JPH0542943A - 合成樹脂パレツト - Google Patents
合成樹脂パレツトInfo
- Publication number
- JPH0542943A JPH0542943A JP19287691A JP19287691A JPH0542943A JP H0542943 A JPH0542943 A JP H0542943A JP 19287691 A JP19287691 A JP 19287691A JP 19287691 A JP19287691 A JP 19287691A JP H0542943 A JPH0542943 A JP H0542943A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pallet
- slip material
- synthetic resin
- slip
- pallet body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 滑り止め材が脱落するようなおそれがない合
成樹脂パレットを提供する。 【構成】 樹脂成形品でパレット本体１を形成する。こ
のパレット本体１の表面部に軟質ゴムや軟質樹脂で多数
の孔３を設けたシート状に形成される滑り止め材２をそ
の表面を露出させた状態で埋設する。滑り止め材２はパ
レット本体１に埋入されて一体化されており、パレット
本体１に対する滑り止め材２の固定強度はきわめて高く
なる。
成樹脂パレットを提供する。 【構成】 樹脂成形品でパレット本体１を形成する。こ
のパレット本体１の表面部に軟質ゴムや軟質樹脂で多数
の孔３を設けたシート状に形成される滑り止め材２をそ
の表面を露出させた状態で埋設する。滑り止め材２はパ
レット本体１に埋入されて一体化されており、パレット
本体１に対する滑り止め材２の固定強度はきわめて高く
なる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、滑り止めを設けた合成
樹脂パレットに関するものである。
樹脂パレットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】合成樹脂パレットは、木製のパレットに
比べて、耐久性が優れていると共に、積載荷重が大きい
割に軽量である等の優れた特性を有するために、今や木
製パレットにとって変わりつつある。しかし、合成樹脂
は滑性が高いために、合成樹脂パレットに積載した運搬
物が滑り易く、荷くずれ等が発生するおそれがある。こ
のために、特公昭５６−４１５０５号公報や特公昭５６
−４９２２４号公報、特公平３−３９９０４号公報など
で提供されているように、合成樹脂パレットの表面に軟
質の樹脂やゴムで作成される滑り止め材を設けて運搬物
が滑ったりすることを防止することがおこなわれてい
る。
比べて、耐久性が優れていると共に、積載荷重が大きい
割に軽量である等の優れた特性を有するために、今や木
製パレットにとって変わりつつある。しかし、合成樹脂
は滑性が高いために、合成樹脂パレットに積載した運搬
物が滑り易く、荷くずれ等が発生するおそれがある。こ
のために、特公昭５６−４１５０５号公報や特公昭５６
−４９２２４号公報、特公平３−３９９０４号公報など
で提供されているように、合成樹脂パレットの表面に軟
質の樹脂やゴムで作成される滑り止め材を設けて運搬物
が滑ったりすることを防止することがおこなわれてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のものは
いずれも、滑り止め材を合成樹脂パレットの表面に接着
したり、あるいは合成樹脂パレットの表面の溝にはめ込
んだりして取り付けているものであり、運搬物に引っ掛
かったりして滑り止め材が合成樹脂パレットの表面から
脱落し易いという問題があった。
いずれも、滑り止め材を合成樹脂パレットの表面に接着
したり、あるいは合成樹脂パレットの表面の溝にはめ込
んだりして取り付けているものであり、運搬物に引っ掛
かったりして滑り止め材が合成樹脂パレットの表面から
脱落し易いという問題があった。
【０００４】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、滑り止め材が脱落するようなおそれがない合成樹
脂パレットを提供することを目的とするものである。
あり、滑り止め材が脱落するようなおそれがない合成樹
脂パレットを提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明に係る合成樹脂パ
レットは、樹脂成形品で形成されるパレット本体１の表
面部に、軟質ゴムや軟質樹脂で多数の孔３，３…を設け
たシート状に形成される滑り止め材２をその表面を露出
