JPH0544821U - ドラム缶 - Google Patents

ドラム缶

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JPH0544821U
JPH0544821U JP10064491U JP10064491U JPH0544821U JP H0544821 U JPH0544821 U JP H0544821U JP 10064491 U JP10064491 U JP 10064491U JP 10064491 U JP10064491 U JP 10064491U JP H0544821 U JPH0544821 U JP H0544821U
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JP
Japan
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top plate
drum
upper frame
plate
hole
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JP10064491U
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English (en)
Inventor
正夫 曽根田
Original Assignee
鐘紡株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドラム缶の上面側に雨水等が溜るのを防止
し、内容物が不衛生になる等の問題を解消する。 【構成】 上部枠9を構成する縁取り部1A,5Aに貫
通穴21を穿設し、この貫通穴21に金属製の連通パイ
プ22を嵌挿し、溶接部23,24により連通パイプ2
2の両端側を縁取り部1A,5Aに固着する。そして、
上部枠9と天板5との間の有底空間13内に溜る雨水等
を連通パイプ22の連通穴22Aから外部に排出する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば液体状の化粧料、食料、飲料または燃料等を収容するのに好 適に用いられるドラム缶に関し、特に、上端側に補強用の上枠部が全周に亘って 設けられたドラム缶に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に従来技術のドラム缶を示す。
【0003】 図において、1はドラム缶本体を構成する胴板を示し、該胴板1は金属板材に より大径円筒状のチューブとして形成され、その上,下両端側は後述の天板5, 地板2によって閉塞されている。また、該胴板1の上,下両端部は天板5,地板 2よりも上,下方向に突出する縁取り部1A,1Bとなり、該縁取り部1A,1 Bは後述する上部枠9,下部枠3の一部を構成している。
【0004】 2は胴板1の下端側を閉塞した底板部としての地板を示し、該地板2は金属板 材により略円板状に形成され、その外周側には下部枠3の一部を構成する縁取り 部2Aが下向きに突出して設けられている。3は地板2の外周側に位置し、下向 きに突出した下部枠を示し、該下部枠3は胴板1の縁取り部1B内に地板2の縁 取り部2Aを嵌合させた状態で、これらの縁取り部1B,2Aを巻締めすること により形成され、胴板1の下端側等を補強するようになっている。また、これら の縁取り部1B,2Aは下部枠3の巻締め部3Aよりも上側でシーム溶接等の手 段を用いて溶接部4により固着され、該溶接部4は縁取り部1B,2A間をシー ルしている。
【0005】 5は胴板1の上端側を閉塞した天板部としての天板を示し、該天板5は地板2 とほぼ同様に形成され、その外周側には上部枠9の一部を構成する縁取り部5A が上向きに突出して設けられている。また、該天板5には胴板1内に収容した内 容物としての液体化粧料6を流出,入させるための口部7,8が一体的に設けら れ、該口部7,8の上端は上部枠9の上端よりも低い位置で開口している。
【0006】 9は天板5の外周側に位置し、上向きに突出した上枠部としての上部枠を示し 、該上部枠9は胴板1の縁取り部1A内に天板5の縁取り部5Aを嵌合させた状 態で、これらの縁取り部1A,5Aを巻締めすることにより形成され、該上部枠 9の巻締め部9Aは天板5の外周側を全周に亘って取囲み、胴板1の上端側等を 補強すると共に、後述の栓体11,12等を保護するようになっている。10は 胴板1の上端側と天板5の外周側とをシールした溶接部を示し、該溶接部10は 胴板1の内側から該胴板1と天板5との衝合部に全周に亘って、例えばアーク溶 接を施すことによって形成され、胴板1内の液体化粧料6が上部枠9の巻締め部 9A等から外部に漏洩するのを防止している。
