JPH0546572A - 分散処理システム - Google Patents

分散処理システム

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JPH0546572A
JPH0546572A JP19962591A JP19962591A JPH0546572A JP H0546572 A JPH0546572 A JP H0546572A JP 19962591 A JP19962591 A JP 19962591A JP 19962591 A JP19962591 A JP 19962591A JP H0546572 A JPH0546572 A JP H0546572A
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JP
Japan
Prior art keywords
message
management
program
application
distributed processing
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Pending
Application number
JP19962591A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Kamiwaki
正 上脇
Takanori Yokoyama
孝典 横山
Masaru Shimada
優 島田
Masahiko Saito
雅彦 斉藤
Yoshiki Kobayashi
小林  芳樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0546572A publication Critical patent/JPH0546572A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プログラムをアプリケーション本来の処理を行
なう部分とシステムの管理を行なう部分とに分離し、オ
ブジェクトの数が多くなったときにも効率よくシステム
の管理が可能なようにする。 【構成】計算機121〜123がネットワーク11によ
り接続されている。各計算機のメモリ161〜162に
記憶されているアプリケーションプロセス211〜214
は、対応する管理プロセス221〜224によって管理
されている。また、アプリケーションプロセスに障害が
発生した場合には障害回復プロセス231〜234が障害
回復を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大規模分散処理に適し
た分散処理システムに係り、特に、多数の計算機を接続
した複数のネットワークを含む分散処理システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近分散処理が様々な分野で利用されて
いるが、効率のよい分散処理を実現するためには、各計
算機上のオブジェクトを効率的に管理,活用する必要が
ある。従来の分散システムでは、アプリケーションプロ
グラムの部分とシステム管理の部分が明確に区別されて
いないことが多く、プログラムのバージョンアップやテ
ストに多くの労力が必要であった。そこで近年、アプリ
ケーションプログラムを実行する部分をオブジェクトレ
ベル、その制御,管理を行なう部分をメタレベルとして
明確に区分したリフレクティブ・アーキテクチャを分散
処理システムに応用する研究が行なわれている。
【0003】論文「オブジェクト指向分散オペレーティ
ングシステムMuseにおけるオブジェクト管理機構」
(日本ソフトウェア科学会第5回論文集)にも、このよ
うなリフレクティブ・アーキテクチャが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
は、メタレベルのオブジェクトが機能毎に別れており、
ある機能のオブジェクトがシステム全体で1箇所にしか
存在しないことがありえる。このため、広域に分散さ
れ、大量のハードウェア,ソフトウェアを有する場合に
は適していない。
【0005】本発明の目的は、大規模分散処理システム
の多数のオブジェクトの効率的な管理を実現することの
出来る、分散処理システムを提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、システムをオフライ
ンにすることなしに、アプリケーションプログラムやデ
ータをバージョンアップすることのできる分散処理シス
テムを提供することにある。
【0007】本発明のさらに他の目的は、分散処理シス
テムで使用するアプリケーションプログラムを試験する
手段を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、多数あるオブジェクトの各々に、そのオブジェクト
を管理する管理オブジェクトを付加する。また、上記目
的を達成するため、管理オブジェクトがオブジェクトの
プログラムやデータを変更できるようにする。また、上
記目的を達成するため、管理オブジェクトが受信したメ
ッセージや送信したメッセージを記憶しておき、オブジ
