JPH054554B2 - - Google Patents
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- JPH054554B2 JPH054554B2 JP63158507A JP15850788A JPH054554B2 JP H054554 B2 JPH054554 B2 JP H054554B2 JP 63158507 A JP63158507 A JP 63158507A JP 15850788 A JP15850788 A JP 15850788A JP H054554 B2 JPH054554 B2 JP H054554B2
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Landscapes
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は硬質塩化ビニル管等の合成樹脂管等を
セメント系被覆管で被覆することにより防音性、
耐震性等を付与した耐火排水管、耐火換気管等に
関するものであり、特にマンシヨン、ホテル、事
務所等の耐火建築物に使用したときに上、下階や
隣室からの延燃防止、煙の拡散を防止するセメン
ト系被覆管体に関するものである。
セメント系被覆管で被覆することにより防音性、
耐震性等を付与した耐火排水管、耐火換気管等に
関するものであり、特にマンシヨン、ホテル、事
務所等の耐火建築物に使用したときに上、下階や
隣室からの延燃防止、煙の拡散を防止するセメン
ト系被覆管体に関するものである。
従来、この分野では石綿セメント被覆ビニル管
(アスベストパイプ)が使用されており主として
抄造法により製造されている。近年アスベストが
中皮腫等の肺ガンを起し、海外および国内でその
使用が禁止される方向で規制されてきている。ア
スベスト代替材としてARG(耐アルカリガラス繊
維)、ビニロン、ポリプロピレン等の繊維が研究
されているが強度(特に耐衝撃性)、耐火性、コ
ストの面で考えると不十分であり、耐火被覆管と
しての応用では性能面および経済性において問題
が多く残つている。
(アスベストパイプ)が使用されており主として
抄造法により製造されている。近年アスベストが
中皮腫等の肺ガンを起し、海外および国内でその
使用が禁止される方向で規制されてきている。ア
スベスト代替材としてARG(耐アルカリガラス繊
維)、ビニロン、ポリプロピレン等の繊維が研究
されているが強度(特に耐衝撃性)、耐火性、コ
ストの面で考えると不十分であり、耐火被覆管と
しての応用では性能面および経済性において問題
が多く残つている。
また、従来の抄造法に代つて水硬性無機質材料
等と水との混合物をビニロン等の寒冷紗に塗布し
て2〜3層、巻き付けて管体を製造する方法も提
案されており、少量の可燃物の有機繊維の強度を
上げる点では効果的であるが、外観等の商品価値
は落ち、工程上も複雑である。さらに特公昭59−
98840号には寒冷紗を水性合成樹脂液で処理する
方法が提案されているが、この方法では工程は一
層複雑になり、しかも効果を上げるには相当に添
加量を増加しなければならずコスト高になる。
等と水との混合物をビニロン等の寒冷紗に塗布し
て2〜3層、巻き付けて管体を製造する方法も提
案されており、少量の可燃物の有機繊維の強度を
上げる点では効果的であるが、外観等の商品価値
は落ち、工程上も複雑である。さらに特公昭59−
98840号には寒冷紗を水性合成樹脂液で処理する
方法が提案されているが、この方法では工程は一
層複雑になり、しかも効果を上げるには相当に添
加量を増加しなければならずコスト高になる。
本件発明者は上記の問題点を解決するためにオ
レフイン系クロスに熱融着されたフラツトヤーン
クロスを用い、クロスの繊維間の幅および開口率
を所定の範囲にすれば糸ずれ(目ずれ)等がなく
外観上もよく、しかも収率がよく大幅に生産性が
向上することを発見して本件発明を完成するに至
つた。
レフイン系クロスに熱融着されたフラツトヤーン
クロスを用い、クロスの繊維間の幅および開口率
を所定の範囲にすれば糸ずれ(目ずれ)等がなく
外観上もよく、しかも収率がよく大幅に生産性が
向上することを発見して本件発明を完成するに至
つた。
すなわち、本件発明の要旨はポリオレフイン系
クロスにセメント系無機材料を主成分とする水混
練物を塗布しつつ又は塗布後管状体の外周部に巻
き付けてなる被覆管体で、ポリオレフイン系のク
ロスの縦、横、及び(又は)斜めに交叉する繊維
の幅が1mm以下の熱融着されたフラツトヤーンク
ロスであつて、クロスの開口率が40〜80%である
ことを特徴とするセメント系被覆管体にある。
クロスにセメント系無機材料を主成分とする水混
練物を塗布しつつ又は塗布後管状体の外周部に巻
き付けてなる被覆管体で、ポリオレフイン系のク
ロスの縦、横、及び(又は)斜めに交叉する繊維
の幅が1mm以下の熱融着されたフラツトヤーンク
ロスであつて、クロスの開口率が40〜80%である
ことを特徴とするセメント系被覆管体にある。
以下、本発明を詳しく説明する。
