JPH0542879A - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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JPH0542879A
JPH0542879A JP22656791A JP22656791A JPH0542879A JP H0542879 A JPH0542879 A JP H0542879A JP 22656791 A JP22656791 A JP 22656791A JP 22656791 A JP22656791 A JP 22656791A JP H0542879 A JPH0542879 A JP H0542879A
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JP
Japan
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steering
motor
torque
engaging
shaft
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JP22656791A
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Tsukasa Abe
司 安部
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータの操舵トルクを助勢する向きとは逆向
きの回転はステアリングシャフトに伝達されないパワー
ステアリング装置を提供する。 【構成】 操舵車輪を左に向ける場合、入力シャフト2
2の回転に伴って係合突起154がクラッチユニット5
0側に移動し、係合部材66を係合穴90に嵌入させ
る。電動モータが操舵トルクを助勢する向きに回転し、
大径歯車40が出力シャフト22と同方向に回転すれ
ば、係合部材66と係合穴90との係合により電動モー
タの回転がステアリングシャフト12に伝達される。電
動モータが逆向きに回転すれば、係合部材66,係合穴
90の各傾斜面80,94の斜面の効果により係合部材
66が係合穴90から離脱し、回転は伝達されない。操
舵車輪を右に向ける場合は係合突起154がクラッチユ
ニット110側に移動し、係合部材118と係合穴13
0との係合,離脱により回転が伝達,遮断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操舵トルクがモータに
よって助勢されるパワーステアリング装置に関するもの
であり、特に、誤作動による操舵負荷の増大防止に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】パワーステアリング装置の一種に、操舵
トルクがモータによって助勢されるものがある。この種
のパワーステアリング装置は、(a)一端にステアリン
グホイールが取り付けられ、ステアリングホイールに加
えられる操舵トルクを操舵車輪に伝達するステアリング
シャフトと、(b)ステアリングホイールの操舵トルク
を検出するトルク検出手段と、(c)正逆両方向に回転
可能であって、ステアリングシャフトに連結され、操舵
トルクを助勢するモータと、(d)トルク検出手段の検
出結果に基づいてモータの出力を制御する制御手段とを
含むように構成される。実開昭61−109867号公
報に記載のパワーステアリング装置はその一例である。
この装置においては、モータとして電動モータが使用さ
れ、ステアリングシャフトと電動モータとが摩擦クラッ
チによって連結されるようになっている。ステアリング
シャフトには、その正逆両方向の回転に伴って正逆両軸
方向に移動する移動部材が相対回転不能に取り付けられ
るとともに、移動部材の移動方向の両端部にはそれぞれ
摩擦クラッチを構成する摩擦板が取り付けられている。
これら摩擦板は、移動部材の移動により、電動モータに
よって互に逆向きに回転させられる2個の歯車にそれぞ
れ設けられた摩擦板と択一的に結合し、電動モータの回
転をステアリングシャフトに伝達する。移動部材は、そ
の摩擦板が、2個の歯車のうち、操舵トルクを助勢する
向きに回転する歯車の摩擦板と結合する向きに移動し、
操舵トルクが電動モータにより助勢され、運転者の操舵
負荷が軽減される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このパ
ワーステアリング装置においては、電動モータとステア
リングシャフトとが摩擦クラッチによって連結されるた
め、それらが接続された状態では、電動モータの操舵ト
ルクを助勢する向きの回転のみならず、逆向きの回転も
伝達されることとなり、何らかの異常により電動モータ
が操舵トルクを助勢する向きとは逆向きに回転した場
