JPH0544359B2 - - Google Patents

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JPH0544359B2
JPH0544359B2 JP25680284A JP25680284A JPH0544359B2 JP H0544359 B2 JPH0544359 B2 JP H0544359B2 JP 25680284 A JP25680284 A JP 25680284A JP 25680284 A JP25680284 A JP 25680284A JP H0544359 B2 JPH0544359 B2 JP H0544359B2
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Motoyasu Nakanishi
Nobuyuki Ootaki
Haruo Myashita
Takashi Taruya
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Suzuki Sogyo Co Ltd
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Sogyo Co Ltd
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、陶磁器類、セメント成形品、ガラス
成形品、ホウロウ製品、煉瓦等のセラミツクスへ
の絵付けを行う方法に関するものである。
〔従来の技術〕
セラミツクス表面に絵付けを行なう方法として
は、着色ガラスフリツトを含有するインキでセラ
ミツクス表面に直接描画する方法や、焼成顔料を
含有する印刷用インキによる印刷模様層を有する
転写用フイルムの前記印刷模様層をセラミツクス
表面に転写する方法等が存する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、前記セラミツクス表面への絵付方法
において、前者の直接描画する方法は、同一規格
品を大量に得ることができないばかりか高価格に
なるという欠点を有するし、また、後者の転写用
フイルムを利用する方法では、絵付けされる面が
平坦面でないと適用できないという欠点を有して
いる。
これに対して、本発明のセラミツクスへの絵付
け方法は、前記従来のセラミツクスへの絵付け方
法における欠点を解消するもので、絵付けされる
面の形状に制限を受けることがなく、しかも簡単
に、かつ同一規格の絵付け品を大量に得ることの
できる方法を提供し得たものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のセラミツクスへの絵付け方法は、特定
の構成の転写用フイルムを利用した水圧法により
転写用フイルムにおける印刷模様層中の着色剤を
セラミツクス表面に固定するものである。すなわ
ち、本発明方法においては、水溶性もしくは水膨
潤性フイルムに、焼成顔料からなる着色剤と昇華
性樹脂からなるベヒクルとを含有する印刷インキ
による印刷模様層を形成した転写用フイルムを利
用するものであり、本発明のセラミツスへの絵付
け方法は、前記転写用フイルムを、該転写用フイ
ルムの前記印刷模様層面が上面となるようにして
水面上に浮かべた後、前記転写用フイルムにおけ
る印刷模様層を溶解する溶剤を含む活性剤を転写
用フイルムの前記印刷模様層に塗布するか、また
は、前記転写用フイルムの印刷模様層に前記活性
剤を塗布した後、この転写用フイルムを該フイル
ムの印刷模様層面が上面となるようにして水面上
に浮かべるかする第1工程と、前記水面上に浮か
べてある転写用フイルムの上面から絵付けされる
セラミツクスを押し入れ、前記転写用フイルムを
該セラミツクスの外周面に水圧により纏り付か
せ、延展、密着させる第2工程と、前記転写用フ
イルムにおける水溶性もしくは水膨潤性フイルム
を除去することにより、転写用フイルムにおける
印刷模様層が移転されたセラミツクスを得る第3
工程と、セラミツクスに付着している水分を除去
する第4工程と、前工程で得られたセラミツクス
に、必要に応じてガラスフリツトスラリーを塗布
した後、該セラミツクスを、前記転写用フイルム
における印刷模様層中のベヒクルたる昇華性樹脂
が昇華する温度以上の温度で焼成する第5工程と
を経ることにより、転写用フイルムにおける印刷
模様層中の着色剤をセラミツクス表面に固定させ
