JPH0546870Y2 - - Google Patents
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- JPH0546870Y2 JPH0546870Y2 JP1987119320U JP11932087U JPH0546870Y2 JP H0546870 Y2 JPH0546870 Y2 JP H0546870Y2 JP 1987119320 U JP1987119320 U JP 1987119320U JP 11932087 U JP11932087 U JP 11932087U JP H0546870 Y2 JPH0546870 Y2 JP H0546870Y2
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- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 36
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 9
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
- 239000012636 effector Substances 0.000 description 2
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 description 2
- 241000203475 Neopanax arboreus Species 0.000 description 1
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 1
- 230000001788 irregular Effects 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
A 産業上の利用分野
この考案は、操縦形マニプレータやロボツト等
の末端効果器として用いられるつかみハンド装置
に関する。
の末端効果器として用いられるつかみハンド装置
に関する。
B 考案の概要
本考案は、操縦形マニプレータやロボツト等の
末端効果器として用いられるつかみハンド装置に
おいて、 指装置部枠体に、駆動軸又は他の指装置部の被
動外歯車に噛合する被動外歯車と、この被動外歯
車に定トルク伝達機構手段を介して接続するウオ
ーム出力軸と、このウオーム出力軸のウオーム歯
に噛合するウオームギヤによつて駆動されるフイ
ンガリンク機構とを一体的に設置してユニツト化
した指装置部を構成し、その駆動軸に噛合して駆
動される指装置部と、この指装置部の被動外歯車
に噛合して駆動される指装置部とを適宜一体的に
組み合わせて、単体のハンド装置を構成すること
により、 一つの駆動軸で複数の指装置部を同時に駆動で
きる構造が簡素で安価に製造できるハンド装置を
提供できるものであり、しかも、ユニツト化した
複数の指装置部を適宜選択し組み合わせて所要の
ハンド装置を構成し、これで任意の異形物体に対
応してこれを容易に把持できるようにしたもので
ある。
末端効果器として用いられるつかみハンド装置に
おいて、 指装置部枠体に、駆動軸又は他の指装置部の被
動外歯車に噛合する被動外歯車と、この被動外歯
車に定トルク伝達機構手段を介して接続するウオ
ーム出力軸と、このウオーム出力軸のウオーム歯
に噛合するウオームギヤによつて駆動されるフイ
ンガリンク機構とを一体的に設置してユニツト化
した指装置部を構成し、その駆動軸に噛合して駆
動される指装置部と、この指装置部の被動外歯車
に噛合して駆動される指装置部とを適宜一体的に
組み合わせて、単体のハンド装置を構成すること
により、 一つの駆動軸で複数の指装置部を同時に駆動で
きる構造が簡素で安価に製造できるハンド装置を
提供できるものであり、しかも、ユニツト化した
複数の指装置部を適宜選択し組み合わせて所要の
ハンド装置を構成し、これで任意の異形物体に対
応してこれを容易に把持できるようにしたもので
ある。
C 従来の技術
一般に、人間の手のような多関節構造の指を持
つた手は、多様性を持つた高度な機能を持たせる
ことができるので、義手や知能ロボツトには是非
とも必要なものとなつている。従来このような多
関節構造の指をもつハンド装置には、各関節に対