合、ステアリングシャフトに操舵方向とは逆向きのトル
クが加えられ、操舵力が軽減されるはずが逆に増大させ
られ、操作性が低下する問題があった。この問題は、モ
ータとして電動モータを使用するパワーステアリング装
置に限らず、回転トルクの大きさや回転方向が電気的に
制御される油圧モータを使用するパワーステアリング装
置にも同様に生ずる問題である。本発明は、万一、誤作
動によりモータが操舵トルクを助勢する向きとは反対向
きに回転することがあっても、操舵力を増大させてしま
うことがないパワーステアリング装置を提供することを
課題として為されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、前記(a)ステアリングシャフト,
(b)トルク検出手段,(c)モータおよび(d)制御
手段を含むパワーステアリング装置において、ステアリ
ングシャフトとモータとの間に、モータの操舵トルクを
助勢する向きの回転はステアリングシャフトに伝達する
が、逆向きの回転は伝達しない一方向クラッチを設けた
ことを要旨とするものである。
【0005】
【作用】このように構成されたパワーステアリング装置
においては、モータが操舵トルクを助勢する向きに回転
する場合には、モータの回転がステアリングシャフトに
伝達され、操舵トルクが助勢されて操舵者の操舵力が軽
減される。また、トルク検出手段,モータあるいは制御
手段に何らかの異常が生じ、モータが操舵トルクを助勢
する向きとは逆向きに回転しても、その逆回転はクラッ
チによってステアリングシャフトに伝達されないため、
ステアリングシャフトに操舵トルクとは逆向きのトルク
が加えられることがない。
【0006】
【発明の効果】このように本発明によれば、モータの操
舵トルクを助勢する向きとは逆向きの回転はステアリン
グシャフトに伝達されなくなるため、モータが逆向きに
回転しても、運転者の操舵力が軽減されないのみで増大
させられることはなく、操作性の低下が回避される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1において10はステアリングホイール
であり、ステアリングシャフト12の一端部に取り付け
られている。ステアリングシャフト12は、それぞれ円
筒状を成す入力シャフト20と出力シャフト22とがト
ーションバー24によって連結されて成る。入力シャフ
ト12の一端にステアリングホイール10が取り付けら
れ、他端部の内側にトーションバー24の一端部が固定
されており、トーションバー24の他端部が出力シャフ
ト22の一端部の内側に固定されているのである。ステ
アリングホイール10が回転させられれば入力シャフト
20が回転し、トーションバー24がその回転を弾性変
形しつつ出力シャフト22に伝達し、図示しないラッ
ク,ピニオン,リンクおよびステアリングナックル等を
介して操舵車輪の向きが変えられる。ステアリングホイ
ール10に加えられる操舵トルクは、トルク検出手段と
してのトルクセンサ28によって検出され、制御手段と
しての制御装置30に供給される。
【0008】出力シャフト22のトーションバー24が
固定された側の端部は入力シャフト20より大径とさ
れ、入力シャフト20の外側に半径方向の隙間を有して
嵌合されている。この嵌合部分の先端部には、径が異な
る第一,第二円板部34,36が軸方向に距離を隔てて
設けられている。これら円板部34と36との間には軸
受38を介して大径歯車40が回転可能に嵌合されると
ともに、小径歯車42に噛み合わされている。小径歯車
42は電動モータ44の出力軸46の先端部に相対回転
不能に取り付けられており、大径歯車40は電動モータ
44により出力シャフト22の軸心まわりに回転させら
れる。
【0009】大径の第二円板部36には、4組のクラッ
チユニット50が出力シャフト22の軸心を中心とする
円周上に等角度間隔に設けられている。クラッチユニッ
ト50のケーシング52は有底円筒状を成し、内部には
スライド54が出力シャフト22の軸心に平行な方向に
移動可能に嵌合されるとともに、第二円板部36との間
に配設されたスプリング58により、ケーシング52の
底壁に形成された開口60から突出する向きに付勢され
ている。スライド54内には、第二円板部36側に開口
する段付状の有底穴64が形成され、段付の係合部材6
6が軸方向に移動可能に嵌合されている。係合部材66
の円板状の頭部68が有底穴64の底部側の円形穴部7
0に移動可能に嵌合されるとともに、四角柱状の脚部7
2は有底穴64の開口側の四角穴部74に嵌合されてお
り、頭部68と円形穴部70の底面との間に配設された
スプリング76によって脚部72がスライド54から突
出する向きに付勢され、脚部72の先端部は第二円板部
36に形成された四角形の開口78から突出可能とされ
ている。
