JPH0544984Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0544984Y2 JPH0544984Y2 JP15253688U JP15253688U JPH0544984Y2 JP H0544984 Y2 JPH0544984 Y2 JP H0544984Y2 JP 15253688 U JP15253688 U JP 15253688U JP 15253688 U JP15253688 U JP 15253688U JP H0544984 Y2 JPH0544984 Y2 JP H0544984Y2
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- JP
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- slider
- circuit board
- contacts
- push plate
- actuator
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- Expired - Lifetime
Links
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
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- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
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Landscapes
- Switches With Compound Operations (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔考案の利用分野〕
本考案は、1個の手動操作部材に4方向の異な
る力の内の何れか1方向の力を加え、4組の開閉
接点中の2組の開閉接点を連動せしめて開閉操作
するように構成された四方向スイツチに関するも
のである。
る力の内の何れか1方向の力を加え、4組の開閉
接点中の2組の開閉接点を連動せしめて開閉操作
するように構成された四方向スイツチに関するも
のである。
ただし、本考案における4方向の異なる力と
は、着力点を異にする平行な4種類の操作力を含
む意である。
は、着力点を異にする平行な4種類の操作力を含
む意である。
この種の四方向スイツチは、例えば自動車用の
リモートコントロールミラーの操作用に用いられ
る。
リモートコントロールミラーの操作用に用いられ
る。
1基のリモートコントロールミラーは一般に2
個の直流モータを備えており、該2個のモータ中
の一方はミラーを左右に回動せしめ、他方はミラ
ーを上下に回動させる。
個の直流モータを備えており、該2個のモータ中
の一方はミラーを左右に回動せしめ、他方はミラ
ーを上下に回動させる。
上記の如く設けられた2個のモータのそれぞれ
を任意に正転、逆転させるには、4組の単極双投
形のスイツチ中の2組を連動せしめて開閉操作す
る必要がある。
を任意に正転、逆転させるには、4組の単極双投
形のスイツチ中の2組を連動せしめて開閉操作す
る必要がある。
この為に4個のスイツチを設けることは容易で
あるが、運転操作を容易ならしめると共に誤操作
の虞れ無からしめる為、1個の手動操作部材で上
記4組のスイツチを操作出来るようにすることが
望ましい。このため前述の四方向スイツチが用い
られている。
あるが、運転操作を容易ならしめると共に誤操作
の虞れ無からしめる為、1個の手動操作部材で上
記4組のスイツチを操作出来るようにすることが
望ましい。このため前述の四方向スイツチが用い
られている。
実用面においては、自動車用ドアミラーの場
合、車体の左右にそれぞれリモートコントロール
ミラーが設置されているので、2個の四方向スイ
ツチを設けるか、若しくは、1個の四方向スイツ
チと1個の切替スイツチとを併設するかしなけれ
ばならない。
合、車体の左右にそれぞれリモートコントロール
ミラーが設置されているので、2個の四方向スイ
ツチを設けるか、若しくは、1個の四方向スイツ
チと1個の切替スイツチとを併設するかしなけれ
ばならない。
第4図Aは四方向スイツチS4と、左右ミラーの
切替スイツチSlrとによつて、左右のリモートコ
ントロールミラーMl,Mrを操作するための回路
図、第4図Bはその開閉図表である。
切替スイツチSlrとによつて、左右のリモートコ
ントロールミラーMl,Mrを操作するための回路
図、第4図Bはその開閉図表である。
図示されている如く、四方向スイツチ(S4とし
て示す)は4組の単極双投形のスイツチが組みこ
まれている。
て示す)は4組の単極双投形のスイツチが組みこ
まれている。
図において上下に対向配置された単極双投形ス
イツチをL,Rに連動操作すると、ミラー左右回
動用モータHL,HRが正、逆転される。
イツチをL,Rに連動操作すると、ミラー左右回
動用モータHL,HRが正、逆転される。
HLは左側ミラーMl用の左右回動モータであ
り、HRは右側ミラーMr用の左右回動モータであ
る。HLは操作とHR操作とは、切替スイツチSlrで
切り替えられる。
り、HRは右側ミラーMr用の左右回動モータであ
る。HLは操作とHR操作とは、切替スイツチSlrで
切り替えられる。
同様に、図において左右に対向配設された単極
双投スイツチをUP,DOWNに連動操作するとミ
ラー上下回動モータVL,VRが正、逆転される。
双投スイツチをUP,DOWNに連動操作するとミ
ラー上下回動モータVL,VRが正、逆転される。
上に述べた四方向スイツチは、従来一般に回路
基板上に4組の固定接点を設けるとともに、該固
定接点のそれぞれに対して可動接点を摺触せしめ
た構造が用いられる。
基板上に4組の固定接点を設けるとともに、該固
定接点のそれぞれに対して可動接点を摺触せしめ
た構造が用いられる。
上記構成の従来形四方向スイツチは、固定接点
に対して可動接点が摺動する構造であるため、摺
動抵抗に打ち勝つだけの操作力を必要とする。
に対して可動接点が摺動する構造であるため、摺
動抵抗に打ち勝つだけの操作力を必要とする。