する動作の自由度毎に駆動モータを設置し、これ
を制御する構造が複雑なものがある。また、その
構造を簡略化した、第4図及び第5図に示す本願
出願人の出願に係わる特開昭62−28191号(特願
昭60−168338号)公報記載のものが知られてい
る。
つた手は、多様性を持つた高度な機能を持たせる
ことができるので、義手や知能ロボツトには是非
とも必要なものとなつている。従来このような多
関節構造の指をもつハンド装置には、各関節に対
する動作の自由度毎に駆動モータを設置し、これ
を制御する構造が複雑なものがある。また、その
構造を簡略化した、第4図及び第5図に示す本願
出願人の出願に係わる特開昭62−28191号(特願
昭60−168338号)公報記載のものが知られてい
る。
これは、図示するように、ハンド装置本体1の
匣体に装着された駆動軸2の自由端部に駆動歯車
3を形成する。さらに、この駆動歯車3に匣体に
装着した被動外歯車4を噛合させ、この被動外歯
車4内部に定トルク伝達機構手段としてボールク
ラツチ機構5を装着し、これを介して駆動力を伝
授されるウオーム歯形を穿設したウオーム出力軸
6を装着する。
匣体に装着された駆動軸2の自由端部に駆動歯車
3を形成する。さらに、この駆動歯車3に匣体に
装着した被動外歯車4を噛合させ、この被動外歯
車4内部に定トルク伝達機構手段としてボールク
ラツチ機構5を装着し、これを介して駆動力を伝
授されるウオーム歯形を穿設したウオーム出力軸
6を装着する。
そして、第4図に示すように第1フインガリン
ク7と補助リンク8との各自由端部をそれぞれ第
2フインガリンク9に枢着してフインガリンク機
構を構成し、その第1フインガリンク7と補助リ
ンク8との各根端部をハンド装置本体1の匣体に
設置される固定軸10,11に枢着するととも
に、その第1フインガリンク7の根端部外周にウ
オームギヤ12を穿設し、これをウオーム出力軸
6に噛合させ、駆動軸2の駆動力が伝達されるよ
うにする。
ク7と補助リンク8との各自由端部をそれぞれ第
2フインガリンク9に枢着してフインガリンク機
構を構成し、その第1フインガリンク7と補助リ
ンク8との各根端部をハンド装置本体1の匣体に
設置される固定軸10,11に枢着するととも
に、その第1フインガリンク7の根端部外周にウ
オームギヤ12を穿設し、これをウオーム出力軸
6に噛合させ、駆動軸2の駆動力が伝達されるよ
うにする。
このようなフインガリンク機構は、第5図にも
示すように、あらかじめハンド装置本体1に形成
された駆動軸2の周囲の匣体の所定位置に5組配
置されて5本指のハンド装置を構成する。
示すように、あらかじめハンド装置本体1に形成
された駆動軸2の周囲の匣体の所定位置に5組配
置されて5本指のハンド装置を構成する。
このハンド装置で物をつかむ場合には、駆動軸
2を回転駆動し、5つのフインガリンク機構全て
を中心に閉じる方向に駆動する。すると、多様な
物の外面に各第2フインガリンク9の自由端部が
当接する。この状態で一定の圧接力を働かせなが
ら、定トルク伝達機構手段で空回りする。このた
め、各第2フインガリンク9とこれが当接すべき
物の表面までの距離が異なつていても、所要時間
経過後には、5本の全ての第2フインガリンク9
が、一定の当接圧で物の外面部に圧接し、この物
の周囲をつかむ、というように構成したものであ
る。
2を回転駆動し、5つのフインガリンク機構全て
を中心に閉じる方向に駆動する。すると、多様な
物の外面に各第2フインガリンク9の自由端部が
当接する。この状態で一定の圧接力を働かせなが
ら、定トルク伝達機構手段で空回りする。このた
め、各第2フインガリンク9とこれが当接すべき
物の表面までの距離が異なつていても、所要時間
経過後には、5本の全ての第2フインガリンク9
が、一定の当接圧で物の外面部に圧接し、この物
の周囲をつかむ、というように構成したものであ
る。
D 考案が解決しようとする問題点
前述したような従来の多関節構造の指をもつハ
ンド装置は、多数の駆動モータや制御装置等を設
けねばならず構造が複雑かつ大掛かりなものとな
つてしまい実用に適しなくなつてしまう。また、
複数のフインガリンク機構を定トルク伝達機構手
段を介して一つの駆動軸2で駆動するものでは、
このハンド装置でつかむ対象物の形状等に対応し
て適切な本数の指を最適に配置して構成したハン
ド装置を組み立てて用いることが望まれるが、こ
