JPH0543476A - 抗アレルギー剤および抗アレルギー剤を含有する飲食物 - Google Patents

抗アレルギー剤および抗アレルギー剤を含有する飲食物

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JPH0543476A
JPH0543476A JP3199548A JP19954891A JPH0543476A JP H0543476 A JPH0543476 A JP H0543476A JP 3199548 A JP3199548 A JP 3199548A JP 19954891 A JP19954891 A JP 19954891A JP H0543476 A JPH0543476 A JP H0543476A
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JP
Japan
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danbonitol
antiallergic
food
agent
active ingredient
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Withdrawn
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JP3199548A
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English (en)
Inventor
Yoshio Takeuchi
良夫 竹内
Tsutomu Arakawa
勉 荒川
Kazuo Hosomi
和雄 細見
Koji Sakurai
孝治 桜井
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Lotte Co Ltd
Original Assignee
Lotte Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特にチューインガムの原料に使用される種類の
植物が属する特定の属の植物の抽出物が示す抗アレルギ
ー作用の本体である活性物質を有効成分とする抗アレル
ギー剤および抗アレルギー作用を有する飲食物を提供す
る。 【構成】ダンボニトール(Dambonitol)を有
効成分とすることを特徴とする抗アレルギー剤、および
ダンボニトール(Dambonitol)を有効成分と
して含有することを特徴とする抗アレルギー作用を有す
る飲食物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然植物の樹液、特に
チューインガムの原料に使用される種類の植物が属する
特定の属の植物の抽出物が示す抗アレルギー作用の本体
である活性物質を有効成分とする抗アレルギー剤および
抗アレルギー作用を有する飲食物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より各種アレルギー症状の治療、予
防剤の研究開発が行われており、多くの化合物が報告さ
れているが、従来の抗アレルギー剤は各種アレルギー症
状に対して必ずしも十分な治療効果を示しているとは言
い難い状況にある。
【0003】このような状況を打開する一環として、本
出願人は、チューインガムに関する研究開発の過程で偶
然の起因から得られた知見に着目して、チューインガム
の構成成分であるl−メントール、メントン並びにシネ
オールが顕著な抗アレルギー作用を有することを突き止
め、抗アレルギー剤および抗アレルギー剤を含有する食
品添加物(特願平2−126930号)および抗アレル
ギー飲食物(特願平2−126931号)として特許出
願を行った。
【0004】これらl−メントール、メントン並びにシ
ネオールはモノテルペン類に属し、疎水性の高い物質で
ある。またこれらは比較的低分子であることから揮発性
が高く、例えばガムとして口腔内で噛むことにより、こ
れらの成分が呼気と共に鼻腔粘膜に直接作用し、鼻粘膜
の炎症等を軽減する可能性が推測される。
【0005】本出願人は、チューインガムの構成成分を
素材として用い、前記した性質を有するl−メントー
ル、メントン並びにシネオール以外の抗アレルギー作用
を有する物質の検討を進めたところ、これらとは物性の
異なる画分に顕著な抗アレルギー活性が存在することを
突き止めた。
【0006】従来よりDyera属植物に属するジェル
トン、Achras属植物に属するチクル等がチューイ
ンガムの天然原料に使用されているが、その抗アレルギ
ー作用については着目されておらず、現在までこれに関
する報告はなされていなかった。
【0007】そこで本出願人は、特願平2−32229
6号において、前記l−メントール、メントン並びにシ
ネオールとは物性の異なる画分に存在する顕著な抗アレ
ルギー作用を示すものとして、特にチクルおよびジェル
トンラテックスの極性溶媒より抽出画分に抗アレルギー
活性を見出し、この知見に基いてDyera属またはA
chras属植物の樹液を極性溶媒で抽出して得られる
画分を有効成分とする抗アレルギー剤を提案した。
【0008】この度、この知見を更に発展させ、特にジ
ェルトンラテックスの抗アレルギー活性物質の検討を行
い、天然植物の樹液、特にチューインガムの原料に使用
される種類の植物が属する特定の属の植物の抽出物が示