従来の平織り、荒織りの寒冷紗を用いる場合は
第2図に示すように繊維自体の凹凸がありロール
成形する場合の加重により寒冷紗の糸ずれや巻き
終りのずれにより外観がそこなわれる欠点があ
る。これに対して本発明は第1図に示すように厚
さ50〜300μのフラツトヤーンを縦、横、斜めに
相互に熱融着したポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフイン系フラツトヤーンクロスを用
いる。熱融着は圧熱ローラー等によつて容易にで
きる。ただしポリオレフイン系のフラツトヤーン
は親水性がほとんどなくセメントのなじみもほと
んどないので後述するように特定の寸法のものを
使用することが必要である。
第2図に示すように繊維自体の凹凸がありロール
成形する場合の加重により寒冷紗の糸ずれや巻き
終りのずれにより外観がそこなわれる欠点があ
る。これに対して本発明は第1図に示すように厚
さ50〜300μのフラツトヤーンを縦、横、斜めに
相互に熱融着したポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフイン系フラツトヤーンクロスを用
いる。熱融着は圧熱ローラー等によつて容易にで
きる。ただしポリオレフイン系のフラツトヤーン
は親水性がほとんどなくセメントのなじみもほと
んどないので後述するように特定の寸法のものを
使用することが必要である。
本発明ではフラツトヤーンクロスの表面にセメ
ント系無機材料を主成分とする水混練物を塗布す
るが、ここで水混練物とはポルトランドセメント
等に砂その他の骨材を加え、更に必要に応じて流
動化剤、保形剤、補強用無機もしくは有機繊維等
を添加し、適量の水と混練したものであり、従来
この分野で通常用いられてきたものであればよ
く、特に制限されるものではない。
ント系無機材料を主成分とする水混練物を塗布す
るが、ここで水混練物とはポルトランドセメント
等に砂その他の骨材を加え、更に必要に応じて流
動化剤、保形剤、補強用無機もしくは有機繊維等
を添加し、適量の水と混練したものであり、従来
この分野で通常用いられてきたものであればよ
く、特に制限されるものではない。
この水混練物を用いて被覆管体を作る方法も通
常の方法でよく、例えば先ず本発明に係るフラツ
トヤーンクロスの表面に水硬性セメントモルタル
を塗り、その塗つた面を芯軸(巻軸)の表面に2
〜3層、巻き上げる方法をとる。
常の方法でよく、例えば先ず本発明に係るフラツ
トヤーンクロスの表面に水硬性セメントモルタル
を塗り、その塗つた面を芯軸(巻軸)の表面に2
〜3層、巻き上げる方法をとる。
ただ本発明ではフラツトヤーンクロスとして、
ポリエチレンやポリプロピレン等のように結晶性
高分子物をフイルム状に押し出した後、延伸して
幅1mm以下に分割し縦、横方向、場合により斜方
向に組合せ、この交叉点を熱融着させ目ずれのな
いクロスとしたものを用いる。又この開口率(フ
ラツトヤーンのない空間部分の割合)は40〜80%
がよい。
ポリエチレンやポリプロピレン等のように結晶性
高分子物をフイルム状に押し出した後、延伸して
幅1mm以下に分割し縦、横方向、場合により斜方
向に組合せ、この交叉点を熱融着させ目ずれのな
いクロスとしたものを用いる。又この開口率(フ
ラツトヤーンのない空間部分の割合)は40〜80%
がよい。
このようにしたものを用いる理由は次の通りで
ある。ポリオレフイン繊維とセメント硬化物とは
親和性はほとんどない。極端に言えば開口のほと
んどないフイルムを水硬性セメント系モルタルと
ともに、のり巻き状にしたものを作成しても安定
した接着性に乏しく軽微な衝撃でも硬化したモル
タルがバラバラに崩壊してしまう。ところが本発
明にあるように繊維の幅が1mm以下であり、かつ
開口率40〜80%のものを選択するときに補強効果
の優れたセメント複合物を得ることができる。こ
の原理は明らかでないが、ただフラツト状の繊維
(細いフイルム)の水硬性セメント系モルタルの
マトリツクスの絡み合いと繊維の分布密度が影響
しているものと思われる。実用的な面からみれば
開口率が40%未満ではモルタルの剥離崩壊が起り
易く80%を超える場合は繊維による補強効果が不
十分である。
ある。ポリオレフイン繊維とセメント硬化物とは
親和性はほとんどない。極端に言えば開口のほと
んどないフイルムを水硬性セメント系モルタルと
ともに、のり巻き状にしたものを作成しても安定
した接着性に乏しく軽微な衝撃でも硬化したモル
タルがバラバラに崩壊してしまう。ところが本発
明にあるように繊維の幅が1mm以下であり、かつ
開口率40〜80%のものを選択するときに補強効果
の優れたセメント複合物を得ることができる。こ
の原理は明らかでないが、ただフラツト状の繊維
(細いフイルム)の水硬性セメント系モルタルの
マトリツクスの絡み合いと繊維の分布密度が影響
しているものと思われる。実用的な面からみれば
開口率が40%未満ではモルタルの剥離崩壊が起り
易く80%を超える場合は繊維による補強効果が不
十分である。
さらに詳しく説明すれば繊維の幅が1mm以下で
