JPH0545502U - 巻尺携帯ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】巻尺の取出し及び収納が簡単であり、且つ巻尺
が脱落しない携帯ケースを提供することを目的とする。 【構成】上方を開放したケース１であって、前面４より
背面３が上方に延長され、その延長部５の中央が後退し
その後退部７の側縁６にベルトが挿通する通孔８が形成
され、また後退部７の下方と背面との間が開口９とさ
れ、当該開口９前縁に巻尺のベルトクリップが係合する
係合爪１２が形成され、更にケース１底面１５中央が切
欠き１４となっているきとなっている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、巻尺を携帯するためのケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術と問題点】

巻尺は、側面の一方に断面Ｕ字状のベルトクリップを付けてベルトに差して携 帯されるのが普通であるが、作業中巻尺本体が腹部に接触して脱落する場合があ り、脱落防止のためにケースに入れて携帯することが多い。かかる従来のケース は、小物入れとして市販されているポーチと異なるものではなく、本体とボタン で開閉できる蓋と本体背後に設けられバンドを通す孔とからなるものである。 しかし、従来品は、巻尺を取り出すたびにボタンを外して蓋を開けなければな らないという面倒があり、それを避けるため蓋を設けないことにすれば前にかが んだ場合巻尺が脱落する惧れがあり、高層の建築現場で作業をしていた場合等そ の落下により不測の事故が発生する可能性がある。

【０００３】

【問題点を解決するための手段】

本考案は以上の点に鑑みて為されたものであり、その目的は、取出し及び収納 が簡単であり、巻尺が脱落しない携帯ケースを提供することを目的とするもので あり、その要旨とするところは、上方を開放したケースであって、前面より背面 が上方に延長され、その延長部中央が後退しその後退部の両側にベルトが挿通す る通孔が形成され、また後退部の下方と背面との間が開口とされ、当該開口前縁 に巻尺のベルトクリップが係合する係合爪が形成され、更にケース底面中央が切 欠きとなっていることを特徴とする巻尺携帯ケースである。

【０００４】 本考案を更に詳しく説明すると、本考案にかかる巻尺の携帯ケースは、上方を 開放したケースであって、素材を合成樹脂とし、一体成型にするのが望ましい。 その背面は、前面より高く上方に連続的にあるいは段差を付けて延長され、その 延長部中央は、側縁を介して後方に後退して後退部となっており、この側縁には 後退部の前面にベルトを導く通孔が形成されている。更に後退部の下方は、閉塞 されておらずそのまま上下方向に外部と連通する開口とされ、その開口前縁は、 巻尺が収納されたときベルトクリップが係合する係合爪となっている。係合爪は 、一部を上方に突出して形成してもよいが、開口前縁自体を係合爪としてもよい 。この係合爪は、巻尺のベルトクリップが確実に係合するように裏面に膨大部を 形成するのが望ましい。

【０００５】 更にケース本体の底面中央に切欠きが形成されており、この切欠きは少なくと も指頭を挿入できる大きさであり、前面に回り込ませてもよい。 ケース前面は、上縁から一部を例えば半円状に切欠き、巻尺の一側面が大旨視 認出来るようにし、更にケース下方隅角の一方または双方を開口させてもよい。

【０００６】

【作用】

本考案は、以上のように構成されているので、側縁の通孔にベルトを通し延長 部中央の前にベルトを挿通させ身体に装着し、次いで巻尺をケース内に収納する 。このとき、巻尺のバンドクリップを延長部中央の下方の開口前縁の係合爪に係 合し下押しする。このようにすれば、巻尺はケース内に保持され、ケースを傾斜 させても脱落することはない。 巻尺を取り出すには、底面に形成された切欠きに指頭を入れ上に押し上げれば 、係合爪とベルトクリップの係合が解け、容易に取り出せる。

【０００７】

【実施例】

本考案を図面に示す実施例にしたがって説明すると、１は、巻尺２の携帯ケー スであり、このケース１は、上方を開放しており、その背面３は、前面４より上 方に延長され、その延長部５の中央は、側縁６を介して後方に後退して後退部７ となっており、この側縁６には延長部５の中央の前にベルトが挿通すべく通孔８ が形成されている。 後退部７の下方は、上下方向に外部に連通する開口９となっており、その開口 ９の前縁１０には、巻尺２が収納されたときベルトクリップ１１が係合する上方 に立ち上がった係合爪１２が形成されている。 １３は、係合爪１２が巻尺２のベルトクリップ１１が係合するようにその裏面 に形成された膨大部である。 更に１４は、ケース１の底面１５の中央に設けた切欠きである。ケース１の前 面４は、半円状に切欠き１６が設けられ、収納時に丁度巻尺１の一側面が大旨視 認出来るものとなっており、また、ケース１の下方隅角にも開口１７が設けられ ている。

【０００８】

【効果】

以上のように本考案においては、背面３が上方に延長され、その部分にベルト が挿通し、その下方において係合爪１２が形成され、巻尺１を収納したときベル トクリップ１１が係合爪１２に係合して脱出を不能にし、脱出による破損、落下 等の危険を防止でき、また、巻尺１の取り出しは底面１５に設けられた切欠き１ ４に指を入れ、上に押し上げれば簡単に外すことができ取り出しに不便はない。 このように、本考案は、巻尺の挿脱を簡単に行うことができ、身体を傾けても巻 尺に腹部などが当たるわけではないから、係合が解けて脱落する惧れがなく、そ の実用的価値は大きい。更に、巻尺は、その側面にラベルが張られるのが普通で あるが、本考案の巻尺の前面を例えば半円状に切り欠いておくことにより、その まま商品展示用のパッケージとしても利用できるものである。

【０００９】

【図面の簡単な説明】

【図１】巻尺携帯ケースの斜視図である。

【図２】図１の中央断面図である。

【図３】底から見た図１の斜視図である。

【符合の説明】

１ 携帯ケース ２ 巻尺 ３ 背面 ４ 前面 ５ 延長部 ６ 側縁 ７ 後退部 ８ 通孔 ９ 開口 １０ 前縁 １１ ベルトクリップ １２ 係合爪 １３ 膨大部 １４ 切欠き

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上方を開放したケースであって、前面より
   背面が上方に延長され、その延長部中央が後退しその後
   退部の両側にベルトが挿通する通孔が形成され、また後
   退部の下方と背面との間が開口とされ、当該開口前縁に
   巻尺のベルトクリップが係合する係合爪が形成され、更
   にケース底面中央が切欠きとなっていることを特徴とす
   る巻尺携帯ケース
2. 【請求項２】ケースの素材が合成樹脂からなることを特
   徴とする巻尺携帯ケース
3. 【請求項３】底面中央の切欠きが前面にも回り込んでい
   ることを特徴とする巻尺携帯ケース
4. 【請求項４】前面に上縁から半円状の切欠きが形成され
   ていることを特徴とする巻尺携帯ケース