JPH0545272U - 免震アイソレータ - Google Patents

免震アイソレータ

Info

Publication number
JPH0545272U
JPH0545272U JP9524691U JP9524691U JPH0545272U JP H0545272 U JPH0545272 U JP H0545272U JP 9524691 U JP9524691 U JP 9524691U JP 9524691 U JP9524691 U JP 9524691U JP H0545272 U JPH0545272 U JP H0545272U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seismic isolation
rubber
plates
metal plate
pitch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9524691U
Other languages
English (en)
Inventor
直樹 加藤
佳孝 村松
政治 伊藤
一郎 西川
Original Assignee
昭和電線電纜株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 昭和電線電纜株式会社 filed Critical 昭和電線電纜株式会社
Priority to JP9524691U priority Critical patent/JPH0545272U/ja
Publication of JPH0545272U publication Critical patent/JPH0545272U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ゴム板11のはみ出しや金属板10のそりを
防止しうる免震アイソレータを提供する。 【構成】 複数の金属板10とゴム板11とを互いに全
面的もしくは部分的に非接着状態で交互に積層してな
り、各金属板10表面に、深さが少なくとも0.1mm、
かつ各ピッチが10mm以内の円状溝15を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、構造物等が受ける地震動を軽減するために使用される免震アイソレ ータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から免震アイソレータとしては複数枚の鉄板からなる金属板と各金属板間 に配置された天然ゴムからなるゴム板とにより構成された積層ゴムが使われてい る。また、このような免震アイソレータにおいて振動を速やかに吸収するために 、積層ゴムの金属板とゴム板とを互いに全面的もしくは部分的に非接着状態にし て水平方向の変形動作に際してゴム板の非接着面が金属板に対して所定の摩擦力 をもって追従し有効な振動吸収効果を発揮するようにしたものがある(例えば特 開平2−176227号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかして、前記複数の金属板とゴム板とを互いに全面的もしくは部分的に非接 着状態とした免震アイソレータは、例えば周知のオイルダンパ機構を積層ゴムと は別途に設けたものに比べて、小さい設置面積で有効な振動吸収効果を発揮しう るという利点がある。しかし大荷重が常時鉛直に付加されていることにより、ゴ ム板が長期間のうちにクリープを生じて周縁部に広がる傾向があり、さらには金 属板周縁部から外方にはみ出してきたり金属板のそりが発生して所定の免震特性 が維持されないおそれがある。
【0004】 本考案はこのような従来の難点を解消すべくなされたもので、ゴム板のはみ出 しや金属板のそりを防止しうる免震アイソレータを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の免震アイソレータは、複数の金属板とゴム板とを互いに全面的もしく は部分的に非接着状態で交互に積層してなる免震アイソレータにおいて、前記各 金属板表面に、深さが少なくとも0.1mm、かつ各ピッチが10mm以内の円状溝 を設けたことを特徴とするものである。
【0006】 本考案における前記円状溝としては、スパイラル状、同心円状の溝を含むもの であり、また同溝の横断面が鋸歯状、パルス状のいずれでもよい。
【0007】 また前記円状溝の深さは、0.1〜0.15mm、かつ各ピッチは1〜10mmの 範囲が好ましい。この範囲を外れた場合はクリープ量が著しく多くなり所定の免 震特性の維持ができなくなるという不都合が生じる。
【0008】
【作用】
本考案の免震アイソレータは、複数の金属板とゴム板とを互いに接着面積を減 じた状態で交互に積層されていることにより、水平方向の変形動作に際してゴム 板の非接着面が金属板に対して所定の摩擦力をもって追従し有効な振動吸収効果 を発揮することを利用したものであり、さらに各金属板表面に所望の円状溝を設 けたことにより、ゴム板のはみ出しや金属板のそりを長期間に亙って防止するこ とが可能である。
【0009】
【実施例】
次に本考案の実施例について説明する。
【0010】 図1は本考案の免震アイソレータを示している。すなわち鉄板からなる複数枚 の金属板10と、各金属板間に装入された天然ゴムからなる複数枚のゴム板11 と、上下端部にそれぞれ装着された外金具12、13とを備えている。また各ゴ ム板11は、予め円板状に成形されて各金属板10に装入され、金型(図示せず )に収容されて加硫されるが、各金属板10に対して全面的に非接着状態もしく は部分的に非接着状態とされている。
【0011】 しかして、各金属板10の表面には、図2に図1A部を拡大して示すように円 状溝15が設けられている。円状溝15は図3にさらに拡大して示されるように 横断面が鋸歯状を呈し、その深さhが少なくとも0.1mm、かつ各ピッチpが 10mm以内の溝である。
【0012】 また円状溝15は平面が図4に示されるようなスパイラル状あるいは図5に示 されるような同心円状とされている。
【0013】 なお円状溝15は横断面が図6に示されるようなパルス状を呈していても、そ の深さhが少なくとも0.1mm、かつ各ピッチpが10mm以内とすることにより 、図3に示された横断面鋸歯状のものとほぼ同等の性能が得られる。
【0014】 次表は、金属板の溝の深さh、溝間ピッチpを種々変えたときのクリープ(% )をそれぞれ測定した数値を示している。
【0015】
【表1】
【0016】 表1から明らかなように本考案の免震アイソレータは安定したクリープ量とな ることが分かる。
【0017】
【考案の効果】
以上の実施例からも明らかなように、本考案の免震アイソレータは各金属板表 面に、深さが少なくとも0.1mm、各ピッチが10mm以内の円状溝を設けたこと により、各金属板からのゴム板のはみ出しを防止することができ、水平方向の変 形動作に際して安定した免震性能を維持しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す正面図。
【図2】図1A部の拡大縦断面図。
【図3】同実施例の金属板表面に設けられた円状溝の拡
大縦断面図。
【図4】同金属板の平面図。
【図5】本考案の他の金属板を示す平面図。
【図6】本考案の他の実施例の円状溝の拡大縦断面図。
【符号の説明】
10…金属板 11…ゴム板 12、13…外金具 15…円状溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 伊藤 政治 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)考案者 西川 一郎 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の金属板とゴム板とを互いに全面的
    もしくは部分的に非接着状態で交互に積層してなる免震
    アイソレータにおいて、前記各金属板の表面に、深さが
    少なくとも0.1mm、かつ各ピッチが10mm以内の円状
    溝を設けたことを特徴とする免震アイソレータ。
JP9524691U 1991-11-20 1991-11-20 免震アイソレータ Pending JPH0545272U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9524691U JPH0545272U (ja) 1991-11-20 1991-11-20 免震アイソレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9524691U JPH0545272U (ja) 1991-11-20 1991-11-20 免震アイソレータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0545272U true JPH0545272U (ja) 1993-06-18

