JPH05453A - 管路の内張り方法 - Google Patents
管路の内張り方法Info
- Publication number
- JPH05453A JPH05453A JP3182043A JP18204391A JPH05453A JP H05453 A JPH05453 A JP H05453A JP 3182043 A JP3182043 A JP 3182043A JP 18204391 A JP18204391 A JP 18204391A JP H05453 A JPH05453 A JP H05453A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- curable resin
- resin liquid
- piping
- sheet material
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- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Pipe Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 硬化性樹脂液に高強度繊維を分散させ、その
硬化性樹脂液を増粘させてなるシート材を主体とするシ
ート状物２で拡張チューブ４を包み、そのシート状物２
の両側縁をずれ可能に重ね合わせ、さらにその外側をそ
の全長に亙って又は部分的に布状又はネット状の筒状物
５で包んだ内張り材１を、管路６に挿通し、前記拡張チ
ューブ内に圧力流体を送入して膨ませ、次いで加熱して
前記シート材の硬化性樹脂液を硬化させる。 【効果】 著しく脆くなったり欠落部を有するような管
路６に対し、内張り材が過度に拡張して重ね合わせ部が
開くことなく、ＳＭＣよりなる強固なＦＲＰ管の内張り
を施すことができる。
硬化性樹脂液を増粘させてなるシート材を主体とするシ
ート状物２で拡張チューブ４を包み、そのシート状物２
の両側縁をずれ可能に重ね合わせ、さらにその外側をそ
の全長に亙って又は部分的に布状又はネット状の筒状物
５で包んだ内張り材１を、管路６に挿通し、前記拡張チ
ューブ内に圧力流体を送入して膨ませ、次いで加熱して
前記シート材の硬化性樹脂液を硬化させる。 【効果】 著しく脆くなったり欠落部を有するような管
路６に対し、内張り材が過度に拡張して重ね合わせ部が
開くことなく、ＳＭＣよりなる強固なＦＲＰ管の内張り
を施すことができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は下水道管などの主として
地中に埋設された管路に対し、その管路の内側にＦＲＰ
製の強固な管を形成して補強するための、内張り方法に
関するものである。
地中に埋設された管路に対し、その管路の内側にＦＲＰ
製の強固な管を形成して補強するための、内張り方法に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年この種の管路の内張り材として、硬
化性樹脂液に高強度繊維を分散させ、その硬化性樹脂液
を増粘させたシート材を筒状に丸めて両側縁を重ね合わ
せ、内面チューブと外面フィルムとの間に挟持してな
る、シートモールディングコンパウンド（ＳＭＣ）を使
用した内張り材が知られている。
化性樹脂液に高強度繊維を分散させ、その硬化性樹脂液
を増粘させたシート材を筒状に丸めて両側縁を重ね合わ
せ、内面チューブと外面フィルムとの間に挟持してな
る、シートモールディングコンパウンド（ＳＭＣ）を使
用した内張り材が知られている。
【０００３】この内張り材は、外面フィルムを剥がして
管路内に引込んで挿通し、内面チューブ内に流体圧力を
作用させて膨ませると、シート材の重ね合わせ部がずれ
ることにより径が拡張して管路内面に沿う。そしてこの
状態で加圧水蒸気を送入して加熱すると、硬化性樹脂液
が硬化し、管路の内側にＦＲＰ製の剛直な内張りを形成
するものである。
管路内に引込んで挿通し、内面チューブ内に流体圧力を
作用させて膨ませると、シート材の重ね合わせ部がずれ
ることにより径が拡張して管路内面に沿う。そしてこの
状態で加圧水蒸気を送入して加熱すると、硬化性樹脂液
が硬化し、管路の内側にＦＲＰ製の剛直な内張りを形成
するものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特に下水
道管においては、管路が陶管やヒューム管などで構成さ
れており、割れ易い。そのため、敷設後長期間経過した
ものは、管路の一部が破損してその管路の周りの土砂と
共に欠落していたり、ときには管路全体がボロボロに崩
れて著しく脆くなり、辛うじて管形を保っているといっ
た状態のものもある。
道管においては、管路が陶管やヒューム管などで構成さ
れており、割れ易い。そのため、敷設後長期間経過した
ものは、管路の一部が破損してその管路の周りの土砂と