【0010】係合部材66の脚部72の先端部には、図
2に示すように傾斜面80が形成されている。脚部72
のステアリングシャフト12の軸心を中心とする円周方
向に向いた2面のうち、操舵車輪を左に回動させる場合
に移動方向(図2においては右方向)に対向する面はス
テアリングシャフト12の軸心と平行な係合面82とさ
れ、逆向きの面(移動方向側の面)が、先端ほど係合面
82に接近する向きに傾斜した傾斜面80とされてい
る。
【0011】前記大径歯車40には、図3に示すよう
に、第二円板部36側に開口する4個の係合穴90が大
径歯車40の回転軸線を中心とする円周上に等角度間隔
に形成されている。これら係合穴90はいずれも、図2
に示すように、大径歯車40の円周方向に向いた2面の
うち、係合部材66の係合面82に対向する向きの面が
ステアリングシャフト12の軸心と平行な係合面92と
され、逆向きの面が係合穴90の開口から離れるほど係
合面92に接近する向きに傾斜した傾斜面94とされて
いる。
【0012】出力シャフト22の入力シャフト20に嵌
合された嵌合部分の第一,第二円板部34,36から軸
方向に隔たった位置には、図1に示すように径が異なる
第三,第四円板部100,102が形成されるととも
に、それら円板部100と102との間に軸受104を
介して、前記大径歯車40と同径の大径歯車106が回
転可能に取り付けられている。この大径歯車106は、
前記電動モータ44の出力軸46に取り付けられ、前記
小径歯車42と同径の小径歯車108に噛み合わされて
おり、電動モータ44によって回転させられる。
【0013】大径の第三円板部100の上面には、4組
のクラッチユニット110が出力シャフト22の軸心を
中心とする円周上に等角度間隔に設けられている。クラ
ッチユニット110は前記クラッチユニット50と同じ
構成のものであり、ケーシング112内にスライド11
4が移動可能に嵌合され、スプリング116によって付
勢されるとともに、スライド114内の有底穴117に
は係合部材118が移動可能に嵌合され、スプリング1
20によってスライド114から突出する向きに付勢さ
れている。
【0014】係合部材118の先端部のステアリングシ
ャフト12の軸心を中心とする円周方向に位置する2面
のうち、操舵車輪を右に回動させる場合に移動方向(図
2において左方向)に対向する面はステアリングシャフ
ト12の軸心と平行な係合面122とされ、逆向きの面
(移動方向側の面)が、先端ほど係合面122に接近す
る向きに傾斜した傾斜面124とされている。
【0015】また、大径歯車106には、第三円板部1
00側に開口する4個の係合穴130が大径歯車106
の回転軸線を中心とする円周上に等角度間隔に形成され
ている。これら係合穴130はいずれも、大径歯車10
6の円周方向に向いた2面のうち、係合部材118の係
合面122に対向する向きの面がステアリングシャフト
12の軸心と平行な係合面132とされ、逆向きの面が
係合穴130の開口から離れるほど係合面132に接近
する向きに傾斜した傾斜面134とされている。
【0016】出力シャフト22のクラッチユニット50
と110との間の部分には、図1に示すように、その内
周面に開口する幅広の円環状溝140が形成されてい
る。出力シャフト22の円環状溝140の底壁を構成す
る部分には、ステアリングシャフト12の回転軸線に対
して傾斜した一対の傾斜溝142が直径方向に隔たった
位置に形成されている。円環状溝140には円筒状の摺
動部材146が軸方向に移動可能に嵌合されるととも
に、その内周面に形成されたスプライン部148におい
て入力シャフト20の外周面に形成されたスプライン部
150に嵌合されている。摺動部材146の直径方向に
隔たった2箇所にはそれぞれ、半径方向外向きに延び出
す係合突起154が設けられ、それぞれ傾斜溝142を
通って出力シャフト22の外に突出させられている。
【0017】したがって、入力シャフト20が回転させ
られるとき、トーションバー24のねじれに基づく入力
シャフト20と出力シャフト22との回転角度の差によ
り、摺動部材146が入力シャフト20と共に回転しつ
つ係合突起154が傾斜溝142内を移動することとな
るが、傾斜溝142は、操舵車輪を左に回動させるため
にステアリングホイール10が回転させられる(係合突
起154が図2において右方向に移動させられる)際に
係合突起154がクラッチユニット50側に移動し、操
舵車輪を右に回動させるためにステアリングホイール1
0が右回転させられる際に係合突起154がクラッチユ
ニット110側に移動する向きに傾斜させられている。
【0018】次に作動を説明する。まず、操舵車輪を左
に回動させるべくステアリングホイール10が左回転
(図1において右方向に回転)させられたとすれば、入
力シャフト20の回転がトーションバー24を介して出