るものである。
以上の通りの工程からなる本発明のセラミツク
スへの絵付け方法においては、絵付けされるセラ
ミツクスに対して直接本発明の前記工程を実施し
ても良いが、セラミツクスの絵付け面に、予めガ
ラスフリツトスラリーを塗布、乾燥する前処理を
施したセラミツクスに対して前記工程を実施した
り、あるいは予めスキージーオイルを塗布、乾燥
する前処理を施したセラミツクスに対して前記工
程を実施しても良い。尚、ガラスフリツトスラリ
ーの塗布は、得られる絵付けセラミツクスを艶出
し状態にするものであり、前記のように、絵付け
が施されるセラミツクスに予めガラスフリツトス
ラリーの塗布、乾燥からなる前処理が施されてい
る場合には、本発明方法の最終工程たる焼成工程
の直前に所望に応じて実施されるガラスフリツト
スラリーの塗布工程は省略し得るが、この場合
は、焼成温度にもよるが、艶消し状態の絵付け製
品が得られる。
絵付けが施されるセラミツクスに対して所望に
応じて実施される予備処理に使用されるスキージ
ーオイルは、鉱物油、植物油、構成乾性油、各種
溶剤等に必要に応じて可塑剤、樹脂類等を配合し
たもので、シルクスクリーン版上に載置しただけ
では版を通過することはないが、スキージーでの
加圧、摺動により版を通過する程度の粘度を有す
る流動物質からなるものであり、例えば、テレビ
ン油、ブチルカルビトールアセテート、ソルベツ
ソ、キシレン、ブチルセロソルブ、ターピネオイ
ル、セロソルブアセテート、各種アルキルアルコ
ール、アセテート、プロピオネート、高級アルキ
ルエステル、松根油等に必要に応じて、アクリル
酸エステル系樹脂、メタクリル酸系樹脂、これら
の共重合樹脂、ブチラート樹脂、セルロースアセ
テートブチレート、ニトロセルロース、セルロー
スアセテート、セルロースアセテート、プロピオ
ネート、エチルセルロース、メチルセルロース等
のセルロース系樹脂、アルキツド樹脂、ポリエチ
レンオキサイド、フエノール樹脂、ユリア樹脂、
メラミン樹脂、ポリエステル、メラミン−アルキ
ツド樹脂、ビニル系樹脂等が添加されたものであ
る。
また絵付けが施されるセラミツクスに対して所
望に応じて実施される予備処理の際や、あるいは
焼成前におけるセラミツクスの表面に付着してい
る印刷模様層に適用されるガラスフリツトスラリ
ーは、前述のスキージーオイルもしくは水に無色
または着色のガラスフリツトを添加、混練したも
ので、例えば、PbO78%、SiO210%、B2O312%
からなる低融点ガラスや、PbO−B2O3系、PbO
−B2O3−SiO2系、PbO−ZnO−B2O3系、SnO2
TiO2−SiO2−PbO−CdO系等のガラスよりなる
ガラスフリツトを前記スキージーオイルもしくは
水に添加、混合したもので、一般的にはスキージ
ーオイル100重量部に対してガラスフリツト40〜
80重量部程度を混練したものが利用される。
尚、スキージーオイルの塗布やガラスフリツト
スラリーの塗布は、スプレー法、浸漬法等で実施
されるのが一般的であるが、セラミツクスがほう
ろう製品でスラリーが水性の場合には電気泳動法
を利用することもできる。
次に、本発明方法で利用する転写用フイルムに
おける溶水膨潤性フイルムとしては、水面に浮か
べることにより吸水して膨潤する性質を有すると
ともに水面上より物体を押し入れることにより容
易に延展して物体の形状に沿つて変形し、なおか
つ、通常の印刷工程に付し得るものが利用され
る。具体的には澱粉系フイルム、ポリビニルアル
コール樹詩フイルムないしポリビニルアルコール
樹脂を主体とする混合樹脂フイルム、例えばポリ
ビニルアルコールと澱粉との混合系からなるフイ
ルム等の水膨潤性ないし水溶解性のフイルム、あ
るいは前記のフイルムの原料を、紙、不織布、
布、各種多孔質フイルムなど、液体、特に水を浸
透する性質を有する基体シートにコーテイングす
るか、または前記水潤性ないし水溶解性のフイル
ムを前記基体シートにラミネートしたラミネート
シート等が利用される。
水溶性もしくは水膨潤性フイルムの表面に形成
される印刷模様層は、焼成顔料からなる着色剤と
昇華性樹脂からなるベヒクルとを必須の含有成分
とし、場合によつて無色もしくは着色ガラスフリ
ツト等を含有するものである。また前記印刷模様
層を形成するための印刷インキは、前記水溶性も
しくは水膨潤性フイルムに仮接着し、乾燥被膜形
成が容易であり、さらに被転写体の表面に対して
