においては、通常、紫外線硬化樹脂が塗布された
基板に、該基板よりも外径が若干大きくされたスタンパ
を密着させるが、このスタンパと紫外線硬化樹脂を密着
させる際に基板の回りから余剰の紫外線硬化樹脂がはみ
出して基板の外周縁に付着してしまう場合がある。この
状態で紫外線を照射すると、基板の外周縁に付着した紫
外線効果樹脂がバリとして残り、基板の内外径の精度を
低下させるとともに後工程で記録部を形成するために行
われるスパッタリングに悪影響を及ぼすといった不都合
も生じてしまう。また、特に、このようなバリは、ガラ
ス基板を使用した場合に除去が極めて困難であり、製造
上大きな問題となっている。
【0005】そこで、このようなバリの発生を防止する
ために種々の検討がなされている。
【0006】たとえば、紫外線硬化樹脂を塗布する前
に、ディスク基板の内外周に沿ってOリングを予め配置
しておき、塗布された紫外線硬化樹脂がスタンパとディ
スク基板の間から流れ出るのをこのOリングによって防
止する方法が提案されている。しかしながら、この方法
を採用すると、紫外線硬化樹脂を硬化した後、該紫外線
硬化樹脂からOリングを除去しなければならず、その際
にOリングとともに樹脂の一部が剥がれるといった欠点
がある。
【0007】また、この他の方法としては、紫外線硬化
樹脂を基板に塗布する際に、スピンコート法を用いるこ
とにより、基板上に薄く紫外線硬化樹脂を塗布してスタ
ンパと基板の間からはみ出す樹脂量を低く抑える方法等
も提案されている。この方法によれば、紫外線硬化樹脂
のはみ出し量を多少は低減させることができるが、バリ
の発生を完全に抑えることはできない。
【0008】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、ディスク基板外周縁への
紫外線硬化樹脂のはみ出しが防止でき、基板の内外径の
精度が高い光ディスクが製造できる光ディスクの製造方
法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を達成するた
めに、本発明の光ディスクの製造方法はディスク基板の
基板面に紫外線硬化樹脂を塗布した後、該紫外線硬化樹
脂に凹凸パターンが形成されたスタンパを密着させて紫
外線を照射し、光重合により硬化してスタンパの凹凸パ
ターンを転写する光ディスクの製造方法において、上記
スタンパの外径を上記ディスク基板の外径よりも小さく
するとともに、紫外線硬化樹脂にスタンパを密着させた
後、吸引によってディスク基板の回りにはみ出た余剰の
紫外線硬化樹脂を除去することを特徴とする。
【0010】
【作用】紫外線硬化樹脂が塗布されたディスク基板にス
タンパを載置して密着させると、該ディスク基板とスタ
ンパの間から、紫外線硬化樹脂がはみ出るが、このと
き、ディスク基板の外径よりもスタンパの外径の方が大
きいと、はみ出た紫外線硬化樹脂はディスク基板の外周
縁にまで流れることはほとんどない。また、このとき例
えディスク基板外周縁まで流れ出たとしても強制的に真
空吸引すれば、ほとんど完全に除去される。したがっ
て、基板外周縁にバリが発生することがなく、ディスク
の内外径は高精度なものとなり、後工程におけるスパッ
タリングも良好な条件で行われる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を適用した光ディスクの製造方
法の具体的な実施例について詳細に説明する。光ディス
クを作製するには、たとえばシランカップリング剤等の
カップリング剤で表面処理されたガラス基板に対して2
P法のプロセスを施し、スタンパの凹凸パターンを転写
する必要がある。
【0012】図1は、2P法によるディスク基板の製造
装置の一例の概略構成を示すものである。この製造装置
は、2P法の一連のプロセスを連続的に処理するもので
あり、前記カップリング剤による表面処理が施されたデ
ィスク基板を収容する基板供給部1と、当該ディスク基
板に紫外線硬化樹脂を塗布するスクリーン印刷部2と、
紫外線硬化樹脂にスタンパをロール圧着し紫外線を照射
して光重合する転写部3と、凹凸パターンが転写された
ガラス基板を収容する基板搬出部4が機台5上に順次配
置されてなる。
【0013】上記基板供給部1は、隣接して配置される
スクリーン印刷部2にディスク基板6を次々に供給する
ためにディスク基板6を一次的にストックしておくため
のもので、複数のディスク基板6を収容する多段式カー
トリッジ7を備えている。
【0014】上記スクリーン印刷部2は、真空チャッキ
ングによりディスク基板6をしっかりと保持する基板載
置部を有する印刷台8やスクリーン印刷のためのスクリ
ーン,スキージ等を備えてなり、上記カートリッジ7か