ェクトを試験するときに記憶しておいたメッセージをオ
ブジェクトに対して送信することにより動作を試験す
る。
【0009】
【作用】オブジェクトのプログラムやデータを変更する
必要が生じた場合、そのオブジェクトを管理している管
理オブジェクトに対して変更の要求を出す。管理オブジ
ェクトが要求に従ってオブジェクトを変更する。
【0010】また、オブジェクトが送信するメッセージ
の宛先を知らないときにも、管理オブジェクトにそのメ
ッセージを送信すれば、管理オブジェクトがメッセージ
の内容より宛先の計算機とプロセス名を検索して目的の
プロセスにメッセージを転送する。
【0011】また、オブジェクトに対して緊急を要する
メッセージを送信する場合には、その管理オブジェクト
に対してメッセージを送信すれば、管理オブジェクトが
目的のオブジェクトのメッセージキューの先頭に緊急メ
ッセージを挿入する。このことにより、その緊急メッセ
ージは目的のオブジェクトで最初に処理される。
【0012】また、管理オブジェクトは、オブジェクト
が送受信したメッセージの内容を記録しておく。オブジ
ェクトが何らかの障害で異常終了した場合には、記録さ
れているメッセージの内容より、異常終了した時点での
状態を調査し、その状態から処理を再開する。
【0013】また、オブジェクトのプログラムを新しく
作成したときに、管理オブジェクトが記録されているメ
ッセージと同じメッセージをそのオブジェクトに送信す
ることにより、プログラムの正当性をテストすることが
できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。
【0015】図1は、本発明の分散システムの全体構成
図である。
【0016】図1では、計算機121〜123がネット
ワーク11により接続されている。各計算機は、プロセ
ッサ141〜142,ネットワークアダプター151〜
152,ディスク171〜172,メモリ161〜162
を持ち、それらはバス131〜132により接続されて
いる。メモリには、オペレーティングシステム241〜
242,アプリケーションプロセス211〜214,管
理プロセス221〜224,障害回復プロセス231〜
234の各種情報が記憶されている。
【0017】プロセスやオペレーティングシステムは、
プログラムとデータを持っており、プロセッサがそのプ
ログラムを実行して、データを処理していく。オペレー
ティングシステムのプログラムは、主にプロセスへのメ
モリ割当て、ネットワークアダプターやディスクの制
御、実行プロセスの切り替えを行なう。アプリケーショ
ンプロセスは請求の範囲で述べたオブジェクトに対応す
るものであり、そのプログラムは、本来、システムが目
的としている処理を実行する。一方、管理プロセスや障
害回復プロセスは請求の範囲で述べた管理オブジェクト
である。管理プロセスのプログラムは、アプリケーショ
ンプロセスの管理を行なう。障害回復プロセスには、ア
プリケーションプロセスが何らかの障害で異常終了した
ときに、そのプロセスを再び立ち上げ、処理を続行させ
るプログラムが入っている。
【0018】図2は図1のアプリケーションプロセス2
11の構成を示している。ただし、他のアプリケーショ
ンプロセス212〜214や管理プロセス221〜22
4,障害回復プロセス231〜234も同様の構成から
なる。
【0019】図2において、アプリケーションプロセス
211は、レジスタ退避領域311,プログラム321
〜323,データ領域331,メッセージキュー341
を持つ。プロセッサは、プロセスのプログラム321〜
323を実行して、データ領域331のデータを処理し
ていく。このとき、プロセッサは一つのプロセスのプロ
グラムを実行し終えてから、次のプロセスのプログラム
に移るのではなく、あるプロセスのプログラムを一定時
間実行した場合や、あるプロセスのプログラムが処理時
間の長い入出力を起動した場合には、例えプログラムの
途中であっても他のプロセスのプログラムに実行を切り
替える。この実行途中の状態を保存するためにレジスタ
退避領域311が必要である。すなわちプログラムの実
行を中断する前にプロセッサのプログラムカウンタP
C,スタックポインタSP,汎用レジスタR0〜R3の
内容を退避しておけば、再びそれらの内容をプロセッサ
に設定することにより、中断したところから処理を再開
することができる。メッセージキュー341はプロセス
間の通信に用いられる。
【0020】図3はプロセス間のメッセージ通信の方法
を示している。図3において211はアプリケーション
プロセス、221は管理プロセス、311〜312はレ
ジスタ退避領域、321〜325はプログラム、331
〜332はデータ領域、341〜342はメッセージキュ
ー、241はオペレーティングシステム、351〜35
3はプログラム、411はシステムコール、421はメ
モリライト、491はメッセージ受信である。
【0021】図3では、管理プロセス221がアプリケ
ーションプロセス211にメッセージを送っている。送
り手側のプロセスはプログラム324の中でシステムコ
ールmsgsndを実行する。すると、プロセッサの実行がオ