す抗アレルギー作用の本体である活性物質を突き止め
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】よって本発明は、特に
チューインガムの原料に使用される種類の植物が属する
特定の属の植物の抽出物が示す抗アレルギー作用の本体
である活性物質を有効成分とする抗アレルギー剤および
抗アレルギー作用を有する飲食物を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ダンボ
ニトール(Dambonitol)を有効成分とするこ
とを特徴とする抗アレルギー剤が提供される。
【0011】更に本発明によれば、ダンボニトール(D
ambonitol)を有効成分として含有することを
特徴とする抗アレルギー作用を有する飲食物が提供され
る。
【0012】植物の樹液を極性溶媒で抽出して有効成分
であるダンボニトールを得るに際し、例えばジェルトン
の有効成分を調製する場合、次のような方法によってこ
れを行うことができる。
【0013】a)ジェルトンの樹液をメタノールあるい
はエタノールで抽出し、抽出物を水に懸濁し、クロロホ
ルム、酢酸エチルにて分配抽出後、n−ブタノールにて
分配抽出し、n−ブタノール画分を得る。これをHPL
C(例えばODS、30%メタノール)により精製しダ
ンボニトールを得ることができる。
【0014】b)ジェルトンの樹液をn−ヘキサンで抽
出後、残渣をn−ブタノールにて抽出し、n−ブタノー
ル画分を得る。これをHPLC(例えばODS、30%
メタノール)により精製しダンボニトールを得ることが
できる。
【0015】c)本発明の活性物質であるダンボニトー
ルは、物質として同一であれば他の全ゆる精製方法によ
って得られたものを使用することができ、また化学合成
されたものを使用することができる。
【0016】有効成分であるダンボニトールの投与量
は、経口投与で1.5〜150mg/kg、腹腔内投与
で1.5〜150mg/kgとすれば好適である。
【0017】本発明の抗アレルギー剤を含有する抗アレ
ルギー作用を有する飲食物または組成物として、例えば
内用液、注射剤、点鼻液剤、点眼剤、食品添加物、チュ
ーインガム、キャンデー、錠菓等を例示することができ
る。
【0018】
【作用】前記したように、既に本出願人は、チューイン
ガムに関する研究開発の過程で偶然の起因から得られた
知見に着目して、チューインガムの構成成分であるl−
メントール、メントン並びにシネオールが顕著な抗アレ
ルギー作用を有することを突き止めていたが、本発明
は、更に検討を続けた結果、これらとは物性の異なる画
分に顕著な抗アレルギー活性が存在することを突き止
め、更にこの活性成分の本体を突き止めたことにより完
成されたものである。
【0019】すなわち、本発明の活性物質は、前記した
特定の植物からメタノール、エタノール等の極性溶媒に
よって抽出されるが、クロロホルム、酢酸エチル等の高
い疎水性の溶媒では分配抽出されず、n−ブタノールの
ような比較的親水性の溶媒によって分配抽出される画分
に存在し、検討の結果ダンボニトールであることが判明
したものである。
【0020】ダンボニトールはイノシトールのメチル誘
導体であり、その抗アレルギー作用については現在まで
着目されておらず報告は認められない。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、特にチューインガムの
原料に使用される種類の植物が属する特定の属の植物の
抽出物が示す抗アレルギー作用の本体であるダンボニト
ールを有効成分とする抗アレルギー剤および抗アレルギ
ー作用を有する飲食物が提供される。
【0022】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明は以下の実施例にのみ限定されるもので
はない。
【0023】まず、本発明による抗アレルギー剤の調製
の実験例、およびアレルギーの一種であるアナフィラキ
シーを検出するPCA反応(受身皮膚アナフィラキシ
ー)によって、本発明による抗アレルギー剤について応
答の抑制率を測定した実験例を示し、次に抗アレルギー
剤および抗アレルギー作用を有する飲食物の具体的処方
を実施例として示す。
【0024】実験例1(ダンボニトールの分離) ジェルトンの樹液をメタノールにて抽出した。メタノー
ルエキスを濃縮後、水に分散し、クロロホルム、酢酸エ
チルにて順次抽出後、n−ブタノールにて抽出してn−
ブタノール分配画分を調製した(0.8%)。このn−
ブタノール分配画分よりHPLC(ODS、30%メタ
ノール)を用いてダンボニトールを分離した。
【0025】実験例2(PCA反応による応答の抑制率) 抗卵白アルブミンモルモット血清をハートレイ(Har
tley)系モルモット(雌、体重300g)の背腹部
に0.1mlずつ皮内注射して受動的に感作した。8日
後、卵白アルブミンおよびエバンスブルー混液1.5m
lを後肢静脈より投与してPCA反応を惹起した。30
分後、色素漏出斑を切り取り、漏出色素量をカタヤマ
(Katayama)らの方法に従って測定した。モル
モット群を半分に分け、一方にPCA反応惹起1時間3
0分前に被験物質を経口投与し、もう一方にPCA反応
惹起30分前に被験物質を腹腔内投与した。
【0026】ダンボニトール15mg/kgの経口投与
による抑制率は30.4%であった。また、ダンボニト
ール15mg/kgの腹腔内投与による抑制率は65.