ら第1の基板受渡機構(図示は省略する。)によって機
械的に一枚ずつ取り出されてきたディスク基板6の一方
の面に、液状の紫外線硬化樹脂9をスクリーン印刷によ
り塗布するようになっている。
【0015】また、上記スクリーン印刷部2と後述する
転写部3の間には、印刷台上のディスク基板6の表裏を
反転し、紫外線硬化樹脂が塗布された面がスタンパと対
向するようにガラス基板を転写部へ移送する第2の基板
受渡機構が設けられているが、ここでは図示を省略す
る。
【0016】上記転写部3は、表面にピットやグルーブ
等を反転した凹凸パターンが形成されたスタンパ10や
当該スタンパ10を保持し前後方向に移動自在とされた
転写装置11を備えており、この転写装置11の移動方
向に沿って、紫外線硬化樹脂9が塗布されたディスク基
板6とスタンパ10とを圧着するためのローラ12や、
紫外線硬化樹脂9を硬化するための紫外線を照射する光
源13が順次配設されている。
【0017】前記基板搬出部4は、先の基板供給部1と
同様、多段式の搬出用カートリッジ14を備えており、
転写部3においてスタンパ10の凹凸パターンが転写さ
れた後スタンパ10から引き剥がされたディスク基板6
を、第3の基板受渡機構によって順次この中へ収容する
ようになっている。この第3の基板受渡機構は、回動軸
15を中心に回動操作される回動アーム16と、この回
動アーム16の先端に設けられた吸着ヘッド17とから
なっており、前記ディスク基板6を吸着ヘッド17に吸
着して転写部3から基板搬出部4の搬出用カートリッジ
14へ移送する機能を有する。
【0018】以上がディスク基板製造装置の概略的な説
明であり、本発明は特に上記ディスク製造装置の転写部
3における転写装置11に適用されるものである。すな
わち、上記転写装置11は、図2に示すように、表面に
微細な凹凸パターンが形成されたスタンパー10と、該
スタンパー10を載置するためのスタンパー保持部31
と該スタンパー保持部31を所定位置に移動させる移動
テーブル(図示せず。)とよりなる。
【0019】上記スタンパ10は、たとえばニッケル等
によりなり、ディスク基板よりも外径が小さくされた略
円板状に形成されたもので、一主面10aにグルーブや
記録情報に応じたピット等の微細な凹凸パターンを有し
ている。また、ピットが形成されていない面は、後述の
マグネットアダプター32の載置面32aに載置される
面となっており、極めて平滑な平坦面となされている。
さらに、上記スタンパー10の略中央部には、板厚方向
に貫通するセンター孔が形成され、上記マグネットアダ
プター32への位置決め用の孔として用いられるように
なっている。
【0020】上記スタンパー保持部31は、スタンパー
10を載置させるマグネットアダプター32と、このマ
グネットアダプター32を磁気吸着して固定させるマグ
ネットチャック33と、スタンパの回りにはみ出た余剰
の紫外線硬化樹脂を吸引除去するための排出部34とマ
グネットアダプター32とマグネットチャック33を保
持するホルダー35とから構成さている。
【0021】上記マグネットアダプター32は、スタン
パー10を載置させるためのものであり、上記スタンパ
ー10と略同一径の円形状とされ、該スタンパー10を
載置させる載置面32aが極めて平滑な平坦面とされて
いる。上記マグネットアダプター32には、上記スタン
パー10を当該マグネットアダプター32の所定位置に
固定させるための後述の固定リング36が挿通する位置
決め孔37が略中央部に板厚方向に貫通して形成されて
いる。また、上記スタンパー10を載置させる載置面3
2aと反対側の裏面には、前記固定リング36をマグネ
ットアダプター32に固定させるためのナット38を嵌
挿させる凹部39が上記位置決め孔37に対応した位置
に板厚を貫通しないいわゆる止まり孔として形成されて
いる。この凹部39は、上記ナット38の外径よりも大
きな円形状の窪みとして形成され、当該凹部39内にナ
ット38が嵌挿されたときに該ナット38が上記マグネ
ットアダプター32内に完全に収容されるようになされ
ている。
【0022】なお、上記マグネットアダプター32は、
スタンパー10の種類に応じてそれぞれ適したものが使
用されるようになっている。たとえば、光ディスクと光
磁気ディスクあるいはこれらの中でもその種類によって
は、スタンパーの外径やセンター孔の大きさ等がそれぞ
れ異なるため、これらに適したマグネットアダプター3
2が必要とされる。
【0023】上記固定リング36は、図3で示すように
前記スタンパー10のセンター孔及びマグネットアダプ
ター32の位置決め孔37に挿通される円管状の管状部
36aと、該管状部36aの上端から僅かに外方に張り
出したフランジ状のスタンパー押さえ部36bとが一体