させた状態で埋設して成ることを特徴とするものであ
る。
レットは、樹脂成形品で形成されるパレット本体１の表
面部に、軟質ゴムや軟質樹脂で多数の孔３，３…を設け
たシート状に形成される滑り止め材２をその表面を露出
させた状態で埋設して成ることを特徴とするものであ
る。
【０００６】またこの滑り止め材２の上記孔３は内径が
表面側よりも裏面側のほうが小さくなるように形成する
のが好ましい。
表面側よりも裏面側のほうが小さくなるように形成する
のが好ましい。
【０００７】
【作用】軟質ゴムや軟質樹脂で形成される滑り止め材２
は樹脂成形品で形成されるパレット本体１の表面部に埋
設されているために、滑り止め材２はパレット本体１と
一体化されており、パレット本体１に対する滑り止め材
２の固定強度はきわめて高くなる。
は樹脂成形品で形成されるパレット本体１の表面部に埋
設されているために、滑り止め材２はパレット本体１と
一体化されており、パレット本体１に対する滑り止め材
２の固定強度はきわめて高くなる。
【０００８】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。滑り
止め材２は軟質ゴムや軟質合成樹脂のような軟質材によ
って厚み３〜５ｍｍ程度の薄いシート状に作成されるも
のであり、全面に亘って多数の小さな孔３が穿設してあ
る。この孔３は図３（ａ）のように角形に形成してもよ
く、図３（ｂ）のように円形に形成してもよく、その形
状は特に限定されないものであり、さらに滑り止め材２
はこのように孔あきシートとして形成する他に網状のシ
ートとして形成することもできる。また、この孔３は図
３（ｃ）に示すように、内径が表面側よりも裏面側のほ
うが小さくなるように内面を傾斜面として形成してあ
る。一方、パレット本体１はポリエチレンやポリプロピ
レン等の熱可塑性樹脂を射出成形や圧縮成形、あるいは
インジェクションプレス成形等することによって作成さ
れるものである。そして滑り止め材２はパレット本体１
を成形する際にその表面に取り付けることができる。
止め材２は軟質ゴムや軟質合成樹脂のような軟質材によ
って厚み３〜５ｍｍ程度の薄いシート状に作成されるも
のであり、全面に亘って多数の小さな孔３が穿設してあ
る。この孔３は図３（ａ）のように角形に形成してもよ
く、図３（ｂ）のように円形に形成してもよく、その形
状は特に限定されないものであり、さらに滑り止め材２
はこのように孔あきシートとして形成する他に網状のシ
ートとして形成することもできる。また、この孔３は図
３（ｃ）に示すように、内径が表面側よりも裏面側のほ
うが小さくなるように内面を傾斜面として形成してあ
る。一方、パレット本体１はポリエチレンやポリプロピ
レン等の熱可塑性樹脂を射出成形や圧縮成形、あるいは
インジェクションプレス成形等することによって作成さ
れるものである。そして滑り止め材２はパレット本体１
を成形する際にその表面に取り付けることができる。
【０００９】図４は射出成形でパレット本体１を成形す
る例を示すものであり、凹金型４ａと凸金型４ｂで形成
される成形金型４のキャビティ５内に滑り止め材２を敷
くなどしてキャビティ５の内面に密着させて滑り止め材
２をセットする。このように滑り止め材２をセットして
成形金型４を型閉めした後に、射出成形機８からキャビ
ティ５内に熱可塑性樹脂の成形材料を射出注入すること
によってパレット本体１を成形することができるもので
あり、このようにキャビティ５内に成形材料を射出注入
する際に、滑り止め材２を成形圧でキャビティ５の内面
に押圧させた状態でその孔３内に成形材料の一部が充填
されることになり、図１及び図２のようにパレット本体
１の表面部に滑り止め材２をインサート成形してパレッ
ト本体１に滑り止め材２を一体的に埋設させることがで
きるものであり、滑り止め材２の表面は図２に示すよう
にパレット本体１から露出された状態にある。
る例を示すものであり、凹金型４ａと凸金型４ｂで形成
される成形金型４のキャビティ５内に滑り止め材２を敷
くなどしてキャビティ５の内面に密着させて滑り止め材
２をセットする。このように滑り止め材２をセットして
成形金型４を型閉めした後に、射出成形機８からキャビ
ティ５内に熱可塑性樹脂の成形材料を射出注入すること
によってパレット本体１を成形することができるもので
あり、このようにキャビティ５内に成形材料を射出注入
する際に、滑り止め材２を成形圧でキャビティ５の内面
に押圧させた状態でその孔３内に成形材料の一部が充填
されることになり、図１及び図２のようにパレット本体
１の表面部に滑り止め材２をインサート成形してパレッ
ト本体１に滑り止め材２を一体的に埋設させることがで
きるものであり、滑り止め材２の表面は図２に示すよう
にパレット本体１から露出された状態にある。