固定接点に対する可動接点の摺触圧力を小さく
すると導通が不確実となり、摺触圧力を大きくす
ると操作所要力が大きくなる上に早期に磨耗す
る。
すると導通が不確実となり、摺触圧力を大きくす
ると操作所要力が大きくなる上に早期に磨耗す
る。
上述の事情に鑑みて、操作所要力が小さく、耐
久性が優れ、しかも導通の確実な四方向スイツチ
を構成するため、ボール接点スイツチの利用が考
えられる。
久性が優れ、しかも導通の確実な四方向スイツチ
を構成するため、ボール接点スイツチの利用が考
えられる。
上記のボール接点スイツチは本考案者が創作し
て別途出願中(実願昭61−120357)の公知のもの
である。
て別途出願中(実願昭61−120357)の公知のもの
である。
第5図は上記ボール接点スイツチの原理を説明
するための断面図、第6図は同じく模式的に描い
た斜視図である。
するための断面図、第6図は同じく模式的に描い
た斜視図である。
図において、1は基体であつて、この例ではプ
リント回路板P,C,Bで、この基体1の上面に
長方形状の1対の固定接点10-1,10-2を配設
する。
リント回路板P,C,Bで、この基体1の上面に
長方形状の1対の固定接点10-1,10-2を配設
する。
2はケース形、すなわち底面を開口した中空状
の直方体形状をなすガイド体であつて、このガイ
ド体2はその両端に透孔2aを開設する。かくし
てなるガイド体2を上述の基体1に、基体1の上
面の1対の固定接点10-1,10-2を覆うように
取付ける。この結果、基体1およびガイド体2に
より直方体形状の空間21が形成される。
の直方体形状をなすガイド体であつて、このガイ
ド体2はその両端に透孔2aを開設する。かくし
てなるガイド体2を上述の基体1に、基体1の上
面の1対の固定接点10-1,10-2を覆うように
取付ける。この結果、基体1およびガイド体2に
より直方体形状の空間21が形成される。
3および4は上述の基体1およびガイド体2に
より画成された空間2b内にその空間2bの長手
方向にスライド可能にかつ対向させて収納した第
1スライダおよび第2スライダであつて、この第
1スライダ3および第2スライダ4は絶縁性の材
質からなり、縦断面が上述の空間2bの縦断面と
ほぼ等しいか1まわり小さい直方体形状をなし、
その対向する内側面と反対側の外側面に突部3a
および4aを外方に一体に突設し、その突部3a
および4aをガイド体2の透孔2aにそれぞれ挿
入する。この第1スライダ3および第2スライダ
4は対向する内側面から底面にかけて傾斜面3b
および4bをそれぞれ設ける。
より画成された空間2b内にその空間2bの長手
方向にスライド可能にかつ対向させて収納した第
1スライダおよび第2スライダであつて、この第
1スライダ3および第2スライダ4は絶縁性の材
質からなり、縦断面が上述の空間2bの縦断面と
ほぼ等しいか1まわり小さい直方体形状をなし、
その対向する内側面と反対側の外側面に突部3a
および4aを外方に一体に突設し、その突部3a
および4aをガイド体2の透孔2aにそれぞれ挿
入する。この第1スライダ3および第2スライダ
4は対向する内側面から底面にかけて傾斜面3b
および4bをそれぞれ設ける。
5は復帰用のスプリングであつて、このスプリ
ング5は圧縮ばねで、上述の第2スライダ4の突
部4aに外嵌し、かつその第2スライダ4の外側
面とガイド体2の内側面との間に介装し、第1ス
ライダ3および第2スライダ4を第5図中の矢印
P1と反対方向に常時付勢させ、この第1スライ
ダ3および第2スライダ4を元の位置に復帰させ
る。
ング5は圧縮ばねで、上述の第2スライダ4の突
部4aに外嵌し、かつその第2スライダ4の外側
面とガイド体2の内側面との間に介装し、第1ス
ライダ3および第2スライダ4を第5図中の矢印
P1と反対方向に常時付勢させ、この第1スライ
ダ3および第2スライダ4を元の位置に復帰させ
る。
6-1,6-2は1対の可動接点であつて、これら
の可動接点は導電性の材質からなり、表面が滑ら
かでかつ直径が上述の空間21の幅よりも若干小
さい球状をなす。かくしてなる2個の可動接点6
を上述の第1スライダ3の傾斜面3b、第2スラ
イダ4の傾斜面4b、基体1の上面に囲まれた
略々台形状の空間内に、転動可能に収納する。こ
の結果、2個の可動接点6-1,6-2は上述の操作
体(第1スライダ3、第2スライダ4、スプリン
グ5)を介して上述のガイド2により空間2bの
長手方向に転動するようにガイドされることとな
る。
の可動接点は導電性の材質からなり、表面が滑ら
かでかつ直径が上述の空間21の幅よりも若干小
さい球状をなす。かくしてなる2個の可動接点6
を上述の第1スライダ3の傾斜面3b、第2スラ
イダ4の傾斜面4b、基体1の上面に囲まれた
略々台形状の空間内に、転動可能に収納する。こ
の結果、2個の可動接点6-1,6-2は上述の操作
体(第1スライダ3、第2スライダ4、スプリン
グ5)を介して上述のガイド2により空間2bの
長手方向に転動するようにガイドされることとな
る。
第7図Aは、このボール接点スイツチの作用説
明図である。
明図である。
回路基板1′の上に、共通固定接点10cと、
1対の切替固定接点10a,10bを設ける。
1対の切替固定接点10a,10bを設ける。
1対の球状可動接点6-1,6-2が、鎖線で示し
た中立位置にあるとき、該球状可動接点6-1,6
−2はそれぞれの中心点(投影図における中心点の
意、本図において黒点で示す)で回路基板1′に
接する、この状態において、3個の固定接点10
c,10a,10bは相互に導通しない。
た中立位置にあるとき、該球状可動接点6-1,6
−2はそれぞれの中心点(投影図における中心点の
意、本図において黒点で示す)で回路基板1′に
接する、この状態において、3個の固定接点10
c,10a,10bは相互に導通しない。
1対の球状可動接点が図の上方に転動して実線
で描いた6-1′,6-2′位置になると、固定接点1
0cと同10aとが導通する。
で描いた6-1′,6-2′位置になると、固定接点1
0cと同10aとが導通する。
また、下方に転動して破線で描いた6-1″,6-
2″位置になると、固定接点10-c,10aが導通
する。
2″位置になると、固定接点10-c,10aが導通
する。
上述の作動は摺動を伴わず、球状部材である可
動接点の転動によつて行われるのでスムースに行
