JPH0545325U - 高温流体用耐熱シール - Google Patents

高温流体用耐熱シール

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JPH0545325U
JPH0545325U JP9525391U JP9525391U JPH0545325U JP H0545325 U JPH0545325 U JP H0545325U JP 9525391 U JP9525391 U JP 9525391U JP 9525391 U JP9525391 U JP 9525391U JP H0545325 U JPH0545325 U JP H0545325U
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JP
Japan
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split ring
heat
resistant seal
ring
temperature fluid
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Application number
JP9525391U
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English (en)
Inventor
成能 田頭
泰生 富士原
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少量生産に適し、かつ高温ガスのシール機能
の良い高温流体用耐熱シールを提供する。 【構成】 内筒体2の端部に設けたばね受座22にスプ
リング51を配設し、機械加工により製造した第1割り
リング52をその内径を広げて内筒体2の端部に外嵌
し、さらに外筒体1に機械加工により製造した第2割り
リング53をその外径を縮小し、かつそのスリットを第
1割りリング52のスリットと位相をづらせて嵌合し、
スプリング51によって第1・第2割りリング52,5
3の端面同士を密接させて高温流体用耐熱シール5を構
成する。 【効果】 第1・第2割りリング52,53は金型成形
でなく機械加工のために少量生産に適し、しかも何れも
スリットが一箇所だけのため高温ガスのシール機能が良
くなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、高温流体用耐熱シールの構造に関し、例えば外側の耐圧部と内側の 耐熱ライナ部とからなる2重構成になる高温ガス配管、燃焼器あるいは燃焼容器 等に用いる高温流体用耐熱シールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、外側の筒状耐圧部と内側の筒状耐熱ライナ部とからなる2重構 成になる高温ガス配管、燃焼器あるいは燃焼容器等では、それらの端面あるいは 接続部から高温ガスが外側の耐圧部と内側の耐熱ライナ部との間の環状空間内に 流入するのを防止する必要がある。
【0003】 そこで、上記環状空間内への高温ガスの流入を防ぐのに、温度差に基づく熱膨 張差を避けるために、筒状耐熱ライナ部の長手方向および径方向の熱変形に対し て柔軟に変形して環状空間内への高温ガスの流入を防ぐ構造の耐熱シールが用い られている。
【0004】 例えば、従来から極く一般的に採用されている耐熱シール65は、その断面構 成斜視図の図4に示すように、一端側が大径で、他端側が小径の薄肉の異形円筒 状に形成されており、そして大径部の外周は外筒体である耐圧外筒61の内周面 に密接し、また小径部の内周は内筒体である耐熱ライナ62の外周壁に密接され ることによって、耐圧外筒61と耐熱ライナ62の間の環状空間に高温ガスが流 入するのを防ぐ構成になっている。
【0005】 ところで、上記構成になる耐熱シール65では熱変形を吸収する構造がなく、 熱変形に伴って耐熱シール65と耐熱ライナ62および耐圧外筒61との間に隙 間が生じる。つまり、シール性を改善するのに熱変形を緩和する必要があるため に、大径部の端縁に複数のスリットを所定間隔で設けた耐熱シールもあり、また その断面構成説明図の図5に示すように、スリット65aの位相をずらせて2重 に配設した耐熱シール65もある。
