JPH0543541B2 - - Google Patents

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JPH0543541B2
JPH0543541B2 JP9313186A JP9313186A JPH0543541B2 JP H0543541 B2 JPH0543541 B2 JP H0543541B2 JP 9313186 A JP9313186 A JP 9313186A JP 9313186 A JP9313186 A JP 9313186A JP H0543541 B2 JPH0543541 B2 JP H0543541B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
piston
hole
relief port
cylinder
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP9313186A
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English (en)
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JPS62251269A (ja
Inventor
Shinichi Okada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissin Kogyo Co Ltd filed Critical Nissin Kogyo Co Ltd
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Publication of JPS62251269A publication Critical patent/JPS62251269A/ja
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、シリンダ本体と、このシリンダ本体
のシリンダ孔に摺合してシリンダ孔内に油圧室を
画成するピストンとからなり、このピストンの中
間部によりシリンダ孔内に油槽と連通する補給油
室を画成したマスタシリンダのリリーフポート弁
であつて、油圧室及び補給油室間を連通するよう
にピストンに穿設されたリリーフポートを開閉し
得るポペツト弁と、このポペツト弁を閉弁方向に
付勢する弁ばねと、ピストンの中間部を横方向に
貫通する透孔に遊嵌され、ピストンの後退限でポ
ペツト弁を開弁すべく該弁に対向する開弁棒とか
らなるものの改良に関する。
(2) 従来の技術 この種リリーフポート弁は、例えば実開昭59−
32562号公報に開示されているように既に知られ
ている。
(3) 発明が解決しようとする問題点 従来のこの種リリーフポート弁では、開弁棒を
シリンダ本体に固定し、この開弁棒を遊挿するピ
ストンの透孔を、開弁棒がピストンの往復動を妨
げないように長孔に形成している。したがつて、
その長孔は、ピストンの摺動ストローク以上に長
い長径を持たなければならないから、ピストン自
体を長く形成せざるを得ず、このため従来では、
この種リリーフポート弁を採用するとマスタシリ
ンダが長尺化するという問題があつた。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもの
で、比較的短いピストンにも採用できて、マスタ
シリンダの短縮化に寄与し得る前記リリーフポー
ト弁を提供することを目的とする。
B 発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、シリン
ダ本体に固着されてピストンを摺動自在に支承す
る軸受と、開弁棒に連結されると共に、前記軸受
に当接してピストンの後退限を規制するようにピ
ストンに装着されたストツパ環とを、両者の当接
時相互に吸引力を及ぼす材料で形成したことを特
徴とする。
(2) 作用 ピストンの後退限では、ストツパ環は固定の軸
受との当接位置に相互の吸引力により保持される
ので、ピストンの前進当初も、ストツパ環はピス
トンに付着した油の粘着力に抗して軸受との当接
位置に確実に留まり、ピストンの透孔での遊びの
範囲内で開弁棒の移動を阻止することができる。
したがつて、ピストンの前進によりポペツト弁は
直ちに開弁棒から解放されて弁ばねにより閉弁位
置へ移行し、リリーフポートを閉じることができ
る。
ポペツト弁の閉弁後、引続くピストンの前進に
より開弁棒が前記透孔の後側壁により前方へ押圧
されれば、ストツパ環を軸受からそれらの吸引力
に打勝つて離間させるので、開弁棒を伴つてピス
トンは前進させることができる。これによりピス
トンの透孔での開弁棒の遊びは極めて小さなもの
で足りる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説
明すると、第1図のマスタシリンダMは、自動車
の2系統式油圧ブレーキ用のタンデム型マスタシ
リンダであつて、そのシリンダ本体1のシリンダ
孔1aには前部ピストン21及び後部ピストン22
が直列に摺合され、前部ピストン21とシリンダ
1aの前端壁間に前部油圧室31が、また両ピス
トン21,22間に後部油圧室32がそれぞれ画成
され、そしてこれら油圧室31,32に連なる出力
ポート41,42に2系統のブレーキ油圧回路がそ
れぞれ接続される。
各ピストン21,22は、シリンダ孔1aに密接
するカツプシール51,52をそれぞれ備えてお
り、またそれぞれの中間部はシリンダ孔1a内に