われ、かつ、磨耗が少ない。
動接点の転動によつて行われるのでスムースに行
われ、かつ、磨耗が少ない。
上記の説明により、第7図Aのボール接点スイ
ツチは、第7図Bに示したと同様に作用すること
が解る。
ツチは、第7図Bに示したと同様に作用すること
が解る。
しかも、これを第7図Aの如く構成した場合、
1対の球状可動接点6-1,6-2が、鎖線で図示し
た位置(中立位置)から図の左、右方向に転動し
ても、固定接点10c,10a,10bを相互に
導通させない。
1対の球状可動接点6-1,6-2が、鎖線で図示し
た位置(中立位置)から図の左、右方向に転動し
ても、固定接点10c,10a,10bを相互に
導通させない。
第5図、第6図に示したボール接点は、1対の
スライダ3,4の傾斜面3b,4bをそれぞれ球
状可動接点6-1,6-2に接せしめて、弾性的に挟
みつけた形に構成してあるが、第8図に示したよ
うに1対の傾面を有するスライダ11で球状可動
接点6-1,6-2を覆い、スプリング12によつて
矢印P2方向に付勢しても同様の作用効果が得ら
れる。上記スライダ11を矢印S−S′方向に往復
駆動すると、接点の開閉が行われる。
スライダ3,4の傾斜面3b,4bをそれぞれ球
状可動接点6-1,6-2に接せしめて、弾性的に挟
みつけた形に構成してあるが、第8図に示したよ
うに1対の傾面を有するスライダ11で球状可動
接点6-1,6-2を覆い、スプリング12によつて
矢印P2方向に付勢しても同様の作用効果が得ら
れる。上記スライダ11を矢印S−S′方向に往復
駆動すると、接点の開閉が行われる。
上に述べたボール接点スイツチの特性を活用し
て前記の目的(操作力が軽く摩耗の少ない、四方
向スイツチに好適な接点構造の提供)を達成する
ため、次記のような構成が考えられる。次記の構
成は本考案者が創作して別途出願中の考案(実願
昭63−48758号、以下、先願の考案という)であ
る。
て前記の目的(操作力が軽く摩耗の少ない、四方
向スイツチに好適な接点構造の提供)を達成する
ため、次記のような構成が考えられる。次記の構
成は本考案者が創作して別途出願中の考案(実願
昭63−48758号、以下、先願の考案という)であ
る。
前述のボール接点スイツチの基本的な作動は、
第7図Aにおいて1対の球状可動接点6-1′,6-
2′の移動方向をX,Y方向とすると、これらの球
状可動接点をX軸方向に並べた構造であつた。こ
のため、第7図Aの例では該1対の球状可動接点
6-1,6-2がY軸方向に動くときは開閉作動を行
い、X軸方向に動くときは開閉作動を行わない。
第7図Aにおいて1対の球状可動接点6-1′,6-
2′の移動方向をX,Y方向とすると、これらの球
状可動接点をX軸方向に並べた構造であつた。こ
のため、第7図Aの例では該1対の球状可動接点
6-1,6-2がY軸方向に動くときは開閉作動を行
い、X軸方向に動くときは開閉作動を行わない。
先願の考案においては、上記1対の球状可動接
点6-1,6-2を、(第7図参照)x′軸方向(又は
y′軸方向)に配列すると共に、球状可動接点の作
用を円滑ならめるよう、前記公知のボール接点ス
イツチに、次記の如き改良を加えてこれを適用す
る。
点6-1,6-2を、(第7図参照)x′軸方向(又は
y′軸方向)に配列すると共に、球状可動接点の作
用を円滑ならめるよう、前記公知のボール接点ス
イツチに、次記の如き改良を加えてこれを適用す
る。
第9図は上記先願の考案の一実施例であつて、
原理図(第8図)で説明したスライダ11に対応
するスライダ24は、函状の操作体23内に収納
され、スプリング12によつて付勢されている。
原理図(第8図)で説明したスライダ11に対応
するスライダ24は、函状の操作体23内に収納
され、スプリング12によつて付勢されている。
上記操作体23は、基体1とガイド体22との
間に摺動自在に挾持されて案内されている。
間に摺動自在に挾持されて案内されている。
上記操作体23には突起23aが形成されてお
り、この突起23aは、ガイド体22の長孔22
aに摺動自在に嵌合し、図の左右方向に案内され
ている。23bは、上記の突起23aに係合する
手動操作用のレバーである。
り、この突起23aは、ガイド体22の長孔22
aに摺動自在に嵌合し、図の左右方向に案内され
ている。23bは、上記の突起23aに係合する
手動操作用のレバーである。
本考案者は前記のボール接点スイツチ装置(第
9図)について実用化試験を繰り返し行い、所期
の目的を達成し得たことを確認したが、その反
面、改良の余地あるトラブルの発生も確認した。
9図)について実用化試験を繰り返し行い、所期
の目的を達成し得たことを確認したが、その反
面、改良の余地あるトラブルの発生も確認した。
上記のトラブルとは、スライダ24と操作体2
3との間のガタの為、球状可動接点6-1,6-2を
介しての導通が不安点になる場合が発生する。
3との間のガタの為、球状可動接点6-1,6-2を
介しての導通が不安点になる場合が発生する。
第9図の構成から容易に理解し得るごとく、こ
の装置が作動するためには、スライダ24と操作
体23との間に若干のクリアランスを必要とする
が、このクリアランスによつてスライダ24がガ
タつくと、電気的導通が不安定になる。
の装置が作動するためには、スライダ24と操作
体23との間に若干のクリアランスを必要とする
が、このクリアランスによつてスライダ24がガ
タつくと、電気的導通が不安定になる。
この先願の考案は、前述のスイツチ装置に改良
を加え、1対の球状可動接点6-1,6-2を介して
行われる導通を常に安定ならしめた。
を加え、1対の球状可動接点6-1,6-2を介して
行われる導通を常に安定ならしめた。
即ち、第9図に示したボールスイツチ装置にお
いてスライダ24の静粛安定な摺動を困難ならし
めていた原因は、該スライダ24の上下運動を案
内している2面の間隔寸法Wが、摺動面の摺動方
向長さLよりも長いことにある。上記の摺動方向
とは操作体23に対するスライダ24の摺動方向
の意であり、本図において上下方向である。こう
した改良点の原理について、前述の構成(第9
図)を参照して述べると、スライダ24を、図の
左右に2分割すると共に、その片方を操作体23
に対して固定する(一体に構成してもよい)。そ
して、分割された他方を図の上下方向の摺動可能
