JPH0544609Y2 - - Google Patents

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JPH0544609Y2
JPH0544609Y2 JP351690U JP351690U JPH0544609Y2 JP H0544609 Y2 JPH0544609 Y2 JP H0544609Y2 JP 351690 U JP351690 U JP 351690U JP 351690 U JP351690 U JP 351690U JP H0544609 Y2 JPH0544609 Y2 JP H0544609Y2
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pin
chain
reinforcing member
shaft
reinforcing
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、チエーンのリンク同士を連結するチ
エーンピン(以下、単に「ピン」と称す。)に関
する。
従来技術及びその課題 従来、剛性を高めたピンとして、特公昭62−
40045号公報に記載のようにガラス繊維が混入さ
れた樹脂製のピンがある。
ところが、このようなピンは、混入されている
ガラス繊維の長さが短いため、次のような問題点
を有している。
ガラス繊維の端部がピンの表面から突出して
いることがあり、ピンに遊嵌している相手部材
(例えば、ブツシユ、或いは、バレル)が回動
する度に、前記端部が相手部材の遊嵌面を削
り、その遊嵌面の摩耗を早める。
ピン自身が摩耗すると、ピンに大きな切欠が
生じる。
ピンにはガラス繊維が43%混入されている
が、ピンのヤング率は鋼鉄のヤング率21000
Kg/mm2の1/20程の1050Kg/mm2程度であり(ガラ
ス繊維を混入しないと100Kg/mm2程度。)、チエ
ーンに循環移動方向の引張力が加わると、ピン
は曲がり易く、これに伴い、ピンに係合してい
る樹脂製のリンクプレートも曲がり、リンクプ
レートの強度を低下させる。
課題を解決するための手段 本考案は、チエーンのリンク同士を連結するチ
エーンピンであつて、前記リンク同士が重なり合
う連結部分における内側のリンクの幅より長さが
長い補強部材と、前記補強部材を収納する樹脂製
の中空軸とからなることを特徴とするチエーンピ
ンにより、前記の課題を解決したものである。
作 用 ピンは、中空軸に補強部材を挿入した二重構造
になつており、外周部は樹脂製中空軸で形成さ
れ、内部は補強部材で形成されることになる。
補強部材は、長さが内側のリンクの幅より長い
ので、チエーンの循環移動方向の引張力を受ける
ことができる。
ピンは、樹脂のみで形成された中空軸の外周で
相手部材に接触するので、相手部材を摩耗させる
ことが少なくなる。さらに、ピン自身の耐摩耗性
も向上する。
又、補強部材の存在により、チエーン全体の強
度が高められる。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
チエーンピン(以下、単に「ピン」と称す。)
10は、第1図、第2図に示すように、一方のオ
フセツトリンク11の一対のリンクプレート部1
2,12に形成されたピン孔13,13と、他方
のオフセツトリンク11のバレル14に形成され
たバレル孔15とを貫通して、両方のオフセツト
リンク11,11を互いに連結するピントルチエ
ーン16の一部品であり、補強軸20と中空軸2
1とで構成されている。
補強軸20(第3図)は、中空軸21の補強部
材であり、一端に鍔30が、他端に円周溝31が
夫々形成され、軸部32の長さLがバレル14の
幅Wより長い鋼鉄製の丸軸である。なお、この補
強軸20は、補強軸20の長手方向に長いガラス
繊維が混入された樹脂製であつてもよい。又、形
状は角軸状、或いは、パイプ状であつてもよい。
中空軸21(第4図乃至第6図)は、一端に鍔
40が、他端に軸と平行に分割された4つの舌片
41からなる係止片42が夫々形成された樹脂製
の中空状の軸である。中空軸21の中空孔43は
小径孔44、大径孔45によつて形成された有底
孔である。有底部46には、補強軸20を中空孔
43から抜き出す際に、線ピン状の工具T(第1
図)が打込まれる細径孔47が形成されている
が、このような孔47を具えないこともある。小
径孔43の内面43aには、補強軸20の円周溝
(凹部)31に係合する突条(凸部)48が形成
されている。この円周溝31と突条48は、互い
に係合することにより補強軸の抜け止め機構とな
る。なお、中空孔43は、有底部46に小径孔4
4と同径の孔を形成して貫通孔にしてもよい。さ
らに、中空軸21は、ポリアミド樹脂を使用する
のが好適である。これは、アセタール樹脂(ポリ
オキシメチレン樹脂)製のオフセツトリンク11
に対して、滑り特性が良く、摩耗が少なく、且
つ、弾性的にスナツプフイツトし易いためであ
る。
従つて、中空軸21と補強軸20は、中空孔4
3に補強軸20を挿入し、突条48に円周溝31
を係合させると、一体化され、ピン10になる。
又、ピン10をオフセツトリンク11のピン孔
13,13とバレル孔15に貫通させるときは、
係止片42側を先端にして孔13,13,15に
挿入する。孔13,15に挿入された後のピン1
0は鍔40と係止片42によつて抜け止めされ
る。さらに、鍔40の平坦面40a,40aと係
止片42は、オフセツトリンク11の両側面に形
成された補強リブ17,17の間に入り込み、第