前部及び後部補給油室61,62を画成すべく小径
になつている。そしてこれら補給油室61,62
カツプシール51,52の背部に連通させる油孔7
,72が各ピストン21,22に穿設される。
前部油圧室31には前部ピストン21を後退方向
へ弾発する戻しばね81が、また両ピストン21
2間には後部ピストン22を後退方向へ弾発する
戻しばね82がそれぞれ縮設される。
シリンダ本体1の上部には、前部補給油室61
に隣接して円筒状の補助油槽9が一体に連設さ
れ、その上端部に合成樹脂製の主油槽10が嵌合
して連結される。
補助油槽9内はシリンダ本体1と一体の隔壁1
1により前、後部油溜室91,92に画成されてお
り、前部油溜室91は、その底壁を貫通する通孔
121を介して前部補給油室61と連通し、更にこ
の前部補給油室61は、前部ピストン21の中間部
を横方向に貫通する透孔131と、この透孔131
からピストン21の中心部を通つてその前面に開
口するリリーフポート141とを介して前部油圧
室31と連通する。前記透孔131は、前部ピスト
ン21の摺動ストロークよりも長い長径を前部ピ
ストン21の軸方向に向けて穿設される。
上記リリーフポート141を開閉するために従
来型のリリーフポート弁V1が前部ピストン21
設けられる。このリリーフポート弁V1は、弁函
151、ポペツト弁161、弁ばね171及び開弁
棒181から構成される。
弁函151は、底壁を弁座191とするカツプ形
をなしており、その弁座191の中心孔をリリー
フポート141に合致させるように前部ピストン
1の前端部にシール部材201を介して嵌着され
る。
ポペツト弁161は、ゴム製の傘部211と、こ
の傘部211を支持する弁杆222とからなつてお
り、その傘部211を弁座151に対向させると共
に弁杆221をリリーフポート141に遊挿するよ
うに配設される。
弁ばね171はポペツト弁161を弁座191
へ、即ち閉弁方向へ付勢するように弁函151
装着される。
開弁棒181は、前部ピストン21の透孔131
を貫通してシリンダ本体1に固定され、前部ピス
トン21の後退限でポペツト弁161を開弁するよ
うに弁杆221の後端を受止めるようになつてい
る。
一方、後部油溜室92は、シリンダ本体1の上
壁中を通る通孔122を介して後部補給油室62
連通し、更にこの後部補給油室62は、後部ピス
トン22の中間部を横方向に貫通する透孔132
と、そこから後部ピストン22の中心部を通つて
その前面に開口するリリーフポート142とを介
して後部油圧室32と連通する。
後部ピストン22は、前記カツプシール52を装
着したピストン部24と、このピストン部24の
後端に連結環26を介して連結されたロツド部2
5とからなり、これらはいずれも非磁性体から形
成される。ロツド部25は、シリンダ本体1の後
端部にシリンダ孔1aと同心上で嵌着された磁性
体からなる軸受27にシール部材28を介して摺
動自在に支承されると共に、図示しない倍力装置
の出力杆に後端を連接される。前記透孔132
このロツド部に穿設される。
前記リリーフポート142の開閉のために本発
明のリリーフポート弁V2が後部ピストン22に設
けられる。このリリーフポート弁V2は弁函15
、ポペツト弁162、弁ばね172、開弁棒182
及びストツパ環29とから構成される。
弁函152は、底壁を弁座192とするカツプ形
をなしており、その弁座192の中心孔をリリー
フポート142に合致させるように後部ピストン
2の前端部にシール部材202を介して嵌着され
る。
ポペツト弁162は、ゴム製の傘部212と、こ
の傘部212を支持する弁杆222とからなつてお
り、傘部212を弁座192に対向させると共に弁
杆222をリリーフポート142に遊挿するように
配設される。
弁ばね172は、ポペツト弁162を弁座192
側、即ち閉弁方向へ付勢するように弁函152
装着される。
開弁棒182は、ポペツト弁162の弁杆222
の後端を押動したりそれらから離間したりし得る
ように、後部ピストン22の透孔132に遊挿され
る。
ストツパ環29は、第2図に明示するように合
成樹脂製のストツパ環本体29aと、このストツ
パ環本体29aの後端に固着した環状の磁石29
bとからなつており、磁石29bを前記軸受27
の前端に対向させて後部ピストン22のロツド部
25に摺動自在に嵌装される。このストツパ環2
9は、軸受27に当接してピストン部24を受止
めることにより後部ピストン22の後退限を規制
することができ、そしてこのとき開弁棒182
弁杆222の後端を受止めてポペツト弁162を開
弁状態に保持するようになつている。
次にこの実施例の作用を説明すると、後部ピス
トン22の後退限では、ストツパ環29は、磁石
29bの軸受27に対する吸引力により軸受27
との当接位置に保持されるので、図示しない倍力
装置の作動により後部ピストン22を前進させれ
ば、当初、ストツパ環29は後部ピストン22
付着した作動油の粘着力に抗して軸受27との当
接位置に留まり、透孔132での遊びの範囲内で
開弁棒182の移動を確実に阻止することができ
る。したがつて、ポペツト弁162は直ちに開弁
棒182から解放されて弁ばね172により弁座1
2との着座位置、即ち閉弁位置へ移行し、リリ
ーフポート142を閉じることができる。ポペツ
ト弁162が閉弁すると、引続く後部ピストン22
の前進により開弁棒182が透孔132の後側壁に
より前方へ押圧され、磁石29bの吸引力に打勝
つてストツパ環29を軸受27から引離すので開
弁棒182を伴つて後部ピストン22は前進する。
このような後部ピストン22の前進により後部