【0006】 また、その断面構成斜視図の図6に示すような、実開昭58−106698号 公報に開示されてなるもののように、その断面がそれぞれ略「Uの字」状をした 内側リング75aと外側リング75bとをそれらの折曲側を同方向になるように 2重構成として、外筒体71と内筒体72の間の環状空間73に組込むようにし た耐熱シール75もある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記各従来例は、何れも外筒体と内筒体との間の環状空間への高温ガスの流入 防止機能を有しているが、以下に説明するような解決すべき課題がある。 即ち、このような構成の耐熱シールは一般的に金型成形によって製造されてい るため、大量生産には適していても少量生産には適さず、少量生産の場合には割 り高にならざるを得ず経済的に不利になり、また複数のスリットを設けた構成に なる耐熱シールでは、スリットの数が多いために高温ガスに対するシール性が必 ずしも充分とはいえない。 従って、本考案の目的とするところは、少量生産に適しかつより高温ガスの流 入を効果的に防止し得る高温流体用耐熱シールを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記実情に鑑みてなされたものであって、従って本考案に係る高温 流体用耐熱シールの特徴とするところは、外筒体と、これに遊嵌される内筒体と を備えてなる高温流体用筒体の前記外筒体と内筒体との間の環状空間の開口部付 近に配設されて、内筒体の内側の高温流体が該環状空間に流入するのを防止する 高温流体用耐熱シールにおいて、前記内筒体の端部に設けられる弾発体受部と、 該弾発体受部に一端側を当接させて配設される弾発体と、該内筒体の端部に外嵌 されて前記弾発体の自由端を押圧する外筒体の内側に遊嵌し得る外径を有するピ ストンリング状の第1割りリングと、そのスリット部を第1割りリングのスリッ ト部と位相をずらせて該第1割りリングに密接するように外筒体の内側に内設さ れる該外筒体の内径より大径のピストンリング状の第2割りリングとからなる構 成にしたところにある。
【0009】
【作用】
本考案に係る高温流体用耐熱シールによれば、弾発体によって第1割りリング の端面ず第2割りリングの端面に押圧され、第1割りリングが内筒体の端部に外 嵌され、かつ第2割りリングの外周が外筒体に嵌合されているので、高温ガスの 環状空間への流入が防がれるが、弾発体と、ピストンリング状の第1割りリング と第2割りリングとからなる構成のために、例えば第1割りリングと第2割りリ ングとは機械加工によって製造することができ、しかも第1割りリングと第2割 りリングとに設けられるスリット部は一箇所である。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の耐熱シールに係る詳細を、第1実施例に係る耐熱シールの断面 図の図1aと、図1aのA−A線断面図の図1bと、第2実施例に係る耐熱シー ルの断面図の図2と、第3実施例に係る耐熱シールの断面図の図3とを参照しな がら説明する。
【0011】 先ず、第1実施例を、図1aと図1bとを参照しながら説明すると、符号1は 端部に接続フランジ11を有する外筒体であり、この外筒体1の内側には、先端 側にこの内筒体本体の外径より細い小径部21を有する段付形状となっていて、 その部位にバネ受座22が形成されてなる耐熱ライナとしての内筒体2が、外筒 体1と同心になるように遊嵌されており、これら外筒体1と内筒体2との間には 環状空間3が形成されている。勿論、上記バネ受座22は内筒体2に鍔状の円板 体を周設して、この円板体の面をばね受座としても良い。
【0012】 上記内筒体2の小径部21の外周面と外筒体1の内周面との間に後述する構成 になる耐熱シール5が配設される。 耐熱シール5は、バネ受座22に一端側を当接させて配設される弾発体である コイル状のスプリング51と、小径部21に外嵌され、図1bに示すように、1 か所にスリット52aを有し、その断面が矩形状であって、いわゆるピストンリ ング状をした第1割リング52と、第1割リング52のスリット52aに対して そのスリット53aの位相をずらせて外筒体1に嵌合され、その断面が矩形状の ピストンリング状をした第2割リング53とからなる構成になっている。
【0013】 この第2割リング53の反第1割リング側の端面は、図1aに示すように、接 続フランジ11の端面にガスケットGを介して接続される、例えば高温ガス源の 出口のフランジ面に当接することによって、第1割リング52と第2割リング5 3とが密接するように構成されている。なお、スプリング51は、図示省略して いるが、第1割リング52に溝や小穴等を設けることによってその取付け位置が 保持されるように構成されている。
【0014】 ところで、上記第1割リング52を内筒体2の小径部21に外嵌するに際して は外嵌め式のスナップリングのようにその内径が若干押広げられ、また第2割リ ング53を外筒体2に嵌合するに際しては内嵌め式のスナップリングのようにそ の内径が若干縮小されて、それぞれ環状空間3に配設される。このようにして嵌 込むことによって、小径部21の外周面と第1割りリング52の内周面との間、 外筒体1の内周面と第2割りリング53の外周面との間からの高温ガスの流入が 防止される。
