JPH0544197Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、自動車の運転席の横に通常存するコ
ンソールボツクスあるいは、リヤーシートのアー
ムレストを冷温蔵庫とするとともに、その上面に
も必要に応じて冷温が伝わるようにした冷温蔵庫
に関するものである。

［従来の技術］ 従来からコンソールボツクス内を冷蔵庫とした
ものは存するが、それは、単に冷蔵庫としての機
能のみしか有しないものである。

［考案の構成］ 本考案は、冷温蔵庫としての機能の他に運転者
あるいは同乗者の腕、手等を冷温する機能をも兼
備させたものである。

コンソールボツクスの本体を冷温蔵庫とし、そ
の蓋部分にも室を設け、この室内に必要に応じて
冷温風を送入し、蓋の上面に冷温を伝導し、この
蓋上面に腕や手を触れることで冷温を感じられる
ようにした。

これにより、運転者等に、涼感、あるいは暖を
与え、そして眠気防止に役立つものとなる。

［実施例］ コンソールボツクスを利用した冷温蔵庫１の本
体Ａの周壁は発砲スチロール等の断熱壁６であ
り、内壁はアルミニウム等の熱伝導壁５としてあ
り、この熱伝導壁５は、断熱壁６を貫通する熱伝
導ブロツク１０を介して、外部の熱電素子２並び
に放熱フイン３と熱的に結合している。

蓋Ｂは、本体Ａと一側が丁番にて連結され、い
ずれかの方向に回転して開けるようになつてお
り、蓋Ｂの底面は断熱壁１１となつており、上面
は金属繊維等からなる熱伝導面９であり、内部は
空胴となつている。

底面断熱壁１１には、２つの通気孔８が開けら
れ本体Ａと連通しており、この通気孔８は、スラ
イドする開閉弁７により開閉されるようになつて
いる。さらに一方の通気孔８には、強制的に送風
するためにフアン１３を設けておくと良い。

この冷温蔵庫は、冷却する場合、熱電素子２で
熱伝導ブロツク１０を介し熱伝導壁５で吸熱され
た熱を、放熱フイン３に伝導し、電動フアン４に
て放熱する。

加熱の場合は、熱電素子２への通電を逆にする
ことで熱の伝導が逆になり熱伝導壁５を加熱す
る。

蓋Ｂへ冷温気を導くためには、底壁１１の通気
孔８内に設けたフアン１３により、本体Ａの冷温
風を循環させる。

蓋の冷温機能を不要とする時は、開閉弁７をス
ライドさせ通気孔８をカバーしておく。

また、冷温蔵庫の温度を制御するために、本体
内壁５に取り付けたサーミスタ等の温度検出器１
４により熱電素子２へ通電する制御回路１２へ信
号を送るようにしてある。

［考案の効果］ 本考案は、コンソールボツクスあるいはアーム
レストを冷温蔵庫として使用することで、狭い車
内を上手に利用でき、さらにコンソールボツクス
の蓋部分に区画した室を設け、その内部に必要に
応じて冷温風を送風し、蓋上面に冷温熱を伝導す
ることができるので、運転者あるいは同乗者の腕
及び手を自由に冷温できるので有利である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の断面図である。 ２……熱電素子、３……放熱フイン、４……電
動フアン、５……熱伝導壁、６……断熱壁、７…
…開閉弁、８……通気孔、１０……熱伝導ブロツ
ク、１１……底面断熱壁、１２……制御回路、１
３……フアン、１４……温度検出器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンソールボツクスを冷温蔵庫とし、この蓋内
   にも室を設け、冷温蔵庫本体と開閉弁により連通
   させてあり、前記蓋の上面を熱伝導面としてある
   ところのコンソールボツクス型冷温蔵庫。