に支承し、スプリング12で基板1に向けて付勢
する。
いてスライダ24の静粛安定な摺動を困難ならし
めていた原因は、該スライダ24の上下運動を案
内している2面の間隔寸法Wが、摺動面の摺動方
向長さLよりも長いことにある。上記の摺動方向
とは操作体23に対するスライダ24の摺動方向
の意であり、本図において上下方向である。こう
した改良点の原理について、前述の構成(第9
図)を参照して述べると、スライダ24を、図の
左右に2分割すると共に、その片方を操作体23
に対して固定する(一体に構成してもよい)。そ
して、分割された他方を図の上下方向の摺動可能
に支承し、スプリング12で基板1に向けて付勢
する。
これにより、案内面の間隔寸法Wが著しく短縮
(概算1/2)され、案内、摺動が円滑、静粛に行わ
れ、従つて接触導通が安定する。
(概算1/2)され、案内、摺動が円滑、静粛に行わ
れ、従つて接触導通が安定する。
上述の先願の考案によれば、1対の球状可動接
点の移動方向X,Yに対して、固定接点の配列は
X,Y方向であり、かつ、前記1対の球状可動接
点6-1,6-2がx′方向(又はy′方向)の如く、45°
傾いて並べられている。
点の移動方向X,Yに対して、固定接点の配列は
X,Y方向であり、かつ、前記1対の球状可動接
点6-1,6-2がx′方向(又はy′方向)の如く、45°
傾いて並べられている。
従つて、該1対の可動接点6-1,6-2がX方向
に移動しても、Y方向に移動しても、固定接点間
の導通を開閉する。
に移動しても、Y方向に移動しても、固定接点間
の導通を開閉する。
このため、第7図Aの構成は同図Bの等価回路
の如く1個の単極単投スイツチであるのに比し、
前記の手段によれば2個の単極単投スイツチとし
て機能し得る。
の如く1個の単極単投スイツチであるのに比し、
前記の手段によれば2個の単極単投スイツチとし
て機能し得る。
従つて、同様の機能を発揮せしめるに必要な球
状可動接点の組数は半分で足り、操作所要力もほ
ぼ半分になる。
状可動接点の組数は半分で足り、操作所要力もほ
ぼ半分になる。
その上、1対の球状可動接点を相互に摺触させ
ながら転動せしめる際、移動方向X,Yと並び方
向x′,y′とが斜交していると、摩擦が少なくて円
滑に作動し得る。しかも第9図について説明した
ガタが防止され、確実な導通が得られる。
ながら転動せしめる際、移動方向X,Yと並び方
向x′,y′とが斜交していると、摩擦が少なくて円
滑に作動し得る。しかも第9図について説明した
ガタが防止され、確実な導通が得られる。
第10図は先願に係る接点構造の1実施例を示
す説明図である。
す説明図である。
基板面に直交座標XYと、これを左回りに45°回
転せしめた直交座標x′y′とを設定する。
転せしめた直交座標x′y′とを設定する。
2対の球状可動接点6-1,6-2、及び同6-3,
6-4を、それぞれx′軸方向に接せしめて並べ、こ
の関係位置を保持したままX軸方向、Y軸方向に
それぞれ往復移動せしめるように操作手段を設け
る。
6-4を、それぞれx′軸方向に接せしめて並べ、こ
の関係位置を保持したままX軸方向、Y軸方向に
それぞれ往復移動せしめるように操作手段を設け
る。
点,,,は、それぞれ球状可動接点6
−1,6-2,6-3,6-4が基板に接している点であ
つて平面図形的にはそれぞれの投影円の中心点で
ある。
−1,6-2,6-3,6-4が基板に接している点であ
つて平面図形的にはそれぞれの投影円の中心点で
ある。
点から距離LYだけ−Y方向に、即ち図にお
いて下方に、点A1を定める。以下、説明の便宜
上、X,Y方向をそれぞれ図における左右、上下
で呼称する。
いて下方に、点A1を定める。以下、説明の便宜
上、X,Y方向をそれぞれ図における左右、上下
で呼称する。
前記の距離LYについて、本実施例においては
簡単な構成とするためLY=L=LXとする。
簡単な構成とするためLY=L=LXとする。
点から距離Lだけ上方に点B1をとり、
点から距離Lだけ右方に点C1をとり、
点から距離Lだけ左方に点D1をとり、
点から距離Lだけ下方に点A2をとり、
点から距離Lだけ上方に点B2をとり、
点から距離Lだけ右方に点C2をとり、
点から距離Lだけ左方に点D2をとり、
点から距離Lだけ下方に点A3をとり、
点から距離Lだけ上方に点B3をとり、
点から距離Lだけ右方に点C3をとり、
点から距離Lだけ左方に点D3をとり、
点から距離Lだけ下方に点A4をとり、
点から距離Lだけ上方に点B4をとり、
点から距離Lだけ右方に点C4をとり、
点から距離Lだけ左方に点D4をとる。
そして、
点A1,C2を含む固定接点イを設け、
点D1,B2を含む固定接点ロを設け、
点B1を含む固定接点ハを設け、
点C1を含む固定接点ニを設け、
点A2を含む固定接点ホを設け、
点D2を含む固定接点ヘを設け、
点A3,C4を含む固定接点トを設け、
点D3,B4を含む固定接点チを設け、
点B3を含む固定接点リを設け、
点C3を含む固定接点ヌを設け、
点A4を含む固定接点ルを設け、
点D4を含む固定接点ヲを設ける。
上述の第3図を整理して第4図に示す。
平行斜線を付して示したイ,ロ〜ヲは、それぞ
れ固定接点である。
れ固定接点である。
第11図に鎖線で示した区域,,,
は、それぞれ第10図に示した点,,,
の周辺部である。これらの区域には固定接点など
のパターンを設けない。
は、それぞれ第10図に示した点,,,
の周辺部である。これらの区域には固定接点など
のパターンを設けない。
第10図、第11図に鎖線円で示した球状可動
接点6-1〜6-4はそれぞれ中立位置であり、この
中立位置において各球状可動接点6-1〜6-4は基
板上のパターンの無い所に接しており、各固定接
点イ〜ヲは、(外部導通の有無は別として)開状
態にある。
接点6-1〜6-4はそれぞれ中立位置であり、この
中立位置において各球状可動接点6-1〜6-4は基
板上のパターンの無い所に接しており、各固定接
点イ〜ヲは、(外部導通の有無は別として)開状
態にある。
上に述べた4個の球状可動接点6-1〜6-4を、
その相対位置を保つたまま上方へ距離Lだけ移動
させると第12図の如くになる。この状態で固定
接点ロ,ハ、及び同チ,リが閉じられる。(固定
接点ハは、球状可動接点6-1、同6-2を介して固
定接点ロに導通される)。
