JPH0542655Y2 - - Google Patents

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JPH0542655Y2
JPH0542655Y2 JP1988029857U JP2985788U JPH0542655Y2 JP H0542655 Y2 JPH0542655 Y2 JP H0542655Y2 JP 1988029857 U JP1988029857 U JP 1988029857U JP 2985788 U JP2985788 U JP 2985788U JP H0542655 Y2 JPH0542655 Y2 JP H0542655Y2
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upper frame
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seat
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は主に大形トラツク等の運転席に設置使
用されるサスペンシヨン装置を備えた車両用シー
トに関し、特にサスペンシヨン装置のアツパーフ
レームにシートベルト取付部が設けられるベルト
イン・サスペンシヨンシート等と称される車両用
シートに関する。
(従来の技術) 従来、前述のサスペンシヨン装置を備えた車両
用シートにおいては、着座者を拘束するシートベ
ルトを装着する場合、このベルトの下端をサスペ
ンシヨン装置のアツパーフレーム(シートクシツ
ヨンのフレーム)に連結すると、衝突時に該ベル
トから入力する大きな衝撃荷重に対して前記サス
ペンシヨン装置が強度不足で耐えられず前倒・破
壊してしまう恐れがある。この為にシートベルト
の下端側は車体床面に直接取付けておかなければ
ならない。しかしそうした場合にはシートベルト
がシートクシツヨンの変動に関係なく一定の張り
状態で着座者を規制するので、シートクシツヨン
の上下動(サスペンシヨン効果)や前後スライド
調整などに支障をきたし、座り心地が悪くなつて
しまう。
こうした問題を解決する目的で、例えば実公昭
57−15729号公報に示す提案が既に知られている。
この提案のものはサスペンシヨン装置の床面取付
部(ロアフレーム)と座席のシートベルト取付部
(アツパーフレーム)との間に可撓性高張力を有
する帯状のたわみ部材を連結して設けた構成であ
る。そのたわみ部材が通常はサスペンシヨン装置
の上下緩衝作用を妨げないように適度に弛んだ状
態にあり、衝突時にシートベルトから大きな上方
引張り力を受けてサスペンシヨン装置が伸び切つ
た時に始めてたわみ部材が緊張して該上方引張り
力に対し充分抵抗する。これにて衝突時の上方引
張り力に対するサスペンシヨン装置の補強を図つ
て前倒・破壊を防止しようとしている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、前述した従来のものでは、サスペン
シヨン装置の前倒・破壊防止専用のたわみ部材を
設けるので、部品点数が多く、構成の複雑化を招
く問題があつた。
また前記たわみ部材は実際の衝突時にはサスペ
ンシヨン装置の前倒・破壊防止にあまり役立たな
いのが実情である。つまり、たわみ部材が通常は
サスペンシヨン装置の上下緩衝作用を妨げないよ
うに適度に弛んだ状態にあり、衝突時にシートベ
ルトから前側斜め上方への大きな引張り力を受け
てサスペンシヨン装置が伸び切つた時に始めてた
わみ部材が緊張して該引張り力に抵抗することか
ら、それまでの間に加速度が付いて引張り力が過
大化してしまつて、これにたわみ部材が抗しきれ
ず、サスペンシヨン装置が前倒・破壊を起こして
しまう。また急激に大きな衝撃荷重が作用した場
合にはたわみ部材が緊張するまでサスペンシヨン
装置が上方に伸び切る余裕も無く、シートベルト
からの引張り力で該サスペンシヨン装置のXリン
クの交叉中心点に過大な曲げモーメントが発生し
て、その交叉中心点を回転中心としてサスペンシ
ヨン装置の上半部分が前倒せられて破壊されてし
まう。
本考案は上記従来の事情に鑑みなされ、サスペ
ンシヨン装置の補強が新たに特別なものを付加せ
ずに簡単な構成で且つ効果的にできて、シートベ
ルトの下端をシートクシツヨン側に取付けてベル
トイン方式としても、衝突時の衝撃荷重入力に素
早く応答してサスペンシヨン装置の前倒・破壊を
確実に防止できるようになる非常に安全性に優れ
た車両用シートを提供することを目的とする。
〔考案の構成〕