力シャフト22に伝達されるとともに、出力シャフト2
2の回転抵抗によりトーションバー24がねじられる。
一方、トルクセンサ28は、ステアリングホイール10
に加えられた操舵トルクおよび操舵方向を検出し、制御
装置30はその検出結果に基づいて、電動モータ44を
操舵トルクを助勢する向き、すなわち大径歯車40がス
テアリングシャフト12と同様に図1において右方向に
回転する向きに回転させるとともに、操舵トルクを助勢
するために必要な大きさの電流を電動モータ44に供給
する。
【0019】また、上記トーションバー24のねじれに
伴って係合突起154が傾斜溝142内をクラッチユニ
ット50側に移動し、スライド54をスプリング58の
付勢力に抗してケーシング52内に押し込む。このと
き、一般には、回転中の大径歯車40に形成された4個
の係合穴90と4個の係合部材66との位相が一致して
いないため、係合部材66は大径歯車40の端面に当接
し、スプリング76が圧縮される。そして、係合穴90
と係合部材66との位相が一致するまで大径歯車40が
回転させられたとき、図4に示すように係合部材66が
係合穴90内に嵌入する。この際、大径歯車40が操舵
トルクを助勢する向き、すなわちステアリングシャフト
12と同様に右方向に回転しているのであれば、係合部
材66の係合面82と係合穴90の係合面92とが係合
し、それによって出力シャフト22が大径歯車40に連
結されて大径歯車40と共に回転し、操舵トルクが電動
モータ44によって助勢されることとなる。
【0020】操舵車輪を右に回動させる場合には、電動
モータ44は大径歯車106が操舵トルクを助勢する向
き、すなわち図1において左方向に回転する向きに回転
させられる。また、入力シャフト20が図1において左
方向に回転させられることにより、係合突起154が傾
斜溝142内をクラッチユニット110側に移動し、係
合部材118を係合穴130に嵌入させる。大径歯車1
06が左回転しているのであれば、係合部材118の係
合面122と係合穴130の係合面132とが係合し、
それによって出力シャフト22が大径歯車106に連結
され、電動モータ44によって操舵トルクが助勢され
る。
【0021】それに対し、トルクセンサ28,制御装置
30あるいは電動モータ44に何らかの異常が生じ、電
動モータ44が操舵トルクを助勢する向きとは逆向きに
回転する場合がある。例えば、操舵車輪の左回動時に電
動モータ44が操舵車輪の右回動を助勢する向きに回転
させられた場合、トーションバー24のねじれに伴って
係合突起154がクラッチユニット50側に移動し、ス
ライド54が大径歯車40側に移動させられ、係合部材
66が大径歯車40の係合穴90に嵌入させられるが、
この場合には、出力シャフト22の回転方向と大径歯車
40の回転方向とが逆であるため、係合部材66の傾斜
面80と係合穴90の傾斜面94との斜面の効果により
係合部材66が係合穴90から離脱させられ、スプリン
グ76の付勢力に抗してスライド54内に押し込まれ
る。そのため、電動モータ44の操舵トルクを助勢する
向きとは逆向きの回転はステアリングシャフト12に伝
達されず、操舵力が増大することはない。
【0022】操舵車輪の右回動時に電動モータ44が操
舵車輪の左回動を助勢する向きに回転させられた場合も
同様に、係合部材118の傾斜面124と大径歯車10
6の係合穴130の傾斜面134との斜面の効果により
係合部材118が係合穴130から押し出され、電動モ
ータ44の操舵トルクを助勢する向きとは逆向きの回転
がステアリングシャフト12に伝達されることはない。
本実施例においては、クラッチユニット50,110お
よび係合穴90,130が一方向クラッチを構成してい
るのである。
【0023】また、電動モータ44がロックして回転し
なくなった場合には、大径歯車40,106も回転しな
い。この場合には、出力シャフト22が大径歯車40,
106に対して回転し、係合部材66,118が係合穴
90,130に嵌入するが、傾斜面80,124と傾斜
面94,134との斜面の効果により、係合部材66,
118が係合穴90,130から押し出されるため、ス
テアリングシャフト12の回転が電動モータ44によっ
て妨げられることはなく、ステアリングホイール10の
操作により操舵車輪の向きを変えることができる。
【0024】本発明の別の実施例を図5に示す。本実施
例は、大径歯車40,106と出力シャフト22とを、
大径歯車40と出力シャフト22とにそれぞれ、出力シ
ャフト22の軸心を中心とする円周上に環状に設けた歯
160,162の噛み合いによって結合するようにした
ものである。大径歯車40側について代表的に説明すれ
ば、大径歯車40に設けられた歯160は三角形状を成
し、操舵車輪を左回動させる場合に操舵トルクを助勢す