的に形成されてなっている。上記管状部36aは、上記
スタンパー10のマグネットアダプター32への位置決
めをするためのもので、当該管状部36aの外径がスタ
ンパー10のセンター孔及びマグネットアダプター32
の位置決め孔37と略同じ径とされている。従って、上
記管状部36aが上記スタンパー10のセンター孔及び
マグネットアダプター32の位置決め孔37に挿通され
ることでこれら位置関係が決まり、上記スタンパー10
のマグネットアダプター32への位置が決まる。また、
上記管状部36aの下端部近傍の外周面には、前記ナッ
ト38と螺合するねじ部36cが形成され、該固定リン
グ36のマグネットアダプター32への固定が確実なも
のとなされている。なお、該固定リング36には、軸方
向に貫通する貫通孔が設けられており、ここに後述のセ
ンタピン40が挿通するようになっている。
【0024】一方、スタンパー押さえ部36bは、上記
スタンパー10をマグネットアダプター32に固定させ
るためのもので、該スタンパー10のセンター孔の開口
縁部を押さえるようになっている。また、上記スタンパ
ー押さえ部36bは、スタンパー10の一主面10aに
設けられた凹凸パターンにかからない程度の大きさに形
成されている。
【0025】したがって、上記スタンパー10のセンタ
ー孔及びマグネットアダプター32の位置決め孔37に
挿通され前記凹部39に突出した固定リング36のねじ
部36cにナット38を螺合することで、固定リング3
6がマグネットアダプター32に固定されている。ま
た、これと同時に固定リング36のスタンパー押さえ部
36bとマグネットアダプター32の載置面32aとで
スタンパー10のセンター孔の開口縁部が挟持されて、
該スタンパー10がマグネットアダプター32に固定さ
れている。
【0026】前記マグネットチャック33は、スタンパ
ー10の種類に応じてその都度取り替えられるマグネッ
トアダプター32を磁気吸着して固定させるものであ
る。上記マグネットチャック33には、図2および図4
に示すように上記マグネットアダプター32がはめ込ま
れる部分がマグネットアダプター32の外径寸法よりも
ひとまわり大きな円形状の凹部として形成され、はめこ
まれたマグネットアダプター32の外周縁と上記マグネ
ットチャック33の凹部の側壁面との間に円環状の隙間
ができるようになっている。この隙間はスタンパー10
の回りにはみ出た余剰の紫外線硬化樹脂を吸引除去する
ための排出部34となるものである。この排出部34
は、マグネットチャック33にネジ41でネジ止めされ
た止め部42によって固定された排出口規制部43とデ
ィスク基板6によって、開口部45が閉じられるように
なっている。すなわち、基板の外径寸法に応じて排出口
規制部43の位置を調節することにより、ディスク基板
6の外径誤差を補正して、排出部を塞ぐようになってお
り、余剰の紫外線硬化樹脂が該排出部に効率よく真空吸
引されるようになっている。また、上記マグネットチャ
ック33には、外周面46から排出部34に貫通する排
出孔47が、スタンパ10の外周に沿って等間隔に複数
設けられており、この排出孔47は、後述する真空ポン
プ74に接続されるパイプ71に接続されている。ま
た、上記マグネットチャック33の略中央部には、上記
マグネットアダプター32の凹部39に対応する位置
に、やはりナット38を嵌挿させるとともに上記センタ
ーピン40を挿通させるための孔部48を有している。
【0027】前記ホルダー35は、上記したマグネット
アダプター32とマグネットチャック33を保持するた
めのもので、板厚の厚い平板状のホルダー49とこれに
比べて板厚の薄い平板状のホルダー50とが重なり合わ
されることによりなっている。これらホルダー49,5
0には、センターピン40をガイドする案内スリーブ5
1を圧入固定するための案内スリーブ固定用孔52,5
3が前記マグネットアダプター32の位置決め孔37に
対応した位置に板厚方向に貫通して形成されている。上
記案内スリーブ51は、軸方向に貫通して設けられる中
心孔の内周面をガイドとして上記センターピン40をそ
の内部に摺動させるようになっている。
【0028】上記センターピン40は、図3に示すよう
に、前記スタンパー10の凹凸パターンが紫外線硬化樹
脂の光硬化により転写されたディスク基板6を該スタン
パー10より剥離させるためのもので、移動テーブル内
に内蔵された該センターピン40を上下動させるための
エアシリンダー(図示せず。)に接続される円筒状の導
入部54と、ディスク基板6を位置決めさせる位置決め
部55とからなっている。
【0029】また、このように構成された転写装置に
は、図4に示すようにスタンパ10とディスク基板6の
