JPH0544700U - 車載用スピーカの取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車載用スピーカを車両に取り付けるための車
載用スピーカの取付装置に関し、ボディーに孔を開ける
ことなく、スピーカの取り付けおよび取り外しが簡単に
できるようにすることを目的とする。 【構成】 スピーカ１Ｌ，１Ｒと、このスピーカ１Ｌ，
１Ｒにそれぞれ一端部分が取り付けられた第１および第
２の板バネ３Ｌ，３Ｒと、この第１および第２の板バネ
３Ｌ，３Ｒの他端部分にそれぞれ配設され、車両Ｖに配
設された第１、第２の固定用接着布ＭＬ，ＭＲと係脱す
る第１、第２の取付用接着布４Ｌ，４Ｒとからなり、第
１および第２の板バネ３Ｌ，３Ｒを湾曲させた状態で第
１、第２の取付用接着布４Ｌ，４Ｒを第１、第２の固定
用接着布ＭＬ，ＭＲに係合させ、第１および第２の板バ
ネ３Ｌ，３Ｒの弾性力でスピーカ１Ｌ，１Ｒを車両Ｖの
天井Ｃに当接させて支持する構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、車載用スピーカを車両に取り付けるための車載用スピーカの取付 装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

通常、車載用スピーカを車両に取り付ける場合、車両のボディに孔を開け、こ の孔と取付ねじなどによって車載用スピーカを取り付けている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来は上記のようにして車載用スピーカを車両に取り付けていたので、車両の ボディに孔を開けなければならないため、車載用スピーカの取付作業がめんどう である。 また、車載用スピーカは車両に取付ねじなどによって取り付けられているので 、車載用スピーカの取り外しもめんどうである。

【０００４】 さらに、車両は軽量化を計るためにモノコックボディーで作られているので、 ボディーに孔を開けると、車両によってはボディーの強度が低下するため、車両 検査を合格することができなくなるという不都合があった。 この考案は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、ボディ ーに孔を開けることなく、スピーカの取り付けおよび取り外しが簡単にできる車 載用スピーカの取付装置を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案にかかる車載用スピーカの取付装置は、スピーカと、このスピーカに それぞれ一端部分が取り付けられた一対の板バネと、この一対の板バネの他端部 分にそれぞれ配設され、車両に配設された一対の固定用接着布と係脱する一対の 取付用接着布とで構成したものである。

【０００６】

【作用】

この考案における車載用スピーカの取付装置は、板バネを湾曲させた状態で一 対の取付用接着布を一対の固定用接着布に係合させると、板バネの弾性力でスピ ーカを車両の天井に当接させた状態で支持する。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案の実施例を図に基づいて説明する。 図１（ａ），（ｂ）はこの考案の一実施例である車載用スピーカの取付装置の 構成を示す正面図と側面図である。 図１において、１Ｌ，１Ｒは左右のスピーカを示し、スピーカユニット１Ｓが 内蔵されている。

【０００８】 ２は連結板を示し、スピーカ１Ｌ，１Ｒを背面（裏面）側で連結するものであ る。 ３Ｌは第１の板バネを示し、一端部分がスピーカ１Ｌの連結板２を取り付けた 部分と対向する背面側に取り付けられ、他端部分に第１の取付用接着布４Ｌが配 設されている。 ３Ｒは第２の板バネを示し、一端部分がスピーカ１Ｒの連結板２を取り付けた 部分と対向する背面側に取り付けられ、他端部分に第２の取付用接着布４Ｒが配 設されている。

【０００９】 なお、第１の取付用接着布４Ｌから第２の取付用接着布４Ｒまでの長さは、後 述する第１の固定用接着布からピラー、天井、ピラーを経由して第２の固定用接 着布に至る長さと略同じである。

【００１０】 図２は車両に配設された一対の固定用接着布を示す説明図であり、図１と同一 部分に同一符号を付して説明を省略する。 図２において、Ｖは車両、Ｐは車両Ｖの支柱（ピラー）、Ｃは車両Ｖの天井、 ＭＬは一方（左側）のピラーＰの車内側に配設された第１の固定用接着布、ＭＲ が他方（右側）のピラーＰの車内側に配設された第２の固定用接着布を示す。