ペレーティングシステムの中のmsgsndのプログラム35
3に移る。このプログラムの中では、まず、通信先が同
一の計算機に存在するか判断する。同一計算機に存在す
る場合には、通信相手のプロセスのメッセージキュー3
41にメッセージを書き込む421。同一計算機に存在
しない場合は、図4で述べる。一方、受け手側のプロセ
スは、プログラムの中でmsgrcvを実行しメッセージキュ
ーに入っているメッセージを読み出す491。
【0022】図4は、異なる計算機に存在するプロセス
に対してメッセージを送信する方法を示している。図4
において、11はネットワーク、121〜123は計算
機、131〜132はバス、141〜142はプロセッ
サ、151〜152はネットワークアダプター、161
〜162はメモリ、171〜172はディスク、211〜
213はアプリケーションプロセス、221〜223は
管理プロセス、241〜242はオペレーティングシス
テム、353〜354はプログラム、411はシステム
コール、424はメモリライト、61はネットワークア
ダプター起動、62は割り込み、63はネットワーク通
信である。
【0023】図3は同一の計算機上のプロセスに対する
メッセージ通信方法であったが、異なる計算機に存在す
るプロセスに対して通信を行なうこともできる。プロセ
ス221がシステムコール411を発してオペレーティ
ングシステム241にメッセージ通信を依頼するところ
までは、図3と同様である。しかし、オペレーティング
システムは、メッセージが異なる計算機のプロセスに対
するものであると判断すると、ネットワークアダプター
151に通信要求を出す。ネットワークアダプター15
1は、ネットワーク11を通して目的の計算機のネット
ワークアダプター152にメッセージを転送する。ネッ
トワークアダプター152は、メッセージを受信すると
割り込み62によりオペレーティングシステム242の
プログラム354を起動する。このプログラムの中で受
信されたメッセージを目的のプロセス223のメッセー
ジキューに入れる。
【0024】図5は図3及び図4のメッセージ通信の略
記法を示している。211がアプリケーションプロセ
ス、221が管理プロセス、441がメッセージ通信で
ある。以後、プロセス間のメッセージ通信はこのように
単なる矢印で表現することにする。
【0025】図6は、アプリケーションプロセス間の通
信方法を示している。211と212がアプリケーション
プロセス、221と222がそれぞれの管理プロセス、
171はディスク、52はプロセスデータベースである。
アプリケーションプロセス間の通信は、直接相手のメッ
セージキューにメッセージを送るのではなく、まず、自
分の管理プロセス222にメッセージを送る442。メ
ッセージを受けた管理プロセス222は通信先のアプリ
ケーションプロセス211がどの計算機に存在するか判
断し、その管理プロセス221にメッセージを転送する
443。最後に管理プロセス221がアプリケーション
プロセス211にメッセージを送信する441。メッセ
ージの宛先を指定する方法には2通りある。一つは計算
機名とプロセス名を両方指定する方法である。この場合
は、222の管理プロセスが指定された計算機の指定さ
れたプロセスに対してメッセージを送信する。もう一つ
の方法は、プロセス名のみを指定する方法である。この
場合は、管理プロセスがディスク171上のプロセスデ
ータベース52を使用してメッセージを送信する計算機
を決定する。プロセスデータベースは、プロセス名とそ
のプロセスが存在する計算機の名前の対応が保存されて
いるデータベースである。
【0026】図7は、アプリケーションプロセスのプロ
グラムを変更する方法を示している。図7において12
1は計算機、141はプロセッサ、151はネットワー
クアダプター、171はディスク、161はメモリ、2
11はアプリケーションプロセス、215は新しいアプ
リケーションプロセス、221は管理プロセス、241は
オペレーティングシステム、431はプロセス生成、4
12はシステムコール、444はメッセージ通信、46
1はディスクリードである。
【0027】新しい機能の追加やプログラムのデバッグ
のため、アプリケーションプロセスのプログラムを変更
する必要が生じることがある。新しいプログラムはディ
スク171に記憶されているとする。変更要求のメッセ
ージ444が管理プロセス221に送信されることによ
り変更が開始される。管理プロセス221は、変更要求
のメッセージを受信すると、新しいアプリケーションプ
ロセス215を生成する431。次に管理プロセスはシ
ステムコールによりオペレーティングシステムにディス
クリードの要求を出す412。オペレーティングシステ
ムは、要求に従い、ディスク171に記憶されている新
しいプログラムをプロセス215に読み込む。以後、管
理プロセスは211のアプリケーションプロセス宛に来
ていたメッセージを215の新しいアプリケーションプ
ロセスの方に送るようにし、211のアプリケーション
プロセスを消去する。
【0028】図8はアプリケーションプロセスが保持し
ているデータを変更する手段を示している。図8におい