共に欠落していたり、ときには管路全体がボロボロに崩
れて著しく脆くなり、辛うじて管形を保っているといっ
た状態のものもある。
【０００５】そのような管路に対して前記内張り材で内
張りすると、内面チューブは耐圧力のないプラスチック
チューブであり、またシート材は丸めて両側縁を重ね合
わせただけのものであるので、管路に欠落部があった
り、著しく脆くなっていたりすると、流体圧力により内
張り材を膨ませたときに内張り材は無制限に膨むことに
なり、適切に内張りすることができない。
張りすると、内面チューブは耐圧力のないプラスチック
チューブであり、またシート材は丸めて両側縁を重ね合
わせただけのものであるので、管路に欠落部があった
り、著しく脆くなっていたりすると、流体圧力により内
張り材を膨ませたときに内張り材は無制限に膨むことに
なり、適切に内張りすることができない。
【０００６】出願人が先に出願した特願平２−９５８８
０号には、ＳＭＣの外側に織布を張り合わせたシート材
を使用したものが記載されているが、このものは内張り
材を管路に引込むときの内張り材の伸びは押えられる
が、内圧による膨脹を押える作用はない。
０号には、ＳＭＣの外側に織布を張り合わせたシート材
を使用したものが記載されているが、このものは内張り
材を管路に引込むときの内張り材の伸びは押えられる
が、内圧による膨脹を押える作用はない。
【０００７】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、欠落したり著しく脆くなったりした管路に対
し、内張りして内面にＦＲＰ製の管を形成し、管路を再
生するための方法を提供することを目的とするものであ
る。
あって、欠落したり著しく脆くなったりした管路に対
し、内張りして内面にＦＲＰ製の管を形成し、管路を再
生するための方法を提供することを目的とするものであ
る。
【０００８】
【課題を解決する手段】而して本発明は、硬化性樹脂液
に高強度繊維を分散させ、その硬化性樹脂液を増粘させ
てシート材とし、そのシート材を主体とするシート状物
で拡張チューブを包み、そのシート状物の外側をその全
長に亙って又は部分的に布状又はネット状の筒状物で包
んでなる内張り材を、管路内に配置し、前記拡張チュー
ブ内に圧力流体を送入して膨ませ、次いで前記シート材
の硬化性樹脂液を硬化させることを特徴とするものであ
る。
に高強度繊維を分散させ、その硬化性樹脂液を増粘させ
てシート材とし、そのシート材を主体とするシート状物
で拡張チューブを包み、そのシート状物の外側をその全
長に亙って又は部分的に布状又はネット状の筒状物で包
んでなる内張り材を、管路内に配置し、前記拡張チュー
ブ内に圧力流体を送入して膨ませ、次いで前記シート材
の硬化性樹脂液を硬化させることを特徴とするものであ
る。
【０００９】図１は、本発明において管路６内に配置さ
れた内張り材１を示すものである。図１において２はシ
ート状物であって、不飽和ポリエステルなどの硬化性樹
脂液にガラス繊維などの高強度繊維を分散させ、その硬
化性樹脂液を増粘させてシート状に成形したシート材よ
りなっている。
れた内張り材１を示すものである。図１において２はシ
ート状物であって、不飽和ポリエステルなどの硬化性樹
脂液にガラス繊維などの高強度繊維を分散させ、その硬
化性樹脂液を増粘させてシート状に成形したシート材よ
りなっている。
【００１０】そしてそのシート状物２は、筒状に丸めら
れており、その両側縁は重ね合わせ部３において互いに
ずれ可能に重ね合わされている。
れており、その両側縁は重ね合わせ部３において互いに
ずれ可能に重ね合わされている。
【００１１】なおこのシート状物２は、前記シート材の
みよりなるものであってもよいが、その外側面に薄い織
物を張付けたものを使用することもできる。
みよりなるものであってもよいが、その外側面に薄い織
物を張付けたものを使用することもできる。
【００１２】そしてその筒状のシート状物２の内側に
は、薄いプラスチックの気密性の拡張チューブ４が配置
されている。
は、薄いプラスチックの気密性の拡張チューブ４が配置
されている。
【００１３】またそのシート状物２の外側には、布状又
はネット状の筒状物５が配置されている。この筒状物５
は、内張りすべき管路６がその全体に亙って劣化してい
るときには、シート状物２の全長に亙って配置すべきで
あるが、管路６が部分的に欠落しているような場合に
は、その欠落部に該当する部分のみに、シート状物２の
長さ方向に部分的に配置することもできる。
はネット状の筒状物５が配置されている。この筒状物５
は、内張りすべき管路６がその全体に亙って劣化してい
るときには、シート状物２の全長に亙って配置すべきで
あるが、管路６が部分的に欠落しているような場合に
は、その欠落部に該当する部分のみに、シート状物２の
長さ方向に部分的に配置することもできる。
【００１４】また前述のようにシート材の外面に薄い織