その相対位置を保つたまま上方へ距離Lだけ移動
させると第12図の如くになる。この状態で固定
接点ロ,ハ、及び同チ,リが閉じられる。(固定
接点ハは、球状可動接点6-1、同6-2を介して固
定接点ロに導通される)。
下方に距離Lだけ動かすと第13図の如くにな
り、固定接点イ,ホ、及び同ト,ルが閉じられ
る。
り、固定接点イ,ホ、及び同ト,ルが閉じられ
る。
右方に距離Lだけ動かすと第14図の如くにな
り、固定接点イ,ニ、及び同ト,ヌが閉じられ
る。
り、固定接点イ,ニ、及び同ト,ヌが閉じられ
る。
左方に距離Lだけ動かすと第15図の如くにな
り、固定接点ロ,ハ、及び同チ,ヲが閉じられ
る。
り、固定接点ロ,ハ、及び同チ,ヲが閉じられ
る。
以上第10図〜第15図は原理図である。本実
施例においては第16図に示す如く固定接点イと
同ロ、固定接点ハと同ニ、固定接点トと同チ、及
び固定接点ルと同ヲを、それぞれ一体に連設して
常時導通せしめた。その実体形状を第17図に示
す。平行斜線を付した部分は固定接点として機能
する部分である。
施例においては第16図に示す如く固定接点イと
同ロ、固定接点ハと同ニ、固定接点トと同チ、及
び固定接点ルと同ヲを、それぞれ一体に連設して
常時導通せしめた。その実体形状を第17図に示
す。平行斜線を付した部分は固定接点として機能
する部分である。
第18図は、第17図に示した2群の固定接点
群を含む回路基板14の平面図である。仮想線で
囲んで示した15は、左右のミラーの操作を切り
替えるためのスイツチ回路部分である。
群を含む回路基板14の平面図である。仮想線で
囲んで示した15は、左右のミラーの操作を切り
替えるためのスイツチ回路部分である。
第19図は本例における球状可動接点部の付近
を示す断面図である。本実施例は第9図に示した
出願中のボール接点スイツチに先願の考案を適用
して改良したものであつて、第9図と同一の図面
参照番号を付した部分は同様の構成部分である。
第20図は先願の実施例の分解斜視図である。
を示す断面図である。本実施例は第9図に示した
出願中のボール接点スイツチに先願の考案を適用
して改良したものであつて、第9図と同一の図面
参照番号を付した部分は同様の構成部分である。
第20図は先願の実施例の分解斜視図である。
スライダ24′は、1対の斜面24a,24b
をそれぞれ有する2部分24A,24Bに分割し
てある。
をそれぞれ有する2部分24A,24Bに分割し
てある。
分割された部分の内、24Aは、基板1とガイ
ド体22とに案内されて、基板1の面と平行に移
動し得る平行スライダである。
ド体22とに案内されて、基板1の面と平行に移
動し得る平行スライダである。
分割された他方の部分24Bは、前記平行スラ
イダ24Aによつて支承され、基板1に対して垂
直方向の摺動自在に案内される垂直スライダであ
つて、スプリング26により基板1に向けて付勢
されている。
イダ24Aによつて支承され、基板1に対して垂
直方向の摺動自在に案内される垂直スライダであ
つて、スプリング26により基板1に向けて付勢
されている。
平行スライダ24Aは斜面24aを有し、垂直
スライダ24Bは斜面24bを有し、これら1対
の斜面24a,24bの間に1対の球状可動接点
6-1,6-2が挟みつけられて保持されている。
スライダ24Bは斜面24bを有し、これら1対
の斜面24a,24bの間に1対の球状可動接点
6-1,6-2が挟みつけられて保持されている。
スライダ24′がスプリング26に付勢され、
斜面24b(第19図)を介して球状可動接点6-
2を押圧すると、斜面24bの作用により該球状
可動接点は固定接点10bに向けて押圧されると
共に、略同じ大きさの力が球状可動接点6-1に向
けても矢印P3の如く押圧される。
斜面24b(第19図)を介して球状可動接点6-
2を押圧すると、斜面24bの作用により該球状
可動接点は固定接点10bに向けて押圧されると
共に、略同じ大きさの力が球状可動接点6-1に向
けても矢印P3の如く押圧される。
矢印P3の押圧力を受けた球状可動接点6-1は、
斜面24aの作用により、略同じ大きさの力で固
定接点10aに向けて押圧される。このようにし
て、常に安定した力で押圧された導通が安定して
保持される。
斜面24aの作用により、略同じ大きさの力で固
定接点10aに向けて押圧される。このようにし
て、常に安定した力で押圧された導通が安定して
保持される。
第19図に示す如く、垂直スライダ24Bの上
下摺動を案内している2面の間隔寸法W′は、摺
動方向の案内部長さ寸法L′に比して略等長であ
る。このため垂直スライダ24Bの案内はガタ無
く円滑静粛に行われ、接触導通を常に安定に保持
する。
下摺動を案内している2面の間隔寸法W′は、摺
動方向の案内部長さ寸法L′に比して略等長であ
る。このため垂直スライダ24Bの案内はガタ無
く円滑静粛に行われ、接触導通を常に安定に保持
する。
第21図は本考案の実施例の分解斜視図であ
る。14は、第18図について説明した回路基板
である。
る。14は、第18図について説明した回路基板
である。
上記回路基板14上に、第10図について説明
した4個の球状可動接点6-1,6-2,6-3,6-4
が、2個ずつx′−x′軸方向に並べて配設されてい
る。
した4個の球状可動接点6-1,6-2,6-3,6-4
が、2個ずつx′−x′軸方向に並べて配設されてい
る。
上記の球状可動接点は、第19図について説明
したスライダ24′に収納され、同じく第19図
に示した垂直スライダ24Bを介して、スプリン
グ26により付勢され、2個ずつ摺触しつつ回路
基板14に向けて押しつけられる。
したスライダ24′に収納され、同じく第19図
に示した垂直スライダ24Bを介して、スプリン
グ26により付勢され、2個ずつ摺触しつつ回路
基板14に向けて押しつけられる。
上記のスライダ24′は、ガイド体22により
回路基板14に対して平行に案内され、操作手段
40によつてX−X軸方向、及びY−Y軸方向に
動かされる。
回路基板14に対して平行に案内され、操作手段
40によつてX−X軸方向、及びY−Y軸方向に
動かされる。
上記操作手段40は、前記ガイド体22を収納
して回路基板14を覆うケース40aと、伝動杆
40bを固定した方形板状のプツシユプレート4
0cとを有している。
して回路基板14を覆うケース40aと、伝動杆