2%であった。
【0027】実施例1 次の処方により内用液を調製した。 ダンボニトール 5 g蒸溜水 適量 全量 1 L 調製に際しては、実験例1で調製したダンボニトール1
gを内容量1Lの共栓瓶にとり、これに蒸溜水を加え、
強く振り混ぜた後、約24時間放置し、水で潤した瀘紙
で瀘過した。
【0028】実施例2 次の処方により注射剤を調製した。 ダンボニトール 1 g プロピレングリコール 30 g 塩化ナトリウム 0.7g注射用蒸溜水 適量 全量 100 ml 調製に際しては、内容量100mlの共栓シリンダーに
実験例1で調製したダンボニトール1gおよび塩化ナト
リウム0.7gをとり、これにプロピレングリコール3
0gと注射用蒸溜水とを加え、強く振り混ぜた後、約2
4時間放置し、綿栓瀘過した。
【0029】実施例3 次の処方により点鼻液剤を調製した。 ダンボニトール 0.1g生理食塩水 適量 全量 1 L 調製に際しては、内容量1Lの共栓瓶に実験例1で調製
したダンボニトール0.1gをとり、これに生理食塩水
約800mlを加え、強く振り混ぜた後、約24時間放
置し、生理食塩水を加えて全量を1Lとし、綿栓瀘過し
た。
【0030】実施例4 次の処方により点眼剤を調製した。 ダンボニトール 0.1 g ポリエチレングリコール 40 g点眼用溶解液 適量 全量 100 ml 調製に際しては、内容量100mlの共栓シリンダーに
実験例1で調製したダンボニトール0.1gをとり、ポ
リエチレングリコール40gと点眼用溶解液とを加え、
強く振り混ぜた後、約12時間放置し、綿栓瀘過した。
【0031】実施例5 次の処方により食品添加物を調製した。 ダンボニトール 100g デキストリン 200g 乳糖 200g水 500g 調製に際しては、デキストリン、乳糖を水に溶解させ、
この混合液に実験例1で調製したダンボニトールを加
え、乳化分散させ、乾燥させることにより有効成分を含
有する粉末剤を得た。
【0032】実施例6 次の処方により食品添加物を調製した。 ダンボニトール 100g プロピレングリコール 800g水 195g 調製に際しては、プロピレングリコールと水とを混合
し、その混合液に実験例1で調製したダンボニトールを
溶解させ、瀘過して水溶性剤を得た。
【0033】実施例7 次の処方によりチューインガムを調製した。 ダンボニトール 1 部 ガムベース 20 部 砂糖 56 部 水飴 13 部 ブドウ糖 10 部 軟化剤 1 部 調製に際しては、常法に従ってダンボニトールを含有す
るチューインガムを作成した。
【0034】実施例8 次の処方によりキャンデーを調製した。 ダンボニトール 1kg グラニュー糖 50kg 水飴(D.E.42) 50kg 水 20L 調製に際しては、常法に従ってダンボニトールを含有す
るキャンデーを作成した。
【0035】実施例9 次の処方により錠菓を調製した。 ダンボニトール 1 kg 砂糖 80 kg 乳糖 20 kg ショ糖脂肪酸エステル 0.16kg 水 4.5 L 調製に際しては、常法に従ってダンボニトールを含有す
る錠菓を作成した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンボニトール(Dambonito
    l)を有効成分とすることを特徴とする抗アレルギー
    剤。
  2. 【請求項2】 ダンボニトール(Dambonito
    l)を有効成分として含有することを特徴とする抗アレ
    ルギー作用を有する飲食物。
JP3199548A 1991-08-08 1991-08-08 抗アレルギー剤および抗アレルギー剤を含有する飲食物 Withdrawn JPH0543476A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999002173A1 (de) * 1997-07-07 1999-01-21 Pfahler Hans Peter Verwendung von chicle oder dergleichen kaugummi-basis

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999002173A1 (de) * 1997-07-07 1999-01-21 Pfahler Hans Peter Verwendung von chicle oder dergleichen kaugummi-basis

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Effective date: 19981112