のようなハンド装置では、その匣体と複数の指の
機構部とが一体構造なので、指の本数や配置を適
宜変更して構成することができないという問題が
あつた。
ンド装置は、多数の駆動モータや制御装置等を設
けねばならず構造が複雑かつ大掛かりなものとな
つてしまい実用に適しなくなつてしまう。また、
複数のフインガリンク機構を定トルク伝達機構手
段を介して一つの駆動軸2で駆動するものでは、
このハンド装置でつかむ対象物の形状等に対応し
て適切な本数の指を最適に配置して構成したハン
ド装置を組み立てて用いることが望まれるが、こ
のようなハンド装置では、その匣体と複数の指の
機構部とが一体構造なので、指の本数や配置を適
宜変更して構成することができないという問題が
あつた。
本考案は上述の点に鑑み、全体の構成が簡素
で、しかも設置される指の本数及びその配置を自
由に選定して構成できるマニプレータ等のハンド
装置を新たに提供することを目的とする。
で、しかも設置される指の本数及びその配置を自
由に選定して構成できるマニプレータ等のハンド
装置を新たに提供することを目的とする。
E 問題点を解決するための手段
本考案のマニプレータ等のハンド装置は、指装
置部枠体に、駆動軸又は他の指装置部の被動外歯
車に噛合する被動外歯車と、この被動外歯車に定
トルク伝達機構手段を介して接続するウオーム出
力軸と、このウオーム出力軸のウオーム歯に噛合
するウオームギヤによつて駆動されるフインガリ
ンク機構とを一体的に設置してユニツト化した指
装置部を構成し、その駆動軸に噛合して駆動され
る指装置部と、この指装置部の被動外歯車に噛合
して駆動される指装置部とを適宜一体的に組み合
わせて、単体のハンド装置を構成したことを特徴
とする。
置部枠体に、駆動軸又は他の指装置部の被動外歯
車に噛合する被動外歯車と、この被動外歯車に定
トルク伝達機構手段を介して接続するウオーム出
力軸と、このウオーム出力軸のウオーム歯に噛合
するウオームギヤによつて駆動されるフインガリ
ンク機構とを一体的に設置してユニツト化した指
装置部を構成し、その駆動軸に噛合して駆動され
る指装置部と、この指装置部の被動外歯車に噛合
して駆動される指装置部とを適宜一体的に組み合
わせて、単体のハンド装置を構成したことを特徴
とする。
F 作用
上述のように構成することにより、一つの駆動
軸で複数の指装置部を同時に駆動するようにする
とともに、ユニツト化した複数の指装置部を適宜
選択し組み合わせて所要のハンド装置を構成し、
これで任意の異形物体に対応してこれを容易に把
持できるようにするという作用を奏する。
軸で複数の指装置部を同時に駆動するようにする
とともに、ユニツト化した複数の指装置部を適宜
選択し組み合わせて所要のハンド装置を構成し、
これで任意の異形物体に対応してこれを容易に把
持できるようにするという作用を奏する。
G 実施例
以下、本考案のマニプレータ等のハンド装置の
一実施例を第1図乃至第3図によつて説明する。
なお、この第1図乃至第3図において、第4図及
び第5図に対応する部分には同一符号を付すこと
とし、その詳細な説明を省略する。
一実施例を第1図乃至第3図によつて説明する。
なお、この第1図乃至第3図において、第4図及
び第5図に対応する部分には同一符号を付すこと
とし、その詳細な説明を省略する。
第1図は本例のハンド装置の駆動軸側から見た
平面図で、このハンド装置本体1は、6個のユニ
ツト化した指装置部15を3個づつ並べて2段に
し、これを一体的に組み合わせて構成するもので
ある。
平面図で、このハンド装置本体1は、6個のユニ
ツト化した指装置部15を3個づつ並べて2段に
し、これを一体的に組み合わせて構成するもので
ある。
このハンド装置本体1は、図示しないマニプレ
ータのアームの先端部に装着して使用されるもの
で、このハンド装置本体1の中央部には、図示し
ないアームのモータ等の駆動手段により回転駆動
される駆動軸2を装着する。
ータのアームの先端部に装着して使用されるもの
で、このハンド装置本体1の中央部には、図示し
ないアームのモータ等の駆動手段により回転駆動
される駆動軸2を装着する。
そして、この駆動軸2は、図で上下位置に配置
された同一構成の第1の指装置部15a,15a
の接合面に対向する両被動外歯車4aに噛合させ
る。これとともに、第1の指装置部15aとウオ
ーム歯6c及びウオームギヤ12(第2図示)の