ある理由は クロスとモルタルの肌分れをなしく、クロス
とモルタルの一体化を図ることによつて被覆管
全体の強度をあげる。
ある理由は クロスとモルタルの肌分れをなしく、クロス
とモルタルの一体化を図ることによつて被覆管
全体の強度をあげる。
施工の際、適当な長さに被覆管全体を切断す
る時、繊維の幅が1mmを超える場合、切れにく
くなり、カツト面からの繊維のはみ出し(バサ
バサの状態)や、カツト面付近の被覆外表面で
の繊維表面からのモルタルの剥離が著しくなり
商品価値の低下や、施工後の美観の低下による
理由で使用不可能になる。
る時、繊維の幅が1mmを超える場合、切れにく
くなり、カツト面からの繊維のはみ出し(バサ
バサの状態)や、カツト面付近の被覆外表面で
の繊維表面からのモルタルの剥離が著しくなり
商品価値の低下や、施工後の美観の低下による
理由で使用不可能になる。
又、開口率が40%未満の場合、即ち平面上にお
けるフイルムと水硬性無機質材料の面積比で、フ
イルムの割合が60%を超える場合は、フイルム表
面に水硬性無機質材料が接着し難いという根本的
な理由により、耐火性の水硬性無機質管体として
みれば、この部分での著しい強度低下や剥離が生
じやすくなり適当な耐火性の水硬性無機質管体が
得られなくなる。
けるフイルムと水硬性無機質材料の面積比で、フ
イルムの割合が60%を超える場合は、フイルム表
面に水硬性無機質材料が接着し難いという根本的
な理由により、耐火性の水硬性無機質管体として
みれば、この部分での著しい強度低下や剥離が生
じやすくなり適当な耐火性の水硬性無機質管体が
得られなくなる。
逆に開口率が80%を超える場合は開口部から未
硬化の水硬性無機質材料が洩れ落ち、成形不可能
となると共に、フイルムそのものによる繊維補強
的効果がなくなり、強度等の面で目的とする所の
適正な耐火性の水硬性無機質管体が得られなくな
る。
硬化の水硬性無機質材料が洩れ落ち、成形不可能
となると共に、フイルムそのものによる繊維補強
的効果がなくなり、強度等の面で目的とする所の
適正な耐火性の水硬性無機質管体が得られなくな
る。
又、管状体の外周部に巻き付けて被覆管体を製
造する際フラツトヤーンクロスの間の間隔は通常
0.5〜5mm、より好ましくは1.5〜3mmのものがク
ロスと水硬性セメント系モルタルとの肌分れがな
く好適である。またクロス面の熱融着されている
交叉点の数は100cm2当り200〜5000が好ましい。
造する際フラツトヤーンクロスの間の間隔は通常
0.5〜5mm、より好ましくは1.5〜3mmのものがク
ロスと水硬性セメント系モルタルとの肌分れがな
く好適である。またクロス面の熱融着されている
交叉点の数は100cm2当り200〜5000が好ましい。
このようなことから、このフラツトヤーンクロ
スの補強効果は単に繊維の分散濃度だけでなく、
この交叉点が強固に熱融着されていることにより
応力がかかつたときに水硬性セメント系モルタル
のマトリツクス内部における“ずれ”を最小限度
に留めることができ繊維自体の滑りをほとんど皆
無にできることによる。すなわち本発明の効果は
フラツトヤーンクロスと水硬性セメント系モルタ
ルのマトリツクスの組合せによる相乗効果にほか
ならない。
スの補強効果は単に繊維の分散濃度だけでなく、
この交叉点が強固に熱融着されていることにより
応力がかかつたときに水硬性セメント系モルタル
のマトリツクス内部における“ずれ”を最小限度
に留めることができ繊維自体の滑りをほとんど皆
無にできることによる。すなわち本発明の効果は
フラツトヤーンクロスと水硬性セメント系モルタ
ルのマトリツクスの組合せによる相乗効果にほか
ならない。
またフラツトヤーンクロスは製法および第1図
に示す構成上から他の平織り、荒織り繊維より断
面上凹凸が少なく滑らかになつており、水硬性セ
メント系モルタルと共に管状にロール成形する場
合に糸ずれ(目ずれ)がなく滑らかに巻き付けら
れる。さらに本発明の方法によつて得られたセメ
ント系被覆管体はロール成形の製法面から外観が
よいとともに、特別な工程を必要としないので収
率が向上し、生産性が大幅に向上する。この方法
で製造された被覆管体は従来のアスベスト管より
耐水、耐候性が有り、耐衝撃性も格段に優れ、割
れにくい配管を提供できる。
に示す構成上から他の平織り、荒織り繊維より断
面上凹凸が少なく滑らかになつており、水硬性セ
メント系モルタルと共に管状にロール成形する場
合に糸ずれ(目ずれ)がなく滑らかに巻き付けら
れる。さらに本発明の方法によつて得られたセメ
ント系被覆管体はロール成形の製法面から外観が
よいとともに、特別な工程を必要としないので収
率が向上し、生産性が大幅に向上する。この方法
で製造された被覆管体は従来のアスベスト管より
耐水、耐候性が有り、耐衝撃性も格段に優れ、割
れにくい配管を提供できる。
幅1mm、厚さ150μの延伸ポリエチレン繊維が
交叉してその交叉点が熱融着されたフラツトヤー
ンクロス(開口率45%、開口幅2mm)を第3図に
示すロール成形試験機に下記組成の水硬性セメン
トモルタルを約2mm厚さに塗り、巻軸に3回巻き