接着し、かつ後記活性剤にて容易に活性化する昇
華性樹脂をビヒクルとして含むものが用いられ
る。
尚、前記印刷用インキ中の必須の含有成分たる
焼成顔料としては、例えば、 Fe、Cr、Znの酸化物 ……褐色 Co、Alの酸化物 ……青色 Crの酸化物 ……縁色 Pb、Sb、Cdの酸化物 ……黄色 Cd、Se、sの酸化物 ……赤色 をはじめ、CbS、CaO等が利用され、またもう一
方の必須の含有成分たる昇華性樹脂からなるベヒ
クルとしては、例えば、アクリル酸エステル系樹
脂、メタクリル酸系樹脂、これらの共重合樹脂、
ブチラール樹脂、セルロース系樹脂、アルキツド
樹脂、ポリエチレンオキサイド、フエノール樹
脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル、
メラミン−アルキツド樹脂、ビニル系樹脂等が使
用される。
前記水溶性もしくは水膨潤性フイルムに印刷模
様層を形成する手段は、例えば、凹版印刷方式、
平版印刷方式、凸版印刷方式、スクリーン印刷方
式等のごとき印刷方法、はけ塗り、へら塗り、吹
付け塗り等のごとき塗布方法、その他、手、筆等
により描画方法等の公知の手段を使用し得るが、
印刷模様層を形成するための印刷インキ中にガラ
スフリツトが混入されている場合には、ドクター
ブレードを摩耗される虞れがあるので、ドクター
ブレードを利用する印刷手段を利用することは好
ましくない。尚、印刷模様層は、文字、図形、記
号、絵柄等の任意の形状に形成されるものであ
る。
本発明のセラミツクスへの絵付け方法は、図面
に示されるように、水槽1の水面2に、印刷模様
層3を有する水溶性もしくは水膨潤性フイルム4
で構成されている転写用フイルム5を、該転写用
フイルム5における印刷模様層3面が上面となる
ようにして浮かべた後、被転写体たるセラミツク
ス6を押し入れ、該セラミツクス6の表面に前記
転写用フイルム5を水圧により纏り付かせ、延
展、密着させ、しかる後に、転写用フイルム5に
おける水溶性もしくは水膨潤性フイルムを除去す
ることにより、印刷模様層3のみをセラミツクス
6の表面に転写するものである。
前記方法からなる本発明のセラミツクスへの絵
付け方法の第1工程は、転写用フイルム5を、該
フイルム5の印刷模様層3面が上面となるように
して水面2に浮かべた後、転写用フイルム5の印
刷模様層3面に活性剤を塗布するか、あるいは転
写用フイルム5の印刷模様層3に活性剤を塗布し
た後、この転写用フイルム5を該フイルム5の印
刷模様層3面が上面となるように水面2に浮かべ
るものである。本第1工程で使用される前記活性
剤は、転写用フイルム5における印刷模様層3を
溶解させる溶剤を含有するものであるが、ここで
使用される溶剤は、被転写体たるセラミツクス6
に転写用フイルム5における印刷模様層3が移転
する工程が水面2上で完了するまでは蒸発するこ
とがなく、また被転写体6の表面を侵蝕したりす
ることのない性質のものである。かかる性質を有
する溶剤の具体的なものとしては、ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン等、あるいはこれら
の混合液であるガソリン、石油、ベンジン、ミネ
ラルスピリツト、石油ナフサ等の脂肪族炭化水素
類、ベンゼン、トルエン、キシレン、、シクロヘ
キサン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素類、
トリクロルエチレン、パークロルエチレン、クロ
ロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
類、メチルアルコール、エチルアルコール、プロ
ピルアルコール、ブチルアルコール、アミルアル
コール、ベンジルコール、ジアセトンアルコール
等の一価アルコール類、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコ
ール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシ
クロヘキサノン、イソホロン等のケトン類、エチ
ルエーテル、イソプロピルエーテル、エチレング
リコール・モノ・メチルエーテル、エチレングリ
コール・モノ・エチルエーテル、ジエチレングリ
コール・モノ・メチルエーテル、ジエチレングリ
コール・モノ・エチルエーテル、ジエチレングリ
コール・モノ・ブチルエーテル、ジエチレングリ