歯の傾き方向を逆のねじれに形成し、回転駆動の
方向が逆になる第2の指装置部15bを、第1の
指装置部15a,15aの左右に接合し、この第
2の指装置部15bの各被動外歯車4bを、その
第1の指装置部15aの被動外歯車4aに噛合さ
せ、駆動軸2の回転駆動力が被動外歯車4aから
被動外歯車4bへと伝達されるように構成する。
された同一構成の第1の指装置部15a,15a
の接合面に対向する両被動外歯車4aに噛合させ
る。これとともに、第1の指装置部15aとウオ
ーム歯6c及びウオームギヤ12(第2図示)の
歯の傾き方向を逆のねじれに形成し、回転駆動の
方向が逆になる第2の指装置部15bを、第1の
指装置部15a,15aの左右に接合し、この第
2の指装置部15bの各被動外歯車4bを、その
第1の指装置部15aの被動外歯車4aに噛合さ
せ、駆動軸2の回転駆動力が被動外歯車4aから
被動外歯車4bへと伝達されるように構成する。
すなわち、本例のハンド装置は、前述の通り中
央の駆動軸2の、図で上下位置にそれぞれ3組づ
つ対称的に並列して、合計6個の指装置部15を
配置し全体をボルト16で固定して一体的に構成
するものであるが、例えば、図で左右の位置にあ
る指装置部15bのうちいくつかを選択的に取り
外し、又は、その指装置部15bの外側にさらに
他の指装置部を設置するように配置構成してもよ
い。
央の駆動軸2の、図で上下位置にそれぞれ3組づ
つ対称的に並列して、合計6個の指装置部15を
配置し全体をボルト16で固定して一体的に構成
するものであるが、例えば、図で左右の位置にあ
る指装置部15bのうちいくつかを選択的に取り
外し、又は、その指装置部15bの外側にさらに
他の指装置部を設置するように配置構成してもよ
い。
なお、本例装置では、ユニツト化された第1お
よび第2の各指装置部15の枠体26は、断面略
方形で3面に互に接合しやすい接合面部を有し、
且つ横巾寸法は略ピツチ円直径として形成し、そ
の被動外歯車4の歯先部が、この枠体26の側部
から適度に突出し、これに他の指装置部15を隣
接して設置した際その被動外歯車4相互が適正に
噛合するようにして組み立ての便に供する。さら
に、所要通りに選択配列された複数の指装置部1
5をその両側部にそれぞれ被動外歯車4を保護す
るための端板14,14を設置し、これらに、一
本のボルト16を貫通させて、ナツトで固締し、
全体を一体的なハンド装置本体1に組み立て可能
に構成してあるので、複数の指装置部15を任意
に配置変えして所望の指数のハンド装置を組み立
てるのが容易である。
よび第2の各指装置部15の枠体26は、断面略
方形で3面に互に接合しやすい接合面部を有し、
且つ横巾寸法は略ピツチ円直径として形成し、そ
の被動外歯車4の歯先部が、この枠体26の側部
から適度に突出し、これに他の指装置部15を隣
接して設置した際その被動外歯車4相互が適正に
噛合するようにして組み立ての便に供する。さら
に、所要通りに選択配列された複数の指装置部1
5をその両側部にそれぞれ被動外歯車4を保護す
るための端板14,14を設置し、これらに、一
本のボルト16を貫通させて、ナツトで固締し、
全体を一体的なハンド装置本体1に組み立て可能
に構成してあるので、複数の指装置部15を任意
に配置変えして所望の指数のハンド装置を組み立
てるのが容易である。
上述のようにハンド装置を構成するユニツト化
された指装置部15は、第2図の断面図に示すよ
うに構成される。すなわち、上下一対の指装置部
15,15を組み合わせ、その枠体26,26の
中央内部に設置した軸受17によつて駆動軸2の
先端部を軸着して装着し、その駆動軸2の先端部
近くの外周に設けた駆動歯車3には各指装置部1
5の被動外歯車4を噛合させるようにする。
された指装置部15は、第2図の断面図に示すよ
うに構成される。すなわち、上下一対の指装置部
15,15を組み合わせ、その枠体26,26の
中央内部に設置した軸受17によつて駆動軸2の
先端部を軸着して装着し、その駆動軸2の先端部
近くの外周に設けた駆動歯車3には各指装置部1
5の被動外歯車4を噛合させるようにする。
この各指装置部15は、枠体26を匣体として
構成するもので、その被動外歯車4には、ウオー
ム出力軸6に、定トルク伝達機構手段であるボー
ルクラツチ機構5を介して装着するようにする。
構成するもので、その被動外歯車4には、ウオー
