JPH0543832A - フローコーテイング用フツ素樹脂コーテイング組成物 - Google Patents

フローコーテイング用フツ素樹脂コーテイング組成物

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JPH0543832A
JPH0543832A JP3187747A JP18774791A JPH0543832A JP H0543832 A JPH0543832 A JP H0543832A JP 3187747 A JP3187747 A JP 3187747A JP 18774791 A JP18774791 A JP 18774791A JP H0543832 A JPH0543832 A JP H0543832A
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fluororesin
coating composition
ptfe
composition
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Yoshinori Hagiwara
美典 萩原
Kyohei Taguchi
教平 田口
Lewis Hughesman Peter
ピーター・ルイス・ヒユーズマン
Batsuaa Kenneth
ケネス・バツアー
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DuPont Japan Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D127/00Coating compositions based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D127/02Coating compositions based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Coating compositions based on derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C09D127/12Coating compositions based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Coating compositions based on derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing fluorine atoms
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Abstract

(57)【要約】 【構成】フローコーティング用フッ素樹脂コーティング
組成物であって、パーフルオロプロピルビニルエーテル
の共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、これらフッ
素樹脂成分に対して0.5−30重量%のアクリル系重
合体またはメタクリル系重合体、および非イオン性界面
活性剤から本質的になり、該パーフルオロプロピルビニ
ルエーテルの共重合体とポリテトラフルオロエチレンと
の重量比が5:95−99.5:0.5であって、該組
成物の粘度が5−70cpsである。 【効果】フローコーティングに適し、塗膜は耐摩耗性お
よび耐蝕性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属製調理器具等のフ
ローコーティングに適し、その塗膜が耐久性、耐蝕性に
優れたフッ素樹脂コーティング組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、炊飯器の内釜など金属製調理器具
の表面のフッ素樹脂コーティング組成物としてはポリテ
トラフルオロエチレン(以下PTFEと略称する)を含
有するものが知られている。このPTFEを主成分とす
るコーティング組成物は、フローコーティング法、主と
してスピンフローコーティング法によってコーティング
されている。スピンフローコーティングは、エッチング
等により表面を粗面化したアルミニウム板上に、遠心力
を利用してコーティングを行うものである。
【0003】最近では、塗膜の耐久性を向上させめるた
めに、フッ素樹脂成分として、パーフルオロプロピルビ
ニルニルエーテルの共重合体(単量体の一成分としてパ
ーフルオロプロピルビニルニルエーテルを用いた共重合
体、以下PFAと略称する)とPTFEとの混合物を用
いたコーティング組成物も用いられている。これらコー
ティング組成物の調製において、PFAおよびPTFE
は、パウダーまたはそれぞれ水性分散液の形で使用され
る。しかしながら、現在市販されているPFAおよびP
TFE水性分散液を含有するコーティング組成物は、ス
プレー用途に作られており、粘度が高く(ブルックフィ
ールド粘度計#2スピンドル20rpmで100cps
以上)、フローさせても均一な膜厚にならず、また濡れ
性が悪いため、フローコーティング法には適さない。フ
ローコーティングが表面を粗くした基材上に直接塗装で
きるのに対し、スプレーコーティング法はバインダーを
含むプライマー処理が必要な塗装方法である。
【0004】また、単にPFA水性分散液をPTFE水
性分散液と混合したものは、ポリマー収縮率等の違いか
ら乾燥後あるいは焼成後に塗膜にクラックが発生し耐食
性に問題が生じ、塗膜の耐久性向上というPFA使用の
本来の効果が得られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はフローコーテ
ィングに適し、塗膜が耐久性、耐蝕性に優れたフローコ