間から漏出した余剰の紫外線硬化樹脂を真空吸引するた
めに、パイプ71,マニホルド72,トラップ73,真
空ポンプ74がこの順に接続されてなる真空吸引部が備
えられている。このマニホルドに接続されるパイプ71
は一端が上記排出部34の外周縁に設けられた排出孔4
7に継手75を介して接続され、分岐するパイプを一ま
とめに集合する集合パイプ71aによって他端がマニホ
ルド72に接続されている。また、マニホルド72と真
空ポンプ74の間には余剰の紫外線硬化樹脂をトラップ
するトラップ装置73が設けられている。したがって、
上記真空ポンプ74を作動することにより、スタンパ1
0の回りにはみ出した紫外線硬化樹脂は、排出部34で
吸引され、排出孔47,パイプ71を介してトラップ装
置73内に貯留されることとなる。
【0030】上述の構成を有する光ディスク製造装置に
おいては、以下のような工程を経て光ディスク基板が作
成される。
【0031】すなわち、加熱処理やカップリング剤によ
る表面処理が施されたディスク基板6(直径130m
m)、先ず基板供給部1のカートリッジ7内にストック
される。そして、図示しない第1の基板受渡機構によっ
て、スクリーン印刷部2に印刷台8へと移送される。
【0032】この印刷台8上のディスク基板6には、図
5に示すようなスクリーン印刷具によってただちに紫外
線硬化樹脂9が塗布される。
【0033】上記スクリーン印刷具は、所定開口パター
ンが形成された薄いステンレス板からなる印刷用スクリ
ーン81とスキージ82とを主な構成要素とするもの
で、枠体83に張設された印刷用スクリーン81上に紫
外線硬化樹脂9を供給した後、スキージ82で紫外線硬
化樹脂9を帰送することにより、ディスク基板6表面に
紫外線硬化樹脂9が前記開口パターンに応じて印刷され
る。
【0034】本例では、印刷用スクリーン81の開口パ
ターンを、三日月形状に集合させた亀甲パターンと、こ
の三日月形状の亀甲パターン側に偏って分散配置される
円形パターンとから構成し、スタンパ10との圧着の際
の紫外線硬化樹脂の漏出や泡の発生等を抑えるようにし
ている。上述の開口パターンを有する印刷用スクリーン
81を使用することにより、印刷用スクリーン81の歪
みの発生を防止して安定に紫外線硬化樹脂9を印刷する
ことができ、ローラ12で加圧した際の紫外線硬化樹脂
の漏出を抑えることができる。
【0035】上述の手法により紫外線硬化樹脂9がスク
リーン印刷されたディスク基板6を図6に示す。
【0036】次いで上記ディスク基板6は転写部3へと
移送され、予め転写装置11に載置されたスタンパ10
に密着されて凹凸パターンが転写されるが、このスタン
パ10とディスク基板6を密着させる際にディスク基板
6とスタンパ10の間からはみ出た紫外線硬化樹脂が基
板の外周縁に付着してバリとなるのを防止するために、
本発明においては、転写に使用するスタンパ10とし
て、ディスク基板6(直径130mm)より若干外径の
小さいもの、ここでは直径が128mmのものを使用す
る。
【0037】上記ディスク基板6の転写部3への移送に
際しては、上記ディスク基板6の表裏が反転され、図7
に示すように、紫外線硬化樹脂が塗布された面が下側と
なるようにして、転写装置11のマグネットアダプター
32上のスタンパ10と重ね合わされる。このとき、ス
タンパ10とディスク基板6の間から、塗布された紫外
線硬化樹脂の一部がスタンパの外周縁から漏出するの
で、この付着した紫外線硬化樹脂を強制的に真空吸引す
ることにより除去する。まず、図4に示す真空ポンプ7
4を作動すると付着した紫外線硬化樹脂は、排出部34
から吸引され、そして排気管46,パイプ71,マニホ
ールド72を経てトラップ73に貯留される。この真空
吸引により、付着した紫外線硬化樹脂のほとんどは除去
されるので、ディスク基板の外周縁にバリが生じること
がなく、バリによる基板の内外径の精度が低下が抑えら
れ、後工程で行われるスパッタリングも良好な条件下で
行われることとなる。
【0038】そして、このように付着した紫外線硬化樹
脂が除去されたディスク基板6は、転写装置を移動する
ことにより図8に示すようにローラ12に圧着され、前
記紫外線硬化樹脂を挟んでスタンパと密着することとな
る。しかる後、前記転写装置11がさらに移動し、スタ
ンパ10と密着されたガラス基板6は光源13の下に搬
送され、図9に示す如くディスク基板6側から紫外線が
照射され、ディスク基板6とスタンパ10の間に充填さ
れた紫外線硬化樹脂9が光重合によって硬化される。こ
れによって、スタンパ10表面の凹凸パターンがガラス
基板6の上の紫外線硬化樹脂9へと転写されたことにな
り、また、このように凹凸パターンが形成された光ディ