ム出力軸6に、定トルク伝達機構手段であるボー
ルクラツチ機構5を介して装着するようにする。
すなわち、このウオーム出力軸6は、その両端
部6a,6bを、それぞれ枠体26内部の軸受1
8,19に支受されて、回動自由となるように装
着する。そして、ウオーム出力軸6には、その一
部に挿着した軸受20を介して、環状の被動外歯
車4を、回動自在に設置する。これとともに、被
動外歯車4の円筒状に突出させた筒部40の所定
部位に小径の係合孔21を穿孔し、これに対応し
て、ウオーム出力軸6の所定部位に、直径方向に
貫通する透孔22をもつ円筒部23を設置する。
そして、この円筒部23内に上述の係合孔21よ
り直径の大きな一対の剛球24,24を移動可能
に入れ、さらにこの一対の剛球24,24間に圧
縮コイルばね25を入れて、この一対の剛球2
4,24がそれぞれ、その一部を各係合孔21,
21内に半没させて係合するように付勢せしめ
る。このように、係合孔21に剛球24が係合し
た状態では、被動外歯車4とウオーム出力軸6と
は一体となつて回動するが、これらの間に働くト
ルクが一定値以上になると、圧縮コイルばね25
の付勢力に抗し各剛球24が各係合孔21から離
脱して、筒部40の内面を転動することになるの
で、これが定トルク伝達機構手段として作用する
ものである。なお、この定トルク伝達機構手段と
して他の構成をとり得ること勿論である。
部6a,6bを、それぞれ枠体26内部の軸受1
8,19に支受されて、回動自由となるように装
着する。そして、ウオーム出力軸6には、その一
部に挿着した軸受20を介して、環状の被動外歯
車4を、回動自在に設置する。これとともに、被
動外歯車4の円筒状に突出させた筒部40の所定
部位に小径の係合孔21を穿孔し、これに対応し
て、ウオーム出力軸6の所定部位に、直径方向に
貫通する透孔22をもつ円筒部23を設置する。
そして、この円筒部23内に上述の係合孔21よ
り直径の大きな一対の剛球24,24を移動可能
に入れ、さらにこの一対の剛球24,24間に圧
縮コイルばね25を入れて、この一対の剛球2
4,24がそれぞれ、その一部を各係合孔21,
21内に半没させて係合するように付勢せしめ
る。このように、係合孔21に剛球24が係合し
た状態では、被動外歯車4とウオーム出力軸6と
は一体となつて回動するが、これらの間に働くト
ルクが一定値以上になると、圧縮コイルばね25
の付勢力に抗し各剛球24が各係合孔21から離
脱して、筒部40の内面を転動することになるの
で、これが定トルク伝達機構手段として作用する
ものである。なお、この定トルク伝達機構手段と
して他の構成をとり得ること勿論である。
また、このウオーム出力軸6には、ウオーム歯
6cを穿設し、これにフインガリンク機構におけ
るウオームギヤ12を噛合する。このフインガリ
ンク機構は、第3図にも示すように、第1フイン
ガリンク7、補助フインガリンク8及び第2フイ
ンガリンク9により構成されている。
6cを穿設し、これにフインガリンク機構におけ
るウオームギヤ12を噛合する。このフインガリ
ンク機構は、第3図にも示すように、第1フイン
ガリンク7、補助フインガリンク8及び第2フイ
ンガリンク9により構成されている。
この第1フインガリンク7の根端部7aは枠体
26における前記3面の接合面以外の1面側に固
定軸10によつて軸着され、かつ、この状態で、
この根端部7aの所定部位を半円形状のウオーム
ギヤ12として形成し、前述のとおり、これをウ
オーム歯6cと噛合させるものである。
26における前記3面の接合面以外の1面側に固
定軸10によつて軸着され、かつ、この状態で、
この根端部7aの所定部位を半円形状のウオーム
ギヤ12として形成し、前述のとおり、これをウ
オーム歯6cと噛合させるものである。
また、この枠体26の所定位置には、補助フイ
ンガリンク8の根端部を固定軸11によつて軸着
する。
ンガリンク8の根端部を固定軸11によつて軸着
する。
そして、この補助フインガリンク8の自由端部
を第2フインガリンク9の根端部に軸着するとと
もに、第1フインガリンク7の自由端部を第2フ
インガリンク9の中間部所定部位に軸着してフイ
ンガリンク機構を構成するものである。
を第2フインガリンク9の根端部に軸着するとと
もに、第1フインガリンク7の自由端部を第2フ
インガリンク9の中間部所定部位に軸着してフイ
ンガリンク機構を構成するものである。