て211はアプリケーションプロセス、221は管理プ
ロセス、311〜312はレジスタ退避領域、321〜
326はプログラム、331〜332はデータ領域、3
41〜342はメッセージキュー、241はオペレーテ
ィングシステム、351〜353はプログラム、453
はメッセージ通信、493はメッセージ受信、413は
システムコール、422はメモリライトである。
【0029】図7に於けるプログラムの変更と同様に、
アプリケーションプロセスのデータ変更が必要なことが
ある。データの変更もプログラムの変更の時と同様に管
理プロセスがデータ変更要求のメッセージ453を受け
付けることにより開始される。しかし、データの変更は
プログラムの変更と異なりプロセスを新たに生成するこ
とはしない。管理プロセスのプログラム326は、msgr
cv493によりメッセージキュー342中のメッセージ
を読みだすとptraceシステムコール413を発生する。
ptraceは別のプロセスに対して各種制御を行なうシステ
ムコールであり、別プロセスのデータ変更も可能であ
る。オペレーティングシステム241のプログラム35
2にptraceの処理が記述されている。システムコール4
13によりプロセッサの実行対象がこのプログラムに遷
移する。このプログラム中でアプリケーションプロセス
211のデータ331を変更する422。
【0030】図9は緊急メッセージ通信の方法を示して
いる。図9において211はアプリケーションプロセ
ス、221は管理プロセス、311〜312はレジスタ
退避領域、321〜327はプログラム、331〜33
2はデータ領域、341〜342はメッセージキュー、2
41はオペレーティングシステム、351〜353はプ
ログラム、414はシステムコール、423はメモリラ
イトである。
【0031】メッセージの中には他のメッセージに優先
して処理してもらいたいものが存在する。メッセージ中
に緊急であることを記述しておくことにより緊急メッセ
ージとして処理される。緊急メッセージの送信はem_msg
snd システムコールにより行なわれる。このシステムコ
ールを実行したときには、図3のmsgsndとは異なるオペ
レーティングシステムのプログラム351が起動され
る。このプログラムは宛先のプロセス211のメッセー
ジキュー341に既にメッセージが溜まっている場合に
も、その先頭に新しいメッセージを挿入する。
【0032】図10はメッセージ送信時のロギング方法
を示している。図10において、121は計算機、14
1はプロセッサ、151はネットワークアダプター、17
1はディスク、161はメモリ、211はアプリケーシ
ョンプロセス、221は管理プロセス、241はオペレ
ーティングシステム、415はシステムコール445〜4
46はメッセージ、471はディスクライトである。
【0033】後で述べるアプリケーションプログラムの
テストやアプリケーションプロセスの障害回復を行なう
ため、アプリケーションプロセスが送受信したメッセー
ジは、ディスクにそのログが記録される。図10は、メ
ッセージを送信した場合を示している。図6で説明した
とおり、アプリケーションプロセス211が送信するメ
ッセージは一度、管理オブジェクト221に入力される
(445)。管理オブジェクトは、そのメッセージを目
的のプロセスに対して送信した後(446)、システム
コール415によりディスクライトの要求をオペレーテ
ィングシステム241に出す。オペレーティングシステ
ムは、その要求に従って管理プロセスが受信したメッセ
ージの内容をディスクに書き込む(471)。
【0034】図11はメッセージ受信時のロギング方法
を示している。図11において、121は計算機、14
1はプロセッサ、151はネットワークアダプター、17
1ディスク、161はメモリ、211はアプリケーショ
ンプロセス、221は管理プロセス、241はオペレー
ティングシステム、416はシステムコール447〜4
48はメッセージ、472はディスクライトである。
【0035】図6で説明したとおり、アプリケーション
プロセス211に対して送信されたメッセージは一度、
管理オブジェクト221に入力される(447)。管理オ
ブジェクトは、そのメッセージを自分が管理しているア
プリケーションプロセスに送信した後(448)、システ
ムコール416によりディスクライトの要求をオペレー
ティングシステム241に出す。オペレーティングシス
テムは、その要求に従って管理プロセスが受信したメッ
セージの内容をディスクに書き込む(472)。
【0036】図12は、図10と図11で記録した送受
信メッセージを利用したアプリケーションプログラムの
テスト方法を示している。図12において、121は計
算機、141はプロセッサ、151はネットワークアダ
プター、171はディスク、161はメモリ、211は
アプリケーションプロセス、221は管理プロセス、2
41はオペレーティングシステム、417〜418はシ
ステムコール、449〜450はメッセージ、462〜
463はディスクリードである。
【0037】一般に、作成したプログラムの正当性を検
査するのは大変である。ここでは、ディスクに記録され