【００１０】図５はインジェクションプレス成形でパレ
ット本体１を成形する例を示すものであり、この例では
ピン等で支持して凹金型４ａの下面に滑り止め材２を密
着させた状態にセットし、次に図５（ａ）のように凹金
型４ａと凸金型４ｂとを完全には型閉めしない状態で合
わせ、この状態で凸金型４ｂ側から射出成形機８によっ
て凹金型４ａと凸金型４ｂとの間に粘度の高い成形材料
９をだんご状に射出注入し、この後に図５（ｂ）のよう
に凹金型４ａと凸金型４ｂとを完全に型閉めして成形材
料９を圧縮することによって、成形をおこなうようにし
てある。この場合も同様にして表面部に滑り止め材２を
インサート成形したパレット本体１を得ることができ
る。
ット本体１を成形する例を示すものであり、この例では
ピン等で支持して凹金型４ａの下面に滑り止め材２を密
着させた状態にセットし、次に図５（ａ）のように凹金
型４ａと凸金型４ｂとを完全には型閉めしない状態で合
わせ、この状態で凸金型４ｂ側から射出成形機８によっ
て凹金型４ａと凸金型４ｂとの間に粘度の高い成形材料
９をだんご状に射出注入し、この後に図５（ｂ）のよう
に凹金型４ａと凸金型４ｂとを完全に型閉めして成形材
料９を圧縮することによって、成形をおこなうようにし
てある。この場合も同様にして表面部に滑り止め材２を
インサート成形したパレット本体１を得ることができ
る。
【００１１】図１の実施例では、凹部１０を設けたパレ
ット半体１ａを成形し、この一対のパレット半体１ａを
凹部１０同士が合致するように接合することによってパ
レット本体１を作成するようにしてあり、凹部１０同士
の合致でフォークリフトのフォークを差し込むための差
し込み口１１が形成されるようにしてある。滑り止め材
２は図１に示すようにパレット本体１の上面にのみ設け
る他、パレット本体１の下面にも設けるようにしてもよ
く、また差し込み口１１の表面に設けるようにしてもよ
い。
ット半体１ａを成形し、この一対のパレット半体１ａを
凹部１０同士が合致するように接合することによってパ
レット本体１を作成するようにしてあり、凹部１０同士
の合致でフォークリフトのフォークを差し込むための差
し込み口１１が形成されるようにしてある。滑り止め材
２は図１に示すようにパレット本体１の上面にのみ設け
る他、パレット本体１の下面にも設けるようにしてもよ
く、また差し込み口１１の表面に設けるようにしてもよ
い。
【００１２】上記のようにパレット本体１の表面部に網
状の滑り止め材２を埋設して形成される合成樹脂パレッ
トにあって、合成樹脂パレットの表面に滑り止め材２が
露出しているために、運搬物が合成樹脂パレットの表面
で滑ることを滑り止め材２で防ぐことができ、運搬物の
荷くずれなどを防止することができるものである。そし
てこの滑り止め材２は、孔３内にパレット本体１を構成
する樹脂が充填されるようにしてパレット本体１の表面
部に埋設されていて、パレット本体１と一体化された状
態で固定されているために、運搬物が引っ掛かったりし
ても滑り止め材２がパレット本体１から剥がれたりして
脱落するようなおそれがなく、滑り止めの効果を長く保
持させることができるものである。特に、図２に示すよ
うに、滑り止め材２の孔３は内径が表面側よりも裏面側
のほうが小さくなるように形成してあるために、孔３の
内周面がアンカー効果でパレット本体１を構成する樹脂
内に食い込むようになり、パレット本体１の表面部への
滑り止め材２の固着強度は非常に高くなっているもので
ある。
状の滑り止め材２を埋設して形成される合成樹脂パレッ
トにあって、合成樹脂パレットの表面に滑り止め材２が
露出しているために、運搬物が合成樹脂パレットの表面
で滑ることを滑り止め材２で防ぐことができ、運搬物の
荷くずれなどを防止することができるものである。そし
てこの滑り止め材２は、孔３内にパレット本体１を構成
する樹脂が充填されるようにしてパレット本体１の表面
部に埋設されていて、パレット本体１と一体化された状
態で固定されているために、運搬物が引っ掛かったりし
ても滑り止め材２がパレット本体１から剥がれたりして
脱落するようなおそれがなく、滑り止めの効果を長く保
持させることができるものである。特に、図２に示すよ
うに、滑り止め材２の孔３は内径が表面側よりも裏面側
のほうが小さくなるように形成してあるために、孔３の
内周面がアンカー効果でパレット本体１を構成する樹脂
内に食い込むようになり、パレット本体１の表面部への
滑り止め材２の固着強度は非常に高くなっているもので
ある。
【００１３】
【発明の効果】上記のように本発明は、樹脂成形品で形
成されるパレット本体の表面部に、軟質ゴムや軟質樹脂
で多数の孔を設けたシート状に形成される滑り止め材を
その表面を露出させた状態で埋設したので、滑り止め材