40bを固定した方形板状のプツシユプレート4
0cとを有している。
上記伝動杆40bは、ケース40a上面の透孔
40dを貫通して、抜け止め部40eを外嵌し、
その先端は前記スライダ24′の開口24cに係
合している。これにより、該プツシユプレート4
0cの何れかの辺を押すと、伝動杆40bが傾動
して、スライダ24をX,Y方向に移動させる。
40dを貫通して、抜け止め部40eを外嵌し、
その先端は前記スライダ24′の開口24cに係
合している。これにより、該プツシユプレート4
0cの何れかの辺を押すと、伝動杆40bが傾動
して、スライダ24をX,Y方向に移動させる。
前記のプツシユプレート40cは、スプリング
40fにより、伝動部材であるアクチユエータA
40gを介して押圧されて中立姿勢(回路基板1
4と平行な姿勢)となるように付勢されている。
40fにより、伝動部材であるアクチユエータA
40gを介して押圧されて中立姿勢(回路基板1
4と平行な姿勢)となるように付勢されている。
41aは、往復スライダ41bを操作するため
のノブであつて、車体の左方に設けられたミラー
と、車体の右方に設けられたミラーとの切替スイ
ツチ用の構成部分である。この左右切替スイツチ
部分は、第4図におけるスイツチSlrに相当する。
のノブであつて、車体の左方に設けられたミラー
と、車体の右方に設けられたミラーとの切替スイ
ツチ用の構成部分である。この左右切替スイツチ
部分は、第4図におけるスイツチSlrに相当する。
上記の左右切換スイツチ用の往復スライダ41
bは、前述のボール接点機構を備えており、2対
の球状可動接点6と、2個の垂直スライダ24
B′と2個のスプリング26′とを収納している。
bは、前述のボール接点機構を備えており、2対
の球状可動接点6と、2個の垂直スライダ24
B′と2個のスプリング26′とを収納している。
上記2対の球状可動接点6は、第18図につい
て説明した左右切替スイツチ回路部分15に押し
つけられている。
て説明した左右切替スイツチ回路部分15に押し
つけられている。
前記往復スライダ41bは、ノブ41aの手動
操作によつてX軸方向に往復駆動され、左右切替
スイツチ回路15の切替を行う。
操作によつてX軸方向に往復駆動され、左右切替
スイツチ回路15の切替を行う。
第21図に分解斜視図を示した先願に係る考案
の実施例である四方向スイツチの断面図を第22
図に示す。
の実施例である四方向スイツチの断面図を第22
図に示す。
プツシユプレート40cの背面中央(伝動杆4
0bの根元)には球状の凸部が設けられ、ケース
40aに形成された球面座40hにより回動可能
に支承されている。
0bの根元)には球状の凸部が設けられ、ケース
40aに形成された球面座40hにより回動可能
に支承されている。
上記プツシユプレート40cの四隅には、伝動
部材であるアクチユエータA40gが当接し、ス
プリング40fで押圧されている。
部材であるアクチユエータA40gが当接し、ス
プリング40fで押圧されている。
この先願の考案に係る四方向スイツチにおいて
は、上記スプリング40fがアクチユエータA4
0gとガイド体22との間に圧縮介装されてい
る。
は、上記スプリング40fがアクチユエータA4
0gとガイド体22との間に圧縮介装されてい
る。
前記伝動杆40bの先端は、スライダ24′の
中央部に設けられた凹部に係合している。
中央部に設けられた凹部に係合している。
プツシユプレート40cに、矢印Puの力、又
は矢印Pdの力を加えると、該プツシユプレート
は球面座40hを中心として回動し、伝動杆40
bが矢印u−dの如く揺動する。
は矢印Pdの力を加えると、該プツシユプレート
は球面座40hを中心として回動し、伝動杆40
bが矢印u−dの如く揺動する。
上記伝動杆40bの揺動により、スライダ2
4′が図の上下方向に摺動する。この摺動に伴つ
て、該スライダ24′内に嵌合している垂直スラ
イダ24Bは、球状可動接点6-1〜6-4(図には
2個のみ現われている)を回路基板14に押しつ
けながら摺動せしめられてスイツチ開閉作動をす
る。
4′が図の上下方向に摺動する。この摺動に伴つ
て、該スライダ24′内に嵌合している垂直スラ
イダ24Bは、球状可動接点6-1〜6-4(図には
2個のみ現われている)を回路基板14に押しつ
けながら摺動せしめられてスイツチ開閉作動をす
る。
第22図では操作力(矢印)Pu,Pdのみ表わ
されているが、第21図に示した如く、プツシユ
プレート40cの上、下、左、右の辺にそれぞれ
矢印Pu,Pd,Pl、又はPrの力の何れか一つを選
択的に加えることにより、四方向スイツチとして
の作動が行われる。
されているが、第21図に示した如く、プツシユ
プレート40cの上、下、左、右の辺にそれぞれ
矢印Pu,Pd,Pl、又はPrの力の何れか一つを選
択的に加えることにより、四方向スイツチとして
の作動が行われる。
第22図に表わされている伝動杆40bの先端
と、スライダ24′中央部の凹部との間には若干
のクリアランスを設けないと円滑な作動が出来な
い。上記伝動杆40bの先端は円弧に沿つてu−
dの如く動き、スライダ24′は直線運動するこ
ともあつて、両者の間にはどうしてもクリアラン
スが必要である。このため、スライダ24′を中
立位置(図示の位置)に停止させる機能が不安定
で、外部から衝撃を受けてスイツチが閉作動する
虞れが有る。
と、スライダ24′中央部の凹部との間には若干
のクリアランスを設けないと円滑な作動が出来な
い。上記伝動杆40bの先端は円弧に沿つてu−
dの如く動き、スライダ24′は直線運動するこ
ともあつて、両者の間にはどうしてもクリアラン
スが必要である。このため、スライダ24′を中
立位置(図示の位置)に停止させる機能が不安定
で、外部から衝撃を受けてスイツチが閉作動する
虞れが有る。
また、プツシユプレート40cに加えた操作力
(例えば矢印Puが消失すると、スライダ24′は
中立位置に復元しなければならないが、この構造
では復帰力が充分でない。
(例えば矢印Puが消失すると、スライダ24′は
中立位置に復元しなければならないが、この構造
では復帰力が充分でない。
本考案は上述の事情に鑑みて為されたものであ
つて、先願の考案に係る四方向スイツチを改良
し、先願の四方向スイツチの長所(操作力が軽