油圧室32に油圧が発生し、この油圧は出力ポー
ト42より出力されて対応する車輪ブレーキを作
動する。
一方、前部ピストン21は、戻しばね82に加え
られる後部ピストン22の前進力と、後部油圧室
2に発生する油圧とを受けて前進し、これに伴
いポペツト弁161は開弁棒181から解放されて
弁ばね171により閉弁位置へ移行し、リリーフ
ポート141を閉じるので、引続く前部ピストン
1の前進により前部油圧室31に油圧が発生し、
その油圧は出力ポート41より出力されて対応す
る車輪ブレーキを作動する。この間、開弁棒18
は透孔131内を相対的に移動して前部ピストン
1の前進を妨げない。
以上の作用から明らかなように、本発明のリリ
ーフポート弁V2では、開弁棒182と後部ピスト
ン22との相対変位が従来型のリリーフポート弁
V1での開弁棒181と前部ピストン21との相対変
位よりも極めて小さく、それだけ透孔132での
開弁棒182の遊びを小さく抑えて後部ピストン
2のシリンダ孔1aに占める長さを大幅に短縮
することができる。
倍力装置の作動を解除すれば、両ピストン21
2は各戻しばね81,82の戻し力により所定の
後退限まで戻され、その戻り過程で油圧室31
2が減圧すれば、カツプシール51,52の外周
部がその前後の圧力差により前方へ撓んでシリン
ダ孔1a内面との間に隙間を生じ、その隙間と各
ピストン21,22の油孔71,72とを通して補給
油室61,62から油圧室31,32へ作動油の補給
が行われる。その際、過剰補給が行われれば、そ
の過剰分は、各ピストン21,22が後退限に戻つ
たとき、ポペツト弁161,162により開かれる
リリーフポート141,142を通して補給油室6
,62へ戻される。
尚、本発明のリリーフポート弁V2においては、
軸受27に磁石を付設すると共に、ストツパ環2
9を磁性体とすることもできる。
C 発明の効果 以上のように本発明によれば、シリンダ本体に
固着されてピストンを摺動自在に支承する軸受
と、開弁棒に連結されると共に、前記軸受に当接
してピストンの後退限を規制するようにピストン
に装着されたストツパ環とを、両者の当接時相互
に吸引力を及ぼす材料で形成したので、ピストン
の透孔での開弁棒の遊びが小さくても、ピストン
の前進時、開弁棒はポペツト弁を閉弁すべくそれ
を確実に解放すると共に、ピストンの動きを何等
妨げない。したがつてピストンの短縮化、延いて
はマスタシリンダの短縮化に寄与することができ
る。
しかも、開弁棒がポペツト弁を確実に解放し得
ることにより、弁ばねのセツト荷重を小さく設定
することが可能となり、それによりポペツト弁の
閉弁圧力を極力下げて、その耐久性の向上を図る
こともできる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図
はタンデム型マスタシリンダの縦断側面図、第2
図はそのマスタシリンダにおける本発明のリリー
フポート弁の要部拡大図、第3図はその要部の分
解斜視図である。 M……マスタシリンダ、V2……リリーフポー
ト弁、1……シリンダ本体、1a……シリンダ
孔、22……ピストン、32……油圧室、62……
補給油室、132……透孔、142……リリーフポ
ート、152……弁函、162……ポペツト弁、1
2……弁ばね、182……開弁棒、27……軸
受、29……ストツパ環、29a……ストツパ環
本体、29b……磁石。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 シリンダ本体と、このシリンダ本体のシリン
    ダ孔に摺合してシリンダ孔内に油圧室を画成する
    ピストンとからなり、このピストンの中間部によ
    りシリンダ孔内に油槽と連通する補給油室を画成
    したマスタシリンダのリリーフポート弁であつ
    て、油圧室及び補給油室間を連通するようにピス
    トンに穿設されたリリーフポートを開閉し得るポ
    ペツト弁と、このポペツト弁を閉弁方向に付勢す
    る弁ばねと、ピストンの中間部を横方向に貫通す
    る透孔に遊嵌され、ピストンの後退限でポペツト
    弁を開弁すべく該弁に対向する開弁棒とからなる
    ものにおいて、シリンダ本体に固着されてピスト
    ンを摺動自在に支承する軸受と、開弁棒に連結さ
    れると共に、前記軸受に当接してピストンの後退
    限を規制するようにピストンに装着されたストツ
    パ環とを、両者の当接時相互に吸引力を及ぼす材
    料で形成したことを特徴とする、マスタシリンダ
    のリリーフポート弁。
JP61093131A 1986-04-22 1986-04-22 マスタシリンダのリリ−フポ−ト弁 Granted JPS62251269A (ja)

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JPS62251269A JPS62251269A (ja) 1987-11-02
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JPH0415569Y2 (ja) * 1987-07-13 1992-04-08
JP2642444B2 (ja) * 1988-09-27 1997-08-20 株式会社ナブコ マスタシリンダ

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JPS62251269A (ja) 1987-11-02

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