(問題を解決するための手段) 本考案は、前記目的を達成するために、シート
クシツヨン部に、アツパーフレームと、ロアフレ
ームと、このロアフレームとアツパーフレームと
の間に配して該アツパーフレームを上下動可能に
支持するXリンク機構並びにアツパーフレームの
上下方向の衝撃・振動を吸収緩和するダンパーと
を備えてなるサスペンシヨン装置を設けた車両用
シートにおいて、前記サスペンシヨン装置のアツ
パーフレームの後側部にシートベルトの下端を連
結すると共に、前記ダンパーをロアフレームとア
ツパーフレームとの後側部相互間に連結して左右
一対設け、この左右のダンパーにより、車両の通
常走行中のアツパーフレームの上下方向の衝撃・
振動を吸収緩和すると共に、万一の衝突時にシー
トベルトからアツパーフレーム後側部に入力され
る斜め上方の急激な引つ張り力を受けてサスペン
シヨン装置の前倒・破壊を防止する構成としたこ
とを特徴とする。
(作用) 前記構成の車両用シートであれば、本来、車両
の通常走行中のシートクシツヨンの上下方向の衝
撃・振動を吸収緩和するために、サスペンシヨン
装置のロアフレームとアツパーフレームとの間に
Xリンク機構と組み合わせてシートクシツヨン下
部中央付近に設けていたダンパーを、ロアフレー
ムとアツパーフレームとの後側部相互間に連結し
て左右一対設けただけであるので、新たに特別な
ものを付加せずに簡単に構成できる。
しかも、その左右のダンパーをロアフレームと
アツパーフレームとの後側部相互間に連結したこ
とにより、この左右のダンパーが通常はサスペン
シヨンの位置部品として車両の走行中のアツパー
フレーム即ち、シートクシツヨンの上下方向の衝
撃・振動を吸収緩和する作用をなすと共に、万一
の衝突時に、ベルトイン方式としたシートベルト
からアツパーフレーム後側部に斜め上方の急激な
引つ張り力が作用すると、その衝撃荷重入力を即
座に該左右のダンパーで受けて、この左右のダン
パーが瞬時に引き伸ばされようとすることで素早
く大きな抵抗力を発揮し、サスペンシヨン装置の
前倒・破壊を確実に防止でき、非常に優れた安全
性が得られる。
(実施例) 以下本考案の一実施例を図面に従い説明する。
先ず第2図は車両用シートの全体を概略的に示す
斜視図で、図中1はシートクシツヨン、2はシー
トバツク、3はシートクシツヨン1を下側から支
持するサスペンシヨン装置、4はシートクシツヨ
ン1の下部フレーム部(後述するサスペンシヨン
装置3のアツパーフレーム)に下端側を取付けた
シートベルトである。
前記サスペンシヨン装置3はXリンク式のもの
で、車体床面に取付け固定されるロアフレーム5
と、前記シートクシツヨン1を上側に載置固定す
るアツパーフレーム6と、そのロアフレーム5と
アツパーフレーム6との間に介在する状態に連結
された左右一対のXリンク機構7並びにダンパー
8から構成され、該Xリンク7でシートクシツヨ
ン1を上下動可能に案内支持すると共に、通常走
行中にXリンク機構7を介してシートクシツヨン
1に作用する上下方向の衝撃・振動をダンパー8
で吸収緩和するようになつている。
ここで、前記サスペンシヨン装置3のダンパー
8はシリンダ8aに伸縮可能にピストンロツド8
bを摺嵌したシヨツクアブソーバで、急激な引き
伸ばし力に対してかなりの抵抗力を発揮する構成
であり、このダンパー8が前記ロアフレーム5と
アツパーフレーム6との後端部相互間に左右2個
並列して設けられている。つまり第1図に示す如
くロアフレーム5とアツパーフレーム6とのそれ
ぞれの左右後端部に補強を兼ねたブラケツト5
a,6aが各々設けられ、この左右下側のブラケ
ツト5aにそれぞれダンパー8のシリンダ8a下
端部が段付きボルト等の取付ピン9により連結さ
れ、左右上側のブラケツト6aにそれぞれダンパ
ー8のピストンロツド8b先端部が段付きボルト
等の取付ピン10により連結されている。
また前記シートベルト4は、このアウター側の
アンカーブラケツト4aとインナー側のバツクル
4bとが、車体床でなく、前記シートクシツヨン
1のフレームに取付られている。つまりシートク
シツヨン1のフレームであるアツパーフレーム6
の後端部の左右ブラケツト6aにそれぞれ前記ダ
ンパー8と共通の取付ピン10よつて連結して取
付られている。
而して、上述した構成の作用を述べると、まず
通常の車両走行中においては、第3図aに示す如
く、従来と略同様にサスペンシヨン装置3の左右
一対のXリンク機構7でシートクシツヨン1を正
常な姿勢に保持したまま上下動可能に案内支持し
ながら、左右一対のダンパー8で走行に伴う上下