るための大径歯車40の回転方向(図5において右方
向)に向いた歯面が大径歯車40の回転軸線と平行な係
合面164とされ、逆向きの歯面が傾斜面166とされ
ている。
【0025】また、出力シャフト22の第二円板部36
の下面には、4組(図には1組のみ示されている)のク
ラッチユニット170が等角度間隔に設けられている。
クラッチユニット170は、前記クラッチユニット50
と同様に、ケーシング172内にスライド174が移動
可能に嵌合され、スプリング176によって付勢される
とともに、スライド174内にロッド178が軸方向に
移動可能に嵌合され、スプリング180により第二円板
部36から大径歯車40側に突出する向きに付勢されて
いる。
【0026】4組のクラッチユニット170の各ロッド
178の突出端部には、出力シャフト22の軸心を中心
とする円環状部材182が設けられるとともに、円環状
部材182の大径歯車40と対向する面に多数の歯16
2が円環状に形成されている。これら歯162は三角形
状を成し、大径歯車40に設けられた歯160と噛み合
うべく、一方の歯面が係合面186とされ、他方の歯面
が傾斜面188とされている。
【0027】非操舵時には、スライド174がスプリン
グ176により付勢されて第二円板部36から離間した
位置にあり、歯160と162とは噛み合わないが、操
舵車輪を左回動させるべくステアリングホイール10が
操舵されれば、係合突起154の移動によりロッド17
8が大径歯車40側に移動させられ、歯160と162
とが噛み合って大径歯車40の回転をステアリングシャ
フト12に伝達する。
【0028】また、異常の発生により、大径歯車40が
操舵トルクを助勢する向きとは逆向きに回転する場合に
は、歯160,162の各傾斜面166,188の斜面
の効果によりロッド178がスライド174内に押し込
まれ、歯162が歯160から離脱するため、大径歯車
40の逆向きの回転がステアリングシャフト12に伝達
されることはなく、操舵力が増大することはない。さら
に、電動モータ44にロックが生じ、大径歯車40が回
転しなくなった場合にも、上記斜面の効果により歯16
0と162との噛合いが外れ、出力シャフト22は回転
し得るため、ステアリングホイール10の操作により操
舵車輪を回動させることができる。
【0029】上記実施例は文字通り例示であり、本発明
は、これらの他にも、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるパワーステアリング装
置を示す正面断面図である。
【図2】上記パワーステアリング装置を示す側面図(一
部断面)である。
【図3】上記パワーステアリング装置の大径歯車を示す
底面図である。
【図4】上記パワーステアリング装置の作動を説明する
図である。
【図5】本発明の別の実施例であるパワーステアリング
装置の要部を示す側面図(一部断面)である。
【符号の説明】
10 ステアリングホイール 12 ステアリングシャフト 28 トルクセンサ 30 制御装置 44 電動モータ 50 クラッチユニット 80 傾斜面 90 係合穴 94 傾斜面 110 クラッチユニット 124 傾斜面 130 係合穴 134 傾斜面 142 傾斜溝 146 摺動部材 154 係合突起 166 傾斜面 170 クラッチユニット 188 傾斜面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端にステアリングホイールが取り付け
    られ、ステアリングホイールに加えられる操舵トルクを
    操舵車輪に伝達するステアリングシャフトと、 前記ステアリングホイールの操舵トルクを検出するトル
    ク検出手段と、 正逆両方向に回転可能であって、前記ステアリングシャ
    フトに連結され、前記操舵トルクを助勢するモータと、 前記トルク検出手段の検出結果に基づいて前記モータの
    出力を制御する制御手段とを含むパワーステアリング装
    置において、 前記ステアリングシャフトと前記モータとの間に、モー
    タの前記操舵トルクを助勢する向きの回転はステアリン
    グシャフトに伝達するが、逆向きの回転は伝達しない一
    方向クラッチを設けたことを特徴とするパワーステアリ
    ング装置。
JP22656791A 1991-08-12 1991-08-12 パワーステアリング装置 Pending JPH0542879A (ja)

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JP22656791A JPH0542879A (ja) 1991-08-12 1991-08-12 パワーステアリング装置

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