Family

ID=14132401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9524691U Pending JPH0545272U (ja) 1991-11-20 1991-11-20 免震アイソレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0545272U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011105078A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Sumitomo Metal Ind Ltd 鉄道車両用弾性支持リンク装置
KR101142307B1 (ko) * 2011-06-29 2012-05-15 (주)티앤에치코퍼레이션 방진 댐퍼
JP2012092906A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Ihi Infrastructure Systems Co Ltd 支承装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011105078A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Sumitomo Metal Ind Ltd 鉄道車両用弾性支持リンク装置
JP2012092906A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Ihi Infrastructure Systems Co Ltd 支承装置
KR101142307B1 (ko) * 2011-06-29 2012-05-15 (주)티앤에치코퍼레이션 방진 댐퍼

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4629099B2 (ja) 高減衰力を有する吸収性覆い
US3343770A (en) Bonding of an elastic shock absorber with a rigid base plate
JPH0545272U (ja) 免震アイソレータ
US3443349A (en) Floor panel plate
JP2002070943A (ja) 免震滑り支承装置
JPS62141330A (ja) 免震装置
JPH0547564U (ja) 免震アイソレータ
JPH03209033A (ja) 減衰装置
JPS63293340A (ja) 積層ゴム支承体
JP2554883Y2 (ja) 免震アイソレータ
JPS621959A (ja) 天井吊り具
JPS5813155Y2 (ja) 防振装置
JPS6319446Y2 (ja)
US2830807A (en) Vibration isolator
JPS59210166A (ja) 免震装置
JPS6116294Y2 (ja)
CN209762080U (zh) 具有减震结构的制动器摩擦片
JPH0354186Y2 (ja)
CN218881216U (zh) 一种分级屈服耗能阻尼器
JPH0893850A (ja) 防振ゴム
JP2602798Y2 (ja) 積層ゴム支承体
JPS5819227Y2 (ja) 防振浮床用支持装置
JPS6137886Y2 (ja)
CN111895038A (zh) 电梯减振器
JPH07207764A (ja) 高曲げ剛性積層ゴム支承