スク基板は、外周縁にバリがなく、高精度な内外径を有
する。
【0039】そして、凹凸パターンの転写後、図10に
示すように、前記ガラス基板6はスタンパ10から剥が
され、第3の基板受渡機構によって基板搬出部へと移送
される。このようにしてスタンパの凹凸パターンが転写
されたディスク基板は、この後、スパッタリング等によ
り反射膜や記録膜を成膜したり、保護層等を設けること
により光ディスクとされるが、光ディスク基板の外周縁
にバリがないので、スパッタリングによって良好な特性
を有する反射膜,記録膜が形成されることとなる。
【0040】なお、ディスク基板上に成膜される反射
膜,記録膜,保護膜等は用途に応じて任意に選択でき
る。たとえば、デジタルオーディオディスクや、いわゆ
るCD−ROM等においては、凹凸パターンが転写され
たディスク基板上にAl等の金属反射膜が成膜される。
光磁気ディスクでは、磁気光学特性(カー硬化やファラ
デー硬化)を有する垂直磁化膜(たとえばTbFeCo
等)が成膜される。その他、低融点金属薄膜や相変化
膜,有機色素を含羞する膜等を記録層とする光ディスク
にも適用可能である。
【0041】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の製造方法においては、2P法によってディスク基板
面に凹凸パターンを形成するに際し、ディスク基板より
も外径の小さなスタンパを使用するとともにスタンパと
紫外線効果樹脂を密着させた後、真空吸引によってディ
スク基板の回りにはみ出た紫外線硬化樹脂を除去するの
で、ディスク基板の回りに紫外線硬化樹脂がバリとして
残存することがない。したがって、内外径の精度が高い
ディスク基板が得られ、また、後工程で行われるスパッ
タリングも良好な条件下で行うことができ、優れた特性
を有する反射膜,記録膜が形成できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタンパの凹凸パターンを転写するためのディ
スク製造装置の一例を示す概略平面図である。
【図2】上記ディスク製造装置を構成する転写装置の一
例を示す概略断面図である。
【図3】上記転写装置の要部概略断面図である。
【図4】上記転写装置の真空吸引部の構成を示す模式図
である。
【図5】2P法によりディスク基板を製造する工程のう
ちスクリーン印刷工程を示す概略斜視図である。
【図6】上記スクリーン印刷工程によって紫外線硬化樹
脂が印刷されたディスク基板を示す概略斜視図である。
【図7】2P法によりディスク基板を製造する工程のう
ちスタンパへの重ね合わせ工程を示す概略斜視図であ
る。
【図8】2P法によりディスク基板を製造する工程のう
ちローラによる圧着工程を示す概略斜視図である。
【図9】2P法によりディスク基板を製造する工程のう
ち紫外線照射工程を示す概略斜視図である。
【図10】2P法によりディスク基板を製造する工程の
うちスタンパからの剥離工程を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
6・・・ディスク基板 9・・・紫外線硬化樹脂 10・・・スタンパ 11・・・転写装置 34・・・排出部 47・・・排出孔 71・・・パイプ 73・・・トラップ装置 74・・・真空ポンプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク基板の基板面に紫外線硬化樹脂
    を塗布した後、該紫外線硬化樹脂に凹凸パターンが形成
    されたスタンパを密着させて紫外線を照射し、光重合に
    より硬化してスタンパの凹凸パターンを転写する光ディ
    スクの製造方法において、 上記スタンパの外径を上記ディスク基板の外径よりも小
    さくするとともに、紫外線硬化樹脂にスタンパを密着さ
    せた後、真空吸引によってディスク基板の回りにはみ出
    た余剰の紫外線硬化樹脂を除去することを特徴とする光
    ディスクの製造方法。
JP23076491A 1991-08-19 1991-08-19 光デイスクの製造方法 Withdrawn JPH0547051A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23076491A JPH0547051A (ja) 1991-08-19 1991-08-19 光デイスクの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23076491A JPH0547051A (ja) 1991-08-19 1991-08-19 光デイスクの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0547051A true JPH0547051A (ja) 1993-02-26