なお、上述した、ウオーム出力軸6のボールク
ラツチ機構5及びフインガリンク機構の構成は他
の各指装置部15とも同等である。ただ、駆動軸
2と直接噛合する第1の指装置部15aと、被動
外歯車4aを介して噛合する第2の指装置部15
bとでは、回転駆動の方向が逆になるので、その
指装置部15aと、指装置部15bとでは、それ
ぞれウオーム歯6c及びウオームギヤ12の歯の
傾き方向を逆のねじれに形成し、逆回転するもの
を用いるものとする。
ラツチ機構5及びフインガリンク機構の構成は他
の各指装置部15とも同等である。ただ、駆動軸
2と直接噛合する第1の指装置部15aと、被動
外歯車4aを介して噛合する第2の指装置部15
bとでは、回転駆動の方向が逆になるので、その
指装置部15aと、指装置部15bとでは、それ
ぞれウオーム歯6c及びウオームギヤ12の歯の
傾き方向を逆のねじれに形成し、逆回転するもの
を用いるものとする。
次に、上述のように構成された本例装置の作動
を説明する。まず、このハンド装置で物をつかむ
場合には、図示しないマニプレータアームのモー
タを駆動して駆動軸2を回動し、これに接続する
6本の指装置部15の各ウオーム出力軸6を回動
することにより、それらのフインガリンク機構
を、それぞれ第2図に実線で示す開状態位置か
ら、図に2点鎖線で示すつかみ状態位置まで移動
するようにする。このとき、各フインガリンク機
構の第2フインガリンク9がそれぞれ物体に一定
の力で圧接すると、その指装置部15におけるこ
れを駆動するウオーム出力軸6に加わるトルク抵
抗が一定値以上になり、そのボールクラツチ機構
5部分で空転した状態となる。しかるに、つかま
れる物体が異形形状であり、各第2フインガリン
ク9と、物体との距離が種々異なつており、物体
に早く圧接するものがあつても、そのまま全ての
指装置部15の第2フインガリンク9が物体に圧
接するまで駆動軸2を回動せしめて、その6本全
ての第2フインガリンク9で異形形状の物体を平
均的につかむことができる。
を説明する。まず、このハンド装置で物をつかむ
場合には、図示しないマニプレータアームのモー
タを駆動して駆動軸2を回動し、これに接続する
6本の指装置部15の各ウオーム出力軸6を回動
することにより、それらのフインガリンク機構
を、それぞれ第2図に実線で示す開状態位置か
ら、図に2点鎖線で示すつかみ状態位置まで移動
するようにする。このとき、各フインガリンク機
構の第2フインガリンク9がそれぞれ物体に一定
の力で圧接すると、その指装置部15におけるこ
れを駆動するウオーム出力軸6に加わるトルク抵
抗が一定値以上になり、そのボールクラツチ機構
5部分で空転した状態となる。しかるに、つかま
れる物体が異形形状であり、各第2フインガリン
ク9と、物体との距離が種々異なつており、物体
に早く圧接するものがあつても、そのまま全ての
指装置部15の第2フインガリンク9が物体に圧
接するまで駆動軸2を回動せしめて、その6本全
ての第2フインガリンク9で異形形状の物体を平
均的につかむことができる。
なお、上述のようにしてハンド装置により物体
をつかんだ状態でモータを切つて駆動軸2の駆動
力を切るものであるが、各指装置部15における
第1フインガリンク7のウオームギヤ12とウオ
ーム歯cとの間の抵抗が大きいので、つかんだ物
体の重さ等によつて各フインガリンク機構が開い
て物体を落としてしまうようなことはない。
をつかんだ状態でモータを切つて駆動軸2の駆動
力を切るものであるが、各指装置部15における
第1フインガリンク7のウオームギヤ12とウオ
ーム歯cとの間の抵抗が大きいので、つかんだ物
体の重さ等によつて各フインガリンク機構が開い
て物体を落としてしまうようなことはない。
次につかんだ物体を離し、図に実線で示す開状
態に戻す場合には、駆動軸2を逆回転させ、各指
装置部15のフインガリンク機構を移動させる。
態に戻す場合には、駆動軸2を逆回転させ、各指
装置部15のフインガリンク機構を移動させる。
このとき、各第2フインガリンク9がそれぞれ
異なるつかみ方向の移動位置にあつても、より早
く開状態位置に復帰した第2フインガリンク9
は、図示しないストツパに当たつて止められ、そ
の指装置部15の各ボールクラツチ機構5で空転
して、最後の第2フインガリンク9が開位置に復
帰するまで待機するので、結局6本全ての指装置
部15のフインガリンク機構を第2図に実線で示