ロール成形した。
交叉してその交叉点が熱融着されたフラツトヤー
ンクロス(開口率45%、開口幅2mm)を第3図に
示すロール成形試験機に下記組成の水硬性セメン
トモルタルを約2mm厚さに塗り、巻軸に3回巻き
ロール成形した。
ポルトランドセメント 60部
珪砂及び軽量骨材(パーライト) 40部
メチルセルロース 0.1部
水 30部
この巻軸に対し、60℃、5時間水蒸気養生し、
養生後、抜き出したセメントモルタル管は糸ず
れ、目ずれの全くなく、巻き終りが平滑であり、
外観はきれいであつた。このセメントモルタル管
に対して1Kgの落垂衝撃テストを行つたが何ら損
傷はなかつた。
養生後、抜き出したセメントモルタル管は糸ず
れ、目ずれの全くなく、巻き終りが平滑であり、
外観はきれいであつた。このセメントモルタル管
に対して1Kgの落垂衝撃テストを行つたが何ら損
傷はなかつた。
本発明に係る方法によるセメント系被覆管体は
工程の簡易性を維持しつつ、耐衝撃性の性能のよ
いものであり、外観も美しく、生産性も向上す
る。
工程の簡易性を維持しつつ、耐衝撃性の性能のよ
いものであり、外観も美しく、生産性も向上す
る。
第1図は本発明に使用するフラツトヤーンクロ
スの説明図でありaが断面図、bが平面図であ
る。第2図は従来の平織り、荒織りのクロスの断
面図である。第3図は実施例の方法を説明する模
式図である。
スの説明図でありaが断面図、bが平面図であ
る。第2図は従来の平織り、荒織りのクロスの断
面図である。第3図は実施例の方法を説明する模
式図である。
Claims (1)
- 1 ポリオレフイン系クロスにセメント系無機材
料を主成分とする水混練物を塗布しつつ又は塗布
後管状体の外周部に巻き付けてなる被覆管体で、
ポリオレフイン系のクロスの縦、横、及び(又
は)斜めに交叉する繊維の幅が1mm以下の熱融着
されたフラツトヤーンクロスであつて、クロスの
開口率が40〜80%であることを特徴とするセメン
ト系被覆管体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15850788A JPH028010A (ja) | 1988-06-27 | 1988-06-27 | セメント系被覆管体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15850788A JPH028010A (ja) | 1988-06-27 | 1988-06-27 | セメント系被覆管体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH028010A JPH028010A (ja) | 1990-01-11 |
JPH054554B2 true JPH054554B2 (ja) | 1993-01-20 |
Family
ID=15673244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15850788A Granted JPH028010A (ja) | 1988-06-27 | 1988-06-27 | セメント系被覆管体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH028010A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012219929A (ja) * | 2011-04-11 | 2012-11-12 | Showa Denko Kenzai Kk | 耐火二層管の製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52115810A (en) * | 1976-03-26 | 1977-09-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Manufacture of fiber reinforced ceramics |
JPS6032607A (ja) * | 1983-08-02 | 1985-02-19 | 昭和電工株式会社 | 多層管状構成体の製造方法 |
-
1988
- 1988-06-27 JP JP15850788A patent/JPH028010A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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---|---|---|---|---|
JP2012219929A (ja) * | 2011-04-11 | 2012-11-12 | Showa Denko Kenzai Kk | 耐火二層管の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH028010A (ja) | 1990-01-11 |
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