JPH0547049Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は、不正開封による毒物等の混入を防止
する容器に関する。

＜従来の技術＞ 従来、アイスクリーム等の菓子類に使用する包
装容器は、何ら不正開封防止機能を有しておら
ず、また、その必要性もなかつた。

しかし最近菓子類の包装容器を不正開封して菓
子類に毒物を混入するという事件が多発してお
り、その対応策として、不正開封防止機能を有す
る包装容器が強く求められている。

＜考案が解決しようとする問題点＞ 現在、アイスクリーム等の菓子類に使用されて
いる包装容器は、開封して、毒物を混入し、再封
することが容易にできるので、不正開封を発見す
ることが困難であるという欠点がある。

＜問題点を解決するための手段＞ 本考案は、上記問題点を解決するためになされ
たもので、上端の形状が山部と谷部が交互に連続
するような波形を呈し、上部に帯状のシール部を
有する扇形ブランクからなり、この扇形ブランク
を巻回して、側縁部を接着し、前記シール部によ
り封緘してなる容器において、前記谷部にそれぞ
れ切込みを設けたことを特徴とする不正開封防止
容器である。

＜実施例＞ 次に本考案を実施例により詳細に説明する。

図面は本考案の実施例を示し第１図はその展開
図、第２図はその組立て図である。

本考案の不正開封防止容器は第１図に示すよう
な１枚の扇形ブランクよりなり、上端の形状が山
部１と谷部２が交互に連続するような波形を呈
し、前記谷部２にはそれぞれ切込み３が設けられ
ている。また上部には封緘するためのわん曲帯状
のシール部４が設けられている。

さらに、一方の側縁には、ブランクを巻回し
て、貼着するための貼着片５を有している。

以上のような構成の扇形ブランクを、第２図に
示すように巻回し、前記貼着片５に接着剤を塗布
して側縁どうしを接着して逆円錐形のカツプを形
成し、アイスクリーム等の内容物を入れた後、上
部をＹ字状にして、前記シール部４で封緘する。

＜考案の効果＞ 本考案の不正開封防止容器は谷部に切込みが設
けてあるので、上部シール部を開封する際、山部
を引つぱると簡単に切れてしまい、再封ができな
いので、不正開封を防止できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はその展
開図、第２図はその組立て図である。 １……山部、２……谷部、３……切込み、４…
…シール部、５……貼着片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端の形状が山部と谷部が交互に連続するよう
   な波形を呈し、上部に帯状のシール部を有する扇
   形ブランクからなり、この扇形ブランクを巻回し
   て、側縁部を接着し、前記シール部により封緘し
   てなる容器において、前記谷部にそれぞれ切込み
   を設けたことを特徴とする不正開封防止容器。