【0007】 11,12は天板5の口部7,8を施蓋した栓体を示し、該栓体11,12は 口部7,8に着脱可能に螺着され、内部の液体化粧料6を口部7,8から流出, 入させるときに該口部7,8から取外される。
【0008】 このように構成される従来技術では、まずドラム缶を製造する場合に、胴板1 の縁取り部1A内に天板5の縁取り部5Aを嵌合し、これらを巻締め部9Aで巻 締めすることにより上部枠9を形成する。そして、胴板1の上端側と天板5の外 周側との間に胴板1の内側から全周に亘って、例えばアーク溶接を施すことによ り溶接部10を形成し、該溶接部10によって胴板1と天板5との間をシールす る。次に、胴板1の下端側を地板2により巻締め等の手段で閉塞すると共に、溶 接部4にシーム溶接等を施すことにより、胴板1と地板2との間をシールする。
【0009】 一方、胴板1内に液体化粧料6を収容するときには、口部7,8から栓体11 ,12を取外し、例えば口部8から液体化粧料6を流入させることによってドラ ム缶内に液体化粧料6を収容させ、その後口部7,8に栓体11,12を螺着す ることによって、口部7,8を閉塞する。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、天板5の外周側に全周に亘って胴板1の上 端側を補強し、運搬時等に栓体11,12を保護するための上部枠9を設けてい るから、この上部枠9の内側には天板5を底部とする有底空間13が形成される 。そして、この有底空間13は天板5上で口部7,8等の周囲を取囲み、その上 端は口部7,8の上端よりも高いレベルとなっている。
【0011】 このため、従来技術では、例えば工場の外等にドラム缶を置いたときに、雨水 等が有底空間13内に溜ることがあり、この雨水等が口部7,8の上端から栓体 11,12との間を介して胴部1内に浸入し、内部の液体化粧料6を汚染するば かりか、この液体化粧料6に雑菌が入って不衛生になるという問題がある。
【0012】 本考案は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本考案は内部に雨水 等が浸入するのを防止でき、雑菌が入って不衛生になる等の問題を解消できるよ うにしたドラム缶を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本考案が採用する構成は、筒状のドラム缶本体 と、該ドラム缶本体の下端側を閉塞した底板部と、前記ドラム缶本体の上端側を 閉塞し、前記ドラム缶本体内の内容物を流出,入させる口部が設けられた天板部 と、該天板部の外周側に位置して上向きに突出し、該天板部を全周に亘って取囲 む上枠部とからなるドラム缶において、前記上枠部には、前記天板部の口部上端 よりも下側に位置し、前記上枠部の内,外を連通させる連通穴を形成したことに ある。
【0014】
【作用】
上記構成により、上枠部と天板部との間に形成される有底空間内に雨水等が溜 るような場合でも、この雨水等を連通穴を介して前記有底空間の外部に自動的に 排出でき、口部の周囲等が不衛生になるのを防止できる。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1および図2に基づき説明する。なお、実施例では 前述した図5に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を 省略するものとする。
【0016】 まず、図1は本考案の第1の実施例を示している。
【0017】 図中、21は上部枠9の巻締め部9Aよりも下側に位置して縁取り部1A,5 Aに穿設された貫通穴、22は該貫通穴21内に嵌挿された連通パイプを示し、 該連通パイプ22は比較的小径の金属パイプにより形成され、その軸方向両端側 は胴板1の縁取り部1Aおよび天板5の縁取り部5Aから貫通穴21の軸方向に 僅かに突出している。そして、該連通パイプ22の軸方向両端側は縁取り部1A ,5Aの表面側に溶接部23,24で全周溶接され、胴板1内の液体化粧料6が 溶接部10を介して連通パイプ22と貫通穴21との間から外部に漏洩するのを 防止している。