ている送受信メッセージのログを用いてプログラムをテ
ストする。すなわち、記録されている受信メッセージと
同じメッセージをアプリケーションプロセスに対して送
信し、その結果としてアプリケーションが送信したメッ
セージを記録されているメッセージと比較する。それら
が同一ならばプログラムは正常であり、異なっていれば
プログラムに誤りがある。図12では、まず、管理プロ
セス221がシステムコール417によりディスク17
1に記録されているアプリケーションプロセス211の
受信メッセージログを読みだす要求をオペレーティング
システム241に対して出す。この要求に従ってオペレ
ーティングシステムがディスクリード462を行なう。
ディスクリードが終了すると、管理プロセス221は、
読みだされた受信メッセージと全く同じメッセージをア
プリケーションプロセス211に送信する(449)。
アプリケーションプロセスは、受信したメッセージによ
り、内部で計算を行ない、その結果を管理プロセス22
1に対して送信する(450)。管理プロセス221
は、再びディスクリードのシステムコール418を実行
し、今度はアプリケーションプロセス211の送信メッ
セージのログを読み込んでくる(463)。受信された
メッセージとディスクから読んだメッセージを比較して
アプリケーションプロセスのプログラムの正当性をテス
トする。
【0038】図13は、アプリケーションプロセスにな
んらかの障害が発生し、そのプロセスが異常終了したと
きの送受信メッセージのログの例を示している。図13
において51はログファイル、511,513,515は
メッセージ受信ログ、512,514は応答メッセージ
の送信ログを表している。
【0039】図10及び図11で説明したとおり、アプ
リケーションプロセスが送受信したメッセージはそのロ
グがディスク171に記録されている。このログを利用
することにより、アプリケーションプロセスがなんらか
の障害により異常終了したときにも、そのアプリケーシ
ョンプロセスを再生成し、処理を続行することができ
る。図13は、このような障害が発生した場合のログの
例を示している。ログファイル51は、図10や図11
中のディスク171にあり、メッセージのログが記録さ
れている。多くのアプリケーションプロセスはメッセー
ジを受信し、そのメッセージの内容に従った処理を行な
い、その結果をメッセージとして送信する。すなわち、
メッセージのログではメッセージの受信と送信が対とな
っている。図13では511がメッセージ1を受信した
記録であり、512はそのメッセージに対する応答の送
信となっている。同様に513と514も対となってい
る。しかし、メッセージ515に対する応答は送信され
る前にアプリケーションプログラムに障害が発生したた
め、そのログは記録されていない。
【0040】図14は、図13のようなログを残してア
プリケーションプロセスが異常終了したときの障害回復
方法を示している。図14において、121は計算機、
141はプロセッサ、151はネットワークアダプター、
171はディスク、161はメモリ、216はアプリケ
ーションプロセス、221は管理プロセス、231は障
害回復プロセス、241はオペレーティングシステム、
419はシステムコール、449〜450はメッセー
ジ、462〜463はディスクリードである。
【0041】障害回復プロセス231は、アプリケーシ
ョンプロセスの動作を定期的に監視しており、アプリケ
ーションプロセスの異常終了はこのプロセスにより発見
される。異常終了を発見した障害回復プロセス231
は、まず、ディスク上のログを調査する。そのためにシ
ステムコール419を行ないディスクリード464をオ
ペレーティングシステム241に依頼する。ディスクリ
ードが終了すると最後に記録されているログが何であっ
たかを調べ、何の処理中に異常終了が発生したかを特定
する。図13の例ではメッセージ3の受信515が最後
のログとなっているのでメッセージ3に対する処理の最
中に異常終了が発生したことがわかる。そこで、障害回
復プロセス231は、異常終了したアプリケーションプ
ロセスと同じプロセスを生成し432、最後のログ51
5と同じ内容のメッセージをそのアプリケーションプロ
セスに再送する452。以後は通常の動作に戻る。障害
回復の間に管理プロセス221が受信したアプリケーシ
ョンプロセス宛のメッセージ451は、管理プロセスが
メッセージキューに蓄えておき、障害回復終了後、新し
いアプリケーションプロセス216に送信する。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、プログラムをアプリケ
ーション本来の処理を行なう部分とシステムの管理を行
なう部分とに明確に分離することができる。また、オブ
ジェクトと管理オブジェクトが1対1に対応しているの
で、オブジェクトの数が多くなったときにも効率よくシ
ステムの管理が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分散システムの全体構成図である。
【図2】プロセスの構成を示した図である。
【図3】プロセス間のメッセージ通信の方法を示した図