【００１１】 図３（ａ），（ｂ）は車載用スピーカを車両に取り付けた状態を示す説明図で あり、図１および図２と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。

【００１２】 次に、スピーカの取り付けおよび取り外しについて説明する。 まず、図２に示すように、車両Ｖの左右のピラーＰに第１および第２の固定用 接着布ＭＬ，ＭＲを配設した状態で、第１および第２の板バネ３Ｌ，３Ｒを湾曲 させて第１の取付用接着布４Ｌを第１の固定用接着布ＭＬに係合させるとともに 、第２の取付用接着布４Ｒを第２の固定用接着布ＭＲに係合させると、第１およ び第２の板バネ３Ｌ，３Ｒの弾性力によってスピーカ１Ｌ，１Ｒおよび連結板２ は天井Ｃに押し付けられ、第１および第２の取付用接着布４Ｌ，４Ｒも第１およ び第２の固定用接着布ＭＬ，ＭＲに圧接される。

【００１３】 したがって、第１の取付用接着布４Ｌと第２の固定用接着布ＭＬ、および第２ の取付用接着布４Ｒと第２の固定用接着布ＭＲが強固に係合するので、第１およ び第２の板バネ３Ｌ，３Ｒの弾性力でスピーカ１Ｌ，１Ｒを、図２および図３に 示すように、天井Ｃに当接させた状態で支持することができる。 そして、第１の取付用接着布４Ｌを第２の固定用接着布ＭＬから、および第２ の取付用接着布４Ｒを第２の固定用接着布ＭＲから剥がすことにより、スピーカ １Ｌ，１Ｒを取り外すことができる。

【００１４】 上述したように、この考案の実施例によれば、第１および第２の取付用接着布 ４Ｌ，４Ｒを第１および第２の固定用接着布ＭＬ，ＭＲに係脱させることにより 、スピーカ１Ｌ，１Ｒの取り付けおよび取り外しを簡単に行なうことができる。 そして、第１および第２の取付用接着布４Ｌ，４Ｒを第１および第２の固定用 接着布ＭＬ，ＭＲに係脱させることによってスピーカ１Ｌ，１Ｒの取り付けおよ び取り外しが行なえるので、車両Ｖのボディーに孔を開ける必要がなくなる。

【００１５】 なお、上記した実施例では、ステレオ用として２つのスピーカ１Ｌ，１Ｒを取 り付ける例で説明したが、１つのスピーカを取り付けるものであってもよいこと は言うまでもない。

【００１６】

【考案の効果】

以上のように、この考案によれば、スピーカと、このスピーカにそれぞれ一端 部分が取り付けられた一対の板バネと、この一対の板バネの他端部分にそれぞれ 配設され、車両に配設された一対の固定用接着布と係脱する一対の取付用接着布 とで構成したので、板バネを湾曲させた状態で一対の取付用接着布を一対の固定 用接着布に係合させることにより、板バネの弾性力でスピーカを車両の天井に当 接させた状態で支持することができる。

【００１７】 したがって、ボディーに孔を開けることなく、一対の取付用接着布を一対の固 定用接着布に係脱させることにより、スピーカの取り付けおよび取り外しを簡単 に行なうことができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ），（ｂ）はこの考案の一実施例である車
載用スピーカの取付装置の構成を示す正面図と側面図で
ある。

【図２】車両に配設した一対の固定用接着布を示す説明
図である。

【図３】（ａ），（ｂ）は車載用スピーカを車両に取り
付けた状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１Ｌ，１Ｒ スピーカ １Ｓ スピーカユニット ２ 連結板 ３Ｌ，３Ｒ 第１および第２の板バネ ４Ｌ，４Ｒ 第１および第２の取付用接着布 Ｖ 車両 Ｃ 天井 ＭＬ，ＭＲ 第１および第２の固定用接着布

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スピーカと、 このスピーカにそれぞれ一端部分が取り付けられた一対
   の板バネと、 この一対の板バネの他端部分にそれぞれ配設され、車両
   に配設された一対の固定用接着布と係脱する一対の取付
   用接着布とからなり、 前記板バネを湾曲させた状態で前記一対の取付用接着布
   を前記一対の固定用接着布に係合させ、前記板バネの弾
   性力で前記スピーカを前記車両の天井に当接させて支持
   する車載用スピーカの取付装置。