JPH0543731U - 制御回路用給電装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の交流電源から制御回路に直流電力を供
給する制御回路用給電装置の小型、軽量化を図る。 【構成】 複数の交流電源１，２が切替器１１を介して
変換部４に接続され、この変換部４から得られる直流電
力をダイオード８を介して給電装置１０に供給するよう
に構成する。 【効果】 切替器１１を現用機能を有する交流電源また
は前記交流電源の異常時には予備機能を有する交流電源
に接続することにより、１個の変換部だけで正常な方の
交流電源から制御回路に直流電力を供給することができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は制御回路用給電装置に関するもので、さらに詳しく言えば、複数の交 流電源から制御回路に直流電力を供給するための制御回路用給電装置に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

制御回路用給電装置は、負荷を動作させるための制御回路に安定な直流電力を 供給するもので、現用、予備の機能を有する複数の交流電源からの交流電力を変 換部によって直流電力に変換して制御回路に供給される構成で、この給電装置に は制御回路を安定に作動させる必要性から、前記交流電源から変換部を介して出 力される直流電力を安定化させている。

【０００３】 このような制御回路用給電装置の従来例としては、図３のような構成のものが 知られ、通常はいずれか一方の交流電源が正常であれば直流電力を制御回路に供 給することができ、両方の交流電源の異常時には蓄電池から給電できるような構 成である。

【０００４】 すなわち、図３のものは、現用機能を有する交流電源１と、予備機能を有する 交流電源２とを備え、各交流電源１，２から変換部４１，４２を介して直流電力 を得るように構成されたもので、得られた直流電力はダイオード８１，８２を介 して給電装置１０に供給される。

【０００５】 前記変換部４１，４２は、トランス５１，５２、整流回路６１，６２、電解コ ンデンサ７１，７２を有し、前記交流電源１，２からの交流電力をトランス５１ ，５２で変圧してから整流回路６１，６２に入力して直流電力に変換している。

【０００６】 そして、前記ダイオード８１，８２と制御回路１０との接続点には、ダイオー ド９を介して蓄電池３が接続され、交流電源１，２に対してバックアップ機能を 果たすようにしている。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

上記した従来の制御回路用給電装置では、交流電源１，２のそれぞれに変換部 ４１，４２が設けられているため、装置の重量が大きく、大型化するという問題 があった。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案は、複数の交流電源が切替器を介して変換部 に接続され、この変換部から得られる直流電力をダイオードを介して制御回路の 給電装置に供給し、通常は現用機能を有する交流電源から給電され、前記交流電 源の異常時は予備機能を有する交流電源から給電されるようにしたことを特徴と するものである。

【０００９】

【作 用】

従って、本考案は、切替器を現用機能を有する交流電源または前記交流電源が 異常時には予備機能を有する交流電源に接続することにより、いずれか一方の交 流電源が正常であれば直流電力を給電装置に供給することができる。

【００１０】 また、トランス、整流回路、電解コンデンサを有する変換部は１個だけでよく 、装置の小型化、軽量化が可能である。

【００１１】

【実施例】

図１は、本考案の制御回路用給電装置の回路図で、図３と共通する部分には同 じ符号を付している。

【００１２】 本考案の特徴は、複数の交流電源１，２が切替器１１を介して変換部４に接続 され、この変換部４から得られる直流電力をダイオード８を介して給電装置１０ に供給するようにしたものである。

【００１３】 また、本考案は、前記変換部４からの直流電力をバックアップする蓄電池３を 設け、この蓄電池３からの直流電力をダイオード９を介して前記給電装置１０に 供給するようにしたものである。

【００１４】 前記切替器１１内のリレー接点１１Ｃは、通常は現用機能を有する交流電源１ の電圧で駆動されるリレーコイル１１Ｌによってこの交流電源１から給電される ように動作する。

【００１５】 前記変換部４は、トランス５、整流回路６、電解コンデンサ７を有し、前記交 流電源１または２のいずれか一方からの交流電力が変換部４に入力されて直流電 力を得るように構成されている。

【００１６】 そして、前記交流電源１の異常時には、前記リレー接点１１Ｃが予備機能を有 する交流電源２に切り替わり、この交流電源２からの給電に切り替えられる。

【００１７】 さらに、前記交流電源１，２の両方が異常時には、蓄電池３からの直流電力を ダイオード９を介して前記給電装置１０に供給する。

【００１８】 図２は、本考案の制御回路用給電装置の他の実施例の回路図で、交流電源１’ の電圧と交流電源２’の電圧とが異なる場合に適用することができる。

【００１９】 すなわち、図２の装置のトランス５０には中間タップが設けられ、電圧の低い 方の交流電源１’はリレー接点を介してこの中間タップに接続されている。

【００２０】

【考案の効果】

上記したとおりであるから、本考案の制御回路用給電装置は、変換部を１個に することができ、装置の小型、軽量化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の制御回路用給電装置の回路図である。

【図２】本考案の制御回路用給電装置の回路図である。

【図３】従来の制御回路用給電装置の回路図である。

【符号の説明】

１，２ 交流電源 ４，４１，４２ 変換部 ８，８１，８２ ダイオード １０ 給電装置 １１ 切替器

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の交流電源が切替器を介して変換部
   に接続され、この変換部から得られる直流電力をダイオ
   ードを介して制御回路の給電装置に供給し、通常は現用
   機能を有する交流電源から給電され、前記交流電源の異
   常時は予備機能を有する交流電源から給電されるように
   したことを特徴とする制御回路用給電装置。
2. 【請求項２】変換部からの直流電力をバックアップする
   蓄電池を設け、この蓄電池からの直流電力をダイオード
   を介して制御回路の給電装置に供給するようにしたこと
   を特徴とする請求項第１項記載の制御回路用給電装置。