JPH0542870U - 樹脂製締結具 - Google Patents

樹脂製締結具

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JPH0542870U
JPH0542870U JP10141291U JP10141291U JPH0542870U JP H0542870 U JPH0542870 U JP H0542870U JP 10141291 U JP10141291 U JP 10141291U JP 10141291 U JP10141291 U JP 10141291U JP H0542870 U JPH0542870 U JP H0542870U
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義夫 堀
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鶴惣工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直線状でありながらも屈曲により真円とする
ことができ、しかも屈曲を繰り返しても背面中央部付近
でクラックを生じない締結具を提供することを目的とす
る。 【構成】 射出成形により得られた弾性樹脂製の板状バ
ンド部材である。薄肉部(1) の両末端の腹面側を厚肉部
(2a), (2b)となし、これら厚肉部(2a), (2b)のそれぞれ
には背面から腹面に至る貫通孔(3a), (3b)を設ける。さ
らに薄肉部(1) の背面中央部にわずかの盛上がり部(4)
を形成すると共に、その盛上がり部(4) をはさんだ対称
位置に1対の浅い凹部(5), (5)を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、低圧配管、ホース等を締付・把持するための樹脂製の締結具に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
流体を送るための低圧配管やホース等を締付・把持するための樹脂製の締結具 として、可撓性を有する樹脂製の板状バンド部材が知られている。この板状バン ド部材は、薄肉部の両末端の腹面側がそれぞれ厚肉部に形成された形状を有し、 両厚肉部には背面から腹面に至る貫通孔を設けてあり、その貫通孔にビスを挿通 してナットでとめることにより被締結材の締結を図る。
【0003】 この種の樹脂製の板状バンド部材には、常態では直線状であって使用時に屈曲 させるものと、予めΩ状に成形しておくものとがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記のうち直線状の樹脂製の板状バンド部材は、これを屈曲させたときに厳密 には真円にならないことがあり、また屈曲を繰り返すと最も応力のかかる背面中 央部付近でクラックを生ずることがある。
【0005】 この点、被締結材を挿入するだけの間隙をあけて全体をΩ形に射出成形したも のは、上述のような問題点を有しないが、反面金型が複雑になるため、上記直線 状のものに比しコスト高になるという不利がある。またビスを緩めてもΩ状を保 っているので、被締結材に対する着脱が必ずしも容易ではないという不利もある 。
【0006】 本考案は、このような背景下において、常態では直線状でありながらも屈曲に より真円とすることができ、しかも屈曲を繰り返しても背面中央部付近でクラッ クを生じない締結具を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の樹脂製締結具は、射出成形により得られた弾性樹脂製の板状バンド部 材であって、薄肉部(1) の両末端の腹面側がそれぞれ厚肉部(2a), (2b)に形成さ れ、これらの厚肉部(2a), (2b)には背面から腹面に至る貫通孔(3a), (3b)がそれ ぞれ設けられ、さらに薄肉部(1) の背面には、その中央部にわずかの盛上がり部 (4) が形成されると共に、その盛上がり部(4) をはさんだ対称位置に1対の浅い 凹部(5), (5)が形成された構成を有するものである。
【0008】 以下本考案を詳細に説明する。
【0009】 本考案の締結具は、弾性樹脂を用いて射出成形法により成形される。弾性樹脂 としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、 ポリエステル系樹脂、スチレン共重合体系樹脂、アクリロニトリル共重合体系樹 脂、熱可塑性エラストマーなどがあげられる。硬度を調節するため、フィラーや 補強繊維を配合して成形に供することもできる。また識別のため、適宜着色剤を 配合することができる。
【0010】 締結具は、薄肉部(1) の両末端の腹面側がそれぞれ厚肉部(2a), (2b)に形成さ れた基本形状を有する。そして厚肉部(2a), (2b)には、背面から腹面に至る貫通 孔(3a), (3b)がそれぞれ設けられる。
【0011】 この場合、貫通孔(3a), (3b)の構造は次のように設計することが望ましい。す なわち、一方の厚肉部(2a)に形成した貫通孔(3a)については、その厚肉部(2a)の 背面側がナット嵌合用の六角孔に、腹面側が円形孔となるようにし、もう一方の 厚肉部(2b)に形成した貫通孔(3b)については、長円状の溝孔となるようにするの である。このような工夫を講ずることにより、ビスおよびナットによる装着作業 を円滑に行うことができるようになる。
【0012】 そして上記薄肉部(1) の背面には、その中央部にわずかの盛上がり部(4) を設 けると共に、その盛上がり部(4) をはさんだ対称位置に1対の浅い凹部(5), (5) を形成する。一例をあげると、全長が65mm程度の締結具の場合、盛上がり部(4 ) の高さはたとえば 0.1〜0.5mm 程度の範囲から選択することが望ましく、凹部 (5), (5)の深さはたとえば 0.1〜0.5mm 程度の範囲から選択することが望ましい 。ただし材質によっては上記の範囲からはずれても差し支えないこともある。