物を張付けたものをシート状物２として使用する場合に
は、その織物の両側縁を縫合して筒状となし、これを筒
状物５とすることもできる。特に前述のように管路６が
部分的に欠落しているような場合には、その欠落箇所に
該当する部分のみを縫合するだけで、本発明による内張
りを行うことができる。
物を張付けたものをシート状物２として使用する場合に
は、その織物の両側縁を縫合して筒状となし、これを筒
状物５とすることもできる。特に前述のように管路６が
部分的に欠落しているような場合には、その欠落箇所に
該当する部分のみを縫合するだけで、本発明による内張
りを行うことができる。
【００１５】本発明は、この内張り材を管路６に挿通す
る。このとき図１に示すように内張り材１を略Ｕ字状乃
至Ｖ字状に彎曲させて挿通することにより、管路６との
摩擦抵抗を軽減することができる。
る。このとき図１に示すように内張り材１を略Ｕ字状乃
至Ｖ字状に彎曲させて挿通することにより、管路６との
摩擦抵抗を軽減することができる。
【００１６】また前記筒状物５は、予め内張り材１の外
側に嵌合したものを管路６に挿通してもよいが、管路６
内の所要箇所に予め筒状物５を配置しておき、その内側
に内張り材１を挿通することもできる。
側に嵌合したものを管路６に挿通してもよいが、管路６
内の所要箇所に予め筒状物５を配置しておき、その内側
に内張り材１を挿通することもできる。
【００１７】そして前記拡張チューブ４内に圧力流体を
送入して膨ませ、次いで加熱水蒸気などの熱媒を送入し
て加熱し、前記シート材の硬化性樹脂液を硬化させるの
である。また硬化性樹脂液の種類を選択することによ
り、紫外線照射など加熱以外の方法で硬化させることも
できる。
送入して膨ませ、次いで加熱水蒸気などの熱媒を送入し
て加熱し、前記シート材の硬化性樹脂液を硬化させるの
である。また硬化性樹脂液の種類を選択することによ
り、紫外線照射など加熱以外の方法で硬化させることも
できる。
【００１８】
【作用】而して本発明においては、内張り材１内に圧力
流体を送入して膨ませたとき、従来の内張り材と同様に
重ね合わせ部３が互いにずれ合うことにより径が拡張す
ることができ、管路６の内面に密着する。
流体を送入して膨ませたとき、従来の内張り材と同様に
重ね合わせ部３が互いにずれ合うことにより径が拡張す
ることができ、管路６の内面に密着する。
【００１９】管路６が十分な強度を有していれば、内張
り材１はこの状態で加熱され、硬化性樹脂液が硬化して
ＦＲＰ製の剛直な管を形成する。
り材１はこの状態で加熱され、硬化性樹脂液が硬化して
ＦＲＰ製の剛直な管を形成する。
【００２０】しかしながら管路６が脆くなっているよう
なときには、内張り材１内の圧力により管路６が崩れて
押し拡げられ、内張り材１は際限なく拡張されて重ね合
わせ部３が開いてしまう恐れがある。
なときには、内張り材１内の圧力により管路６が崩れて
押し拡げられ、内張り材１は際限なく拡張されて重ね合
わせ部３が開いてしまう恐れがある。
【００２１】また図１に示すように管路６の一部に欠落
部７があるようなときは、その部分の内張り材１が欠落
部７に入り込んで膨み、同様に重ね合わせ部３が開く恐
れがある。
部７があるようなときは、その部分の内張り材１が欠落
部７に入り込んで膨み、同様に重ね合わせ部３が開く恐
れがある。
【００２２】ここで本発明においては、筒状のシート状
物２の外側に筒状物５が配置されており、この筒状物５
は布状又はネット状であって内圧により拡張しないの
で、シート状物２がこの筒状物５の内面に密着するまで
拡張すれば、それ以上は筒状物５に抑制されて拡張する
ことができない。
物２の外側に筒状物５が配置されており、この筒状物５
は布状又はネット状であって内圧により拡張しないの
で、シート状物２がこの筒状物５の内面に密着するまで
拡張すれば、それ以上は筒状物５に抑制されて拡張する
ことができない。
【００２３】従って管路６が脆くなっていたり、欠落部
があっても、内張り材１が過度に拡張してシート状物２
の重ね合わせ部３が開くようなことがない。
があっても、内張り材１が過度に拡張してシート状物２
の重ね合わせ部３が開くようなことがない。
【００２４】
【発明の効果】本発明によれば、内張りを形成するに際
して、その外側に強固な管壁があることを必要とせず、
内張り材のみによって強固な管を形成することが可能で
ある。従って、ボロボロに崩れて脆くなった管路６や、
部分的に欠落部を生じた管路６に対して内張りした場合
にも、管壁の強度や欠落部による影響を受けることがな
く、シートモールディングコンパウンドによる強固なＦ
ＲＰ製の内張りを形成することができるのである。
して、その外側に強固な管壁があることを必要とせず、
内張り材のみによって強固な管を形成することが可能で
ある。従って、ボロボロに崩れて脆くなった管路６や、
部分的に欠落部を生じた管路６に対して内張りした場合
にも、管壁の強度や欠落部による影響を受けることがな