ーティング用フッ素樹脂コーティング組成物を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題は、パーフルオ
ロプロピルビニルエーテルの共重合体、ポリテトラフル
オロエチレン、これらフッ素樹脂成分に対して0.5−
30重量%のアクリル系重合体またはメタクリル系重合
体、および非イオン性界面活性剤から本質的になり、該
パーフルオロプロピルビニルエーテルの共重合体とポリ
テトラフルオロエチレンとの重量比が5:95−99.
5:0.5であって、粘度が5−70cpsであること
を特徴とするフローコーティング用フッ素樹脂コーティ
ング組成物によって達成される。ここで粘度は、ブルッ
クフィールド粘度計#2スピンドル50rpmで測定し
た粘度である。
【0007】本発明のフッ素樹脂コーティング組成物
は、塗膜の耐久性、耐蝕性を向上させるためにPTFE
にPFAを混合したものである。コーティング組成物の
調製にあたり、PTFEおよびPFAは、それぞれ水性
分散液状態のものを使用する。また、パウダーを界面活
性剤で分散させ調製してもよい。
【0008】ここで、前述のように、PTFE水性分散
液とPFA水性分散液を単に混合しただけでは、乾燥後
あるいは焼成後、塗膜にクラックが発生し成膜できな
い。そこで、本発明のフッ素樹脂コーティング組成物
は、アクリル系重合体またはメタクリル系重合体を混合
したものである。このアクリル系またはメタクリル系の
重合体は、コーティング組成物塗布後、解重合し、しか
もフッ素樹脂の溶融温度から分解温度までの温度範囲で
気化するもので、塗膜の耐クラック性およびブリスター
性を向上させ、PTFEとPFAの混合物を主成分とす
る塗膜本来の耐久性等の特長を生かすものである。アク
リル系およびメタクリル系重合体を気化しやすくするた
め、オクタン酸セリウム等の分解促進剤を併用すること
が好ましい。さらに好ましくは、分解促進剤は、水和性
のある溶剤に溶かした溶液として使用する。
【0009】ところで、PTFE及びPFAの混合水性
分散液の粘度は、20−40cpsであるが、上記のア
クリル系重合体や他の添加剤を混合すると70−100
cpsにまで増加してしまう。しかし、フローコーティ
ングに適する粘度は5−70cpsである。特に、スピ
ンフローコーティングにより均一な膜を得るためには、
5−50cps、特に30−50cpsが好ましい。5
cps以下であると充分な膜厚が得られず、70cps
以上であるとディスクの場合には中心部分とディスクの
端との間に膜厚のばらつきが起こる。本発明では、水を
添加して希釈することにより組成物の粘度を5−70c
psに調整する。
【0010】こうして水が添加された混合物は相分離し
やすい。特にアクリル系およびメタクリル系重合体の分
解促進剤の添加にあたり溶剤を使用した場合には、溶剤
系と水系の混合系となるため、不安定で分離が起こりや
すくなり、フローコーティング後、均一な表面にならず
波がうねったような模様ができてしまう。そこで、本発
明のコーティング組成物は非イオン性の界面活性剤を添
加したものである。本発明で用いる界面活性剤として
は、少量好ましくは1%以下の濃度で溶液を安定化させ
ると共に表面張力を低下して(好ましくは15−30d
yn)濡れ性を向上させることができるものが好まし
い。通常の水性分散液に用いられている界面活性剤で
は、多量に用いると粘度が増大し、少量では充分な安定
性と濡れ性が得られない。
【0011】本発明の組成物に用いるPFAは、99.
5−92重量%のテトラフルオロエチレンと0.5−8
重量%のパーフルオロプロピルビニルエーテルとの共重
合によって得られる共重合体が好ましい。さらに好まし
いのは、99−96重量%のテトラフルオロエチレンと
1−4重量%のパーフルオロプロピルビニルエーテルを
含有する共重合体である。また、本発明の組成物中のP
FAのPTFEとの重量比は、5:95−99.5:
0.5であり、10:90−50:50が好ましい。
【0012】本発明の組成物に用いるアクリル系重合体
またはメタクリル系重合体は、例えば、1個またはそれ
以上のモノエチレン系不飽和酸単位を含有するアクリル
またはメタクリル酸単位を含有する重合体である。アク
リル系またはメタクリル系重合体としては、コーティン
グ組成物の塗布後、解重合し、かつ該解重合生成物が、
使用されるフッ素樹脂の溶融温度から分解温度までの温
度範囲において気化するものであれば任意の重合体また
は共重合体を用いることができる。その配合量はPFA
およびPTFE等フッ素樹脂固形分に対して0.5−3
0重量%であり、特に2−12重量%であることが好ま
しい。
【0013】本発明組成物に用いる非イオン性界面活性
剤としては、PFA、PTFE、およびアクリル系また
はメタクリル系重合体を上記の配合量で含有する本発明
のコーティング組成物が、安定で良好な濡れ性を示し且
つ粘度が5−70cpsに保たれる限り、任意のものを
使用することができる。例えば、デュポン社製ZONY
L FSNのようなフッ素樹脂系界面活性剤が好まし
い。また、例えば炭化水素系界面活性剤であるエアープ
ロダクツ社製SURYNOL 440等を用いることも
できる。さらに、2種以上の界面活性剤を混合して用い
てもよい。
【0014】本願発明のフッ素樹脂コーティング組成物
は、PFAの水性分散液、PTFEの水性分散液、アク
リル系重合体又はメタクリル系重合体の分散液、界面活
性剤、および水を混合することによって調製することが
できる。好ましくは、PFAの水性分散液、PTFEの
水性分散液、アクリル系重合体又はメタクリル系重合体
の分散液をオクタン酸セリウム溶液等の分解促進剤を用
いて混合し、水により所定の粘度に希釈した後、界面活
性剤を混合することによって調製する。なお、混合する
際には、顔料、マイカ等を配合してもよい。また、常用