【0013】 上記の構造を有する本考案の締結具は、水道、油、エアなどの流体を送る低圧 配管やホースを締付・把持するための用具として有用であり、そのほか、電線、 線材をはじめとする種々の線状物、棒状物、管状物の締結の目的に用いることが できる。
【0014】
【作用】
本考案の締結具を使用するにあたっては、その両端側を指でつかんで腹面側に 屈曲させることにより被締結材を挟持するようにながら、貫通孔(3a), (3b)にビ スを挿通してナットでとめるようにすればよい。
【0015】 締結具の取り外しはビスを緩めることによってなされる。ビスを緩めると締結 具は弾性によりほぼ直線状に復帰するので、被締結材に対する着脱が極めて容易 である。
【0016】
【実施例】
次に実施例をあげて本考案のスプルー口閉止具をさらに説明する。
【0017】 図1は本考案の締結具の一例を示した正面図、図2はその平面図、図3はその 底面図、図4はその左側面図、図5は図2のA−A断面図である。背面図は正面 図と対称にあらわれ、右側面図は左側面図と同一にあらわれる。図6は本考案の 締結具の組立図である。
【0018】 図において、(1) は薄肉部であり、その両末端の腹面側がそれぞれ厚肉部(2a) 、厚肉部(2b)に形成されている。全長Lは15mm、巾Wは9mm、薄肉部(1) の厚 さはdは2mm、厚肉部(2a), (2b)の厚さはDは9mmに設定してある。
【0019】 厚肉部(2a), (2b)には、背面から腹面に至る貫通孔(3a), (3b)がそれぞれ設け てある。このうち、厚肉部(2a)に形成した貫通孔(3a)は、厚肉部(2a)の背面側が ナット嵌合用の六角孔に、腹面側が円形孔となっている。一方、厚肉部(2b)に形 成した貫通孔(3b)は長円状の溝孔となっている。
【0020】 (4) は、薄肉部(1) の背面中央部に8mm×8mmの正方形に形成した高さ 0.1mm の盛上がり部である。
【0021】 (5), (5)は、薄肉部(1) の背面の盛上がり部(4) をはさんだ対称位置に形成し た1対の円形の浅い凹部であり、深さは 0.2mm、直径は5mmに設定してある。凹 部(5), (5)の円形の中心は締結具の両端からいずれも1/3のところにあり、凹 部(5), (5)の円形の中心間距離も全長Lの1/3となる。
【0022】 弾性樹脂(たとえばポリプロピレンやABS樹脂)を用いて射出成形すること により、上記構造を有する締結具を成形した。この締結具を指で屈曲させて配管 やホースを挟むようにしながら、図6のように貫通孔(3a), (3b)にビス(6) を挿 通してナット(7) でとめたところ、薄肉部(1) の内面で形成される面は真円とな った。またビス(6) を緩めたときには内径が拡大するのでスライド移動が可能と なり、ビス(6) をナット(7) から取り外したときには全体が直線に近くなるまで 弾性復帰した。
【0023】
【考案の効果】
本考案の締結具は、その独特の構造により、次に列挙するようなすぐれた効果 が奏され、実用性の高いものである。
【0024】 すなわち、常態における形状が直線状でシンプルであるので、金型も簡単にな り、製造コスト的に有利となる。
【0025】 盛上がり部(4) の高さや面積、浅い凹部(5), (5)の深さや形状を調節すること により、屈曲時に薄肉部(1) の内面で形成される面を真円とすることができる。
【0026】 屈曲させたとき最も応力のかかる背面中央部付近は盛上がり部(4) で補強され ているため、屈曲を繰り返してもクラックを生ずることがなく、耐久性が良好で ある。
【0027】 常態における形状は直線状であるので、ビスを緩めたり取り外したときは原形 に復帰しようとする強い力が働き、着脱が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の締結具の一例を示した正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の底面図である。
【図4】図1の左側面図である。
【図5】図2のA−A断面図である。
【図6】本考案の締結具の組立図である。
【符号の説明】
(1) …薄肉部、 (2a), (2b)…厚肉部、 (3a), (3b)…貫通孔、 (4) …盛上がり部、 (5) …浅い凹部、 (6) …ビス、 (7) …ナット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】射出成形により得られた弾性樹脂製の板状
    バンド部材であって、薄肉部(1) の両末端の腹面側がそ
    れぞれ厚肉部(2a), (2b)に形成され、これらの厚肉部(2
    a),(2b)には背面から腹面に至る貫通孔(3a), (3b)がそ
    れぞれ設けられ、さらに薄肉部(1) の背面には、その中
    央部にわずかの盛上がり部(4) が形成されると共に、そ
    の盛上がり部(4) をはさんだ対称位置に1対の浅い凹部
    (5),(5)が形成された構成を有する樹脂製締結具。
  2. 【請求項2】一方の厚肉部(2a)に形成した貫通孔(3a)
    が、厚肉部(2a)の背面側がナット嵌合用の六角孔に、腹
    面側が円形孔となっており、もう一方の厚肉部(2b)に形
    成した貫通孔(3b)が溝孔となっている請求項1記載の樹
    脂製締結具。
JP1991101412U 1991-11-12 1991-11-12 樹脂製締結具 Expired - Lifetime JP2584245Y2 (ja)

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JPH0542870U true JPH0542870U (ja) 1993-06-11
JP2584245Y2 JP2584245Y2 (ja) 1998-10-30

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