である。
【図4】異なる計算機に存在するプロセスに対して、メ
ッセージを送信する方法を示した図である。
【図5】図3のメッセージ通信の略記法を示した図であ
る。
【図6】アプリケーションプロセス間の通信方法を示し
た図である。
【図7】アプリケーションプロセスのプログラムを変更
する方法を示した図である。
【図8】アプリケーションプロセスが保持しているデー
タを変更する手段を示した図である。
【図9】緊急メッセージ通信の方法を示した図である。
【図10】メッセージ送信時のロギング方法を示した図
である。
【図11】メッセージ受信時のロギング方法を示した図
である。
【図12】記録した送受信メッセージを利用したアプリ
ケーションプログラムのテスト方法を示した図である。
【図13】アプリケーションプロセスになんらかの障害
が発生し、そのプロセスが異常終了したときの送受信メ
ッセージのログの例を示した図である。
【図14】アプリケーションプロセスが異常終了したと
きの障害回復手段を示した図である。
【符号の説明】
11…ネットワーク、121〜123…計算機、131
〜132…バス、141〜142…プロセッサ、151〜
152…ネットワークアダプター、161〜162…メ
モリ、171〜172…ディスク、211〜216…ア
プリケーションプロセス、221〜224…管理プロセ
ス、231〜234…障害回復プロセス、241〜24
2…オペレーティングシステム、311〜312…レジ
スタ退避領域、321〜327…プロセスのプログラ
ム、331〜332…データ領域、341〜342…メ
ッセージキュー、351〜353…オペレーティングシ
ステムのプログラム、411〜416…システムコー
ル、421〜423…メモリライト、431〜432…
プロセス生成、441〜453…メッセージ通信、46
1〜465…ディスクリード、471〜472…ディス
クライト、491〜493…メッセージ受信、51…ロ
グファイル、511〜515…ログ。
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 雅彦 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 小林 芳樹 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のオブジェクト間でメッセージを交信
    して処理を進める分散処理環境において、該オブジェク
    トを管理する管理オブジェクトを該オブジェクトに対応
    して1つ以上設けたことを特徴とする分散処理システ
    ム。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記管理オブジェクト
    が対応する上記オブジェクトのプログラムまたはデータ
    を変更する手段を設けたことを特徴とする分散処理シス
    テム。
  3. 【請求項3】請求項1において、上記オブジェクトが送
    信するメッセージの宛先が不明の時に対応する上記管理
    メタオブジェクトが宛先を決定する手段を設けたことを
    特徴とする分散処理システム。
  4. 【請求項4】請求項1において、上記オブジェクトに、
    上記オブジェクトが受信したメッセージが入る待ち行列
    を設け、上記オブジェクトに対応する上記管理オブジェ
    クトが、上記待ち行列中のメッセージを操作する手段を
    設けたことを特徴とする分散処理システム。
  5. 【請求項5】請求項1において、上記オブジェクトが受
    信したメッセージ及び送信したメッセージを記憶する手
    段を、対応する上記管理オブジェクトに設けたことを特
    徴とする分散処理システム。
  6. 【請求項6】請求項5において、上記管理オブジェクト
    が記憶している受信メッセージを対応する上記オブジェ
    クトに送信する手段を上記管理オブジェクトに設けたこ
    とを特徴とする分散処理システム。
  7. 【請求項7】請求項6において、上記管理オブジェクト
    が記憶している受信メッセージを対応する上記オブジェ
    クトに送信したことにより、上記オブジェクトが送信す
    るメッセージを上記管理オブジェクトが記憶している送
    信メッセージと比較する手段を設けたことを特徴とする
    分散処理システム。
  8. 【請求項8】請求項5において、上記オブジェクトが障
    害により中断したときに、対応する上記管理メタオブジ
    ェクトが記憶しているメッセージの情報により、上記オ
    ブジェクトの処理を継続することを特徴とする分散処理
    システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0713767A (ja) * 1993-06-14 1995-01-17 Internatl Business Mach Corp <Ibm> オブジェクトの実行方法および装置

Cited By (2)

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