【0018】 また、連通パイプ22の内周側は上部枠9の内,外を連通させる連通穴22A となり、該連通穴22Aは有底空間13内に溜る雨水等を上部枠9の外部へと自 動的に排出させる。ここで、連通パイプ22の連通穴22Aは天板5の上面より も上側で、かつ口部7の上端面よりも下側に位置し、有底空間13内に溜る雨水 等の液面が口部7の上端面よりも高くなるのを防止している。
【0019】 本実施例によるドラム缶は上述の如き構成を有するもので、その基本的作用に ついては従来技術によるものと格別差異はない。
【0020】 然るに、本実施例では、胴板1の縁取り部1Aと天板5の縁取り部5Aとを貫 通するように上部枠9の巻締め部9Aの下側に位置して貫通穴21を穿設し、該 貫通穴21には連通パイプ22を嵌挿して、該連通パイプ22の連通穴22Aに より有底空間13内を外部に連通させると共に、連通パイプ22の軸方向両端側 を縁取り部1A,5Aの表面側に溶接部23,24で全周溶接する構成としたか ら、下記のような作用効果を得ることができる。
【0021】 まず、縁取り部1A,5Aに穿設した貫通穴21と連通パイプ22との間は縁 取り部1A,5Aの表面側で溶接部23,24により完全に密封されるから、貫 通穴21の穿設時に溶接部10が損傷されるようなことがあっても、溶接部23 ,24によって連通パイプ22と貫通穴21との間をシールでき、胴板1内の液 体化粧料6が溶接部10の損傷部分等を介して外部に漏洩するのを効果的に防止 できる。
【0022】 そして、天板5と上部枠9との間の有底空間13内に雨水等が溜ることがあっ ても、この雨水を連通穴22Aを介して有底空間13の外部に自動的に排出でき 、この雨水が口部7の上端面を越えて有底空間13内に溜るのを確実に防止でき る。また、当該ドラム缶を連通穴22Aの方向に傾けるようにすれば、有底空間 13内の雨水をさらに外部に排出でき、有底空間13内に溜った雨水をほぼ完全 に除去することが可能となる。
【0023】 従って本実施例では、有底空間13内に溜った雨水等が口部7等の上端から栓 体11との間を介して内部に浸入するのを効果的に防止でき、内部の液体化粧料 6に雑菌等が入って不衛生になる等の問題を解消できる。また、当該ドラム缶の 洗浄時に前記有底空間13内に洗浄液が溜まるような場合でも、連通穴22Aを 介して洗浄液等を外部に排出でき、微生物トラブル等の発生を効果的に防止でき る。
【0024】 次に、図2は本考案の第2の実施例を示し、本実施例の特徴は、樹脂材料から なるドラム缶の上枠部に、該上枠部の内,外を連通させる連通穴を形成したこと にある。
【0025】 図中、31は樹脂材料からなるドラム缶のドラム缶本体を構成する円筒状の胴 部を示し、該胴部31の下端側は底板部(図示せず)により閉塞され、胴部31 内には液体化粧料6等が収容されている。32は胴部31の上端側を閉塞した天 板部を示し、該天板部32には胴部31内に液体化粧料6を流入,出させる口部 (図示せず)が従来技術で述べた口部7,8とほぼ同様に形成され、この口部に は栓体(図示せず)が着脱可能に螺着されている。
【0026】 33は天板部32の外周側に位置して上向きに突設された上枠部を示し、該上 枠部33は胴部31,天板部32よりも厚肉に形成され、天板部32の外周側を 全周に亘って取囲むことにより、該天板部32との間に有底空間34を形成して いる。そして、該上枠部33は胴部31の上端側を補強すると共に、天板部32 の口部に螺着された栓体を運搬時等に保護するようになっている。
【0027】 さらに、35は上枠部33に形成された連通穴を示し、該連通穴35は上枠部 33の下端側に斜めに穿設され、上枠部33の内周側から外周側に向けて下向き に傾斜している。そして、該連通穴35は上枠部33の内周側で天板部32の上 面と接するように開口し、有底空間34内に溜る雨水等を外部に排出させる。
【0028】 かくして、このように構成される本実施例でも、前記第1の実施例とほぼ同様 の作用効果を得ることができるが、特に本実施例では、上枠部33に穿設した連 通穴35を天板部32の上面と接するように開口させたから、有底空間34内の 雨水等をほぼ完全に排出でき、天板部32の上面側が不衛生になるのを効果的に 防止できる。