コール・ジ・ブチルエーテル等のエーテル類、エ
チレングリコール・モノ・メチルエーテル・アセ
テート、エチレングリコール・モノ・エチルエー
テル・アセテート、ジエチレングリコール・モ
ノ・メチルアセテート、ジエチレングリコール・
モノ・エチルエーテル・アセテート、ジエチレン
グリコール・モノ・ブチルエーテル・アセテート
等の酢酸エステル類、酪酸エステル等のエステル
類、ニトロ炭化水素類、ニトリル類、アミン類、
その他アセタール類、酸類、フラン類等の単独あ
るいは混合溶剤が存する。
前記活性剤として、該活性剤中の前記溶剤に溶
解する樹脂、例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン等のハロゲン化ビニル単量体、スチレンならび
にその誘導体、酢酸ビニル等のビニルエステル単
量体、アリルアルコールおよびアリルエステル
類、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、、
クロトン酸、マレイン酸またはフマル酸等の不飽
和カルボン酸類、上記の不飽和カルボン酸類のエ
ステル誘導体、同ニトリル誘導体または同酸アミ
ド誘導体、上記の不飽和カルボン酸類の酸アミド
誘導体のN−メチロール誘導体および同N−アル
キルメチロールエーテル誘導体、グリシジルアル
リレート、グリシジルメタクリレート、アリルグ
リシジルエーテル、ビニルイソシアネート、アリ
ルイソシアネート、2−ヒドロキシエチル−アク
リレートまたは−メタクリレート、2−ヒドロキ
シプロピル−アクリレートまたは−メタクリレー
ト、エチレングリコール−モノアクリレートまた
は−モノメタクリレート、エチレングリコール−
ジアクリレートまたは−ジメタクリレート、無水
マレイン酸、無水イタコン酸、メチルビニルケト
ン、ブタジエンエチレン、プロピレン、ジメチル
アミノエチルメタクリレート、ビニルピリジン、
tert−ブチルアミノエチルメタクリレート、多価
アルコールのモノアリルエーテル等のごとき単量
体の単独重合体ないし共重合体類等の熱可塑性樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、フ
エノール系樹脂、メラミン系樹脂、尿素樹脂、エ
ポキシ系樹脂、フタル酸ジアリル系樹脂、ケイ素
樹脂、ポリウレタン系樹脂等のごとき熱硬化性樹
脂またはそれらの変性樹脂もしくは初期縮合物、
天然樹脂、ロジンおよびその誘導体、セルロース
誘導体、天然または合成ゴム、石油樹脂等の樹脂
が、溶剤の5〜60重量%程度添加されている膨潤
化液からなる活性剤が利用される場合には、該活
性剤の粘度調整が容易で、かつその塗布手段が限
定されず、しかも転写用フイルムの印刷模様層の
インキの保持時間が長いので転写工程に長時間を
掛けることができる等のメリツトを存する。
活性剤の塗布手段としては、グラビアコート、
オフセツトグラビアコート、ロールコート、バー
コート、スプレーコート、超音波コートなどが適
用でき、活性剤の塗布量は2〜30g/m2程度、好
ましくは3〜15g/m2程度である。
転写用フイルム5を水面に浮かべるには、枚葉
状のものを一枚ずつ浮かべることもできるし、水
を一方向に流しながら巻取状のものを連続的に水
面に浮かべることもできる。この工程において
は、転写用フイルム5の印刷模様層3が上になる
ようにして水面2に浮かべるが、転写用フイルム
5と水面2との間に気泡が入らないように、かつ
転写用フイルム5に皺が寄らないようにして浮か
べることが必要である。
本発明方法の第2工程は、前記第1工程におけ
る水面上の転写用フイルム5の上方から矢印方向
に被転写体たるセラミツクス6を下降させてその
一部ないし全部を水中に沈降させ、転写用フイル
ム5と被転写体6との間に気泡が入らないように
転写用フイルム5を被転写体6の表面形状に沿つ
て延展し、水圧により被転写体6に密接させるも
のである。
転写用フイルム5を浮かべる際の水は、該フイ
ルム5を構成する水溶性もしくは水膨潤性フイル
ム4の性質により適当な温度に調整される。たと
えば、水溶性フイルムとして澱粉系フイルム(商
品名:オブラート)を使つた場合は水温は40〜50
℃程度あることが望ましく、また該フイルムの除
去の際の溶解を促進させるためにアミラーゼ等を
2〜4%程度添加しておくことが好ましい。
転写用フイルム5における印刷模様層3を被転
写体たるセラミツクス6の表面に移転させた後、