はパレット本体の表面部に埋設されてパレット本体と一
体化された状態で固定されているものであり、運搬物が
引っ掛かったりしても滑り止め材がパレット本体から剥
がれたりして脱落するようなおそれがないものである。
成されるパレット本体の表面部に、軟質ゴムや軟質樹脂
で多数の孔を設けたシート状に形成される滑り止め材を
その表面を露出させた状態で埋設したので、滑り止め材
はパレット本体の表面部に埋設されてパレット本体と一
体化された状態で固定されているものであり、運搬物が
引っ掛かったりしても滑り止め材がパレット本体から剥
がれたりして脱落するようなおそれがないものである。
【図１】本発明の一実施例の正面断面図である。
【図２】本発明の一実施例の一部の拡大断面図である。
【図３】同上に用いる滑り止め材を示すものであり、
（ａ）及び（ｂ）は一部の拡大した平面図、（ｃ）は一
部の拡大した断面図である。
（ａ）及び（ｂ）は一部の拡大した平面図、（ｃ）は一
部の拡大した断面図である。
【図４】パレット本体の成形の一例を示す断面図であ
る。
る。
【図５】パレット本体の成形の他例を示すものであり、
（ａ）及び（ｂ）は断面図である。
（ａ）及び（ｂ）は断面図である。
１ パレット本体 ２ 滑り止め材 ３ 孔
Claims (2)
- 【請求項１】 樹脂成形品で形成されるパレット本体の
表面部に、軟質ゴムや軟質樹脂で多数の孔を設けたシー
ト状に形成される滑り止め材をその表面を露出させた状
態で埋設して成ることを特徴とする合成樹脂パレット。 - 【請求項２】 滑り止め材の上記孔は内径が表面側より
も裏面側のほうが小さくなるように形成されていること
を特徴とする請求項１に記載の合成樹脂パレット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19287691A JPH0542943A (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 合成樹脂パレツト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19287691A JPH0542943A (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 合成樹脂パレツト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0542943A true JPH0542943A (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=16298448
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19287691A Pending JPH0542943A (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 合成樹脂パレツト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0542943A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5937767A (en) * | 1996-03-29 | 1999-08-17 | Sumitomo Chemical Company Limited | Plastic pallet |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54111830A (en) * | 1978-02-22 | 1979-09-01 | Ricoh Co Ltd | Transfer process for insulating film belt |
-
1991
- 1991-08-01 JP JP19287691A patent/JPH0542943A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54111830A (en) * | 1978-02-22 | 1979-09-01 | Ricoh Co Ltd | Transfer process for insulating film belt |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5937767A (en) * | 1996-03-29 | 1999-08-17 | Sumitomo Chemical Company Limited | Plastic pallet |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19960220 |