す位置まで復帰せしめることができるものであ
り、この状態で駆動軸2を停止し、動作を完了す
る。
異なるつかみ方向の移動位置にあつても、より早
く開状態位置に復帰した第2フインガリンク9
は、図示しないストツパに当たつて止められ、そ
の指装置部15の各ボールクラツチ機構5で空転
して、最後の第2フインガリンク9が開位置に復
帰するまで待機するので、結局6本全ての指装置
部15のフインガリンク機構を第2図に実線で示
す位置まで復帰せしめることができるものであ
り、この状態で駆動軸2を停止し、動作を完了す
る。
H 考案の効果
本考案のマニプレータ等のハンド装置は、指装
置部枠体に、駆動軸又は他の指装置部の被動外歯
車に噛合する被動外歯車と、この被動外歯車に定
トルク伝達機構手段を介して接続するウオーム出
力軸と、このウオーム出力軸のウオーム歯に噛合
するウオームギヤによつて駆動されるフインガリ
ンク機構とを一体的に設置してユニツト化した第
1および第2の指装置部を構成し、その駆動軸に
噛合して駆動される第1の指装置部と、この指装
置部の被動外歯車に噛合して駆動される第2の指
装置部とを適宜一体的に組み合わせて、単体のハ
ンド装置を構成したので、一つの駆動軸で複数の
指装置部を同時に駆動できる構造が簡素で安価に
製造できるハンド装置を提供できるものであり、
しかも、ユニツト化した複数の指装置部を適宜選
択し組み合わせて所要のハンド装置を構成し、こ
れで任意の異形物体に対応してこれを容易に把持
できるという効果がある。さらに、このハンド装
置における指装置部の中の一つが故障し、又は過
負荷によつて破損した場合でも、そのユニツトと
しての不良な指装置部を取り外し、交換すればよ
いので、ハンド装置としては、保守、修理を容易
にできるという効果がある。
置部枠体に、駆動軸又は他の指装置部の被動外歯
車に噛合する被動外歯車と、この被動外歯車に定
トルク伝達機構手段を介して接続するウオーム出
力軸と、このウオーム出力軸のウオーム歯に噛合
するウオームギヤによつて駆動されるフインガリ
ンク機構とを一体的に設置してユニツト化した第
1および第2の指装置部を構成し、その駆動軸に
噛合して駆動される第1の指装置部と、この指装
置部の被動外歯車に噛合して駆動される第2の指
装置部とを適宜一体的に組み合わせて、単体のハ
ンド装置を構成したので、一つの駆動軸で複数の
指装置部を同時に駆動できる構造が簡素で安価に
製造できるハンド装置を提供できるものであり、
しかも、ユニツト化した複数の指装置部を適宜選
択し組み合わせて所要のハンド装置を構成し、こ
れで任意の異形物体に対応してこれを容易に把持
できるという効果がある。さらに、このハンド装
置における指装置部の中の一つが故障し、又は過
負荷によつて破損した場合でも、そのユニツトと
しての不良な指装置部を取り外し、交換すればよ
いので、ハンド装置としては、保守、修理を容易
にできるという効果がある。
第1図は本考案のマニプレータ等のハンド装置
の一実施例を示す概略平面図、第2図は第1図
−線断面図、第3図はそのフインガリンク機構
部分を取り出して示す拡大正面図、第4図は従来
のハンドの縦断面図、第5図はその平断面図であ
る。 1……ハンド装置本体、2……駆動軸、4……
被動外歯車、5……ボールクラツチ機構、6……
ウオーム出力軸、12……ウオームギヤ、15…
…指装置部、26……枠体。
の一実施例を示す概略平面図、第2図は第1図
−線断面図、第3図はそのフインガリンク機構
部分を取り出して示す拡大正面図、第4図は従来
のハンドの縦断面図、第5図はその平断面図であ
る。 1……ハンド装置本体、2……駆動軸、4……
被動外歯車、5……ボールクラツチ機構、6……
ウオーム出力軸、12……ウオームギヤ、15…
…指装置部、26……枠体。
Claims (1)
- 断面略方形で3面に接合面部を有する指装置部
枠体と、該枠体の略中央部にその軸が軸受によつ
て回転自在に軸支されたウオーム出力軸と、該ウ
オーム出力軸に軸受を介して回転自在に取付けら
れ、その歯が前記指装置部枠体の3面側で他の歯
車との噛合を可能に設けられた被動外歯車と、該
被動外歯車と前記ウオーム出力軸とを定トルク接
続する定トルク伝達手段と、前記略方形の指装置
部枠体における残された1面側に、前記ウオーム
出力軸のウオーム歯と噛合するウオームギヤを有