Family

ID=16912901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23076491A Withdrawn JPH0547051A (ja) 1991-08-19 1991-08-19 光デイスクの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0547051A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004504714A (ja) * 2000-07-17 2004-02-12 ボード・オブ・リージエンツ,ザ・ユニバーシテイ・オブ・テキサス・システム 転写リソグラフィ・プロセスのための自動液体ディスペンス方法およびシステム
US8393885B2 (en) 2004-03-29 2013-03-12 Canon Kabushiki Kaisha Processing apparatus

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004504714A (ja) * 2000-07-17 2004-02-12 ボード・オブ・リージエンツ,ザ・ユニバーシテイ・オブ・テキサス・システム 転写リソグラフィ・プロセスのための自動液体ディスペンス方法およびシステム
JP4740518B2 (ja) * 2000-07-17 2011-08-03 ボード・オブ・リージエンツ,ザ・ユニバーシテイ・オブ・テキサス・システム 転写リソグラフィ・プロセスのための自動液体ディスペンス方法およびシステム
JP2011176321A (ja) * 2000-07-17 2011-09-08 Board Of Regents The Univ Of Texas System 転写リソグラフィ・プロセスのための自動液体ディスペンス方法およびシステム
US8393885B2 (en) 2004-03-29 2013-03-12 Canon Kabushiki Kaisha Processing apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100248442B1 (ko) 광디스크의 제조방법
EP0833315B1 (en) Method of correcting nonalignment of a storage disc
US7833389B1 (en) Replication tools and related fabrication methods and apparatus
EP0770995B1 (en) Optical disk and production method thereof
JPH01196749A (ja) 光情報記録媒体用基板の製造方法
JPH0547051A (ja) 光デイスクの製造方法
US5071673A (en) Method for producing optical disc
US20040196777A1 (en) Method and device for manufacturing optical recording medium
JP2001126322A (ja) 情報記録媒体用基板の製造方法
JPH03225640A (ja) ディスク基板製造装置
JP2757520B2 (ja) 光ディスクの製造方法
KR20050007458A (ko) 스탬퍼 원반 및 이의 제조방법, 스탬퍼 및 이의 제조방법,및 광 디스크
JP2998194B2 (ja) 光ディスク用ガラス基板
JP4087158B2 (ja) 記録媒体の製造装置、及び記録媒体の製造方法
KR0176817B1 (ko) 광디스크의 제조방법
JPH03225646A (ja) スタンパの製造方法
JPH03225645A (ja) 光ディスク製造用マスク装置
JPH09167385A (ja) 2p成形装置
JPH0482036A (ja) 光ディスクの製造方法および該製造方法に用いる製造装置
JP2009245550A (ja) 光ディスクの製造装置及び製造方法
JPH0427024B2 (ja)
JPH0750537B2 (ja) 情報記録媒体の複製装置
KR100193129B1 (ko) 전사장치 및 전사방법
JPH09251672A (ja) ディスク基板の剥離方法及び剥離機構並びにディスク基板の成形装置
JPH0552245B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981112