【0029】 なお、前記第1の実施例では、上部枠9に連通パイプ22を貫通させて設け、 該連通パイプ22の連通穴22Aにより上部枠9の内,外を連通させるものとし て述べたが、本考案はこれに限らず、上部枠9に複数の連通パイプ22を上部枠 9の周方向に所定間隔をもって設けるようにしてもよく、この場合には当該ドラ ム缶が傾いているときでも、各連通パイプ22のいずれかから雨水等を排出でき る。また、前記第2の実施例でも、上枠部33に複数の連通穴35を穿設するよ うにしてもよい。
【0030】 さらに、前記各実施例では、当該ドラム缶内に液体化粧料6を収容するものと して述べたが、本考案はこれに限らず、例えば液体状の食料、飲料または燃料等 を内容物として収容するようにしてもよい。
【0031】 また、前記第1の実施例では、上部枠9を構成する縁取り部1A,5Aに貫通 穴21を穿設し、この貫通穴21内に連通パイプ22を嵌挿して溶接部23,2 4で固着するものとして述べたが、本考案はこれに限らず、例えば貫通穴21を 穿設したときに、胴板1内の液体化粧料6が溶接部10等を介して外部に漏洩す ることがない場合には、貫通穴21内に連通パイプ22を嵌挿する必要がなく、 図3に示す第1の変形例のように、貫通穴21によって連通穴を構成するように してもよい。
【0032】 さらに、前記第1の実施例では、胴板1の上端側と天板5の外周側とを胴板1 の内側から溶接部10によって密封するものとして述べたが、これに替えて、胴 板1の縁取り部1A外周側と上部枠9の巻締め部9Aとを、図4に示す第2の変 形例のように溶接部41で全周溶接するようにしてもよく、この場合には連通パ イプ22を縁取り部1A,5Aに溶接部23,24で固着することにより、シー ル性を効果的に高めることができる。
【0033】
【考案の効果】
以上詳述した通り本考案によれば、ドラム缶の天板部を全周に亘って取囲む上 枠部に、天板部の口部上端よりも下側に位置して上枠部の内,外を連通させる連 通穴を形成したから、ドラム缶の天板部上に雨水等が溜ったとしても、この雨水 等を連通穴によって外部に排出でき、前記口部の上端レベルまで雨水等が溜るの を確実に防止できる。従って、口部を閉塞する栓体と口部との間からドラム缶内 に雨水等が浸入するのを確実に防止でき、内部に雑菌等が入って不衛生になる等 の問題を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例によるドラム缶を示す要
部拡大断面図である。
【図2】第2の実施例によるドラム缶を示す要部拡大断
面図である。
【図3】第1の変形例によるドラム缶を示す要部拡大断
面図である。
【図4】第2の変形例によるドラム缶を示す要部拡大断
面図である。
【図5】従来技術によるドラム缶を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 胴板(ドラム缶本体) 2 地板(底板部) 5 天板(天板部) 6 液体化粧料(内容物) 7,8 口部 9 上部枠(上枠部) 10,23,24,41 溶接部 11,12 栓体 13,34 有底空間 21 貫通穴 22 連通パイプ 22A,35 連通穴 31 胴部(ドラム缶本体) 32 天板部 33 上枠部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のドラム缶本体と、該ドラム缶本体
    の下端側を閉塞した底板部と、前記ドラム缶本体の上端
    側を閉塞し、前記ドラム缶本体内の内容物を流出,入さ
    せる口部が設けられた天板部と、該天板部の外周側に位
    置して上向きに突出し、該天板部を全周に亘って取囲む
    上枠部とからなるドラム缶において、前記上枠部には、
    前記天板部の口部上端よりも下側に位置し、前記上枠部
    の内,外を連通させる連通穴を形成したことを特徴とす
    るドラム缶。
JP10064491U 1991-11-11 1991-11-11 ドラム缶 Pending JPH0544821U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100525056B1 (ko) * 2003-02-03 2005-10-31 김봉조 수분유입방지 포장용기
KR101667601B1 (ko) * 2016-03-09 2016-10-19 아이세로미림화학주식회사 약품 식별 기능을 갖는 약품 저장용 드럼

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