く、摩耗しない)を損うことなく、スライダの中
立位置復元性が完全で、中立位置保持機能の確実
な四方向スイツチを提供することを目的とする。
つて、先願の考案に係る四方向スイツチを改良
し、先願の四方向スイツチの長所(操作力が軽
く、摩耗しない)を損うことなく、スライダの中
立位置復元性が完全で、中立位置保持機能の確実
な四方向スイツチを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段について、本
考案の実施例に対応する第2図を参照して説明す
る。
考案の実施例に対応する第2図を参照して説明す
る。
アクチユエータA40gをプツシユプレート4
0cに向けて押圧しているスプリング40fの反
力は、前記先願の考案(第22図)ではガイド体
22で受けていた。このガイド体22はスライダ
22の摺動を案内する部材である。
0cに向けて押圧しているスプリング40fの反
力は、前記先願の考案(第22図)ではガイド体
22で受けていた。このガイド体22はスライダ
22の摺動を案内する部材である。
本考案においては、前記スプリング40fの反
力を、新たに構成したアクチユエータB51を介
してスライダ24′で受ける。
力を、新たに構成したアクチユエータB51を介
してスライダ24′で受ける。
このため、スライダ24′の前面側(プツシユ
プレート40cに対向する側)に柱状に突起を設
け、この突起をアクチユエータB51に当接させ
る。
プレート40cに対向する側)に柱状に突起を設
け、この突起をアクチユエータB51に当接させ
る。
上記の突起の当接を受ける部分に、アクチユエ
ータB51には凹面を形成しておく。
ータB51には凹面を形成しておく。
スライダ24′の柱状突起の先端と、アクチユ
エータB51の凹部とはスプリング40fによつ
て押圧力を受けるので、柱状突起の先端は凹部の
真中(一番深い所)へ滑り込もうとする力を生じ
る。
エータB51の凹部とはスプリング40fによつ
て押圧力を受けるので、柱状突起の先端は凹部の
真中(一番深い所)へ滑り込もうとする力を生じ
る。
このようにして、スライダ24′はアクチユエ
ータB51に正対する方向に力を受ける。このた
め、スライダ24′の中立位置への復元性が良く、
しかもガタを生じないので中立状態の保持が確実
である。
ータB51に正対する方向に力を受ける。このた
め、スライダ24′の中立位置への復元性が良く、
しかもガタを生じないので中立状態の保持が確実
である。
第1図は本考案の四方向スイツチの一実施例を
示す分解斜視図である。この実施例は先願の考案
に係る四方向スイツチに本考案を適用して改良し
たものであつて、本第1図は先願の考案における
第21図に対応する。
示す分解斜視図である。この実施例は先願の考案
に係る四方向スイツチに本考案を適用して改良し
たものであつて、本第1図は先願の考案における
第21図に対応する。
次に、第1図と第21図とを対照して異なる点
について述べる。
について述べる。
スプリング40fとスライダ24′との間にア
クチユエータ51を介装すると共に、スライダ2
4′の四隅に柱状突起24eを設ける。
クチユエータ51を介装すると共に、スライダ2
4′の四隅に柱状突起24eを設ける。
先願に係る四方向スイツチ(第21図)におい
てもスライダ24′の四隅に小突起24dが設け
られていたが、この小突起24dはガイド体22
の十字形の溝孔22aに嵌合してX,Y方向の摺
動を案内するためのものであつて、スプリング4
0fの押圧力とは無関係であつた。
てもスライダ24′の四隅に小突起24dが設け
られていたが、この小突起24dはガイド体22
の十字形の溝孔22aに嵌合してX,Y方向の摺
動を案内するためのものであつて、スプリング4
0fの押圧力とは無関係であつた。
本例の柱状突起24eは上記のアクチユエータ
B51に当接してスプリング40fの伸張復元力
を受ける。
B51に当接してスプリング40fの伸張復元力
を受ける。
第3図は上記アクチユエータB51を示し、同
図Bは平面図、AはそのA−A断面図である。
図Bは平面図、AはそのA−A断面図である。
アクチユエータB51の四隅には、前記スライ
ダの柱状突起24eに当接する凹面51aが形成
されている。51bは、アクチユエータB51を
矢印Z方向に案内するための突起である。
ダの柱状突起24eに当接する凹面51aが形成
されている。51bは、アクチユエータB51を
矢印Z方向に案内するための突起である。
上記の凹面51aの拡大斜視図を第1図Cに示
す。
す。
本例の凹面は、X−Y方向の動きに対応するよ
うに4個の斜面51a-1〜51a-4を十字形に配列
してある。
うに4個の斜面51a-1〜51a-4を十字形に配列
してある。
(第3図D参照)前記の柱状突起が、破線で示
した24d′のように斜面の途中に対向当接した状
態でスプリングの押圧力(矢印P4を受けると、
斜面の作用によつて矢印P5方向の力を生じて、
鎖線で示した24dの位置に動かされる。このよ
うにして、スライダ24′に対して中立位置復元
力が与えられ、該スライダ24′は迅速、確実に
中立位置に復元する。
した24d′のように斜面の途中に対向当接した状
態でスプリングの押圧力(矢印P4を受けると、
斜面の作用によつて矢印P5方向の力を生じて、
鎖線で示した24dの位置に動かされる。このよ
うにして、スライダ24′に対して中立位置復元
力が与えられ、該スライダ24′は迅速、確実に
中立位置に復元する。
さらに、鎖線で示した柱状突起24dは矢印
P4の押圧力により、アクチユエータ51に対し
てガタ無く当接し、中立位置が確実に維持され
る。
P4の押圧力により、アクチユエータ51に対し
てガタ無く当接し、中立位置が確実に維持され
る。
第2図は本実施例の断面図である(スライダ2
4′の柱状突起24dとアクチユエータB51と
の当接箇所は、読図の便宜上、模式化して描いて
ある。
4′の柱状突起24dとアクチユエータB51と
の当接箇所は、読図の便宜上、模式化して描いて
ある。
本考案に係る四方向スイツチを適用すると、
先願の考案における長所であるところの、軽い
操作力と優れた耐久性とを損うことなく、しか
も、 スイツチ機構部分の中立状態への復元が迅速、
確実であり、その上、中立状態の保持が確実であ
つて、外部からの衝撃によつて接点が開閉作動す