【0015】 このような、第1割リング52と第2割リング53とは何れも金型を用いるま でもなく機械加工で製造し得るので、少量生産の場合にはコスト的に有利になる 一方、スリットが一箇所にしか設けられていないので、従来の多数のスリットを 有する耐熱シールに比較して高温ガスのシール機能が向上する。
【0016】 図2は、本考案の第2実施例を示している。この実施例が上記第1実施例と相 違するところは、同図から良く理解されるように、外筒体1の端部の内側を径方 向の中心側に突出する角断面をした内側突出縁12を設けたところにある。 従って、第1割リング52の反スプリング側の端面が内側突出縁12に当接す るので、上記第1実施例と同効である。但し、この場合は、第1割リング52と スプリング51との組込みに窮するため、他方の端部側の耐熱シールは例えば上 記第1実施例のような構成にする必要がある。
【0017】 図3は、本考案の第3実施例を示している。この実施例が上記第1実施例と相 違するところは、同図から良く理解されるように、第2割りリング53の第1割 りリング側の端面をテーパ加工して、この端面と内周との交差部に尖鋭縁53b を設けたところにある。 従って、尖鋭縁53bが第1割りリング52の端面に線接触するので、この実 施例は上記第1実施例と同効である。
【0018】 ところで、この実施例の場合には、第1割りリング52と第2割りリング53 との線接触部位を除く他の相対する面の間には必ず隙間が生じることになるが、 スリットが一箇所だけであるため、従来例に比較してより良好なシール性能を発 揮することができる。
【0019】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案に係る耐熱シールによれば、弾発体と、ピストン リング状の第1割りリングと第2割りリングとからなる構成のために、例えば第 1割りリングと第2割りリングとは機械加工によって製造することができるので 、少量生産の場合に金型が不要で経済的に有利になり、また第1割りリングと第 2割りリングとに設けられるスリット部は一箇所であるために複数のスリットを 有する従来例に係る耐熱シールに比較して高温ガスのシール性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1aは本考案の第1実施例に係る耐熱シール
の断面図であり、また図1bは図1aのA−A線断面図
である。
【図2】本考案の第2実施例に係る耐熱シールの断面図
である。
【図3】本考案の第3実施例に係る耐熱シールの断面図
である。
【図4】第1従来例に係る耐熱シールの断面構成斜視図
である。
【図5】第2従来例に係る耐熱シールの断面構成説明図
である。
【図6】第3従来例に係る耐熱シールの断面構成斜視図
である。
【符号の説明】
1…外筒体、11…接続フランジ、12…内側突出縁、
2…内筒体、21…小径部、22…バネ受座、3…環状
空間、5…耐熱シール、51…スプリング、52…第1
割りリング、52a…スリット、53…第2割りリン
グ、53a…スリット、53b…尖鋭縁、G…ガスケッ
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16L 59/18 9138−3J

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒体と、これに遊嵌される内筒体とを
    備えてなる高温流体用筒体の前記外筒体と内筒体との間
    の環状空間の開口部付近に配設されて、内筒体の内側の
    高温流体が該環状空間に流入するのを防止する高温流体
    用耐熱シールにおいて、前記内筒体の端部に設けられる
    弾発体受部と、該弾発体受部に一端側を当接させて配設
    される弾発体と、該内筒体の端部に外嵌されて前記弾発
    体の自由端を押圧する外筒体の内側に遊嵌し得る外径を
    有するピストンリング状の第1割りリングと、そのスリ
    ット部を第1割りリングのスリット部と位相をずらせて
    該第1割りリングに密接するように外筒体の内側に内設
    される該外筒体の内径より大径のピストンリング状の第
    2割りリングとからなることを特徴とする高温流体用耐
    熱シール。
JP9525391U 1991-11-20 1991-11-20 高温流体用耐熱シール Withdrawn JPH0545325U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Effective date: 19960208