方向の衝撃・振動を良好に吸収緩和するようにな
る。
そして万一正面衝突のような衝突事故を起こし
た場合には、シートクシツヨン1上の着座者を拘
束しているシートベルト4に慣性により第3図b
に示す如く前側斜め上方に向かう大きな衝撃荷重
Fが発生し、これがアンカーブラケツト4aとバ
ツクル4bを介してシートクシツヨン1の下部フ
レームであるアツパーフレーム6に瞬時に作用
し、このアツパーフレーム6後部を前側上方に強
力に引張るようになる。
ここでサスペンシヨン装置3に何ら補強が施さ
れていないと、該衝突時の大きな引張り力によつ
てサスペンシヨン装置3は即座に上方に伸び上が
つてXリンク機構7の交叉中心点に過大な曲げモ
ーメントが発生して、その交叉中心点を回転中心
として上半部分が前倒せられて破壊されてしま
う。
しかしながら本考案の場合は、前述した如くサ
スペンシヨン装置3のロアフレーム5とアツパー
フレーム6との後端部相互間に左右2個並列して
ダンパー8が設けられているので、前記衝突時の
大きな衝撃荷重Fによる引張り力が先ず該左右の
ダンパー8に作用する。これでその左右ダンパー
8が急激に引き伸ばされようとするので素早く大
きな抵抗力を発揮し、アツパーフレーム6の後端
部が最上位まで行かないうちに衝撃を吸収して、
それ以上のアツパーフレーム6後端部の上方及び
前方への変位を抑え、サスペンシヨン装置3の前
倒・破壊を確実に防止するようになる。
〔考案の効果〕
本考案は前述した如く構成したから、サスペン
シヨン装置の補強が新たに特別なものを付加せず
に簡単な構成で且つ効果的にできて、シートベル
トの下端側をシートクシツヨンに取付けてベルト
イン方式としても、衝突時の大きな衝撃荷重入力
に素早く応答してサスペンシヨン装置の前倒・破
壊を確実に防止できる非常に安全性に優れた車両
用シートが得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は要部を後方から見た斜視図、第2図は全体の概
略的斜視図、第3図a,bは通常走行時の状態と
衝突時の衝撃荷重を受けた状態を示す側面図であ
る。 1……シートクシツヨン、2……シートバツ
ク、3……サスペンシヨン装置、4……シートベ
ルト、5……ロアフレーム、6……アツパーフレ
ーム、7……Xリンク機構、8……ダンパー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シートクシツヨン下部に、アツパーフレーム
    と、ロアフレームと、このロアフレームとアツパ
    ーフレームとの間に配して該アツパーフレームを
    上下動可能に支持するXリンク機構並びにアツパ
    ーフレームの上下方向の衝撃・振動を吸収緩和す
    るダンパーとを備えてなるサスペンシヨン装置を
    設けた車両用シートにおいて、前記サスペンシヨ
    ン装置のアツパーフレームの後側部にシートベル
    トの下端を連結すると共に、前記ダンパーをロア
    フレームとアツパーフレームとの後側部相互間に
    連結して左右一対設け、この左右のダンパーによ
    り、車両の通常走行中のアツパーフレームの上下
    方向の衝撃・振動を吸収緩和すると共に、万一の
    衝突時にシートベルトからアツパーフレーム後側
    部に入力される斜め上方の急激な引つ張り力を受
    けてサスペンシヨン装置の前倒・破壊を防止する
    構成としたことを特徴とする車両用シート。
JP1988029857U 1988-03-08 1988-03-08 Expired - Lifetime JPH0542655Y2 (ja)

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JPH01136031U JPH01136031U (ja) 1989-09-18
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JP2007099195A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Toyota Motor Corp 乗員腰部拘束装置
DE102019134238B4 (de) * 2019-12-13 2023-09-14 Grammer Aktiengesellschaft Fahrzeugsitz mit Scherengestellanordnung

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