る虞れが無い。
操作力と優れた耐久性とを損うことなく、しか
も、 スイツチ機構部分の中立状態への復元が迅速、
確実であり、その上、中立状態の保持が確実であ
つて、外部からの衝撃によつて接点が開閉作動す
る虞れが無い。
第1図乃至第3図は本考案に係る四方向スイツ
チの一実施例を示し、第1図は分解斜視図、第2
図は断面図、第3図はアクチユエータの説明図で
ある。第4図乃至第7図は公知のボール接点スイ
ツチの説明図である。第8図及び第9図は上記ボ
ール接点スイツチの改良例を示す断面図である。
第10図乃至第22図は先願に係る四方向スイツ
チを示し、第10図は固定接点と可動接点との対
応状態の平面図、第11図乃至第16図は作動説
明図、第17図は固定接点の説明図、第18図は
回路基板の平面図、第19図は球状可動接点近傍
の断面図、第20図は同じく分解斜視図、第21
図は全体構成の分解斜視図、第22図は同じく断
面図である。 6,6-1〜6-4……球状可動接点、14……回
路基板、22……ガイド体、24,24′……ス
ライダ、24B,24B′……垂直スライダ、2
4e……柱状突起、40……操作手段、40a…
…ケース、40b……伝動杆、40c……プツシ
ユプレート、40f……スプリング、40g……
伝動部材であるアクチユエータA、51……アク
チユエータB、51a……凹部、51a-1〜51a
−4……斜面。
チの一実施例を示し、第1図は分解斜視図、第2
図は断面図、第3図はアクチユエータの説明図で
ある。第4図乃至第7図は公知のボール接点スイ
ツチの説明図である。第8図及び第9図は上記ボ
ール接点スイツチの改良例を示す断面図である。
第10図乃至第22図は先願に係る四方向スイツ
チを示し、第10図は固定接点と可動接点との対
応状態の平面図、第11図乃至第16図は作動説
明図、第17図は固定接点の説明図、第18図は
回路基板の平面図、第19図は球状可動接点近傍
の断面図、第20図は同じく分解斜視図、第21
図は全体構成の分解斜視図、第22図は同じく断
面図である。 6,6-1〜6-4……球状可動接点、14……回
路基板、22……ガイド体、24,24′……ス
ライダ、24B,24B′……垂直スライダ、2
4e……柱状突起、40……操作手段、40a…
…ケース、40b……伝動杆、40c……プツシ
ユプレート、40f……スプリング、40g……
伝動部材であるアクチユエータA、51……アク
チユエータB、51a……凹部、51a-1〜51a
−4……斜面。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 4組の開閉接点と1個の手動操作部材とを設
け、該1個の手動操作部材に4方向の操作力を選
択的に加えて、前記4組の開閉接点中の2組を連
動して開閉作動せしめる四方向スイツチにおい
て、 (a) 回路基板上に複数組の固定接点を設け、 (b) 上記複数組の固定接点のそれぞれに対して1
対の球状可動接点を対向せしめて配置し、 (c) 上記複数対の球状可動接点の各対の球状可動
接点を覆つて、回路基板と垂直に摺動する垂直
スライダを設けると共に、該垂直スライダは球
状可動接点の個々に対して摺触する斜面を有す
るものとし、 (d) 上記複数対の球状可動接点を覆う複数個の垂
直スライダを摺動自在に嵌合して、回路基板と
平行に摺動するスライダを設け、 (e) 前記スライダと複数個の垂直スライダとの間
にそれぞれスプリングを圧縮介装して該垂直ス
ライダを回路基板に向けて付勢し、 (f) 上記スライダを回路基板と平行に摺動せしめ
る案内部材を設け、 (g) 前記と別体に、手動操作部材であるプツシユ
プレートを構成して、該プツシユプレートを回
路基板に対向離間せしめて配置し、 (h) 上記プツシユプレートが回路基板に対向して
いる側の面の中央部を回動可能に支承し、 (i) 上記プツシユプレートが回路基板に対向して
いる面の中央部に伝動杆を一体的に植設し、 (j) 上記伝動杆の先端部を、前記スライダの中央
部に設けた凹部に係合し、 (k) 前記プツシユプレート背面の四隔に当接する
4本の脚状部を備えたバネ座板部材であるアク
チユエータAを構成し、 (l) 前記スライダの、プツシユプレートに対向す
る面の四隅付近に柱状突起を設け、 (m) 上記の柱状突起の先端に当接し、該柱状突起
の中心軸に関して対称形の凹状をなす斜面を有
するアクチユエータBを構成し、 (n) 前記アクチユエータAとアクチユエータBと
の間にスプリングを圧縮介装したことを特徴と
する四方向スイツチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15253688U JPH0544984Y2 (ja) | 1988-11-25 | 1988-11-25 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15253688U JPH0544984Y2 (ja) | 1988-11-25 | 1988-11-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0273029U JPH0273029U (ja) | 1990-06-04 |
JPH0544984Y2 true JPH0544984Y2 (ja) | 1993-11-16 |
Family
ID=31427554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15253688U Expired - Lifetime JPH0544984Y2 (ja) | 1988-11-25 | 1988-11-25 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0544984Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-11-25 JP JP15253688U patent/JPH0544984Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0273029U (ja) | 1990-06-04 |
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