の各種添加剤を配合してもよい。硬度を上げる等の目的
で熱硬化性樹脂(ポリアミドイミド、ポリイミド)等を
混合してもよい。
【0015】本発明の組成物は、1コートのみでなく2
コートの塗料としても使用することができる。ポリアミ
ドイミド等の熱硬化性樹脂を添加して硬度を上げたり美
観を良くする等の目的で顔料を入れるなどしたものをプ
ライマーとして使用し、次に、トップコートとして耐食
性や離型性を補うため少量の顔料(マイカを含む)を添
加した本発明の組成物または現在一般に使用されている
PTFEのディスパージョンを塗布することができる。
【0016】本発明の組成物から形成される塗膜は、耐
摩耗性に優れ、また、ピンホールができにくいため耐蝕
性にも優れている。したがって、金属調理器具、複写機
やプリンターの定着ロール等のコーティング剤として最
適である。特に炊飯器の内釜の塗装に本発明のフッ素樹
脂コーティング組成物を使用した場合、内釜内での米と
ぎもできる。
【0017】
【実施例】本発明を以下の実施例および比較例によりさ
らに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに
限定されるものではない。実施例中、%表示は重量%で
ある。
【0018】(実施例)PTFE水性分散液とPFA水
性分散液を混合した後、メチルメタクリレートエチクア
クリレートメタクリル酸の3元重合体の分散液、オクタ
ン酸セリウム溶液、界面活性剤(ZONYL FSN)
の順で混合し、その後、水で希釈して、粘度30cps
のコーティング組成物を調製した。
【0019】ここで使用した各液の成分および量は次の
通りである。
【0020】PTFE水性分散液は、フッ素樹脂固形分
(PTFE)約60%と界面活性剤としてデュポン社製
トライトンXを2−4%含むもので、コーティング組成
物全体に対して60%用いた。
【0021】PFA水性分散液は、フッ素樹脂固形成分
(97%のテトラフルオロエチレンと3%のパーフルオ
ロプロピルビニルエーテルとの共重合体)約60%と界
面活性剤としてデュポン社製トライトンXを2−4%含
むもので、コーティング組成物全体に対して10.6%
用いた。メチルメタクリレートエチルアクリレートメタ
クリル酸の3元重合体の分散液は、該3元重合体を約4
0%含むもので、コーティング組成物全体に対して6%
用いた。オクタン酸セリウム溶液は、オクタン酸セリウ
ムの2−エチルヘキサン酸溶液であり、コーティング組
成物全体に対して6%用いた。ZONYL FSNは、
コーティング組成物全体に対して0.3%、そして、水
は、17.1%用いた。
【0022】得られたコーティング組成物を、エッチン
グでRz =16μm程度に粗面化したアルミニウム板の
上に、スピンフロー塗装した。これを乾燥させ、基材温
度427℃で3分間焼成して、膜厚25μmの塗膜を得
た後、この試料についてブラストテスト(耐摩耗性テス
ト)を行った。
【0023】ブラストテストは、#60の酸化アルミニ
ウム(アルミナ)粉末を使用し、不二製作所製ショット
ブラスターのエアー圧を1kg/cm2 に設定した。そ
して、アルミナ粉末の噴出口から試料を設定したパネル
までの距離が20cmになるように、アルミナ粉末噴出
ノズルの位置を固定し、アルミナ粉末を、10秒、20
秒、30秒、40秒、50秒、および60秒間噴射し、
噴射前後の試料の重量差を塗膜の摩耗量とした。測定結
果を図1に示す。
【0024】(比較例)上記実施例と同じPTFE水性
分散液のみからなるコーティング組成物を、上記実施例
と同様に、エッチングでRz =16μm程度に粗面化し
たアルミニウム板の上にスピンフロー塗装し、乾燥さ
せ、基材温度427℃で3分間焼成して、膜厚25μm
の塗膜を得た後、ブラストテストをした。結果を図1に
示す。
【0025】図1の測定結果から明らかなように、本発
明のフッ素樹脂コーティング組成物により耐摩耗性に優
れた塗膜を与えることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明のフッ素樹脂コーティング組成物
は粘度が低いのでフローコーティングに適し、しかも耐
摩耗性および耐蝕性に優れた塗膜を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例および比較例の組成物から得た塗膜の耐
摩耗性テストの結果を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピーター・ルイス・ヒユーズマン アメリカ合衆国、デラウエア州 19803、 ウイルミントン、カークロフト・ブールバ ード 1103 (72)発明者 ケネス・バツアー アメリカ合衆国、ニユージヤージー州 08003、チエリー・ヒル、ラーク・レーン 1712

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーフルオロプロピルビニルエーテルの
    共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、これらフッ素
    樹脂成分に対して0.5−30重量%のアクリル系重合
    体またはメタクリル系重合体、および非イオン性界面活
    性剤から本質的になり、該パーフルオロプロピルビニル
    エーテルの共重合体とポリテトラフルオロエチレンとの
    重量比が5:95−99.5:0.5であって、粘度が
    5−70cpsであることを特徴とするフローコーティ
    ング用フッ素樹脂コーティング組成物。
JP3187747A 1991-07-26 1991-07-26 フローコーテイング用フツ素樹脂コーテイング組成物 Pending JPH0543832A (ja)

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