転写用フイルム5における水溶性または水膨潤性
フイルム4を除去する第3工程が実施される。こ
の転写用フイルム5における水溶性もしくは水膨
潤性フイルム4を除去するには、水を用いて被転
写体をシヤワー洗滌することが最も能率的で好ま
しい方法である。これにより、付着したフイルム
4が完全に除去されるとともに、転写の際に生ず
る汚れも洗滌される。この時、水温は用いた水溶
性フイルム4の材質などによつても異なるが、一
般には15〜60℃が適当であり、また、洗滌時間は
1〜10分程度で十分である。
引き続く第4工程は、被転写体たるセラミツク
ス6を液中から取り出し、十分に洗滌し、乾燥
し、表面に印刷模様層を有するセラミツクスを得
るものである。
最終工程たる第5工程は、前記第4工程で得ら
れたセラミツクスの印刷模様層面に必要に応じて
ガラスフリツトスラリーを塗布した後、印刷模様
層中の昇華性樹脂が昇華する温度以上の温度でセ
ラミツクスを焼成し、セラミツクス表面に付着し
ている印刷模様層を固定することにより、絵付け
されたセラミツクスを得るものである。尚、本第
5工程における焼成温度は、前記の通り、印刷模
様層中の昇華性樹脂が昇華する温度以上であれあ
良く、一般的に、セラミツクスがガラスの場合は
550℃程度、ほうろうの場合が830℃程度、陶磁器
の場合が800℃程度で焼成されるのが普通である。
また、この焼成処理に先立つて所望に応じて実施
されるガラスフリツトスラリーの塗布は、艶出し
効果を付与するものであり、被転写体たるセラミ
ツクス6に予めガラスフリツトスラリーを塗布、
乾燥する予備処理を施してある場合には、焼成前
の前記ガラスフリツトスラリーの塗布工程を省略
しても何ら差し支えないが、前述のガラスフリツ
トスラリーの塗布、乾燥からなる予備処理を実施
してない場合には、焼成前のガラスフリツトスラ
リーの塗布、乾燥を実施するのが好ましい。な
お、スラリーによる予備処理の場合には基材表面
が粗になり、転写時に転写抜けによるピンホール
が発生しやすく、また、スラリーを乾燥しただけ
の状態ではフリツトスラリーと基材との密着が弱
いので、取り扱いに注意を要する。
〔実施例〕
以下本発明のセラミツクスへの絵付け方法の具
体的な構成を実施例を以つて説明する。
実施例 厚さ40μmのポリビニルアルコール樹脂フイル
ムの片面に、焼成顔料〔諸星インキ(株)製「KLCF
セラミツクス」〕とエチルセルロース(昇華性樹
脂からなるベヒクル)とを固形成分とする印刷イ
ンキで抽象模様の印刷模様層を形成し、これを乾
燥して巻取状の転写用フイルムを得た。
次いで、前記得られた転写用フイルムを枚葉に
切断した後、該転写用フイルムの印刷模様層面
に、ブチルカルビトールアセテートとブチルセロ
ソルブとの混合溶剤からなる活性剤〔諸星インキ
(株)製「CFプライマ」)を塗布してから水温30℃の
水面に浮かべ、1分後に陶器花びんを上方から横
倒状態で押し入れ、転写用フイルムを花びんの周
面に密着させて転写用フイルムの印刷模様層を花
びんの周面に移転させた。
しかる後に、水中から前記花びんを引き出し、
40℃の温水中に30分間浸漬した後清水でシヤワー
し、表面のポリビニルアルコールフイルムを除
去、乾燥後、ガラスフリツトスラリー〔奥野製薬
(株)製〕100重量部とスキージーオイル〔奥野製薬
(株)製〕10重量部とからなるコーテイング剤をスプ
レー法にてトツプコートし、次いで、580℃にて
10分間の焼成処理及び自然冷却により花びんへの
絵付けを完了した。
〔発明の作用及び効果〕
本発明のセラミツクスへの絵付け方法は叙上の
通りの構成からなるものであり、印刷手段で形成
されている転写用フイルム面の印刷模様層を被転
写体たるセラミツクスの表面に転写するものであ
るから、同一規格品の絵付け製品を大量にしかも
迅速に得ることができるという作用、効果を奏す
るものである。
また、本発明方法では、転写用フイルム面の印
刷模様層をセラミツクスの表面に移転させる工程
を、水中に浮かべてある転写用フイルム上にセラ
ミツクスを押し付けることによつて達成するもの
であるから、転写用フイルムの印刷模様層が移転
されるセラミツクス表面が平坦面以外の複雑な形
状を呈するものであつても、転写用フイルムが被
転写面に緊密に密接され、歪みのない整然とした
転写印刷模様をセラミツクス表面に形成すること