く、シートモールディングコンパウンドによる強固なＦ
ＲＰ製の内張りを形成することができるのである。
【図１】 本発明において管路に挿通された内張り材の
横断面図
横断面図
１ 内張り材 ２ シート状物 ４ 拡張チューブ ５ 筒状物 ６ 管路
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 硬化性樹脂液に高強度繊維を分散させ、
その硬化性樹脂液を増粘させてシート材とし、そのシー
ト材を主体とするシート状物（２）で拡張チューブ
（４）を包み、そのシート状物（２）の両側縁をずれ可
能に重ね合わせ、さらにその外側をその全長に亙って又
は部分的に布状又はネット状の筒状物（５）で包んでな
る内張り材（１）を、管路内に配置し、前記拡張チュー
ブ（４）内に圧力流体を送入して膨ませ、次いで前記シ
ート材の硬化性樹脂液を硬化させることを特徴とする、
管路の内張り方法
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3182043A JP2739137B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 管路の内張り方法 |
| CA002072173A CA2072173C (en) | 1991-06-24 | 1992-06-23 | Lining material for pipe lines and a process for providing pipe lines therewith |
| US07/902,731 US5334429A (en) | 1991-06-24 | 1992-06-23 | Lining material for pipe lines and a process for providing pipe lines therewith |
| US08/224,970 US5503695A (en) | 1991-06-24 | 1994-04-08 | Lining material for pipe lines and a process for providing pipe lines therewith |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3182043A JP2739137B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 管路の内張り方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05453A true JPH05453A (ja) | 1993-01-08 |
| JP2739137B2 JP2739137B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=16111348
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3182043A Expired - Lifetime JP2739137B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 管路の内張り方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2739137B2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6339338A (ja) * | 1986-08-05 | 1988-02-19 | タキロン株式会社 | 未硬化樹脂チユ−ブ |
| JPH02252529A (ja) * | 1989-03-27 | 1990-10-11 | Tokyo Gas Co Ltd | 管路をその内面から部分補修する方法 |
-
1991
- 1991-06-24 JP JP3182043A patent/JP2739137B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6339338A (ja) * | 1986-08-05 | 1988-02-19 | タキロン株式会社 | 未硬化樹脂チユ−ブ |
| JPH02252529A (ja) * | 1989-03-27 | 1990-10-11 | Tokyo Gas Co Ltd | 管路をその内面から部分補修する方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2739137B2 (ja) | 1998-04-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971111 |
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