する第1フインガリンクおよび補助リンクを回動
自在に設けてこれら第1フインガリンクと補助リ
ンクの自由端部を第2フインガリンクに枢着して
形成したフインガリンク機構とで指1本に相当す
る第1の指装置部を構成するとともに、該第1の
指装置部におけるウオーム出力軸のウオーム歯お
よび該ウオーム歯に噛合する第1フインガリンク
のウオームギヤの歯の傾き方向を第1の指装置部
と逆のねじれに形成し回転駆動方向を逆とし、且
つ被動外歯車が指装置部枠体の2接合面側で他の
被動外歯車との噛合を可能とした第2の指装置部
を構成し、第1の指装置部はフインガリンク機構
を互に反対側に向け被動外歯車側を対向させて両
被動外歯車に駆動軸の歯車が噛合可能となし、第
1の指装置部と第2の指装置部との結合は第1の
指装置部と第2指装置部のフインガリンク機構を
同方向に向けて配置し、夫々の被動外歯車を噛合
させて一体形成可能としたことを特徴とするマニ
プレータ等のハンド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987119320U JPH0546870Y2 (ja) | 1987-08-04 | 1987-08-04 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987119320U JPH0546870Y2 (ja) | 1987-08-04 | 1987-08-04 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6423384U JPS6423384U (ja) | 1989-02-07 |
JPH0546870Y2 true JPH0546870Y2 (ja) | 1993-12-08 |
Family
ID=31364445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987119320U Expired - Lifetime JPH0546870Y2 (ja) | 1987-08-04 | 1987-08-04 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0546870Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5901310B2 (ja) * | 2012-01-26 | 2016-04-06 | Thk株式会社 | 関節機構、指及びハンド |
JP6513118B2 (ja) * | 2017-03-30 | 2019-05-15 | ダブル技研株式会社 | 指機構およびマニピュレータ |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5139860A (ja) * | 1974-10-02 | 1976-04-03 | Hitachi Ltd | Fuingaakaiheisochi |
JPS60263687A (ja) * | 1984-06-11 | 1985-12-27 | 三菱電機株式会社 | 産業用ロボツトのハンド装置 |
JPS6228191A (ja) * | 1985-07-30 | 1987-02-06 | 株式会社明電舎 | マニプレ−タ用ハンド |
-
1987
- 1987-08-04 JP JP1987119320U patent/JPH0546870Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5139860A (ja) * | 1974-10-02 | 1976-04-03 | Hitachi Ltd | Fuingaakaiheisochi |
JPS60263687A (ja) * | 1984-06-11 | 1985-12-27 | 三菱電機株式会社 | 産業用ロボツトのハンド装置 |
JPS6228191A (ja) * | 1985-07-30 | 1987-02-06 | 株式会社明電舎 | マニプレ−タ用ハンド |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6423384U (ja) | 1989-02-07 |
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