ができるという作用、効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図は本発明のセラミツクスへの絵付け方法の途
中工程を示す模型断面図である。 1:水槽、2:水面、3:印刷模様層、4:水
溶性もしくは水膨潤性フイルム、5:転写用フイ
ルム、6:被転写体たるセラミツクス。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 焼成顔料からなる着色剤と昇華性樹脂からな
    るベヒクルとを含有する印刷インキで形成されて
    いる印刷模様層を有する水溶性もしくは水膨潤性
    フイルムで構成されている転写用フイルムを、該
    転写用フイルムの前記印刷模様層面が上面となる
    ようにして水面上に浮かべた後、前記転写用フイ
    ルムにおける印刷模様層を溶解する溶剤を含む活
    性剤を転写用フイルムの前記印刷模様層に塗布す
    るか、または、前記転写用フイルムの印刷模様層
    に前記活性剤を塗布した後、この転写用フイルム
    を該フイルムの印刷模様層面が上面となるように
    して水面上に浮かべるかする第1工程と、前記水
    面上に浮かべてある転写用フイルムの上面から、
    絵付けされるセラミツクスを押し入れ、前記転写
    用フイルムを該セラミツクスの外周面に水圧によ
    り延展、密着させる第2工程と、前記転写用フイ
    ルムにおける水溶性もしくは水膨潤性フイルムを
    除去することにより、転写用フイルムにおける印
    刷模様層がその表面に移転されているセラミツク
    スを得る第3工程と、セラミツクスに付着してい
    る水分を除去する第4工程と、必要に応じて前工
    程で得られたセラミツクスの印刷模様層の付着面
    にガラスフリツトスラリーを塗布した後、得られ
    たセラミツクスを、該セラミツクスに付着してい
    る印刷模様層中のベヒクルたる昇華性樹脂が昇華
    する温度以上の温度で焼成する第5工程とを経る
    ことにより、転写用フイルムにおける印刷模様層
    中の着色剤をセラミツクス表面に固定することを
    特徴とするセラミツクスへの絵付け方法。 2 絵付けされるセラミツクスが、予めガラスフ
    リツトスラリーの塗布、乾燥よりなる前処理を受
    けているセラミツクスである特許請求の範囲第1
    項記載のセラミツクスへの絵付け方法。 3 絵付けされるセラミツクスが、予めスキージ
    ーオイルの塗布、乾燥よりなる前処理を受けてい
    るセラミツクスである特許請求の範囲第1項記載
    のセラミツクスへの絵付け方法。
JP25680284A 1984-12-05 1984-12-05 セラミツクスへの絵付け方法 Granted JPS61134299A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25680284A JPS61134299A (ja) 1984-12-05 1984-12-05 セラミツクスへの絵付け方法

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25680284A JPS61134299A (ja) 1984-12-05 1984-12-05 セラミツクスへの絵付け方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61134299A JPS61134299A (ja) 1986-06-21
JPH0544359B2 true JPH0544359B2 (ja) 1993-07-06

Family

ID=17297640

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JP25680284A Granted JPS61134299A (ja) 1984-12-05 1984-12-05 セラミツクスへの絵付け方法

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ITMO20030288A1 (it) 2003-10-23 2005-04-24 Viv Int Spa Metodo per decorare oggetti.

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