1図の右側のオフセツトリンク11に対しピン1
0の廻り止めとなる。
このように、ピン10は、補強材である補強軸
20と中空軸21の2つの別個の部材からなり、
その外周面は樹脂のみで形成されているので次の
利点を有する。
外周は樹脂のみであるからピン10の耐摩耗
性が向上し、且つ、オフセツトリンク11の孔
13,13,15の摩耗が少なくなる。
従来のピンより剛性を高めることができる。
この剛性の向上を数式を用いて説明する。
従来のピンの外径と実施例のピンの外径を同
一径dとし、補強軸の外径は中空軸の外径の半
分として、従来のピンと、実施例のピンとの曲
げ剛性(EI)を比較する。
但し、 E0:従来のピンのヤング率、1050Kg/mm2 E1:中空軸のヤング率、100Kg/mm2 E2:補強軸のヤング率、21000Kg/mm2 I:断面二次モーメント とする。
従来のピンの曲げ剛性EI =(π/64)d4・E =(π/64)d4・1050(Kgmm2) =51.54d4Kgmm2 実施例のピンの曲げ剛性EI =中空軸の曲げ剛性EI+補強軸の曲げ剛性EI =(π/64)[d4−(d/2)4]・E+(π/64)
(d/2)4・E =(π/64)[d4−(d/2)4]・100+(π/64)
(d/2)4・21000(Kgmm2) =4.60d4Kgmm2+64.43d4Kgmm2 =69.03d4Kgmm2 両方のピンの剛性を比較すると、 69.03d4Kgmm2/51.54d4Kgmm2 =1.34 従つて、実施例のピンは従来のピンと比較して
1.34倍の剛性を有することになる。
又、補強軸の外径を中空軸の外径の(3/4)倍
の太さにすると、6.39倍の剛性になる。
しかも、補強軸の長さがバレルの幅より長い
ので、チエーンに加わるチエーンの循環移動方
向の引張力を補強軸で確実に受けることができ
る。
補強軸を長手方向に長いガラス繊維が混入さ
れた樹脂製にすると、従来の短いガラス繊維が
混入されたピンより、曲げ弾性率(曲りにく
い)が高くなり、剛性を高めることができる。
又、ガラス繊維の端部の数が少なくなる。な
お、補強軸を鋼鉄製とすることによつてもピン
の剛性を高めることができる。
なお、以上の実施例では、ピンをピントルチエ
ーンに使用した場合について説明したが、公知の
ローラチエーン(図示省略)の外リンクと内リン
クとの連結に使用してもよい。この場合、内リン
クの幅がバレルの幅に相当する。従つて、実用新
案登録請求の範囲における「連結部分における内
側のリンク」の概念は、バレル14のみならず、
前記のような内リンクも含むものである。さら
に、「リンク同士が重なり合う連結部分」の概念
は、バレル14と一対のリンクプレート部12,
12とが重なり合う部分のみならず、外リンクと
内リンクが重なり合う部分も含むものである。
考案の効果 本考案のチエーンピンは、樹脂製の中空軸に中
空軸を補強する補強部材が挿入され、補強材とし
ての補強部材がチエーンピンの外周面から完全に
分離させられ、外周面が樹脂のみで形成されてい
るので次の効果を奏する。
チエーンピンの外周面は、樹脂のみで形成さ
れているので、接触する相手部材を摩耗する度
合が少なくなるとともに、耐摩耗性も向上す
る。
チエーンピン全体は補強部材によつて剛性が
高められる。
補強部材の長さが内側のリンクの幅より長い
ので、チエーンに加わるチエーンの循環移動方
向の引張力を補強部材で確実に受けることがで
きる。
チエーンピンの剛性が高められると、チエー
ンピンは曲りにくくなり、これに係合してい
る、例えばリンクプレートも曲がりにくくな
り、チエーン全体の強度も高まる。
請求項2のように、補強部材を鋼鉄製又は長
いガラス繊維が混入された樹脂製にすることに
より、チエーンピンの剛性を高めることができ
る。
請求項3の構成では、凸部と凹部の係合によ
つて補強部材の中空軸からの抜け出しが防止で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のチエーンピンをピントルチエ
ーンに組込んだ状態の一部破断平面図、第2図は
第1図の正面図、第3図は補強軸の平面図、第4
図は中空軸の平面図、第5図は第4図の左側面
図、第6図は第4図の右側面図である。 W……幅、L……長さ、10……チエーンピ
ン、11……オフセツトリンク(リンク)、20
……補強軸(補強部材)、21……中空軸、31
……円周溝(凹部)、48……突条(凸部)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) チエーンのリンク同士を連結するチエーンピ
    ンであつて、前記リンク同士が重なり合う連結
    部分における内側のリンクの幅より長さが長い
    補強部材と、前記補強部材を収納する樹脂製の
    中空軸とからなることを特徴とする、チエーン
    ピン。 (2) 前記補強部材が、鋼鉄製又は前記補強部材の
    長手方向に長いガラス繊維が混入された樹脂製
    である、請求項1記載のチエーンピン。 (3) 前記補強部材と前記中空軸が互いに係合する
    凸部と凹部をそれぞれ具えた、請求項1又は2
    記載のチエーンピン。
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JP6091754B2 (ja) * 2012-01-23 2017-03-08 センクシア株式会社 チェン

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